JP3105208U - クッションおよびそのカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 椅子着座中におけるクッションの使用部位が座部に限定されず、背部にも配設することが可能であるクッション、および使用中に高い利便性を有する前記クッションのカバーを提供する。
【解決手段】 緩衝性を有する中材2と、中材2を被覆するカバー材3とにより形成されるクッション1において、二つ折り可能であって、本体中央部分に開孔部4が穿設されているクッション1、および二つ折りの状態であるクッション1を収容するための収容部11を端部に有するクッションのカバーである。
【選択図】 図1

Description

本考案は、クッションおよびそのカバーに関し、詳しくは座部または背もたれに配設することが可能であるクッションと、該クッションを収容することが可能であり、かつ、使用中に高い利便性を有するカバーに関する。
現在、事務用椅子に取り付けが可能なクッション(座布団)は数多く存在する。特許文献1記載の椅子用クッションは、クッション材を備えてなる座布団状の本体部の下側に、椅子の座部に被せてこの本体部を取り付けるための取付部を形成し、この取付部の被せ口をゴム部材で収縮状に形成している。これにより、座り心地を悪くすることなく位置ずれを防止でき、椅子の座部に確実に、しかも簡単、迅速に取り付けることができるとされている。
また、特許文献2記載の椅子用座布団は、ポリウレタン発泡体その他柔軟でクッション性のある合成樹脂製で椅子の大きさに合わせた板状の座布団基部と、この座布団基部の周囲を被覆し、前記座布団基部を出し入れ可能とした布製座布団カバーとから成る座布団と、前記座布団の外周縁部に縫着され、一部に開口部を設けた垂下取付部と、前記垂下取付部の端縁部に取付けられ、両端を引き出した締付け紐と、前記締付け紐と係合して固定可能に取付けた留具とから構成され、前記座布団を椅子の座部に載せ、前記垂下取付部を座部の下方に回して締付け紐で締付け固定するようにしたことを特徴とする。これにより、ワンタッチで取付けおよび取外しが可能であり、クッション性に富みリバーシブルな椅子用座布団であるとされている。
登録実用新案第3059880号公報(第1−2頁、図1、図4) 登録実用新案第3073615号公報(第1−2頁、図1、図3)
しかしながら、特許文献1または2記載の前記座布団は椅子の座部にのみに利用可能であり、使用部位が限定されていた。また、着座中における多方面の利便性も得られなかった。
そこで本考案の目的は、椅子着座中におけるクッションの使用部位が座部に限定されず、背部にも配設することが可能であるクッション、および使用中に高い利便性を有する前記クッションのカバーを提供することにある。
上記課題を解決するために本考案の座椅子は、緩衝性を有する中材と、該中材を被覆するカバー材とにより形成されるクッションにおいて、二つ折り可能であって、本体中央部分に開孔部が穿設されていることを特徴とするものである。また、前記開孔部周辺には複数の磁石を配設することが好ましい。
また、前記クッションのカバーにおいて、二つ折りの状態である前記クッションを収容するための収容部を端部に有することを特徴とするものである。更に、該カバーは前記収容部に対向する位置に配設された小物入部と、該小物入部と前記収容部との間に配設された連接部とを備えることが好ましく、更にまた、前記連接部に滑止材を装着することも好ましい。
クッションを二つ折り可能にすることにより、展開時には座部用クッションとして、また、折り畳むことで、背もたれ用クッションとして使用することができる。また、本体中央部分に開孔部を穿設することにより、座部と臀部との間に空間が形成され、着座中の快適性が向上する。更に、前記開孔部周辺に複数の磁石を配設することで、磁気による臀部の血行促進効果が得られる。
前記クッションのカバーは、椅子の背もたれにクッションを吊設することが可能な構造としたことで、クッションを安定した状態で背もたれに配設することができる。また、カバーに小物入部を配設することで、テレビリモコンや筆記具等の必要小物を身近に収容させることができる。更に、カバーの連接部に滑止材を装着させることで、カバーが背もたれからズレたり落ちたりすることを防ぐことができる。
以下、本考案におけるクッションおよびそのカバーの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本考案に係るクッションの一好適例を示す。クッション1は、展開した状態であり、椅子の座部上に配設される座部用クッションAである。発泡ウレタン等からなる緩衝性を有する中材2と、中材2を被覆するカバー材3にて形成されている。クッション1は、薄い蒲鉾形状を呈する一対の中材2が、カバー材3にて中央縫着部6を介して一体的に被覆されている。また、クッション1の中央部分には、円形状の開孔部4が穿設されている。そのため、図3に示すように、椅子20の座部21と臀部との間に空間部が形成され、着座中における通気性や心地よいフィット感を得ることができる。更に、開孔部4の周囲であって、中材2とカバー材3との間には複数の磁石5が配設されている。開孔部4の周囲に磁石5を配設することで、着座中、磁気による臀部周辺の血行促進効果を得ることができる。
図2に示すクッション1は、椅子の背もたれに配設される背もたれ用クッションBであり、座部用クッションAを中央縫着部6より二つ折りにすることで、略楕円筒形状に形成される。この状態で図4に示すように、椅子20の背もたれ22に配設することで、背もたれ専用のクッションとして使用することができる。
図5に示すカバー10は、折り畳んだ状態である背もたれ用クッションBを椅子の背もたれに吊設することができることを特徴とする。カバー10は、織布または不織布等の布材にて形成されており、背もたれ用クッションBを保持する収容部11と、収容部11に対向する位置に設けられた小物入部12と、収容部11と小物入部12の間に設けられた連接部14とで構成されている。
収容部11は、背もたれ用クッションBを収容保持するもので、カバー10の端部に形成されている。小物入部12は、収容部11に対向する位置に配設されており、テレビリモコンや筆記具等の必要小物を収容するポケット13が形成されている。
連接部14は、収容部11と小物入部12の間に配設されており、連接部14の裏面であって、背もたれ上部との接触面に滑止材15が装着されていることが好ましい。滑止材15は弾力性のあるゴム部材にて形成され、背もたれ接触面側には複数の突部16が設けられていることが好ましい。
背もたれ用クッションBを収容させたカバー10を椅子の背もたれに吊設することで、図6に示すように、カバー10が背もたれ22からズレたり落ちたりすることを防ぎ、背もたれ用クッションBを安定した状態で背もたれに配設することができる。また、小物入部12にテレビリモコンや筆記具等の必要小物を収容させておくことにより、着座中の利便性が向上する。
本考案に係る展開した状態であるクッション(座部用クッション)の斜視図である。 本考案に係る折り畳んだ状態であるクッション(背もたれ用クッション)の斜視図である。 座部用クッションを椅子に配設した状態の側面図である。 背もたれ用クッションを椅子に配設した状態の側面図である。 本考案に係るクッションのカバーの一部欠切状態の斜視図である。 本考案に係るクッションのカバーの好適使用例を示す側面図である。
符号の説明
1 クッション
2 中材
3 カバー材
4 開孔部
5 磁石
6 中央縫着部
10 カバー
11 収容部
12 小物入部
13 ポケット
14 連接部
15 滑止材
16 突部
20 椅子
21 座部
22 背もたれ
A 座部用クッション
B 背もたれ用クッション

Claims (5)

  1. 緩衝性を有する中材と、該中材を被覆するカバー材とにより形成されるクッションにおいて、二つ折り可能であって、本体中央部分に開孔部が穿設されていることを特徴とするクッション。
  2. 前記開孔部周辺に複数の磁石を配設した請求項1記載のクッション。
  3. 請求項1または2記載のクッションのカバーにおいて、二つ折りの状態である前記クッションを収容するための収容部を端部に有することを特徴とするクッションのカバー。
  4. 前記収容部に対向する位置に配設された小物入部と、該小物入部と前記収容部との間に配設された連接部とを備えた請求項3記載のクッションのカバー。
  5. 前記連接部に滑止材を装着した請求項4記載のクッションのカバー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004983A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子用クッション部材

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