JP3103449B2 - 汚損検出方法 - Google Patents

汚損検出方法

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JP3103449B2
JP3103449B2 JP05003463A JP346393A JP3103449B2 JP 3103449 B2 JP3103449 B2 JP 3103449B2 JP 05003463 A JP05003463 A JP 05003463A JP 346393 A JP346393 A JP 346393A JP 3103449 B2 JP3103449 B2 JP 3103449B2
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Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線を絶縁支持
する碍子装置の汚損量を把握するために用いられる汚損
検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】碍子装置の表面が付着塩分により汚損さ
れると絶縁性が低下するため、架空送電線路の保守のた
めには碍子装置の汚損量を常に把握しておく必要があ
る。このために碍子装置の近傍に設置する汚損検出セン
サが従来から知られている。
【0003】この種の汚損検出センサの代表的なもの
は、例えば実開昭62-88951号公報に示されるように、絶
縁板上の電極間抵抗値に基づいて絶縁板上の等価塩分付
着量を検出する方式のもので、測定時に絶縁板を電子冷
却して結露を生じさせ、電極間を湿潤させた状態でもれ
電流を測定する工夫がなされている。
【0004】しかしこの種の従来の汚損検出センサは、
絶縁板上の全体に広く分布させた電極の全体を湿潤させ
る必要があるために、部分的に過剰に湿潤される部分が
生じることが避けられず、電極間のもれ電流が変化して
測定精度が低下する傾向があった。またこれを避けるた
めに湿潤を抑制すると部分的に湿潤不足が生じ、電極間
のもれ電流が飽和に達する前に測定が終了し、やはり測
定精度が低下する傾向があった。
【0005】そこで本発明者は、図1に示すように絶縁
板1上に多数の電極2をマトリックス状に配置し、その
うちの2個ずつを順次選択して電圧を印加してそれらの
電極2、2間のもれ電流を検出し、この操作を全部の電
極間で行ったうえで絶縁板1上全体の抵抗値分布から等
価塩分付着量を演算するようにした汚損検出センサを開
発中である。
【0006】ところが汚損検出センサによる汚損検出方
法では、湿潤開始後ある一定時間で測定を終了し、その
ときの各電極についての測定値を採用する方式を取って
いたため、絶縁板上の部位によっては十分に湿潤されて
いないためにもれ電流が飽和に達する前の値を測定値と
してしまう場合や、過剰に湿潤されて測定値が飽和状態
よりも変化する場合等があり、これらの測定値を平均化
した場合の検出精度が低下する欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消して、絶縁板上に広く分布させた多数の
電極間のもれ電流を、電極の部位による湿潤状態のバラ
ツキの影響を受けることなく正確に測定することができ
る汚損検出方法を提供するために完成されたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、絶縁板上に配置された多数の電
極中から2つの電極を順次選択し、それらの電極間に順
次電圧を印加してもれ電流を測定したうえ、絶縁板上全
体の測定値分布から等価塩分付着量を演算するにあた
り、もれ電流の飽和時間に比べてごく短い周期で電極を
切り替えて各電極間のもれ電流を順次モニターしてお
り、ある電極のもれ電流の上昇率が設定比以下となった
ときに飽和に達したものとしてその電極についての測定
値を取込み、この操作を全部の電極について測定値の取
込みが終了するまで実施することを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明では、もれ電流の飽和時間に比べてごく
短い周期で電極を切り替えて各電極間のもれ電流を順次
モニターしており、絶縁板の湿潤に伴うそれぞれの電極
間のもれ電流値の上昇率が設定比以下となったときに飽
和に達したものとしてその電極についての測定値を取込
むようにしたので、絶縁板上の電極の部位等による湿潤
速度のバラツキの影響を受けることがなく、各電極毎に
もれ電流が飽和に達したときの値を測定値とすることが
できる。このために全体を平均化した場合に、極めて精
度の高い測定が可能である。
【0010】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳
細に説明する。図1は汚損検出センサの全体構成を示す
図であり、1は碍子と同様のセラミック質よりなる絶縁
板であり、2はこの絶縁板1の上にマトリックス状に配
置された多数の電極である。各電極2は横方向及び縦方
向のスイッチ回路3、4に接続されている。ここではス
イッチ回路3、4としてアナログスイッチやリレー接点
が用いられており、これらのスイッチ回路3、4を順次
切り換えることにより、各電極2を次々と選択してライ
ン5とライン6に電気的に接続することができるように
なっている。
【0011】ライン5とライン6は測定用電源7と測定
用抵抗8に接続され、測定用抵抗8に流れる電流を測定
することによりスイッチ回路3、4で選択された電極2
におけるもれ電流が回路を流れ、測定用抵抗8にもれ電
流に比例した起電圧として発生する。そしてこの測定用
抵抗8の両端の電圧値はA/D 変換器9によりデジタル値
に変換され、演算装置10に入力される。なお絶縁板1に
は電子冷却装置11または蒸気加湿器などの絶縁板1上の
汚損物に湿潤を与える装置が取り付けられ、絶縁板1を
湿潤させることができるようになっている。
【0012】本発明においては、スイッチ回路3、4が
数10ms程度のごく短い周期で電極2a、2bを切り換えてお
り、演算装置10は各電極間のもれ電流を常時モニターし
ている。図2は説明のために、A,Bの二組のもれ電流
値の変化のみを示したグラフである。ここでAは例えば
第1番目の電極と第2番目の電極の組み合わせを意味し
ており、Bは例えば第2番目の電極と第3番目の電極の
組み合わせを意味しているものとする。またYA1は湿潤
開始後t1秒後のAのもれ電流値を示し、YA2は湿潤開始
後t2秒後のAのもれ電流値を示している。同様に、YB1
は湿潤開始後t1秒後のBのもれ電流値を示し、YB2は湿
潤開始後t2秒後のBのもれ電流値を示している。
【0013】図2のように、各電極間のもれ電流値Yは
湿潤開始とともに次第に上昇していくが、その上昇カー
ブは湿潤の程度によって電極の部位毎に一様ではない。
しかし時間の前後はあっても、いずれは飽和値に達する
ことが分かっている。そこで図3に示すように、例えば
Aのもれ電流値については、演算装置10が湿潤開始後t1
秒後の測定値であるYA1と湿潤開始後t2秒後の測定値で
あるYA2との間で演算を行い、上昇率(YA2−YA1)/
A2が設定比以下となったか否かを絶えず判定してい
る。そしてこの比が設定比以下となったときに飽和に達
したものとしてその電極についての測定値を取込む。同
様の演算はBのもれ電流値についても同様に行われてお
り、Bのもれ電流値の上昇率が設定比以下となったとき
に飽和に達したものとして測定値を取り込む。
【0014】この結果、図2のように急速に上昇するA
のもれ電流値については、早いタイミングで測定が終了
し、上昇の緩いBのもれ電流値については遅いタイミン
グで測定が終了することとなるが、全ての電極について
その部位等にかかわらず全て飽和値を取り込むことがで
きるから、全部の電極について測定値の取込みが終了し
た時点でその平均化を行えば、精度の高い汚損検出が可
能となる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の汚損検出
方法によれば、各電極間のもれ電流を常時モニターして
おり、もれ電流の上昇率が設定比以下となったときに飽
和に達したものとしてその電極についての測定値を取込
むようにしたので、絶縁板上の電極の部位等に影響され
ることなく正確な測定が可能となる。従って各測定値を
平均化すれば、きわめて精度の高い汚損検出が可能とな
る。よって本発明は従来の問題点を解決した汚損検出方
法として、産業の発展に寄与するところは極めて大きい
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚損検出センサの全体構成を示す平面図であ
る。
【図2】もれ電流の時間的変化を示すグラフである。
【図3】本発明の汚損検出方法を説明するフローシート
である。
【符号の説明】
1 絶縁板 2 電極 10 演算装置
フロントページの続き (72)発明者 中村 永植 愛知県名古屋市天白区表山3丁目150番 地 (56)参考文献 特開 昭62−3669(JP,A) 特開 昭56−1344(JP,A) 特開 昭61−210971(JP,A) 特開 平1−92651(JP,A) 実開 昭56−1323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 - 27/10 H01B 17/00 - 17/54 H02G 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁板上に配置された多数の電極中から
    2つの電極を順次選択し、それらの電極間に順次電圧を
    印加してもれ電流を測定したうえ、絶縁板上全体の測定
    値分布から等価塩分付着量を演算するにあたり、もれ電
    流の飽和時間に比べてごく短い周期で電極を切り替えて
    各電極間のもれ電流を順次モニターしており、ある電極
    のもれ電流の上昇率が設定比以下となったときに飽和に
    達したものとしてその電極についての測定値を取込み、
    この操作を全部の電極について測定値の取込みが終了す
    るまで実施することを特徴とする汚損検出方法。
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