JP3106526U - 高輝度放電式ヘッドランプの調整構造 - Google Patents

Abstract

【課題】光軸の高低を調整できる高輝度放電式ヘッドランプの調整構造を提供する。
【解決手段】上カバー１１は、上部に設ける長尺遮光カバー１２と、中央に突出して設ける円筒形の環状体と、該環状体に嵌着するパッキング１６とによってなり、かつ該環状体の外周上に係合突起を形成してなり、ベース１８は、該上カバーの係合突起と係合する中空の筒体であって、内部に電磁バルブ１９とランプソケット１５を設け、該ランプソケットの移動をガイドするスライド溝１８２を内壁に形成し、かつ該上カバーが係合する係合溝を上端縁部に形成し、下カバー１７は該ベースの底部に設け、該ランプソケットはランプ１３を嵌着し、リード１３１を設ける溝を形成し、側面に短尺遮光カバー１４を設け、底部に制動板１５２を設け、該電磁バルブは該制動板に連結する伸縮棒１９１を介して該ランプソケットに接続する。該下カバーは、該ベースの下方に設けて該ベースを密閉する。
【選択図】図５

Description

この考案は高輝度放電式ヘッドランプの調整構造に関し、特に車のヘッドランプの遠近切り替え構造に関する。

車輌の走行の安全と、長距離運転などによる目の疲れを抑制するために、目下多くの自動車メーカーは高輝度放電式（Hight Intensity Discharge：ＨＩＤ）ランプを基本的な装備としている。但し、高輝度放電式のヘッドランプは、キセノンを石英の内部管に充填し、精密な安定器を利用して１２ボルトの電力を瞬時に２３０００ボルトまで高め管内のキセノン電子を励起して遊離させ、両電極の間に極めて強いアーク光を形成し、継続して発光させることによって、高い輝度と広い視界を得るものである。よって、夜間の走行、もしくは適宜な照明設備に欠ける場所を走行する場合に有益である。

但し、高輝度放電式のヘッドランプは単一距離の光線しか投射することができず、従来のハロゲンランプのように光軸を遠近に切り替えることができない。よって、走行中高輝度放電式のヘッドランプは対向車に照射して、対向車の運転手に視覚上の光の残像が発生し、道路の状況の識別に影響を与える。よって、これが原因となって危険な状況となる可能性がある。したがって、高輝度放電式のヘッドランプの焦点と照射距離の適度に調整することが、業者の間で解決を迫られる問題となっている。

この考案は、光軸の高低を調整できる高輝度放電式ヘッドランプの調整構造を提供することを課題とする。

そこで、本考案者は従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、上方に長尺遮光カバーを具え、且つ中央に円筒形に突出した環状体と、該環状体に嵌着されたパッキングと、該環状体の外周上にベースと組み合わせるために形成された突起を具えた上カバーと、中空体からなり、内部に電磁バルブとランプソケットを設け、ランプソケットを移動させるために内壁に形成されたスライド溝と、上カバーと組み合わせるために端縁部に形成された孔と、パッキングするために底部に設けられる下カバーとを具えてなるベースと、ランプとリードを嵌着するために形成された溝と、側面に形成された短尺遮光カバーと、電磁バルブの伸縮棒を固定接続するために底部に形成された制動板とを含んでなるランプソケットと、電流により駆動する制御素子で、伸縮棒によりランプソケットに固定接続し、ランプソケット、ランプ、短尺遮光カバーの位置を調節する電磁バルブと、ベースの下方に設けられパッキングするために供する下カバーとを含んでなる高輝度放電式ヘッドランプの調整構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。

以下、この考案について具体的に説明する。
請求項１に記載する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造は、上カバーと、ベースと、下カバーと、ソケットと、電磁バルブと、を含んでなり、
該上カバーは、上部に設ける長尺遮光カバーと、中央に突出して設ける円筒形の環状体と、該環状体に嵌着するパッキングとによってなり、かつ該環状体の外周上に係合突起を形成してなり、
該ベースは、該上カバーの係合突起と係合する中空の筒体であって、内部に電磁バルブとランプソケットを設けるとともに、該ランプソケットの移動をガイドするスライド溝を内壁に形成し、かつ該上カバーが係合する係合溝を上端縁部に形成し、
該下カバーは、該ベースを密閉するように該ベースの底部に設け、
該ランプソケットは、ランプを嵌着し、リードを設ける溝を形成し、側面に短尺遮光カバーを設け、かつ底部に制動板を設け、
該電磁バルブは、電流により駆動する制御素子であって、該制動板に連結する伸縮棒を介して該ランプソケットに接続し、該ランプソケットと、ランプ、該短尺遮光カバーの位置を調節し、
該電磁バルブによりランプソケット、ランプ、短尺遮光カバーを前後に移動して位置を調節し、光線の距離と照射角度に影響を与えて遠近の切り替えを行う。

請求項２に記載する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造は、請求項１における上カバーの環状体は、防水のためのパッキングを嵌着する。

請求項３に記載する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造は、請求項１における電磁バルブをモーターか、或いはサーボモーターに交換して該ランプソケットと、該ランプと、該短尺遮光カバーの移動に供する。

本考案の高輝度放電式ヘッドランプの調整構造は、電磁バルブによりランプソケット、ランプなどを前後に移動して光線の反射を変化させることで光線の照射角度を変化させて光軸の遠近の切り替えを行うため、夜間や、適宜な照明のない場所を走行する場合に便利である。

この考案は高輝度放電式ヘッドランプの調整構造を提供するものであって、ヘッドランプの光軸の遠近切り替えを行うために上カバーと、ベースと、下カバーと、ソケットと、電磁バルブとによって高輝度放電式ヘッドランプを構成する。
係る構成の高輝度放電式ヘッドランプについて、その構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、以下に説明する。

図１、２、３に開示するように、この考案による高輝度放電式ヘッドランプ（１）は、上カバー（１１）と、長尺遮光カバー（１２）と、短尺遮光カバー（１４）と、ランプ（１３）と、ランプソケット（１５）と、パッキング（１６）と、ベース（１８）と、電磁バルブ（１９）と、下カバー（１７）とを含んでなる。

ベース（１８）は内部に収納溝（１８１）を具え、該収納溝（１８１）の内壁に該ランプソケット（１５）を嵌着するスライド溝（１８２）を形成する。また、ランプソケット（１５）は端縁部に複数のスロープを具えた溝（１５１）を具え、該溝（１５２）は内部にランプ（１３）とリード（１３１）を設けるために供す。また、ランプソケット（１５）は側面に光線を遮断するための短尺遮光カバー（１４）を嵌着し、底部に制動板（１５２）を設ける。該制動板（１５２）は電磁バルブ（１９）の伸縮棒（１９１）を固定接続するために供する。また、電磁バルブ（１９）は、ベース（１８）の穿孔（１８４）に対向する側面に穿孔（１９２）を形成し、ネジ（１８５）により電磁バルブ（１９）をベース（１８）内部に固定する。電磁バルブ（１９）が作動する場合、伸縮棒（１９１）を調整されて、ランプソケット（１５）、ランプ（１３）、短尺遮光カバー（１４）が前後に移動してランプ（１４）の光源の位置を調整することができる。

また、該ベース（１８）は内部にランプソケット（１５）と電磁バルブ（１９）とが設けられる。該ランプソケット（１５）は短尺遮光カバー（１４）、ランプ（１３）、リード（１３１）、制動板（１５２）を嵌着後、ベース（１８）内部に挿設され、ベース（１８）の底部に設けられるパッキング（１６）、下カバー（１７）によりパッキングされる。該下カバー（１７）は一部に切りかき溝（１７２）を形成し、リード（１３１）を外へ延伸させるために供する。

ベース（１８）は上方端縁部に上カバー（１１）を設ける。該上カバー（１１）は上方に長尺遮光カバー（１２）を設ける。長尺、短尺遮光カバー（１２）（１４）は一体抽出成型後、ランプ（１３）の周囲を被覆するように弧状に彎曲するように形成される。よって、ランプ（１３）を保護すると伴に、光線を遮断するため、ランプ（１３）から照射された光線が同一方向に照射される。また、上カバー（１１）は中央に円筒形に突出した環状体（１１１）を形成する。該環状体（１１１）の開口外周部には環状溝（１１３）が形成され、該観光溝（１１３）はベース（１８）と組み合わせる時に防水効果を有するパッキング（１６）を嵌着するために供する。また、該環状体（１１１）は外周上に突起（１１２）を形成し、該突起（１１２）はベース（１８）の外周上方に形成された孔（１８３）に対向するように形成される。よって、図４に開示するように突起（１１２）が孔（１８３）に係止する。

図５、図６に開示するように、電磁バルブ（１９）は伸縮棒（１９１）によりランプソケット（１５）の制動板（１５２）に固定接続される。該電磁バルブ（１９）は、伝導部品を移動するために供し、且つ、瞬間的な位置決めや、位置決め後、すぐに電気を止める機能を具える。よって、この考案では電磁バルブ（１９）を実施例として挙げているが、モーター或いはサーボモーターなどを使用してもよい。

電磁バルブ（１９）の伸縮棒（１９１）を収納する場合、ランプソケット（１５）の動きに合わせて溝（１８２）が後方に収納され、ランプ（１３）の光源が後方に移動する。同時に光線の一部は長尺遮光カバー（１２）の穿孔（１２０）を通過して照射し、図には表示していないが、上方端縁部に設けられた遮光カバーを通って反射した光線が外へ照射される。ランプ（１３）が後方に移動後、光線の反射角度は小さくなる。よって、照射距離も近くなり、資金距離からの照射となる。一方、電磁バルブ（１９）が作動して伸縮棒（１９１）が延伸する場合、ランプソケット（１５）は前方へ押出され、ランプ（１３）が前方に移動する。この場合、ランプ（１３）の光源が前方へ移動し、光線がランプのカバーに照射する場合、反射角度は大きくなり、遠距離から光線が照射した状態になる。

図７に、この考案による高輝度放電式ヘッドランプ調整機能が作動する場合の説明図を開示する。図示によると、高輝度放電式ヘッドランプは、単一の光源を具えてなる。よって、従来のハロゲンランプのように光軸を遠近に切り替えることができない。遠近の切り替えは光源の周囲に設けられたランプのカバーにおける反射角度と関係している。このため、この考案では、電磁バルブ（１０）を利用して滑動するランプソケット（１５）、ランプ（１３）、短尺遮光カバー（１４）を前後に移動してランプ（１３）の光源がカバーに反射する位置を変更して、光線が照射する距離と角度に影響を与えて遠近の切り替えを行うことにより従来の欠点を改良した。

以上は、この発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。

この考案による高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の斜視図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の分解図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の部分分解図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造をA-A線で切断した場合の断面図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の得電磁バルブを収納した場合の断面図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の電磁バルブを収納した場合の断面図である。 図１に開示する高輝度放電式ヘッドランプの調整構造の電磁バルブの作動説明図である。

符号の説明

１ 高輝度放電式ヘッドランプ
１１ 上カバー
１２ 長尺遮光カバー
１３ ランプ
１４ 短尺遮光カバー
１５ ランプソケット
１６ パッキング
１７ 下カバー
１８ ベース
１９ 電磁バルブ
１１１ 環状体
１１２ 突起
１１３ 環状溝
１２０ 穿孔
１３１ リード
１５１ 溝
１５２ 制動板
１７２ 切り欠き溝
１８１ 収納溝
１８２ スライド溝
１８３ 孔
１８４ 穿孔
１８５ ネジ
１９１ 伸縮棒
１９２ 穿孔

Claims (3)

1. 上カバーと、ベースと、下カバーと、ソケットと、電磁バルブと、を含んでなる 高輝度放電式ヘッドランプの調整構造において、
   該上カバーは、上部に設ける長尺遮光カバーと、中央に突出して設ける円筒形の環状体と、該環状体に嵌着するパッキングとによってなり、かつ該環状体の外周上に係合突起を形成してなり、
   該ベースは、該上カバーの係合突起と係合する中空の筒体であって、内部に電磁バルブとランプソケットを設けるとともに、該ランプソケットの移動をガイドするスライド溝を内壁に形成し、かつ該上カバーが係合する係合溝を上端縁部に形成し、
   該下カバーは、該ベースを密閉するように該ベースの底部に設け、
   該ランプソケットは、ランプを嵌着し、リードを設ける溝を形成し、側面に短尺遮光カバーを設け、かつ底部に制動板を設け、
   該電磁バルブは、電流により駆動する制御素子であって、該制動板に連結する伸縮棒を介して該ランプソケットに接続し、該ランプソケットと、ランプ、該短尺遮光カバーの位置を調節し、
   該電磁バルブによりランプソケット、ランプ、短尺遮光カバーを前後に移動して位置を調節し、光線の距離と照射角度に影響を与えて遠近の切り替えを行うように構成すること特徴とする高輝度放電式ヘッドランプの調整構造。
2. 前記上カバーの環状体は、防水のためのパッキングを嵌着することを特徴とする請求項１に記載の高輝度放電式ヘッドランプの調整構造。
3. 前記電磁バルブをモーターか、或いはサーボモーターに交換して該ランプソケットと、該ランプと、該短尺遮光カバーの移動に供することを特徴とする請求項１に記載の高輝度放電式ヘッドランプの調整構造。

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