JP3104407U - 伸縮性を有する丸打又は平打の組紐 - Google Patents
伸縮性を有する丸打又は平打の組紐 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】組紐表面からは嵩高加工糸間にスパンデックス糸が埋もれて見えにくくなり、長さ方向に引っ張ったり、組紐を縦断面にすれば嵩高加工糸の間からスパンデックス糸が見える構成割合で、組紐は全体にバランスよく収縮し、組紐の伸縮にむらがなく紐に厚み感があり高級感のある弾力性を有する組紐が提供できる。
【解決手段】嵩高加工糸2とスパンデックス糸1とを1:1の割合で組糸組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
【選択図】図3
【解決手段】嵩高加工糸2とスパンデックス糸1とを1:1の割合で組糸組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
【選択図】図3
Description
本考案は、組紐表面からはスパンデツクス糸があまり見えず、長さ方向に引っ張ればスパンデックス糸が見える構成で、組紐全体がバランスよく収縮し、厚さを有し高級感のある伸縮性を有する丸打又は平打の組紐に関するものである。
従来の弾性糸を使用した組紐は、ゴム製弾性芯部を丸打ち又は平打ちの組紐の布製外皮で包囲された構成で、その組紐のスベリ止加工は縦糸と横糸の交叉部を合成樹脂で接着するか、組紐の表面に合成樹脂の小突起を多数形成した靴紐(例えば、特許文献1参照)。
また、スパンデックス弾性糸を芯糸とし、その周囲にコアスパン糸を組糸としスパンデックス弾性裸糸を組織織間に露出させ、凸部を形成した紐紐(例えば、特許文献2参照)。
その他類似のものに通常の平紐の中にゴム芯を組み込んだ平紐等がある。
更に又、合成樹脂の長繊維糸の嵩高加工糸を用いて編組した組紐(例えば、特許文献3参照)が知られている。
また、スパンデックス弾性糸を芯糸とし、その周囲にコアスパン糸を組糸としスパンデックス弾性裸糸を組織織間に露出させ、凸部を形成した紐紐(例えば、特許文献2参照)。
その他類似のものに通常の平紐の中にゴム芯を組み込んだ平紐等がある。
更に又、合成樹脂の長繊維糸の嵩高加工糸を用いて編組した組紐(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特許文献1の靴紐は、ゴム製弾性芯部を丸打ち又は平打ちの組紐の布製外皮で包囲された構成で、組紐のスベリ止加工は縦糸と横糸の交叉部を合成樹脂で接着するか、組紐の表面に合成樹脂の小突起を多数形成した靴紐である為、組紐表面がごわ付き紐の風合いが硬くなる点に問題があった。
特許文献2の弾性糸を芯糸とし、スパンデックス弾性裸糸を組組織間に露出させ、弾性裸糸で凸部を形成した伸縮性のある組紐はスパンデックス弾性裸糸を組組織間に露出させ、弾性裸糸で凸部を形成しているので、紐は伸縮性のほずれ止めの効果はあるが、この突出する凸部が靴紐の通し穴に引っ掛かり易く紐が切れることがある点及び突出する紐表面の凸部があるため風合いが良くない点に問題があった。
通常の平紐の中にゴム芯を組み込んだ紐は、平紐の表面にうね状にゴムが浮き出るので、風合いが悪く子供服やユニバーサルデザインとしては使用できなかった。
特許文献3の合成樹脂の長繊維糸を使用した嵩高加工糸を用いた編組した紐は、合成繊維の長繊維糸の表面は嵩高加工糸を用いてもやはり滑り易く、靴紐の結び目が締まらず弛み易いなどの点に問題を有している。
本考案の請求項1に記載の考案では、嵩高加工糸とスパンデックス糸とを組糸として組組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
本考案の請求項2に記載の考案では、請求項1に記載の考案において、スパンデックス糸を芯糸とし、その外側にナイロン糸、ポリエステル糸、ポリプロピレン糸の何れかを巻き付けたストレッチ加工糸である伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
本考案の請求項3に記載の考案では、請求項1に記載の考案において、スパンデックス糸がライクラ糸又はバイレン糸である伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
本考案の請求項4に記載の考案では、請求項1、2又は3に記載の考案において、嵩高加工糸とスパンデックス糸又はストレッチ加工糸との割合を1:1とした伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
本考案の請求項5に記載の考案では、請求項1、2、3又は4の記載において、嵩高加工糸がウーリーポリエステル糸、ウーリーナイロン糸又はウーリーポリプロピレン糸の何れかである伸縮性を有する丸打又は平打の組紐である。
上記の組糸の組組織間に弾性糸である嵩高加工糸とスパンデックス糸とを1:1の割合で製紐するとスパンデックス糸は組紐表面からは見えにくくなり組紐に厚み感があり風合いが柔らかくなり、紐全体がバランスよく収縮し、伸縮にむらがなくて弾力性があり、伸縮性も約1.5倍から2倍となり、さらに組紐全体として嵩高加工糸とスパンデックス糸の割合を調整することにより使用用途に応じて弾力性を調整することが出来る。
上記説明した本考案に係る組紐は、嵩高加工糸とスパンデツクス糸が1:1の割合であり嵩高加工糸の間にスパンデックス糸が隠れて見えにくくなり、長さ方向に引っ張ったり、組紐を縦断面にすれば嵩高加工糸の間からスパンデックス糸が見える構成で、組紐は全体にバランスよく収縮し、弾力性を有する組紐が提供できる。
更にスパンデックス糸を芯糸とて、その外側にナイロン糸、ポリエステル糸、ポリプロピレン糸の何れかを巻き付けたストレッチ加工糸を使用すれば、組紐をカットしたときにストレッチ加工糸がばらけにくく、組紐の両端をカットしても解れにくくなる。
その為、嵩高加工糸とカバーリイング糸が摩擦して切れた場合でもスパンデックスス糸の中心への引き込が抑制され、スパンデックス糸だけとなることが少ない。
これらの組紐は摩擦や引っ張りに強く、ある程度強度が必要とする携帯電話、デジタルカメラのストラップや靴紐には好適である。
更に本考案の組紐で丸打ちの組紐は中が空洞で筒状であるため、組紐に厚み感があり、高級感を有する組紐が提供出来るので、組紐自体の風合いが柔らかで、子供服やユニバーサルデザインなど柔らかく伸縮性が求められる衣服の素材として好適である。
更にスパンデックス糸を芯糸とて、その外側にナイロン糸、ポリエステル糸、ポリプロピレン糸の何れかを巻き付けたストレッチ加工糸を使用すれば、組紐をカットしたときにストレッチ加工糸がばらけにくく、組紐の両端をカットしても解れにくくなる。
その為、嵩高加工糸とカバーリイング糸が摩擦して切れた場合でもスパンデックスス糸の中心への引き込が抑制され、スパンデックス糸だけとなることが少ない。
これらの組紐は摩擦や引っ張りに強く、ある程度強度が必要とする携帯電話、デジタルカメラのストラップや靴紐には好適である。
更に本考案の組紐で丸打ちの組紐は中が空洞で筒状であるため、組紐に厚み感があり、高級感を有する組紐が提供出来るので、組紐自体の風合いが柔らかで、子供服やユニバーサルデザインなど柔らかく伸縮性が求められる衣服の素材として好適である。
以下、本考案を具体化した実施例を説明する。
本考案の図1は組紐の平打ちの組織を示す説明図、図2は組紐の丸打ちの組織を示す説明図、図3は紐規格16打ち、嵩高加工糸とスパンデックス糸とが1:1の組紐組織拡大説明図、図4は紐規格32打ち、嵩高加工糸とスパンデックスとが1:1の組紐組織拡大説明図、図5は紐規格48打ち、嵩高加工糸とスパンデックス糸とが1:1の組紐組織拡大説明図である。
嵩高加工糸とスパンデックス糸とを組糸として組組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐であり、実施例1のボビンの糸構成は、
紐規格 16打
東レ ウーリーポリエステル糸 6本×8打、
ライクラ糸1本×8打、
糸番手
東レ ウーリーポリエステル糸 150d/1
ライクラ糸 430t/1
紐規格 16打
東レ ウーリーポリエステル糸 6本×8打、
ライクラ糸1本×8打、
糸番手
東レ ウーリーポリエステル糸 150d/1
ライクラ糸 430t/1
嵩高加工糸とスパンデックス糸とを組糸として組組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐であり、実施例2のボビン糸の構成は、
紐規格 32打
ユニチカ ウーリーナイロン糸 2本×8打、
ライクラ糸 1本×16打、
糸番手
ユニチカ ウーリーナイロン糸 110d/1
ライクラ糸 430t/1
紐規格 32打
ユニチカ ウーリーナイロン糸 2本×8打、
ライクラ糸 1本×16打、
糸番手
ユニチカ ウーリーナイロン糸 110d/1
ライクラ糸 430t/1
嵩高加工糸とスパンデックス糸とを組糸として組組織間で交叉させて製紐してなる伸縮性を有する丸打又は平打の組紐であり、実施例3のボビン糸の構成は、
紐規格 48打
三菱レーヨン ウーリーポリプロピレン糸 1本×24打、
ライクラ糸 1本×24打、
糸番手
三菱レーヨン ウーリーポリプロピレン糸 800d/1
ライクラ糸 430t/1
である。
紐規格 48打
三菱レーヨン ウーリーポリプロピレン糸 1本×24打、
ライクラ糸 1本×24打、
糸番手
三菱レーヨン ウーリーポリプロピレン糸 800d/1
ライクラ糸 430t/1
である。
上記の組糸の組組織間に1:1の割合で嵩高加工糸とスパンデックス糸とを製紐すると嵩高加工糸間に埋もれスパンデックス糸が見えにくくなり組紐に厚み感があり風合いは柔らかくなり、紐全体がバランスよく収縮し、伸縮にむらがなくて弾力性があり、伸縮性も約1.5倍から2倍となり、さらに組紐全体としてスパンデックス糸と嵩高加工糸の割合を調整することにより使用用途に応じて弾力性を調整することが出来る。
嵩高加工糸はウーリーナイロン、ウーリーポリエステル、ウーリーポリプロピレンが適しており、糸の嵩高加工方式はギヤー式加工糸、押込加工糸、仮燃式加工糸、擦過式加工糸などいずれでも使用できるが、嵩高となる糸の捲縮形状は波形状のもの或いはスパイラル状のものでもよい。
スパンデックス糸はライクラ(LYCRA「登録商標」デュポン製)、バイレン(Vyrene「登録商標」U.S.ラバー製)等であり、何れもポリウレタン系合成樹脂を使用しているが、使用用途に応じてライクラ糸、同バイレン糸と程度の弾性糸であれば、合成ゴム糸、天然ゴム糸などに変更が可能で、組紐表面からは嵩高加工糸間に埋もれでライクラ糸が見えにくくなり、長さ方向に引っ張ったり、組紐を縦断面にすれば嵩高加工糸の間からライクラ糸が見える構成割合であればスパンデックス糸の変更は可能で、ライクラ糸、バイレン糸に限定されるものではない。
スパンデックス糸はライクラ(LYCRA「登録商標」デュポン製)、バイレン(Vyrene「登録商標」U.S.ラバー製)等であり、何れもポリウレタン系合成樹脂を使用しているが、使用用途に応じてライクラ糸、同バイレン糸と程度の弾性糸であれば、合成ゴム糸、天然ゴム糸などに変更が可能で、組紐表面からは嵩高加工糸間に埋もれでライクラ糸が見えにくくなり、長さ方向に引っ張ったり、組紐を縦断面にすれば嵩高加工糸の間からライクラ糸が見える構成割合であればスパンデックス糸の変更は可能で、ライクラ糸、バイレン糸に限定されるものではない。
1 スパンデックス糸
2 嵩高加工糸
3 平打ち組紐
4 丸打ち組紐
2 嵩高加工糸
3 平打ち組紐
4 丸打ち組紐
Claims (5)
- 嵩高加工糸とスパンデックス糸とを組糸として組組織間で交叉させて製紐したことを特徴とする伸縮性を有する丸打又は平打の組紐。
- スパンデックス糸がスパンデックス糸を芯糸とし、その外側にナイロン糸、ポリエステル糸、ポリプロピレン糸の何れかを巻き付けたストレッチ加工糸であることを特徴とする請求項1記載の伸縮性を有する丸打又は平打の組紐。
- スパンデックス糸がライクラ糸又はバイレン糸である事を特徴とする請求項1記載の伸縮性を有する丸打又は平打の組紐。
- 嵩高加工糸とスパンデックス糸又はストレッチ加工糸との割合を1:1とした事を特徴とする請求項1、2又は3記載の伸縮性を有する丸打又は平打の組紐。
- 嵩高加工糸がウーリーポリエステル糸、ウーリーナイロ糸又はウーリーポリプロピレン糸の何れかである事を特徴とする請求項1、2、3又は4記載の伸縮性を有する丸打又は平打の組紐。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004001767U JP3104407U (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 伸縮性を有する丸打又は平打の組紐 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004001767U JP3104407U (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 伸縮性を有する丸打又は平打の組紐 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3104407U true JP3104407U (ja) | 2004-09-16 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004001767U Expired - Fee Related JP3104407U (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | 伸縮性を有する丸打又は平打の組紐 |
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2004
- 2004-04-02 JP JP2004001767U patent/JP3104407U/ja not_active Expired - Fee Related
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