JP3106131B1 - ペースト状納豆及びその製造方法 - Google Patents
ペースト状納豆及びその製造方法Info
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- A23L11/00—Pulses, i.e. fruits of leguminous plants, for production of food; Products from legumes; Preparation or treatment thereof
- A23L11/50—Fermented pulses or legumes; Fermentation of pulses or legumes based on the addition of microorganisms
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Abstract
【要約】
【課題】 本来の納豆の糸引き、匂い、苦みを有しない
か若しくは殆ど感じられないペースト状納豆を提供す
る。又、本来の納豆の糸引き、匂い、苦みを有しないペ
ースト状納豆を安価に大量生産する方法を提供する。更
に、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆を安価
に大量生産する方法を提供する。 【解決手段】 厚さ0.1〜5mmにスライスした原料
の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の水を含ませた後蒸煮
し、次いで蒸煮大豆をほぐしを入れて塊を壊し、又はほ
ぐしを入れながら植菌して好気的に発酵、熟成させるこ
とことにより、本来の納豆特有の糸引きや匂い、苦みが
無いか又は殆ど感じられないペースト状納豆が得られ
る。かくして得られる、ペースト状納豆を、適宜調味を
加えた上、任意のサイズの包装容器、乃至ポリエチレン
シート、ビニール製の袋に袋詰めし、冷凍、凍結すれ
ば、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆包装体
が容易に大量供給出来、この包装体は、納豆菌を外部に
放散すること無く食品の加工現場へ供給できる。
か若しくは殆ど感じられないペースト状納豆を提供す
る。又、本来の納豆の糸引き、匂い、苦みを有しないペ
ースト状納豆を安価に大量生産する方法を提供する。更
に、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆を安価
に大量生産する方法を提供する。 【解決手段】 厚さ0.1〜5mmにスライスした原料
の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の水を含ませた後蒸煮
し、次いで蒸煮大豆をほぐしを入れて塊を壊し、又はほ
ぐしを入れながら植菌して好気的に発酵、熟成させるこ
とことにより、本来の納豆特有の糸引きや匂い、苦みが
無いか又は殆ど感じられないペースト状納豆が得られ
る。かくして得られる、ペースト状納豆を、適宜調味を
加えた上、任意のサイズの包装容器、乃至ポリエチレン
シート、ビニール製の袋に袋詰めし、冷凍、凍結すれ
ば、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆包装体
が容易に大量供給出来、この包装体は、納豆菌を外部に
放散すること無く食品の加工現場へ供給できる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ペースト状納豆及
びその安価な大量生産方法に関するものである。
びその安価な大量生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サンドイッチ用に、おにぎり、寿司等に
挟んで食せる衛生的ないし雑菌汚染のないペースト状の
納豆の大量供給が期待されている。従来公知のペースト
状の納豆としては、常法により製造した糸引き納豆をミ
ンチにかけて微粒化、撹拌して練納豆とする方法(特開
平9ー75025号公報)、原料として粉末状の大豆
粉、即ちきな粉に水を加えてペースト状とし、これに納
豆菌を接種して培養、熟成、撹拌してペースト状の納豆
を得る方法(特開平8ー315395号公報、特開平1
1ー4662号公報)等が知られている。
挟んで食せる衛生的ないし雑菌汚染のないペースト状の
納豆の大量供給が期待されている。従来公知のペースト
状の納豆としては、常法により製造した糸引き納豆をミ
ンチにかけて微粒化、撹拌して練納豆とする方法(特開
平9ー75025号公報)、原料として粉末状の大豆
粉、即ちきな粉に水を加えてペースト状とし、これに納
豆菌を接種して培養、熟成、撹拌してペースト状の納豆
を得る方法(特開平8ー315395号公報、特開平1
1ー4662号公報)等が知られている。
【0003】然しながら、常法により製造した納豆をわ
ざわざミンチしてペースト状とする工程にはコストを要
し、又雑菌混入の可能性も高まり、ペースト状の納豆を
大量に安定供給するには不適当である。さらには、かく
して調製したペースト状納豆は煮豆のような匂いを有
し、色具合も本来の納豆そのものの色で茶色を呈し、さ
らに口当たりはザラツキと苦みを有する。このため、サ
ンドイッチ、おにぎり、寿司等に使用するには抵抗を感
じる者も多い。一方、原料としてきな粉を用いる方法
は、浸漬に時間を要し、また発酵、熟成の条件を製品全
体に均一に保つのが難しいため均一な製品を得ることが
極めて困難であるなど、上記の目的を満足するペースト
状納豆の製造法は未だ知られていない。
ざわざミンチしてペースト状とする工程にはコストを要
し、又雑菌混入の可能性も高まり、ペースト状の納豆を
大量に安定供給するには不適当である。さらには、かく
して調製したペースト状納豆は煮豆のような匂いを有
し、色具合も本来の納豆そのものの色で茶色を呈し、さ
らに口当たりはザラツキと苦みを有する。このため、サ
ンドイッチ、おにぎり、寿司等に使用するには抵抗を感
じる者も多い。一方、原料としてきな粉を用いる方法
は、浸漬に時間を要し、また発酵、熟成の条件を製品全
体に均一に保つのが難しいため均一な製品を得ることが
極めて困難であるなど、上記の目的を満足するペースト
状納豆の製造法は未だ知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、今迄
にない、全く新しいタイプのペースト状納豆、即ち、従
来の納豆特有の糸引きや、匂い、苦みを有しないか又は
殆ど感じられないペースト状納豆を提供する。又、従来
の納豆特有の糸引きや、匂い、苦みを有しないか又は殆
ど感じられないぺースト状納豆を、糸引き納豆をミンチ
することなしに、大量生産する方法を提供すること、
又、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆の安価
な大量生産方法を提供することにある。
にない、全く新しいタイプのペースト状納豆、即ち、従
来の納豆特有の糸引きや、匂い、苦みを有しないか又は
殆ど感じられないペースト状納豆を提供する。又、従来
の納豆特有の糸引きや、匂い、苦みを有しないか又は殆
ど感じられないぺースト状納豆を、糸引き納豆をミンチ
することなしに、大量生産する方法を提供すること、
又、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆の安価
な大量生産方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、厚さ0.
1〜5mmにスライスした原料の乾燥大豆を1.5〜
2.5倍量の水を含ませた後蒸煮し、次いで蒸煮大豆を
ほぐした後又は、ほぐしを入れながら植菌して好気的に
発酵、熟成させることことにより、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆が得られることを見出しこの知見に基づいて本
発明を完成した。かくして得られる、ペースト状納豆
を、任意のサイズの包装容器、乃至ポリエチレンシー
ト、ビニール製の袋に袋詰めし、冷蔵或いは冷凍すれ
ば、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆包装体
が容易に大量供給出来、この包装体は、納豆菌を外部に
放散すること無く食品の加工現場へ供給できる。更に
は、かくして得られる、ペースト状納豆を、適宜調味
料、香辛料等を加えて調味して包装後、冷蔵や冷凍保存
しても良い。
1〜5mmにスライスした原料の乾燥大豆を1.5〜
2.5倍量の水を含ませた後蒸煮し、次いで蒸煮大豆を
ほぐした後又は、ほぐしを入れながら植菌して好気的に
発酵、熟成させることことにより、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆が得られることを見出しこの知見に基づいて本
発明を完成した。かくして得られる、ペースト状納豆
を、任意のサイズの包装容器、乃至ポリエチレンシー
ト、ビニール製の袋に袋詰めし、冷蔵或いは冷凍すれ
ば、雑菌の汚染がなく、衛生的なペースト状納豆包装体
が容易に大量供給出来、この包装体は、納豆菌を外部に
放散すること無く食品の加工現場へ供給できる。更に
は、かくして得られる、ペースト状納豆を、適宜調味
料、香辛料等を加えて調味して包装後、冷蔵や冷凍保存
しても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、原料として用い
るスライスした乾燥大豆フレークは、産地、大小には特
に制限はなく、通常精選された大豆を脱皮した後、0.
1〜5mm、より好ましくは、0.2〜1mmの厚さにスラ
イスしたものを使用する。更には、脱皮後に乾燥させ、
砕いた大豆を上記の厚さにスライスしたものも使用でき
る。
るスライスした乾燥大豆フレークは、産地、大小には特
に制限はなく、通常精選された大豆を脱皮した後、0.
1〜5mm、より好ましくは、0.2〜1mmの厚さにスラ
イスしたものを使用する。更には、脱皮後に乾燥させ、
砕いた大豆を上記の厚さにスライスしたものも使用でき
る。
【0007】本発明においては、このスライスした大豆
フレークは、通常の丸大豆を用いて納豆を生産する方法
に比べ、比較的少量の水で、例えば大豆フレーク1に対
し水1.5乃至2.5倍量で、水を含ませる程度で良
く、又、比較的短時間浸漬する。
フレークは、通常の丸大豆を用いて納豆を生産する方法
に比べ、比較的少量の水で、例えば大豆フレーク1に対
し水1.5乃至2.5倍量で、水を含ませる程度で良
く、又、比較的短時間浸漬する。
【0008】ついで、平底容器に薄く拡げ、常圧乃至加
圧蒸気等で加熱、蒸煮を行う。この蒸煮に当たって、加
熱が過度になると以後の工程である発酵、熟成が製品全
体に行きわたらない欠点が生じる。蒸煮は、通常、10
5℃から110℃で、10乃至20分程度、0.3〜0.
5kg/cm2程度の圧力下で行う。
圧蒸気等で加熱、蒸煮を行う。この蒸煮に当たって、加
熱が過度になると以後の工程である発酵、熟成が製品全
体に行きわたらない欠点が生じる。蒸煮は、通常、10
5℃から110℃で、10乃至20分程度、0.3〜0.
5kg/cm2程度の圧力下で行う。
【0009】本発明に於いては、かくして蒸煮した大豆
にほぐしを入れて塊を壊し、次いで種菌を植菌し、適当
な容器に平たく拡げて好気的に発酵させる。通常、蒸煮
した大豆は、豆腐の様に一塊になっており、これを凡そ
4メッシュ以下程度の大きさ、例えばアーモンド粒の4
分の1程度以下にほぐしを入れて塊を壊した後、又はほ
ぐしを入れて塊を壊しながら植菌する。種菌には特に制
限はなく、市販納豆菌の種菌を接種し、常法により発酵
させる。植菌に当たって、蒸煮した大豆にほぐしを入れ
ない場合には、主として中心部に未発酵の部分が残るこ
とが多い。本発明の方法によって、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆を製造する場合、種菌の植菌量は、丸大豆を使
用する通常の納豆の製造行程の約1/2量に減量でき
る。
にほぐしを入れて塊を壊し、次いで種菌を植菌し、適当
な容器に平たく拡げて好気的に発酵させる。通常、蒸煮
した大豆は、豆腐の様に一塊になっており、これを凡そ
4メッシュ以下程度の大きさ、例えばアーモンド粒の4
分の1程度以下にほぐしを入れて塊を壊した後、又はほ
ぐしを入れて塊を壊しながら植菌する。種菌には特に制
限はなく、市販納豆菌の種菌を接種し、常法により発酵
させる。植菌に当たって、蒸煮した大豆にほぐしを入れ
ない場合には、主として中心部に未発酵の部分が残るこ
とが多い。本発明の方法によって、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆を製造する場合、種菌の植菌量は、丸大豆を使
用する通常の納豆の製造行程の約1/2量に減量でき
る。
【0010】発酵時の温度は、40〜50℃が最も良
く、発酵時間は、15〜20時間程度が好ましく、通常
17時間程度で完了する。発酵を終了して得られたペー
スト状納豆は、必要により、適宜調味料を加え、プラス
チック製袋乃至容器に入れ、冷蔵或いは冷凍して製品と
する。本発明の方法によって得られるペースト状の納豆
は、口当たりが滑らかで、煮豆のような匂いもなく、納
豆特有の糸引きもないか若しくは殆ど無い。又、色合い
も薄い肌色を有している。従って、従来納豆臭がすると
して敬遠されてきた各種の食品にも抵抗なく受け入れら
れる。例えば、サンドウィッチ、おにぎり等にだけでな
く、離乳食用、菓子パン、病院食にも好適である。
く、発酵時間は、15〜20時間程度が好ましく、通常
17時間程度で完了する。発酵を終了して得られたペー
スト状納豆は、必要により、適宜調味料を加え、プラス
チック製袋乃至容器に入れ、冷蔵或いは冷凍して製品と
する。本発明の方法によって得られるペースト状の納豆
は、口当たりが滑らかで、煮豆のような匂いもなく、納
豆特有の糸引きもないか若しくは殆ど無い。又、色合い
も薄い肌色を有している。従って、従来納豆臭がすると
して敬遠されてきた各種の食品にも抵抗なく受け入れら
れる。例えば、サンドウィッチ、おにぎり等にだけでな
く、離乳食用、菓子パン、病院食にも好適である。
【0011】
【実施例】実施例1 選別された大豆から、ゴミ、ク
ズ、金属等を除去してえた精選大豆を脱皮後、平均の厚
さ0.2mmのフレーク状としたもの1トンを1.75ト
ンの水と撹拌し、フレークに水を含ませる。平たい網上
に大豆を拡げ、105〜110℃にて、0.4kg〜0.
5/cm2で15分間蒸煮した。
ズ、金属等を除去してえた精選大豆を脱皮後、平均の厚
さ0.2mmのフレーク状としたもの1トンを1.75ト
ンの水と撹拌し、フレークに水を含ませる。平たい網上
に大豆を拡げ、105〜110℃にて、0.4kg〜0.
5/cm2で15分間蒸煮した。
【0012】蒸煮した大豆に塊が無いようにほぐしなが
ら、市販納豆菌約0.3CCを植菌し、66×42×7
CMサイズの平底の網カゴにシートを敷き2kgを平た
く充填して、上部に適当な通気孔を有するシートで覆
い、乾燥も防ぎながら42〜50℃にて17時間発酵さ
せた。次いで、冷蔵庫内で0〜5℃にて熟成させること
により、ペースト状納豆が得られた。これをナイロン製
チューブに詰めて冷蔵・冷凍・保管した。冷凍した納豆
を解凍し、試食した結果と、比較例として、蒸煮納豆の
植菌のときほぐしを入れないで発酵させたときの結果を
表1に示した。また、原料として、丸大豆を用いて常法
通り納豆を調製した糸引き納豆をミンチにかけ、撹拌し
た練り納豆、および黄な粉を原料として、本発明と同条
件で調製した納豆の結果を併せて表示した。本発明のペ
ースト納豆は、ほとんど撹拌しなくてもペースト状にな
り、口当たりが滑らかで、納豆のような匂いが無く、糸
引きも殆ど無かった。
ら、市販納豆菌約0.3CCを植菌し、66×42×7
CMサイズの平底の網カゴにシートを敷き2kgを平た
く充填して、上部に適当な通気孔を有するシートで覆
い、乾燥も防ぎながら42〜50℃にて17時間発酵さ
せた。次いで、冷蔵庫内で0〜5℃にて熟成させること
により、ペースト状納豆が得られた。これをナイロン製
チューブに詰めて冷蔵・冷凍・保管した。冷凍した納豆
を解凍し、試食した結果と、比較例として、蒸煮納豆の
植菌のときほぐしを入れないで発酵させたときの結果を
表1に示した。また、原料として、丸大豆を用いて常法
通り納豆を調製した糸引き納豆をミンチにかけ、撹拌し
た練り納豆、および黄な粉を原料として、本発明と同条
件で調製した納豆の結果を併せて表示した。本発明のペ
ースト納豆は、ほとんど撹拌しなくてもペースト状にな
り、口当たりが滑らかで、納豆のような匂いが無く、糸
引きも殆ど無かった。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 実施例1におけるごとく選別さ
れた大豆から、ゴミ、クズ、金属等を除去してえた精選
大豆を脱皮後、0.5mmにフレーク状とした大豆1ト
ンを1.7トンの水と混合、撹拌し、水を含ませる。平
たい網カゴ上に、浸漬した大豆を厚みを抑えて拡げ、1
05〜110℃にて、凡そ0.4〜0.5kg/cm2で15
分間蒸煮した。
れた大豆から、ゴミ、クズ、金属等を除去してえた精選
大豆を脱皮後、0.5mmにフレーク状とした大豆1ト
ンを1.7トンの水と混合、撹拌し、水を含ませる。平
たい網カゴ上に、浸漬した大豆を厚みを抑えて拡げ、1
05〜110℃にて、凡そ0.4〜0.5kg/cm2で15
分間蒸煮した。
【0015】この蒸煮大豆に、塊が無いようにほぐした
後、市販納豆菌を植菌し、平底網カゴにシートを敷き、
乾燥も防ぎながら42〜50℃にて17時間発酵させ
た。次いで、0〜5℃の冷蔵庫にて熟成させ、若干攪拌
しながらナイロンチューブに詰めて冷蔵及び冷凍で保管
した。得られたペースト状納豆製品を解凍して試食した
ところ、口当たりが滑らかで、納豆のような匂いや、従
来の納豆製品特有の匂いがなく、糸引きも殆ど無かっ
た。
後、市販納豆菌を植菌し、平底網カゴにシートを敷き、
乾燥も防ぎながら42〜50℃にて17時間発酵させ
た。次いで、0〜5℃の冷蔵庫にて熟成させ、若干攪拌
しながらナイロンチューブに詰めて冷蔵及び冷凍で保管
した。得られたペースト状納豆製品を解凍して試食した
ところ、口当たりが滑らかで、納豆のような匂いや、従
来の納豆製品特有の匂いがなく、糸引きも殆ど無かっ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明に於いては、厚さ0.1〜5mm
にスライスした原料の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の
水を含ませた後蒸煮し、次いで蒸煮大豆をほぐしを入れ
て塊を壊し、又はほぐしを入れながら植菌して好気的に
発酵、熟成させることことにより、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆が得られる。又、本発明に於いては、種菌の植
菌量は、通常の丸大豆を使用する納豆の製造工程に比べ
て約1/2に減量できる。そして、得られたペースト状
納豆は、味、香り、色具合共、所謂納豆と異なり、納豆
特有の匂い、糸引き、苦みが無いか若しくは殆ど有せ
ず、口当たりも滑らかであることから、寿司、おにぎり
等の通常の使用法だけでなく、サンドウィッチ、離乳
食、菓子パン類等にも抵抗なく使用でき、栄養価に富ん
だ新食品素材を提供する。
にスライスした原料の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の
水を含ませた後蒸煮し、次いで蒸煮大豆をほぐしを入れ
て塊を壊し、又はほぐしを入れながら植菌して好気的に
発酵、熟成させることことにより、本来の納豆特有の糸
引きや匂い、苦みが無いか又は殆ど感じられないペース
ト状納豆が得られる。又、本発明に於いては、種菌の植
菌量は、通常の丸大豆を使用する納豆の製造工程に比べ
て約1/2に減量できる。そして、得られたペースト状
納豆は、味、香り、色具合共、所謂納豆と異なり、納豆
特有の匂い、糸引き、苦みが無いか若しくは殆ど有せ
ず、口当たりも滑らかであることから、寿司、おにぎり
等の通常の使用法だけでなく、サンドウィッチ、離乳
食、菓子パン類等にも抵抗なく使用でき、栄養価に富ん
だ新食品素材を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/20
Claims (5)
- 【請求項1】 厚さ0.1〜5mmにスライスした原料
の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の水を含ませた後蒸煮
し、次いで蒸煮大豆を植菌して好気的に発酵、熟成させ
たときに得られる本来の納豆特有の糸引きや匂い、苦み
が無いか又は殆ど感じられないペースト状納豆。 - 【請求項2】 厚さ0.1〜5mmにスライスした原料
の乾燥大豆を1.5〜2.5倍量の水を含ませた後蒸煮
し、次いで蒸煮大豆を植菌して好気的に発酵、熟成させ
ることを特徴とする本来の納豆特有の糸引きや匂い、苦
みが無いか又は殆ど感じられないペースト状納豆の製造
方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のペースト状納豆の製造方
法において、植菌するに当たって、蒸煮大豆にほぐしを
入れて塊を壊し又は、ほぐしを入れながら植菌すること
を特徴とする本来の納豆特有の糸引きや匂い、苦みが無
いか又は殆ど感じられないペースト状納豆の製造方法。 - 【請求項4】 原料大豆フレークの厚さが、0.2〜1
mmである請求項2記載のペースト状納豆の製造方法。 - 【請求項5】 好気的に発酵、熟成するに当たって、蒸
煮、植菌した大豆を容器に平たく拡げて発酵させること
を特徴とする請求項2記載のペースト状納豆の製造方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232570A JP3106131B1 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | ペースト状納豆及びその製造方法 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232570A JP3106131B1 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | ペースト状納豆及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3106131B1 true JP3106131B1 (ja) | 2000-11-06 |
JP2001057861A JP2001057861A (ja) | 2001-03-06 |
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ID=16941424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11232570A Expired - Fee Related JP3106131B1 (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | ペースト状納豆及びその製造方法 |
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---|---|
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JP (1) | JP3106131B1 (ja) |
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US9211030B2 (en) | 2005-10-20 | 2015-12-15 | Conagra Foods Rdm, Inc. | Steam cooking apparatus |
US8302528B2 (en) | 2005-10-20 | 2012-11-06 | Conagra Foods Rdm, Inc. | Cooking method and apparatus |
US9132951B2 (en) | 2005-11-23 | 2015-09-15 | Conagra Foods Rdm, Inc. | Food tray |
CA2527770C (en) | 2005-11-21 | 2014-07-22 | Steven M. Parsons | Food tray |
UA111078C2 (uk) * | 2011-05-03 | 2016-03-25 | Нестек С.А. | Гідролізат білкового субстрату і спосіб його виготовлення |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5023104A (en) * | 1987-02-24 | 1991-06-11 | Fuji Oil Company, Limited | Defatted soybeans and soybean protein obtained from the same |
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1999
- 1999-08-19 JP JP11232570A patent/JP3106131B1/ja not_active Expired - Fee Related
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2000
- 2000-08-15 US US09/638,492 patent/US6365206B1/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001057861A (ja) | 2001-03-06 |
US6365206B1 (en) | 2002-04-02 |
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