JP3105214B1 - 履物の方向転換器 - Google Patents

履物の方向転換器

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JP3105214B1
JP3105214B1 JP11283582A JP28358299A JP3105214B1 JP 3105214 B1 JP3105214 B1 JP 3105214B1 JP 11283582 A JP11283582 A JP 11283582A JP 28358299 A JP28358299 A JP 28358299A JP 3105214 B1 JP3105214 B1 JP 3105214B1
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Abstract

【要約】 【課題】 足腰の不自由な高齢者や身障者等が極めて楽
に履物を脱いだり履いたりできるようにする。脱いだ履
物の向きを簡単かつ容易に方向転換する。簡単な構造
で、安価に多量生産して、長期間にわたって使用する。 【解決手段】 履物の方向転換器は、床面18に載置さ
れる底板2と、この底板2の上面に水平に配設されて、
底板2に対して回転する回転板1と、この回転板1の端
部に、垂直に延長して連結された取っ手3とを備える。
履物の方向転換器は、取っ手3で回転板1を回転させ
て、回転板1の上の履物20の向きを転換できるように
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関等に配置され
て、履物の向きを転換する器具に関し、とくに、足腰の
不自由な高齢者や身障者等が楽に使用できる履物の方向
転換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化が進むにつれて、お年寄り
や体の不自由な人々が日常生活を送る上で、障害や不便
を感じないで済むような環境作りが求められている。こ
のため、介護用の商品として、心身に障害のある高齢者
や身障者が快適な日常生活を送るための工夫が求めら
れ、また、この種の商品の開発や実用化が進められてい
る。
【0003】高齢者や身障者が、日常生活で困っている
ことの一つに、玄関の上がり框の段差があげられる。玄
関における上がり框の段差は、高齢者や身障者、とくに
足腰の不自由な人々にとっては大きな障害となってい
る。たとえば、帰宅時に履物を脱ぐのに、外出時に備え
て後向きで玄関の上がり框を上ることは、高齢者には危
険が伴って不可能である。このため、どうしても履物の
先端を上がり框に向けた状態で履物を脱いでしまう。し
たがって、外出するときには、履物の向きを転換させな
ければならない。後向きで段差を下りながら履物を履く
ことは危険が伴うからである。このように、玄関先で脱
いだ履物の向きを換えるのは、上がり框の上に低い姿勢
で屈んで、脱いだ履物の向きを変える必要があるので、
高齢者にとっては極めて辛い作業である。したがって、
玄関等で脱いだ履物の向きをかがむことなく180度転
換できると極めて楽になる。
【0004】玄関等で用いられて、脱いだ履物の向きを
変える履物の方向転換器はすでに開発されている。この
構造の履物の方向転換器は、たとえば、以下の公報に記
載されている。 特開平8−187156号公報 特開平4−38909号公報 特開平1−8925号公報 特開平1−221112号公報 特開昭58−138401号公報
【0005】これらの公報に記載される履物の方向転換
器は、電動のモーターを使用して、あるいは、弾性体や
磁石等を使用した機械仕掛けによって、上面に履物を載
せた回転板を180度回転させている。このため、玄関
等で使用して、回転板の上に脱いだ靴を180度方向転
換させて、次に履くときに便利なように履物の向きを変
えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報に記載される履物の方向転換器は、電動もしくは
機械仕掛けによって、履物を載せた回転板を回転させて
履物の向きを変えるので、回転板を回転させるための機
構が複雑になって、低コストに製造できない欠点があ
る。
【0007】さらに、これらの履物の方向転換器は、脱
いだ履物の向きを180度方向転換するだけなので、脱
いだ靴の向きを換える手間を省ける特長はあるが、足腰
の不自由な高齢者や身障者等が履物を楽に脱いだり履い
たり、また、上がり框の段差を楽に上り下りできるよう
には設計されていない。高い段差の上がり框は、上り下
りが極めて辛く、とくに足腰の不自由な高齢者や身障者
などは、支えなくしては上り下りができないほどであ
る。さらに、足腰の不自由な高齢者や身障者は、外に出
るときに履物を履くのも大変である。履物を履くときに
は、片足ずつ足に履くので、片足立ちの体勢となること
が多く、この体勢は極めて不安定でふらふらして危険で
ある。このため、これ等の人々は、壁や下駄箱等に寄り
かかって、体を支えながら片足立ちの姿勢で履物を履い
ているのが実状である。したがって、履物の方向転換器
は、単に履物の向きを変えるだけでなく、足腰の不自由
な高齢者や身障者が、楽に履物を脱いだり履いたりでき
る構造にすると、極めて便利でかつ多く人々を助けるこ
とができる。
【0008】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、足腰の不自由な高齢者や身障者等が極めて楽に履物
を脱いだり履いたりできると共に、脱いだ履物の向きを
簡単かつ容易に変えることができる履物の方向転換器を
提供することにある。さらに、本発明の他の大切な目的
は、極めて簡単な構造で、安価に多量生産できると共
に、長期間にわたって使用できる履物の方向転換器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の履物の方向転換
器は、床面18に載置される底板2と、この底板2の上
面に水平に配設されて、底板2に対して回転する回転板
1と、この回転板1の端部に、垂直に延長して連結され
た取っ手3とを備える。履物の方向転換器は、取っ手3
で回転板1を回転させて、回転板1の上の履物20の向
きを転換できるように構成している。
【0010】さらに、本発明の履物の方向転換装置は
回転板1を、摺動部材4を介して摺動しながら回転でき
るように底板2に連結している。この摺動部材4は、上
面に人が乗っていない状態では回転板1を回転できる
が、上面に人が乗った状態では摩擦力が作用して回転板
1を回転できないようにしている。
【0011】本発明の請求項の履物の方向転換器は、
摺動部材4を、ネジ頭に湾曲面を有する止ネジ、あるい
は、半球状の凸部を有する鋲としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思考を具体化するための履物の方向転換器を例示
するものであって、本発明は履物の方向転換器を下記の
ものに特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1ないし図3に示す履物の方向転換器
は、床面18に載置される底板2と、この底板2の上面
に水平に配設されて、底板2に対して回転する回転板1
と、この回転板1の端部に、垂直に延長して連結された
取っ手3とを備える。
【0015】底板2は、薄い板状で、鉄やステンレス等
の金属板を加工して成形している。底板2は、好ましく
は、重くて硬い金属で、薄く成形される。床面18との
段差を小さくして、全体の重心を低くするためである。
全体の重心を低くできる底板2は、取っ手3を備える方
向転換器を安定して起立した姿勢に保持できる特長があ
る。
【0016】図に示す底板2は、回転板1よりもやや小
さい円形に成形している。円形の底板2は、上面に配設
される回転板1を方形状とする場合、回転板1が回転し
ても、底板2が上方から見えることなく隠れた状態とな
るので、外観を良くできる特長もある。ただ、底板は、
必ずしも円形にすることはなく、楕円形状や方形状、多
角形状に成形することもできる。
【0017】さらに、底板2は、床面18に置かれた状
態で、床面18に対して摺動しないようにするために、
下面にすべり止め用の密着部材5を配設している。図に
示す密着部材5は、摩擦の大きなゴム状弾性体や軟質プ
ラスチックをシート状に成形したもので、底板2の下面
に貼着している。図2に示す底板2は、下面の全体に密
着部材5を設けており、床面18に密着状態で接触して
いる。ただ、密着部材は、底板の下面に部分的に設ける
こともできる。下面にすべり止め用の密着部材5を有す
る底板2は、玄関のタイル等が損傷するのを防止できる
特長もある。
【0018】さらに、底板2は、上面の中心に、回転板
1の回転の中心となる支持軸6を備える。支持軸6は、
細い円筒状で、底板2の上面から上方に突出して設けら
れている。底板2は、この支持軸6を回転板1の中央に
開口された貫通孔7に挿入して、回転板1を回転できる
状態に連結する。
【0019】回転板1は、板状の木材を所定の形状に加
工したものである。図に示す回転板1は、外形を正方形
として、四隅の角をとってコーナー部を湾曲させてい
る。回転板1は、上面に人が乗った状態で履物20を脱
いだり履いたりできる充分な大きさを有する。ただ、回
転板1が大きすぎると場所を取って邪魔になってしま
う。したがって、回転板1は、好ましくは、30×30
cmから40×40cmの範囲の大きさとする。ただ、
回転板は、必ずしも正方形とする必要はなく、八角形や
円形、楕円形とすることもできる。
【0020】回転板1は、底板2の上面に積層する状態
で水平に配設されて回転自在に連結される。回転板1
は、底板2に回転自在に連結するために、底板2の支持
軸6を挿入する貫通孔7を中心に開口している。貫通孔
7は、図2に示すように、上部に段差部を有する形状に
成形している。この形状の貫通孔7を有する回転板1
は、下方から支持軸6を挿通した状態で、段差部に嵌入
される連結リング8を支持軸6の上端にネジ止して底板
2に連結される。回転板1は、支持軸6を中心として回
転できるように底板2に連結される。
【0021】さらに、回転板1は、上面にカバーシート
9を貼着して、外観を良くしている。カバーシート9に
は、目的に応じて、軟質プラスチックやゴム状弾性体、
さらには、泥除けのマット、じゅうたん等を使用するこ
とができる。
【0022】回転板1は、摺動部材4を介して、互いに
摺動しながら回転できるように底板2に積層している。
図に示す回転板1は、下面に摺動部材4を固定してい
る。摺動部材4は、回転板1の下面に、回転しないよう
に固定している。摺動部材4は、底板2の上面に接触し
て、底板2の上面を摺動しながら移動して、回転板1を
支持軸6を中心として回転させる。
【0023】摺動部材4は、回転板1の下面から下方に
突出する凸部形状に成形されており、底板2との接触面
を小さくしている。摺動部材4は、回転板1と底板2と
が面で接触するのを阻止し、複数の点で接触できる構造
としている。接触面での摩擦力を小さくして、摺動しや
くするためである。摺動部材4には、ネジ頭に半球状の
湾曲面を有する止ネジが最適である。止ネジは木板であ
る回転板1の下面にねじ込んで、極めて簡単に固定でき
るからである。摺動部材4には、半球状の凸部を有する
鋲を使用することもできる。
【0024】摺動部材4は、回転板1の下面に、所定の
間隔で、ほぼ均等に配設されている。回転板1をスムー
ズに摺動させて回転させるためである。さらに、図3に
示す回転板1は、取っ手3の下面の近傍では、間隔を狭
くして摺動部材4を配設している。荷重に偏りがある取
っ手3の部分の下面を、スムーズに摺動させて回転板1
を回転させるためである。
【0025】摺動部材4は、底板2との摩擦係数が最適
値となるように、その材質や形状、数、間隔を調整す
る。摺動部材4と底板2との摩擦係数は、回転板1に人
が乗っていない状態では回転板1を回転できるが、回転
板1に人が乗った状態では、摩擦力が作用して回転板1
を回転できなくなるように調整する。止ネジや鋲のよう
に半球状に成形された凸部を接触面とする摺動部材4
は、底板2と点で接触する。このため、回転板1に人が
乗っていない状態では、回転板1をスムーズに回転でき
る。回転板1に人が乗ると、摺動部材4と底板2との間
に作用する摩擦力が大きくなる。この摩擦力は、回転板
1の上面に加わる荷重に比例して大きくなるからであ
る。したがって、回転板1に人が乗った状態では、この
摩擦力によって回転板1の回転が阻止される。
【0026】本発明の履物の方向転換器は、回転板と底
板とを、ボールベアリングで連結しない。回転板と底板
とをボールベアリングを介して連結すると、回転しすぎ
て、かえって危険な状態となるからである。本発明の方
向転換器は、回転板を楽に回転することを特長とするも
のではない。回転板の上に乗って、取っ手を杖のように
して使用しながら、楽に履物を脱いだり履いたりし、ま
た、上がり框を楽に上り下りできるようにするものであ
る。本発明の方向転換器は、上がり框19に上った状態
で、取っ手3を手で操作することによって回転板1を回
転させて、履物20の位置を180度転換させる。した
がって、回転板1は、手で回転できる程度の滑り具合い
で底板2に連結されていればよい。回転板1と底板2と
が極めて小さな力で回転できるように連結されている
と、回転板1に乗って履物20を脱いだり履いたりする
時に、回転板1が不意に回転する恐れがあって極めて危
険である。したがって、本発明の方向転換器は、手で取
っ手3を操作して楽に回転板1を回転できるが、回転板
1の上に人が乗った状態では、回転板1が回転すること
がないように、摺動部材4を介して回転板1と底板2と
を連結する。ただ、方向転換器は、回転板の上に人が乗
った状態で回転板の回転が阻止される範囲内において
は、ベアリングを使用して回転板と底板とを連結するこ
ともできる。
【0027】取っ手3は、回転板1の側部であって、回
転板1の回転の中心から離れた位置に固定している。取
っ手3は、長い板材で、回転板1に対して垂直に延長し
て固定している。取っ手3は、人間がもたれかかっても
変形することがないように、充分な強度を有する。図に
示す取っ手3は、正方形の回転板1の一辺に沿って配設
している。図示しないが、円形の回転板は、外周の一部
に、また、多角形の回転板は、一辺に沿って配設する。
【0028】取っ手3は、回転板1の一端に設けた凹部
10に嵌入して、外側から止ネジ11をねじ込んで固定
している。さらに、取っ手3の内側と回転板1の上面と
をアングル12で固定して、取っ手3を回転板1に垂直
に、しかも強固に固定している。図に示す取っ手3は、
その幅を、回転板1のおよそ1/3として、板状に成形
している。この形状の取っ手3は、回転板1を回転させ
るときに、方向性を高めて、しかも捻れることなく安定
して回転できる特長がある。
【0029】さらに、取っ手3は、上端部に握り部13
を有する。図に示す握り部13は、板状の取っ手3の上
端部に開口部を設けて形成している。握り部13は、手
で掴むことができる最適な太さとなるように成形してい
る。履物の方向転換器は、この握り部13を握って、取
っ手3で体を支えながら、履物20を脱いだり履いた
り、さらには、上がり框19に上ったり、下りたりす
る。さらにまた、履物20を脱いで上がり框19に上っ
た状態では、取っ手3で回転板1を回転させて履物20
の向きを反転させる。したがって、取っ手3は、握り部
13の位置が、身長のおよそ1/2前後の高さとなるよ
うに設計して最も便利に使用できる。このため、取っ手
3の長さは、60〜110cm、好ましくは、70〜1
00cm、さらに好ましくは、80〜90cmの範囲と
して理想の状態で使用できる。
【0030】さらに、取っ手3は、外側面の下部に杖や
傘等を挿入できる筒体14を備える。筒体14は、金属
やプラスチック等の円筒の底に板を配設して上方開口の
筒状としたものである。筒体14は、取っ手3の側面に
沿って、垂直の姿勢で固定している。このように、取っ
手3に筒体14を備える方向転換器は、杖や傘等を筒体
14に挿入して保持し、極めて便利に使用できる。さら
に、図に示す取っ手3は、外側面の上部にフック15を
設けている。このフック15に、靴べら等を引っかけて
おくと、履物を履くときに便利に使用できる。
【0031】以上の実施例の履物の方向転換器は、取っ
手3を板状の木板で製作している。ただ、取っ手3は、
からなずしも、図に示すように、板状のものとする必要
はない。取っ手は、上端に握り部を有し、この握り部を
握って回転板を回転させ、さらには、体を支えることが
できる構造を有する全てのものとすることができる。た
とえば、取っ手3は、図4に示すように、2本の垂直ロ
ッド16の上端と中間を水平ロッド17で連結した構造
とすることもできる。この構造の取っ手3は、上端の水
平ロッド17を握り部13としている。この取っ手3
も、握り部13を握って回転板1を回転させたり、体を
支えることができる。さらに、図示しないが、取っ手
は、1本の垂直ロッドの上端に水平ロッドを固定して握
り部を有する形状とすることもできる。
【0032】以上の構造の方向転換器は、以下のように
して使用する。 [方向転換器を玄関等に配置する] 方向転換器を玄関等の床面18であって、上がり框19
の近傍に配置する。方向転換器は、回転板1を回転させ
ても、回転板1の角部が上がり框19に接触することが
ないように充分な距離をとって配置する。ただ、方向転
換器は、上がり框19から離れすぎると、上がり框19
への上り下りが難しくなる。したがって、方向転換器
は、回転板1を支障なく回転でき、しかも、上がり框1
9への上り下りが楽に行える最適な位置に配置する。
【0033】[回転板の上に乗って履物を脱ぐ] 回転板1の上に乗るとき、取っ手3は、本人の得手のい
い方向に配置する。取っ手は、履物20を脱いだり履い
たりするときに体を支える杖のようにして使用する。し
たがって、取っ手は、本人の得手のいい方向、すなわ
ち、強く握って体を支えることができる手の方向に位置
させておく。回転板1の上に乗り、取っ手3を握った状
態で体を支えながら履物20を脱ぎ、さらに、上がり框
19に上る。履物20は、先端が上がり框19の方を向
いた状態で、回転板1の中央部に脱いでおく。
【0034】[履物の向きを反転させる] 上がり框19の上から、取っ手3を操作して回転板を1
80度回転させる。この操作によって、回転板1の上の
履物20は180度転換されて、先端が外側を向く状態
となる。
【0035】[回転板の上に乗って履物を履く] 上がり框19から、履物20の先端が外側を向いた状態
の回転板1の上に下りる。このとき、取っ手3の握り部
13を掴んで、体を支えるようにしながら移動する。さ
らに、取っ手3を握って、体を支えながら履物20を履
く。このとき、片足立ちの体勢で体が不安定な状態とな
っても、取っ手3を握って体を支えているので、安全か
つ楽に履物20を履くことができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の履物の方向転換器は、足腰の不
自由な高齢者や身障者等が極めて楽に履物を履いたり脱
いだりできると共に、段差のある上がり框を極めて楽に
上り下りできる特長がある。それは、本発明の履物の方
向転換器が、底板の上面に水平に配設された回転板の端
部に、垂直に延長して連結した取っ手を備えるからであ
る。この構造の履物の方向転換器は、取っ手を杖のよう
に使用できるので、体を支える状態で楽に履物を脱いだ
り履いたりできると共に、段差のある上がり框を楽に上
り下りできる特長が実現できる。
【0037】さらに、本発明の履物の方向転換器は、脱
いだ履物の向きを簡単かつ容易に変えることができる特
長がある。それは、本発明の履物の方向転換器が、回転
板の端部に垂直に延長して連結された取っ手を操作して
回転板を回転させて、履物の向きを転換しているからで
ある。この構造の方向転換器は、低い姿勢で屈むことな
く、楽な姿勢で取っ手を操作して履物の向きを換えるこ
とができる。したがって、足腰の不自由な高齢者や身障
者でも、簡単かつ容易に操作できる。
【0038】とくに、本発明の履物の方向転換器は、回
転板に人が乗っていない状態では回転板を回転させて履
物の向きを自由に転換できる。また、回転板に人が乗っ
た状態では、回転板が回転できないように摺動部材を介
して連結されているので、不意に回転することなく、回
転板に乗った状態での信頼性を高めて安全に使用できる
特長がある。
【0039】さらに、本発明の請求項の履物の方向転
換器は、摺動部材を、ネジ頭に湾曲面を有する止ネジ、
あるいは、半球状の凸部を有する鋲としているので、製
造コストを低減して、極めて簡単に摺動部材を配設でき
る特長がある。この構造の摺動部材は、ベアリングのよ
うに回転し過ぎる危険性や、精密にすることによる故障
の増加も確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の履物の方向転換器の使用状態
を示す斜視図
【図2】図1に示す履物の方向転換器の分解斜視図
【図3】図1に示す履物の方向転換器を下方からみた分
解斜視図
【図4】本発明の他の実施例の履物の方向転換器を示す
斜視図
【符号の説明】
1…回転板 2…底板 3…取っ手 4…摺動部材 5…密着部材 6…支持軸 7…貫通孔 8…連結リング 9…カバーシート 10…凹部 11…止ネジ 12…アングル 13…握り部 14…筒体 15…フック 16…垂直ロッド 17…水平ロッド 18…床面 19…上がり框 20…履物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面(18)に載置される底板(2)と、この
    底板(2)の上面に水平に配設されて、底板(2)に対して回
    転する回転板(1)と、この回転板(1)の端部に、垂直に延
    長して連結された取っ手(3)とを備え、 取っ手(3)で回転板(1)を回転させて、回転板(1)の上の
    履物(20)の向きを転換できるように構成され、かつ、回転板(1)は、摺動部材(4)を介して摺動しながら
    回転できるように底板(2)に連結され、この摺動部材(4)
    が、上面に人が乗っていない状態では回転板(1)を回転
    できるが、上面に人が乗った状態では摩擦力が作用して
    回転板(1)を回転できないようにしてなる 履物の方向転
    換器。
  2. 【請求項2】 摺動部材(4)が、ネジ頭に湾曲面を有す
    る止ネジ、あるいは、半球状の凸部を有する鋲である請
    求項に記載される履物の方向転換器。
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