JP3106391B2 - 回転式破砕機の冷却システム - Google Patents
回転式破砕機の冷却システムInfo
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- JP3106391B2 JP3106391B2 JP26414295A JP26414295A JP3106391B2 JP 3106391 B2 JP3106391 B2 JP 3106391B2 JP 26414295 A JP26414295 A JP 26414295A JP 26414295 A JP26414295 A JP 26414295A JP 3106391 B2 JP3106391 B2 JP 3106391B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチックを
含む被破砕物を破砕し、得られた破砕物を空気を用いて
送り出すようになされている回転式破砕機の冷却システ
ムに関し、さらに詳しくは、たとえば廃プラスチックの
油化処理において、その前処理として行われる廃プラス
チックを含む被破砕物の破砕に用いられる回転式破砕機
の冷却システムに関する。
含む被破砕物を破砕し、得られた破砕物を空気を用いて
送り出すようになされている回転式破砕機の冷却システ
ムに関し、さらに詳しくは、たとえば廃プラスチックの
油化処理において、その前処理として行われる廃プラス
チックを含む被破砕物の破砕に用いられる回転式破砕機
の冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】廃プラスチックを含む被破砕物を回転式
破砕機で破砕するさい、摩擦熱により次第に刃の温度が
上昇し、局部的に100℃を越えることがある。この場
合、廃プラスチックが比較的低温度で軟化するものであ
ると、その軟化領域に近付いて刃の切れ味が悪くなると
いう問題があった。また、回転式破砕機内に投入された
被破砕物の温度が予め高くなっている場合にも、これと
同様な問題があった。
破砕機で破砕するさい、摩擦熱により次第に刃の温度が
上昇し、局部的に100℃を越えることがある。この場
合、廃プラスチックが比較的低温度で軟化するものであ
ると、その軟化領域に近付いて刃の切れ味が悪くなると
いう問題があった。また、回転式破砕機内に投入された
被破砕物の温度が予め高くなっている場合にも、これと
同様な問題があった。
【0003】そこで、従来は、図2に示すような冷却シ
ステムが用いられていた。図2において、回転式破砕機
(10)の被破砕物入口側端部に水噴霧ノズル(11)が配置さ
れ、水噴霧ノズル(11)に送水管(12)が接続されている。
送水管(12)の途中には手動式のニードル弁(13)が設けら
れている。回転式破砕機(10)の後流側にはサイクロン(1
4)が配置されており、両者はダクト(15)で接続されてい
る。ダクト(15)の途中には排気ブロワ(16)が設けられて
いる。そして、廃プラスチックを含んだ被破砕物は、排
気ブロワ(16)により吸引された空気とともに回転式破砕
機(10)内に投入され、ここで破砕される。得られた破砕
物は、排気ブロワ(16)により吸引された空気を利用しダ
クト(15)を通ってサイクロン(14)に送られ、サイクロン
(14)で空気と分離された後、後工程に送られるようにな
っている。
ステムが用いられていた。図2において、回転式破砕機
(10)の被破砕物入口側端部に水噴霧ノズル(11)が配置さ
れ、水噴霧ノズル(11)に送水管(12)が接続されている。
送水管(12)の途中には手動式のニードル弁(13)が設けら
れている。回転式破砕機(10)の後流側にはサイクロン(1
4)が配置されており、両者はダクト(15)で接続されてい
る。ダクト(15)の途中には排気ブロワ(16)が設けられて
いる。そして、廃プラスチックを含んだ被破砕物は、排
気ブロワ(16)により吸引された空気とともに回転式破砕
機(10)内に投入され、ここで破砕される。得られた破砕
物は、排気ブロワ(16)により吸引された空気を利用しダ
クト(15)を通ってサイクロン(14)に送られ、サイクロン
(14)で空気と分離された後、後工程に送られるようにな
っている。
【0004】このシステムにおいては、廃プラスチック
を含む被破砕物を回転式破砕機(10)で破砕するさいに刃
の切れ味が悪くなると、手動でニードル弁(13)を開き、
水噴霧ノズル(11)から回転式破砕機(10)内に水を噴霧す
るようになっている。
を含む被破砕物を回転式破砕機(10)で破砕するさいに刃
の切れ味が悪くなると、手動でニードル弁(13)を開き、
水噴霧ノズル(11)から回転式破砕機(10)内に水を噴霧す
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷却システムには次のような問題がある。すなわち、刃
や投入された被破砕物の温度上昇を確実に防止するため
に、ニードル弁(13)は作業中開いたままの状態にされ、
水は噴霧され続けるようになっている。したがって、回
転式破砕機(10)内に過剰量の水が噴霧されることにな
り、破砕物に過剰の水分が付着する。その結果、ダクト
(15)内に破砕物が付着してブリッジが形成され、ダクト
(15)が閉塞されることがある。
冷却システムには次のような問題がある。すなわち、刃
や投入された被破砕物の温度上昇を確実に防止するため
に、ニードル弁(13)は作業中開いたままの状態にされ、
水は噴霧され続けるようになっている。したがって、回
転式破砕機(10)内に過剰量の水が噴霧されることにな
り、破砕物に過剰の水分が付着する。その結果、ダクト
(15)内に破砕物が付着してブリッジが形成され、ダクト
(15)が閉塞されることがある。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決した回
転式破砕機の冷却システムを提供することにある。
転式破砕機の冷却システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による回転式破
砕機の冷却システムは、プラスチックを含む被破砕物を
破砕し、得られた破砕物を空気を用いて送り出すように
なされている回転式破砕機において、回転式破砕機の被
破砕物入口側端部に配置された水噴霧ノズルと、回転式
破砕機から排出される空気の温度を検出する温度検出器
とを備えており、温度検出器により検出される温度が所
定範囲の上限温度を越えたさいに水噴霧ノズルから破砕
機内に水を噴霧し、同じく下限温度よりも低くなったさ
いに水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるようにな
されているものである。
砕機の冷却システムは、プラスチックを含む被破砕物を
破砕し、得られた破砕物を空気を用いて送り出すように
なされている回転式破砕機において、回転式破砕機の被
破砕物入口側端部に配置された水噴霧ノズルと、回転式
破砕機から排出される空気の温度を検出する温度検出器
とを備えており、温度検出器により検出される温度が所
定範囲の上限温度を越えたさいに水噴霧ノズルから破砕
機内に水を噴霧し、同じく下限温度よりも低くなったさ
いに水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるようにな
されているものである。
【0008】このような冷却システムによれば、温度検
出器により検出される温度が所定範囲の上限温度を越え
たさいに水噴霧ノズルから水を噴霧するようになされて
いるので、刃および被破砕物の温度は所定範囲の上限温
度以下に保たれることになる。したがって、これらの温
度が廃プラスチックの軟化温度領域に近付くことによる
刃の切れ味の低下が防止される。また、温度検出器によ
り検出される温度が所定範囲の下限温度よりも低くなっ
たさいに水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるよう
になされているので、回転式破砕機内部への過剰量の水
の噴霧およびこれに起因する破砕物への過剰の水分の付
着が防止される。
出器により検出される温度が所定範囲の上限温度を越え
たさいに水噴霧ノズルから水を噴霧するようになされて
いるので、刃および被破砕物の温度は所定範囲の上限温
度以下に保たれることになる。したがって、これらの温
度が廃プラスチックの軟化温度領域に近付くことによる
刃の切れ味の低下が防止される。また、温度検出器によ
り検出される温度が所定範囲の下限温度よりも低くなっ
たさいに水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるよう
になされているので、回転式破砕機内部への過剰量の水
の噴霧およびこれに起因する破砕物への過剰の水分の付
着が防止される。
【0009】上記冷却システムにおいて、温度検出器に
より検出される温度が60℃を越えたさいに水噴霧ノズ
ルから水を噴霧し、同じく50℃よりも低くなったさい
に水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるようになさ
れていることがある。この場合、刃、被破砕物および破
砕機内部の温度が50〜60℃の範囲内に保たれる。し
たがって、刃の切れ味の低下、および破砕物への過剰の
水分の付着が確実に防止される。また、実験によって
も、この温度範囲内であれば、刃の切れ味が最も優れて
いることが確認されている。
より検出される温度が60℃を越えたさいに水噴霧ノズ
ルから水を噴霧し、同じく50℃よりも低くなったさい
に水噴霧ノズルからの水の噴霧を停止させるようになさ
れていることがある。この場合、刃、被破砕物および破
砕機内部の温度が50〜60℃の範囲内に保たれる。し
たがって、刃の切れ味の低下、および破砕物への過剰の
水分の付着が確実に防止される。また、実験によって
も、この温度範囲内であれば、刃の切れ味が最も優れて
いることが確認されている。
【0010】上記冷却システムにおいて、水噴霧ノズル
に送水管が接続されるとともに、送水管の途中に電磁弁
が設けられ、温度検出器により検出された温度が60℃
を越えたときに電磁弁を開き、同じく50℃よりも低く
なったときに電磁弁を閉じるようになされていることが
ある。この場合、簡単かつ安価な構造で、刃、被破砕物
および破砕機内部の温度を50〜60℃の範囲内に保つ
ことができる。
に送水管が接続されるとともに、送水管の途中に電磁弁
が設けられ、温度検出器により検出された温度が60℃
を越えたときに電磁弁を開き、同じく50℃よりも低く
なったときに電磁弁を閉じるようになされていることが
ある。この場合、簡単かつ安価な構造で、刃、被破砕物
および破砕機内部の温度を50〜60℃の範囲内に保つ
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。なお、図1において、図2に
示すものと同一物には同一符号を付して、重複する説明
を省略する。
図面を参照して説明する。なお、図1において、図2に
示すものと同一物には同一符号を付して、重複する説明
を省略する。
【0012】図1において、水噴霧ノズル(11)に接続さ
れた送水管(12)の途中に電磁弁(1)が設けられている。
また、ダクト(15)の途中に、回転式破砕機(10)から排出
される空気の温度を検出する温度検出器(2) が設けられ
ている。温度検出器(2) は電磁弁(1) に接続されてい
る。
れた送水管(12)の途中に電磁弁(1)が設けられている。
また、ダクト(15)の途中に、回転式破砕機(10)から排出
される空気の温度を検出する温度検出器(2) が設けられ
ている。温度検出器(2) は電磁弁(1) に接続されてい
る。
【0013】このような構成において、回転式破砕機(1
0)の運転時にはニードル弁(13)は常に開かれている。温
度検出器(2) により検出された温度が60℃を越えると
電磁弁(1) が開かれ、水噴霧ノズル(11)から破砕機(10)
内に水が噴霧される。したがって、刃および被破砕物の
温度が廃プラスチックの軟化温度領域に近付くことによ
る刃の切れ味の低下が防止される。
0)の運転時にはニードル弁(13)は常に開かれている。温
度検出器(2) により検出された温度が60℃を越えると
電磁弁(1) が開かれ、水噴霧ノズル(11)から破砕機(10)
内に水が噴霧される。したがって、刃および被破砕物の
温度が廃プラスチックの軟化温度領域に近付くことによ
る刃の切れ味の低下が防止される。
【0014】また、水の噴霧により破砕機(10)内の温度
が低下し、温度検出器(2) で検出された温度が50℃よ
りも低くなると電磁弁(1) が閉じられ、水噴霧ノズル(1
1)からの水の噴霧が停止させられる。したがって、回転
式破砕機(10)内部への過剰量の水の噴霧が防止され、こ
れにより破砕物への過剰量の水分の付着が防止される。
その結果、ダクト(15)への破砕物の付着によるダクト(1
5)の閉塞が防止される。
が低下し、温度検出器(2) で検出された温度が50℃よ
りも低くなると電磁弁(1) が閉じられ、水噴霧ノズル(1
1)からの水の噴霧が停止させられる。したがって、回転
式破砕機(10)内部への過剰量の水の噴霧が防止され、こ
れにより破砕物への過剰量の水分の付着が防止される。
その結果、ダクト(15)への破砕物の付着によるダクト(1
5)の閉塞が防止される。
【0015】
【発明の効果】この発明の請求項1の回転式破砕機の冷
却システムによれば、上述のように、刃の切れ味の低下
を防止することができる。また、破砕物への過剰の水分
の付着に起因するダクトの閉塞を防止することができ
る。
却システムによれば、上述のように、刃の切れ味の低下
を防止することができる。また、破砕物への過剰の水分
の付着に起因するダクトの閉塞を防止することができ
る。
【図1】この発明による回転式破砕機の冷却システムを
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】従来の回転式破砕機の冷却システムを示す概略
図である。
図である。
(2) 温度検出器 (10) 回転式破砕機 (11) 水噴霧ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 13/00 - 13/31 B02C 18/00 - 18/44 B29B 17/00
Claims (3)
- 【請求項1】 プラスチックを含む被破砕物を破砕し、
得られた破砕物を空気を用いて送り出すようになされて
いる回転式破砕機において、回転式破砕機の被破砕物入
口側端部に配置された水噴霧ノズルと、回転式破砕機か
ら排出される空気の温度を検出する温度検出器とを備え
ており、温度検出器により検出される温度が所定範囲の
上限温度を越えたさいに水噴霧ノズルから破砕機内に水
を噴霧し、同じく下限温度よりも低くなったさいに水噴
霧ノズルからの水の噴霧を停止させるようになされてい
る回転式破砕機の冷却システム。 - 【請求項2】 温度検出器により検出される温度が60
℃を越えたさいに水噴霧ノズルから水を噴霧し、同じく
50℃よりも低くなったさいに水噴霧ノズルからの水の
噴霧を停止させるようになされている請求項1記載の回
転式破砕機の冷却システム。 - 【請求項3】 水噴霧ノズルに送水管が接続されるとと
もに、送水管の途中に電磁弁が設けられ、温度検出器に
より検出された温度が60℃を越えたときに電磁弁を開
き、同じく50℃よりも低くなったときに電磁弁を閉じ
るようになされている請求項1記載の回転式破砕機の冷
却システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26414295A JP3106391B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 回転式破砕機の冷却システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26414295A JP3106391B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 回転式破砕機の冷却システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09103700A JPH09103700A (ja) | 1997-04-22 |
JP3106391B2 true JP3106391B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=17399051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26414295A Expired - Fee Related JP3106391B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 回転式破砕機の冷却システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106391B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4210531B2 (ja) * | 2003-03-05 | 2009-01-21 | 株式会社キンキ | 金属類廃棄物の処理設備 |
JP5591522B2 (ja) * | 2008-11-18 | 2014-09-17 | 有限会社 飯室商店 | 付着物分離装置 |
JP7009349B2 (ja) * | 2018-11-29 | 2022-01-25 | 株式会社栗本鐵工所 | 分級機能付き粉砕装置及び被処理物の粉砕方法 |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP26414295A patent/JP3106391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09103700A (ja) | 1997-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000718 |
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