JP3099693U - ゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造 Download PDF

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【課題】クラブヘッドのフェイスが簡単に傾斜(仰)角度の大小を調節する機能を持ち、どの長さのクラブでもスムーズにスイングができ、障害物を避けて、ニーズに合わせた、高低の放物線を描くことが可能なゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造を提供する。
【解決手段】本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、ヘッドのネック部分に上が広く下がせまくなった、逆三角形のやや長めの調節穴23がある。シャフト末端に、それぞれ、ねじ固定式及びはめこみ式の、固定リング40と固定カバー30が、やや長めの調整穴の内部に挿入されて、楔軸26によって、シャフトをヘッドのネック部分の内部に固定する。シャフトは楔軸で長めの調整穴の内定点において、左右に移動し、ヘッドのフェイスとシャフトの間の傾斜(仰)角度を調整する。さらに、傾斜(仰)角度が変化した後、固定リング及び固定カバーによって、シャフトをヘッドのネック内部に固定させる。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造に関する。本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜(仰)角調整構造は、シャフトとヘッドの結合部分に調整構造があり、簡単にフェイスの傾斜角度を変化させることができる。したがって、スイング動作中、障害物を避けてスムーズに打つことができ、ニーズに合わせた高さの放物線を描くことが可能である。
【0002】
【従来の技術及び課題】
図1、図2を参照いただきたい。従来のゴルフクラブの構造は、ヘッド10が成型される時に、端が垂直に伸びてネック11になっている。各ヘッド10は、号数によって、そのフェイス12とネック11の間が、それぞれ異なった傾斜(仰)角度をしている。ネック11には結合穴13があって、シャフト14の末端に保護カバー15がはめられて、ネック11の結合穴13内に接着されて固定される。シャフト14は直接ヘッド10のネック11に挿入されるので、号数が異なると、シャフトの長さや重心も異なる上に、そのヘッド10のフェイス12とシャフト間は、全て異なった傾斜(仰)角度を呈する。簡単に言えば、ヘッド10のフェイス12とシャフト14の間の傾斜(仰)角度が小さい場合は、ボールを打った時、比較的低い飛行放物線を描く。逆に、ヘッド10のフェイス12とシャフト14の間の傾斜(仰)角度が大きい場合は、ボールを打った時、比較的高い飛行放物線を描く。一般に、ゴルフバッグの中には、3、4、5、6、7、8、9、P、S号の9本のアイアン、及び、1、3、5号の3本のウッドが収納されていて、各クラブの特性をうまく利用して異なった放物線と距離によって、少ないストロークで精確にグリーンにのせるのがよしとされる。事実上、ゴルファーは18ホール回る際、ボールの落下点がよくないと、障害物(一般には大きな木)の後ろに落ちて、ボールとグリーンを遮ることになる。この時、ベテランゴルファーなら、スタンスを変え、長い(号数の小さい)アイアンでボールを打つ角度を大きくすることによって、高い放物線を描き、ボールは簡単に障害物の上方を越えてピンチを切り抜ける。あるいは、スタンスを変え、短い(号数の大きい)アイアンでボールを打つ角度を小さくすることによって、低い放物線を描き、ボールは簡単に障害物の下方をくぐり抜けてピンチを切り抜ける。こうして、ボールを目的地に到達させるのである。つまり、ヘッド10のフェイス12とシャフト14の間の傾斜(仰)角度によって、ボールが打たれた時の放物線の高低が決まるのである。したがって、クラブのヘッド10とシャフト14の間に角度を調整する構造があれば、スイング技術が未熟でも、簡単にピンチから脱出することができる。
しかしながら、従来のゴルフクラブのヘッドのフェイスとシャフトの間の傾斜(仰)角度は、成型の際にすでに決まっていて、テクニックの未熟なゴルファーは、適度な長さ(号数)のクラブを選んで、ニーズに合わせた放物線や高度を打ち出すことはなかなか困難である。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、ヘッドのネック部分に上が広く下がせまくなった、逆三角形のやや長めの調節穴がある。シャフト末端に、それぞれ、ねじ固定式及びはめこみ式の、固定リングと固定カバーが、やや長めの調整穴の内部に挿入されて、楔軸によって、シャフトをヘッドのネック部分の内部に固定する。シャフトは楔軸で長めの調整穴の内定点において、左右に移動し、ヘッドのフェイスとシャフトの間の傾斜(仰)角度を調整する。さらに、傾斜(仰)角度が変化した後、固定リング及び固定カバーによって、シャフトをヘッドのネック内部に固定させる。
【0004】
【考案の実施の形態】
図3を参照いただきたい。本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、ヘッド20、固定カバー30、固定リング40、及び、シャフト50からなる。そのうち、ヘッド20は、従来の技術による、成型時に垂直に伸びたネック21と同様である。各ヘッド20は号数によって、フェイス22とネック21の間に、それぞれ、あらかじめ傾斜(仰)角度を持つ。本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、ヘッド20のネック21には、上が広く下がせまくなった、逆三角形のやや長めの調整穴23があり、この長めの調整穴23の口は、あらかじめ、ある程度角度を持った固定槽24があって、ネック21のやや長めの調整穴23の底部付近に貫通する結合穴25あり、楔軸26によってシャフト50をやや長めの調整穴23の内部に結合させる。
【0005】
固定カバー30は、その内部に縦向きのカバー穴31があって、このカバー穴31の内径はちょうどシャフト50末端の外形と同じである。固定カバー30底部面の形状は、ヘッド20のネック21の上部の形状と同じように設計されている。固定カバー30底部面のカバー穴31の周囲には固定突起32が三つあって、正三角形を形成する。
【0006】
固定リング40は、その内部にねじ山を持つねじ穴41がある。
シャフト50は、従来の技術の、先端にグリップ51が取り付けられていて、底部には結合穴52があって、その結合穴52上方には、適度な位置にねじ山部分53がある。
【0007】
図4、図6を合わせて参照いただきたい。本考案のゴルフクラブヘッドを組み立てた図及び傾斜角の見取り図である。まず、固定リング40は、ねじ穴41によってシャフト50のねじ山部分53に結合される。固定カバー30はカバー穴31によってシャフト50末端にはめこまれ、固定リング40の下方に取り付けられる。シャフト50が末端でヘッド20のネック21の調節穴23内に挿入されると、楔軸26がヘッド20のネック21にある結合穴25に挿入され、シャフト50の結合穴52を通過して、シャフト50とヘッド20を互いに結合して固定する。シャフト50は、楔軸26を軸としてネック21のやや長めの調節穴23内で左右に移動する機能を持ち、ヘッド20のフェイス22とシャフト50の間の傾斜(仰)角度を変化させる。
【0008】
図4、図5を参照いただきたい。シャフト50はヘッド20のネック21のやや長めの調節穴23内で左に移動し、シャフト50とヘッド20のフェイス22の間の傾斜(仰)角度は小さい。固定カバー30が底部面でヘッド20のネック21の先端を押し付け、そのカバー穴31の周囲にある固定突起32が、やや長めの調節穴23口の左半分にある固定槽24内(図5に示した状態)にはまり込んで、固定リング40がシャフト50のねじ山部分53で、下に向かって締められて、固定カバー30上部面を押し付けて、シャフト50をやや長めの調整穴23の左側の位置に固定する。
【0009】
図6、図7を参照いただきたい。ヘッド20のフェイス22とシャフト50の間の傾斜(仰)角度を大きく調節したい時は、まず、シャフト50のねじ山部分に、固定リング40を上に向かって緩めると、固定カバー30が上にスライドし、固定カバー30の底面にある固定突起32が、やや長めの調節穴23の固定槽24から離脱して、シャフト50が楔軸26によって、右側に移動し、固定カバー30が再び底面でヘッド20のネック21の先端を押し付けて、カバー穴31の周囲にある固定突起32が、やや長めの調整穴23右半分にある固定槽24内(図7に示した状態)にはまり込んで、固定リング40がシャフト50のねじ山部分53で下に締められ、固定カバー30の上面を押し付け、シャフト50をやや長めの調節穴23の右側に固定する。
【0010】
このように、本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、クラブヘッドのフェイスが簡単に傾斜(仰)角度の大小を調節する機能を持ち、どの長さのクラブでもスムーズにスイングができ、障害物を避けて、ニーズに合わせた、高低の放物線を描くことが可能である。
【0011】
【考案の効果】
本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造は、クラブヘッドのフェイスが簡単に傾斜(仰)角度の大小を調節する機能を持ち、どの長さのクラブでもスムーズにスイングができ、障害物を避けて、ニーズに合わせた、高低の放物線を描くことが可能である。したがって、ビギナーでも楽に障害物を避けて、うまくグリーンに持っていけるという特長を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のゴルフクラブの構造の分解外観図である。
【図2】従来のゴルフクラブの構造の組立外観図である。
【図3】本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造の、分解外観図である。
【図4】本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造の、組立図及び角度を小さく調整する様子を示した図である。
【図5】図4をA面で切断した断面図である。
【図6】本考案のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造の、角度を大きく調整する様子を示した図である。
【図7】図6をB面で切断した断面図である。
【符号の説明】
10   ヘッド         11   ネック
12   フェイス        13   結合穴
14   シャフト        15   保護カバー
20   ヘッド         21   ネック
22   フェイス        23   調節穴
24   固定槽         25   結合穴
26   楔軸          30   固定カバー
31   カバー穴        32   固定突起
40   固定リング       41   ねじ穴
50   シャフト        51   グリップ
52   結合穴         53   ねじ山部分

Claims (5)

  1. ヘッド、固定カバー、固定リング、及び、シャフトからなり、ヘッドは、成型時に垂直に伸びたネックを持ち、各ヘッドは号数によって、そのフェイスとネックの間に、それぞれ、あらかじめ傾斜(仰)角度を持ち、シャフト先端にはグリップが取り付けられていて、
    ヘッドは、そのネックに、上が広く下がせまくなった、逆三角形のやや長めの調整穴があり、この長めの調整穴の口は、あらかじめ、ある程度角度を持った固定槽があって、ネックのやや長めの調整穴の底部付近に貫通する結合穴あり、楔軸によってシャフトをやや長めの調整穴の内部に結合させ、
    固定カバーは、その内部に縦向きのカバー穴があって、底部面のカバー穴の周囲には固定突起が三つあって、正三角形を形成し、
    固定リングは、その内部にねじ山を持つねじ穴があり、
    シャフトは、底部には結合穴があって、その結合穴上方には、適度な位置にねじ山部分があり、
    固定リングがシャフトのねじ山部分に結合され、固定リングはカバー穴によってシャフト末端にはめこまれ、固定リングの下方に取り付けられ、シャフトが末端でヘッドのネックの調節穴内に挿入されて、楔軸によって固定され、ゴルフクラブのヘッドの傾斜角度を変化させるという特長を持つ、ゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造。
  2. 固定カバー底面の形状が、ヘッドのネック部分の先端の形状にしたがって、同様の形状に設計されているという特長を持つ、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造。
  3. 調節穴の口の周囲にある固定槽の形状と固定カバーに設けられた固定突起の形状が、いかなる組み合わせのはめ込み形状でも可能であるという特長を持つ、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造。
  4. ヘッドのネック部分と固定カバー間は、凹凸のはめ込み形態で、シャフトの動きをやや長めの調節穴内に制限するという特長を持つ、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造。
  5. ヘッドのネック内にあるやや長めの調節穴の形状が楕円形の調節穴で、ヘッドのフェイスと、シャフトの間の傾斜角度の調整範囲を広くするという特長を持つ、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの傾斜角調整構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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