JP3104898U - 空気ポンプ式座布団或いは空気ポンプ式座布団を備えた椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右方向に2つの空気袋を並置し、各空気袋を一本の通気管で連通してなるエアー座布団において、長時間座位を続けた時の血行不良による尻の痛さ、腰の痺れを回復することができるエアー座布団を実現する。
【解決手段】給排気弁を持つ2つの空気袋をお尻の当たる位置に配置し、該空気袋は1本の通気管で接続し、該通気管は2個の逆止弁を直列に且つ各々流れの向きが逆向きとなるように配列し、該逆止弁は外側から潰すような力を掛けると弁が開いて空気が流通し、力を掛けないと逆止弁に復帰する可撓性を有する材質及び構造からなる空気ポンプ式座布団。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
この考案は、空気ポンプ式座布団あるい空気ポンプ式座布団を備えた椅子に関し、詳しくは、長時間の座位によるお尻の痛み、腰の痺れを回復しようとする技術に係わるものである。
従来の技術としては、第一に図3に示す2つの空気袋1,2を左右のお尻の当たる位置に配置してこれらを2本の接続パイプ20,21で接続し、各接続パイプの内部には逆止弁7,23とストップ弁5,15を直列に設け、該逆止弁は流れる方向が互いに逆向きになるように配置してポンプ機能を持たせ、該空気袋には空気注入排出孔25,26を設けるという特願2002−206258がある。第二に図4に示すように、左右方向に少なくとも2つ以上の空気室1,2を併置し、各空気室1,2を狭くした連通部5にて連通する。この構成により、姿勢の変化に伴う座位の変化に応じて狭くした連通部5より空気が空気室1,2間を移動することができ、姿勢の変更を容易に行うことができる。姿勢の変更後に於いては連通している空気室1,2内の空気圧がバランスして安定的に体重を支持できるという特開2002−272563がある。
考案が解決しようとする課題
これには次のような欠点があった。特願2002−206258に於いては、空気流通の接続パイプが2本必要なことと、ストップ弁も2個必要となり構造が複雑でコストアップの原因となる。特開2002−272563においては、空気室を連通することによって圧力がバランスするまで空気が移動するので姿勢の変化を楽に行え、又連通部に切替弁を設けることによって、空気の流通を停止し座った状態の安定化を図ることもできると提案されているが、お尻が座布団から受ける反力の軽減や腰の運動機能が無いため血行の改善はできず、長時間座位を続けた時の血行不良による尻の痛さ、腰の痺れを解消することはできないと考えられる。
課題を解決するための手段
2つの空気袋をお尻の当たる位置に配置し、該空気袋は1本の通気管で接続し、該通気管は2個の逆止弁を直列に且つ各々流れの向きが逆向きとなるように配列し、該逆止弁は外側から潰すような力を掛けると弁が開いて空気が流通し、力を掛けないと逆止弁に復帰する可撓性を有する材質及び構造からなる。
以下、本考案の実施例について図1及び図2で説明する。空気ポンプ式座布団は塩化ビニル樹脂またはウレタン樹脂製の薄膜に布張りした2枚のシートであって、お尻が乗る位置に2つの空気袋を形成するように溶着シール部において溶着し、空気袋1には逆止弁3、空気袋2には逆止弁4を設け、この間を通気管5で接続する。逆止弁3及び4は流れる方向が互いに逆向きになるように配置する。更に空気袋1には給排気弁7、空気袋2には給排気弁8を設ける。6は空気袋の溶着シール部である。
逆止弁、通気管及び給排気弁は塩化ビニル樹脂またはウレタン樹脂製であり、逆止弁及び給排気弁は、例えば浮き輪の空気吹き込み口部材のように逆止弁を備え、逆止弁を容易に開放可能に構成した周知のものである。
本考案は以上の様な構造で、これを使用する時は図2に示すように、給排気弁7及び8から空気袋1及び2に満杯より少し少なく吹き込む。
空気袋1及び2に臀部を合わせて座り、長時間の座位によってお尻が痛くなるか腰が痺れたら、例えば逆止弁4を指で潰して開放し、左右のお尻で空気袋1及び2に交互に体重をかける動作を繰り返すと、逆止弁3のポンプ効果により確実に且つスピーデイーに空気袋2から空気袋1へ空気が移動する。
次に空気袋1から空気袋2へ空気を移動するには、これと逆に逆止弁3を指で潰して開放し同様の動作を行う。又両方の逆止弁を働かせた状態では空気袋1,2間の空気の流通を停止して座った姿勢を安定化させることができる。
考案の効果
これには次の様な効果がある。
2つの空気袋に交互に体重を掛ける動作を繰り返すことは腰の運動になり、長時間の座位によるお尻の痛み、腰の痺れを回復する。又、膨張側の空気袋に体重を掛けて座る事によって収縮側のお尻が受ける反力が小さくなるので血行が改善し、これを左右のお尻で繰り返し行うことでお尻の痛み、腰の痺れを回復する。更に電源や送気ポンプが不要でコンパクトにもなるので電車、飛行機、自動車及びその他の椅子等の座部に設置しても上記効果に加えて座り心地も良くなるものである。又、椅子に敷いて用いる携帯式座布団としても便利である。
本考案の平面図と矢視図である。 本考案の断面図である。
符号の説明
1,2 空気袋
3,4 逆止弁
5 通気管
6 溶着シール部
7,8 給排気弁

Claims (3)

  1. 左右方向に2つの空気袋を並置し、各空気袋を一本の通気管にて連通してなるエア座布団において、該通気管には2個の逆止弁を流れの向きが互いに逆向きとなるように直列に組み込んだことを特徴とする空気ポンプ式座布団。
  2. 逆止弁は外側から潰すような力を掛けると弁が開いて空気が流通し、力を掛けないと逆止弁に復帰する可撓性を有する材質及び構造からなる請求項1記載の空気ポンプ式座布団。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の空気ポンプ式座布団を座部に組み込むことを特徴とする空気ポンプ式座布団を備えた椅子。
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