JP3100941U - 楽に作業ができる回転研磨材 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨作業時の振動を抑え、作業者が、楽に研磨作業が継続でき、弾性のある回転研磨材を提供すること。
【解決手段】回転工具(10)側の基盤(20)と、研磨シート(23)を接着した基盤(21)との間に、軟質なクッション部材(22)を設け、研磨作業時に発生する振動を、クッション部材(22)が吸収する。
また、研磨対象物の表面形状に沿うように、クッション部材(22)の形状が変化するので、作業者は楽に作業ができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ディスクグラインダー等の回転工具(10)に装着して、金属などを研磨することができる回転研磨材に関するものである。
従来より、ディスクグラインダー等の回転工具(10)に装着し回転させることで、金属・木材・石材などを研磨することができる円盤状の回転研磨材が用いられる。
また、特開平9−174444号公報(特許文献1)に記載の「研磨ディスク」のように、円盤状の基盤の表面に、サンドペーパー等の研磨シートを放射状にその一部を重ね合わせて配列したタイプの、回転研磨材が知られている。
従来の回転研磨材は、合成樹脂や金属・グラスネット等の硬質な素材で形成された円盤状の基盤(21)に研磨部材である研磨シート(23)等が接着剤によって貼り付けられたものである。
この従来のタイプの回転研磨材にあっては、基盤(21)が硬質なため凹凸がある対象物(1)を研磨する際の振動が、直接作業者に伝わるので、作業者は疲れ易かった。
また、研磨シート(23)が配列されている部分は水平なため、曲面や斜面のある対象物(2)を研磨する際は、困難であった。
これを解決するために従来は、軟らかいバルカナイズドファイバーを使用した基盤が使われていたが、梅雨時の湿気により反ったり、研磨作業中の形状が残り研磨作業終了後にも反ったりするなど不具合があった。
また、従来の解決方法として、軟質な円盤状のスポンジ部材(30)にマジックテープ(31)を貼り付け、そのマジックテープ部(31)に、マジックテープ(31)を貼着した研磨シート(23)を、貼る手段がとられていた。(図5)
しかし、従来の方法では、研削性が低下したり、ディスクグラインダー等の回転工具(10)の高速な回転により、マジックテープ(31)を貼着した研磨シート(23)が、剥がれることもあった。
よって、上記の課題を解決するために、本願考案の第1のものは、研磨作業時の振動を、回転研磨材(100)が吸収することで、作業者の疲労を軽減することを目的とする。
また、研磨する対象物の形状に合わせ、回転研磨材(100)を研磨対象物(1)に当てる角度(A)が変わる回転研磨材(100)を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するために、本願考案は、ディスクグラインダー等の回転工具(10)の回転軸(12)に固定することができる基盤(20)と、基盤(21)表面側に接着された研磨シート(23)とからなる回転研磨材(100)において、
この基盤(20)(21)は、合成樹脂・金属・グラスネット等を積層するなど硬質であり、側面視が27号オフセット形(JIS・研削砥石の表示方法)であって、その基盤(20)と基盤(21)の間に、軟質なクッション部材(22)を有していることを特徴とする回転研磨材を提供する。
上記の考案により、研磨する対象物表面(1)の凹凸部を研磨する際に発生する振動は、軟質なクッション部材(22)が吸収するので、作業者に振動が伝わることはない。
また、研磨する対象物表面(2)が曲面や斜面になっていても、平面を研磨する角度(A)でディスクグラインダー(10)を押し当てれば、研磨する対象物(2)表面の形状に沿うように軟質なクッション部材(22)の形状が、その都度、変化するので、作業者は研磨する対象物表面を気にすることなく、研磨作業が実施できる。(図4)
以下、図面と共に本願考案の最良の形態について説明する。
図1は、本願考案の回転研磨材(100)の回転工具(10)への取付け方法を示す斜視図であり、図2は、本願考案の回転研磨材(100)を示す斜視図である。
本願考案の回転研磨材(100)は図1に示すように、ディスクグラインダー等の回転工具(10)の回転軸(12)に取付けて用いるものである。
この回転研磨材(100)の基本的な構成は、従来の回転研磨材(101)と同様であり、回転工具(10)の回転軸(12)から駆動力を伝達されて回転する基盤(21)の一方側の面に、サンドペーパー等の研磨シート(23)を配列し、接着した、27号オフセット形(JIS・研削砥石の表示方法)物体である。
回転研磨材(100)の回転工具(10)に対する取付けは、回転工具(10)の回転軸(12)を回転研磨材(100)の中心に設けられた挿通穴(13)に通し、固定ナット(11)を回転軸(12)をねじ込むことにより、固定することができる。(図1)
図2に示すように、合成樹脂や金属・グラスネット等からなる硬質な基盤(21)と基盤(20)の間には、軟質なクッション部材(22)を挿んでいる。
尚、出願人は、クッション部材(22)を硬度40のスポンジゴムにて製作したが、コイルバネなどの弾性のある材料でも良い。
研磨する対象物表面(1)の凹凸を平面にするために、研磨する場合は、図3のように本願考案の回転研磨材(100)を取付けたディスクグラインダー(10)を15°〜30°の角度(A)で対象物(1)に当てる。
対象物(1)表面の凹凸部に沿うように回転研磨材(100)は上下に振動するが、その振動を軟質なクッション部材(22)が吸収するので、作業者の手に振動が伝わることなく、楽に研磨できる。
同様に、研磨する対象物(2)表面が平面から曲面になる箇所を連続的に研磨する場合、作業者は、回転研磨材(100)を取付けたディスクグラインダー(10)を、平面に当てる角度(A)を維持したまま作業を実施しても、対象物表面(2)が曲面の箇所では、クッション部材(22)の片側だけが縮み、作業を継続できる。(図4)
図5は従来からある、クッション部材(22)を利用した回転研磨材(101)である。この回転研磨材(101)の研磨シート(23)をマジックテープ(31)を介して、取り付ける部分は、軟質なクッション部材(30)であるため、研磨シート(23)全体が軟らかく研磨対象物(1)に当たるので、研削性は低い。(図6)
本願考案の実施の一例に係わる回転研磨材の、回転工具の取付け方法を示す斜視図である。 本願考案の回転研磨材を示す斜視図である。 本願考案の回転研磨材を回転工具に取付け、対象物の平面を研磨している側面図である。 本願考案の回転研磨材を回転工具に取付け、対象物の平面および曲面を研磨している側面図である。 従来からある、クッション部材を利用した回転研磨材の側面図である。 従来からあるクッション部材を利用した回転研磨材を回転工具に取り付け、対象物を研磨している側面図である。
符号の説明
100・・・本願出願の回転研磨材
101・・・従来のクッションを使用した回転研磨材
10 ・・・ディスクグラインダー等の回転工具
11 ・・・固定ナット
12 ・・・回転軸
13 ・・・挿通穴
20 ・・・基盤
21 ・・・基盤
22 ・・・本願出願の回転研磨材のクッション部材
23 ・・・研磨シート
30 ・・・従来のクッションを使用した回転研磨材のクッション部材
31 ・・・マジックテープ
1,2 ・・研磨する対象物
A ・・・角度

Claims (3)

  1. ディスクグラインダー等の回転工具(10)の回転軸(12)に取り付けることにより、対象物(1)を研磨することができる回転研磨材に(100)おいて、
    この回転研磨材(100)には、基盤(20)(21)と軟質なクッション部材(22)とを備え、基盤(21)は平面視が円盤状であって、基盤(21)の表面には、複数の略矩形形状の研磨シート(23)を放射状にその一部を重ね合わせて配列したことを特徴とする回転研磨材。
  2. 研磨シート(23)を基盤(21)の表面に配列した円盤状の物体であり、これを回転工具(10)に取り付けることにより、対象物(1)を研磨することができ、側面視は27号オフセット形(JIS・研削砥石の表示方法)の形状をした回転研磨材(100)において、
    請求項1に記載のクッション部材(22)は、回転工具側(10)の基盤(20)と研磨シート(23)が接着されている基盤(21)との間に挟まれており、その基盤(20)(21)は、硬質な樹脂等で形成されていることを特徴とする回転研磨材。
  3. 請求項1および請求項2に記載のクッション部材(22)は、円盤状であり、回転工具(10)側の基盤(20)より大きく、研磨シート(23)が接着されている基盤(21)より小さいことを、特徴とする回転研磨材。
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