JP3102090U - ゴルフのボールマーカー用クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁性体製のボールマーカーを、磁石付きクリップに吸着させる際に、当接位置が多少ずれても確実かつ強固に磁力吸着できるとともに、磁石の防錆に優れたボールマーカー用クリップを提供する。
【解決手段】 クリップ1は、円板状のボールマーカーを磁力により吸着する。クリップ1は、横長の楕円形を呈し、表面に外周縁31が設けられた真鍮製の基板3を有する。基板3の表面の左右には、凹所32、32が設けられ、円板状の磁石4、4が収容されている。外周縁31には、表装板5が嵌め合いにより気密的に固定されている。基板3の側部には、クリップ1を帽子の庇に止めるためのフック33が設けられている。基板3は、長径がボールマーカーの直径より大きく、短径がボールマーカーの直径より小さい楕円形となっおり、磁石4、4の中心距離はボールマーカーの直径と略同等に設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】 クリップ1は、円板状のボールマーカーを磁力により吸着する。クリップ1は、横長の楕円形を呈し、表面に外周縁31が設けられた真鍮製の基板3を有する。基板3の表面の左右には、凹所32、32が設けられ、円板状の磁石4、4が収容されている。外周縁31には、表装板5が嵌め合いにより気密的に固定されている。基板3の側部には、クリップ1を帽子の庇に止めるためのフック33が設けられている。基板3は、長径がボールマーカーの直径より大きく、短径がボールマーカーの直径より小さい楕円形となっおり、磁石4、4の中心距離はボールマーカーの直径と略同等に設定されている。
【選択図】図1
Description
この考案は、芝上に停止したゴルフボールの位置の目印として、ゴルフボールの代わりに芝上に載置されるボールマーカーを、帽子、ズボンなどの衣服に磁力で着脱可能に保持するためのボールマーカー用クリップに関する。
ボールマーカーとして、金属製で円板状(コイン状)のものが使用されている。このボールマーカーに磁石を埋め込み、帽子の庇、衣服の襟、ズボンのバンドなどに取り付けた鉄など磁性体製のクリップに磁力で着脱可能に保持させる考案が提案されている(たとえば特許文献1)。この磁石付きボールマーカーは、芝上に載置した際に、砂に含まれた砂鉄などのゴミが吸着し易い。鉄粉などゴミが付着した磁石付きボールマーカーは、磁性体製クリップとの吸着力が弱まり、ボールマーカーが脱落し易い問題がある。
このボールマーカーへのゴミの付着による脱落は、ボールマーカーを鉄などの磁性体で形成し、クリップに磁石を組み込むことで解決できる。しかしながら、クリップは通常は目で視認できない帽子、衣服などの位置に取り付けられるため、クリップに磁石を取り付けると、ボールマーカーを吸着させる際に、クリップの磁石からずれた位置に当接し易い。このために、プレイヤーが走ったりすると、適正位置からずれて吸着され磁力による吸着力が弱いボールマーカーが落ちる不具合が生じる。また、クリップに組み込んだ磁石が露出していると、外観が悪くなるとともに、磁石の防錆被覆が経時的に磨耗して磁石の地金が現れて錆びる問題が起きる。
米国特許第6170088号明細書
ボールマーカーを吸着させる際に、クリップの磁石からずれた位置に当接した場合の問題は、磁石を大きくすれば解消するが、大型のクリップは装着性が低下する。また、磁石の防錆は、メッキなど磁石の防錆被覆を厚くすることで解消できるが、磁石と基板との堺の解消は困難であるとともに、防錆コストが増大する。
この考案の目的は、磁石を有さない磁性体製のボールマーカーを、磁石を有するクリップに吸着させる際に、当接位置が多少ずれても確実かつ強固に磁力吸着できるとともに、磁石の露出を防止でき長期間に渡って美しい外観を維持できるボールマーカー用クリップを提供することにある。
請求項1の考案では、帽子、ズボンなどの衣服に装着され、円板状の磁性体製ボールマーカーを磁力で着脱可能に吸着するゴルフのボールマーカー用クリップであって、表面に所定の間隔で2個以上の凹部を設けた基板と、前記凹部に収容した磁石と、前記基板の表面に固着され前記磁石を気密的に被覆する表装板とからなる。
この構成では、帽子の庇、衣服の襟、ズボンのバンドなどの一々目で視認できにくい位置に取り付けたクリップに、多少ずれた位置にボールマーカーを当接しても、複数の磁石またはいずれか1つ確実かつ強固に吸着できる。このため、小型でありながら、プレイヤーが走るなどして振動が加わっても、ボールマーカーがクリップから脱落する不具合が確実に防止できる。また、磁石が基板と表装板とにより気密的に被覆されているため、磁石が完全に被覆されていて、磁石と基板との境界が表に現れないため外観に優れるとともに、磁石の防錆が確実にでき、長期間に渡って優れた美観を維持できる。さらに、磁石の防錆被覆を省略化または簡略化でき、製造コストが低減する。
請求項2の考案では、前記基板は、表面に外周縁を有し、該外周縁の内部に所定の間隔で2個以上の凹部が設けられ、前記表装板は嵌め合いにより固着されていることを特徴とする。この構成では、基板の表面の全面を表装板で装飾でき、美観に優れたゴルフのボールマーカー用クリップが実現できる。
請求項3の考案では、クリップは、長径が前記ボールマーカーの直径より大きく、短径が前記ボールマーカーの直径より小さい基板と、該基板の長手方向に前記ボールマーカーの直径より小さい間隔で固着された2つの磁石からなることを特徴とする。この構成では、小型で着脱性に優れたボールマーカー用クリップが形成できる。
請求項4の考案では、基板は真鍮製であり、表装板はアルミニウムで形成している。この場合には、全体をアルミニウムで形成する場合に較べて耐久性に優れ、全体を真鍮で形成する場合に較べて軽量であり、適当な重量を有し長期間に渡って美しい外観が保てるボールマーカー用クリップが得られる。
この考案の最良の形態を実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
図1〜図3は、この考案のゴルフのボールマーカー用クリップ1を示し、鉄などの磁性体製で円板状のボールマーカー2(図2参照)を磁力により着脱可能に吸着する。この実施例のクリップ1は、横長の楕円形を呈する真鍮製の基板3を有する。基板3の表面3Aには、表面に高さ1mm、幅1mmの外周縁31が周設されている。ボールマーカー2は、外周縁21を有する鉄製円板22と、外周縁21内に嵌め込まれるとともに、表面に虎の彫金が施されたアルミニウム円板23とからなる。
表面3Aの外周縁31内には、左右に深さ3mmの円形の凹所32、32が設けられ、凹所32、32には厚さ3mmの円板状の磁石4、4が収容されている。基板3の側部には、クリップ1を帽子の庇に止めるためのフック33が形成されている。この実施例では、フック33は基板3と一体成型され、折り曲げた構造を有する。表面3Aには外周縁31の内側に緊密に嵌まり込む寸法を有し、厚さ1mmのアルミニウム板製で楕円形の表装板5が気密的に嵌着されている。表装板5の表面には、彫金による虎の装飾51が施されている。
基板3は、長径がボールマーカー2の直径より大きく、短径がボールマーカー2の直径より小さい楕円形となっており、磁石4、4の中心距離はボールマーカー2の直径と略同等に設定されている。これにより、ボールマーカー2が基板3の幅方向に幾分ずれて当接しても、磁石4、4の双方またはいずれか一方により確実に吸着され、ゴルファーが走ったりした際の衝撃でボールマーカー2がクリップ1から脱落する不具合は確実に防止できる。
ボールマーカー用クリップ1は、図4に示す如く、ゴルファーの帽子6の庇61の縁に基板3が上面となるようにフック33で取り付けて使用される。ゴルファーは、プレイ中はボールマーカー2を基板3の表面3Aに磁力で吸着させておく。ゴルフ場のグリーン上で停止したゴルフボールの代わりにボールマーカー2を使用する際には、ボールマーカー2を手でクリップ1から外して、芝の上に設置する。プレイするときは、ボールマーカー2を芝から拾い上げ、クリップ3に当接すると、2つの磁石4、4(図1参照)の双方またはいずれか一方で吸着される。この考案ではボールマーカー2に磁石が組み込まれていないため、芝の砂に混ざる砂鉄などのゴミがボールマーカー2に吸着または付着することが防止でき、吸着力が低減する不具合が防止できる。
この実施例では、基板3は、長径がボールマーカー2の直径より大きく、短径がボールマーカー2の直径より小さい楕円形となっている。このため、ボールマーカー2をクリップ1から外す際には、基板3から食みだしているボールマーカー2の縁を親指および人指し指で挟んで容易に外すことができる。また、ボールマーカー2をクリップ1に吸着させる場合には、2つの磁石4、4の中心距離はボールマーカー2の直径と略同等に設定されているため吸着可能な幅が大きく、簡単かつ確実にボールマーカー2をクリップ1に吸着させることが可能である。この結果、コンパクトな大きさの基板で着脱の容易なボールマーカー2が実現できる。
[他の実施例]
基板3は、長円形、矩形、その他の多角形であってもよく、磁石4の数は3個以上であってもよい。基板3の材質は、真鍮以外に亜鉛またはアルミニウム製であってもよいが、磨耗などによる外観の低下防止の観点から、真鍮製が有利である。ボールマーカー用クリップ1は、帽子の庇以外に帽子の縁、衣服の襟、ズボンのバンドなどに取り付けるものであってもよく、これらの場合には、フック33は装着位置に適した構造になることは当然である。
基板3は、長円形、矩形、その他の多角形であってもよく、磁石4の数は3個以上であってもよい。基板3の材質は、真鍮以外に亜鉛またはアルミニウム製であってもよいが、磨耗などによる外観の低下防止の観点から、真鍮製が有利である。ボールマーカー用クリップ1は、帽子の庇以外に帽子の縁、衣服の襟、ズボンのバンドなどに取り付けるものであってもよく、これらの場合には、フック33は装着位置に適した構造になることは当然である。
1 ボールマーカー用クリップ
2 ボールマーカー
3 基板
31 外周縁
32 凹所
4 磁石
5 表装板
2 ボールマーカー
3 基板
31 外周縁
32 凹所
4 磁石
5 表装板
Claims (4)
- 帽子、ズボンなどの衣服に装着され、磁性体製で板状のボールマーカーを磁力で着脱可能に吸着するゴルフのボールマーカー用クリップであって、表面に所定の間隔で2個以上の凹部を設けた基板と、前記凹部に収容した磁石と、前記基板の表面に固着され前記磁石を気密的に被覆する表装板とからなるゴルフのボールマーカー用クリップ。
- 請求項1に記載のゴルフのボールマーカー用クリップにおいて、前記基板は、表面に外周縁を有し、該外周縁の内部に所定の間隔で前記2個以上の凹部が設けられ、前記表装板は前記外周縁との嵌め合いにより固着されていることを特徴とするゴルフのボールマーカー用クリップ。
- 請求項2に記載のゴルフのボールマーカー用クリップにおいて、前記基板は、長径が前記ボールマーカーの直径より大きく、短径が前記ボールマーカーの直径より小さく、前記凹部は2つであり、前記基板の長手方向に前記ボールマーカーの直径より小さい間隔で設けられていることを特徴とするゴルフのボールマーカー用クリップ。
- 請求項2または3に記載のゴルフのボールマーカー用クリップにおいて、前記基板は真鍮製であり、前記表装板は表面に装飾が施されたアルミニウム製であることを特徴とするゴルフのボールマーカー用クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272921U JP3102090U (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | ゴルフのボールマーカー用クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003272921U JP3102090U (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | ゴルフのボールマーカー用クリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3102090U true JP3102090U (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=43255645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003272921U Expired - Lifetime JP3102090U (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | ゴルフのボールマーカー用クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3102090U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100522293C (zh) * | 2005-04-19 | 2009-08-05 | 住胶体育用品株式会社 | 高尔夫球位标志 |
JP2013183774A (ja) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Kobayashi Metal Parts:Kk | ゴルフマーカーセット |
-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003272921U patent/JP3102090U/ja not_active Expired - Lifetime
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