JP3104671U - フード付き帽子 - Google Patents

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敏貴 並木
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敏貴 並木
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Abstract

【課題】 この考案の目的は、フードが不要なときにも、邪魔にならないで使用することができるフード付き帽子を提供することにある。
【解決手段】 フードが帽子本体の後方周縁部近傍で上向きに折り返し可能であるとともに、フードを折り返した状態に保持するために、面ファスナー、ボタン、ホック等の固定手段を備えている。また、フードを折り返した状態で、フードの見やすい位置に、文字又は図柄を施している。
【選択図】 図2

Description

この考案は、後頭部に布を垂らし、首をすっぽり覆って直射日光を避ける、フード付きの帽子に関する。
紫外線対策又は熱中症対策のために、直射日光を避けるための工夫を施した帽子が種々提案され、また市販されている。このような帽子は、例えば、ゴルフ、野球、ハイキング等のスポーツをする場合や、農作業、建設作業等の屋外作業を行う場合に用いられ、また幼稚園児や保育園児の屋外遊戯、小学校児童の体育時間や登下校時等でもよく用いられている。
例えば、特許文献1には、前方に鍔部が形成された帽子の後方周縁部に、フード(日除部)を設けた帽子が提案されている。この帽子の着用者は、フードの存在により後頭部並びに首部に紫外線が当ることを防止することができる。また、フードが後頭部や首部と密着しないように工夫されているために、風通しが良く、爽快で、音を明瞭に聞き取ることができる。さらに、フードの周縁部に重り部材を附加しているために、風等の影響でフードがめくれ上がってしまうこともない。
しかしながら、このようなフードは、日差しが弱いとき等、使用状況によっては不用であり、かえって邪魔になることも少なくない。特に、特許文献1の場合は、フードが帽子本体に固定されている上に、フードが後頭部や首部と密着しないように大きく作られているので邪魔になりやすい。また、保育園や幼稚園で園児が使用する場合には、運動会でのかけっこをするときなどに、フードが邪魔となることが多い。
特許文献2には、鍔付きの帽子本体周縁部にフード(日除部)を装着してなるフード付きの帽子であって、フードを着脱自在にした帽子が提案されている。即ち、この帽子は、フードが不要な場合や邪魔になるような場合には、フードを取り外して使用することができるので便利である。
しかしながら、このような帽子を幼稚園児等の子供が使用する場合には、取り外したフードを子供が紛失することが多いために、保護者間で不評である。また、フードは子供達にとって単に厄介なものであり、特に魅力や愛着を感じさせないことが、フードを紛失する原因ともなっている。
特開2000−129523号公報 特開2002−275722号公報
従来のフード付き帽子は、フードが帽子本体に固定されている場合には、フードが不用なときなどにフードが邪魔になるという問題があり、また、フードが着脱自在である場合には、フードを取り外した際に、フードを紛失し易いという問題がある。
したがって、フードが不要なときにもフードが邪魔にならないで使用することができ、また、フードを紛失することなく使用できるフード付きの帽子が求められている。
上記の課題を解決するために、この考案のフード付き帽子は、帽子本体の前方に鍔を備えるとともに、該帽子本体の後方周縁から下方に向かって直射日光を遮蔽するためのフードが一体に設けられたフード付き帽子において、該フードが該帽子本体の後方周縁近傍で上向きに折り返し可能であるとともに、該フードを折り返した状態に保持するための固定手段を備えていることを特徴としている。
また、この考案は、前記固定手段が、面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標、(株)クラレ))、ボタン、ホック、又はこれらの組み合わせからなる手段を採用している。
さらに、この考案は、前記フードを折り返した状態において、該フードの見やすい位置に、文字又は図柄を施す手段を採用している。
この考案のフード付き帽子は、フードが帽子本体と一体に固定されているために、フードのみを紛失する心配がない。
このフードは、帽子本体の後方周縁近傍で上向きに折り返し可能であるとともに、その状態に保持するボタンなどの固定手段を備えている。このため、フードが不要な場合や邪魔になる場合にはフードを折り返した状態で使用することができる。したがって、幼稚園児や保育園児が使用する場合も、フードが邪魔になることなく、かけっこなどの激しい運動を行うことができる。
さらに、この考案は、前記フードを折り返した状態において、該フードの見やすい位置に文字又は図柄を施すことにより、子供達が魅力や愛着を感じる帽子となり、帽子の紛失にも気を付けることになる。
以下、この考案の実施の形態について図を用いて説明する。
図1及び図2はこの考案のフード付き帽子を示しており、この帽子1は、帽子本体2の前方に鍔3を備えるとともに、帽子本体2の後方周縁から下方に向って、帽子本体2と一体にフード4が設けられている。
図1ではフード4を垂らした状態を示している。したがって、この状態で帽子1を着用すると、後頭部から首部をすっぽり覆って直射日光を避けることができる。
図2は、帽子1のフード4を上向きに折り返した状態を示している。フード4は、帽子本体2の後方周縁近傍において上向きに折り返すことが可能であるとともに、後述の固定手段を用いて、折り返したフード4を帽子本体2の後方部に重ね合わせた状態で保持することができる。
したがって、この状態で帽子1を着用すると、フード4を取り外した場合と同様の状態となり、幼稚園児や保育園児が使用する場合も、フード4が邪魔にならず、かけっこなどの運動を行うことができる。
固定手段は特に限定はされないが、留めはずしが簡単にできるものが好ましく、面ファスナー、ボタン、ホック、又はこれらの組み合わせからなることが好ましい。
図の例では、面ファスナーとボタンを併用した場合を示している。即ち、帽子本体2には、面ファスナー5とボタン6a,6bが設けられており、フード4には面ファスナー7とボタン孔8a,8bが設けられている。そして、フード4を上向きに折り返した場合には、面ファスナー5と面ファスナー7が対応し、ボタン6a,6bとボタン孔8a,8bが対応するように、それぞれ配置されている。
したがって、これらの固定手段を用いることにより、フード4を帽子本体2の後方部に重ね合わせた状態で固定することが容易にできる。
また、この考案の帽子1は面白い効果を発揮することができる。図1の状態において、フード4の外側の面を表面(内側を裏面)とすると、外側の表面だけが見えて裏面は見えない。一方、図2の状態ではフード4を折り返すために、裏面だけが見えるようになり、表面は見えなくなる。
このことを利用して、帽子1に多様なデザインを施すことができる。例えば、フード4の表面と裏面の色を変えることにより、帽子全体のカラーバリエーションを広げることができる。また、フード4を折り返した状態で見やすい位置に文字や図柄を施しておくと、フード4を折り返した際の変化が面白くなる。例えば、幼稚園児等の子供向けに、ボタン部やホック部を花柄、動物等のかわいい綺麗なデザインとすることで、子供達にとっても魅力的で愛着の持てる帽子とすることができる。さらに、大人用の帽子としても、スポーツ用、作業用等、用途に応じてふさわしいデザインを施すことが可能であり、また、若者用、シニア用等、着用者にそれぞれにふさわしいデザインを採用することもできる。
本考案の帽子であって、フードを垂らした状態を示す。 本考案の帽子であって、フードを折り返した状態を示す。
符号の説明
1 帽子
2 帽子本体
3 鍔
4 フード
5,7 面ファスナー
6a,6b ボタン
8a,8b ボタン孔

Claims (3)

  1. 帽子本体の前方に鍔を備えるとともに、該帽子本体の後方周縁から下方に向かって直射日光を遮蔽するためのフードが一体に設けられたフード付き帽子において、該フードが該帽子本体の後方周縁近傍で上向きに折り返し可能であるとともに、該フードを折り返した状態に保持するための固定手段を備えていることを特徴とするフード付き帽子。
  2. 前記固定手段が、面ファスナー、ボタン、ホック、又はこれらの組み合わせからなる請求項1に記載のフード付き帽子。
  3. 前記フードを折り返した状態において、該フードの見やすい位置に、文字又は図柄が施されている請求項1又は2に記載のフード付き帽子。
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