JP3101667U - ペット用のトイレ - Google Patents

Abstract

【課題】ペットの排泄物を吸い取る吸収材を入れた状態における持ち運びが極めて容易である防水性を備えたペット用のトイレを提供する。
【解決手段】本考案に係るペット用のトイレは、開口部を備え、内部にペットの排泄物を吸いとる吸収材Ｐを収容するトイレ本体１と、トイレ本体１の開口部を閉じる蓋体２とから成り、トイレ本体１と蓋体２は、柔軟性シートを用いて折り畳み可能に形成されている。また、蓋体２は、止着部材６を介してトイレ本体１における開口部の周囲全体を密閉する。さらに、トイレ本体１と蓋体２は、防水性を備えている。
【選択図】図２

Description

本考案は、例えば、猫や犬等のペットが使用するペット用のトイレであり、ペットの排泄物を吸い取る吸収材を入れた状態における持ち運びが極めて容易である防水性を備えたペット用のトイレに関するものである。

従来より、ペット用のトイレとして、種々の構造のものが提案されている。例えば、上面が開口しており、内部に防水層が形成され、防水層内において排泄物吸収用の砂を収納するトイレ本体と、トイレ本体の両側面に折り畳み可能に立設された一対の蓋と、トイレ本体の後端部から折り畳み可能に立設され、その側端部が前記蓋の後部側端部に取り付けられている後部壁と、トイレ本体の前端部に折り畳み自在に立設され、且つ、その側端部が蓋の前部側端部に取り付けられており、その壁面に出入り口が形成されている前部壁とで構成されているものがある（特許文献１参照）。
特開平８−６６１３５号公報

しかしながら、上述した従来のペット用のトイレでは、トイレ本体に砂を入れてある状態で、これらの砂が外に漏れ出すことなくトイレ本体を持ち運ぶことが非常に困難であった。

すなわち、従来のペット用のトイレは、トイレ本体の両側面に立設した一対の蓋を互いに折り畳むことでトイレ本体の上面の開口を閉塞し、一方の蓋の綴じ紐を他方の蓋のボタンに巻き付けてその閉塞状態を維持しているだけであるので、持ち運び中にトイレ本体が傾いてしまったときに、蓋の間から砂が漏れ出し易かった。

また、従来のペット用のトイレは、一対の蓋が折り畳まれるだけであって、砂を入れる前の状態におけるトイレ本体全体の折り畳みが不可能であるため、所定の収容スペースが必要となって非常に不便であった。

そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、ペットの排泄物を吸い取る吸収材を入れた状態において、その吸収材が外に漏れ出すことなくトイレ本体を簡単に持ち運びぶことができ、また、吸収材を入れる前には、トイレ本体の全体をコンパクトに折り畳むことができるようにしたペット用のトイレを提供することを目的とする。

上述した課題を解決するため、本考案に係るペット用のトイレは、開口部を備え、内部にペットの排泄物を吸いとる吸収材を収容するトイレ本体と、トイレ本体の開口部を閉じる蓋体とから成り、トイレ本体と蓋体は、柔軟性シートを用いて折り畳み可能に形成されていることで、上述した課題を解決した。

また、蓋体は、止着部材を介してトイレ本体における開口部の周囲全体を密閉することで、同じく上述した課題を解決した。

さらに、トイレ本体と蓋体は、防水性を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。

また、トイレ本体と蓋体は、いずれも内側の防水性素材と、外側の柔軟性素材により形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。

加えて、トイレ本体の内側において、底部の周囲部分と側壁部の下端部分との当接部分に、帯状の防水フィルムを配置していることで、同じく上述した課題を解決した。

また、蓋体において、蓋体の周囲部分と止着部材との当接部分に、帯状の防水フィルムを配置していることで、同じく上述した課題を解決した。

この他、トイレ本体の側壁部における対向する位置に、取っ手を設けていることで、同じく上述した課題を解決した。

また、吸収材が、種々の粒状物であることで、同じく上述した課題を解決した。

さらに、止着部材が、ファスナーであることで、同じく上述した課題を解決した。

本考案に係るペット用のトイレは、開口部を備え、内部にペットの排泄物を吸いとる吸収材Ｐを収容するトイレ本体１と、トイレ本体１の開口部を閉じる蓋体２とから成り、トイレ本体１と蓋体２は、柔軟性シートを用いて形成されているため、吸収材Ｐを収容していない状態で、トイレ本体１と蓋体２をコンパクトに折り畳むことができる。そのため、トイレ本体１を使用しないときのトイレ本体１の収納や保管が極めて容易である。

また、トイレ本体１と蓋体２が柔軟性シートを用いて形成されているため、吸収材Ｐを収容しているトイレ本体１を、平坦でない場所にも安定的に設置できる。その結果、例えば、屋外における河原等の起伏があって平らでない地面等においても、トイレ本体１を安定的に設置できる。このとき、地面のでこぼこに合わせてトイレ本体１の底部３も自在に変形するので、トイレ本体１を水平に維持できる。そして、ペットがトイレとして使用している最中に、トイレ本体１の全体が、がたがたと揺れるようなこともない。

さらに、蓋体２は、止着部材６を介してトイレ本体１における開口部の周囲全体を密閉するため、トイレ本体１を手に持って運搬しているときに、トイレ本体１が縦の状態になってしまった場合でも、ペットの排泄物を吸いとる吸収材Ｐがトイレ本体１の外に飛び出したり、ペットの排泄物がトイレ本体１の外に漏れ出すことがない。

また、トイレ本体１と蓋体２は、防水性を備えているため、ペットの排泄物がトイレ本体１の外に漏れ出すことがない。

加えて、トイレ本体１と蓋体２は、いずれも内側の防水性素材８と、外側の柔軟性素材７により形成されているため、防水性を確保すると共に、トイレ本体１を室内の床等に置いたときに、床に傷を付けるような事態を回避できる。

また、トイレ本体１の内側において、底部３の周囲部分と側壁部４の下端部分との当接部分に、帯状の防水フィルム９を配置しているため、より確実にトイレ本体１の防水性を確保している。

同様に、蓋体２において、蓋体２の周囲部分と止着部材６との当接部分に、帯状の防水フィルム１０を配置しているため、より確実に蓋体２の防水性を確保している。

この他、トイレ本体１の側壁部４における対向する位置に、取っ手５を設けているため、この取っ手５を手で握ることで、トイレ本体１の持ち運びが極めて容易である。

また、吸収材Ｐが、種々の粒状物であるため、ペットの排泄物を即座に吸いとることができる。

さらに、止着部材６が、ファスナーであるときは、蓋体２によりトイレ本体１の開口部を、誰もが簡単に開けたり閉めたりすることができる。

以下に、本考案を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本考案に係るペット用のトイレは、例えば、猫や犬等のペットが、トイレとして使用するものである。このペット用のトイレは、図１・図２に示すように、開口部を備え、内部にペットの排泄物を吸いとる吸収材Ｐを収容するトイレ本体１と、トイレ本体１の開口部を閉じる蓋体２とから成る。このトイレ本体１と蓋体２は、柔軟性シートを用いて折り畳み可能に形成されている。

トイレ本体１は、図１に示すように、底部３と側壁部４とから成り、全体が円形に形成されている。また、トイレ本体１は、充分な量の吸収材Ｐを収容できるように、所定の深さを備えている。さらに、トイレ本体１の側壁部４における対向する位置には、帯紐状の取っ手５を２個設けている。そして、トイレ本体１の開口部を閉じる蓋体２も円形に形成され、トイレ本体１の側壁部４に連設されている。この蓋体２は、トイレ本体１の開口部を密閉するものである。

尚、図に示すトイレ本体１と蓋体２は、円形に形成されているが、これに限定されることはなく、トイレ本体１と蓋体２を、例えば、楕円形や正方形等、どのような形状に形成しても差し支えない。

また、蓋体２は、図１・図３に示すように、例えば、スライド式ファスナー等の止着部材６を介して、トイレ本体１における開口部の周囲全体を密閉するものである。これらのトイレ本体１と蓋体２は、いずれも防水性を備えている。

具体的には、図１に示すように、トイレ本体１における底部３の外側に、例えば、ポリエステル製の布状シートである柔軟性素材７を配している。また、内側には、例えば、塩化ビニル製等の防水性素材８が貼設されている。この構成は、トイレ本体１における側壁部４や、蓋体２においても同様である。

そして、図１に示すように、トイレ本体１の内側において、底部３の周囲部分と側壁部４の下端部分とが当接する縫い目部分に沿って、例えば、塩化ビニル製等の帯状の防水フィルム９を配置している。具体的には、図４に示すように、トイレ本体１の底部３の周囲を挟むようにして折曲した帯状の防水フィルム９を配置し、さらに、底部３の外側に側壁部４の下端部分を重ね合わせて、これらの底部３・防水フィルム９・側壁部４を一体的に縫い付けている。

また、図２に示すように、蓋体２において、蓋体２の周囲部分と止着部材６との当接部分にも、塩化ビニル製等の帯状の防水フィルム１０を配置している。具体的には、図５に示すように、蓋体２の周囲部分に止着部材６であるファスナーのテープ部分１１を重ね合わせ、蓋体２の周囲とテープ部分１１を挟むようにして折曲した帯状の防水フィルム１０を配置し、これらの防水フィルム１０・蓋体２・テープ部分１１を一体的に縫い付けている。

尚、図に示す防水フィルム９・１０は、いずれも縫い付けて固定されているが、これに限定されることはない。例えば、防水フィルム９・１０を接着剤等を用いてトイレ本体１と蓋体２に固定する等、トイレ本体１と蓋体２の防水性を確保できる手段であれば、どのような固定手段を用いても差し支えない。

また、トイレ本体１に入れる吸収材Ｐとしては、一般的には所定の猫砂等の粒状物を用いるが、これに限定されることはない。例えば、シート状の吸収材Ｐを用いる等、ペットの排泄物を充分に吸収できるものであれば、どのような吸収材Ｐをトイレ本体１に入れても差し支えない。

次に、以上のように構成されたペット用のトイレについて、使用の一例を説明する。まず、図１・図２に示すように、止着部材３を開放して蓋体２を引き起こし、トイレ本体１の中に吸収材Ｐを収容する。そして、図２に示すように、蓋体２を開けた状態のままトイレ本体１を所定の場所に置き、吸収材Ｐの上でペットに糞尿等を排泄させる。

尚、使用後には、尿を吸収している吸収材Ｐや、糞が付着している吸収材Ｐを取り除いておくと良い。

また、吸収材Ｐを収容しているトイレ本体１を手に持って運搬するときには、図３に示すように、蓋体２によりトイレ本体１の開口部を密閉する。そして、図６に示すように、トイレ本体１の側壁部４に設けた２個の取っ手５を両手で持って、トイレ本体１をなるべく水平な状態にして運搬する。

尚、図７に示すように、トイレ本体１の側壁部４に設けた何れか一方の取っ手５を片手で持ち、トイレ本体１を縦にした状態で運搬しても良い。このとき、ペットの排泄物を吸いとる吸収材Ｐがトイレ本体１の外に飛び出したり、ペットの排泄物がトイレ本体１の外に漏れ出すことがないことは、前述した通りである。

トイレ本体１を長期間使用しない場合には、トイレ本体１の内部に吸収材Ｐを入れていない状態で、トイレ本体１と蓋体２をコンパクトに折り畳んで所定の場所に保管しておく。

トイレ本体と蓋体とから成るペット用のトイレの構成を示したもので、蓋体を略半分引き起こした状態の斜視図である。 トイレ本体と蓋体とから成るペット用のトイレの構成を示したもので、蓋体を完全に引き起こし、トイレ本体に吸収材を収容している状態の斜視図である。 蓋体が、ファスナーを介してトイレ本体の開口部を密閉している状態の斜視図である。 トイレ本体の底部の周囲を挟むようにして折曲した帯状の防水フィルムを配置し、さらに、底部の外側に側壁部の下端部分を重ね合わせて、これらの底部・防水フィルム・側壁部を一体的に縫い付けている状態の断面図である。 蓋体の周囲部分に止着部材であるファスナーのテープ部分を重ね合わせ、蓋体の周囲とテープ部分を挟むようにして折曲した帯状の防水フィルムを配置し、これらの防水フィルム・蓋体・テープ部分を一体的に縫い付けている状態の断面図である。 トイレ本体の側壁部に設けた２個の取っ手を両手で持ち、トイレ本体を水平にして運搬している状態を示す斜視図である。 トイレ本体の側壁部に設けた何れか一方の取っ手を片手で持ち、トイレ本体を縦にして運搬している状態を示す斜視図である。

符号の説明

Ｐ…吸収材
１…トイレ本体 ２…蓋体
３…底部 ４…側壁部
５…取っ手 ６…止着部材
７…柔軟性素材 ８…防水性素材
９…防水フィルム １０…防水フィルム
１１…テープ部分

Claims (9)

1. 開口部を備え、内部にペットの排泄物を吸いとる吸収材を収容するトイレ本体と、トイレ本体の開口部を閉じる蓋体とから成り、トイレ本体と蓋体は、柔軟性シートを用いて折り畳み可能に形成されていることを特徴とするペット用のトイレ。
2. 蓋体は、止着部材を介してトイレ本体における開口部の周囲全体を密閉する請求項１に記載のペット用のトイレ。
3. トイレ本体と蓋体は、防水性を備えている請求項１または２に記載のペット用のトイレ。
4. トイレ本体と蓋体は、いずれも内側の防水性素材と、外側の柔軟性素材により形成されている請求項１乃至３のいずれかに記載のペット用のトイレ。
5. トイレ本体の内側において、底部の周囲部分と側壁部の下端部分との当接部分に、帯状の防水フィルムを配置している請求項１乃至４のいずれかに記載のペット用のトイレ。
6. 蓋体において、蓋体の周囲部分と止着部材との当接部分に、帯状の防水フィルムを配置している請求項１乃至４のいずれかに記載のペット用のトイレ。
7. トイレ本体の側壁部における対向する位置に、取っ手を設けている請求項１乃至５のいずれかに記載のペット用のトイレ。
8. 吸収材が、種々の粒状物である請求項１に記載のペット用のトイレ。
9. 止着部材が、ファスナーである請求項２または６に記載のペット用のトイレ。

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