JP3101326U - スピーカー付安眠枕 - Google Patents

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英晴 吉橋
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Abstract

【課題】 音響信号を利用して睡眠を促進する方法を効果的に実施することを可能にする新規の安眠枕を提供する。
【解決手段】 低反発ウレタンフォームにより形成した枕本体1の背面部に半円柱状の窪み部を設けるとともに、長手方向両端を隆起させ、隆起部の内部に、80Hzから20kHzまでの周波数帯域の音を忠実に出力することのできる性能を有するスピーカーを収装し、外部に位置させた記録媒体再生装置に接続し、睡眠を効果的に誘発するために特殊処理をした音響信号を記録した記録媒体を再生装置により再生して上記スピーカーから放音することにより、使用者を効果的に安眠状態に導く。
【選択図】 図1

Description

本考案は、低反発ウレタンフォームで形成した安眠枕と、幅広い周波数帯域の音を忠実に出力することのできるスピーカーを組み合わせることにより、音響信号を利用して睡眠を促進する方法を効果的に実施することを可能にする新規の安眠枕に関するものである。
従来の枕は、一般的に、布を袋状に縫製し、その中に蕎麦殻、綿、スポンジ、プラスチック等を詰めたものが使用されていたが、首や頭部が圧迫され、血行が妨げられたり不快感を感じるなどにより、快適な睡眠が妨げられることがあった。これを解決し安眠を促進する方法の一つとして、近年、低反発ウレタンフォームを使用した枕が開発され実用化されている。
また、音響作用により聴覚を通して睡眠を促進する方法は、従来からさまざまな方法が実用化されているが、近年、自然音や効果音を利用した方法や、更には睡眠を効果的に誘発するために特殊処理された音響信号を利用する方法も開発されている。
音響作用により睡眠を促進する方法を実施する際には、使用者はスピーカーを使用したりヘッドホンやイヤホンを装着する必要があるが、スピーカーは周囲に音が漏れるため、近隣に迷惑をかけることがあり、ヘッドホンやイヤホンを装着した場合は、寝返りをうつことができず、安眠が妨げられるという問題があった。さらに、睡眠を効果的に誘発するために特殊処理された音響信号を忠実に出力することのできる十分な性能を備えたスピーカーを手軽に利用することは困難であった。
本考案は、ウレタンフォームを使用した枕本体の左右両端にスピーカーを内蔵した安眠枕を提供する。枕本体の背面部に半円柱状の窪み部を設け、さらに枕本体の長手方向両端を隆起させ、全体をU字型に形成している。
上記スピーカーは枕本体の長手方向両端の隆起部の内部に収装され、80Hzから20kHzまでの周波数帯域の音を忠実に出力することのできる性能を有しており、枕本体の外部に位置させた記録媒体再生装置と接続することにより、睡眠を効果的に誘発するために特殊処理をした音響信号を忠実に放音することができる。
本考案の安眠枕は、枕本体の頭受部に低反発ウレタンフォームを使用しており、さらに背面部の中央部分を半円柱状に窪ませている。これにより、枕本体は頭の形や重みに合わせてゆっくりと沈み込み、体圧を均一に吸収、分散させ、首、頭部の負担を減少させるため、快適な睡眠を促進することができる。また、寝返りを可能にするよう枕本体の中央部は十分なスペースを確保するとともに、左右両端を隆起させてU字型に形成することにより、頭部が枕本体からずれ落ちるのを防ぐこともできる。
本考案の安眠枕は、枕本体の長手方向両端の隆起部にスピーカーを内蔵することにより、使用者は仰臥した状態で音楽や音響信号を聞くことができる。ヘッドホンなどを装着する必要がなく、そのまま快適な睡眠状態に移行することも可能である。しかも使用者にとっては相当大きな音量にした場合であっても周りには小さく聞こえ、近隣に迷惑がかかるのを防ぐことができる。上記スピーカーは、特殊な増幅器を内蔵し、80Hzから20kHzの周波数帯域を均一に出力することができる性能を有することから、睡眠を誘発するために特殊処理をした音響信号を忠実に再生することができる。よって、音響作用により睡眠を促進する方法を実施する際に、本考案の安眠枕を使用することで、その効果を高めることができる。
本考案のスピーカー付安眠枕は、外部に位置させた記録媒体再生装置を接続して使用する。睡眠を誘発するために特殊処理された音響信号を記録したCDを再生装置にセットする。再生装置により再生された音響信号は本考案の安眠枕の左右両端の隆起部内部に収装されたスピーカーから放音される。使用者は、睡眠時に本考案のスピーカー付安眠枕を使用し、再生装置に付属する音量調節機構により睡眠に支障のない程度に音量を絞った状態で、睡眠を誘発するために特殊処理された音響信号を上記スピーカーを通して聞くことにより、効果的に安眠状態に導かれる。
図1は本考案の全体をあらわした斜視図、図2は正面図、図3は平面図、図4は図2におけるA−A断面図、図5は図2におけるB−B断面図である。
図1、図2および図3において、枕本体1の長手方向両端を、水平面に対して50度の角度で外側に向かって隆起させ、全体をU字型に形成している。
図2乃至図5において、枕本体1の背面に、半円柱状の窪み部3を設けている。これにより、枕本体1は中央部の厚みが薄くなるため、頭部の重みに合わせてやわらかく沈み込む。
図5において、枕本体1は低反発ウレタンフォームを用いている。1aは枕本体1の上面にクッション部として設けたウレタンフォームシートであり、やわらかくて通音性を損なわないスーパーソフトウレタンを用いている。枕本体1の長手方向両端の隆起部の内部に、80Hzから20kHzの周波数帯域の音を忠実に出力する性能を有するスピーカー2を左右二つずつ収装している。スピーカーの上面はスピーカーを保護するため、スピーカー保護ネット2aで覆っている。スピーカー周辺のスピーカー部ウレタン1bおよび1cはかためのウレタンを用いて、スピーカーの固定度を強化している。
斜視図 正面図 平面図 図2におけるA−A断面図 図2におけるB−B断面図
符号の説明
1 枕本体
1a ウレタンフォームシート
1b スピーカー部ウレタン
1c スピーカー部ウレタン
2 スピーカー
2a スピーカー保護ネット
3 窪み部

Claims (5)

  1. ウレタンフォームで形成された枕本体において、長手方向両端を隆起させて全体をU字型の形状とし、両端の隆起部の内部にスピーカーを収装できるようにしたことを特徴とする安眠枕。
  2. 枕本体の背面の中央部分に半円柱状の窪み部を設けたことを特徴とする請求項1に記載する安眠枕。
  3. 枕本体の長手方向両端の隆起部の内部にスピーカーを収装し、外部に位置させた記録媒体再生装置と接続することを可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する安眠枕。
  4. 前記スピーカーは、80Hzから20kHzまでの周波数帯域の音響信号を忠実に出力することができる性能を有するものであることを特徴とする請求項3に記載する安眠枕。
  5. 前記スピーカーから出力する音は、聴覚を通じて脳を刺激し、睡眠を誘発させるために特殊処理された音響信号であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載する安眠枕。
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