JP3099658U - 表面装飾を施した各種装備品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面装飾としての美感・価値感を損なうことなく均一で安定した絵柄模様・文字模様・記号模様等を施した金属製等の各種装備品を形成する。
【解決手段】 各種装備品生地材(1)の表面に対する下磨き加工による研磨工程、第1の洗浄工程、品質検査工程、表面仕上げ加工、第2の洗浄工程夫々により下地処理工程を構成する。この下地処理工程に加えてメッキ処理工程、フォーミング処理工程、メッキ層剥離工程、剥離液洗浄工程、乾燥工程、洗浄工程夫々から表面装飾加工工程を構成する。フォーミング処理工程は、各種装備品生地材(1)におけるメッキ層面に模様部3に対応した形状のフィルム部材2(マスク部分4)を貼着し、貼着後でサンドブラスト加工(Q)を施すことにより、マスク部分4以外のメッキ層Mを剥離し、その残存部分を模様部3として形成する。
【選択図】 図4
【解決手段】 各種装備品生地材(1)の表面に対する下磨き加工による研磨工程、第1の洗浄工程、品質検査工程、表面仕上げ加工、第2の洗浄工程夫々により下地処理工程を構成する。この下地処理工程に加えてメッキ処理工程、フォーミング処理工程、メッキ層剥離工程、剥離液洗浄工程、乾燥工程、洗浄工程夫々から表面装飾加工工程を構成する。フォーミング処理工程は、各種装備品生地材(1)におけるメッキ層面に模様部3に対応した形状のフィルム部材2(マスク部分4)を貼着し、貼着後でサンドブラスト加工(Q)を施すことにより、マスク部分4以外のメッキ層Mを剥離し、その残存部分を模様部3として形成する。
【選択図】 図4
Description
この考案は、例えば洗面所・トイレ・浴室等の手摺、浴室の浴槽、台所の蛇口等の水回り品、さらには躯体の外壁、擁壁、室内壁等に使用される化粧板、食器、花瓶、容器等、また自動車等においての例えばバンパー等の内外装の各種付設備品その他の各種装備品の表面に装飾のための模様を施したことに特徴のある表面装飾を施した各種装備品に関するものである。
従来、洗面所・トイレ・浴室等の手摺、水回り品、化粧板、食器、花瓶、容器等、また自動車等においての内外装の各種付設備品その他の各種装備品は、ステンレス・真鍮・アルミニウム等の金属製のものとして構成されており、その表面には錆その他の発生等を防止して永年的に使用できるように鏡面状、ヘアライン状等となるメッキ処理が施されている。ただ、こうしたメッキ処理製品に模様を付すために、その表面を少なからず損傷するようなことになると、メッキ処理層の劣化等を招き、体裁が良好な製品としての価値が半減するようなことにもなる。そのため、従来から、このようなメッキ処理製品の表面は鏡面状、ヘアライン状等の処理後の体裁のままとされており、具象的な、面白みのある模様が付されているような製品は提供されていなかったのである。
特開昭58−222876号公報
特開平6−88252号公報
こうしたことから、これらの各種装備品に対して例えば絵柄模様・文字模様・記号模様等の表面装飾を施すとすれば、まずその各種装備品生地材の表面をメッキ処理した後に絵柄模様・文字模様・記号模様等を印刷したシール部材を一部に貼着することが考えられる。しかしながらこのようなシール部材を使用したものでは、湿気・乾燥の繰り返しにより各種装備品の表面からシール部材が捲れて容易に剥離してしまい、絵柄模様・文字模様・記号模様等による表面装飾としての美感・価値感が損なわれるものとなる等の問題点を有するものであった。
そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、例えば洗面所・トイレ・浴室等の手摺、浴室の浴槽、台所の蛇口等の水回り品、さらには躯体の外壁、擁壁、室内壁等に使用される化粧板、あるいは食器、花瓶、容器等、また自動車等におけるバンパー等の内外装の各種付属設備品その他の各種装備品の表面に対して、例えばステンレス・真鍮・アルミニウム等の金属製、更には合成樹脂製等の各種の装備品生地材の表面に表面装飾としての美感・価値感を損なうことなく均一で安定した絵柄模様・文字模様・記号模様等を形成できるようにした表面装飾を施した各種装備品を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に設けられた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を残して当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工または剥離液により剥離させることにより絵柄模様・文字模様・記号模様等の輪郭の残存したメッキ層Mによる模様部3が形成されたものである。
模様部3は、各種装備品生地材の表面に貼着させた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2によるマスク部分4によって形成することができ、また模様部3形成後の表面には、保護メッキ層5、好ましくは透明な保護メッキ層5を形成することができる。
さらに、この考案に係る各種装備品の表面を装飾加工するには、例えば、ステンレス下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、ロジウムメッキ層または金メッキ層等のメッキ層Mを形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工するフォーミング処理工程Gと、フォーミング処理した後、剥離液によりメッキ層Mを剥離させるメッキ層剥離工程Hと、剥離液を除去する剥離液洗浄工程Iと、乾燥させる乾燥工程Jと、乾燥後に表面を洗浄する洗浄工程Kとから成るものとできる。
真鍮・アルミニウム下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、銅メッキ層を形成した後にニッケルメッキ層を形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工するフォーミング処理工程Gと、フォーミング処理面を洗浄する洗浄工程Kと、洗浄後のフォーミング処理面に対し表面保護用の保護メッキ層、好ましくは透明な保護メッキ層5例えばクロームメッキ層、金メッキ層等を形成する保護メッキ処理工程Lとから成るものとできる。
ステンレス下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、金のメッキ層Mを形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mを剥離液により剥離させるメッキ層剥離工程Hと、剥離液剤を除去する剥離液洗浄工程Iと、乾燥させる乾燥工程Jと、乾燥後に表面を洗浄する洗浄工程Kとから成るものとできる。
下地処理工程(A,B,D,E)は、各種装備品生地材の表面に対する下磨き加工による研磨工程Aと、研磨後の表面を洗浄する第1の洗浄工程Bと、表面に対する鏡面加工による表面仕上げ加工Dと、表面仕上げ後の表面を洗浄する第2の洗浄工程Eとから成るものとできる。
フォーミング処理工程におけるマスク部分4の形成は、絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2の片面に形成した粘着剤6面を覆っている離型紙7を剥離して粘着剤6面を露出させてから各種装備品生地材の表面に貼着させることができる。
模様部3は、各種装備品生地材の表面に貼着させた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2によるマスク部分4によって形成することができ、また模様部3形成後の表面には、保護メッキ層5、好ましくは透明な保護メッキ層5を形成することができる。
さらに、この考案に係る各種装備品の表面を装飾加工するには、例えば、ステンレス下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、ロジウムメッキ層または金メッキ層等のメッキ層Mを形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工するフォーミング処理工程Gと、フォーミング処理した後、剥離液によりメッキ層Mを剥離させるメッキ層剥離工程Hと、剥離液を除去する剥離液洗浄工程Iと、乾燥させる乾燥工程Jと、乾燥後に表面を洗浄する洗浄工程Kとから成るものとできる。
真鍮・アルミニウム下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、銅メッキ層を形成した後にニッケルメッキ層を形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工するフォーミング処理工程Gと、フォーミング処理面を洗浄する洗浄工程Kと、洗浄後のフォーミング処理面に対し表面保護用の保護メッキ層、好ましくは透明な保護メッキ層5例えばクロームメッキ層、金メッキ層等を形成する保護メッキ処理工程Lとから成るものとできる。
ステンレス下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,D,E)と、金のメッキ層Mを形成するメッキ処理工程Fと、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mを剥離液により剥離させるメッキ層剥離工程Hと、剥離液剤を除去する剥離液洗浄工程Iと、乾燥させる乾燥工程Jと、乾燥後に表面を洗浄する洗浄工程Kとから成るものとできる。
下地処理工程(A,B,D,E)は、各種装備品生地材の表面に対する下磨き加工による研磨工程Aと、研磨後の表面を洗浄する第1の洗浄工程Bと、表面に対する鏡面加工による表面仕上げ加工Dと、表面仕上げ後の表面を洗浄する第2の洗浄工程Eとから成るものとできる。
フォーミング処理工程におけるマスク部分4の形成は、絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2の片面に形成した粘着剤6面を覆っている離型紙7を剥離して粘着剤6面を露出させてから各種装備品生地材の表面に貼着させることができる。
以上のように構成されたこの考案に係る表面装飾を施した各種装備品にあって、絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工で剥離させることにより残存形成される模様部3は、梨地のステンレス表面の中に絵柄模様・文字模様・記号模様等を現出させる。
絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4周囲のメッキ層Mを剥離液により剥離させることで残存形成される模様部3は、光沢のあるステンレス表面の中に絵柄模様・文字模様・記号模様等を現出させる。
フィルム部材2は、模様部3としてのメッキ層Mによる絵柄模様・文字模様・記号模様等の輪郭を鮮明に表現させる。
模様部3形成後の表面に形成された保護メッキ層5は、模様部3を含む梨地のステンレス表面全体を保護させる。
絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4周囲のメッキ層Mを剥離液により剥離させることで残存形成される模様部3は、光沢のあるステンレス表面の中に絵柄模様・文字模様・記号模様等を現出させる。
フィルム部材2は、模様部3としてのメッキ層Mによる絵柄模様・文字模様・記号模様等の輪郭を鮮明に表現させる。
模様部3形成後の表面に形成された保護メッキ層5は、模様部3を含む梨地のステンレス表面全体を保護させる。
この考案は以上のように構成されているために、例えば洗面所・トイレ・浴室等の手摺、浴室の浴槽、台所の蛇口等の水回り品、さらには躯体の外壁、擁壁、室内壁等に使用される化粧板、あるいは食器、花瓶、容器等、また自動車等におけるバンパー等の内外装の各種付属設備品その他に使用されるステンレス・真鍮・アルミニウム等の金属製、プラスチック製等の各種装備品に対して表面装飾としての美感・価値感を損なうことなく均一で安定した絵柄模様・文字模様・記号模様等を形成することができ、また、それらの製品は体裁も良く、際だった印象を与えるものである。
すなわちこれはこの考案に係る表面装飾を施した各種装備品において、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に設けられた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を残して当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工または剥離液により剥離させることにより模様部3が残存形成されたものとしたからであり、これにより各種装備品の梨地の表面に例えば絵柄模様・文字模様・記号模様等を容易に現出させることができ、しかも、その模様は生地材さらにはメッキ層M等を大きく損傷させるものでもないのである。
模様部3は、各種装備品生地材の表面に貼着させた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2によるマスク部分4によって形成したので、各種装備品の表面に梨地の絵柄模様・文字模様・記号模様等の輪郭を鮮明に表現させることができる。
模様部3形成後の表面には保護メッキ層5を形成したので、模様部3の形成後の各種装備品の表面を錆・変色・亀裂等から容易に保護することができる。
以下、図面を参照してこの考案の最良の一実施の形態を説明すると、図において示される符号1は、例えば洗面所・トイレ・浴室等の壁面P、扉その他に住設関連装備品として取り付けられる例えばステンレス・真鍮・アルミニウム等の中空あるいは中実状の金属製棒材から成る装備品生地材によって形成された各種装備品の一例としての手摺である。この手摺1は、図1に示すように、長尺の把手部1Aと、把手部1Aの両端を側方に折曲させて形成した短尺の取付脚部1Bとから全体が略コ字型形状となるように形成してある。そして、例えば取付脚部1B近傍の把手部1A表面には、例えば花柄の輪郭状のフィルム部材2を貼着し、その上から後述するサンドブラスト加工を施してから当該フィルム部材2を剥離することによって梨地状に艶消しされた把手部1A表面中に花柄の輪郭状の模様部3、例えば後述の残存形成された金色を呈する金メッキ層による輝きを有する模様部3が形成されている。
フィルム部材2は、図2に示すように、面内に例えば花柄の輪郭を象ったマスク部分4がエンドレスライン状に切り込み形成されるものとなっており、把手部1A表面への貼着面側には、粘着剤6を塗布してから剥離自在な離型紙7を貼設してある。したがって、把手部1A表面にフィルム部材2を貼着する際には当該フィルム部材2から離型紙7を剥離させて粘着剤6を露出させておいてからフィルム部材2自体を把手部1A表面に貼着するのである。尚、この図2においては、輪郭を象るものとして図示してあるも、その輪郭形成はこれに限定されず、例えば抜き型式のものとしても差し支えない。
サンドブラスト加工は、例えばステンレス・真鍮・アルミニウム等の金属棒材から成る手摺1の表面に粒径が細かいガラスビーズ、細砂等の研磨剤Qを例えばノズル等を介して強制的に吹き付け、手摺生地材自体の表面の一部すなわち模様部3を除いた部位である装飾部位以外の地模様となる部分を梨地の艶消し状態にするためのものである。このサンドブラスト加工の具体的方法として圧縮空気の噴射エネルギーを使用して研磨剤Qを吹き付けるエアー方式として例えば重力式・サイホン式・直圧式等があり、また圧縮空気を使用しない遠心投射方式として、回転するインペラの中心部から供給した研磨剤Qをインペラ外周から遠心力で叩き付けるもの等がある。更に、研磨剤Qを瀑布のように横幅広く自然落下させ、その中間で横幅が広いインペラを使用して研磨剤Qを叩いて加速する平打式のものもあり、いずれによるかは問わない。
尚、模様部3自体の形状・輪郭等は、花柄の輪郭模様の他に例えば動物・乗物・文字・記号等の輪郭模様としても良く、さらには、模様部3は模様の輪郭を形成する替わりに、模様形態の全面を形成するようにしても良く、いずれにしても金色等を呈する後述の金メッキ層、ロジウムメッキ層等による輝きを有するものとなっている。また、本実施の形態では住設関連装備品として手摺1について説明しているが、この他の住設関連装備品として、例えば洗面所・トイレ・浴室等の手摺、浴室の浴槽、台所の蛇口等の水回り品、さらには躯体の外壁、擁壁、室内壁等に使用される化粧板等としても良い。さらには自動車等におけるバンパー等の内外装の付設備品等であっても良く、いずれにしてもこれらに限定されるものではなく、また、生地材の材質も金属製に限らず、プラスチック製等のものでも差し支えないものである。
次にその表面装飾加工方法の一例を説明するに、図3に示すように、表面装飾加工工程を行なう前に以下に示す下地処理工程(A,B,C,D,E)を行なっておく。すなわち下地処理工程(A,B,C,D,E)は、まず研磨工程Aにおいて手摺1等の各種装備品となるそれらの生地材としての例えばステンレス下地等の表面に対する下磨き加工により研磨した後、第1の洗浄工程Bにおいて超音波洗浄機の洗浄液中に浸漬して超音波洗浄する。そして、品質検査工程Cにおいて光学顕微鏡等による品質検査器を利用するか目視検査等により研磨後の品質検査を行なう。表面仕上げ工程Dにおいて、品質検査後の表面に例えば800〜1000番仕上げのバフ等を使用した鏡面加工による表面仕上げを行ない、第2の洗浄工程Eにおいて、表面仕上げ後の表面を超音波洗浄機の洗浄液中に浸漬して超音波洗浄する。この超音波洗浄器の洗浄液としては、例えば温度が約100℃程度のトリクロロエチレン液等を使用する。
表面装飾加工工程においては、まず周知の電解メッキ槽を使用したメッキ処理工程Fによりロジウムメッキ層または金メッキ層等のメッキ層Mを形成する。そして、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材2を貼着することによりマスク部分4を形成する。すなわち、図4に示すように、フィルム部材2の面内に例えば花柄の輪郭を象ったマスク部分4を形成させておき、フィルム部材2から離型紙7を剥離させて粘着剤6を露出させておいてからフィルム部材2自体を把手部1A表面に貼着する(図4(a)、(b)参照)。
フォーミング処理工程Gにおいて当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工する。すなわち、サンドブラスト装置(図示せず)によりフィルム部材2の例えば花柄の輪郭状のマスク部分4をめがけて粒径が細かい研磨剤Qをノズル等によって強制的に吹き付け、マスク部分4により被覆してある部分を除く把手部1A表面のメッキ層Mを梨地の艶消し状態にした(図4(c)参照)後、フィルム部材2を除去するのである。したがって、把手部1A表面にはフィルム部材2によって被覆された部分以外が梨地状に艶消しされることでマスク部分4の通りの花柄の輪郭状の模様部3が残存形成される。
次のメッキ層剥離工程Hにおいて、先ずフォーミング処理した後のマスク部分4をそのまま残すために剥離液剤の使用によりメッキ層Mを剥離させる。そして、剥離液洗浄工程Iにより剥離液剤を除去した後、乾燥工程Jにより洗浄液を乾燥除去させ、洗浄工程Kにおいて乾燥後の表面を例えば超音波により洗浄することで、マスク部分4が除去される。これによって梨地表面の中に金属光沢のあるメッキ層Mによる模様部3が形成されたステンレス下地色と金属メッキ色とのコントラストによるツートンカラーの製品が形成されるのである。
図5、図6にはこの考案に係る他の実施の形態が示されており、真鍮またはアルミニウム下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,C,D,E)の後に、メッキ処理工程Fにより銅メッキ層を形成し、さらにその上にニッケルメッキ層を形成する。そしてフォーミング処理工程Gにおいて、ニッケルメッキ層が形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、当該マスク部分4周囲のメッキ層Mをサンドブラスト加工によって梨地の艶消し状態に傷付加工する。フォーミング処理後には、例えば温度が約100℃程度のトリクロロエチレン液等を使用した超音波洗浄機等による洗浄工程Kによりフォーミング処理面を洗浄した後に、保護メッキ処理工程Lにおいてフォーミング処理面に対し表面保護用の例えば好ましくは透視可能な膜厚を呈するクロームメッキ層または金メッキ層等による透明な保護メッキ層5を形成する。
図7にはこの考案に係る他の実施の形態が示されており、ステンレス下地の表面を鏡面加工する下地処理工程(A,B,C,D,E)の後に、メッキ処理工程Fにおいて金のメッキ層Mを形成する。そして、メッキ層Mが形成されている各種装備品生地材の表面に絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分4を形成し、メッキ層剥離工程Hにより当該マスク部分4周囲のメッキ層Mを剥離剤を入れた剥離剤液中に浸漬したり、剥離剤液による水洗いで剥離させることでステンレス下地の表面を露出させる。そして剥離液洗浄工程Iにより剥離液剤を除去した後に乾燥工程Jにより乾燥し、例えば温度が約100℃程度のトリクロロエチレン液等を使用した超音波洗浄器等による洗浄工程Kにより乾燥後の表面を洗浄することでマスク部分4が除去され、模様部3が残存形成される。
1…手摺 1A…把手部
1B…取付脚部 2…フィルム部材
3…模様部 4…マスク部分
5…保護メッキ層 6…粘着剤
7…離型紙
P…壁面 Q…研磨剤
M…メッキ層 A…研磨工程
B…第1の洗浄工程 C…品質検査工程
D…表面仕上げ工程 E…第2の洗浄工程
F…メッキ処理工程 G…フォーミング処理工程
H…メッキ層剥離工程 I…剥離液洗浄工程
J…乾燥工程 K…洗浄工程
L…保護メッキ処理工程
1B…取付脚部 2…フィルム部材
3…模様部 4…マスク部分
5…保護メッキ層 6…粘着剤
7…離型紙
P…壁面 Q…研磨剤
M…メッキ層 A…研磨工程
B…第1の洗浄工程 C…品質検査工程
D…表面仕上げ工程 E…第2の洗浄工程
F…メッキ処理工程 G…フォーミング処理工程
H…メッキ層剥離工程 I…剥離液洗浄工程
J…乾燥工程 K…洗浄工程
L…保護メッキ処理工程
Claims (3)
- メッキ層が形成されている各種装備品生地材の表面に設けられた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったマスク部分を残して当該マスク部分周囲のメッキ層をサンドブラスト加工または剥離液により剥離させることにより絵柄模様・文字模様・記号模様等の輪郭の残存したメッキ層による模様部が形成されたことを特徴とする表面装飾を施した各種装備品。
- 模様部は、各種装備品生地材の表面に貼着させた絵柄模様・文字模様・記号模様等に象ったフィルム部材によるマスク部分によって形成してある請求項1記載の表面装飾を施した各種装備品。
- 模様部形成後の表面には、保護メッキ層が形成されている請求項1または2記載の表面装飾を施した各種装備品。
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