JP3101336B2 - 半導体集積記憶回路 - Google Patents

半導体集積記憶回路

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JP3101336B2 JP03050545A JP5054591A JP3101336B2 JP 3101336 B2 JP3101336 B2 JP 3101336B2 JP 03050545 A JP03050545 A JP 03050545A JP 5054591 A JP5054591 A JP 5054591A JP 3101336 B2 JP3101336 B2 JP 3101336B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/16Multiple access memory array, e.g. addressing one storage element via at least two independent addressing line groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積記憶回路特
に2つのCPUの間に配置されて共有メモリとして使用
されたりするデュアルポート・メモリに関するものであ
る。電子機器の機能・性能の向上に対する要求は増々強
くなっている。また、半導体集積回路の価格は増々安価
になってきている。この結果、近年ではシステムに要求
される機能・性能を満たすために、ひとつのシステムに
複数のCPUを搭載し、各CPUに負荷を分散させる方
式を採ることが多い。このようなシステムでデュアルポ
ート・メモリが広く使われている。デュアルポート・メ
モリには書込みポートと読出しポートの2つのポートを
有するもの例えばファーストイン・ファーストアウト・
メモリ(FIFO)やラストイン・ファーストアウト・
メモリ(LIFO)等のメモリがある。
【0002】
【従来の技術】複数のCPUが1つのデュアルポート・
メモリを共有する例を図6(a)に示す。CPUL とC
PUR の間にデュアルポート・メモリDPMが配置さ
れ、ふたつのCPUの共有メモリとして使用されてい
る。デュアルポート・メモリDPMは制御線L1 を介し
てCPUL からアドレス制御情報、読出し・書込み制御
情報を受け、データバス線DB1 を介してCPUL とデ
ータのやりとりを行う。同時に、デュアルポート・メモ
リDPMは制御線L2 を介してCPUR からアドレス制
御情報、読出し・書込み制御情報を受け、データバス線
DB2 を介してCPUR とデ一タのやりとりを行う。こ
の時、ふたつのCPUは原則として互いに相手方のCP
Uの動作を意識することなく、独立にメモリをアクセス
できる。
【0003】計測器の場合を例に更に詳細に説明する
と、例えばCPUL には計測用の周辺機器が接続され
て、CPUL はこの周辺機器を制御して計測を行い、そ
の結果をデュアルポート・メモリDPMに書込む。一
方、CPUR には計測結果出力用の周辺機器(プリン
タ、CRT等)が接続されて、該CPUR はデュアルポ
ート・メモリから読出したデータを加工して、その結果
を該出力用周辺機器に送出する。このように計測作業と
出力作業を別のCPUに分担させることによって、ひと
つのCPUに対する負荷が軽くなり、高速な動作が可能
となる。
【0004】このようなデュアルポート・メモリは、一
般に図6(c)に示したように構成される。この図のデ
ュアルポート・メモリDPMにおいて、メモリセルアレ
イ10を除いた各回路は左ポート及び右ポート用に別々
に用意されており、各ポートから同一メモリセルに独立
にアクセス可能になっている。左ポートからはアドレス
入力A0L〜AnLが左アドレス・バッファ31に印加さ
れ、その出力の一部は左行デコーダ21に送出されて、
メモリセルアレイ中の所望の行を選択する。左アドレス
・バッファ31の残りの出力は左列デコーダ23に送出
されて、メモリセルアレイ中の所望の例を選択する。こ
のようにして選択された所望のメモリセルは、左IO回
路25に電気的に接続され、読出し・書込み動作が可能
となる。一方、左ポートに印加された他の制御信号/C
L ,/WEL は左IOバッファ33を制御して、左I
O回路25を介してメモリセルに対して読出し・書込み
動作を行う。右ポートに対しても、同様に右アドレス・
バッファ32、右行デコーダ22、右列デコーダ24、
右IO回路26、右IOバッファ34が設けられてお
り、左ポートと同様の動作によりメモリセルに対して読
出し・書込み動作を行う。
【0005】上述のようなふたつのポートからの独立し
たアクセスを達成するために、デュアルポート・メモリ
のメモリセルは、通常図6(b)のように構成される。
図では12,13が負荷素子であり、高抵抗ポリシリコ
ン等で形成される。また14,15はドレインとゲート
がクロス接続されたMOS FETであり、これらの1
2〜15の4素子でフリップ・フロップを構成して記憶
を保持することは通常のスタティック・メモリと同様で
ある。デュアルポート・メモリでは、このフリップ・フ
ロップ11に対して、2組の伝送手段が接続されてい
る。即ち、フリップ・フロップ11はゲートを左ポート
行選択線WLL に接続された第一の伝送用トランジスタ
ペア16,17を介して左ポート・ビット線BLL ,/
BLL に各々接続され、また、ゲートを右ポート行選択
線WLR に接続された第二の伝送用トランジスタペア1
8,19を介して右ポート・ビット線BLR ,/BLR
に各々接続される。このようにすることによって、各ポ
ートは同一のメモリセルアレイに対して独立にアクセス
可能となる。
【0006】ところで一般に、ある装置からのデータを
他の装置が処理する場合には、各々の装置のデータ処理
速度が異なるため、その間に介在してデータの受け渡し
を仲介するレート・バッファが必要となる。例えば、C
PUの処理データをプリンタに出力するような場合、C
PUからの処理データの転送速度はプリンタの印字速度
よりも速いため、一且CPUからの転送データを蓄え、
プリンタの処理速度に合わせてそのデータをプリンタに
送出するバッファが必要となり、このような用途には通
常FlFOが用いられる。
【0007】FIFO型記憶装置は、通常、図6(d)
に示すように構成される。この図において、40はFI
FOメモリであり、メモリセルアレイ10、書込み回路
41、書込ポインタ42、読出し回路43、読出ポイン
タ44により構成される。書込みポインタ42には書込
みクロック/Wが入力されており、メモリセルアレイ1
0のどの番地に割込みを行うかの情報、即ち書込みアド
レスをクロック/Wに従ってシーケンシャルに発生す
る。書込み回路41は、書込ポインタ42によって指示
された番地に対してDinに与えられた入力データを書込
む。一方読出ポインタ44には読出しクロック/Rが入
力されており、メモリセルアレイ10のどの番地から読
出しを行うかの情報、即ち読出しアドレスをクロック/
Rに従ってシーケンシャルに発生する。読出し回路43
は、読出ポインタ44によって指示された番地に対して
読出し動作を行い、その読出しデータをDout に出力す
る。なお、書込ポインタ42及び読出ポインタ44にリ
セット信号/RSTが入力され、両ポインタを初期設定
(0番地の設定)できるようになっている。ポインタは
具体的にはカウンタであり、クロックを計数してその計
数値をアドレスとする。最初リセット信号でクリアし、
ポインタ42は各書込みで入力するクロック/Wを計数
し、またそれより遅れて読出しを行ない、ポインタ44
は各読出し毎に入力するクロック/Rを計数し、ポイン
タ44の計数値はポインタ42の計数値を越えることは
ないようにすることで、FIFO動作を実行することが
できる。
【0008】デュアルポート・メモリをFIFOメモリ
に利用でき、この場合左L側、右R側は一方が書込み側
(書込み専用)、他方が読取り側(読出し専用)に固定
される。勿論、デュアルポート・メモリそれ自体は左,
右側が書込み、読出し側に任意、随時なることができ
る。
【0009】デュアルポート・メモリセルは上記のよう
な回路構成となっているが、このセルに対する書込みを
図7で説明する。図7のメモリセル部分は図6(b)と
同じであるため説明は省略する。各ポートのビット線対
には各々負荷トランジスタ51〜54が接続され、ビッ
ト線のレベルを維持する。また各ポートのデータ線対D
B,/DBにも各々負荷トランジスタ59〜62が接続
され、データ線のレベルを維持している。さらに各々の
ポートのビット線対とデータ線対との間には列選択用の
トランジスタ55〜58が介挿されており、各ポートの
列選択信号YL又はYR で導通を制御されている。ここ
では図示していないが、データ線対にはセンスアンプが
接続されて、読出し時にデータ線対の読出しレベルをセ
ンスする。また、書込み回路もデータ線に接続されて、
セルヘの書込みを制御する。図7(a)では、右ポート
から書込みを行う場合について説明するために、右ポー
トのみに書込み回路(63〜66で構成される回路部
分)を図示している。
【0010】まず、図7(a)で右ポートから選択セル
ヘデータ“H”を書込む場合を考えることとし、この時
左ポートは右ポートから書込みを行っている行を選択し
ていないものとする。即ち、ワード線WLR には“H”
レベル,WLL には“L”レベルが与えられているもの
とする。上記“H”を書込むために、入力INR
“H”,/INR に“L”が与えられる。この時、書込
み回路のトランジスタは63,66がオン、64,65
がオフとなり、その結果データ線DBR に“H”、/D
R に“L”が出力される。このデータ線レベルは列選
択トランジスタ57,58を介してビット線に伝達され
て、BLR を“H”,/BLR を“L”とし、この結果
メモリセル11のノードCが“H”、ノード/Cが
“L”となり、これによってトランジスタ15がオン、
14がオフになり、“H”書込みが達成される。この時
“L”側のビット線レベルは、ビット線負荷トランジス
タ54及びデータ線負荷トランジスタ62からの負荷電
流I1 ,I2 によってグランド・レベルに対して浮いた
レベルとなるが、負荷トランジスタ54,62のgmは
書込み回路のトランジスタ66のgmよりも通常小さく
設定されるために、このレベルの浮き(上昇)は(過常
数百mV程度)である。書込み時には、このレベルが伝
送トランジスタ18を介してセルのノード/Cに書込ま
れるが、これはクロスカップルされたセルの他方のトラ
ンジスタ14を充分にオフさせるレベルであり、従って
安定な書込みができる。
【0011】右ポートと左ポートが別々の行を選択して
いる場合は、このように通常のシングルポート・メモリ
と同様の書込み動作が行われ、デュアルポート・メモリ
特有の問題は生じない。しかし、右ポートと左ポートが
同一の行を選択している場合の書込み動作は、以下に示
すように通常のシングルポート・メモリと異なり、間題
を生じやすい。
【0012】左右両ポートが同一の行を選択し、且つ一
方のポート(例えば右ポート)から書込み(例えば
“H”書込み)を行う場合を次に図7(b)を参照して
説明する。この場合の動作は、殆ど上記の左右両ポート
が別々の行を選択している場合と同様であるが、左ポー
トの行選択線WLL が“H”レベルとなっている点が大
きく相違する。このために、左ポートのビット線負荷ト
ランジスタ52からメモリセルの左ポート伝送トランジ
スタ17を介してメモリセルのノード/Cに流入する電
流が生じる。また、左右両ポートが行のみでなく、列も
同一列を選択しているような場合には、左ポートの列選
択トランジスタ56もオンしているために、左ポートの
データバス線負荷トランジスタ60からの電流もメモリ
セルに流入することになる。このようにセルのノード/
Cに流入してきた左ポートからの電流は、メモリセルの
右ポート伝送トランジスタ19及び右ポートの列選択ト
ランジスタ58を介して右ポートの割込み回路を構成す
るトランジスタ66に吸収される。このように、左右両
ポートが同一行を選択した場合は、書込みトランジスタ
66はより多くの負荷電流を吸収しなければならず、従
って、“L”側のビット線レベル/BLの上昇を生じて
しまう。さらに、メモリセルの二つの伝送トランジスタ
17,19に左ポートのビット線負荷トランジスタ52
からの電流が流れるために、メモリセルのノード/Cの
レベルは、/BLL と/BLR のレベルをトランジスタ
17と19のgm比で分割したレベルとなる。一方、ト
ランジスタ17と19とは通常同一のチャネル長・チャ
ネル幅に設計されるから、このノード/Cのレベルは、
1.5V程度のかなり高いレベルとなってしまう。この
レベルはクロスカップルしたセルの他方のトランジスタ
14をオフさせることができず、従って書込み動作の不
安定化を招いてしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来技
術によるデュアルポート・メモリでは、両ポートが同一
行を選択した時の書込み動作が不安定になってしまうと
いう問題点を抱えていた。本発明は、このようなデュア
ルポート・メモリ特有の問題を解決し、常に安定な書込
み動作を行なえるようにすることを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明ではデュアルポー
ト・メモリにおいて、2つのポートが同一行を選択しか
つ一方のポートから書込みが行われるとき、少なくとも
該書込みの動作中は他方のポート側の行選択線のレベル
を通常選択レベルと非選択レベルとの間に設定する手段
(70,71,72)を備える。図1(a)のアドレス
一致検出回路70が上記同一行選択を検出する回路であ
り、右行、左行デコーダ電源制御回路71,72が上記
選択レベルを低下させる回路である。また図1(b)に
示すように、デュアルポート・メモリにおいて、2つの
ポートが同一行を選択しかつ一方のポートから書込みが
行われるとき、少なくとも該書込みの動作中は他方のポ
ート側のデータ線のインピーダンスを高くすることも可
能である。図1(b)の右、左データ線負荷制御回路7
3,74が、上記データ線負荷のインピーダンスを高く
する回路である。
【0015】また本発明では書込みポート及び読出しポ
ートの二つの専用ポートを有するデュアルポート・メモ
リにおいては、セルの読出しポート側伝送トランジスタ
の選択時のインピーダンスを、セルの書込みポート側伝
送トランジスタの選択時のインピーダンスよりも高くな
るように設定した。これは伝送トランジスタのチャネル
幅を変える、チャネル長を変える、ゲート電圧を変え
る、等により実施でき、図2にこの各例を示す。
【0016】
【作用】デュアルポート・メモリにおいて2つのポート
が同一行を選択し、かつ一方のポートから書込みが行な
われる(他方のポートは読出し。これは同じセルヘの同
時書込みは禁止される、FIFOなら一方が書込みなら
必ず他方は読出し、に依る)とき、読出し側から電流が
流入し、Lレベルを上げて書込みを不安定にするが、こ
れは流入電流を制限する、Lレベルの上昇を抑止する、
ことにより改善できる。
【0017】図1(a)では読出し側の行選択線(ワー
ド線)の選択レベル(Hレベル)を下げ、伝送トランジ
スタ17のインピーダンスを上げることで上記のことを
行なっている。また図1(b)ではデータ線、ビット線
負荷60,52のインピーダンスを高くすることで上記
のことを行なっている。更に図2では伝送トランジスタ
のサイズを変えて上記のことを行なっている。
【0018】
【実施例】図1,2を詳細に説明する。図1(a)では
右ポートの行アドレスA0R〜AiR及び左ポートの行アド
レスA0L〜AiLは、各々アドレスバッファ32,31に
よってMOSレべルに変換された後、アドレス一致検出
回路70に送出され、右ポートと左ポートの行アドレス
が一致しているか否かがチェックされる。アドレス一致
検出回路70は、左右両ポートの行アドレスが一致した
とき一致検出出力AMを発生し、これを左右の各行デコ
ーダ電源制御回路71,72に送出する。右行デコーダ
電源制御回路71は、該出力AMと左ポートの書込み制
御信号/WEL を入力されて、右ポートの行デコーダ2
2に電源レベルVCRを送出する。同様にして、左行デコ
ーダ電源制御回路72は、該出力AMと右ポートの書込
み制御信号/WER を入力されて、左ポートの行デコー
ダ21に電源レベルVCLを送出する。左右の各行デコー
ダ22,21は、この電源レベルとアドレス・バッファ
からの出力信号を入力されて、行選択線に出力を送出す
る。
【0019】図3(a)は、アドレス一致検出回路70
の構成例を示した図であり、複数の排他的OR(以後E
ORと略称する)回路G11,G12,……とノア回路G10
とで構成される。EOR回路は各アドレス・ビット
0 ,A1 ,……毎に設けられ、右及び左のアドレス信
号が入力され、左右のアドレスが一致していれば
“L”、不一致であれば“H”の各信号を出力する。ノ
ア回路G10は、この信号を入力されて、左右のアドレス
が全て一致していれば“H”、不一致であれば“L”の
信号AMを出力する。
【0020】図3(b)は、行デコーダ電源制御回路7
1,72の構成例を示したもので、インバータI1 ,I
2 、ナンドゲートG11、PチャネルFET Q1 、Nチ
ャネルFETQ2 ,Q3 からなっている。この回路には
書込み制御信号/WE及びアドレス一致検出信号AMが
入力され、左右両ポートのアドレスが一致している(A
M=H)期間に書込み信号が印加されると、インバータ
2 の出力LCが“H”になる。3つのFETQ1 〜Q
3 の接続点がこの電源制御回路の出力端VCであり、L
Cが“L”の時にはQ1 がオン、Q2 がオフとなってV
CにはVccレベルが出力される。またLCが“H”の時
にはQ1 がオフ、Q2 がオンとなって、常時オンしてい
るトランジスタQ3 によってVCにはVcc−Vthのレベ
ルが出力される。トランジスタQ2 は狭チャネル幅、長
チャネル長の低gmのFETであり、Q2 ,Q3 がとも
にオンの時即ちLCが“H”の時には、VCにはVcc一
Vth(VthはQ3 の閾値電圧)のレベルが出力される。
【0021】この電源制御回路の出力VCは、行選択線
を駆動する行デコーダ回路の最終段インバータの電源と
して供給される。この様子を図3(c)に示す。この図
でG12はナンド回路,Q5 はPチャネルトランジスタ、
6 はNチャネルトランジスタであり、Q5 ,Q6 によ
って行デコーダ回路21,22の最終段インバータが構
成されているが、その電源はVccではなくVCとなって
いる。従って、該デコーダ回路の“L”レベル出力は通
常のインバータと同様0Vであるが、“H”レベル出力
はVccではなくVCであり、メモリの動作状態に対応し
てVcc又はVcc一Vthのどちらかのレベルをとる。
【0022】図4(a)は、上述の図1(a)の動作の
タイムチャートである。ここでは、従来技術の項におけ
る説明と同様に、左ポートのアドレスが右ポートのアド
レスに一致しかつ右ポートから書込みが行われたとす
る。図のT1 は左ポートのアドレスが変化して右ポート
のアドレスに一致した時刻、T2 は右ポートに書込み信
号が印加された時刻、T3 は右ポートが書込み動作を終
了した時刻、T4 は左ポートのアドレスが変化して左ポ
ートと右ポートのアドレスが不一致となった時刻を各々
示している。
【0023】まず時刻T1 は左右両ポートのアドレスが
不一致であるため、アドレス一致検出出力AMは“L”
レベルであり、これを受けて信号LCも“L”レベルと
なっている。この時のVCはVccレベルである。時刻T
1 で左ポートのアドレスが変化して、右ポートのアドレ
スに一致するため出力AMは“H”レベルとなるが、右
ポートは書込み動作に入っていないため出力LCは
“L”レベルのままで、従ってVCもVccレベルに保持
される。なお、このアドレスで選択される行の行選択線
WLL のレベルは、時点T1 でVccレベルとなる。次に
時刻T2 で右ポートが書込み動作に入ると、出力LCが
“H”レベルとなり、VCはVcc−Vthレベルに低下す
る。これを受けて左ポートの選択行の“H”レベルもV
cc−Vthレベルに低下する。時刻T3 で右ポートの書込
みが終了すると、VCは再びVccレベルに復帰し、行選
択線の“H”レベルもVccに復帰する。さらに,時刻T
4 で左ポートのアドレスが変化すると、該行選択線のレ
ベルは0Vになるとともに、アドレス一致検出出力AM
は不一致を検出して“L”となる。
【0024】以上が図1(a)の実施例の動作概要であ
る。このように左右両ポートが同一行を選択し、かつ一
方のポートが書込み動作に入った時に、他方の読出しポ
ート側行選択線の“H”レベルを低下させることによっ
て安定な書込みができる理由について以下に説明する。
図7(b)で説明したように、左右両ポートが同一行を
選択しかつ一方(本例では右)のポートから書込みを行
った場合、メモリセルのノード/Cのレベルは、/BL
L と/BLR のレベルをトランジスタ17とl9のgm
の比で分割したレベルとなるが、本発明ではこの時の読
出しポート側の行選択線レベル(即ちWLL レベル)を
低下させることによってトランジスタ17のgmを低下
させるため、ノード/Cのレベルは従来例よりも低下
し、その結果クロスカップルされたセルのトランジスタ
14をオフ状態にし易くなる。このために、このような
デュアルポート・メモリ特有の状況下でも安定した書込
み動作を保証することが可能となる。
【0025】図3(d)は、図1(b)のデータ線負荷
制御回路73,74の実施例を示し、図5は、メモリ全
体の実施例をを示す。図3(d)に示すように、データ
線負荷制御回路73,74はインバータI3 ,I4 とナ
ンドゲートG13からなっている。この回路には書込み制
御信号/WLL 又は/WLR とアドレス一致検出信号A
Mが入力され、左右両ポートのアドレスが一致している
期間に書込み信号が印加されると、インバータI4 の出
力LCR 又はLCL に“H”を出力する。
【0026】このデータ線負荷制御回路の出力LCR
びLCL が、右ポート及び左ポートのデータ線負荷に送
出されて、そのインピーダンスを制御する。図5では、
全図を通してそうであるが、他の図と同じ部分には同じ
符号が付してある。図示のようにビット線負荷回路51
〜54、データ線負荷回路59〜62には、Pチャネル
FET77〜82,75,76,85,86が直列に挿
入され、出力LCL がHのときトランジスタ75,7
6,77,78のインピーダンスが高くなり、出力LC
R がHのときトランジスタ81,82,85,86のイ
ンピーダンスが高くなる。トランジスタ79と80は右
側コラム選択信号YR がHのときインピーダンスが高く
なり、トランジスタ85,86は左側コラム選択信号Y
L がHのときインピーダンスが高くなる。
【0027】図5の動作を、図4(b)を参照して説明
する。図4(b)でも、従来技術の説明と対比できるよ
うに、左右のポートが同一の行を選択し、かつ右ポート
から“H”を書込んだ場合を示す。図4(b)のT1
左ポートのアドレスが変化して左右両ポートの少なくと
も行アドレスが一致した時刻、T2 は右ポートに書込み
信号が印加された時刻、T3 は右ポートが書込み動作を
終了した時刻、T4 は左ポートのアドレスが変化して左
右両ポートのアドレスが不一致となった時刻を各々示
す。
【0028】まず時刻T1 は左右両ポートのアドレスが
不一致であるため、アドレス一致検出出力AMは“L”
レベルであり、これを受けて信号LCL は“L”レベル
となっている。従って、ビット線負荷回路を構成するト
ランジスタ77,78及びデータ線負荷回路を構成する
トランジスタ75,76はオン状態となり、これらのト
ランジスタがないのと同様になって、ビット線及びデー
タ線にはこれらのPチャネルトランジスタに直列に介挿
されたNチャネルトランジスタ51,52,59,60
を介してチャージ供給が行われる。
【0029】時刻T1 において左右ポートの少なくとも
行アドレスが一致すると、出力AMは“H”レベルとな
るが、右ポートは書込み動作に入っていないため出力L
Lは“L”レベルのままで、従ってビット線負荷回路
及びデータ線負荷回路の状態も、時刻T1 と同様であ
る。
【0030】次に時刻T2 で右ポートが書込み動作に入
ると、出力LCL が“H”レベルとなり、ビット線負荷
回路を構成するトランジスタ77,78はオフ状態とな
る。ここで、右ポートから書込みを行っている列は、Y
R が“H”レベルとなっているから、その列に対応する
左ポートのビット線負荷回路のトランジスタ79,80
もオフであり、この列のビット線負荷回路は全体として
オフ状態に設定される。従って,従来例のような、左ポ
ートのビット線負荷からメモリセルの二つの伝送トラン
ジスタ17,19を介して右ポートの書込みトランジス
タ66に吸収される電流経路は発生せず、セルのノード
/Cのレベルは低く保たれて、安全な書込み動作が維持
される。また、LCL が“H”であることにより、デー
タ線負荷回路を構成するトランジスタ75,76もオフ
であるから、左右両ポートが行のみでなく、列も同一列
を選択している場合でも、前記の有害電流経路は発生し
ない。なお、右ポートから書込みを行っている列以外に
ついてはYR が“L”レベルであるから、ビット線負荷
回路はオンしているため、ビット線がフローティング状
態となって読出しが不安定になるようなことはない。時
刻T3 で右ポートの書込みが終了すると、LCL は再び
“L”レベルに復帰し、ビット線負荷回路及びデータ線
負荷回路はオンとなる。
【0031】次に図2を詳述する。FIFOメモリでは
読出し側、書込み側が一定であるから上述の電流制限手
段は固定的なものを使用できる。ここでも右側ポートが
書込み、左側ポートが読出し、とする(但しこれに固
定)。図2(a)では読出し用伝送トランジスタ16,
17のチャネル幅WR は、書込み用伝送トランジスタ1
8,19のチャネル幅WW よりも狭く設定されている。
これによりセルの書込み用伝送トランジスタのインピー
ダンスを、読出し用伝送トランジスタのそれより低くす
ることができ、これらのトランジスタのインピーダンス
比で決定されるセルのノード/Cのレベルを低くするこ
とができる。
【0032】図2(d)では読出し用伝送トランジスタ
16,17のチャネル長LR は、書込み用伝送トランジ
スタ18,19のチャネル長LW よりも長く設定されて
いる。これにより同様効果を得ることができる。図2
(b)(c)は回路的に行なうもので、(b)は書込み
(右)側、(c)は読出し(左)側である。トランジス
タQ7 とQ8 ,Q9 とQ10はCMOSインバータを構成し、
行デコーダのワード線ドライバを構成する。(c)では
これにダイオ一ド接続のトランジスタQ11が直列に挿入
される。ワード線選択時には、書込みポインタWP、読
出しポインタRPがHになり、インバータI5 ,I6
反転されてQ7 ,Q9 をオン、Q8 ,Q10をオフにす
る。従ってワード線WLR ,WLL がHレベルになる
が、読出し側(c)ではトランジスタQ11が入っている
のでこの分だけ低く、例えばWLR =Vcc,WLL =V
cc−Vthになる。ワード線の選択レベルが低ければ伝送
トランジスタのインピーダンスが高く、これにより図2
(a)(d)と同様な効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上に述ベたように、本発明によれば、
デュアルポート・メモリにおいて、ふたつのポートが同
一行を選択し、かつ一方のポートから書込みが行われた
場合でも、従来例に見られたような書込みの不安定性を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の原理図(続き)である。
【図3】図1の各部の実施例を示す回路図である。
【図4】動作説明用のタイムチャートである。
【図5】図1(b)の実施例を示す回路図である。
【図6】デュアルポート・メモリの説明図である。
【図7】デュアルポート・メモリにおける問題点の説明
図である。
【符号の説明】
21,22 左,右行デコーダ 71,72 右,左行デコーダ電源制御回路 70 アドレス一致検出回路 73, 74 右,左データ線負荷制御回路 W チャネル幅 L チャネル長 16〜19 伝送トランジスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デュアルポート型の半導体集積記憶回路
    において、 2つのポートが同一行を選択しかつ一方のポートから書
    込みが行われるとき、少なくとも該書込みの動作中は他
    方のポート側の行選択線のレベルを通常選択レベルと非
    選択レベルとの間に設定する手段(70,71,72)
    を備えることを特徴とする半導体集積記憶回路。
  2. 【請求項2】 書込み専用ポートと読出し専用ポートを
    持つデュアルポート型の半導体集積記憶回路において、 読出しポート側の伝送トランジスタのインピーダンスを
    書込みポート側の伝送トランジスタのインピーダンスよ
    りも高くなるようにしたことを特徴とする 半導体集積記
    憶回路。
  3. 【請求項3】 読出しポート側の伝送トランジスタ(1
    6,17)を、書込みポート側の伝送トランジスタ(1
    8,19)より、そのチャネル幅(W)を狭く又はその
    チャネル長(L)を長くしたことを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積記憶回路。
  4. 【請求項4】 読出しポート側の伝送トランジスタから
    の出力電位レベルを、書込みポート側の伝送トランジス
    タからの出力電位レベルより低くしたことを特徴とする
    請求項2に記載の半導体集積記憶回路。
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