JP3105678B2 - バッグ連結体 - Google Patents

バッグ連結体

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JP3105678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、腹膜透析に用
いられるバッグ連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】腹膜透析による治療法は、人工腎臓によ
る透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であり、治療
費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となったこと、患
者の負担が少ないこと等の利点がある。
【0003】この腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式
腹膜透析法(continuous ambulatory peritoneal dialy
sis,以下、「CAPD」という)は、患者自身が自宅や
職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行うことができ
るため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
【0004】このCAPDは、患者の腹腔内にカテーテ
ルチューブを留置し、このカテーテルチューブの体外端
にトランスファーチューブを接続し、これに透析液が充
填された注液バッグのバッグチューブを接続し、各チュ
ーブを通じてバッグ内の透析液を腹腔内に注入し、所定
時間透析を行った後、腹腔内の透析液を前記各チューブ
を通じて、排液バッグ内に排出、回収するものである。
なお、各チューブ同士の接続は、両チューブの端部にそ
れぞれ装着された雄、雌コネクタの嵌合等により行われ
る。
【0005】このCAPDにおいては、透析液の注液バ
ッグが排液バッグを兼ねる1バッグシステムがあるが、
このシステムでは、透析中に、排液バッグとなる注液バ
ッグの空バッグを常に携行していなければならず、患者
にとって煩わしい。
【0006】これに対し、透析液が充填された注液バッ
グと空の排液バッグとがチューブ、コネクタを介して並
列的に接続(Yセット)された2バッグシステムがあ
る。このシステムでは、透析中には注液バッグおよび排
液バッグをトランスファーチューブから分離し、これら
のバッグの携行を不用としたものである。
【0007】ところで、従来、このような2バッグシス
テムにおいて、未使用時には、注液バッグと排液バッグ
とをチューブ等で接続し、一体化したものを真空包装し
ているが、注液バッグと排液バッグとはほぼ同一の寸法
であったため、それらの真空包装時にかさばり、その作
業がしにくく、また、使用時においても、取り扱いがし
にくいという問題があった。
【0008】排液バッグの寸法を小さくすればこのよう
な問題は解消するが、排液バッグに回収される排液量
は、注液バッグ内に充填された透析液量より多くなるた
め、排液バッグの寸法を単に小さくしただけでは、排液
回収のための十分な容量を確保できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、液体
回収のための十分な容量を確保しつつ、包装が容易で、
取り扱いがし易いバッグ連結体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。また、下記(2)〜
(5)であるのが好ましい。
【0011】(1) 液体収納空間に液体が充填された
第1のバッグと、液体収納空間に液体を回収するための
第2のバッグとがチューブを介して連結されたバッグ連
結体であって、前記第1のバッグおよび第2のバッグ
は、それぞれ、可撓性を有する樹脂製のシート材で構成
され、前記第1のバッグのシート材の厚さをT1、前記
第2のバッグのシート材の厚さをT2としたとき、0.
56T1≦T2≦0.95T1なる関係を満足し、前記第
1のバッグの有効表面積をS1、前記第2のバッグの有
効表面積をS2としたとき、0.82S1≦S2≦0.9
8S1なる関係を満足することを特徴とするバッグ連結
体。
【0012】(2) 前記第1のバッグを構成するシー
ト材と前記第2のバッグを構成するシート材とが、同一
の材料で構成されている上記(1)に記載のバッグ連結
体。
【0013】(3) 前記第2のバッグの内面の全部ま
たは一部に凹凸が形成されている上記(1)または
(2)に記載のバッグ連結体。 (4) 前記凹凸における凹部のシート材の厚さをT3
としたとき、0.56T1≦T3≦0.95T1なる関係
を満足する上記(3)に記載のバッグ連結体。
【0014】(5) 前記第1のバッグは、透析液が充
填された注液バッグであり、前記第2のバッグは、透析
液の排液を回収する排液バッグである上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載のバッグ連結体。
【0015】
【発明の構成】以下、本発明のバッグ連結体を添付図面
に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明のバッグ連結体の構成例を
示す平面図、図2は、図1中のII−II線での断面図、図
3は、図1中のIII −III 線での断面図である。これら
の図に示すバッグ連結体は、2バッグシステムにより腹
膜透析(CAPD)を行うための注液バッグと排液バッ
グとをチューブ等で連結したものである。
【0017】図1に示すように、本発明のバッグ連結体
1は、注液バッグ2と排液バッグ7とを有している。注
液バッグ2は、後述する樹脂製の可撓性を有するシート
材を筒状(チューブ状)に成形し、バッグの両端となる
位置で融着(熱融着、高周波融着等)または接着により
シールして袋状とし、このシール部3および4にて切断
分離することにより得られたものである。
【0018】図2に示すように、この注液バッグ2の内
部には、液体収納空間21が形成され、この液体収納空
間に透析液30が充填されている。この場合、透析液3
0の充填量は特に限定されないが、通常、500〜30
00ml程度、特に500〜2500ml程度とするのが好
ましい。
【0019】注液バッグ2の上部のシール部3には、薬
液の注入等に用いられる混注口5が設けられている。こ
の混注口5は、注液バッグ2の内部および外部にそれぞ
れ開口する筒状体51とこの筒状体51のバッグ外部側
開口を密封する弾性栓52とで構成されている。
【0020】また、シール部3には、一端が封止された
管状体であって、その封止部を含む部分を破断、分離す
ることにより液体の流通を可能とする管状部材6(図1
中点線で示す)が設けられている。この管状部材6のバ
ッグ外部側開口には、可撓性を有するチューブ11の一
端が接続されている。このチューブ11他端には、二股
に分岐する分岐コネクタ13が接続されている。また、
このチューブ11の途中には、チューブ11を閉塞し得
るクレンメ15が装着されている。
【0021】注液バッグ2の下部のシール部4には、注
液バッグ2を吊り下げる際等に用いられる開口41が形
成されている。
【0022】一方、排液バッグ7も、前記注液バッグ2
と同様、樹脂製の可撓性を有するシート材を筒状(チュ
ーブ状)に成形し、バッグの両端となる位置で融着(熱
融着、高周波融着等)または接着によりシールして袋状
とし、このシール部8および9にて切断分離することに
より得られたものである。図3に示すように、排液バッ
グ7の内部には、液体収納空間71が形成され、この液
体収納空間71に後述するチューブ14および12等を
介して透析液の排液(以下、単に「排液」という)が回
収される。
【0023】なお、排液バッグ7に対しては、予めオー
トクレーブ滅菌(高温高圧水蒸気滅菌)が施されるが、
このオートクレーブ滅菌の際にシート材がブロッキング
するのを防止するために、液体収納空間71に、例えば
150〜300ml程度の空気が予め封入されている。
【0024】図1に示すように、排液バッグ7の上部の
シール部8には、回収された排液の一部をサンプリング
するためのサンプリングポート10が設けられてもよ
い。
【0025】また、シール部8には、可撓性を有するチ
ューブ12の一端が接続されている。このチューブ12
の他端は、前記分岐コネクタ13の分岐端に接続されて
いる。また、このチューブ13の途中には、前記と同様
のクレンメ15が装着されている。
【0026】また、分岐コネクタ13からは、腹膜カテ
ーテルへ接続するためのチューブ14が延長され、この
チューブ14の途中には、着脱自在なコネクタ17、チ
ューブ14を閉塞し得るローラクランプ18およびチタ
ン等で構成される金属ジョイント19が順次設けられ、
さらに、金属ジョイント19には、腹膜カテーテル側の
カテーテルジョイント20が連結されている。
【0027】なお、チューブ12の途中に、前記コネク
タ17と同様のコネクタ(図示せず)を設け、注液バッ
グ2および排液バッグ7を分離可能な構成としてもよ
い。
【0028】また、排液バッグ7のシール部8におい
て、チューブ12の端部に前記管状部材6と同様の構成
の管状部材(図示せず)を接続してもよい。これによ
り、排液バッグ7は、排液回収時以外には密封された状
態となり、排液バッグ7内との圧力差が生じてチューブ
12内等へ空気が流入することによる細菌汚染を防止す
ることができる。
【0029】排液バッグ7の下部のシール部9には、排
液バッグ7を吊り下げる際等に用いられる開口91が形
成されている。注液バッグ2のシート材の構成材料と、
排液バッグ7のシート材の構成材料とは、その組成が異
なっていてもよいが、これらは同一であるのが好まし
い。
【0030】注液バッグ2および排液バッグ7のシート
材の構成材料としては、軟質ポリ塩化ビニルが好まし
い。軟質ポリ塩化ビニルは、オートクレーブ滅菌の高温
に耐え得る耐熱性を有し、しかも、柔軟性に富むため、
透析液30の保存に耐え、取り扱いがし易く、また、バ
ッグへの成形、加工が容易で、材料コストも安いという
利点がある。
【0031】この軟質ポリ塩化ビニルにおける可塑剤と
しては、例えば、ジ(エチルヘキシル)フタレート(D
EHP)、ジ−(n−デシル)フタレート(DnDP)
等を用いることができる。
【0032】なお、このような可塑剤の含有量は、ポリ
塩化ビニル100重量部に対し、30〜70重量部程度
とするのが好ましい。
【0033】注液バッグ2および排液バッグ7のシート
材の構成材料の他の例としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)のようなポリエステル、ポリ塩化ビニリデ
ン、シリコーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマ
ー等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはこれらを任
意に組み合せたもの(ポリマーアロイ、積層体等)が挙
げられる。
【0034】このようなバッグ連結体1において、図1
に示すように、排液バッグ7の液体収納空間71の有効
表面積S2と、注液バッグ2の液体収納空間21の有効
表面積S1とは、次の関係を満足する。すなわち、有効
表面積S1、S2の好ましい関係は、0.82S1≦S2
0.98S1、より好ましい関係は、0.86S1≦S2
≦0.96S1である。ここで、注液バッグ2の液体収
納空間21の有効表面積とは、シール部3、4を除く注
液バッグ2の外表面の面積であり、排液バッグ7の液体
収納空間71の有効表面積とは、シール部8、9を除く
排液バッグ7の外表面の面積である。
【0035】このような構成とすることにより、排液バ
ッグ7のサイズを従来より小さくすることができ、注液
バッグ2および排液バッグ7をまとめて包装、特に真空
包装する際に、コンパクトに収納することができ、包装
が容易となる。また、バッグ連結体1を使用する際に
も、取り扱いがし易い。
【0036】
【0037】また、図2および図3に示すように、排液
バッグ7を構成するシート材の厚さT2と、注液バッグ
2を構成するシート材の厚さT1とは、次の関係を満足
する。すなわち、シート材の厚さT1、T2の好ましい関
係は、0.56T1≦T2≦0.95T1、より好ましい
関係は、0.67T1≦T2≦0.9T1である。このよ
うに、シート材の厚さT2を、必要な強度を確保し得る
範囲である程度薄くすることにより、液体収納空間71
に排液を回収した際、排液バッグ7が膨張し易くなり、
前述のように排液バッグ7のサイズを小さくしても、排
液回収のための十分な容量(注液バッグ2内の透析液3
0の充填量より多い量)を確保することができる。
【0038】
【0039】図4は、排液バッグのシート材の他の構成
例を示す横断面図である。同図に示す排液バッグ7’
は、シート材の内面に、排液バッグ7’の上下方向に延
びる凹凸条16が形成されている。この凹凸条16は、
主に、排液バッグ7’をオートクレーブ滅菌した際にシ
ート材がブロッキングするのを防止するために設けられ
る。また、この凹凸条16を設ける他の目的としては、
排液バッグ7’の上下方向の強度を増し、排液バッグ
7’の伸びを防止するため、あるいは排液を液体収納空
間71に回収する際に、チューブ12からの液流を円滑
にするため等が挙げられる。
【0040】このような凹凸条16の形成位置は、上記
形成目的によっても異なるが、排液バッグ7’内面の全
面または図4に示すように扁平時における片面、あるい
はその他任意の箇所に部分的に設ける場合がある。
【0041】このような排液バッグ7’において、有効
表面積に関しては、前記と同様である。また、シート材
の厚さに関しては、凹凸条16の凹部(溝部)161に
おけるシート材の厚さT3 が前記注液バッグ2のシート
材の厚さT1 より薄い(T3<T1 )。
【0042】このように、シート材の厚さT3 を薄くす
ることにより、液体収納空間71に排液を回収した際、
排液バッグ7が膨張、特に凹凸条16と直交する方向に
膨張し易くなり、排液バッグ7’のサイズを小さくして
も、排液回収のための十分な容量(注液バッグ2内の透
析液30の充填量より多い量)を確保することができ
る。
【0043】なお、シート材の厚さT1 、T3 の好まし
い関係は、0.56T1 ≦T3 ≦0.95T1 、より好
ましい関係は、0.60T1 ≦T3 ≦0.9T1 であ
る。
【0044】なお、凹凸の形状は、図示のごとき凹凸条
16に限らず、例えば通常のエンボス加工のような点状
の凹凸であってもよく、この場合には、凹部におけるシ
ート材の厚さが前記と同様の関係となる。
【0045】排液バッグ7、7’において、最大排液回
収量(最大容量)は特に限定されないが、注液バッグ2
内に充填された透析液充填量の150%程度以上、特
に、175〜200%程度が好ましい。
【0046】以上では、CAPDに用いる注液バッグお
よび排液バッグの連結体について説明したが、本発明は
これに限らず、液体が充填された第1のバッグと、該液
体を回収するための第2のバッグとがチューブを介して
連結されたものであれば、いかなるものでもよく、その
用途等も特に限定されない。
【0047】
【実施例】次に、本発明のバッグ連結体の具体的実施例
について説明する。
【0048】(実施例1)CAPDに用いるバッグ連結
体として、透析液が充填された注液バッグと該透析液の
排液を回収する排液バッグとをポリ塩化ビニル製のチュ
ーブで接続したバッグ連結体を製造した。各バッグの構
成は、次の通りである。
【0049】<注液バッグ> シート材の構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(塩ビ100
重量部に対し、DEHPを52重量部配合) シート材の厚さT1 :400μm 透析液充填量:2000ml 液体収納空間の有効表面積S1 :677.1cm2
【0050】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材内面の形状:図4に示す形状の凹凸条をバッグ
内面の片面に形成 凹凸条非形成面でのシート材の厚さT2 :350μm
(T1 の87.5%) 凹凸条の凹部でのシート材の厚さT3 :350μm (T
1 の87.5%) 液体収納空間の有効表面積S2 :647.4cm2 (S1
の95.6%) 滅菌方法:バッグ内に200mlの空気を充填し、オート
クレーブ滅菌した
【0051】(実施例2)排液バッグの構成を以下のよ
うにした以外は、実施例1と同様のバッグ連結体を製造
した。
【0052】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材内面の形状:図4に示す形状の凹凸条をバッグ
内面の片面に形成 凹凸条非形成面でのシート材の厚さT2 :350μm
(T1 の87.5%) 凹凸条の凹部でのシート材の厚さT3 :300μm (T
1 の75.0%) 液体収納空間の有効表面積S2 :647.4cm2 (S1
の95.6%) 滅菌方法:バッグ内に200mlの空気を充填し、オート
クレーブ滅菌した
【0053】(実施例3)排液バッグの構成を以下のよ
うにした以外は、実施例1と同様のバッグ連結体を製造
した。
【0054】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材内面の形状:図4に示す形状の凹凸条をバッグ
内面の片面に形成 凹凸条非形成面でのシート材の厚さT2 :350μm
(T1 の87.5%) 凹凸条の凹部でのシート材の厚さT3 :250μm (T
1 の62.5%) 液体収納空間の有効表面積S2 :647.4cm2 (S1
の95.6%) 滅菌方法:バッグ内に200mlの空気を充填し、オート
クレーブ滅菌した
【0055】(実施例4)排液バッグの構成を以下のよ
うにした以外は、実施例1と同様のバッグ連結体を製造
した。
【0056】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材内面の形状:図4に示す形状の凹凸条をバッグ
内面の片面に形成 凹凸条非形成面でのシート材の厚さT2 :350μm
(T1 の87.5%) 凹凸条の凹部でのシート材の厚さT3 :350μm (T
1 の87.5%) 液体収納空間の有効表面積S2 :594.0cm2 (S1
の87.7%) 滅菌方法:バッグ内に200mlの空気を充填し、オート
クレーブ滅菌した
【0057】(比較例1)排液バッグの構成を以下のよ
うにした以外は、実施例1と同様のバッグ連結体を製造
した。
【0058】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材の厚さT2 :400μm (T1 と同じ) 液体収納空間の有効表面積S2 :677.1cm2 (S1
と同じ) 滅菌方法:エチレンオキサイドガス滅菌した
【0059】(比較例2)排液バッグの構成を以下のよ
うにした以外は、実施例1と同様のバッグ連結体を製造
した。
【0060】<排液バッグ> シート材の構成材料:注液バッグと同じ シート材の厚さT2 :400μm (T1 と同じ) 液体収納空間の有効表面積S2 :658.8cm2 (S1
の97.3%) 滅菌方法:エチレンオキサイドカス滅菌した
【0061】上記実施例1〜4、比較例1、2の各バッ
グ連結体のそれぞれについて、排液バッグに透析液の排
液を回収した。そのときの最大排液回収量と、この最大
排液回収量に到達する時間を測定した。その結果を注液
バッグ内の透析液充填量に対する比率とともに下記表1
に示す。
【0062】また、上記各バッグ連結体のそれぞれを、
注液バッグと排液バッグとを重ねた状態でポリプロピレ
ン製の包材で真空包装したときの作業性を下記の4段階
で評価した。その結果を合わせて表1に示す。
【0063】◎:作業性が極めて良好 ○:作業性が良好 △:作業性がやや悪い ×:作業性が悪い
【0064】
【表1】
【0065】上記表1に示すように、実施例1〜4のバ
ッグ連結体では、いずれも、排液バッグの有効表面積S
2 が、注液バッグの有効表面積S1 より小さいにもかか
わらず、十分な排液回収量を確保することができ、しか
も、真空包装時の作業性も良好であることがわかる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバッグ連結
体によれば、液体回収用の第2のバッグに十分な容量を
確保しつつ、第2のバッグのサイズを小さくすることが
できるので、包装が容易であり、また使用時において
も、取り扱いがし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッグ連結体の構成例を示す平面図で
ある。
【図2】図1中のII−II線での断面図である。
【図3】図1中のIII −III 線での断面図である。
【図4】排液バッグの他の構成例を示す横断面図であ
る。
【図5】バッグの液体収納空間の有効表面積の測定方法
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 バッグ連結体 2 注液バッグ 21 液体収納空間 3、4 シール部 41 開口 5 混注口 51 筒状体 52 弾性栓 6 管状部材 7 排液バッグ 71 液体収納空間 8、9 シール部 91 開口 10 サンプリングポート 11、12 チューブ 13 分岐コネクタ 14 チューブ 15 クレンメ 16 凹凸条 161 凹部 17 コネクタ 18 ローラクランプ 19 金属ジョイント 20 カテーテルジョイント 30 透析液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−92358(JP,A) 特開 昭61−185275(JP,A) 特開 平5−269202(JP,A) 特開 平3−112561(JP,A) 特開 平4−144568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/28 A61J 1/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体収納空間に液体が充填された第1の
    バッグと、液体収納空間に液体を回収するための第2の
    バッグとがチューブを介して連結されたバッグ連結体で
    あって、 前記第1のバッグおよび第2のバッグは、それぞれ、可
    撓性を有する樹脂製のシート材で構成され、 前記第1のバッグのシート材の厚さをT1、前記第2の
    バッグのシート材の厚さをT2としたとき、0.56T1
    ≦T2≦0.95T1なる関係を満足し、 前記第1のバッグの有効表面積をS1、前記第2のバッ
    グの有効表面積をS2としたとき、0.82S1≦S2
    0.98S1なる関係を満足することを特徴とするバッ
    グ連結体。
  2. 【請求項2】 前記第1のバッグを構成するシート材と
    前記第2のバッグを構成するシート材とが、同一の材料
    で構成されている請求項1に記載のバッグ連結体。
  3. 【請求項3】 前記第2のバッグの内面の全部または一
    部に凹凸が形成されている請求項1または2に記載のバ
    ッグ連結体。
  4. 【請求項4】 前記凹凸における凹部のシート材の厚さ
    をT3としたとき、0.56T1≦T3≦0.95T1なる
    関係を満足する請求項3に記載のバッグ連結体。
  5. 【請求項5】 前記第1のバッグは、透析液が充填され
    た注液バッグであり、前記第2のバッグは、透析液の排
    液を回収する排液バッグである請求項1ないし4のいず
    れかに記載のバッグ連結体。
JP04354283A 1992-12-14 1992-12-14 バッグ連結体 Expired - Fee Related JP3105678B2 (ja)

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