JP3103772B2 - 誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワークコイル - Google Patents
誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワークコイルInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部品を加工前
に熱処理する誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワーク
コイルに関するものである。
に熱処理する誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワーク
コイルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、誘導加熱炉は、図８に示す様に、
複数のワークコイルｗ、wa…及び冷却部ｃ、ca…を交互
に並び列ねる様に配設して、ワークコイルｗ、wa…に通
電し交番磁束を発生させて、ワークコイルｗ、wa…及び
冷却部ｃ、ca…内を部品を通過させることによって、交
番磁束が部品を貫通して、非常に密度の高い渦電流を部
品表面に誘導し、かかる渦電流によって部品を短時間で
加熱する様にしている。
複数のワークコイルｗ、wa…及び冷却部ｃ、ca…を交互
に並び列ねる様に配設して、ワークコイルｗ、wa…に通
電し交番磁束を発生させて、ワークコイルｗ、wa…及び
冷却部ｃ、ca…内を部品を通過させることによって、交
番磁束が部品を貫通して、非常に密度の高い渦電流を部
品表面に誘導し、かかる渦電流によって部品を短時間で
加熱する様にしている。
【０００３】又、冷却部ｃ、ca…は、図９、１０に示す
様に、銅製の円板ｂの中央に孔ｄを貫設すると共に、円
板ｂの外周部より孔ｄに至る切込ｅを形成して成る吸熱
板ｆの外周形状に沿う様に冷却パイプｇを渉設したもの
にして、通電による電気抵抗により発熱するワークコイ
ルｗ、wa…からの放射熱を、吸熱板ｆ及び冷却パイプｇ
内の冷却水に吸収させ外部排出して、ワークコイルｗ、
wa…の過熱防止を図り、ワークコイルｗ、wa…に通電す
る電流量を一定に保つ様にしていた。
様に、銅製の円板ｂの中央に孔ｄを貫設すると共に、円
板ｂの外周部より孔ｄに至る切込ｅを形成して成る吸熱
板ｆの外周形状に沿う様に冷却パイプｇを渉設したもの
にして、通電による電気抵抗により発熱するワークコイ
ルｗ、wa…からの放射熱を、吸熱板ｆ及び冷却パイプｇ
内の冷却水に吸収させ外部排出して、ワークコイルｗ、
wa…の過熱防止を図り、ワークコイルｗ、wa…に通電す
る電流量を一定に保つ様にしていた。
【０００４】しかし、上記誘導加熱炉は、ワークコイル
ｗ、wa…相互間の冷却部ｃ、ca…からは交番磁束は発生
しないことから、冷却部ｃ、ca…を薄くしてワークコイ
ルｗ、wa…間を狭くすればある程度磁束を多くすること
が出来るが、冷却部ｃ、ca…の機能が低下してワークコ
イルｗ、wa…が過熱してしまうため、ワークコイルｗ、
wa…の過熱抑止対策として、該ワークコイルｗ、wa…へ
の通電量を低レベルに抑えねばならず、結果的に磁束は
多くならない欠点を有した。
ｗ、wa…相互間の冷却部ｃ、ca…からは交番磁束は発生
しないことから、冷却部ｃ、ca…を薄くしてワークコイ
ルｗ、wa…間を狭くすればある程度磁束を多くすること
が出来るが、冷却部ｃ、ca…の機能が低下してワークコ
イルｗ、wa…が過熱してしまうため、ワークコイルｗ、
wa…の過熱抑止対策として、該ワークコイルｗ、wa…へ
の通電量を低レベルに抑えねばならず、結果的に磁束は
多くならない欠点を有した。
【０００５】反対に、冷却部ｃ、ca…によるワークコイ
ルｗ、wa…の過熱防止効果は、冷却部ｃ、ca…から離れ
るほど弱くなるが、かかる過熱防止効果をワークコイル
ｗ、wa…全体に及ぼす様に、冷却部ｃ、ca…による過熱
防止機能を向上させるためには、ワークコイルｗ、wa…
の幅を狭くするか、冷却部ｃ、ca…の幅を広くせねばな
らず、冷却部ｃ、ca…の専有スペースの増大、及びワー
クコイルｗ、wa…の総巻き数の減少を招来し、結果的に
磁束が少なくなってしまって、誘導加熱炉としての加熱
効率が下がる欠点を有していた。
ルｗ、wa…の過熱防止効果は、冷却部ｃ、ca…から離れ
るほど弱くなるが、かかる過熱防止効果をワークコイル
ｗ、wa…全体に及ぼす様に、冷却部ｃ、ca…による過熱
防止機能を向上させるためには、ワークコイルｗ、wa…
の幅を狭くするか、冷却部ｃ、ca…の幅を広くせねばな
らず、冷却部ｃ、ca…の専有スペースの増大、及びワー
クコイルｗ、wa…の総巻き数の減少を招来し、結果的に
磁束が少なくなってしまって、誘導加熱炉としての加熱
効率が下がる欠点を有していた。
【０００６】従って、上記した様な複数のワークコイル
ｗ、wa…及び冷却部ｃ、ca…を交互に並び列ねる様に配
置した誘導加熱炉にあっては、交番磁束が発生するワー
クコイルｗ、wa…と、該ワークコイルｗ、wa…を冷却す
るための冷却部ｃ、ca…は、夫々の作用、効果を向上さ
せる条件が相反している、即ち発生磁束を多くする様に
構成すれば、ワークコイルｗ、wa…が過熱してしまい、
反対に、ワークコイルｗ、wa…の過熱を防止する様に構
成すれば、発生磁束が少なくなってしまう欠点を有して
いた。
ｗ、wa…及び冷却部ｃ、ca…を交互に並び列ねる様に配
置した誘導加熱炉にあっては、交番磁束が発生するワー
クコイルｗ、wa…と、該ワークコイルｗ、wa…を冷却す
るための冷却部ｃ、ca…は、夫々の作用、効果を向上さ
せる条件が相反している、即ち発生磁束を多くする様に
構成すれば、ワークコイルｗ、wa…が過熱してしまい、
反対に、ワークコイルｗ、wa…の過熱を防止する様に構
成すれば、発生磁束が少なくなってしまう欠点を有して
いた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発生磁束を
増量させること、及び過熱防止機能を向上させることの
どちらか一方又は両方を実現する様にした誘導加熱炉及
び冷却部を一体化したワークコイルを提供せんとするも
のである。
増量させること、及び過熱防止機能を向上させることの
どちらか一方又は両方を実現する様にした誘導加熱炉及
び冷却部を一体化したワークコイルを提供せんとするも
のである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、複数のワークコイル及び冷却部を交互に並び
列ねる様に配置した誘導加熱炉にあっては、ワークコイ
ルからの発生磁束の多量化とワークコイルの冷却効率の
向上を並立させることが出来ない課題に鑑み、導電金属
製のパイプコイル内に冷却水を通し、又パイプコイルと
線コイルを電気的に接続しワークコイルとして、冷却部
であるパイプコイルにも通電することによって、パイプ
コイルの部分でも交番磁束を発生させる、即ちワークコ
イルの構成部材全てから交番磁束を発生させる様にして
いる。
に基づく、複数のワークコイル及び冷却部を交互に並び
列ねる様に配置した誘導加熱炉にあっては、ワークコイ
ルからの発生磁束の多量化とワークコイルの冷却効率の
向上を並立させることが出来ない課題に鑑み、導電金属
製のパイプコイル内に冷却水を通し、又パイプコイルと
線コイルを電気的に接続しワークコイルとして、冷却部
であるパイプコイルにも通電することによって、パイプ
コイルの部分でも交番磁束を発生させる、即ちワークコ
イルの構成部材全てから交番磁束を発生させる様にして
いる。
【０００９】更に、内周側より外周側へ線コイル及びパ
イプコイルを、パイプコイル間に線コイルを配置する様
に交互配置して１個のワークコイルにすることによっ
て、各線コイルの内外周両側が冷却部になって、線コイ
ル全体からの発熱を、パイプコイル内を通した冷却水に
吸収させ外部排出する様にして、上記課題を解決せんと
したものである。
イプコイルを、パイプコイル間に線コイルを配置する様
に交互配置して１個のワークコイルにすることによっ
て、各線コイルの内外周両側が冷却部になって、線コイ
ル全体からの発熱を、パイプコイル内を通した冷却水に
吸収させ外部排出する様にして、上記課題を解決せんと
したものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明すると、１は金属製の部品Ｐを加工する前
の熱処理を行うための誘導加熱炉であり、ケーシング２
内に複数のワークコイル３、3a…を、ケーシング２の長
手方向に並び列ねて成る加熱部４と、該加熱部４内を部
品Ｐを搬送する搬送部５により誘導加熱炉１を構成して
いる。
基づいて説明すると、１は金属製の部品Ｐを加工する前
の熱処理を行うための誘導加熱炉であり、ケーシング２
内に複数のワークコイル３、3a…を、ケーシング２の長
手方向に並び列ねて成る加熱部４と、該加熱部４内を部
品Ｐを搬送する搬送部５により誘導加熱炉１を構成して
いる。
【００１１】ワークコイル３、3a…の夫々は、絶縁被覆
した平角銅線より成る線コイル６、6a…及び銅パイプを
コイル状にしたパイプコイル７、7a…を交互配置すると
共に、隣接する線コイル６、6a…とパイプコイル７、7a
…の端部を、搬送部５の搬送方向の直交面において同周
回方向に電流が流れる様に接続している。
した平角銅線より成る線コイル６、6a…及び銅パイプを
コイル状にしたパイプコイル７、7a…を交互配置すると
共に、隣接する線コイル６、6a…とパイプコイル７、7a
…の端部を、搬送部５の搬送方向の直交面において同周
回方向に電流が流れる様に接続している。
【００１２】具体的には、各ワークコイル３、3a…の内
周側より外周側へ線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…を、該パイプコイル７、7a…間に線コイル６、
6a…を挟む様に交互配置すると共に、パイプコイル７、
7a…の両端部を、各ワークコイル３、3a…の両側面より
突出させている。
周側より外周側へ線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…を、該パイプコイル７、7a…間に線コイル６、
6a…を挟む様に交互配置すると共に、パイプコイル７、
7a…の両端部を、各ワークコイル３、3a…の両側面より
突出させている。
【００１３】尚、線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…の巻き方向は全て同じでなくても良く、例え
ば、巻き方向の異なる線コイル６及びパイプコイル７に
あっては、要するに全体的な電流の流れ方向が逆向きに
なる様に接続することにより、かかる接続状態の線コイ
ル６及びパイプコイル７の一端側から見る電流の流れ方
向を同周回方向としている。
７、7a…の巻き方向は全て同じでなくても良く、例え
ば、巻き方向の異なる線コイル６及びパイプコイル７に
あっては、要するに全体的な電流の流れ方向が逆向きに
なる様に接続することにより、かかる接続状態の線コイ
ル６及びパイプコイル７の一端側から見る電流の流れ方
向を同周回方向としている。
【００１４】又、図面上、線コイル６、6a…は２重巻
き、パイプコイル７、7a…は１重巻きであるが、かかる
巻き数には何ら限定されず、要するに線コイル６及びパ
イプコイル７を同周回方向に電流が流れる様に接続して
あれば良く、特に、図４、５、６に示す様に、ワークコ
イル３、3a…を構成する線コイル６、6a…を２重巻き、
パイプコイル７、7a…を１重巻きにすれば、線コイル
６、6a…の内外周側の少なくとも一方にパイプコイル
７、7a…が配置されて、後述する様に、線コイル６、6a
…の過熱防止機能が向上する。
き、パイプコイル７、7a…は１重巻きであるが、かかる
巻き数には何ら限定されず、要するに線コイル６及びパ
イプコイル７を同周回方向に電流が流れる様に接続して
あれば良く、特に、図４、５、６に示す様に、ワークコ
イル３、3a…を構成する線コイル６、6a…を２重巻き、
パイプコイル７、7a…を１重巻きにすれば、線コイル
６、6a…の内外周側の少なくとも一方にパイプコイル
７、7a…が配置されて、後述する様に、線コイル６、6a
…の過熱防止機能が向上する。
【００１５】又、各ワークコイル３、3a…及びそれらの
各パイプコイル７、7a…の突出部を絶縁テープ８、９を
巻回することで絶縁被覆している。
各パイプコイル７、7a…の突出部を絶縁テープ８、９を
巻回することで絶縁被覆している。
【００１６】又、各パイプコイル７、7a…の一端部を冷
却水の入口10、他端部を出口10a とすると共に、各ワー
クコイル３、3a…における各パイプコイル７、7a…の入
口10及び出口10a 同志を一本化して給水配管11及び排水
配管11a に接続し、又ワークコイル３、3a…の最外方の
パイプコイル7cにおける入口10側端部に、電源（図示せ
ず）の正極への接続端子22を、ワークコイル３、3a…の
最内方のパイプコイル７における出口10a 側端部に、電
源の負極への接続端子22a を夫々設けている。
却水の入口10、他端部を出口10a とすると共に、各ワー
クコイル３、3a…における各パイプコイル７、7a…の入
口10及び出口10a 同志を一本化して給水配管11及び排水
配管11a に接続し、又ワークコイル３、3a…の最外方の
パイプコイル7cにおける入口10側端部に、電源（図示せ
ず）の正極への接続端子22を、ワークコイル３、3a…の
最内方のパイプコイル７における出口10a 側端部に、電
源の負極への接続端子22a を夫々設けている。
【００１７】又、加熱部４を構成する隣接するワークコ
イル３、3a…の始端側の一方の最内方のパイプコイル７
における出口10a 側端部の接続端子22a と、残る他方の
最外方のパイプコイル7cにおける入口10側端部の接続端
子22を接続すると共に、ワークコイル３、3a…の最始端
側のものの最外方のパイプコイル7cにおける入口10側端
部の接続端子22と電源の正極を、最終端側のものの最内
方のパイプコイル７における出口10a 側端部の接続端子
22a と電源の負極に夫々接続することによって、ワーク
コイル３、3a…同志を電気的に接続して加熱部４と成し
ても良い。
イル３、3a…の始端側の一方の最内方のパイプコイル７
における出口10a 側端部の接続端子22a と、残る他方の
最外方のパイプコイル7cにおける入口10側端部の接続端
子22を接続すると共に、ワークコイル３、3a…の最始端
側のものの最外方のパイプコイル7cにおける入口10側端
部の接続端子22と電源の正極を、最終端側のものの最内
方のパイプコイル７における出口10a 側端部の接続端子
22a と電源の負極に夫々接続することによって、ワーク
コイル３、3a…同志を電気的に接続して加熱部４と成し
ても良い。
【００１８】次に、搬送部５について説明すると、12、
12a は加熱部４内に上下対設した内天板及び内底板であ
り、該内天板12及び内底板12a を、該内天板12及び内底
板12a 間における両側部及び中央部の夫々の長手方向に
所定間隔毎に支柱13、13a …を設けて一体化すると共
に、該支柱13、13a …により加熱部４内を２つの搬送路
14、14a に区割し、該搬送路14、14aに搬送コンベヤ1
5、15a の上方部分を配設すると共に、該搬送コンベヤ1
5、15aの夫々は無端状のチェーン16の外周側に部品Ｐの
載置板17、17a …を固設している。
12a は加熱部４内に上下対設した内天板及び内底板であ
り、該内天板12及び内底板12a を、該内天板12及び内底
板12a 間における両側部及び中央部の夫々の長手方向に
所定間隔毎に支柱13、13a …を設けて一体化すると共
に、該支柱13、13a …により加熱部４内を２つの搬送路
14、14a に区割し、該搬送路14、14aに搬送コンベヤ1
5、15a の上方部分を配設すると共に、該搬送コンベヤ1
5、15aの夫々は無端状のチェーン16の外周側に部品Ｐの
載置板17、17a …を固設している。
【００１９】又、各搬送路14、14a の両側部に載置板1
7、17a …両側部の受け台18、18a を設けると共に、受
け台18、18a 上にして載置板17、17a …両側部の下方部
分に受承板19、19a を設けている。
7、17a …両側部の受け台18、18a を設けると共に、受
け台18、18a 上にして載置板17、17a …両側部の下方部
分に受承板19、19a を設けている。
【００２０】又、各搬送路14、14a の上部及び両側部に
保護板20、21、21a を固設している。
保護板20、21、21a を固設している。
【００２１】尚、搬送部５を構成する各部材は誘導加熱
を実行するために、磁束透過性が大きく、電気絶縁体で
交番磁束に反応せず、発熱しない材質のもの、例えば、
磁性とは無関係な材質で交番磁束を支承なく透過させる
材質、具体的には内天板12、内底板12a 、支柱13、13a
…及び受け台18、18a をエポキシ樹脂製とすると共に、
チェーン16、載置板17、17a …、受承板19、19a 及び保
護板20、21、21a を所定厚さ以上のＳＵＳ３０４製又は
無機質セラミック製としている。
を実行するために、磁束透過性が大きく、電気絶縁体で
交番磁束に反応せず、発熱しない材質のもの、例えば、
磁性とは無関係な材質で交番磁束を支承なく透過させる
材質、具体的には内天板12、内底板12a 、支柱13、13a
…及び受け台18、18a をエポキシ樹脂製とすると共に、
チェーン16、載置板17、17a …、受承板19、19a 及び保
護板20、21、21a を所定厚さ以上のＳＵＳ３０４製又は
無機質セラミック製としている。
【００２２】又、搬送部５は２本の搬送路14、14a によ
り構成されているが、１本又は２本以上であっても良
い。
り構成されているが、１本又は２本以上であっても良
い。
【００２３】次に本発明に係るワークコイルの作用につ
いて説明すると、誘導加熱炉１を始動させると、搬送部
５により加熱部４内に部品Ｐを搬入し、ワークコイル
３、3a…における線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…に高周波（高周波に限らない）の交流電流が通
電して交番磁束が発生し、この交番磁束が部品Ｐを貫通
して非常に密度の高い渦電流を部品Ｐ表面に誘導し、こ
の渦電流によって部品Ｐの表面が短時間で加熱される。
いて説明すると、誘導加熱炉１を始動させると、搬送部
５により加熱部４内に部品Ｐを搬入し、ワークコイル
３、3a…における線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…に高周波（高周波に限らない）の交流電流が通
電して交番磁束が発生し、この交番磁束が部品Ｐを貫通
して非常に密度の高い渦電流を部品Ｐ表面に誘導し、こ
の渦電流によって部品Ｐの表面が短時間で加熱される。
【００２４】尚、給水配管11から各ワークコイル３、3a
…におけるパイプコイル７、7a…内に冷却水を送給し、
該パイプコイル７、7a…内を冷却水が通過する過程にお
いて、線コイル６、6a…からの放射熱を冷却水に吸収さ
せて、出口10a 側より排水配管11a を介して外部排出
し、線コイル６、6a…自体の過熱による電気抵抗の増大
を抑止して、ワークコイル３、3a…に通電する電流量を
高レベルで一定に保つ様にしている。
…におけるパイプコイル７、7a…内に冷却水を送給し、
該パイプコイル７、7a…内を冷却水が通過する過程にお
いて、線コイル６、6a…からの放射熱を冷却水に吸収さ
せて、出口10a 側より排水配管11a を介して外部排出
し、線コイル６、6a…自体の過熱による電気抵抗の増大
を抑止して、ワークコイル３、3a…に通電する電流量を
高レベルで一定に保つ様にしている。
【００２５】
【発明の効果】要するに本発明は、通電により交番磁束
を発生させる交番磁束発生体であって、導電性金属から
なる絶縁被覆された線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…の端部を、電流が同周回方向に流れる様に電気
的に接続したので、冷却部であるパイプコイル７、7a…
にも電流が流れて交番磁束を発生させることが出来、よ
ってワークコイル３、3a…の構成部材全てからの交番磁
束を発生させることにより、加熱効率の向上を図り、部
品Ｐを迅速に加熱することが出来る。
を発生させる交番磁束発生体であって、導電性金属から
なる絶縁被覆された線コイル６、6a…及びパイプコイル
７、7a…の端部を、電流が同周回方向に流れる様に電気
的に接続したので、冷却部であるパイプコイル７、7a…
にも電流が流れて交番磁束を発生させることが出来、よ
ってワークコイル３、3a…の構成部材全てからの交番磁
束を発生させることにより、加熱効率の向上を図り、部
品Ｐを迅速に加熱することが出来る。
【００２６】又、パイプコイル７、7a…の一端を給水配
管11に、他端を排水配管11a に夫々接続する様にしたの
で、かかるパイプコイル７、7a…に冷却部としての機能
も具備させることが出来る。
管11に、他端を排水配管11a に夫々接続する様にしたの
で、かかるパイプコイル７、7a…に冷却部としての機能
も具備させることが出来る。
【００２７】又、導電性金属からなる絶縁被覆された線
コイル６、6a…及びパイプコイル７、7a…を、内周側よ
り外周側へ交互配置したので、線コイル６、6a…はパイ
プコイル７、7a…相互間に位置するため、パイプコイル
７、7a…による過熱防止機能を線コイル６、6a…全体に
確実に及ぼすことが出来る、即ち線コイル６、6a…から
の発熱を、パイプコイル７、7a…内を通過する冷却水に
吸収させて外部排出することが出来るため、線コイル
６、6a…を冷却して該線コイル６、6a…の電気抵抗が小
さくなって、高レベルな通電量を確保することが出来、
よって発生可能な磁束量を線コイル６、6a…から持続的
に発生させることが出来、従って線コイル６、6a…（ワ
ークコイル３、3a…）の有する磁束発生機能をフル活用
することが出来、部品Ｐを迅速に加熱することが出来
る。
コイル６、6a…及びパイプコイル７、7a…を、内周側よ
り外周側へ交互配置したので、線コイル６、6a…はパイ
プコイル７、7a…相互間に位置するため、パイプコイル
７、7a…による過熱防止機能を線コイル６、6a…全体に
確実に及ぼすことが出来る、即ち線コイル６、6a…から
の発熱を、パイプコイル７、7a…内を通過する冷却水に
吸収させて外部排出することが出来るため、線コイル
６、6a…を冷却して該線コイル６、6a…の電気抵抗が小
さくなって、高レベルな通電量を確保することが出来、
よって発生可能な磁束量を線コイル６、6a…から持続的
に発生させることが出来、従って線コイル６、6a…（ワ
ークコイル３、3a…）の有する磁束発生機能をフル活用
することが出来、部品Ｐを迅速に加熱することが出来
る。
【００２８】又、導電性金属からなる絶縁被覆された線
コイル６、6a…及びパイプコイル７、7a…を、内周側よ
り外周側へ交互配置すると共に、線コイル６、6a…及び
パイプコイル７、7a…の端部を、電流が同周回方向に流
れる様に電気的に接続したので、かかるワークコイル
３、3a…に上記効果の全て、即ち加熱効率の向上を図る
こと、及びワークコイル３、3a…の磁束発生機能のフル
活用化を図ることを兼備させることが出来るため、部品
Ｐを更に迅速に加熱することが出来る。
コイル６、6a…及びパイプコイル７、7a…を、内周側よ
り外周側へ交互配置すると共に、線コイル６、6a…及び
パイプコイル７、7a…の端部を、電流が同周回方向に流
れる様に電気的に接続したので、かかるワークコイル
３、3a…に上記効果の全て、即ち加熱効率の向上を図る
こと、及びワークコイル３、3a…の磁束発生機能のフル
活用化を図ることを兼備させることが出来るため、部品
Ｐを更に迅速に加熱することが出来る。
【００２９】又、上記ワークコイル３、3a…を直列配置
すると共に、各ワークコイル３、3a…の両端部を電源に
接続した加熱部４をケーシング２内に設けると共に、加
熱部４内に金属部品Ｐの搬送部５を配設し、又パイプコ
イル７、7a…の一端を給水配管11に、他端を排水配管11
a に夫々接続したので、加熱部４の構成材料、即ち線コ
イル６、6a…及びパイプコイル７、7a…の両者から交番
磁束を発生させることによる迅速過熱を可能にするこ
と、及び連続通電しても線コイル６、6a…が過熱ぜす多
量の磁束を発生可能にすることの一方又は両方の機能を
誘導加熱炉１に具備させることが出来、よって誘導加熱
炉１を安全且つ効率的に稼働させることが出来る等その
実用的効果甚だ大なるものである。
すると共に、各ワークコイル３、3a…の両端部を電源に
接続した加熱部４をケーシング２内に設けると共に、加
熱部４内に金属部品Ｐの搬送部５を配設し、又パイプコ
イル７、7a…の一端を給水配管11に、他端を排水配管11
a に夫々接続したので、加熱部４の構成材料、即ち線コ
イル６、6a…及びパイプコイル７、7a…の両者から交番
磁束を発生させることによる迅速過熱を可能にするこ
と、及び連続通電しても線コイル６、6a…が過熱ぜす多
量の磁束を発生可能にすることの一方又は両方の機能を
誘導加熱炉１に具備させることが出来、よって誘導加熱
炉１を安全且つ効率的に稼働させることが出来る等その
実用的効果甚だ大なるものである。
【図１】本発明に係る誘導加熱炉の正面図である。
【図２】図１の側面図である。
【図３】図２のＸーＸ断面の要部拡大図である。
【図４】冷却部を一体化したワークコイルの正面図であ
る。
る。
【図５】図４のワークコイルに給排水配管を設けた状態
の平面図である。
の平面図である。
【図６】図４のＹーＹ断面図である。
【図７】図６の要部拡大図である。
【図８】従来の誘導加熱炉におけるワークコイル及び冷
却部を交互に並び列ねた状態を示す概略側面図である。
却部を交互に並び列ねた状態を示す概略側面図である。
【図９】従来の冷却部の正面図である。
【図１０】図９のＺーＺ断面図である。
１ 誘導加熱炉 ２ ケーシング ３、3a… ワークコイル ４ 加熱部 ５ 搬送部 ６、6a… 線コイル ７、7a… パイプコイル 11 給水配管 11a 排水配管
Claims (4)
- 【請求項１】 通電により交番磁束を発生させる交番磁
束発生体であって、導電性金属からなる絶縁被覆された
線コイル及びパイプコイルの端部を、電流が同周回方向
に流れる様に電気的に接続すると共に、パイプコイルの
一端を給水配管に、他端を排水配管に夫々接続する様に
したことを特徴とする冷却部を一体化したワークコイ
ル。 - 【請求項２】 通電により交番磁束を発生させて金属部
品を加熱する誘導加熱炉における交番磁束発生体であっ
て、導電性金属からなる絶縁被覆された線コイル及びパ
イプコイルを、内周側より外周側へ交互配置すると共
に、パイプコイルの一端を給水配管に、他端を排水配管
に夫々接続する様にしたことを特徴とする冷却部を一体
化したワークコイル。 - 【請求項３】 通電により交番磁束を発生させる交番磁
束発生体であって、導電性金属からなる絶縁被覆された
線コイル及びパイプコイルを、内周側より外周側へ交互
配置すると共に、線コイル及びハイプコイルの端部を、
電流が同周回方向に流れる様に電気的に接続し、パイプ
コイルの一端を給水配管に、他端を排水配管に夫々接続
する様にしたことを特徴とする冷却部を一体化したワー
クコイル。 - 【請求項４】 通電により交番磁束を発生させて金属部
品を加熱する誘導加熱炉であって、請求項１、２又は３
のワークコイルを並び列ねると共に、各ワークコイルの
両端部を電源に接続した加熱部をケーシング内に設け、
加熱部内に金属部品の搬送部を配設し、又パイプコイル
の一端を給水配管に、他端を排水配管に夫々接続したこ
とを特徴とする誘導加熱炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08224486A JP3103772B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08224486A JP3103772B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワークコイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1050465A JPH1050465A (ja) | 1998-02-20 |
| JP3103772B2 true JP3103772B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=16814558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08224486A Expired - Fee Related JP3103772B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 誘導加熱炉及び冷却部を一体化したワークコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3103772B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5473127B2 (ja) * | 2009-12-16 | 2014-04-16 | 株式会社ミヤデン | 誘導加熱コイル |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP08224486A patent/JP3103772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1050465A (ja) | 1998-02-20 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |