JP3101354B2 - 静電チャック及びこの静電チャックを備えたプラズマ装置 - Google Patents

静電チャック及びこの静電チャックを備えたプラズマ装置

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JP3101354B2 JP20480191A JP20480191A JP3101354B2 JP 3101354 B2 JP3101354 B2 JP 3101354B2 JP 20480191 A JP20480191 A JP 20480191A JP 20480191 A JP20480191 A JP 20480191A JP 3101354 B2 JP3101354 B2 JP 3101354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウエハ等の被処理体をク
ーロン力により吸着する静電チャック及びこの静電チャ
ックを備えたプラズマ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電チャックの吸着原理は、絶縁層を介
して対向配置されるウエハ等の吸着物と電極との間に電
圧を印加して、吸着物と電極に正、負の電荷を生じさ
せ、この間に働くクーロン力によって吸着物を吸引保持
するものである。
【0003】この種の静電チャックとしては、チャック
本体とウエハとの間に静電吸着シートを配設したものが
提案されている。この静電吸着用シートには給電用シー
トが接続され、チャック本体の表面が円形である場合に
は、静電吸着シートはこれに合せて円形に形成され、給
電用シートは帯状に形成され、給電用シートはチャック
本体の側面を辿って裏面に引出されている。静電吸着シ
ート及び給電用シートは共に絶縁層としての2枚のポリ
イミドシートの間に銅等の導電性シートを介在配置した
ものであり、各シートは柔軟性を有している。
【0004】また、他のタイプの静電チャックは、チャ
ック本体を兼ねるセラミックの内部に、ウエハと平行に
導電性シートを配設したもので、この内部の導電性シー
トに給電するための給電用ピンがセラミックの裏面側か
ら直角に挿入されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の静電チャックの
最大の問題は、給電用シートの一部がウエハ処理室の内
部に露出することであり、特にプラズマエッチング装置
の場合には、給電用シートの露出部がプラズマダメージ
を受けるという問題がある。このダメージを極力押さえ
るために、給電用シートの露出部上方に環状石英カバー
を設けるものもある。しかし、この石英カバーとウエハ
との間のわずかな隙間を介して給電用シートがプラズマ
ダメージを受け、シートの寿命を大幅に縮めるという問
題がある。プラズマ処理装置においてプラズマの高温に
被処理体が晒され高温になり、この高温により被処理体
が変形するのを防ぐため、ウエハの冷却が行われる。一
般に載置台を冷却し、この載置台によりウエハを冷却す
ることが行われる。この冷却の熱移動を効率的に実行す
るため載置台と被処理体とを強力に密着させることが行
われる。即ち、球曲面にクランプリングにより押し付け
ることが行われる。しかし、均一した接触が得られな
い。そこで静電チャックが極めて有効である。
【0006】一方、後者の静電チャックでは、給電用シ
ートの露出部がプラズマダメージを受けるという問題は
生じないが、給電用ピンを下方から突き上げて導電性シ
ートと電気的に接続しているため、ウエハを載置するチ
ャックの表面が給電用ピンによって盛り上がり、吸着面
の平面度が失われて、ウエハを静電吸着する際の吸着力
が低下するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、柔軟性の高い静電吸着シ
ートを用いながらも、プラズマダメージを受けず、静電
吸着シートの寿命を大幅に高めることができる静電チャ
ック及び、この静電チャックを備えたプラズマ装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る静電チャッ
クは、チャック本体表面側にて、2枚の絶縁シート間に
導電層を介在して成る静電吸着用シートを配設して成る
静電チャックにおいて、2枚の絶縁シート間に導電層を
介在して構成され、上記チャック本体を貫通して配設さ
れる給電用シートを設け、この給電用シート及び上記静
電吸着用シートを平面的に接合して電気的に接続したこ
とを特徴とする。
【0009】本発明に係るプラズマ装置は、第1の電極
を有するチャンバと、前記チャンバ内にプラズマ発生用
のガスを供給する手段と、上述した本発明に係る静電チ
ャックであって、前記チャンバ内に配置され、前記チャ
ック本体が前記第1の電極と協働してプラズマを発生さ
せる第2の電極として機能する静電チャックと、前記静
電チャックの前記給電用シートを介して前記静電吸着用
シートに電圧を印加し、前記静電チャックに静電気を発
生させる手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、チャック本体正面側に配置さ
れた静電吸着用シートと、チャック本体を貫通して設け
た給電用シートとを電気的に接続することにより、給電
部材をチャック本体より露出させずに、柔軟性のある静
電吸着シートに確実に給電を行うことが可能となる。
【0011】しかも、この静電チャックにて被処理体を
温調しながら保持する場合にあっても、上記シート同士
平面的な接合により静電吸着シートの表面側の凹凸を
かなり小さくでき、被処理体と静電吸着シート間にガス
を導入して熱伝導率を高めた場合にも、上記静電吸着シ
ートの表面側の凹凸を、ガスのミーンフリーパス以下
(例えば、10μm以下)に押えることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は、本発明に係わる静電チャックを備
えたプラズマエッチング装置に適用した実施例の概略構
成を示している。このプラズマエッチング装置は、真空
チャンバ2と、チャンバ2内でウエハ4を保持するため
のテーブル6と、チャンバ2内に電界と直交する方向に
磁界を形成するための例えばマグネット部8と、真空チ
ャンバ2内にプラズマを発生させるためのRF電源10
とを備えている。
【0014】真空チャンバ2は、上部構成部材12と下
部構成部材14とを容器壁兼用として形成され、上構成
部材12の下部側壁には排気口16が設けられ、この排
気口16には真空ポンプ17が接続され、この真空ポン
プ17により真空チャンバ2内の圧力を10-6Torr程度
まで減圧することができる。また、上部構成部材12の
上部側壁にはエッチングガスを供給するためのガス導入
口18が設けられ、このガス導入口18には、エッチン
グガス例えば塩素ガス等のエッチングガスを供給するエ
ッチングガス供給ユニット19が接続されている。
【0015】テーブル6は耐熱材料例えばセラミックス
で形成された電気絶縁部20を介して下部構成部材14
上に設置され、下部構成部材14とテーブル6とは電気
的に接続されている。このテーブル6には、ウエハ4を
固定し保持する静電チャック22と、ウエハ4の温度調
節を行う温度調節部26とが設けられ、温度調節部26
には冷却流体等を循環させる流体通路24が形成され
る。
【0016】静電チャック22は、第2の電極である下
部電極を構成するチャック本体32を有し、このチャッ
ク本体32は、リード線33、ON/OFFスイッチ3
4、及びコンデンサ35を介してRF電源10に接続さ
れている。また、第1の電極である上部電極を構成する
上部構成部材12は、リード線36を介して接地されて
いる。つまり、これらの電極は平行平板電極を構成する
ように配置されている。
【0017】また、下部構成部材14と電気絶縁部20
とテーブル6を貫通して、熱伝達ガス供給孔28が形成
され、このガス供給孔28には、熱伝達ガス例えば不活
性ガスのHeなどを静電チャック22とウエハ4との間
に供給するための熱伝達ガス供給ユニット30が接続さ
れている。この熱伝達ガス供給ユニット30により、熱
伝達ガスとしては例えばHe,O2 ,Ar,N2 等から
選択されたガスを、静電チャック22とウエハ4との間
に、例えば10Torrの圧力になるよう充填することによ
り、ウエハ4と静電チャック22との間の温度差を5℃
以下に抑えることができる。
【0018】上記マグネット部8は、真空チャンバ2内
の電極間に被処理体例えば半導体ウエハ表面に平行な水
平磁場を形成する機能を有し、水平に設けられた支持部
材37と、この支持部材37に支持された永久磁石38
と、これらを図1の矢印方向に回転させるモータ39と
で構成されている。
【0019】このように構成された本実施例におけるマ
グネトロンプラズマエッチング装置では、真空チャンバ
2内を真空ポンプ17によって減圧し、エッチングガス
供給ユニット19からガス導入口18を介して真空チャ
ンバ2内にエッチングガスを導入する。そして、ON/
OFFスイッチ34をONしてRF電源10によって例
えば13.56MHzの高周波電力を上部電極と下部電極との間
に印加すると共に、永久磁石38をモータ39によって
回転させて電極間に磁場を形成する。その結果、電極間
に存在する電子がサイクロン運動を行い、電子がエッチ
ングガスの分子に衝突することによって分子が電離して
イオン化し、プラズマが発生する。発生したプラズマ
は、下部電極32上に保持されているウエハ4の上面に
吸着して、ウエハの表面で化学反応を起し、ケミカルエ
ッチングが行われる。
【0020】この実施例では、電極間に直交電磁界が存
在するので電子がサイクロイド運動を行い、電子がエッ
チングガスの分子に衝突する回数が増加するので、ガス
分子のイオン化率が向上し、10-2〜10-3Torrという
比較的低い圧力でも、1μm/minという高いエッチ
ング速度を得ることができる。従って、このプラズマエ
ッチング装置では、ウエハ1枚当りの処理時間が短縮さ
れると共に、エッチングの信頼性が向上する。また、イ
オンの平均エネルギが低くなるため、ウエハに対するダ
メージも小さくなる。
【0021】次に、本発明に係わる静電チャックの一実
施例について説明する。
【0022】図2に示すように静電チャック22は、下
部電極を構成するチャック本体32と、チャック本体3
2の上面に配置される柔軟性を有する静電吸着シート4
0と、この静電吸着シート40に給電するための給電用
シート42とを有している。
【0023】前記チャック本体32は、例えばアルミニ
ウムで形成され、図3に示すように静電吸着シート40
を配設する上面44側に、給電用シート42の一端部を
上面44上から突没することなく収容し、平面を形成す
る凹部46と、この凹部46と連続して開口し、チャッ
ク本体32の裏面まで貫通するスリット48とを有して
いる。
【0024】上記静電吸着シート40は、絶縁性の2枚
のポリイミドシート50と、これらのポリイミドシート
50の間に介挿された誘電層としての導電性シート52
とを有し、チャック本体32の表面形状に合せて円形に
形成されている。2枚のポリイミドシート50の周縁部
は、導電性シート52の周縁部を覆うように溶着されて
いる。そして、導電性シート52は銅等の導電体で形成
されている。本実施例では導電性シート52は約20μ
mの厚さを有し、ポリイミドシート50は1枚当り約5
0μmの厚さを有している。また、静電吸着シート40
の裏面には、図4に示すように接点54が形成されてい
る。この接点54は、ポリイミドシート50の裏面側を
一部切除して導電性シート52を露出させることにより
形成されている。さらに、この静電吸着シート40で
は、シート40の厚さ方向に貫通する多数のガス導入口
56が設けられている。そして、チャック本体32に形
成されたガス供給孔28から供給される例えばHeガス
を、ガス導入口56を通して静電吸着シート40とウエ
ハ4との間に供給して充満させることにより、両者間の
熱伝達性を高めることができる。
【0025】上記給電用シート42は、静電吸着シート
40と同様に2枚のポリイミドシート51の間に導電性
シート53を介在させて形成されている。なお、給電用
シート42と静電吸着シート40とは熱膨脹係数がほぼ
等しい材質であればよく、必ずしも同一材料により形成
する必要はない。また、給電用シート42は、図5に示
すように帯状に形成され、一端部に幅狭部58が形成さ
れ、その他の部分は幅広部60を形成している。そし
て、両端付近には接点62,64が設けられている。
【0026】上記チャック本体32の凹部46には、給
電用シート42の幅狭部60が収容されるので、チャッ
ク本体32の凹部46の寸法は、給電用シート42の幅
狭部60の寸法を考慮して設定されている。
【0027】給電用シート42は、幅狭部58と幅広部
60との境目で90度折り曲げて使用され、幅狭部58
をチャック本体32の凹部46に収容した後に、幅広部
60をスリット48に挿入し、挿入端部をチャック本体
32の裏面より引き出して折り曲げられている。スリッ
ト48の形状は少なくとも給電用シート42における幅
広部60を挿入できる形状であればよい。幅広部60の
挿入端部はチャック本体32の裏面に密着するようにほ
ぼ90度屈曲されている。
【0028】給電用シート42の一端部に形成された第
1の接点62は、静電吸着シート40の接点54に電気
的に接続されている。また、給電用シート42の他端部
に形成された第2の接点64は、図1に示すようにリー
ド線65に電気的に接続され、このリード線65はON
/OFFスイッチ66を介して直流電源67に接続され
ている。従って、ON/OFFスイッチ66をONし
て、直流電源67から例えば2KVの直流電圧を給電用
シート42を介して静電吸着シート40に印加すること
ができる。なお、第2の接点64の付近は図示しないO
リング等により気密にシールされている。
【0029】次に、本実施例に係わる静電チャックの作
用について説明する。
【0030】上記静電チャック22では、ウエハ4と、
静電吸着シート40の導電性シート52との間に直流電
源67によって高電圧(約2KV)を印加し、導電性シ
ート52とウエハ4に正と負の電荷を生じさせ、この間
に働くクーロン力によってウエハ4を吸着保持すること
ができる。この際の吸着力Fは、S:導電性シート52
の面積、ε:絶縁膜の誘電率、V:電圧、d:絶縁膜の
厚みとすると、理論的には下記の式によって表される。
【0031】F=(1/2)Sε(V/d)2 上記吸着力Fは、絶縁膜にポリイミドシートを用いた場
合には、F=50g/cm2 、セラミックを用いた場合
には、200〜500g/cm 2 となる。
【0032】本実施例では、上記吸着力Fを得るための
給電手段として、静電吸着シート40とチャック本体3
2によって覆われている給電用シート42とを使用して
いる。従って、静電チャックをプラズマエッチング装置
のチャックに使用する場合には、給電用シート42がプ
ラズマ生成空間に露出していないので、プラズマダメー
ジを受けることがなく、シートの寿命を大幅に伸ばすこ
とができる。
【0033】さらに、本実施例ではプラズマエッチング
を行う際に、温度調節部26によってウエハ4の温度調
節、例えば冷却を行っている。このような冷却を行うた
めには、ウエハ4と静電吸着シート40との間に熱伝達
率を高めるためのガスを充填することが不可欠となる。
つまり、上述した吸着力Fではウエハ4の吸着保持は可
能であっても、この程度の吸着力では熱伝達が良好に行
われないからである。そこで、上記吸着力Fは、ウエハ
4及び静電吸着シート40の間に導入される熱伝導性ガ
スの圧力を高めるための密封作用も有している。
【0034】また、静電吸着シート40及び給電用シー
ト42の絶縁層と導電層を形成する絶縁材料、導電材料
としては、ポリイミド、銅に限定されるものではなく、
絶縁層としてはセラミックシートも用いることができ
る。なお、静電吸着シート40及び給電用シート42の
材料としては、両者の熱変形によって接点54,62間
の電気的接続に支障を生じないような、熱膨脹係数がほ
ぼ等しい材料であればいずれでもよい。
【0035】なお、上記静電チャックをプラズマエッチ
ング装置に適用した場合には、プラズマが上部電極と下
部電極との間に発生した時に、これらの電極間に配置さ
れたウエハは発生したプラズマを介して上部電極と導通
し、ウエハに負の電荷が蓄積される。そのため、正の電
荷が蓄積される静電吸着シートとウエハとの間のクーロ
ン力が増加し、静電チャックの吸着力が高められる。即
ち、プラズマが発生している期間のみウエハが静電チャ
ックされるていることになる。
【0036】図6から図10図は静電吸着シートの変形
例を示している。これらの変形例では、図6に示すよう
に静電吸着シート40の上面の周辺部に円周溝70が帯
状に形成されている。これらの円周溝70は円板状の静
電吸着シートの周面から10mm〜15mm内側の部位
に形成されている。そして、これらの円周溝70は周縁
部の導通を確保するための溝無し部72によって4分割
されている。また、円周溝70の代りに多数の穴を10
mm〜15mmピッチで形成しても良い。
【0037】図7に示す第1の変形例は、銅製の導電性
シート52aの周縁部を帯状にエッチングによって欠落
させることによりポリイミドシート50aの上側を陥没
させ、円周溝70aを形成したものである。
【0038】図8に示す第2の変形例は、上側のポリイ
ミドシート50bの周縁部をエッチングによって凹状に
欠落させることにより、円周溝70bを形成したもので
ある。
【0039】図9に示す第3の変形例は、銅製の導電性
シート52の周縁部をエッチングによって欠落させると
共に、上側のポリイミドシート50cの周縁部を凹状に
加工し、円周溝70cを形成したものである。
【0040】図10に示す第4の変形例は、銅製の導電
性シート52dの周縁部をエッチングによって欠落させ
ると共に、ポリイミドシート50dの周縁部を帯状に貫
通加工し、円周穴70dを形成したものである。
【0041】このようにポリイミドシートの周縁部に溝
を形成することにより、ガス導入口56から供給される
ガスを貯留して、その拡散速度を遅くし、ウエハ4と静
電吸着シート40との間のガス圧を高めると共に、均一
化させることができる。
【0042】上述の静電チャックは主にプラズマエッチ
ング装置、プラズマCVD装置、スパッタリング装置等
に適用されるが、このような温度調節を必要とするチャ
ックに限らず、被処理体の処理時あるいは搬送時にチャ
ック機能を必要とする各種分野に適用可能である。そし
て、静電吸着シート40の表面側の凹凸を±5μm以内
に抑さえることによって、上述した熱伝達率の向上だけ
でなく、被処理体を高精度の平面度を維持して保持する
ことも可能となり、露光用のチャックとしても使用する
ことも可能である。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ャック本体表面側に配設される静電吸着シートへの給電
部材として、チャック本体を貫通して配設される給電シ
ートを用いることにより、静電吸着シート表面側の凹凸
を極力抑え、かつ、給電用シートをチャック本体の裏面
以外に露出させない構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるプラズマエッチング
装置の部分断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる静電チャックの断面
図である。
【図3】静電チャックにおけるチャック本体を示す斜視
図である。
【図4】静電チャックにおける静電吸着シートの底面図
である。
【図5】給電用シートの折曲げ前の形状を示す平面図で
ある。
【図6】静電吸着シートの変形例を示す平面図である。
【図7】各々静電吸着シートの変形例を示す図6のA−
A線に沿った断面図である。
【図8】各々静電吸着シートの変形例を示す図6のA−
A線に沿った断面図である。
【図9】各々静電吸着シートの変形例を示す図6のA−
A線に沿った断面図である。
【図10】各々静電吸着シートの変形例を示す図6のA
−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
22 静電チャック 32 チャック本体 40 静電吸着用シート 42 給電用シート 46 凹部 48 スリット 70 円周溝
TE038101
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 功宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 奥村 勝弥 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (56)参考文献 特開 平1−298721(JP,A) 特開 平3−194948(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/15 H01L 21/3065 H01L 21/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック本体表面側にて、2枚の絶縁シ
    ート間に導電層を介在して成る静電吸着用シートを配設
    して成る静電チャックにおいて、 2枚の絶縁シート間に導電層を介在して構成され、上記
    チャック本体を貫通して配設される給電用シートを設
    け、この給電用シート及び上記静電吸着用シートを平面
    的に接合して電気的に接続したことを特徴とする静電チ
    ャック。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記チャック本体の表面に形成され、上記給電用シート
    をチャック本体表面とほぼ面一にて収容する凹部と、 チャック本体の表面側にて上記凹部に隣接して開口し、
    チャック本体の裏面側まで貫通するスリットと、 を設けたことを特徴とする静電チャック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記静電吸着用シートは、その上面の周縁部に円周溝を
    有することを特徴とする静電チャック。
  4. 【請求項4】 第1の電極を有するチャンバと、 前記チャンバ内にプラズマ発生用のガスを供給する手段
    と、 請求項1乃至3のいずれかに記載の静電チャックであっ
    て、前記チャンバ内に配置され、前記チャック本体が前
    記第1の電極と協働してプラズマを発生させる第2の電
    極として機能する静電チャックと、 前記静電チャックの前記給電用シートを介して前記静電
    吸着用シートに電圧を印加し、前記静電チャックに静電
    気を発生させる手段と、 を有することを特徴とするプラズマ装置。
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