JP3106821U - 骨接合用プレートのためのネジホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案は、1人でかつ簡単確実に骨接合用のプレートをネジ止めできる骨接合用プレートのためのネジホルダーを提供することにある。
【解決手段】 本考案に係る骨接合用プレートのためのネジホルダーAは、ネジ止め式の骨接合用プレートBにおける複数のネジ孔の全てに合致する位置にネジ保持部10a〜10eを有し、該上記のネジ保持部が、割ピン式の筒状体20であって、その内部に複数に縦割分割された挟着片21a〜21dを形成してなり、複数のネジ保持部において、その下面が全て面一となるように連結して構成され、複数のネジ保持部が連結桿11a〜11eを介して環状に連結され、該連結桿から上方に拡開する延長腕12a〜12eが立設され、該延長腕の端部を連結する環状把持体13が形成されてなるものである。
【選択図】 図2

Description

本考案は、骨接合用プレート(以下、単に「プレート」と略称する場合がある。)のためのネジホルダーに関し、主として頭蓋骨の一部を切除し、所用の手術を行った後、切除した頭蓋を元に戻して周囲の頭蓋骨に固定する骨接合用プレートをネジ止めする際に使用するネジホルダーに関する。
従来において、骨接合用プレートをネジ止めするには、骨接合用プレートを片手で押さえながら、もう一方の手にドライバーを持ち、このドライバーの先端に他の人からネジを載せもらってネジ止めする方法が行われていた。
しかしながら、上記の従来のネジ止め方法は、2人以上の人手を必要とし、かつ、ドライバーにネジを載せる作業が細かい作業であり、ドライバーに載せたネジをプレートの所定のネジ孔に具合良くねじ込むには熟練した技術を要するものであった。しかも、ドライバーの先端に載せたネジが脱落するおそれがあり、脱落したネジは不衛生であるため、手術に使用できないという不便が生ずる。
そこで、本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、プレートのネジ孔に合致するようにネジを保持するホルダーを用意して、該ホルダーにネジを取着し、プレートにネジホルダーをあてがってネジ止めすれば、1人でかつ簡単確実にプレートをネジ止めできることを見出した。
本考案に係る骨接合用プレートのためのネジホルダーは、ネジ止め式の骨接合用プレートにおける複数のネジ孔に合致する位置にネジ保持部を有することを特徴とするものである。
また、上記のネジ保持部が、筒状体としてもよく、また硬質材料を使用するときは、割ピン式の筒状体としてもよく、この割ピン式の筒状体が、その内部に複数に縦割分割された挟着片を形成してなるように構成してもよい。
さらに、骨接合用プレートのためのネジホルダーを、ネジ止め式の骨接合用プレートにおける複数のネジ孔の全てに合致する位置にネジ保持部を有するように構成してもよい。
さらにまた、複数のネジ保持部において、その下面が全て面一となるように連結して構成されるようにしてもよい。
また、複数のネジ保持部が連結桿を介して環状に連結され、該連結桿から上方に拡開する延長腕が立設され、該延長腕の端部を連結する環状把持体が形成されてなるように構成してもよい。
さらにまた、ネジホルダーの下面に、プレート保持用突起を設けた構成としてもよい。
以上のように骨接合用プレートのネジホルダーを構成すると、該ホルダーは、プレートのネジ孔に合致するようにネジを保持することができる。
本考案に係る骨接合用プレートのネジホルダーは、上記のような構成であるため、該ホルダーにネジを取着し、プレートにネジホルダーをあてがってネジ止めすることができるので、1人でかつ簡単確実にプレートをネジ止めできるので、極めて便利であり、従来の不都合が解消される。しかも、ネジの脱落が防止できるので効率よく作業ができる。
以下に、本考案の好適な実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案に係る骨接合用プレートのネジホルダーの実施例を示す図であって、上方から見た斜視図であり、図2は前記ネジホルダーを下方から見た斜視図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図3の断面図においてネジを保持した状態を示す断面図であり、図5は骨接合用プレートの斜視図であり、図6はネジホルダーにプレートを取り付けた状態を下方から見た斜視図であり、図7は前記ネジホルダーを使用して骨接合用プレートを頭蓋骨に取り付ける状態を示す概略斜視図である。
図1〜図3において、Aは本実施例に係る骨接合用プレートのためのネジホルダーを示している。このネジホルダーAには、その5箇所にネジ保持部10a〜10e(総称する場合は10)が設けられており、図5に示すネジ止め式の骨接合用プレートBのネジ孔b1〜b5の全てにそれぞれ合致するように形成されている。なお、骨接合用プレートのネジ孔の全てにそれぞれ合致するようにネジ保持部を設けなくてもよく、ネジ孔の1つおきや2つおきにネジ保持部を設ける構造にしてもよい。
前記ネジ保持部10は、割ピン式の筒状体20を備えており、この筒状体20の内部には、4つに縦割分割された挟着片21a〜21dが形成されている。この挟着片21a〜21dにより、図4に示すように、ネジCが挟着保持されるようになっている。なお、筒状体は、本実施例のような割ピン式のものに限らず、円筒状又は角筒状のものでもよい。また、挟着片を形成せず、筒状体のみでネジを保持できる構成にしてもよい。
また、上記ネジホルダーAにおけるネジ保持部10a〜10eは、その下面が全て面一となるように連結して構成されており、骨接合用プレートBをネジ保持部10の下面に、ネジ孔b1〜b5とネジ保持部10a〜10eとを合致させてピッタリとあてがうことができるようになっている。本実施例においては、ネジホルダーAの下面にプレート保持用突起14を設けており、プレートBに設けられた係合穴b’と係合して、図6に示すようにネジホルダーAの下面にプレートBが保持できるようになっている。なお、必ずしもこのプレート係合用突起14を設ける必要はなく、プレートBをネジCに引っ掛けるようにしてネジホルダーAにプレートBを保持させてもよい。
ネジ保持部10a〜10eの連結は、連結桿11a〜11eによりなされており、連結桿11a〜11eを介して、ネジ保持部10a〜10eが環状になるように連結されている。そして、この連結桿11a〜11eから上方に拡開する延長腕12a〜12eが立設され、この延長腕12a〜12eの端部を架け渡すように連結する環状把持体13が形成されている。この環状把持体13は、これを把持してネジホルダーAを操作することができる。
図7は、上記ネジホルダーAを使用して骨接合用プレートBを取り付ける状態を示しており、ネジホルダーAのネジ保持部10a〜10eにネジCを嵌め込み、切除後に元に戻した頭蓋Dと周囲の頭蓋骨Eとの切離線Fを跨ぐように骨接合用プレートBをあてがい、その上に、ネジCを嵌め込んだネジホルダーAを骨接合用プレートBのネジ孔b1〜b5とネジ保持部10a〜10eとが合致するようにあてがって、各ネジCをドライバーによりねじ込み、頭蓋Dを周囲の頭蓋骨Eに固定する。なお、ネジホルダーAのネジ保持部10a〜10eに骨接合用プレートBを、ネジ孔b1〜b5を合致させながらあてがってネジCを嵌め込んでネジホルダーAに骨接合用プレートBを取着し、このネジホルダーAが取着された骨接合用プレートBを、切除後に元に戻した頭蓋Dと周囲の頭蓋骨Eとの切離線Fを跨ぐようにあてがって、各ネジCをドライバーによりねじ込み、頭蓋Dを周囲の頭蓋骨Eに固定するようにしてもよい。
以上のように本実施例に係る骨接合用プレートのネジホルダーAを構成すると、該ホルダーAは、ネジ保持部10a〜10eにより、プレートBのネジ孔b1〜b5に合致するようにネジを保持することができるので、1人でかつ簡単確実にプレートBを所定の箇所にネジ止めできるので、極めて便利であり、従来の不都合が解消される。
本考案に係る骨接合用プレートのネジホルダーの実施例を示す図であって、上方から見た斜視図である。 前記ネジホルダーを下方から見た斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3の断面図においてネジを保持した状態を示す断面図である。 骨接合用プレートの斜視図である。 ネジホルダーにプレートを取り付けた状態を下方から見た斜視図である。 前記ネジホルダーを使用して骨接合用プレートを頭蓋骨に取り付ける状態を示す概略斜視図である。
符号の説明
A・・・・骨接合用プレートのためのネジホルダー
10a〜10e(10)・・・ネジ保持部
20・・・割ピン式の筒状体
21a〜21d・・・挟着片
11a〜11e・・・連結桿
12a〜12e・・・延長腕
13・・・環状把持体
14・・・プレート保持用突起
B・・・・骨接合用プレート
b1〜b5・・・ネジ孔
b’・・・係合穴
C・・・・ネジ
D・・・・切除後に元に戻した頭蓋
E・・・・非切除の周囲の頭蓋骨
F・・・・切離線

Claims (8)

  1. ネジ止め式の骨接合用プレートにおける複数のネジ孔に合致する位置にネジ保持部を有することを特徴とする骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  2. ネジ保持部が、筒状体であることを特徴とする請求項1に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  3. 筒状体が、割ピン式であることを特徴とする請求項2に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  4. 筒状体が、その内部に複数に縦割分割された挟着片を形成してなることを特徴とする請求項2又は3に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  5. ネジ止め式の骨接合用プレートにおける複数のネジ孔の全てに合致する位置にネジ保持部を有することを特徴とする骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  6. 複数のネジ保持部において、その下面が全て面一となるように連結して構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  7. 複数のネジ保持部が連結桿を介して環状に連結され、該連結桿から上方に拡開する延長腕が立設され、該延長腕の端部を連結する環状把持体が形成されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
  8. ネジホルダーの下面に、プレート保持用突起を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の骨接合用プレートのためのネジホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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