JP3103961B2 - 蛇腹製造法 - Google Patents

蛇腹製造法

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JP3103961B2
JP3103961B2 JP05286063A JP28606393A JP3103961B2 JP 3103961 B2 JP3103961 B2 JP 3103961B2 JP 05286063 A JP05286063 A JP 05286063A JP 28606393 A JP28606393 A JP 28606393A JP 3103961 B2 JP3103961 B2 JP 3103961B2
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bellows
sheet
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folded
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井 規 夫 永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真機等の光学機器、
精密・工作機械、搬送用機器等に使用される蛇腹の製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蛇腹製造法は、表皮又は裏張り用
生地に線引きをしたうえ、蛇腹に折りぐせを付与するた
めに形押しプレスをしたり、多数の芯材を手工的、ある
いはスクリーンプリントの方法等により全面的に貼り付
けるなどの方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の蛇腹製造方法に
あっては、形押し方式による折りぐせの付与方法では、
折曲状態の耐久性に問題があり、また芯材を付与するこ
とによる折りぐせの付け方のうち手作業による全面的な
芯材の貼付方法では、熟練を要し人件費の節減を図るこ
とは困難であった。またスクリーンプリントの方法等に
よる芯材の付与方法では労力・時間の節減は図ることが
できるが、折りぐせを確保するには、蛇腹の山部と谷部
の形状を保持するための表面積がある程度必要であり、
蛇腹素材を節減することに課題が残されていた。
【0004】本発明は、蛇腹素材を従来より節約すると
ともに、芯材を裏生地の一部に貼付するだけで蛇腹の伸
縮時に、逆折れを起こしたり形くずれを起こしたりしな
い蛇腹製造法の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明の蛇腹製造法においては、コーナー線を有す
る断面多角形状等の素材シートに対し、蛇腹状に折りた
たまれる該素材シートの裏面谷部には芯線を固着し、さ
らに相対する芯線の間に、コーナー線を境として、一方
には、蛇腹折りたたみ時に素材シートの裏面稜線部で折
り曲げされる、折り曲げくせ付けされたフィルム状シー
トを、その切断部がコーナー線に平行に位置するように
コーナー線付近に貼付し、他方には、やはり蛇腹折りた
たみ時に素材シートの裏面稜線部で折り曲げされる、折
り曲げくせ付けされたフィルム状シートを、そのV字状
の切断部がコーナー線に向けて末広がりとなるようにコ
ーナー線付近に貼付し、素材シートを折り曲げることに
よって蛇腹を製造するものである。
【0006】コーナー線とコーナー線との間が長い場合
には、その間に、蛇腹折りたたみ時に素材シートの裏面
稜線部で折り曲げされる、折り曲げくせ付けされたフィ
ルム状シートを別途に付加貼付することができる。
【0007】コーナー線を有しない断面円形状等の素材
シートにおいては、コーナー線がないので、蛇腹状に折
りたたまれる該素材シートの裏面谷部には芯線を固着
し、さらに相対する芯線の間に、蛇腹折りたたみ時に素
材シートの裏面稜線部で折り曲げされる、折り曲げくせ
付けされたフィルム状シートを適宜の間隔で貼付すれば
良い。
【0008】なお、コーナー線付近に貼付する以外のフ
ィルム状シートの形状は特に限定しなくても良いが、上
下辺は平行であり、左右辺は内側に窪んだ形状のシート
を使用することもできる。
【0009】
【作用】上記のように構成された蛇腹製造法において、
蛇腹状に折りたたまれる材料シートの裏面谷部に芯線を
固着することによって、蛇腹の伸縮時に裏面谷部の形状
の一定性が芯線によって確保され、また、芯線と芯線の
間に裏面稜線部で折曲されたフィルム状シートをコーナ
ー線付近に貼付することによって、シートの折曲部に従
って材料シートの裏面稜線部(裏面山部)全体が裏面谷
部の反対方向で一定に形成されることとなる。
【0010】
【実施例】本発明を使用した一実施例を図面にしたがっ
て説明する。なお、本発明の技術的範囲は特許請求の範
囲の文言に限定されず、その均等な範囲にも及ぶ。図1
は、実施例の蛇腹を引き伸ばした状態の一部省略斜視図
であり、図2は、図1の蛇腹を途中まで折りたたんだ状
態の一部省略斜視図であり、図3は、実施例の蛇腹を折
りたたんだ状態の一部省略正面図である。蛇腹の素材シ
ート1の裏面に所要の間隔で芯線4を数本固着する。こ
れら固着された芯線はいずれも通常は平行状態で並列さ
れる。芯線4の素材は特に限定されないが、一定の強度
を有することが必要であり、一般には金属線(例えばピ
アノ線)であることが好ましく、また、断面形状に限定
はなく、中空線であるかどうかも限定されない。内径を
限定する必要もない。図1〜3は断面四角形状の蛇腹を
前提としているが、この場合には、芯線4は図3に示す
ように素材シートの各コーナーで弯曲部5を形成してい
る。断面六角形や断面八角形ではコーナーが6ケ所ある
いは8ケ所あるので、それらに応じて芯線4は各コーナ
ーで6ケ所あるいは8ケ所の弯曲部を有する。上記は断
面多角形状の蛇腹について説明したが、断面が多角形状
でなくても、断面門型、断面L型等でコーナー線を有す
るものにも適用できる。
【0011】相対する芯線4、4の間には、蛇腹折りた
たみ時に素材シート1の裏面稜線部6で折り曲げされ
る、折り曲げくせ付けされたフィルム状シート7.7’
を貼付する。フィルム状シート7.7’の素材は特に限
定されないが、PET.やP.P.のような半硬質性の
合成樹脂であることが好ましい。フィルム状シート7は
コーナー線3付近に貼付するものであり、幅はあまり必
要がない。一般的には、フィルム状シート7の横中心線
に沿って稜線部6から谷部(芯線側)に一方向へ折曲さ
れる折曲部8を有しており、蛇腹の伸縮によってフィル
ム状シート7も自在に折曲する。なお、折曲部8は蛇腹
の多数回の折りたたみ運動によって破断してしまっても
かまわない。それまでに蛇腹は完全に折りぐせがついて
いるからである。コーナー線を境として、一方に貼付す
るフィルム状シート7の切断部9は素材シート1の裏面
のコーナー線3と平行にする。コーナー線3と切断部9
との距離は特に限定されないが、コーナー線3と切断部
9とが重なっても良い。フィルム状シート7の他方切断
部の形状は限定されない。
【0012】コーナー線を境として、他方には、フィル
ム状シート7’を貼付する。折曲部8’についてはフィ
ルム状シート7の折曲部8と同様であるが、その切断部
9’は折曲部で角部となるV字状を形成している。そし
て、図1に示すようにコーナ ー線3に向けて切断部9’
が末広がりとなるように位置付けて貼付する。但し、必
ずしも角部10は必要なく、U形のV字状をも含む。
【0013】さて、図1のような蛇腹を引き伸ばした状
態から図2のように蛇腹を折りたたんでゆくと、芯線
4、4の距離が近づき、フィルム状シート7.7’は内
方へ折曲し、それに従い素材シート1の裏面稜線部6が
内側へ突き出てくる。フィルム状シート7の切断部9は
折曲部8で折れ曲がり図2に示すように右方へ突き出て
くるが、フィルム状シート7’の切断部9’はV字状を
形成しているため切断部9’とフィルム状シート7の折
曲部8とは衝突せず、図3に示すように、蛇腹を完全に
折りたたんだ状態ではフィルム状シート7の折曲部8が
フィルム状シート7’の切断部9’の角部10に近づ
く。
【0014】コーナー線を有する蛇腹においては、これ
ら2種類のフィルム状シート7.7’を一対ずつ貼付す
れば良い。各コーナー線付近にこれら一対ずつのフィル
ム状シートを貼付するだけで、蛇腹の谷部は芯線で、ま
た稜線部(山部)は両端のフィルム状シートで十分に全
体に折りぐせを付けることができるが、コーナー線とコ
ーナー線との間に、素材シートの裏面稜線部で折曲され
たフィルム状シートを別に付加貼付してより折りぐせを
確実にするようにしても良い。また、断面円形状、ある
いは、平板状のようにコーナー線を有しない蛇腹では図
1のフィルム状シート7のような四辺形状のフィルム状
シートを芯線の間に適宜の間隔で貼付すれば良い。この
場合、フィルム状シートの形状は四辺形状に限定されな
いが、例えば、図1のフィルム状シート7’のようなV
字状切断部9’を両側に有する形状、つまり上下辺は平
行であり、左右辺は内側に窪む形状のフィルム状シート
11を使用しても良い。この場合には、フィルム状シー
トを節約でき、かつ折曲部での折りぐせが付き易い。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た製造法であるため、以下に記載されるような実用的著
効を有する。
【0016】芯線の固着と部分的なフィルム状シートの
貼付だけで、蛇腹全体に張りをもたせることができ、外
的なショックに対する抵抗力が強まり蛇腹の安全性も高
まる。
【0017】従来品では山部と谷部が一定の角度を保持
する必要があったため縮みしろがある程度要求された
が、本発明ではフィルム状シートの保形力により折りぐ
せを確保するための余分な表面積を必要としないため、
これらから素材シートの節減効果が著しい。また、芯材
も部分的なもので済むため材料費の節減も図ることがで
き、さらには労力の節減にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の蛇腹を引き伸ばした状態の一部省略斜
視図である。
【図2】図1の蛇腹を途中まで折りたたんだ状態の一部
省略斜視図である。
【図3】実施例の蛇腹を折りたたんだ状態の一部省略正
面図である。
【符号の説明】
1 素材シート 2 コーナー部 3 コーナー線 4 芯線 6 稜線部 7 フィルム状シート 7’ フィルム状シート 8 折曲部 8’ 折曲部 9 切断部 9’ 切断部 11 フィルム状シート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーナー線を有する断面多角形状等の素
    材シートに対し、蛇腹状に折りたたまれる該素材シート
    の裏面谷部には芯線を固着し、さらに相対する芯線の間
    に、コーナー線を境として、一方には、蛇腹折りたたみ
    時に素材シートの裏面稜線部で折り曲げされる、折り曲
    げくせ付けされたフィルム状シートを、その切断部がコ
    ーナー線に平行に位置するようにコーナー線付近に貼付
    し、他方には、やはり蛇腹折りたたみ時に素材シートの
    裏面稜線部で折り曲げされる、折り曲げくせ付けされた
    フィルム状シートを、そのV字状の切断部がコーナー線
    に向けて末広がりとなるようにコーナー線付近に貼付
    し、素材シートを折り曲げることによって蛇腹を製造す
    る方法。
  2. 【請求項2】 コーナー線とコーナー線の間に、蛇腹折
    りたたみ時に素材シートの裏面稜線部で折り曲げされ
    る、折り曲げくせ付けされたフィルム状シートを付加貼
    付するようにした請求項1記載の蛇腹を製造する方法。
  3. 【請求項3】 コーナー線を有しない断面円形状等の素
    材シートに対し、蛇腹状に折りたたまれる該素材シート
    の裏面谷部には芯線を固着し、さらに相対する芯線の間
    に、蛇腹折りたたみ時に素材シートの裏面稜線部で折り
    曲げされる、折り曲げくせ付けされたフィルム状シート
    を適宜の間隔で貼付し、素材シートを折り曲げることに
    よって蛇腹を製造する方法。
  4. 【請求項4】 上下辺は平行であり、左右辺は内側に窪
    む形状のフィルム状シートを使用した請求項3記載の蛇
    腹を製造する方法。
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