JP3100137U - 展示販売用手提げ袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】袋体1の開口部を袋体1の内部で閉塞し袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うカバー片3を設ける。該カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定する。カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとする。該自由端部3Aを、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配する。カバー片3は、前記袋体1と別体に設けられ、一端部を袋体の内部側面1Aに接着する。手提げ構造2は、補強部1Cを貫通する切抜き状や、別体で形成される。
【効果】塵や埃の付着を防止し、商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にする。汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することが可能になる。
【選択図】 図1
【効果】塵や埃の付着を防止し、商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にする。汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することが可能になる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、缶ビール等の飲料物やシャンプーなどの生活用品類を、適数本ずつまとめて展示販売すると共に、展示状態のまま運搬することができる展示販売用手提げ袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の手提げ袋として、例えば特許文献1に記載された簡易手提げ袋がある。この種の手提げ袋は、もともと缶ビールなどを半ダース程まとめて運搬する際に用いられていたが、量販店などでは、この種の手提げ袋に商品を収納した状態で展示販売することも行われている。すなわち、商品を透明な手提げ袋に収納したまま陳列し、あるいは手提げ袋ごと積み上げた状態で展示しており、消費者は、商品をこの手提げ袋ごと運んで購入するものである。この種の手提げ袋は、上部が開口したままの状態で収納、運搬するので、商品のサイズが多少異なっても比較的容易に対応し、そのまま利用できることが多い。このため、汎用性に富み、飲料容器から生活用品などに至るまで多くの種類の商品を展示販売する手提げ袋として利用することができ、量販店のみならず一般の小売店などでも用いられている極めて重要な販促用品になっている。
【0003】
一方、ガゼット袋の開口部にファスナーを設けたファスナーバッグが特許文献2によって提案されている。このバッグによると、開口部をファスナーで閉じることによって、埃や塵などが内部へ侵入するのを防ぐことができる。そのため、このようなファスナーバッグにおいても特許文献1記載のように、展示販売用の手提げ袋として使用されることがある。この場合、手提げ袋の開口部をファスナーで閉じるので、手提げ袋の収納容積は収納する商品のサイズに合わせる必要があり、言わば特注品として製造されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−194296号公報
【特許文献2】
特開20003−95286号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されているような簡易手提げ袋では、開口部が開いたままで展示販売されているので、この開口部から塵や埃が侵入しやすく、収納した商品に塵や埃が付着する虞があった。特に、収納する商品Pの材質が合成樹脂の場合には、静電気の作用によって細かな塵埃が商品に付着する虞がある。
【0006】
また、手提げ袋の表面に付着した塵埃等は、容易に除去できても、内部の商品が塵埃で汚れてしまった場合は、手提げ袋から商品を出し、商品を洗浄し、再び手提げ袋に入れ直すといった多くの手間を要することになる。このように塵や埃が商品に付着すると商品価値が著しく低下するばかりでなく、商品管理に多くの手間を要するので、展示販売用の手提げ袋に商品を収納したままで長期間収納して展示し、あるいは保存することは困難な状況になっていた。このため、量販店や小売店などでは、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない展示販売用の手提げ袋の提供が望まれている。
【0007】
一方、特許文献2に記載されている如きファスナー付き手提げ袋は、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない袋として提供されている。ところが、開口部を密封するファスナーを採用しているので、袋体の収納容積が厳格に制限される不都合がある。すなわち、このファスナー付きの手提げ袋では、収納する商品のサイズに合わせた、言わば特注品として製造されるものである。このため、ファスナー付きの手提げ袋を他の商品に使用する場合は、収納可能な商品のサイズが厳しく制限されることから、転用の可能性は極めて少なくなる。また、精密な構造のファスナーを設けているので、その分、製造コストも著しく高くなる。これらの要因が、このファスナー付き手提げ袋の汎用性を妨げている。したがってファスナー付きの手提げ袋を、前述の如く上部が開口した簡易手提げ袋のように飲料容器から生活用品に至るまで多くの種類の商品を展示販売する手提げ袋として転用できない不都合があった。
【0008】
そこで本考案は上述の課題を解消すべく創出されたもので、塵や埃の付着を防止して商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にすることができ、しかも汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することも可能になる展示販売用手提げ袋の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、合成樹脂フィルムで形成され、商品Pを収納する袋体1と該袋体1に設けられた手提げ構造2とを備えた展示販売用手提げ袋において、袋体1の開口部を袋体1の内部で閉塞し袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うカバー片3を設け、該カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部3Aを、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにある。
【0010】
第2の手段の前記カバー片3は、前記袋体1と別体に設けられ、一端部を袋体の内部側面1Aに接着する。
【0011】
第3の手段の前記カバー片3は、前記袋体1と一体に設けられている。
【0012】
第4の手段の前記手提げ構造2は、前記袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cを貫通する切抜き状を成した手提げ構造2である。
【0013】
第5の手段の前記手提げ構造2は、前記袋体1と別体に設けられ、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cに装着する手提げ構造2である。
【0014】
本考案によると、袋体1の内部に設けたカバー片3により、袋体1内部の商品Pに塵や埃が付着するのを防止し、長期の展示販売を可能にする。また、カバー片3の自由端部3Aにより、商品Pの形状やサイズが変更されても対応可能となり、多くの種類の商品を収納する展示販売用手提げ袋として利用することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明する。
【0016】
本考案で使用する袋体1は合成樹脂フィルムで形成される。例えば、ポリプロピレン(PP)や低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)など、任意の合成樹脂材から選択できるものである。また、この袋体1は、側面又は底面に折り込みを設けたガゼット袋が使用される(図1参照)。袋体1は内部の商品Pが見えるように透明な材質が好ましいが、印刷効果を上げるために透明でない袋体1を使用してもよい。
【0017】
このような袋体1に商品Pを収納して展示し、購入時に該袋体1に設けられた手提げ構造2によって展示状態のまま運搬するものである。手提げ構造2は、例えば図2に示す如く、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cを貫通する長円形等の切抜き状に形成することができる。このような手提げ構造2によると、袋体1を積重ねる場合などにおいて、手提げ構造2を袋体1の開口部に容易に折り重ねることができる。
【0018】
また、図4に示す如く、手提げ構造2を袋体1と別体に設けてもよい。この場合、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cに、手提げ構造2を装着することで、手提げ構造2を強固に連結することができる。尚、手提げ構造2は、図示例に限定されるものではなく、この外、袋体1の底部外周から開口部に至る帯状の手提げ構造(図示せず)など手提げ構造2の設計変更は自由である。
【0019】
カバー片3は、袋体1の内部に設けられており、袋体1の開口部を袋体1の内部で閉塞すると共に、袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うものである(図1参照)。このカバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定する。図示例では、カバー片3の一端部を補強部1Cに固定することで、カバー片3の連結強度を高めている。また、このように袋体1の上部位置にカバー片3を固定すると、袋体1の固定がわ側面はカバー片3が被覆しないので、カバー片3がたとえ透明でなくても商品Pの展示を妨げることがない。さらに、カバー片3の固定がわ端部を袋体1の底部近傍に固定することも可能であり、この場合、商品P全体を包むカバー片3として機能し、防塵効果を高めることができる。
【0020】
また、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部を、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配する。図示のカバー片3は袋体1開口部の長手側面と略同じ幅を有し、該開口部全体を覆った上に、収納した商品Pの側面に至る長さに形成している。このように、自由端部3Aの位置は収納した商品Pの高さにより異なるが、商品Pの上端部は常にカバー片3により覆われるように設けている(図1参照)。また、商品Pの側面までカバー片3が覆うので、展示効果上、カバー片3は透明な材質が好ましい。
【0021】
このとき、カバー片3は、前記袋体1と別体に設け、一端部を袋体の内部側面1Aに接着することができる(図3参照)。この場合、完成した袋体1に後付けでカバー片3を接着することになるので、カバー片3の材質や厚みを袋体1と変えることが可能になる。例えば、袋体1より薄い材質をカバー片3に使用すると、袋体1内部でのカバー片3の被覆処理が容易になる。また、カバー片3の幅員を袋体1の開口部の長手側面よりもやや広くするなど、被覆面積を広げることもできる。
【0022】
一方、カバー片3を袋体1と一体に設けることも可能である(図示せず)。この場合、例えば、袋体1を形成する際に、通常2枚のフィルムを重ねて形成するところ、3枚のフィルムを重ねて袋体1を形成し、この後、内部のフィルムをカットしてカバー片3を形成する手段などがある。また、カバー片3の装着手段は、これらの例に限られるものではなく、自動成形装置等で袋体1と共に形成するなど任意の手段で形成することができる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。
【0024】
すなわち、袋体1の開口上部を袋体1の内部で閉塞し袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うカバー片3を設け、該カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部3Aを、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにより、塵埃等の侵入を防止し、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない展示販売用の手提げ袋を提供することができる。
【0025】
また、カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片1の他端部を固定せずに自由端部とし、該自由端部を、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにより、商品のサイズが多少異なっても比較的容易に対応し、そのまま利用できるので、他の商品を収納する手提げ袋として転用することも可能になった。
【0026】
更に、カバー片3は袋体1の開口上部を袋体1の内部で閉塞するので、袋体1ごと積重ねて展示する場合でも、カバー片3が破損したり袋体1から外れる虞がなく、このカバー片3が展示の妨げにならず、効果的な展示販売ができる。
【0027】
しかも、ファスナー付きの手提げ袋のように精密な構造のファスナー等を用いる必要がないので、極めて安価な提供が可能になる。
【0028】
このように、本考案によると、商品に塵や埃が付着するのを防止し、商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にすることができ、しかも汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することも可能になるなどといった有益な種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図。
【図2】本考案の一実施例を示す正面図。
【図3】本考案のカバー片の一実施例を示す要部拡大断面図。
【図4】本考案の他の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
P 商品
1 袋体 1A 内部側面
1B 内部側面
1C 補強部
2 手提げ構造
3 カバー片 3A 自由端部
【考案の属する技術分野】
本考案は、缶ビール等の飲料物やシャンプーなどの生活用品類を、適数本ずつまとめて展示販売すると共に、展示状態のまま運搬することができる展示販売用手提げ袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の手提げ袋として、例えば特許文献1に記載された簡易手提げ袋がある。この種の手提げ袋は、もともと缶ビールなどを半ダース程まとめて運搬する際に用いられていたが、量販店などでは、この種の手提げ袋に商品を収納した状態で展示販売することも行われている。すなわち、商品を透明な手提げ袋に収納したまま陳列し、あるいは手提げ袋ごと積み上げた状態で展示しており、消費者は、商品をこの手提げ袋ごと運んで購入するものである。この種の手提げ袋は、上部が開口したままの状態で収納、運搬するので、商品のサイズが多少異なっても比較的容易に対応し、そのまま利用できることが多い。このため、汎用性に富み、飲料容器から生活用品などに至るまで多くの種類の商品を展示販売する手提げ袋として利用することができ、量販店のみならず一般の小売店などでも用いられている極めて重要な販促用品になっている。
【0003】
一方、ガゼット袋の開口部にファスナーを設けたファスナーバッグが特許文献2によって提案されている。このバッグによると、開口部をファスナーで閉じることによって、埃や塵などが内部へ侵入するのを防ぐことができる。そのため、このようなファスナーバッグにおいても特許文献1記載のように、展示販売用の手提げ袋として使用されることがある。この場合、手提げ袋の開口部をファスナーで閉じるので、手提げ袋の収納容積は収納する商品のサイズに合わせる必要があり、言わば特注品として製造されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−194296号公報
【特許文献2】
特開20003−95286号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されているような簡易手提げ袋では、開口部が開いたままで展示販売されているので、この開口部から塵や埃が侵入しやすく、収納した商品に塵や埃が付着する虞があった。特に、収納する商品Pの材質が合成樹脂の場合には、静電気の作用によって細かな塵埃が商品に付着する虞がある。
【0006】
また、手提げ袋の表面に付着した塵埃等は、容易に除去できても、内部の商品が塵埃で汚れてしまった場合は、手提げ袋から商品を出し、商品を洗浄し、再び手提げ袋に入れ直すといった多くの手間を要することになる。このように塵や埃が商品に付着すると商品価値が著しく低下するばかりでなく、商品管理に多くの手間を要するので、展示販売用の手提げ袋に商品を収納したままで長期間収納して展示し、あるいは保存することは困難な状況になっていた。このため、量販店や小売店などでは、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない展示販売用の手提げ袋の提供が望まれている。
【0007】
一方、特許文献2に記載されている如きファスナー付き手提げ袋は、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない袋として提供されている。ところが、開口部を密封するファスナーを採用しているので、袋体の収納容積が厳格に制限される不都合がある。すなわち、このファスナー付きの手提げ袋では、収納する商品のサイズに合わせた、言わば特注品として製造されるものである。このため、ファスナー付きの手提げ袋を他の商品に使用する場合は、収納可能な商品のサイズが厳しく制限されることから、転用の可能性は極めて少なくなる。また、精密な構造のファスナーを設けているので、その分、製造コストも著しく高くなる。これらの要因が、このファスナー付き手提げ袋の汎用性を妨げている。したがってファスナー付きの手提げ袋を、前述の如く上部が開口した簡易手提げ袋のように飲料容器から生活用品に至るまで多くの種類の商品を展示販売する手提げ袋として転用できない不都合があった。
【0008】
そこで本考案は上述の課題を解消すべく創出されたもので、塵や埃の付着を防止して商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にすることができ、しかも汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することも可能になる展示販売用手提げ袋の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、合成樹脂フィルムで形成され、商品Pを収納する袋体1と該袋体1に設けられた手提げ構造2とを備えた展示販売用手提げ袋において、袋体1の開口部を袋体1の内部で閉塞し袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うカバー片3を設け、該カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部3Aを、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにある。
【0010】
第2の手段の前記カバー片3は、前記袋体1と別体に設けられ、一端部を袋体の内部側面1Aに接着する。
【0011】
第3の手段の前記カバー片3は、前記袋体1と一体に設けられている。
【0012】
第4の手段の前記手提げ構造2は、前記袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cを貫通する切抜き状を成した手提げ構造2である。
【0013】
第5の手段の前記手提げ構造2は、前記袋体1と別体に設けられ、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cに装着する手提げ構造2である。
【0014】
本考案によると、袋体1の内部に設けたカバー片3により、袋体1内部の商品Pに塵や埃が付着するのを防止し、長期の展示販売を可能にする。また、カバー片3の自由端部3Aにより、商品Pの形状やサイズが変更されても対応可能となり、多くの種類の商品を収納する展示販売用手提げ袋として利用することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明する。
【0016】
本考案で使用する袋体1は合成樹脂フィルムで形成される。例えば、ポリプロピレン(PP)や低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)など、任意の合成樹脂材から選択できるものである。また、この袋体1は、側面又は底面に折り込みを設けたガゼット袋が使用される(図1参照)。袋体1は内部の商品Pが見えるように透明な材質が好ましいが、印刷効果を上げるために透明でない袋体1を使用してもよい。
【0017】
このような袋体1に商品Pを収納して展示し、購入時に該袋体1に設けられた手提げ構造2によって展示状態のまま運搬するものである。手提げ構造2は、例えば図2に示す如く、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cを貫通する長円形等の切抜き状に形成することができる。このような手提げ構造2によると、袋体1を積重ねる場合などにおいて、手提げ構造2を袋体1の開口部に容易に折り重ねることができる。
【0018】
また、図4に示す如く、手提げ構造2を袋体1と別体に設けてもよい。この場合、袋体1の開口部を二重にして形成した補強部1Cに、手提げ構造2を装着することで、手提げ構造2を強固に連結することができる。尚、手提げ構造2は、図示例に限定されるものではなく、この外、袋体1の底部外周から開口部に至る帯状の手提げ構造(図示せず)など手提げ構造2の設計変更は自由である。
【0019】
カバー片3は、袋体1の内部に設けられており、袋体1の開口部を袋体1の内部で閉塞すると共に、袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うものである(図1参照)。このカバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定する。図示例では、カバー片3の一端部を補強部1Cに固定することで、カバー片3の連結強度を高めている。また、このように袋体1の上部位置にカバー片3を固定すると、袋体1の固定がわ側面はカバー片3が被覆しないので、カバー片3がたとえ透明でなくても商品Pの展示を妨げることがない。さらに、カバー片3の固定がわ端部を袋体1の底部近傍に固定することも可能であり、この場合、商品P全体を包むカバー片3として機能し、防塵効果を高めることができる。
【0020】
また、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部を、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配する。図示のカバー片3は袋体1開口部の長手側面と略同じ幅を有し、該開口部全体を覆った上に、収納した商品Pの側面に至る長さに形成している。このように、自由端部3Aの位置は収納した商品Pの高さにより異なるが、商品Pの上端部は常にカバー片3により覆われるように設けている(図1参照)。また、商品Pの側面までカバー片3が覆うので、展示効果上、カバー片3は透明な材質が好ましい。
【0021】
このとき、カバー片3は、前記袋体1と別体に設け、一端部を袋体の内部側面1Aに接着することができる(図3参照)。この場合、完成した袋体1に後付けでカバー片3を接着することになるので、カバー片3の材質や厚みを袋体1と変えることが可能になる。例えば、袋体1より薄い材質をカバー片3に使用すると、袋体1内部でのカバー片3の被覆処理が容易になる。また、カバー片3の幅員を袋体1の開口部の長手側面よりもやや広くするなど、被覆面積を広げることもできる。
【0022】
一方、カバー片3を袋体1と一体に設けることも可能である(図示せず)。この場合、例えば、袋体1を形成する際に、通常2枚のフィルムを重ねて形成するところ、3枚のフィルムを重ねて袋体1を形成し、この後、内部のフィルムをカットしてカバー片3を形成する手段などがある。また、カバー片3の装着手段は、これらの例に限られるものではなく、自動成形装置等で袋体1と共に形成するなど任意の手段で形成することができる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。
【0024】
すなわち、袋体1の開口上部を袋体1の内部で閉塞し袋体1内部に収納した商品Pの上端部を覆うカバー片3を設け、該カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片3の他端部を固定せずに自由端部3Aとし、該自由端部3Aを、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにより、塵埃等の侵入を防止し、長期間収納したままでも内部の商品が汚れない展示販売用の手提げ袋を提供することができる。
【0025】
また、カバー片3の一端部を袋体1の一方の内部側面1Aに固定すると共に、カバー片1の他端部を固定せずに自由端部とし、該自由端部を、袋体1の他方の内部側面1Bと収納した商品Pとの間に配することにより、商品のサイズが多少異なっても比較的容易に対応し、そのまま利用できるので、他の商品を収納する手提げ袋として転用することも可能になった。
【0026】
更に、カバー片3は袋体1の開口上部を袋体1の内部で閉塞するので、袋体1ごと積重ねて展示する場合でも、カバー片3が破損したり袋体1から外れる虞がなく、このカバー片3が展示の妨げにならず、効果的な展示販売ができる。
【0027】
しかも、ファスナー付きの手提げ袋のように精密な構造のファスナー等を用いる必要がないので、極めて安価な提供が可能になる。
【0028】
このように、本考案によると、商品に塵や埃が付着するのを防止し、商品を収納したままで長期の保存や展示販売を可能にすることができ、しかも汎用性に富み、多くの種類の商品を収納することも可能になるなどといった有益な種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図。
【図2】本考案の一実施例を示す正面図。
【図3】本考案のカバー片の一実施例を示す要部拡大断面図。
【図4】本考案の他の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
P 商品
1 袋体 1A 内部側面
1B 内部側面
1C 補強部
2 手提げ構造
3 カバー片 3A 自由端部
Claims (5)
- 合成樹脂フィルムで形成され、商品を収納する袋体と該袋体に設けられた手提げ構造とを備えた展示販売用手提げ袋において、袋体の開口部を袋体の内部で閉塞し袋体内部に収納した商品の上端部を覆うカバー片を設け、該カバー片の一端部を袋体の一方の内部側面に固定すると共に、カバー片の他端部を固定せずに自由端部とし、該自由端部を、袋体の他方の内部側面と収納した商品との間に配することを特徴とする展示販売用手提げ袋。
- 前記カバー片は、前記袋体と別体に設けられ、一端部を袋体の内部側面に接着した請求項1記載の展示販売用手提げ袋。
- 前記カバー片は、前記袋体と一体に設けられた請求項1記載の展示販売用手提げ袋。
- 前記手提げ構造は、前記袋体の開口部を二重にして形成した補強部を貫通する切抜き状を成した手提げ構造である請求項1記載の展示販売用手提げ袋。
- 前記手提げ構造は、前記袋体と別体に設けられ、袋体の開口部を二重にして形成した補強部に装着する手提げ構造である請求項1記載の展示販売用手提げ袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004412U JP3100137U (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 展示販売用手提げ袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004412U JP3100137U (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 展示販売用手提げ袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3100137U true JP3100137U (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=43253797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003004412U Expired - Lifetime JP3100137U (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 展示販売用手提げ袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100137U (ja) |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003004412U patent/JP3100137U/ja not_active Expired - Lifetime
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