JP3104131B2 - 合成樹脂製継手及び管構造物の組み立て方法 - Google Patents

合成樹脂製継手及び管構造物の組み立て方法

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JP3104131B2 JP10368155A JP36815598A JP3104131B2 JP 3104131 B2 JP3104131 B2 JP 3104131B2 JP 10368155 A JP10368155 A JP 10368155A JP 36815598 A JP36815598 A JP 36815598A JP 3104131 B2 JP3104131 B2 JP 3104131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表面に合成樹脂
を被覆し接着した樹脂被覆鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を
有する複数の嵌合筒が交差状配置に一体的に結合されて
成り、その嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆鋼管を接着により結
合して種々な管構造物等の組み立てに供される合成樹脂
製継手と、前記の合成樹脂製継手を使用して管構造物等
を組み立てる方法の技術分野に属し、更に言えば、管構
造物等の組み立て作業が容易であるように工夫した継手
と、前記継手を利用して実施される管構造物等の組み立
て方法、並びに管構造物等の水平な梁として積載荷重に
対する能力が大きい複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束を使
用することが可能な継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に合成樹脂を被覆し接着した
樹脂被覆鋼管、及び前記の樹脂被覆鋼管が嵌まる口径の
嵌合孔を有する複数の嵌合筒を交差状配置に一体的に結
合した継手は、例えば図13、図14A、B、図15に
示したようなものが種々公知、周知に属する。因みに、
図13に示す継手は、嵌合筒a、bが十字形の交差状配
置(2次元)に結合されたもの、図14A、Bに示す継
手は、嵌合筒a、b、cが直角3方向の交差状配置(3
次元)に結合されたものである。前記図14Aの継手
は、垂直方向の嵌合筒bが嵌合孔の上部側に行き止まり
ストッパを有する非貫通嵌合筒であるのに対して、図1
3、図14Bに示す継手は、垂直方向の嵌合筒bの嵌合
孔が貫通された構成である。
【0003】従来、上記したような各種の継手を利用
し、その嵌合筒a〜c(の嵌合孔d)へ樹脂被覆鋼管e
を嵌めて接着により結合して種々な管構造物を組み立て
る方法(技術)も種々公知、周知に属する。樹脂被覆鋼
管と合成樹脂製継手を使用して各種の管構造物を組み立
てる従来の方法は、概ね図16又は図17A、Bの実線
図示部分に例示したように実施されている。
【0004】図16は長尺にして高さのある多段の棚、
例えば長さ(桁行)19.5m、高さ4.2m、奥行1
m、桁数15、桁間ピッチ1.3m、6段程度の棚の組
み立て方法を概説したもので、棚の一部支柱群に相当す
る部分Kを先行して部分立体構造物に所要数組み立て、
しかる後に、水平な棚板相当部又はその一部分(又は
桁)を構成する複数の連接用の樹脂被覆鋼管Pを介して
起立姿勢の前記一部支柱群部分K同士を接合し接着す
る。以下、同様な手順を組み立て順序方向Fに向かって
繰り返すのである。
【0005】図17A、Bで実線で図示した部分は、植
木鉢等を載せる所謂盆栽棚、例えば透明シート製の覆い
(カバー)が取付け可能で長さ(間口)1.8m、高さ
1.8m、奥行1m程度の盆栽棚の組み立て方法を概説
したもので、やはり、棚の一部支柱群に相当する部分K
ここでは先行して側枠構造物に3個組み立て、1個の
一部支柱群部分Kを床面上に水平姿勢に置き、しかる後
に、その上側に垂直姿勢とした棚板相当部を構成する複
数の連接用の樹脂被覆鋼管Pと水平姿勢とした残りの一
部支柱群部分Kとを交互に配置し、樹脂被覆鋼管Pを介
して前記の一部支柱群部分K同士を各々連結し接着す
る。そして、所要の接着強度が確保された時点で盆栽棚
を起立させて正規の姿勢とする。
【0006】なお、y、zはそれぞれ、一部支柱群部分
Kの構成部材としての縦支柱と横繋ぎ材である。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】特に図16に示した
ような従来の棚の組み立て方法は、複数の連接用の樹脂
被覆鋼管Pの一端を組み立て順序が先順側の一部支柱群
部分Kの継手の嵌合筒へ水平方向に嵌めて結合した後、
その他端を組み立て方向に後順側の一部支柱群部分Kの
継手の嵌合筒と各々位置を合わせて、全樹脂被覆鋼管を
同時的に嵌合させる作業に手間がかかり、面倒である。
【0008】また、一部支柱群部分Kを先行して部分立
体構造物所要数組み立てておくことは、こうした組み
立て、保管に必要な床面積が大きくなる。
【0009】従来の継手は一般的に各嵌合筒の直径(嵌
合孔の口径)が同一の場合が多く、柱や桁、梁に必要と
される強度は、各嵌合筒に結合される同一外径の樹脂被
覆鋼管の強度に支配されてしまい、管構造物の設計・製
の自由度に欠ける。
【0010】のみならず、図15のように二つの嵌合筒
a、bの筒壁同士を三次元の立体的な交差状配置とした
継手の場合は、各嵌合筒(の嵌合孔)へ嵌めて結合した
2本の樹脂被覆鋼管e、eの軸間距離が大きくなり、そ
の分管構造物の意匠的な設計の自由度、及び構造物自体
の有効空間を制約する問題がある。
【0011】本発明の目的は、従来技術の上記問題点を
一挙に解決することであり、具体的には先ず、複数の連
接用の樹脂被覆鋼管の一端を組み立て順序方向に先順
側の一部支柱群部分(縦枠)の継手の嵌合筒と水平方向
に結合した後、組み立て順序方向に後順側の一部支柱群
部分(縦枠)の継手の嵌合筒へ他端を各々位置を合わ
せて全樹脂被覆鋼管を同時的に嵌合させる作業を軽便に
能率良く実施可能な管構造物等の組み立て方法を提供す
ることである。
【0012】本発明の次の目的は、前記の組み立て、保
管に必要な床面積が小さくて済む管構造物等の組み立て
方法を提供することである。
【0013】本発明の異なる目的は、上記のように複数
の連接用の樹脂被覆鋼管の他端を組み立て順序方向に
後順側の構造部分(縦枠)の継手の嵌合筒へ水平方向
に嵌めて結合させる作業を容易ならしめる構成に改良し
た合成樹脂製継手を提供することである。
【0014】本発明の目的は、嵌合孔の口径が大小に異
なる嵌合筒の筒壁同士を三次元の立体的な交差状配置と
した継手であって、しかもその嵌合孔へ嵌めて結合し
交差状配置の2本の樹脂被覆鋼管の軸間距離を小さく
でき、ひいては管構造物の意匠的な設計の自由度が得ら
れ、構造物自体の有効空間を可及的に拡大できる合成樹
脂製継手を提供することである。
【0015】本発明の更なる目的は、複数本の樹脂被覆
鋼管を上下に平行な配置とした樹脂被覆鋼管束を実用上
使用可能として、柱や桁、梁に必要とされる強度を確保
した管構造物の設計・製作の自由度がある合成樹脂製継
手を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1記載の発明に係る合
成樹脂製継手は、
【0017】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
樹脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立
てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
れる嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
きに使用され嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパ
を有する非貫通嵌合筒が交差状配置に結合されているこ
と、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
出されていて、該延長片の上方が開放されていること、
を特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明に係る合成樹脂製継手
は、やはり表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆鋼
管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差状
配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹
脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立て
に供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
れる嵌合筒の嵌合孔は貫通されており、この嵌合筒に対
して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され嵌
合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫通
嵌合筒が交差状配置に結合されていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
出されていて、該延長片の上方が開放されていること、
を特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明に係る合成樹脂製継手
は、表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆鋼管が嵌
まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差状配置で
一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆
鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立てに供す
る合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
れる嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
きに使用され嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパ
を有する非貫通嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差
状配置に結合されていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 (c) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫
通嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
鋼管が結合されること、 (d) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
前記非貫通嵌合筒は同管構造物の上下に複数個平行に配
置され、且つ前記上下に配置された非貫通嵌合筒同士は
各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して
連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されてお
り、前記複数個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の
樹脂被覆鋼管を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層
連結部を介して相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被
覆鋼管束が前記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結
合されることを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明に係る合成樹脂製継手
は、やはり表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆鋼
管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差状
配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹
脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立て
に供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
れる嵌合筒軒先部吊り金物嵌合孔は貫通されており、こ
の嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向き
に使用され嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを
有する非貫通嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差状
配置に結合されていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 (c) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫
通嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
鋼管が結合されること、 (d) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
前記非貫通嵌合筒は同管構造物の上下に複数個平行に配
置され、且つ前記上下に配置された非貫通嵌合筒同士は
各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して
連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として横成されてお
り、前記複数個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の
樹脂被覆鋼管を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層
連結部を介して相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被
覆鋼管束が前記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結
合されることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載した発明は、請求項3又は
4に記載した合成樹脂製継手において、管構造物へ軸芯
が水平方向の向きに使用される複数個繋ぎ状で嵌合孔の
奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫通嵌合筒
における一つの嵌合孔の口径は、これに嵌める樹脂被覆
鋼管の外径と同等寸法とされ、他の嵌合孔は、その口径
が、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法の幅寸
で上下方向に少し大きい寸法に形成されていることを特
徴とする。
【0022】請求項6記載の発明に係る管構造物の組み
立て方法は、表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
鋼管を、複数の嵌合筒が交差状配置で一体的に結合され
た合成樹脂製継手の各嵌合筒へ嵌めて接着により結合し
管構造物を組み立てる方法において、 A) 管構造物は、複数本の縦支柱たる樹脂被覆鋼管を
複数本の横繋ぎ材たる樹脂被覆鋼管と合成樹脂製継手に
より連結した平板形状の縦枠群と、前記の縦枠同士を水
平方向に接続する複数の連接材たる樹脂被覆鋼管の群と
の組み合わせから成るものとし、 B) 前記の各縦枠には前記連接材たる樹脂被覆鋼管と
の接続位置には、軸芯が水平方向の向きに使用され、嵌
合孔の入口である筒口端面の下半部から当該嵌合筒の筒
壁を延長する形態の延長片が上方を開放されて突き出さ
れ、嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する
構成の非貫通嵌合筒を備えた合成樹脂製継手を使用する
こと、 C) 組み立て順序が第1の縦枠における前記水平方向
の非貫通嵌合筒へ、連接材たる樹脂被覆鋼管の一端を嵌
めること、 D) 前記連接材たる樹脂被覆鋼管の他端側へは、組み
立て順序が第2の縦枠における前記水平方向の各非貫通
嵌合筒の位置を概略合わせ、同縦枠の下端を支点として
後方側へ少し傾けた姿勢から、同縦枠において最下段に
位置する前記水平方向の非貫通嵌合筒から順次上段に位
置する非貫通嵌合筒への順序で、各非貫通嵌合筒の前記
延長片の上に前記連接材たる樹脂被覆鋼管の他端側を上
乗せしてゆき、嵌め込み作業を進めること、 E) 連接材たる樹脂被覆鋼管の他端と第2順位の縦枠
における水平方向の各非貫通嵌合筒との嵌め込み作業が
完了した段階で、前記第1順位の縦枠と第2順位の縦枠
の間隔を一定に拘束し保持させること、 F) 前記第1順位、第2順位の各縦枠の水平方向の各
非貫通嵌合筒とこれに嵌めた前記連接材たる樹脂被覆鋼
管との嵌合部分へ接着液を注入し接着して組み立てを進
めること、をそれぞれ特徴とする。
【0023】請求項7記載の発明に係る合成樹脂製継手
は、表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆鋼管が嵌
まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差状配置で
一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆
鋼管を接着により結合して管構造物等の組み立てに供す
る合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
れる嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
きに使用される嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差
状配置に結合されていること、 (b) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
る嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
鋼管が結合されること、 (c) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
前記嵌合筒は、同管構造物の上下に複数個平行に配置さ
れ、且つ前記上下に配置された嵌合筒同士は各々の隣接
する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して連通された
複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されており、前記複数
個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の樹脂被覆鋼管
を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層連結部を介し
て相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束が前
記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結合されるこ
と、を特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明に係る合成樹脂製継手
は、同じく表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆鋼
管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が一体的
に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆鋼管を
接着により結合して管構造物等の組み立てに供する合成
樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用さ
れる嵌合筒は、同管構造物の上下に複数個平行に配置さ
れ、且つ前記上下に配置された嵌合筒同士は各々の隣接
する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して連通された
複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されており、前記複数
個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の樹脂被覆鋼管
を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層連結部を介し
て相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束が前
記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結合されるこ
と、 (b) 前記管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用さ
れる複数個繋ぎ状の嵌合筒における一つの嵌合孔の口径
は、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法とさ
れ、他の嵌合筒の嵌合孔は、その口径が、これに嵌める
樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法の幅寸で上下方向に少し
大きい寸法に形成されていること、を特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、図示した本発
明の実施形態及び実施例を説明する。図1〜図5は、請
求項1〜5記載の発明に係る合成樹脂製継手の実施形態
を示している。
【0026】いずれも、鋼管の表面に合成樹脂を被覆し
接着した樹脂被覆鋼管が嵌まる口径の嵌合孔1、2を有
する複数の嵌合筒3、4が交差状配置で一体的に結合さ
れており、前記嵌合孔1、2へ嵌めた樹脂被覆鋼管とは
接着により結合して、例えば図16、図17のような管
構造物の組み立てに供する合成樹脂製継手としての基本
的横成は共通している。
【0027】請求項1記載の発明に係る合成樹脂製継手
の場合は、図1〜図5の実施形態で代表されるように、
管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される嵌合筒4
に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用さ
れ、且つその嵌合孔1の奥に行き止まり段部7A又は行
き止まり壁7Bを有する非貫通嵌合筒3が交差状配置に
結合されている。そのうち図1〜図3の実施形態では、
それぞれ嵌合筒3、4が紙面と平行な2次元の交差状配
置に結合されている。管構造物の端末用として使用され
る図3の継手において2点鎖線で図示した嵌合筒5は、
横繋ぎ材(梁)用としてこのような交差状配置もあるこ
とを例示している。これらの合成樹脂製継手において、
前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通嵌合筒3
における嵌合孔1の入口を形成する筒口端面3aの下半
部からは当該嵌合筒3の筒壁を延長した形態の延長片8
が突き出されていて、該延長片8の上方が開放されてい
る構成が特徴である。
【0028】次に、請求項2記載の発明に係る合成樹脂
製継手は、上記構成の共通事項を具備する上に、前記管
構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される嵌合筒4の
嵌合孔2は貫通されている(図1、図2、図3、図
4)。前記嵌合筒4に対して、同じ管構造物へ軸芯が水
平方向の向きに使用され、且つ嵌合孔1の奥に行き止ま
り段部7A又は行き止まり壁7Bを有する非貫通嵌合筒
3が交差状配置に結合され、また、前記軸芯が水平方向
の向きに使用される非貫通嵌合筒3における嵌合孔1の
入口を形成する筒口端面3aの下半部から、当該嵌合筒
3の筒壁を延長した形態の延長片8が突き出されてい
て、該延長片8の上方が開放されていることを特徴とす
る。
【0029】更に、請求項3記載の発明に係る合成樹脂
製継手は、前記のように管構造物へ軸芯が垂直方向の向
きに使用される嵌合筒4に対して、同管構造物へ軸芯が
水平方向の向きに使用され、且つその嵌合孔1の奥に行
き止まり壁7B(又は行き止まり段部7A)を有する非
貫通嵌合筒3が、各々の筒壁同士を、図4、図5のよう
に3次元の立体的な交差状配置に結合されていることが
第1の特徴である。図4中の嵌合筒6は、横繋ぎ材
(梁)用である。
【0030】請求項3記載の発明の第2の特徴は、管構
造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される嵌合筒4の嵌
合孔2の口径は例えば42mmと大きく、同等外径の太
い樹脂被覆鋼管の結合が可能である。一方、同管構造物
へ軸芯が水平方向の向きに使用され、且つその嵌合孔1
の奥に行き止まり壁7Bを有する非貫通嵌合筒3の嵌合
孔1の口径は例えば28mmと小さく、同等外径の細い
樹脂被覆鋼管が結合されることである。したがって、管
構造物の支柱に太い樹脂被覆鋼管を使用して鉛直荷重に
耐えさせ、同支柱と交差する梁又は桁には可及的に幅の
狭い(細い)樹脂被覆鋼管を使用して、両管の交差に必
要な管軸間の距離を可及的に縮小し、もって管構造物が
占有する立体空間を可及的に小さくし、且つ同管構造物
内の有効空間をできるだけ大きく確保することを可能な
らしめる。但し、図4の継手における垂直方向の嵌合筒
4の嵌合孔2は貫通されており、支柱を通し状に結合す
るが、図5の継手における垂直方向の嵌合筒4は、その
嵌合孔2の中間部位に行き止まり壁7Cを有する非貫通
嵌合筒で、その上下に支柱を継ぎ足して結合する構成で
ある。
【0031】第3の特徴は、管構造物へ軸芯が水平方向
の向きに使用される前記非貫通嵌合筒3は、同管構造物
の上下に複数個、例えば図4の実施例は2個、図5の実
施例では3個それぞれ平行に配置され、且つ前記上下に
配置された非貫通嵌合筒3、3同士は、各々の隣接する
筒壁を一部切除した形態の溝部9を介して連通された複
数個繋ぎ状の嵌合筒として横成されている(図4A、図
5A)。したがって、この複数個繋ぎ状の嵌合筒3、3
へは、図9に例示したように、前記複数個繋ぎ状の嵌合
筒3、3の嵌合孔1、1へ嵌まる間隔(例えば34m
m)で、複数本(図示例では2本)の樹脂被覆鋼管20
a、20aを上下に平行な配置とし、各々の被覆樹脂層
連結部20bを介して相互に結合された複数本繋ぎ状の
樹脂被覆鋼管束20が、前記被覆樹脂層連結部20bを
前記溝部9へ嵌めて結合される。
【0032】そうすると、管構造物における水平な桁
材、梁材、として前記した複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管
束20を使用でき、管本数の重畳(重複)効果によっ
て、積載荷重に対する強度、剛性の大きい桁、梁を有す
る管横造物の組立てが可能である。のみならず、上記第
2の特徴の項で述べたように、支柱は十分に太く、桁又
は梁には可及的に幅の狭い(細い)樹脂被覆鋼管を使用
して、両管の交差に必要な管軸間の距離を可及的に縮小
し、もって管構造物が占有する立体空間を小さくし、且
つ管構造物内の有効空間をできるだけ大きく確保するこ
とも可能である。上記請求項3記載の発明は、管構造物
へ軸芯が垂直方向の向きに使用される嵌合筒4につい
て、その構造を限定しないのに対し、請求項4に記載し
た発明は、同嵌合筒4が貫通されている(図4を参照)
構成に限定したことを特徴とする。
【0033】請求項に記載した発明は、上記請求項
3、4に記載した合成樹脂製継手の構成において、管構
造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される複数個繋ぎ状
で嵌合孔1の奥に行き止まり壁7B(又は行き止まり段
部7A)を有する非貫通嵌合筒3における一つの嵌合
孔、図4の継手では下側の嵌合孔1の口径を、これに嵌
める樹脂被覆鋼管の外径と同等な寸法(上述した28m
m)とされ、他の嵌合孔、つまり図4の継手において上
側の嵌合孔1の口径は、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外
径と同等寸法の半円(つまり、前記の例では半径14mm
の半円)2つのそれぞれの中心が、上下方向に少しの間
隔S(例えば0.6mm)をあけて上下方向に長い(大
きい)長円形に形成されている。
【0034】一方、図5の継手は、管構造物へ軸芯が水
平方向の向きに使用される、複数個繋ぎ状で嵌合孔1の
奥に行き止まり壁7B(又は行き止まり段部7A)を有
する非貫通嵌合筒3が、それぞれ角孔であり、しかも管
構造物の上下に3個配置された構成が、図4の継手とは
異なる。図5の継手の場合は、中央の1個の嵌合孔1の
口径は、これに嵌める樹脂被覆角鋼管の外径と同等寸法
(1辺が28mmの正方形)の角孔とされ、残る上下2
個の嵌合孔1、1の口径は、これらに嵌める樹脂被覆角
鋼管の外径と同等寸法の幅寸で上下方向にのみ少しS
(例えば0.6mm)長い(大きい)寸法の長方形に形
成されている。
【0035】したがって、この請求項記載の発明によ
れば、上記複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束20を使用す
るにあたり、隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部9
を介して連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒3へ嵌める作
業において、樹脂被覆鋼管束20を構成する複数の樹脂
被覆鋼管20a、20aの相互間の間隔に大小の不揃い
(製作誤差)が有る場合に、その不揃いが許容範囲であ
れば、上記のように上下方向に大きい寸法とした嵌合孔
の補完効果によって吸収し、嵌め込み作業を容易に行う
ことができることはもちろんであるが、複数個繋ぎ状の
嵌合筒3の嵌合孔1と複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束2
0との間の隙間は、大きな隙間は限られた範囲となり、
接着強度の信頼性を維持できる。
【0036】次に、請求項記載の発明は、上記の各合
成樹脂製継手を使用して管構造物を組み立てる方法であ
る。更に言えば、表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂
被覆鋼管を、複数の嵌合筒3、4が交差状配置で一体的
に結合された合成樹脂製継手の各嵌合筒の孔へ嵌めて接
着により結合して管構造物を組み立てる方法として実施
される。
【0037】請求項記載の発明によれば、管構造物
は、そのサイズとして例えば図16の棚での説明と同程
度であり、図6A、Bを参照して明らかな複数本の縦支
柱10たる樹脂被覆鋼管を複数本の横繋ぎ材(梁材)
11たる樹脂被覆鋼管と上記図3、4における嵌合筒
5、6を有する又は任意の合成樹脂製継手を使用して
結合して成る複数の平板形状の縦枠13群と、前記の
縦枠13、13同士を水平方向に接続する複数本の連接
材(桁材)14たる樹脂被覆鋼管群との組み合わせから
成るものとする。
【0038】前記の各縦枠13には、前記連接材14た
る樹脂被覆鋼管との接続位置に、図1〜図5に示し上述
したように、軸芯が水平方向の向きに使用され、その嵌
合孔1の入口である筒口端面3aの下半部から当該嵌合
筒3の筒壁を延長した形態の延長片8が上方に開放され
突き出され、同嵌合孔1の奥には行き止まり段部7A
又は行き止まり壁7Bを有する構成の非貫通嵌合筒3を
備えた合成樹脂製継手12を好適に使用する。前記非貫
通嵌合筒3は、その両側へ連接材14を一連に継ぎ足す
用法に好適である。
【0039】組み立て順序が先(第1)の縦枠13Aに
おける前記水平方向の非貫通嵌合筒3へは、図6Aのよ
うに先行して連接材14たる樹脂被覆鋼管の一端(左
端)を嵌める。
【0040】次に、前記連接材14たる樹脂被覆鋼管の
右端側へは、組み立て順序が後(第2)の縦枠13Bに
おける各継手の前記水平方向の各非貫通嵌合筒3の位置
を概略合致させ、同縦枠13Bの下端を支点として後方
側(図中右方)へ少し傾けた姿勢(図6A参照)から、
同縦枠13Bにおいて最下段に位置する前記水平方向の
非貫通嵌合筒から順次上段に位置する非貫通嵌合筒への
順序で、縦枠13Bを徐々に垂直姿勢に起立させつつ順
次各非貫通嵌合筒3の上方を開放された前記延長片8の
上に前記連接材たる樹脂被覆鋼管の他端側を乗せ架け
(図7参照)、嵌め込み作業を進める。
【0041】こうして少なくとも、前記連接材14たる
樹脂被覆鋼管の右端と第2順位の縦枠13Bにおける水
平方向の各非貫通嵌合筒3との嵌め込み作業が完了した
時点までは、組み立て順序で先段階(図6A中の中間
部)での先行(第1順位)の縦枠13(13A)と後行
(第2順位)の縦枠13(13B)との間隔を、連接材
14の長さに基づき図6A中に符号15で示した着脱自
在な間隔保持材で一定間隔に拘束し、所要の接着強度を
確保するべく不動の接着状態をきっちり保持させる。
【0042】そうしておいて、組み立て中の前記第1順
位、第2順位の各縦枠13A、13B間の間隔を、先段
階で使用した又は別の間隔保持材15で一定間隔に拘束
し、前記第1順位、第2順位の各縦枠13A、13Bの
水平方向の各非貫通嵌合筒3とこれに嵌めた前記連接材
14たる樹脂被覆鋼管との嵌合部分へ接着液を注入し接
着により結合して組み立てを進めるのである。
【0043】この請求項記載の発明に係る組み立て方
法によれば、平板形状の縦枠13群と連接材14群との
結合により組み立て順序方向Fに向かって順次組み立て
工程が進む。しかも前記両者は継手12の延長片8によ
り嵌め込み作業が手際よく着々と進み、作業が楽で能率
が良い。
【0044】更に、予め製作した平板状の縦枠13群
は、横に寝かせて重ねて置くとか、重ねて立て掛けてお
くとかができるので、縦枠13群の製作作業場・管構造
物の組み立て現場における組み立て、保管スペースを大
幅に縮小できて、経済的であると共に、施行機会を拡大
できる。
【0045】なお、図8は請求項記載の発明を多段の
ローラーコンべヤ棚に適用した場合の実施例の一部分を
図示したものであり、非貫通嵌合筒3を備えた継手12
としては図4の実施形態の継手を使用している。駆動ロ
ーラー18は、駆動軸16、駆動伝達ベルト17を介し
て駆動回転されるものである。この実施例によれば、継
手12としては水平方向の非貫通嵌合筒3と垂直方向の
嵌合筒4とが立体的な交差状配置に結合された図4の実
施形態の継手を使用しているので、継手12を挟んだロ
ーラー18同士間ピッチPを、図1の実施形態の継手に
対して垂直方向の嵌合筒4のほぼ外径分を縮小でき、結
局他のローラー18同士間ピッチを含めて全体のローラ
ー18同士間ピッチを、継手12を挟んだローラー同士
間ピッチPに設定することができる。
【0046】また、請求項記載の発明では、組み立て
順序方向Fで1番目と2番目の縦枠13による組み立て
部分(図6A中の側部分)に限っては、第17図A、
及びBでの実線図示部分による組み立て手順に準じて、
先ず1番目と2番目の縦枠13を連接材14を介してそ
れぞれの水平姿勢にて連結し接着して部分立体構造物と
して製作し、次いで所要の接着強度が確保された時点で
当該部分立体構造物を起立させて正規の姿勢とすると、
当該部分立体構造物は安定に形状を保持した立方体とし
て床面上に安定に載置されたことになるので、組み立て
順序方向Fで3番目以後の縦枠13の組み立てを、縦枠
13と連接材14とを利用した前述の組み立て方法で安
定的に手際よく進めることができる。
【0047】そして、図17Bで2点鎖線で図示した部
分は、所要の接着強度が確保された時点を経て起立され
正規の姿勢とされた、従来の組み立て方法による盆栽棚
に対して、請求項記載の発明を適用させて棚板相当部
を所要数増設させる場合の実施例を図示したものであ
り、やはり上方を開放された前述した延長片8を有する
継手12を備えた縦枠13と連接材14とを利用した前
述の組み立て方法により、組み立て順序方向Fに向かっ
て順次組み立て工程を進めるものである。
【0048】次に、上記した管構造物の組み立て方法に
直接関与はしないものの、請求項3、4に記載した発明
の合成樹脂製継手の技術思想を基礎として、延長片8を
有しない合成樹脂製継手が、請求項7、8記載の発明と
して次のように実施される。
【0049】先ず請求項記載の発明に係る合成樹脂製
継手は、やはり表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被
覆鋼管が嵌まる口径の嵌合孔1、2を有する複数の嵌合
筒3、4が交差状配置で一体的に結合されており、前記
嵌合孔1、2へ嵌めた樹脂被覆鋼管を接着により結合し
て管構造物等の組み立てに供する合成樹脂製継手として
実施されるものであり、基本的には図4と図5に記載し
た継手の構成(請求項3、4記載の発明)と変わりがな
いが、前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用され
る嵌合筒4に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
きに使用され嵌合筒3が各々の筒壁同士を3次元の立体
的な交差状配置に結合されている構成にあって、図10
A〜Cに示したように、嵌合筒3が延長片8を有さない
(図4A〜Cと対照されたい)。
【0050】その実施例として、軸芯が垂直方向の向き
に使用される嵌合筒4の嵌合孔2の口径は、例えば42
mmと大きく、太い樹脂被覆鋼管が結合される。管構造
物へ軸芯が水平方向の向きに使用され、且つその嵌合孔
1の奥に行き止まり壁7B(又は行き止まり段部7A)
を有する非貫通嵌合筒3における嵌合孔1の口径は例え
ば28mmと小さく、細い樹脂被覆鋼管が結合される。
【0051】また、管構造物へ軌芯が水平方向の向きに
使用される前記非貫通嵌合筒3は、同管構造物の上下に
複数個、例えば図10の実施例では2個それぞれ平行に
配置され、且つ前記上下に配置された非貫通嵌合筒3、
3同士は各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部
9を介して連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成
されている。
【0052】したがって、前記複数個繋ぎ状の嵌合筒3
へは、各々の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の樹脂被覆鋼
管を上下に平行な配置とし、且つその被覆樹脂層連結部
20bを介して相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被
覆鋼管束20(図9を参照)が、前記被覆樹脂層連結部
20bを前記溝部9へ嵌めて結合される。
【0053】更に、請求項記載の発明に係る合成樹脂
製継手も、同じく表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂
被覆鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が
一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆
鋼管を接着により結合して管構造物等の組み立てに供す
る合成樹脂製継手として実施されるのであり、その要旨
は、基本的には請求項記載の発明の継手における要旨
の構成と変わりがないが、延長片8を有せず、図11A
〜Cの実施例では、管構造物へ軸芯が水平方向の向きに
使用される嵌合筒3は、同管構造物の上下に2個それぞ
れ平行に配置され、且つ前記上下に配置された嵌合筒
3、3同士は各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の
溝部9を介して連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として
構成されている。
【0054】したがって、前記複数個繋ざ状の嵌合筒3
へは、それぞれの嵌合孔1、1へ嵌まる間隔(例えば3
4mm)で同数の樹脂被覆鋼管を上下に平行な配置と
し、その被覆樹脂層連結部を介して相互に結合された複
数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束20(図9を参照)が、前
記被覆樹脂層連結部を前記溝部9へ嵌めて結合される。
【0055】更に、前記管構造物へ軸芯が水平方向の向
きに使用される複数個繋ぎ状の嵌合筒3における一つ、
例えば図11A〜Cの実施例では上側の嵌合孔1の口径
は、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外径(例えば28m
m)と同等寸法とされている。他の嵌合筒、図11A〜
Cの実施例では下側の嵌合孔1は、その口径が、同嵌合
孔に嵌める樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法の半円2つの
それぞれの中心が、上下方向に少しの間隔S(例えば
0.6mm)をあけて大きい寸法の長円形に形成されて
いる。また、図12A、Bの合成樹脂製継手は、樹脂被
覆鋼管束20を直線に連結するための継手の実施例を図
示しており、やはり間隔Sを有している。なお請求項
7、8記載の発明では延長片8を有しない構成であるか
ら、水平方向の嵌合筒3は必ずしも行き止まり段部7A
又は行き止まり壁7Bを必要とはしない。いずれにし
ろ、請求項7、8記載の発明は、延長片8の無い点を除
き、奏する作用効果は、請求項7の発明については請求
項3、4記載の発明と、また請求項8記載の発明につい
ては請求項5記載の発明と同様である。
【0056】
【本発明が奏する効果】請求項1〜記載の発明に係る
合成樹脂製継手は、請求項記載の発明に係る管構造物
の組み立て方法の実施に好適に使用され、特に水平方向
の連接材との結合作業を手際良く、迅速に、能率良く行
える。そして、請求項記載の発明では更に、平板状の
縦枠を1単位の一部支柱群部分に使用でき、狭いスペー
スでの組み立ても、所要数の一部支柱群部分の保管も可
能にする。
【0057】請求項7、8記載の発明は、上記請求項
記載の発明に係る管構造物の組み立て方法の実施に好適
とはいえないまでも、請求項記載の発明は、請求項
3、4記載の発明と同様に垂直方向の支柱には太い樹脂
被覆鋼管を、水平方向の桁及び又は梁には細いけれども
耐荷重性能と剛性に優れた複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管
束を使用できるほか、管構造物が占有する立体空間を縮
小し、構造物内の有効空間・有効使用を拡大する効果を
得られる。請求項記載の発明では、請求項記載の発
明と同様に複数個繋ぎ状の嵌合筒と複数本繋ぎ状の樹脂
被覆鋼管束との結合において接着強度を維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】A、B、Cは本発明に係る継手の実施形態を示
した側面図と一部破断した正面図、及び平面図である。
【図2】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態を
示した側面図と一部破断した正面図、及び平面図であ
る。
【図3】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態を
示した側面図と一部破断した正面図、及び平面図であ
る。
【図4】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態を
示した一部破断した側面図、一部破断の正面図、及び一
部破断の平面図である。
【図5】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態を
示した一部破断した側面図、及び一部破断した正面図、
及び一部破断の平面図である。
【図6】A、Bは請求項記載の発明に係る管構造物の
組み立て方法を説明する正面図と側面図である。
【図7】図6Aのイ部拡大図である。
【図8】請求項記載の発明を多段のローラーコンベヤ
棚に適用した実施例の一部を説する斜視図である。
【図9】A、Bは複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束を示し
た側面図と正面図である。
【図10】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態
を示した一部破断した側面図、一部破断の正面図、及び
一部破断の平面図である。
【図11】A、B、Cは本発明の継手の異なる実施形態
を示した側面図と一部破断した正面図、及び平面図であ
る。
【図12】A、Bは本発明の継手の異なる実施形態を示
した側面と一部破断した正面図である。
【図13】従来の継手の使用状態を示した斜視図であ
る。
【図14】A、Bはそれぞれ従来の異なる継手の使用状
態を示した斜視図である。
【図15】従来の異なる継手の使用状態を示した斜視図
である。
【図16】従来の管構造物としての棚の組み立て方法を
説明する概念図である。
【図17】A、及びBでの実線図示部は従来の盆栽棚
(植木台)を組み立てる方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 嵌合孔 2 嵌合孔 3 嵌合筒 4 嵌合筒 7A 行き止まり段部(行き止まりストッパ) 7B 行き止まり壁(行き止まりストッパ) 7C 行き止まり段部(行き止まりストッパ) 8 延長片 9 溝部 13 縦枠 14 連接材(樹脂被覆鋼管) 20b 被覆樹脂層連結部 20 樹脂被覆鋼管束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−63908(JP,U) 実開 昭60−97409(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 7/00 - 7/22 F16B 11/00 F16B 12/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
    状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
    樹脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立
    てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒に対して、同管横造物へ軸芯が水平方向の向
    きに使用され嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパ
    を有する非貫通嵌合筒が交差状配置に結合されているこ
    と、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
    嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
    部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
    出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 を特徴とする合成樹脂製継手。
  2. 【請求項2】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
    状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
    樹脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立
    てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒の嵌合孔は貫通されており、この嵌合筒に対
    して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され嵌
    合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫通
    嵌合筒が交差状配置に結合されていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
    嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
    部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
    出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 を特徴とする合成樹脂製継手。
  3. 【請求項3】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
    状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
    樹脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立
    てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
    きに使用され嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパ
    を有する非貫通嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差
    状配置に結合されていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
    嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
    部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
    出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 (c) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
    嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
    合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
    嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫
    通嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
    鋼管が結合されること、 (d) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
    前記非貫通嵌合筒は同管構造物の上下に複数個平行に配
    置され、且つ前記上下に配置された非貫通嵌合筒同士は
    各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して
    連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されてお
    り、前記複数個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の
    樹脂被覆鋼管を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層
    連結部を介して相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被
    覆鋼管束が前記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結
    合されること、 を特徴とする合成樹脂製継手。
  4. 【請求項4】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
    状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
    樹脂被覆鋼管は接着により結合して管構造物等の組み立
    てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒の嵌合孔は貫通されており、この嵌合筒に対
    して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され嵌
    合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫通
    嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差状配置に結合さ
    れていること、 (b) 前記軸芯が水平方向の向きに使用される非貫通
    嵌合筒における嵌合孔の入口を形成する筒口端面の下半
    部から当該嵌合筒の筒壁を延長する形態の延長片が突き
    出されていて、該延長片の上方が開放されていること、 (c) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
    嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
    合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
    嵌合孔の奥に位置する行き止まりストッパを有する非貫
    通嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
    鋼管が結合されること、 (d) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
    前記非貫通嵌合筒は同管構造物の上下に複数個平行に配
    置され、且つ前記上下に配置された非貫通嵌合筒同士は
    各々の隣接する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して
    連通された複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されてお
    り、前記複数個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の
    樹脂被覆鋼管を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層
    連結部を介して相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被
    覆鋼管束が前記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結
    合されること、 を特徴とする合成樹脂製継手。
  5. 【請求項5】管横造物へ軸芯が水平力向の向きに使用さ
    れる複数個繋ぎ状で、且つ嵌合孔の奥に位置する行き止
    まりストッパを有する非貫通嵌合筒における一つの嵌合
    孔の口径は、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外径と同等寸
    法とされ、他の嵌合孔は、その口径が、これに嵌める樹
    脂被覆鋼管の外径と同等寸法の幅寸で上下方向に少し大
    きい寸法に形成されていることを特徴とする、請求項3
    又は4に記載した合成樹脂製継手。
  6. 【請求項6】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管を、複数の嵌合筒が交差状配置で一体的に結合され
    た合成樹脂製継手の各嵌合筒へ嵌めて接着により結合し
    管構造物を組み立てる方法において、 A) 管構造物は、複数本の縦支柱たる樹脂被覆鋼管を
    複数本の横繋ぎ材たる樹脂被覆鋼管と合成樹脂製継手に
    より連結した平板形状の縦枠群と、前記の縦枠同士を水
    平方向に接続する複数の連接材たる樹脂被覆鋼管の群と
    の組み合わせから成るものとし、 B) 前記の各縦枠には前記連接材たる樹脂被覆鋼管と
    の接続位置には、軸芯が水平方向の向きに使用され、嵌
    合孔の入口である筒口端面の下半部から当該嵌合筒の筒
    壁を延長する形態の延長片が上方を開放されて突き出さ
    れ、嵌合孔の奥に位置して行き止まりストッパを有する
    構成の非貫通嵌合筒を備えた合成樹脂製継手を使用する
    こと、 C) 組み立て順序が第1の縦枠における前記水平方向
    の非貫通嵌合筒へ、連接材たる樹脂被覆鋼管の一端を嵌
    めること、 D) 前記連接材たる樹脂被覆鋼管の他端側へは、組み
    立て順序が第2の縦枠における前記水平方向の各非貫通
    嵌合筒の位置を概略合わせ、同縦枠の下端を支点として
    後方側へ少し傾けた姿勢から、同縦枠において最下段に
    位置する前記水平方向の非貫通嵌合筒から順次上段に位
    置する非貫通嵌合筒への順序で、各非貫通嵌合筒の前記
    延長片の上に前記連接材たる樹脂被覆鋼管の他端側を上
    乗せしてゆき、嵌め込み作業を進めること、 E) 連接材たる樹脂被覆鋼管の他端と第2順位の縦枠
    における水平方向の各非貫通嵌合筒との嵌め込み作業が
    完了した段階で、前記第1順位の縦枠と第2順位の縦枠
    の間隔を一定に拘束し保持させること、 F) 前記第1順位、第2順位の各縦枠の水平方向の各
    非貫通嵌合筒とこれに嵌めた前記連接材たる樹脂被覆鋼
    管との嵌合部分へ接着液を注入し接着して組み立てを進
    めること、 をそれぞれ特徴とする、管構造物の組み立て方法。
  7. 【請求項7】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が交差
    状配置で一体的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた
    樹脂被覆鋼管を接着により結合して管構造物等の組み立
    てに供する合成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒に対して、同管構造物へ軸芯が水平方向の向
    きに使用される嵌合筒が各々の筒壁同士を立体的な交差
    状配置に結合されていること、 (b) 管構造物へ軸芯が垂直方向の向きに使用される
    嵌合筒の嵌合孔の口径は大きく、太い樹脂被覆鋼管が結
    合され、同管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用され
    る嵌合筒における嵌合孔の口径は小さく、細い樹脂被覆
    鋼管が結合されること、 (c) 管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用される
    前記嵌合筒は、同管構造物の上下に複数個平行に配置さ
    れ、且つ前記上下に配置された嵌合筒同士は各々の隣接
    する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して連通された
    複数個繋ぎ状の嵌合筒として横成されており、前記複数
    個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の樹脂被覆鋼管
    を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層連結部を介し
    て相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束が前
    記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結合されるこ
    と、 を特徴とする合成樹脂製継手。
  8. 【請求項8】表面に合成樹脂を被覆し接着した樹脂被覆
    鋼管が嵌まる口径の嵌合孔を有する複数の嵌合筒が一体
    的に結合されており、前記嵌合孔へ嵌めた樹脂被覆鋼管
    を接着により結合して管構造物等の組み立てに供する合
    成樹脂製継手において、 (a) 前記管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用さ
    れる嵌合筒は、同管構造物の上下に複数個平行に配置さ
    れ、且つ前記上下に配置された嵌合筒同士は各々の隣接
    する筒壁を一部切除した形態の溝部を介して連通された
    複数個繋ぎ状の嵌合筒として構成されており、前記複数
    個繋ぎ状の嵌合筒へ嵌まる間隔で複数本の樹脂被覆鋼管
    を上下に平行な配置とし、その被覆樹脂層連結部を介し
    て相互に結合された複数本繋ぎ状の樹脂被覆鋼管束が前
    記被覆樹脂層連結部を前記溝部へ嵌めて結合されるこ
    と、 (b) 前記管構造物へ軸芯が水平方向の向きに使用さ
    れる複数個繋ぎ状の嵌合筒における一つの嵌合孔の口径
    は、これに嵌める樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法とさ
    れ、他の嵌合筒の嵌合孔は、その口径が、これに嵌める
    樹脂被覆鋼管の外径と同等寸法の幅寸で上下方向に少し
    大きい寸法に形成されていること、 を特徴とする合成樹脂製継手。
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