JP3100546B2 - 海上作業台船の組立て方法 - Google Patents

海上作業台船の組立て方法

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JP3100546B2 JP08039361A JP3936196A JP3100546B2 JP 3100546 B2 JP3100546 B2 JP 3100546B2 JP 08039361 A JP08039361 A JP 08039361A JP 3936196 A JP3936196 A JP 3936196A JP 3100546 B2 JP3100546 B2 JP 3100546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上において海上
作業台船を組立てる海上作業台船の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の作業台船は、例えば海中の杭内
作業等に用いられ、種々の形式のものが知られている。
その組立に際し、例えば長六面体の密閉中空箱体のフロ
ータ部分を組合わせて、双胴形の台船を形成し、その四
隅にレグを水中に送り出す昇降装置を設けこの台船を水
面上に浮べて建設現場に輸送している中空箱体を連結す
るため、箱体の周囲の面には、拡大頭部付きピンを有す
る雄ロック、または雄ロックを挿入しうる雌ロックが設
けられ、この雄雌ロックを結合した後、結合バーを用い
て雄ロックが抜けるのを防止するようになっている。作
業台船は建設工事が終了した後には、結合バーを抜取る
ことによって容易に分解することができる。 しかしな
がら従来の作業台船は、多数の長六面体の中空箱体を組
合わせて製作したため例えば造船所のドックを必要と
し、組立て作業に多大の労力を要し、また中空箱体同士
の結合は雌雄ロックと結合バーによるものであるため、
強度的に丈夫なものとするために重量も嵩み、そのため
に造船所から所定の現場までの長い海上輸送を必要とし
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、現場の近くまで部品を陸送でき、そして海上にお
いて容易に組立ることができる海上作業台船の組立方法
を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、海上に
おいて海上作業台船を組立る海上作業台船の組立方法に
おいて、長六面体の中空のフロータ部分を製作し、それ
らの複数のフロータ部分を長手方向に連結して所定の長
さの一対のフロータを製作し、前記一対のフロータを海
上に平行に浮べ、次いで前記一対のフロータを海上で所
定長さの仮止め部材により仮止めして仮船台を形成し、
両端のフロータ部分にはレッグおよび昇降装置を設置
し、レッグを昇降装置により海底に達するまで海水中に
下降させ、レッグをさらに下降させ仮船台を海面から上
昇させて、前記一対のフロータを桁部材又はフロータに
よって固定して船台を完成させるようになっている。
【0005】そして本発明によれば、仮止め部材をフロ
ータ部分の端部に設置する際、仮止め部材に設けられ孔
とフロータ部分の端部に設けられたピンとを共働させ、
前記仮止め部材の孔は大径部と小径部よりなる凸字形を
なし、小径部の径はピンの径とほぼ等しく形成されてい
る。
【0006】さらに本発明によれば、仮船台の桁部材の
上に台板を敷設し、台板の下の桁部材の間に発泡スチロ
ールが挿入されている。
【0007】また本発明によれば一対のフロータを桁部
材で固定し、上昇した際、平行に並べたフロータに変位
が生じるため、上昇後フロータの変位を調節するように
なっている。
【0008】したがって、フロート部分は陸上輸送でき
る大きさに予め作っておき現場近くの海岸においてフロ
ータを作ることができる。それ故フロータはドックのよ
うな大規模な設備を必要としないで作ることができる。
このようにして作って一対のフロータを海上に浮べて両
者仮止めして仮船台を形成することにより安定した仮船
台を得ることができる。そのためにレッグおよび昇降装
置を設置しても安定した曵航を行なうことができる。
【0009】そして海上作業を行なう所定の位置に到達
したならばレグを昇降装置で下降させ仮船台を海面から
上昇させる。このようにしてフロータの下部を海面より
上に位置させることにより、桁部材をボルトナットで容
易に固定できる。
【0010】このように本発明によれば、海上で組立作
業を容易に行なうことができるので陸上の設備を簡単化
しかつ陸上の輸送も容易となり、組立て工程を短縮でき
る。また分解時は上記の逆の工程を行なえばよい。
【0011】
【発明の実施の形態】最初に本発明の海上作業台船の組
立て方法を図1ないし図4を参照して説明する。
【0012】まず長六面体の中空密閉箱体よりなるフロ
ータ部分1で製作する。このフロータ部分はトラックで
陸上輸送されるため、トラックの荷台に積載しうる最大
長さが好ましい。
【0013】なお、フロータ部分1は密閉されているの
で浮上することができる。フロータ部分1は複数個が長
手方向に連結されてフロータ3に組立られるが、フロー
タ3の両端のフロータ部分1には昇降装置4を取付ける
ベース2が設けられとともに、作業台船を作業現場に固
定するためのレグ5を送出すことのできる孔Hを備えて
いる。
【0014】なお、各フロータ部分1は例えば連結板P
を用いてボルトナットで互いに連結されている。
【0015】図1に示すように、一対のフロータ3は、
水面または海面上に浮べられ、所定長さの仮止め部材6
により仮止めして仮船台7を製作する。その際、ターン
バックルT等によって構成された筋かい8を取付ける。
この筋かい8は後述のようにフロータの歪を調整するも
のである。
【0016】そして図2に示すように、仮船台7の四隅
のベース2には昇降装置4が取付けられとともに、昇降
装置4には例えばクレーンを用いてレグ5が挿入され
る。レグ5は昇降装置4を用いて水底またはたは海底の
岩盤に達するまで下降される。各レグ5が岩盤に達した
ならば、さらにレグ5を下降して、仮船台7を海面上所
定の高さに押上げる。
【0017】そして、仮船台7が海面上の所定高さまで
持ち上げられたならば図3に示すように、仮船台7の一
対のフロータ3を桁部材9によって固定する。
【0018】この固定の態様は任意適宜の公知の技術を
用いることができる。図示の例ではフロータ部分1にあ
らかじめ取付片Lを溶接またはボルト締めにより取付て
おき、断面がボックス形でH形の桁部材9をフロータ部
分の連結片と同様な連結片Pを用いてボルト締めすれば
よい。その際、仮船台7に歪すなわち相対的変位が生
じ、そのままでは桁部材9を取付けられない場合には筋
かい8のターンバックルTを調節して、桁部材9を所定
の間隔に調整すればよい。
【0019】このようにして海上作業台船Sが組立てら
れたならば仮止め部材6や筋かい8を撤去して海上作業
台船Sが完成する。
【0020】なお、海上作業台船Sを分解する場合は上
記と逆の工程を用いればよい。
【0021】図4は、本発明の好ましい実施の形態を示
し、図3に示した桁部材9の間に図示しない発泡スチロ
ールのブロックを挿入し、その上を台板10で閉じた例
である。このようにすることによって浮力を上昇させる
ことができる。
【0022】次ぎに図5ないし図10を参照して本発明
の別の実施例を説明する。この実施例は特に仮止め部材
6aを海上で浮遊するフロータに仮止めしやすくした例
である。
【0023】まず図6を参照してフロータ部分1の連結
の態様を説明する。各フロータ部分1は隔壁19により
密閉されており縁部にフランジ部1bを有している。他
方、連結板12はそのフランジ部1bの所をボルト13
で互いに固定している。
【0024】そして図7、図8に示された両端のフロー
タ部分1の端部には上下に突出部1cを設け、それらの
突出部1cからナットNが螺合するボルト17が延びて
いる。そして突出部17の両側には穴20が穿設されて
いる。また仮止め部材6aは図9に示されているように
両側の一対の当板14を上下一対の山形材15で連結
し、補強材16で補強して形成したものである。そして
当板14には前記の突出部1cに対応する位置に、小径
部18aと大径部18bとよりなる孔18が穿設されて
いる。そしてその両側に穴21が設けられている。
【0025】したがって仮止め部材6aを取付る場合、
図10に示すように海上に設置されて浮動するフロータ
3に対して、まずボルト17を案内として大径部18b
を突出部1cに入れそして下動させて小径部18aと突
出部1cと係合させ、ナットNをボルト17に締付けれ
ばよい。なお、穴20、21を貫通してボルト締をすれ
ば緊固に固定できる。
【0026】したがって、このような仮止め部材を用い
るとさらに組立作業が容易となる。
【0027】
【発明の効果】本発明の組立て方法は、工場においてフ
ロータ部分を製作し、所要数のフロータ部分を連結して
一対のフロータとし、海面に下ろして仮止めした後、建
設現場に輸送して固定し、水面または海面から上昇させ
て、さらに作業をするようにしたので、従来のような多
数のフロータ部分を接合する必要がなく、下方からの作
業が容易となり、製作の労力が少なくて済み、しかも船
台の機械的強度も大きく、有効面積の割に重量が比較的
小さく、また海面に下ろした後作業現場への輸送も容易
かつ簡単である。また仮止め部材の取付けは小径部と大
径部とを有する孔を用いればそれぞれ容易になる。また
台板の下に発泡スチロールを挿入すれば浮力を発生する
ことができる。さらに筋かいを設ければよりフロータの
位置を正確に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って一対のフロータを仮止めした所
を示す斜視図
【図2】昇降装置およびレグを取付けた所を示す斜視図
【図3】桁部材で一対のフロータを連結し仮止め部材を
撤去した所を示す斜視図
【図4】桁部材間に発泡スチロールのブロックを設け、
台板で閉塞した所を示す斜視図
【図5】本発明に従って別の仮止め部材で仮止めした所
を示す平面図
【図6】図5のA−A線断面図
【図7】図5のB方向の矢視図
【図8】図5のC方向の矢視図
【図9】別の仮止め部材を示す側面図
【図10】図9の仮止め部材をフロータに取付ける態様
を示す側面図
【符号の説明】
1・・・フロータ部分 1a・・・隔壁 1b・・・フランジ部 1c・・・突出部 2・・・ベース 3・・・フロータ 4・・・昇降装置 5・・・レグ 6、6a・・・仮止め部材 7・・・仮船台 8・・・筋かい 9・・・桁部材 10・・・台板 12・・・連結板 13・・・ボルト 14・・・当板 15・・・山形材 16・・・補強材 18・・・凸状の孔 18a・・・小径部 18b・・・大径部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海上において海上作業台船を組立る海上
    作業台船の組立方法において、長六面体の中空のフロー
    タ部分を製作し、それらの複数のフロータ部分を長手方
    向に連結して所定の長さの一対のフロータを製作し、前
    記一対のフロータを海上に平行に浮べ、前記一対のフロ
    ータを海上で所定長さの仮止め部材により仮止めして仮
    船台を形成し、次いで両端のフロータ部分にはレッグお
    よび昇降装置を設置し、レッグを昇降装置により海底に
    達するまで海水中に下降させ、レッグをさらに下降させ
    仮船台を海面から上昇させて、前記一対のフロータを桁
    部材又はフロータによって固定して船台を完成させるこ
    とを特徴とする海上作業台船の組立て方法。
  2. 【請求項2】 仮止め部材をフロータ部分の端部に設置
    する際、仮止め部材に設けられ孔とフロータ部分の端部
    に設けられたピンとを共働させ、前記仮止め部材の孔は
    大径部と小径部よりなる凸字形をなし、小径部の径はピ
    ンの径とほぼ等しく形成される請求項1に記載の海上作
    業台船の組立て方法。
  3. 【請求項3】 仮船台の桁部材の上に台板を敷設し、台
    板の下の桁部材の間に発泡スチロールが挿入されている
    請求項1に記載の海上作業台船の組立て方方法。
  4. 【請求項4】 一対のフロータを桁部材で固定し、上昇
    した際、平行に並べたフロータに変位が生じるため、上
    昇後フロータの変位を調節する請求項1に記載の海上作
    業台船の組立て方法。
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CN105648996B (zh) * 2014-11-11 2017-09-15 天津市海王星海上工程技术股份有限公司 一种适用于简易井口平台安装的升降压载驳及其安装方法
CN114382336A (zh) * 2021-12-28 2022-04-22 海洋石油工程股份有限公司 一种辅助导管架海上安装栏杆的新工艺

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