JP3102232U - 屎尿袋収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】非常時に屎尿袋を探す手間がかからず、且つ、屋内特に便所内の美観を損ねることもないようにした屎尿袋収納具を提供する。
【解決手段】屎尿袋2を収納する箱体3に屋内の壁面への取付用手段3E,3Fを設けるとともに、箱体3の正面側に箱体3に対する視認を妨げる絵画等の表示物を保持するための枠体5を結合する。
【選択図】図3
【解決手段】屎尿袋2を収納する箱体3に屋内の壁面への取付用手段3E,3Fを設けるとともに、箱体3の正面側に箱体3に対する視認を妨げる絵画等の表示物を保持するための枠体5を結合する。
【選択図】図3
Description
本考案は災害等の非常時に使用するのに適した屎尿袋収納具に関する。
地震等の災害、渇水等の非常時に断水によって水洗便所を使用できなくなった場合に備えて、排泄した屎尿を一時的に貯留しておくためのポリエチレン製等の屎尿袋が提案、使用されている。この屎尿袋は、通常、複数枚を一組として袋に収納して提供され、購入者はその状態でこれを便所以外の屋内の適当な戸棚等に収納して保管しておくのが普通である。このような屎尿袋については、例えば、船山株式会社発行の「防災・避難用品カタログ」(非特許文献1)中に「排便収納袋」として示されている。
「防災・避難用品カタログ」(船山株式会社、発行年月不祥、第29ページ)
「防災・避難用品カタログ」(船山株式会社、発行年月不祥、第29ページ)
前述のような形で屎尿袋を保管している場合、水洗便所が使用できなくなり、緊急に屎尿袋を使用する必要が生じたときに、屎尿袋の保管場所を失念していたりして探すのに非常に手間取ることが少なくない、という問題があった。また、そのような屎尿袋は、未使用であっても、屋内特に便所内の適当な場所に置くのは、美観上好ましくないという問題もあった。
本考案は、前述のような問題点を解決するためになされたもので、前述のような非常時に屎尿袋を探す手間がかからず、且つ、屋内特に便所内の美観を損ねることもないようにした屎尿袋収納具を提供することを目的とする。本考案は、また、構成要素の一部を便座として使用することもできるようにした屎尿袋収納具を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本考案は、次のように構成したことを特徴とする。即ち、請求項1に記載の屎尿袋収納具は、屎尿袋を収納する箱体に屋内の壁面への取付用手段を設けるとともに、前記箱体の正面側に前記箱体に対する視認を妨げる絵画等の表示物を保持するための枠体を結合したことを特徴とする。
請求項2に記載の屎尿袋収納具は、請求項1に記載の屎尿袋収納具において、前記箱体に前記枠体を着脱自在に結合したことを特徴とする。
請求項1に記載の屎尿袋収納具は、屎尿袋を収納する箱体に屋内の壁面への取付用手段を設けるとともに、前記箱体の正面側に前記箱体に対する視認を妨げる絵画等の表示物を保持するための枠体を結合したことにより、屋内特に便所内の壁面に取り付けておくことができるので、前述のような非常時に屎尿袋を探す手間がかからず、且つ、屎尿袋を収納する箱体の表面にこれを視認できないように絵画等を掲示できるので、屋内特に便所内の美観を損なうこともないという効果を奏する。
請求項2に記載の屎尿袋収納具は、請求項1に記載の屎尿袋収納具において、前記箱体に前記枠体を着脱自在に結合したことにより、請求項1による効果に加えて、前記枠体を、前記箱体から取り外して、屎尿袋の使用時に屎尿袋を保持しながら便座としても使用することができるので、排泄の前後における屎尿袋の取り扱いに、より手間がかからないという効果を奏するものである。
以下、図面を参照しながら、本考案を実施するための最良の形態について説明する。図1は本考案の実施の形態の一つに係る屎尿袋収納具を示す図2中A−A線側面断面図、図2は前記屎尿袋収納具の正面図、図3は前記屎尿袋収納具の背面図、図4は前記屎尿袋収納具における箱体の正面図、図5は前記屎尿袋収納具における枠体の背面図、図6は前記屎尿袋収納具によって掲示する表示物の一例を示す正面図である。
図示のように、本考案の屎尿袋収納具1は、例えばポリエチレン製の屎尿袋2を複数枚収納する箱体3と、箱体3の正面側に結合した枠体5とからなっている。より詳しく述べると、箱体3は例えばプラスチックからなり、屎尿袋2を効率的に収納できるように例えば四角形に構成され、本体部3Aと蓋部3Bとからなっている。蓋部3Bは、本体部3Aとの間に設けた留め金3Cの係合又は離脱によって本体部3Aに対して蝶番3Dを中心として開閉自在になっている。蓋部3Bの周縁部近傍には、図3に示すように、屋内例えば便所内の壁面への取付用手段として、横方向の辺と縦方向の辺のそれぞれに沿って各1つの小穴3E,3Fが穿設されており、この小穴3E又は3Fに、例えば、壁面に取り付けられたフック状の金具、又は、壁面に固定された吊り下げ紐に取り付けられた金具等(図示せず)を差し込むことにより、箱体3を壁面に取り付ける即ち掛けることができるようになっている。
このような箱体3に枠体5が着脱自在に結合されている。即ち、枠体5は、枠体5とともに、箱体3に対する視認を妨げるように後述の絵画等の表示物を保持して穴5Aから絵画等が見えるようにするためのもので、例えばプラスチック又は木材を長円形で環状に加工して、形成されている。枠体5をこのような環状の形態にしたのは、後述するように、枠体5を洋式便器における馬蹄形又は環状形の便座に載置するときに前記便座のくぼみへのおさまりを良くするためであるほか、枠体5を前記便器ではなく、上部が開いた何らかの容器に載せて便座として使用するときに大腿への当たりを軽減するためである。また、枠体5は、箱体3の外形よりも大きな外形寸法にして、箱体3が枠体5の背後に隠れるようにしてある。
このような箱体3と枠体5とは、前記本体部3Aの正面側の周縁部近傍及び枠体5の背面側の周縁部近傍にそれぞれ固着した面ファスナー7,8同士の係合又は離脱によって、着脱が可能になっている。この面ファスナー7,8は次の述べるように表示物を保持する役目をも果たしている。
このように構成された屎尿袋収納具1は次のようにして使用する。即ち、留め金3Cを外して箱体3の蓋部3Bを開いて箱体3内に屎尿袋2を収納し、蓋部3Bを閉じた後、図6に示すように、例えば絵画の描かれた表示物としての用紙9の四隅を折り畳み又は切除して形成した各斜辺9Aを各面ファスナー7,8で支持するようにする。その状態で箱体3側の面ファスナー7と枠体5側の面ファスナー8とを圧着して係合させて枠体5を箱体3に結合することにより、用紙9を箱体3と枠体5との間に保持する。次いで、別途便所の壁に取り付けたフック状の金具を例えば前記の横方向の辺に沿った穴3Eに差し込むことにより、屎尿袋収納具1を壁に掛けておけば、枠体5の穴5Aから用紙9の絵画が露出しているので、横長の額縁に収めた絵画を壁に掛けたのと同様な雰囲気となる。
そして、災害等による断水のため水洗便所が使用できなくなったときは、箱体3の穴3Eから前記金具を外して、屎尿袋収納具1を壁から取り外し、箱体3の蓋部3Bを開いて取り出した屎尿袋2の開口縁部を洋式便器の便座に巻き付けるとともに屎尿袋2を便器内に垂らして、屎尿袋2内に屎尿を排泄する。排泄終了後、排泄物の入った屎尿袋2は開口部を封止して、適宜の場所に保管する。そして、箱体3の蓋部3Bを閉めて、再び前述のようにして屎尿袋収納具1を壁に掛ける。
このように屎尿袋2を収納した屎尿袋収納具1を屋内特に便所内の壁に掛けておけば、その場所が屎尿袋2の保管場所になるから、屎尿袋2を使用する必要が生じたときに、いちいち探す手間がかからず、直ちに使用することができ、極めて便利である。しかも、屎尿袋収納具1を壁に掛けてある状態では、枠体5及び枠体5から見えている絵画等によって箱体3が隠されて目障りにならないから、美観上も好都合である。
また、屎尿袋収納具1は次のようにして使用することもできる。即ち、屎尿袋2を使用する必要が生じた時に、前述のように屎尿袋収納具1を壁から外して箱体3を開いて屎尿袋2を取り出した後、面ファスナー同士7,8を離脱させて枠体5を箱体3から取り外し、枠体5に屎尿袋2の開口縁部を巻き付けた後、枠体5を便器の便座にそのくぼみに合わせて載せるようにする。その状態で、枠体5及び便座に腰掛けて屎尿袋2内に排泄した後、屎尿袋2を枠体5より取り外す。次いで、面ファスナー7,8同士を係合させて枠体5を箱体3に結合して、屎尿袋収納具1を壁に掛けるようにする。
屎尿袋2は、このように枠体5に対して取り付け、取り外しをするほうが、便器の便座に対してよりも容易であるから、排泄に際して屎尿袋2の取り扱いに手間がかからないという利点がある。
更に、屎尿袋収納具1は、前述のように箱体3より取り外して屎尿袋2を取り付けた枠体5を、例えば古新聞収納ストッカーのような上部が開いた適宜の容器に載せて屎尿袋2を前記容器内に垂らすようにして、使用することもできる。
このようにすると、なんらかの理由により便器が使用できない場合でも、屎尿の排泄が簡単にできて好都合である。
なお、前記実施の形態においては、枠体5によって絵画を掲示しているが、絵画に代えて写真、イラスト等を掲示するようにしてもよい。また、屎尿袋収納具1は横長の位置で壁に掛ける例を示したが、前記蓋部3Bのもう一方の穴3Fを利用して壁に縦長となるように掛けることもできる。更に、前記箱体3と枠体5とは、面ファスナー7,8により着脱するようにしたが、箱体3及び枠体5の一方に凹部を、他方に前記凹部に嵌合する突起を設けて、着脱を行うようにしてもよい。
1 屎尿袋収納具
2 屎尿袋
3 箱体
3E,3F 小穴
5 枠体
2 屎尿袋
3 箱体
3E,3F 小穴
5 枠体
Claims (2)
- 屎尿袋を収納する箱体に屋内の壁面への取付用手段を設けるとともに、前記箱体の正面側に前記箱体に対する視認を妨げる絵画等の表示物を保持するための枠体を結合したことを特徴とする屎尿袋収納具。
- 前記箱体に前記枠体を着脱自在に結合したことを特徴とする請求項1に記載の屎尿袋収納具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273638U JP3102232U (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 屎尿袋収納具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003273638U JP3102232U (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 屎尿袋収納具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3102232U true JP3102232U (ja) | 2004-07-02 |
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ID=43255782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003273638U Expired - Fee Related JP3102232U (ja) | 2003-12-11 | 2003-12-11 | 屎尿袋収納具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3102232U (ja) |
-
2003
- 2003-12-11 JP JP2003273638U patent/JP3102232U/ja not_active Expired - Fee Related
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