JP3104369U - スタンプセット - Google Patents

Abstract

【課題】 複数のスタンプ印を用いて、鮮明な複数の色で着色された文字、記号、図形または模様を容易に作製することができるスタンプセットを提供する。
【解決手段】 着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印とからなるスタンプセット。紙等の表面に、うさぎの模様のベタの着色印面を有する下地スタンプ印を押印して着色された下地のうさぎの図形を形成する。着色された下地が乾いた後に、着色された下地の上に、うさぎの模様の輪郭を有する輪郭スタンプ印を重ねて押印して着色された輪郭を形成することにより、２色の着色されたうさぎの模様を形成することができる。
【選択図】 図３

Description

本考案は、複数のスタンプ印の組み合わせからなるスタンプセットに関するものである。

スタンプ印は、ゴム印面と手で持つ台木とからなり、スタンプ台のインキをゴム印面に付けて捺印することにより着色が行われる。
スタンプ台はスタンプ印の大きさにより、各種の大きさや形状のもがあり、またスタンプ台がカラフルになり、各種の色のスタンプインキを用いたスタンプ台またはインキが市販されている。

従来、スタンプ印を用いて、２色以上の着色された文字、記号、図形または模様を作製することが行なわれている。その一例を以下に示す。
図４は従来のスタンプ印を用いて、２色以上の着色された印形を作製する方法を示す説明図である。同図に示す様に、紙等の表面にスタンプ印を押印して着色された輪郭３１からなるひよこの図形を形成する（図４（ａ）参照）。次に、輪郭３１の中の着色されていない部分３２に、ステンシル用刷毛や筆を用いて、手でインキを付けて着色して着色部分３３を形成し、２色以上の着色されたひよこの図形を形成する方法が行なわれている（図４（ｂ）参照）。

スタンプ印には、例えば特許文献１に記載のスタンプパッドが用いられ、ステンシル用刷毛には、例えば特許文献２に記載のスタンプパッドが用いられている。
登録実用新案第３００４１７９号公報 登録実用新案第３０２８５０３号公報

しかしながら、図４（ｂ）に示す様に、輪郭３１の中の着色されていない部分３２に、ステンシル用刷毛や筆を用いて、手でインキを付けて着色すると、輪郭の部分に色の重なりができたり、また着色部分３３に色の濃淡が生じるために、鮮明な着色された図形を描くことができなかった。

本考案は、この様な従来技術の欠点を改善するためになされたものであり、複数のスタンプ印を用いて、鮮明な複数の色で着色された文字、記号、図形または模様を容易に作製することができるスタンプセットを提供することを目的とするものである。

すなわち、本考案は、着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印とからなることを特徴とするスタンプセットである。

本考案のスタンプセットは、１個または２個以上の下地スタンプ印と、１個または２個以上の輪郭スタンプ印とからなるのが好ましい。
また、前記下地スタンプ印の着色用印面の大きさが、前記輪郭スタンプ印の輪郭部分の着色用印面の大きさと同じであるのが好ましい。

本考案のスタンプセットは、前記下地スタンプ印を押印して形成された着色された下地に、前記輪郭スタンプ印を重ねて押印して着色された輪郭を形成するのが好ましい。
前記下地スタンプ印で着色された下地の色が薄く、前記輪郭スタンプ印で着色された輪郭の色が濃いのが好ましい。

本考案のスタンプセットは、着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印を用いることにより、鮮明な複数の色で着色された文字、記号、図形または模様を容易に作製することができる。

以下、本考案を詳細に説明する。
本考案のスタンプセットは、着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印とからなることを特徴とする。

図１は本考案における輪郭スタンプ印を示す概略図であり、図１（ａ）は断面図、図１（ｂ）は底面図である。なお、図１（ａ）は図１（ｂ）のＡＡ線の断面図である。
輪郭スタンプ印１は、文字、記号、図形または模様等（以降、模様等と記す。）の輪郭３が形成されたゴム印面２と、手で持つ台木４とから形成されている。ゴム印面２はゴムからなり、台木４はウレタン樹脂等の弾性材料からなるのが好ましい。

図２は本考案における下地スタンプ印を示す概略図であり、図２（ａ）は断面図、図２（ｂ）は底面図である。なお、図２（ａ）は図２（ｂ）のＢＢ線の断面図である。下地スタンプ印１１は、模様等の着色用印面１５がベタで平面状のゴム印面１２と、手で持つ台木１４とから形成されている。

上記の下地スタンプ印の着色用印面１５の大きさは、輪郭スタンプ印の輪郭３の部分の着色用印面５の大きさと、同じであるのが好ましい。
本考案のスタンプセットにおいて、上記の下地スタンプ印と、輪郭スタンプ印の数は、それぞれ１個でもよく、または２個以上でもよい。例えば、１個の下地スタンプ印を押印して着色された下地の上に、２個の輪郭スタンプ印を押印して色の異なる２個の着色された輪郭を形成するこもできる。

図３は本考案のスタンプセットを用いて、２色以上の着色された模様等を作製する方法を示す説明図である。同図に示す様に、紙等の表面に、うさぎの模様のベタの着色用印面１５を有する下地スタンプ印を押印して着色された下地２１のうさぎの図形を形成する（図３（ａ）参照）。着色された下地が乾いた後に、着色された下地２１の上に、図３（ｂ）に示す様な、うさぎの模様の輪郭３を有する輪郭スタンプ印を重ねて押印して、着色された輪郭２３を形成することにより、２色に着色されたうさぎの模様を作製することができる（図３（ｃ）参照）。着色されたうさぎの模様は、下地の着色は濃淡のムラがなく、下地の着色部分の上に輪郭の着色部分が形成され、下地の着色と輪郭の着色との境界が明確に別れており、鮮明な着色模様からなる。

本考案のスタンプセットで押印される材料は、例えば紙、布、肌、木等が挙げられる。
また、下地スタンプ印で着色された下地の色は薄く、前記輪郭スタンプ印で着色された輪郭の色が濃いのが好ましい。下地の色と輪郭の色は、互に異なる色でもよく、また同じ色でもよい。

以下、実施例を示し本考案をさらに具体的に説明する。
本考案のスタンプセットを用いて、図３に示す黄色と赤色で着色されたうさぎのスタンプ模様を作製した。紙の表面に、うさぎの模様のベタの黄色の着色用印面を有する下地スタンプ印を押印して黄色の下地のうさぎの図形を形成した。黄色に着色された下地が乾いた後に、下地の上に、うさぎの模様の赤色の輪郭を有する輪郭スタンプ印を重ねて押印して赤色の輪郭を形成し、着色されたうさぎの模様を得た。着色されたうさぎの模様は、下地の黄色には濃淡のムラがなく、下地の黄色の上に輪郭の赤色が形成され、下地の黄色と輪郭の赤色との境界が明確に別れて、鮮明な着色模様が得られた。

本考案のスタンプセットは、着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印を用いることにより、容易に鮮明な複数の色で着色された模様等を得ることができるので、子供の遊び、趣味、肌の着色、布地へのプリント等に利用することができる。

本考案のスタンプセットにおける輪郭スタンプ印を示す概略図である。 本考案のスタンプセットにおける下地スタンプ印を示す概略図である。 本考案のスタンプセットを用いて、着色された模様等を作製する方法を示す説明図である。 従来のスタンプ印を用いて、着色された印形を作製する方法を示す説明図である。

符号の説明

１ 輪郭スタンプ印
２ ゴム印面
３ 輪郭
４ 台木
５ 着色用印面
１１ 下地スタンプ印
１２ ゴム印面
１４ 台木
１５ 着色用印面
２１ 着色された下地
２３ 着色された輪郭
３１ 輪郭
３２ 着色されていない部分
３３ 着色部分

Claims (5)

1. 着色された下地を形成する下地スタンプ印と、該下地の上に着色された輪郭を形成する輪郭スタンプ印とからなることを特徴とするスタンプセット。
2. １個または２個以上の下地スタンプ印と、１個または２個以上の輪郭スタンプ印とからなる請求項１記載のスタンプセット。
3. 前記下地スタンプ印の着色用印面の大きさが、前記輪郭スタンプ印の輪郭部分の着色用印面の大きさと同じである請求項１乃至３のいずれかの項に記載のスタンプセット。
4. 前記下地スタンプ印を押印して形成された着色された下地に、前記輪郭スタンプ印を重ねて押印して着色された輪郭を形成する請求項１乃至３のいずれかの項に記載のスタンプセット。
5. 前記下地スタンプ印で着色された下地の色が薄く、前記輪郭スタンプ印で着色された輪郭の色が濃い請求項１乃至４のいずれかの項に記載のスタンプセット。

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