JP3103830U - ネクタイ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のネクタイでは、色や模様を工夫していくら装飾性を高めようとしても、所詮平面的な範囲での工夫に限られるので、自ずから限界があった。付加価値の大きな新しい種類のネクタイを作り出すには、何とかしてその限界を超える必要があった。
【解決手段】 首に締めた場合に前方に位置するネクタイ前部3に、表面から裏面に貫通する任意の形状の貫通穴5を開ける。一方、首に締めた場合に後方に位置するネクタイ後部4に、色または模様が施された装飾体6を、着脱自在に取り付ける。矢印Aの方向に見ると、貫通穴5を通して装飾体6が見える。この構成により、従来のものとは異なる味わいとか風情とかを醸し出すことが出来、付加価値を高めることも出来る。
【選択図】 図2

Description

本考案は、ネクタイに関するものである。
図3は、従来のネクタイを示す図である。図3において、1はネクタイ、3はネクタイ前部、4はネクタイ後部である。
従来のネクタイ1は、大きく分けてネクタイ前部3とネクタイ後部4とから成っている。ネクタイ前部3は、首に締めた場合に前方に位置する部分であり、ネクタイ後部4は、首に締めた場合に後方に位置する部分である。
ネクタイ前部3の先端の形状、およびネクタイ後部4の後端の形状は、いずれも三角形の1つの角のような形状とされている。そして、材質としては布が用いられている。
ネクタイ1の表面および裏面には、装飾性を高めるため、種々の色や模様が施される。
従来のネクタイでは、色や模様を工夫していくら装飾性を高めようとしても、所詮平面的な範囲での工夫に限られるので、自ずから限界があった。そのため、付加価値の大きな新しい種類のネクタイを作り出すには、その限界を超えなければならないという問題点があった。
本考案は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案のネクタイでは、首に締めた場合に前方に位置し、表面から裏面に貫通する任意の形状の貫通穴が開けられたネクタイ前部と、首に締めた場合に後方に位置するネクタイ後部とを有するネクタイ本体と、色または模様が施され、首に締めた場合に前記貫通穴を通して見えるように、前記ネクタイ後部に着脱自在に取り付けられる装飾体とを具える構成とした。
あるいはまた、首に締めた場合に前方に位置し、表面から裏面に貫通する任意の形状の貫通穴が開けられたネクタイ前部と、首に締めた場合に後方に位置し、一部分に色または模様が施され、首に締めた場合に前記貫通穴を通して見えるような装飾部が設けられているネクタイ後部とを具える構成とした。
本考案のネクタイでは、ネクタイ前部3に貫通穴を設け、それを通して種々の色や模様の装飾体(あるいは装飾部)が見えるようにするという独特な構成とした。このような構成は、ネクタイ前部3が全て単なる平面となっていて、装飾は平面的なものに限られていた従来のネクタイに比べ、ネクタイにおける新たな装飾の世界を切り開く斬新な構成である。
この構成により、従来のものとは異なる味わいとか風情とかを醸し出すことが出来、独特の美的佇まいを具えるものとなるという効果を奏し、付加価値を高めることも出来る。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案のネクタイを示す図である。符号は図3のものに対応し、5は貫通穴、6は装飾体、7は装飾部である。図1(1)〜(4)は、種々の実施形態のネクタイを示している。
先ず、図1(1)のネクタイについて説明する。
貫通穴5は、ネクタイ前部3の表面から裏面へと貫通するように開けられた穴である。開けられる位置は、適宜選定することが出来る。ネクタイを締めたときに、丁度胸の正面付近となる部分あたりとしてもよいし、意表をついてもっと下方の位置としてもよい。
装飾体6は、ネクタイ本体2とは独立した別体のものであり、ネクタイ後部4に着脱自在に取付けられる。装飾体6には、例えばネクタイ本体2とは違った色とか模様とかが施される。この装飾体6が貫通穴5と相まって、ネクタイの装飾性を高める。
装飾体6を作る部材としては、布等の可撓性シート部材が用いられる。装飾体6の形状は、腕章のように筒の形状にしても良いし、平面形状にしてもよい。筒状にした場合、その中にネクタイ後部4を通し、適宜の位置に固定する。平面形状にした場合、ネクタイ後部4の表面の側の適宜の位置に取り付ける。
装飾体6をネクタイ後部4に着脱自在に取り付ける手段としては、安全ピンとか、ホックとか、面ファスナー等を用いることが出来る。ホックや面ファスナーを用いる場合、それらを予めネクタイ後部4の適宜の位置に、固着しておく必要がある。
次に図1(2)のネクタイについて説明する。
これは装飾体6の代わりに、ネクタイ後部4の一部に装飾部7を設けたものである。装飾部7は、ネクタイ本体2とは別体ではなく、一体のものとされている。この点が図1(1)のものと相違している。装飾部7の色や模様は、通常、ネクタイ本体2のものとは異なったものとされる(ネクタイ本体2と同じものでは駄目かというと、そういうわけではない。)。
次に図1(3)(4)のネクタイについて説明する。
これらは、貫通穴5の形状を、図1(1)のものとは異なったものとした例である。貫通穴5の形状は、図1(1)の例ではダイヤ形とされているが、何もこの形状に限られるわけではない。種々の形状とすることが出来る。図1(3)の例では少し縦長の四角形とし、図1(4)の例ではハート形としている。
なお、図1(3)(4)のネクタイでは、ネクタイ本体2とは別体の装飾体6を取り付けるものを示しているが、その代わりに、ネクタイ本体2と一体の装飾部7を設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
図2は、本考案のネクタイを使用した状態を説明する図である。符号は図1のものに対応し、8は結び目である。図2(1)(3)は正面から見た図であり、図2(2)は側方から見た図である。
ネクタイ前部3の正面にある貫通穴5の後方に、装飾体6が丁度位置するようにネクタイ1を結べば、矢印Aのように正面から見ると、貫通穴5を通して装飾体6が見えることになる。その場合、例えばネクタイ前部3が赤色で、装飾体6が青色であったとすると、赤色のネクタイ地の中央付近に、ダイヤ形状をした青が立体的な深みをもって見えることになる。
図2(3)では、装飾体6として、その表面に任意の図柄9(例、子犬の顔)が施されたものを使用した場合を示している。ネクタイを締める時は、その図柄9が丁度貫通穴5を通して見えるように締める(あるいは、締めた後、図柄9が貫通穴5を通して見えるように位置決めして、装飾体6をネクタイ後部4に安全ピン等で取り付ける)。
このように、図柄9が異なった装飾体6を幾つか保持しておき、その日に気に入ったものをネクタイに取り付けて楽しむというように使うことも出来る。
以上述べたように、本考案は、ネクタイ前部3が全て単なる平面となっている従来のネクタイに比べ、その独特な構成により、ネクタイにおける新たな装飾の世界を切り開くものである。
これにより、従来のものとは異なる味わいとか風情とかを醸し出すことが出来、独特の美的佇まいを具えるものとなる。それに伴い、当然のことながら、付加価値を高めることが出来る。
本考案のネクタイを示す図 本考案のネクタイを使用した状態を説明する図 従来のネクタイを示す図
符号の説明
1…ネクタイ、2…ネクタイ本体、3…ネクタイ前部、4…ネクタイ後部、5…貫通穴、6…装飾体、7…装飾部、8…結び目、9…図柄

Claims (2)

  1. 首に締めた場合に前方に位置し、表面から裏面に貫通する任意の形状の貫通穴が開けられたネクタイ前部と、首に締めた場合に後方に位置するネクタイ後部とを有するネクタイ本体と、
    色または模様が施され、首に締めた場合に前記貫通穴を通して見えるように、前記ネクタイ後部に着脱自在に取り付けられる装飾体と
    を具えたことを特徴とするネクタイ。
  2. 首に締めた場合に前方に位置し、表面から裏面に貫通する任意の形状の貫通穴が開けられたネクタイ前部と、
    首に締めた場合に後方に位置し、一部分に色または模様が施され、首に締めた場合に前記貫通穴を通して見えるような装飾部が設けられているネクタイ後部と
    を具えたことを特徴とするネクタイ。
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