JP3100199U - 磁気治療器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の僅かな動きで常に微弱な電流を発生することのできる磁気治療器具を提供する。
【解決手段】磁力を帯びた球体が中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板4,5を対向させ電気を絶縁する状態で接合して形成された球形の凸部2内に前記磁力を帯びた球状磁石3が電気を絶縁する状態を維持しながら全方向に回転可能な状態で封入されている。
【選択図】  図2

Description

本考案は、人の肌に直接接触させて用いる磁力と微弱電流を利用した磁気治療器具に関する。
従来、磁力を利用した健康器具は磁石をテープなどで身体の一部に貼り付けたりベルトに磁石を埋め、体の近くに巻くなど身体に密着固定したものやネックレスやブレスレット等を利用したものなどがある。 また、外部から低周波などの電気エネルギーを加えるものなどがある。 それら、各種の器具において磁力の効果を増強する為、複数の同形状の単位磁石を極性が交互に反転するように配置し、各単位磁石間にギャップが形成されるようにした磁気治療用複合磁石がある(例えば、特許文献1参照)。
 また、中空の容器に自在に動ける大きさの磁石をいれた磁気治療器具もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000-36406号公報 特開平11−206892号公報
ところで、電磁誘導の法則に従えば、起電力が発生するのは電気誘導体を貫く磁束が変化する時である。 そのため、従来の磁石固定式の場合、電気伝導体である人体を磁石によって発生する磁束が貫くのは磁石を人体に着けるときと外すときのみである。 一旦、磁石を人体に接触させると人体と磁石の相対的な位置関係は殆ど変化しなくなるので、人体を貫く磁束も変化しない。 即ち、特許文献1に記載されたような磁石が固定される磁気治療器の場合は、一旦人体に固定すると起電力も発生せず電流も発生しないので起電力の電流によって血流が促進され、肩こりを解消したり、軽減する効果は殆ど期待できない。
一方、ネックレスやブレスレット、更には特許文献2に記載された器具のように磁石が動ける構造の場合は、磁石が人の動きに応じて動くので人体に微弱な電流は発生する。 しかし、ネックレスやブレスレットの場合は人体のツボ対して的確に刺激を与えることは難しいし、特許文献2に記載のような磁気治療器具の場合は磁石の動きが平面的な一方向だけに限られるので、発生する微弱電流は電流の方向も限定され且つ非常に弱く、人体に対しては効果の低いものであった。 なお、低周波治療器は装置が大掛になり、高価で携帯には困難であるなどの問題も有った。
本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、肌に直接継続的に接触させて用いる磁気治療器具であって、磁力を帯びた球状磁石を中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板を対向させ電気を絶縁する状態で接合して形成された球形の凸部内に前記球状磁石が電気を絶縁する状態を維持しながら全方向に回転可能な状態で封入された磁気治療器具を提供する。 なお、前記磁力を帯びない金属で形成された金属板の外周端部の一部に突出部を設けても良い。
 本考案の磁気治療器具を上記のように構成するのは、身体に固定して用いても人体の僅かな動きで球状磁石が球状の凸部の中で全方向(360度)回転し、常に微弱な電流を発生させることにある。また、対向させた金属板や球状磁石はそれぞれ電気的に絶縁された状態とすることで、球状磁石の回転により発生した微弱電流が異なる方向へ流れることにより打消し合うことも防止できる。 更に、金属板の外周端部の一部に突出部を設けると発生する微弱電流を確実に人体に伝えることが出来る。
本考案の磁気治療器具は、球状磁石が中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板を対向させ電気を絶縁する状態で接合して形成された球形の凸部内に前記磁力を帯びた球状磁石が電気を絶縁する状態を維持しながら全方向に回転可能な状態で封入されているので、治療器具を身体のツボに固定して用いても人体の僅かな動きで常に微弱な電流を発生する。また、発生する微弱電流の方向は球状磁石の回転により常に変化し、人体に与える刺激も変化する。そして発生した微弱電流が異なる方向へ流れることにより打消し合うこともないので、磁力と微弱電流の作用により血行が促進され、肩こりや患部の痛みを軽減する。
  更に、金属板の外周端部に突出部を設けると発生する微弱電流を確実に人体に伝えることが出来る。 また、治療器具は球状の凸部を有しているので、ツボに固定すると坑圧反応も同時に作用して、血行促進効果は増大する。
次に、本考案の実施の形態を実施例となる図面を参照しながら説明する。図1は本考案の実施例となる磁気治療器具の斜視図で、図2はそのA−A断面図である。
本考案の磁気治療器具1は図1に示すように外観は中央部に球状の凸部2を有する円盤状6で、内部は図2に示すように、磁石は球状磁石3であり、中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板4,5を対向させ電気を絶縁する状態で接合して形成された球状磁石3の直径よりもやや大きな直径をもつ球形の凸部6内に球状磁石3が電気を絶縁する状態を維持しながら封入されており、球状磁石3は全方向に回転可能な状態となっている。
本考案に用いる球状磁石3は、炭素鋼やKS鋼、フェライト、ネオジュウム等の磁力を帯びる金属やセラミックスを磁石の材料とし、それを直径が3mmから4mm程度の球状に形成し、2000ガウス程度の磁力を与えたものである。 なお、磁石の材料や大きさ、磁力の程度は必要に応じて変化させても良い。 そして、球状磁石3の表面は電気を絶縁性能を有する鉱物オイルや化学合成オイル(ポリαオレフィン)が塗布されて電気絶縁性の薄い皮膜7が形成されている。
球状磁石3を封入する中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板4,5は、厚さが0.2〜0.3mm程度のアルミニュウム、真鍮、銅、金、銀などの金属を用い作られており、外形は直径が10mmから15mm程度の円盤状6で、その中央部に直径が5mmから6mm程度の半球状の凸部が形成されている。 なお、その円盤状6の金属板4,5の外周辺部の一部に高さ0.5mmから1mm程度の突出部9,10を設けても良い。 そして、その円盤状6の金属板4,5は球状の凸部2を形成するように内部に球状磁石3を封入して電気を絶縁する状態で接合される。
なお、接合される金属板4,5相互の電気を絶縁する状態を維持するには、シリコン樹脂などのコーキング剤8や接着剤を用いて接着する。
 この実施例では、直径が12mmで中央部の半球状の凸部の直径が5mmの真鍮で作成した円盤状6の外周部の2箇所に高さ0.5mmの突出部9,10を設けた2枚の金属板4,5を作成した。 磁石は直径が3mmの鋼鉄に2000ガウスの磁力を付与したフェライト製の球状磁石3をもちいた。 そして、その球状磁石3をポリαオレフィンからなる電気絶縁オイルに浸漬し、表面に電気絶縁皮膜7を形成した。 2枚の金属板4,5は球状の凸部2を形成するように対向させ、凸部2の内部に上記の球状磁石3を入れ込み、金属板4,5が接する部分にシリコン樹脂コーキング剤8を用いて接合し、求める磁気治療器具1を得た。
本考案の実施例となる磁気治療器具の斜視図 本考案の実施例となる磁気治療器具のA−A断面図
符号の説明
1 磁気治療器具
2 球状の凸部
3 球状磁石
4,5 磁気を帯びない金属板
6 円盤状
7 電気絶縁性の薄い被膜
8 コーキング剤
9,10 突出部

Claims (2)

  1. 肌に直接継続的に接触させて用いる磁気治療器具であって、
    磁力を帯びた球状磁石が
    中央部に半球状の凸部を有する磁力を帯びない金属で形成された金属板を対向させ電気を絶縁する状態で接合して形成された球形の凸部内に
    前記磁力を帯びた球状磁石が電気を絶縁する状態を維持しながら全方向に回転可能な状態で封入されたことを特徴とする磁気治療器具。
  2. 請求項1記載の磁気治療器具において、前記磁力を帯びない金属で形成された金属板の外周端部の一部に突出部を設けたことを特徴とする磁気治療器具。
     
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