JP3105534U - コードホルダ及びそれを備えたイヤホン - Google Patents
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Abstract
【課題】分岐するイヤホンコードを束ねることにより、2本のコードを1本にまとめ、コードが独立に動くことを防ぎ、コードの絡まりを防止するイヤホンホルダを提供する。
【解決手段】本考案のイヤホン1は、一対のイヤホン本体2a,2bと、再生装置等へ接続するプラグ3とを備え、イヤホン本体2とプラグ3とは、2本のコード4a,4bを介して接続されている。このコード4a,4bにおいて分岐点5を境に2本に分岐した分岐線6a,6bには、球状のコードホルダ7が設けられている。このコードホルダ7は、分岐線6a,6bを挿通する挿通孔7aを備えるとともにこれらの分岐線を束ねるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本考案のイヤホン1は、一対のイヤホン本体2a,2bと、再生装置等へ接続するプラグ3とを備え、イヤホン本体2とプラグ3とは、2本のコード4a,4bを介して接続されている。このコード4a,4bにおいて分岐点5を境に2本に分岐した分岐線6a,6bには、球状のコードホルダ7が設けられている。このコードホルダ7は、分岐線6a,6bを挿通する挿通孔7aを備えるとともにこれらの分岐線を束ねるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、ヘッドホンやイヤホン等のコードを束ねるコードホルダ及びそれを備えたイヤホンに関する。
音楽再生機器やラジオ等に用いられるイヤホンは、小型で両耳に装着することにより手軽にステレオ方式の再生を可能とすることから、従来より、ポータブル再生機器等の付属品として愛用されている。
このようなイヤホン30は、図6に示すように、両耳に装着する一対のイヤホン本体2と、再生機器等に接続するプラグ3と、これらの間をある程度の長さからなる2本のコード4から構成され、この2本のコード4は、プラグ3側からイヤホン本体2側に向かって最初は1本にまとめられ途中から分岐して、それぞれのコード4a,4bとなり、それらがイヤホン本体2a,2bに接続されるようになっている。
ところで、上記のようなイヤホンにおけるイヤホン本体側のコードが二股に分かれている部分では、2本のコードがイヤホン本体が耳掛け形状となっていることから、このイヤホン本体を中心としてそれぞれ独立に動いてしまう。そのため、こうしたイヤホンを接続した再生機器を収納する際、このイヤホン本体部分を中心として2本のコードが絡まってしまうことが多かった。
そこで、この2股に分かれたイヤホンコードの絡まりを防止するべく、不使用時にこの部分をファスナーで一体化したり、動物のマスコットを模した束ね具で2本のコードを束ねる技術が提案されている(例えば、下記特許文献1または2)。
特開2004−56636
実用新案登録第3066742号
しかしながら、上記特許文献1に記載されているように、イヤホンコードにファスナーを用いた場合、ファスナー部分の重量があり、結果としてイヤホン本体から利用者の耳にかかる重量が増すから、装着感の低下を招く。また、ファスナーによって、利用者の衣類に傷を付けたり、イヤホンコードに接触することにより、コードが断線する可能性も考えられる。
また、上記特許文献2に開示された絡み防止部材は、表部材と裏部材とを嵌合してなるものであるから、比較的硬質の部材で構成せざるを得ず、かつ角部を有するから、イヤホンコード上にこの絡み防止部材をスライドさせることによって、コードの磨耗や断線の原因となることがあった。さらに、このような硬質な部材は、コード上を滑りやすく、移動しやすいため、例えば、絡み防止部材を所望の位置に移動させたとしても、すぐにその位置からズレ、コードのまとまりを損なうことがあった。
本考案は、上記のような従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、分岐する2本のコードを1本にまとめることにより、コードが独立に動くことを防ぎ、コードの絡まりを防止するとともに、コードの断線を防止するコードホルダ及びそれを備えたイヤホンを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、一対のイヤホン本体とプラグとを接続する2本のコードがスライド移動可能に挿通される挿通孔を備え、前記プラグと前記イヤホン本体との間の所定の位置で保持されるように、前記挿通孔の内周の少なくとも一部が接する柔軟性ある部材により形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の考案をイヤホンに適用した場合を規定したものであり、一対のイヤホン本体と、各種音声再生機器に接続するプラグと、前記イヤホン本体と前記プラグとを接続し前記プラグ側から前記イヤホン本体側への所定の位置で二股に分岐する2本のコードと、を備えるイヤホンにおいて、前記イヤホン本体と前記分岐部分の間には、前記2本のコードを束ねるコードホルダが設けられ、このコードコードホルダは、前記2本のコードがスライド移動可能に挿通される挿通孔を備え、前記2本のコードの所定の位置で保持されるように前記挿通孔の内周の少なくとも一部が接する柔軟性ある部材により形成されていることを特徴とする。
これらの態様では、イヤホンの使用時には、プラグを再生等機器に接続するともに、コードホルダを分岐部分に移動させ、一対のイヤホン本体を利用者の両耳に装着した後、利用者はコードホルダを上下にスライドさせることによって、2本のコードの分岐位置を調整し、イヤホンコードの弛みを調整することが可能である。
また、このコードホルダの挿通孔は、プラグとイヤホン本体との間の所定の位置で保持されるように内周の一部が接する柔軟性ある部材により形成されているため、コードホルダは、コード上をスライド可能な一方で、スライド移動させた位置からズレにくい。
さらに、イヤホンの不使用時には、分岐部分近傍にあるコードホルダを2本のコード上をイヤホン本体側へスライドさせる。これにより、コードホルダによって2本のコードが束ねられる。また、コードホルダは、上記同様、2本のコード上をスライド可能であると同時に、挿通孔に設けられた柔軟性ある部材に接触し、コードホルダのずれを制限する。さらに、挿通孔とコードが接触していも当該2本のコードを傷めることがなく、イヤホンコードを断線させるようなことがない。
また、コードホルダ全体を例えばゴム等の柔軟性ある部材で構成した場合には、上記の効果に加えて、利用者の衣類に傷を付けるようなこともなく、イヤホンコードに接触することにより、コードが断線するようなこともない。また、コードホルダ自体が軽量となるため、利用者の身体的な負担を軽減するとともに、着用感や利便性の向上を図ることができる。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記コードホルダの外周から前記挿通孔へ向かってコードホルダの軸方向に沿った切り込み部を有することを特徴とする。
また、請求項4記載の考案は、請求項2記載の考案をイヤホンに適用した場合を規定したものであり、請求項3記載の考案において、前記コードホルダは、その外周から前記挿通孔へ向かってコードホルダの軸方向に沿った切り込み部を有することを特徴とする。
これらの態様では、コードホルダに切り込み部が設けられていることにより、コードホルダは2本のコードに対して着脱自在に構成することが可能であるので、コードホルダを既存のイヤホンにも適用することができる。
請求項5記載の考案は、請求項3または4記載の考案において、前記コードホルダは、前記イヤホン本体と前記分岐部分の間に複数設けられ、前記複数のコードホルダの間には、前記2本のコードを挿通するアクセサリが間挿されていることを特徴とする。
以上の態様では、複数のコードホルダの間にアクセサリを間挿することによって、さらにバリエーションに富み、デザイン性の高いイヤホンを構成することが可能である。
なお、本考案におけるイヤホンとは、利用者の耳に装着し、電気信号を音響信号に変換する小型の装置のことをいい、特に特定の製品や態様を示唆するものではない。例えばイヤースピーカであってもインザイヤースピーカなど、本考案の上記作用効果を奏する装置であれば、すべて包含するものである。
以上のような本考案のコードホルダ及びそれを備えたイヤホンでは、イヤホン本体部分からコードの分岐部分までの間にコードホルダを設け、当該コードホルダをイヤホン本体近傍にスライドさせることによって、分岐した2本のコードを1本にまとめることができるため、コードがイヤホン本体に先導され独立に動くことを防ぎ、コードの絡まりを防止することができる。
次に、本考案を実施するための最良の形態(以下、本実施形態という)について、図面を参照して説明する。
[本実施形態]
本実施形態におけるイヤホン1は、図1(a)に示すように、利用者の両耳に装着し、図示しない再生装置等からの当該利用者に対して音声を発する一対のイヤホン本体2a,2bと、再生装置等へ接続するプラグ3とを備え、イヤホン本体2とプラグ3とは、2本のコード4a,4bを介して接続されている。このコード4a,4bは、プラグ側から所定の長さ部分までは1本にまとめられ、その先の分岐点5を境に2本に分岐した分岐線6a,6bを形成し、それぞれがイヤホン本体2a,2bに至る。
本実施形態におけるイヤホン1は、図1(a)に示すように、利用者の両耳に装着し、図示しない再生装置等からの当該利用者に対して音声を発する一対のイヤホン本体2a,2bと、再生装置等へ接続するプラグ3とを備え、イヤホン本体2とプラグ3とは、2本のコード4a,4bを介して接続されている。このコード4a,4bは、プラグ側から所定の長さ部分までは1本にまとめられ、その先の分岐点5を境に2本に分岐した分岐線6a,6bを形成し、それぞれがイヤホン本体2a,2bに至る。
そして、この分岐線6a,6bには、球状のコードホルダ7が設けられている。コードホルダ7は、図1(b)の断面図に示すように、分岐線6a,6bを挿通する挿通孔7aを備えるとともにこれらの分岐線6a,6bを束ねるように構成されている。これら分岐線6a,6bの分岐する分岐点5には、留具8が設けられている。
そして、コードホルダ7は、このイヤホン本体2と留具8との間の分岐線6a,6b上をスライド可能であるが、同時にスライドさせた所定の位置で停止するようになっている。具体的には、コードホルダ7は、その全体をラバー等の柔軟性ある部材によって構成され、図1(b)に示すように、挿通孔7aがその内周で2本の分岐線6a,6bと接している。これにより、このコードホルダ7は、利用者が自らこれをスライドさせた場合には比較的容易に移動できるが、単に分岐線6a,6bを上下に向けただけではスライドしないように構成されている。さらに、コードホルダ7の周囲には、利用者の趣向に合わせてデザイン(例えば、花柄)が施されている。
このような構成からなる本考案のイヤホン1は、使用時には、プラグ3を図示しない再生等機器に接続するともに、コードホルダ7を分岐点5側に移動させ、一対のイヤホン本体2を利用者の両耳に装着する。装着後、利用者は、自己の両耳の位置や身体の大きさに合わせて、コードホルダ7を上下にスライドさせることによって、分岐線6a,6bの分岐点の位置を調整し、イヤホンコードの弛みを解消することが可能である。
さらに、コードホルダ7が、ラバー等の柔軟性のある部材で構成されていることから、分岐線6a,6b上にこれをスライドさせても利用者の衣類に傷を付けたり、分岐線6a,6bを傷めることがなく、イヤホンコードを断線させるようなことがない。また、コードホルダ自体が軽量となるため、利用者の身体的な負担を軽減するとともに、着用感や利便性の向上を図ることができる。
一方、不使用時には、図1(c)に示すように、分岐点5近傍にあるコードホルダ7を分岐線6a,6b上をイヤホン本体2側へスライドさせる。これにより、コードホルダ7によって分岐線6a,6bの2本のコードが、イヤホン本体2側に至るまで1本に束ねられる。また、コードホルダ7が、ラバー等の柔軟性のある部材で構成され、さらに挿通孔7aの内周は分岐線6a,6bと接しているため、コールホルダのスライドが可能であると同時に、スライドさせた位置からズレるのを防止することができる。
[他の実施形態]
本考案は、上記のような実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような種々の態様を包含するものであり、目的や用途に応じて適宜最適な態様を選択して実施することができるものである。
本考案は、上記のような実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような種々の態様を包含するものであり、目的や用途に応じて適宜最適な態様を選択して実施することができるものである。
上記実施形態のイヤホン1では、コードホルダ7を分岐線6a,6b上に1つ設けて構成したが、これは本考案のイヤホンを示す一態様に過ぎず、このコードホルダの数は、分岐線の長さや利用者の好み、イヤホン全体のデザイン等により、適宜変更可能である。
例えば、図2に示すように、このコードホルダ7を分岐線6a,6b上に3つ設けた構成も考えられる。この場合、同図(a)に示すように、これら3つのコードホルダ7を分岐線6a,6b上に均等に配置して束ねるようにすることもできるし、同図(b)に示すように、イヤホン本体2近傍に集中させて配置して分岐線6a,6bを束ねることもできる。前者のように配置することで、分岐線6a,6bの全体に渡って1本にまとめることができる。また、後者のように、3つまとめて配置することによって、コードホルダ7がよりズレにくくなり、効果が高い。
また、本考案のコードホルダは、上記実施形態に示した球状に限られず、図3に示すような円筒状や三角形状等、デザイン上の観点から任意の形状で構成することが可能である。このように、本考案のコードホルダは、その便利さのみならず、装着した場合にデザインの特徴も発揮し、スタイリッシュな外観を演出することが可能である。なお、この場合も、取り付けるコードホルダの数は任意に変更可能である。
さらに、図4に示すように、コードホルダ11の一部に分岐線が挿入可能な切り込み部12を設けて構成することも可能である。これにより、コードホルダ11は分岐線6a,6bに対して着脱自在に構成することが可能であるので、本考案のコードホルダを既存のイヤホンにも適用することができる。
また、上述の通り、本考案のコードホルダの外装に種々のデザインを施すことが可能であるが、コードホルダを上記のように着脱自在に構成した場合には、利用者が好みに応じてコードホルダのデザイン、個数や並べる順序を任意に選択可能であり、機能性のみならず、娯楽性を兼ね備えたコードホルダあるいはイヤホンを提供することができる。
また、例えば、図5のイヤホン20に示すように、コードホルダ21a,21bの間にアクセサリ22を間挿することによって、さらにバリエーションに富み、デザイン性の高いイヤホンを構成することが可能である。
1,10,20,30…イヤホン
2,2a,2b…イヤホン本体
3…プラグ
4,4a,4b…コード
5…分岐点
6a,6b…分岐線
7,11,21…コードホルダ
7a…挿通孔
8…留具
22…アクセサリ
2,2a,2b…イヤホン本体
3…プラグ
4,4a,4b…コード
5…分岐点
6a,6b…分岐線
7,11,21…コードホルダ
7a…挿通孔
8…留具
22…アクセサリ
Claims (5)
- 一対のイヤホン本体とプラグとを接続する2本のコードがスライド移動可能に挿通される挿通孔を備え、
前記プラグと前記イヤホン本体との間の所定の位置で保持されるように、前記挿通孔の内周の少なくとも一部が接する柔軟性ある部材により形成されていることを特徴とするコードホルダ。 - 前記コードホルダの外周から前記挿通孔へ向かってコードホルダの軸方向に沿った切り込み部を有することを特徴とする請求項1記載のコードホルダ。
- 一対のイヤホン本体と、各種音声再生機器に接続するプラグと、前記イヤホン本体と前記プラグとを接続し前記プラグ側から前記イヤホン本体側への所定の位置で二股に分岐する2本のコードと、を備えるイヤホンにおいて、
前記イヤホン本体と前記分岐部分の間には、前記2本のコードを束ねるコードホルダが設けられ、
このコードコードホルダは、前記2本のコードがスライド移動可能に挿通される挿通孔を備え、前記2本のコードの所定の位置で保持されるように前記挿通孔の内周の少なくとも一部が接する柔軟性ある部材により形成されていることを特徴とするイヤホン。 - 前記コードホルダは、その外周から前記挿通孔へ向かってコードホルダの軸方向に沿った切り込み部を有することを特徴とする請求項3記載のイヤホン。
- 前記コードホルダは、前記2本のコード上に複数設けられ、
前記複数のコードホルダの間には、前記2本のコードを挿通されるアクセサリが間挿されていることを特徴とする請求項3または4記載のイヤホン。
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