JP3103725B2 - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

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JP3103725B2
JP3103725B2 JP06177766A JP17776694A JP3103725B2 JP 3103725 B2 JP3103725 B2 JP 3103725B2 JP 06177766 A JP06177766 A JP 06177766A JP 17776694 A JP17776694 A JP 17776694A JP 3103725 B2 JP3103725 B2 JP 3103725B2
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智成 植村
関  智行
明 美井
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松下電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として高ワットのメ
タルハライドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、メタルハライドランプの発光管
は、その両端部に1対の電極を有し、各電極は図4の
(a)に示すように、タングステン製の電極棒1と、そ
の先端部に巻装されたタングステン製のコイル2とから
なる。電極棒1の直径が比較的大きい管種では、電極棒
1の先端における平均的温度を比較的低く抑えることが
できるものの、先端面の周縁で局部的なアークスポット
が生じやすく、これによって、電極棒1の先端が局部的
に蒸発または変形しやすい。また、電極棒1の基端側が
高温となりやすく、これによって、発光管を破損させる
危険がある。一方、電極棒1の直径が比較的小さい管種
では、電極棒1の先端が全体的に高温となりやすく、先
端全体が蒸発したり変形したりして、ランプ電圧が上昇
し、光のちらつきや立ち消えが生じやすくなる。
【0003】そこで、図4の(b)に示すように、電極
棒1の先端をコイル2の内側に位置させることが行われ
ている(特公昭51−39032号公報、特開昭62−
37862号公報)。このように構成された電極を用い
ると、電極棒1の先端を蒸発や変形から保護できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極棒
の先端をコイルの内側に位置させると、電極は全体とし
て先太となり、電極先端における電界分布が平坦化する
ので、コイル先端の不特定箇所でアークスポットが生じ
やすくなる。つまり、電極棒の先端における蒸発や変形
は防止できても、コイルの先端における不特定箇所で異
常に高い温度となり、蒸発しやすくなる。電極の蒸発物
質によって発光管が黒化すると、光束維持率に低下をき
たす。
【0005】したがって本発明の目的は、電極棒やコイ
ルの不特定箇所でアークスポットを生じることのない長
寿命のメタルハライドランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上述し
た目的を達成するために、発光管の両端部に設けられた
1対の電極のそれぞれが、前記発光管の管壁から管内側
に突出した電極棒と、この電極棒の先端部に巻装された
コイルとからなり、前記コイルは、その巻始端および巻
終端を前記電極棒の基端側に置く1本の高融点金属線か
らなるとともに、前記電極棒の先端側を折り返し点とし
て偶数層に重ね巻きされた下側コイル部分と、前記電極
棒の先端側を折り返し点として前記下側コイル部分上に
偶数層に重ね巻きされた上側コイル部分とからなり、前
記下側コイル部分の折り返し点は、前記電極棒の先端か
ら、少なくともこの電極棒の直径相当長を越えた位置に
あり、前記上側コイル部分の折り返し点は、前記下側コ
イル部分の折り返し点よりも基端側に位置していること
を特徴とするメタルハライドランプが提供される。
【0007】
【作用】本発明におけるコイルは、電極棒の先端側を折
り返し点として偶数層に重ね巻きされた下側コイル部分
と、電極棒の先端側を折り返し点として偶数層に重ね巻
きされた上側コイル部分とからなり、下側コイル部分の
折り返し点が電極棒の先端から、少なくともこの電極棒
の直径相当長を越えた位置を占め、かつ、上側コイル部
分の折り返し点が下側コイル部分の折り返し点よりも基
端側に位置するので、電極の先端における形状および電
界分布がともに山形となる。このため、電極先端で局部
的なアークスポットを生じることがほとんどなくなり、
アークスポットよって生じる電極の蒸発や、変形を防ぐ
ことができる。
【0008】そのうえ、コイルはその巻始端および巻終
端を電極棒の基端側に置く1本の高融点金属線からなる
ので、継ぎ足し箇所がないのみならず、線端を対向電極
に向けないので、電極の全表面において電界が局部的に
集中せず、良好な動程特性をもつメタルハライドランプ
を得ることができる。また、コイルを効率よく製造でき
るのみならず、酸化トリウム等の電子放射性酸化物を充
填させやすくなる。また、電極棒を短小化できる。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0010】図1に示すメタルハライドランプは、定格
電力1KWのもので、外管3内に石英ガラスからなる発
光管4が設けられている。発光管4は、その両端部に1
対の電極5,5を有し、水銀および始動用希ガスとして
のアルゴンのほか、よう化タリウム、よう化セシウムお
よびよう化ディスプロシウム等の希土類金属のハロゲン
化物を封入している。発光管4を支持する金属支持板
6,7は、金属支持線8に絶縁支持されており、発光管
4への電力供給は、支持線8および2本の接続線9,1
0によって行われる。なお、外管3内には窒素が封入さ
れている。11は口金を示す。
【0011】各電極5は図2に示すように、電極棒12
とその先端部に巻装されたコイル13とからなり、電極
棒12は発光管の管壁から管内側へ突出する線径1.0
mmのタングステン線からなる。コイル13は線径0.
4mmの1本のタングステン線からなり、電極棒12の
先端側を折り返し点aとして2層に重ね巻きされた下側
コイル部分Aと、電極棒12の先端側を折り返し点bと
して2層に重ね巻きされた上側コイル部分Bとからな
る。下側コイル部分Aの折り返し点aと電極棒12の先
端との間隔Lは、約6mmに設定されている。一方、上
側コイル部分Bの折り返し点bは、下側コイル部分Aの
折り返し点aと、電極棒12の先端との間に位置してい
る。本実施におけるコイル13は、電極棒12の基端側
において1層(6ターン)、先端側において2層(5タ
ーン)、中間部で4層(21ターン)となっている。な
お、cは巻始端を、dは巻終端をそれぞれ示す。
【0012】このように構成された電極5を組み込んだ
1KWのメタルハライドランプを試作して、その動程特
性を測定したところ、6000時間の点灯後においても
アークスポットや、電極の変形はほとんど認められず、
光束維持率は80%を越える値を示した。また、発光管
の破損などの弊害もなく、安定した動程特性が得られ
た。これは主として、電極の先端における電界分布が山
形となることに加えて、コイル13の先端付近に十分な
量の電子放射性酸化物を付着性よく充填させ得たことに
よると考えられる。
【0013】従来の電極構成に比べて、コイル13の線
材に長いものが必要となるが、電極棒12を従来に比べ
て短小に形成できる。図3に示す実施例でのコイル13
は、その4層目が2ターン程度になっている。この場
合、上述とほぼ同様の効果を得つつ、コイル13の線材
を短小化できる。なお、上述した実施例のメタルハライ
ドランプは1KWのものであったが、本発明は400
W,2KWなどのとくに高ワットのメタルハライドラン
プに適用してすぐれた効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によると、電極にア
ークスポットや変形を生じることがほとんどなく、光の
ちらつきや立ち消えのない安定した動程特性を得ること
ができる。また、光束維持率を高めることができるのみ
ならず、発光管の破損などの弊害もないので、長寿命の
メタルハライドランプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のメタルハライドランプの全
体構成を示す側面図。
【図2】本発明の一実施例のメタルハライドランプの電
極の一部破断側面図。
【図3】本発明の他の実施例における電極の一部破断側
面図。
【図4】従来のメタルハライドランプの電極の一部破断
側面図。
【符号の説明】
4 発光管 5 電極 12 電極棒 13 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−186455(JP,A) 特開 昭62−37862(JP,A) 特公 昭48−22116(JP,B1) 特公 昭51−39032(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/073

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光管の両端部に設けられた1対の電極
    のそれぞれが、前記発光管の管壁から管内側に突出した
    電極棒と、この電極棒の先端部に巻装されたコイルとか
    らなり、前記コイルは、その巻始端および巻終端を前記
    電極棒の基端側に置く1本の高融点金属線からなるとと
    もに、前記電極棒の先端側を折り返し点として偶数層に
    重ね巻きされた下側コイル部分と、前記電極棒の先端側
    を折り返し点として前記下側コイル部分上に偶数層に重
    ね巻きされた上側コイル部分とからなり、前記下側コイ
    ル部分の折り返し点は、前記電極棒の先端から、少なく
    ともこの電極棒の直径相当長を越えた位置にあり、前記
    上側コイル部分の折り返し点は、前記下側コイル部分の
    折り返し点よりも基端側に位置していることを特徴とす
    るメタルハライドランプ。
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