JP3102220B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の溶剤揮発量低減方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の溶剤揮発量低減方法

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JP3102220B2 JP22328293A JP22328293A JP3102220B2 JP 3102220 B2 JP3102220 B2 JP 3102220B2 JP 22328293 A JP22328293 A JP 22328293A JP 22328293 A JP22328293 A JP 22328293A JP 3102220 B2 JP3102220 B2 JP 3102220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
の溶剤揮発量低減方法においてインク回路と印字ヘッド
の構成に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続流形のインクジェット記録装
置は常時ノズルよりインク小滴を噴射しているため、印
字に使用されないインク小滴は回収し再利用する。従っ
て、印字ヘッドが360°全方向に傾いてもインクがガ
タからあふれたり運転を止めたときに回収したインクが
ガタから逆流しないように安定な状態で回収させるため
回収側ポンプの流量をインクの噴射量より大きくするの
が一般的である。
【0003】従って、ガタからはインクとともに周辺の
空気を巻き込むことになる。巻き込んだ空気はインクの
溶剤分を揮発させインクの特性を変化させる原因とな
る。そこで、インクの特性を一定に保つため揮発した溶
剤を補充するが、その補充コスト装置のランニングコ
ストの大半を占める。
【0004】一方、揮発量を低減させるには、主にイン
クの流速を減らすことが考えられる。本発明の出願前に
知られている公知例としては特公昭56−2024号公報で示
されているように回収時の流速を小さくすることで溶剤
の蒸発を防いである。また、多くの公知としてはインク
パイプ径を小さくすることでその目的を達成している。
しかし、この方法はインクの噴射量が変わると回収が不
安定になることがあり、特に運転停止時にインクパイプ
に残ったインクが逆流して、印字ヘッドを汚染すること
がある。逆流の防止策としては運転停止時に回収ポンプ
を空運転してガタ,インクパイプに残ったインクを回収
しきってしまう方法があるが、完全に回収することは困
難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明で解決しようと
している問題点は溶剤の揮発量を低減させるためにポン
プの回収流量を小さくするとき、運転時,運転停止時の
インク回収状況が不安定になり、印字ヘッドを汚してし
まうことである。
【0006】本発明の目的は溶剤の揮発量を低減させる
ためポンプの回収流量を小さくしても簡単な回収流路構
造で常に安定な回収状態を保つインクジェット記録装置
を提供するものである。
【0007】本発明の他の目的は本発明なる回収流路の
形状を最適値にすることで本発明なるインクジェット記
録装置の回収状態を最適にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴はガタを含
む回収流路をインクチューブより内径を小さくして、イ
ンク小滴入射方向に対しU字状に曲げさらに配管側の一
端は他の一端より長くしたことにある。
【0009】さらに、本発明の特徴は回収流路の内径を
1mmにし、配管側の一端は他の一端より約150mm長く
したことにある。
【0010】
【作用】印字に使用されなかったインクはガタを含む回
収流路よりインクパイプを通して回収容器に回収され
る。この時にインクと空気は混じりあって回収されるた
めインクの溶剤は揮発していく。溶剤の揮発量は回収ポ
ンプの吐出流量を下げることで低減出来る。しかし、こ
のままでは運転停止時に回収流路に残ったインクが逆流
してしまう。そこで本発明なる流路構成にすればインク
はガタ入口を通った後インクパイプより小さい内径の流
路をとおりインクパイプに流れていく。運転を停止した
ときインクは重力の影響でガタより溢れて行こうとする
が内径が小さいため表面張力の影響で漏れだすことは無
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明する。
【0012】まず、インクジェット記録装置の印字ヘッ
ドについて図を用いて説明する。
【0013】図2は本発明の実施例となる印字ヘッドの
斜視図である。印字ヘッド8にマウントされたノズル1
より噴射されたインクジェットはノズル1内部の励振に
より帯電電極2の中央でインク小滴3となる。インク小
滴3は位相検知センサ4によりフィードバックされた適
正位相で帯電電極2で所定の印字内容に応じた帯電量に
帯電される。帯電されたインク小滴3は偏向電極5で帯
電量に応じた量で偏向される。偏向されたインク小滴3
は被印字物6に文字として形成される。ここで、印字に
使用しないインク小滴は帯電電極2で帯電されないので
(ただし、位相検知に必要な電荷量はわずかであるが帯
電される。)ガタ7より回収される。
【0014】次に、本発明の回収流路とインク回路のブ
ロック図を図1に示す。まずインク回路について図を用
いて説明する。インク容器8のインクはポンプモータ9
の駆動によりポンプヘッド10aより吸引される。吸わ
れたインクはインクフィルタ11で濾過されノズル1の
詰まりを未然に防ぐ。濾過されたインクは調圧弁12に
より調圧されノズル1に適正なインク圧力を供給する。
又、バルブ13は運転停止時、又はトラブル時に閉じら
れ、インクの流出を防ぐ。加圧されたインクはノズル1
より噴射しここで印字に使用されないインクはガタ7よ
り回収される。ガタ7は継ぎ手ブロック14を介してイ
ンクパイプ15とつながる。インクはポンプモータ9の
駆動によりポンプヘッド10bの吸引力により回収され
る。インクパイプ15はインクチューブ16とつながり
内径はインクチューブ16より小さい。ガタ7より回収
されたインクは継ぎ手ブロック14,インクパイプ1
5,インクチューブ16を通りインク容器8に戻る。
【0015】通常ポンプヘッド10bのインク流量はガ
タ7でのインク回収を安定にさせるため十分に大きく取
っている。したがって、回収側ポンプヘッド10bの流
量は供給側ポンプヘッド10aの流量よりも大きいため
排気管17よりガタ7より同時に吸われた空気は揮発し
た溶剤とともに排出される。ここで、回収側ポンプヘッ
ド10bの流量と溶剤の揮発量との関係を図3を用いて
説明する。
【0016】図3は回収側ポンプヘッド10bの流量と
溶剤の揮発量との関係を示すグラフである。図3から分
かるように回収側ポンプヘッド10bの流量と溶剤の揮
発量は正の相関関係にある。一方、溶剤の揮発量が多い
ということは2つの問題を生じる。1つは装置のランニ
ングコストの問題である。インクジェット記録装置のイ
ンクの使用量は飲料業界など高頻度に印字を行う業種を
除いてはごくわずかである。それゆえ、ランニングコス
トの大半はこの揮発した溶剤分を補充することが大き
い。2つめの問題としては人体への影響である。労働衛
生上、インクジェット記録装置に使われるインクはその
溶剤とし労働省が定める有機溶剤中毒予防規則の第2種
有機溶剤の対象となっている溶剤が多い。従って、溶剤
揮発量が多い装置は局所排気装置などの安全設備の設置
が義務付けられることがある。ただし、一般の設備では
3cc/h以下であれば安全設備は必要の無いことが多い
ためこれを目標にする。今、グラフのA′点が3cc/h
であればポンプの動作点はA点であり、ポンプの回収流
量はA″点である。しかし、従来のままの回収経路では
回収を常に安定に行うためにはB″点必要であるためこ
のポンプの動作点はB点である。これを解決するには、
低流量でも回収が安定する回収流路を提供する必要があ
る。それが、本発明の回収流路である。本発明の回収流
路構造を図4を用いて説明する。
【0017】インク18はガタ7を通り継ぎ手ブロック
14を介してインクパイプ15へ流れる。ここで、これ
らの内径dはインクチューブより内径が細いためインク
の流速が上がり回収状況を不安定にさせる不要な溜りを
作ることがない。本発明の構成ではポンプの特性からこ
の回収流路の内径dは1mmが適当であることが確認され
た。また、インクチューブ16に流れ込んだインク18
は流速が遅くなるため溜りを作る。しかし、運転停止時
にはこのインク溜りは内径dの細いインクパイプ15を
逆流して来ることはない。それは、ガタ7に比べ十分に
長いため管路抵抗がインク重量より大きくなるため逆流
して来ないのである。本発明の構成ではL=約150mm
が最適であることが確認された。本実施例によれば溶剤
揮発量の少ない回収安定性の高い印字ヘッドを提供でき
る。
【0018】
【発明の効果】本発明に依れば装置の溶剤揮発量を低減
することができ、しかも、回収流路構造を上記先述した
ように単純な構成だけで印字に不要なインクを常に安定
に回収でき運転停止時のインクの逆流を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回収流路とインク回路
のブロック図。
【図2】本発明の一実施例に係る印字ヘッドの斜視図。
【図3】回収ポンプの流量と溶剤の揮発量との関係を示
す図。
【図4】本発明の一実施例に係る回収流路構造の断面拡
大図。
【符号の説明】
1…ノズル、2…帯電電極、3…インク小滴、4…位相
検知センサ、5…偏向電極、6…被印字物、7…ガタ、
8…インク容器、9…ポンプモータ、10a…供給側ポ
ンプヘッド、10b…回収側ポンプヘッド、11…イン
クフィルタ、12…調圧弁、13…バルブ、14…継ぎ
手ブロック、15…インクパイプ、16…インクチュー
ブ、17…排気管、18…インク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 博之 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 リビング機器事 業部内 (56)参考文献 特開 昭58−67460(JP,A) 特開 昭60−115452(JP,A) 特開 平3−234651(JP,A) 特開 平2−233259(JP,A) 実開 昭63−60329(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク小滴を印字面に噴射するノズルと印
    字に使用しなかったインク小滴を受け止めるガタを含む
    印字ヘッドと、印字に使用しなかったインク小滴は該ガ
    タを含む回収流路よりインクを通す配管を経由してイン
    ク供給容器に回収し再び印字に利用するインク回路にお
    いて、回収時のインク流量を少なくすることで溶剤の揮
    発量を低減する方法において該回収流路は該配管より内
    径が小さく、インク小滴入射方向に対しU字状に曲が
    り、該配管側の一端は他の一端より長いことを特徴とす
    るインクジェット記録装置の溶剤揮発量低減方法。
  2. 【請求項2】該回収流路は内径が1mmであり、配管側の
    一端は他の一端より約150mm長いことを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
JP22328293A 1993-09-08 1993-09-08 インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の溶剤揮発量低減方法 Expired - Fee Related JP3102220B2 (ja)

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