JP3101902U - 歯の隙間掃除機能付き歯ブラシ - Google Patents

Abstract

【課題】 歯の裏側に毛先をあてがって歯の間の詰まり物を簡単、確実に除去でき、しかも横幅を広くとることなく収納、保管できるよう形成した使い勝手の良い、歯の隙間掃除機能付き歯ブラシを提供する。
【解決手段】 柄１の先端１ａに長手方向に沿ってブラシ部２を形成し、柄１の基端１ｂに歯４の隙間掃除用の補助ブラシ部３を形成する。上記の補助ブラシ部３を、柄１の基端１ｂの延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先を向けて、且つ柄１の幅の範囲内で傾斜状に設ける。
【選択図】 図１

Description

本考案は歯ブラシに関し、更に詳しくは歯の裏側等に毛先をあてがって歯に詰まった物を、簡単且つ確実に除去できるよう形成した歯の隙間掃除機能付き歯ブラシに関するものである。

従来、この種の歯ブラシとしては、例えば柄の先端部に先部ブラシが、また柄の基端部に、柄と直角を成すように基部ブラシが設けられているものがある（特許文献１参照）。

この従来品は、例えば筋力が弱っていたり、関節が固くなっていて肘を水平にあげにくく、前歯の表面を磨きにくい高齢者でも、歯を楽に磨くことができるようにするためのものである。そのためこの従来品は、上記の通り、基部ブラシが柄から垂直に植毛されていたから、これによると柄を上下動させて歯を磨くことになり、例えば歯の裏側に基部ブラシの毛先をあてがって歯の間の詰まり物を掻き取ることができない、という欠点があった。

また従来品は、基部ブラシが、上記の通り、柄と直角（Ｔ字形）に設けられていた。従って従来品によると、収納、保管時に、横幅が広く必要になり、収納スペースが余計にかかり、歯ブラシホルダーに納まる本数が減り、使い勝手が悪い、という問題点があった。
実用新案登録第３０８６２３４号公報

本考案は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本考案が解決しようとする課題は、例えば歯の裏側に毛先をあてがって歯の間の詰まり物を簡単、確実に除去でき、しかも横幅を広くとることなく収納、保管できるよう形成した使い勝手の良い、歯の隙間掃除機能付き歯ブラシを提供することにある。

本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本考案の歯ブラシは、図１等に示されるように、柄１の先端１ａに長手方向に沿ってブラシ部２が形成され、柄１の基端１ｂに歯４の隙間掃除用の補助ブラシ部３が形成されている歯４の隙間掃除機能付き歯ブラシであって、上記の補助ブラシ部３が、柄１の基端１ｂの延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先が向けられて、且つ柄１の幅の範囲内で傾斜状に設けられていることを特徴とする（請求項１）。

ここで、ほぼ４５度とは、角度Ａが４５度には限定されるものではなく、掻き取り操作がし易い範囲であれば、角度Ａは多少増減されるのでも良い、ということを意味する。本考案の場合、補助ブラシ部３は、歯４（図３参照）の裏側にあてがって詰まり物を掻き取るとき、ブラシ部２の毛先が衣服に接触しないよう、ブラシ部２が設けられている柄１の面の側に形成されているのでも良い。

また請求項１記載の本考案は、補助ブラシ部３が、柄１の基端１ｂの端面１ｃから傾斜状に設けられているのが好ましい（請求項２）。

なぜならこれによると、補助ブラシ部３が柄１と一連の状態に形成され、補助ブラシ部３の毛先の位置を把握し易く、その分、詰まり物の引っ掻き操作を容易化できるからである。

また請求項１又は２記載の本考案の場合、補助ブラシ部３の毛は、ブラシ部２の毛より硬質であるのが好ましい（請求項３）。

なぜならこれによると、ブラシ部２を操作して歯４を磨くときと、補助ブラシ部３を使用して歯４の間の詰まり物を除去するときとで力の入れ具合を加減でき、補助ブラシ部３の毛に腰ができ、その分、歯４に詰まった物を掻き取り易くなるからである。

また請求項１乃至３の何れかに記載の本考案の場合、補助ブラシ部３が柄１の基端１ｂに嵌め付けられる筒状の軸部３ａを備え、この軸部３ａによって柄１の基端１ｂに着脱自在に形成されているのが好ましい（請求項４）。

なぜならこれによると、補助ブラシ部３の毛先が磨耗したとき、補助ブラシ部３だけを交換することで済み、全体を交換する必要がなく、使い勝手が良くなるからである。

本考案は、このように歯の隙間掃除用の補助ブラシ部が、柄の基端の延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先が向けられ、且つ柄の幅の範囲内で傾斜状に設けられているものである。
従って本考案を使用すれば、歯の裏側に補助ブラシ部の毛先をあてがって歯の間に詰まった物を掻き取り易く、また収納や保管の際も横幅を広く必要とすることがない、という実用上優れた効果を奏する。

以下、本考案の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
１は柄であり、２はこの柄１の先端１ａに長手方向に沿って形成されているブラシ部である。３は、歯４（図３参照）の隙間掃除用の補助ブラシ部である。この補助ブラシ部３は、柄１の基端１ｂに形成されている。

上記の補助ブラシ部３は、柄１の基端１ｂの延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先が向けられ、且つ柄１の幅の範囲内で傾斜状に設けられている。角度Ａは、この実施形態では４５度に選定されている。また補助ブラシ部３は、上記のブラシ部２が設けられている柄１の面とは反対側の面に、且つ柄１の基端１ｂの端面１ｃから傾斜状に設けられている。またこの補助ブラシ部３は、この実施形態では柄１の幅の全長にわたって設けられ、その毛はブラシ部２の毛より硬質に選定されている。

次に本考案の使用例を説明する。
本考案の歯ブラシの場合、歯４の間の詰まり物は補助ブラシ部３を使用して除去する。補助ブラシ部３は、上記の通り、ブラシ部２が設けられている柄１の面とは反対側で、柄１の基端１ｂの延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先が向けられて傾斜状に設けられている。従って使用者は、補助ブラシ部３を内側、ブラシ部２が外側になるように柄１を持ち、補助ブラシ部３の毛先を、図３に示されるように、例えば歯４の裏側にあてがい、下方に引っ掻いて歯４の間の詰まり物を除去する。この場合、本考案品は、補助ブラシ部３が柄１に対し、ほぼ４５度傾斜状に形成されているから、使用者は胸の前で手首を無理なく返して補助ブラシ部３を操作できる。

以上の処において、本考案の場合、補助ブラシ部３は、柄１の幅の範囲内で傾斜状に設けられているのであれば良く、柄１の幅の全長にわたって設けられている場合には限定されない。

また本考案は、図４に示されるように、補助ブラシ部３が、柄１の基端１ｂに嵌め付けられる筒状の軸部３ａを備え、この軸部３ａによって柄１の基端１ｂに着脱自在に形成されているのでも良い。この実施形態の場合、軸部３ａは角筒状に形成され、補助ブラシ部３の毛先が磨耗したときは、補助ブラシ部３だけ柄１の基端１ｂから抜き取り、新しい補助ブラシ部３を柄１の基端１ｂに嵌め付けて交換する。

本考案の歯ブラシの好適な一実施形態を示し、Ａは側面図、ＢはＡのＢ−Ｂ線拡大断面図である。 同上歯ブラシの斜視図である。 同上歯ブラシの使用状態を示す側面図である。 同上歯ブラシの他の実施形態を示し、Ａは側面図、ＢはＡのＢ−Ｂ線拡大断面図である。

符号の説明

１ 柄
１ａ 先端
１ｂ 基端
１ｃ 端面
２ ブラシ部
３ 補助ブラシ部
３ａ 軸部
４ 歯
Ａ 角度

Claims (4)

1. 柄の先端に長手方向に沿ってブラシ部が形成され、柄の基端に歯の隙間掃除用の補助ブラシ部が形成されている歯の隙間掃除機能付き歯ブラシであって、上記の補助ブラシ部が、柄の基端の延長方向に向かってほぼ４５度斜め上方に毛先が向けられて、且つ柄の幅の範囲内で傾斜状に設けられていることを特徴とする歯の隙間掃除機能付き歯ブラシ。
2. 請求項１記載の歯の隙間掃除機能付き歯ブラシであって、補助ブラシ部が、柄の基端の端面から傾斜状に設けられていることを特徴とする歯の隙間掃除機能付き歯ブラシ。
3. 請求項１又は２記載の歯の隙間掃除機能付き歯ブラシであって、補助ブラシ部の毛が、ブラシ部の毛より硬質であることを特徴とする歯の隙間掃除機能付き歯ブラシ。
4. 請求項１乃至３の何れかに記載の歯の隙間掃除機能付き歯ブラシであって、補助ブラシ部が柄の基端に嵌め付けられる筒状の軸部を備え、この軸部によって柄の基端に着脱自在に形成されていることを特徴とする歯の隙間掃除機能付き歯ブラシ。

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