JP3099554B2 - 四輪操舵装置 - Google Patents

四輪操舵装置

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JP3099554B2 JP04275225A JP27522592A JP3099554B2 JP 3099554 B2 JP3099554 B2 JP 3099554B2 JP 04275225 A JP04275225 A JP 04275225A JP 27522592 A JP27522592 A JP 27522592A JP 3099554 B2 JP3099554 B2 JP 3099554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として牽引車のよう
な産業車両に適用され、狭い場所での荷役走行に好適な
四輪操舵装置に係り、詳しくは四輪操舵から二輪操舵に
切換可能な四輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の牽引車に使用されている四
輪操舵装置を示す。図示のように、前後の車軸管51の
両端部にそれぞれ前輪及び後輪52がナックルアーム5
3を介して装着されている。ナックルアーム53は前輪
操舵用及び後輪操舵用の油圧シリンダ54に連結され、
それら油圧シリンダ54の伸縮作動により前輪及び後輪
52が操舵されるようになっている。なお、左右のナッ
クルアーム53はタイロッド55により相互に連結され
ている。そして、油圧ポンプ56からの圧油はステアリ
ングホイール57aにより操作されるステアリングバル
ブ57から逆止弁付きの分流弁58を通って油圧シリン
ダ54に送油される構成となっている。従って、図示の
状態において、ステアリングホイール57aが右回り又
は左回りに操作されると、油圧ポンプ56からの圧油は
一方の分流弁58を経て前後の油圧シリンダ54に送ら
れ、また、油圧シリンダ54の戻り側の圧油は他方の分
流弁58の逆止弁を経てオイルタンク59に流れる。こ
のことにより、前後の車輪52は図示仮想線の如く操舵
される。なお、図中のF矢印は車両の前側を示してい
る。また、前記後輪操舵用の油圧シリンダ54と分流弁
58とをつなぐ管路には電磁切換弁60が介装されてお
り、切換スイッチ61の操作により電磁切換弁60を作
動させて二輪操舵に切り換えれるようにしている。具体
的には、切換スイッチ61をオフにした図示の状態では
四輪操舵となり、オンにしたときは電磁切換弁60が管
路を閉じる側に作動することにより後輪用の油圧シリン
ダ54に対する圧油の給排が停止され、前輪だけの二輪
操舵となる。なお、四輪操舵中はそのことをパイロット
ランプ62にて表示するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の四輪操舵装置の場合、四輪操舵から二輪操舵に切り
換える場合には後輪を必ず中立位置に操作した状態で、
また二輪操舵から四輪操舵に切り換える場合には前輪を
中立位置に操作した状態で切換スイッチ61を操作しな
ければならないという煩わしさがあった。
【0004】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、前後
輪の位置に関係なく自由に二輪操舵へ切り換えることが
可能な四輪操舵装置を提供することを、解決すべき技術
的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、油圧ポンプからの圧油を前輪操舵用と後輪操舵用の
各油圧シリンダにそれぞれ分流弁を介して送油すること
で前後輪のそれぞれを操舵可能とした四輪操舵装置であ
って、前記分流弁と前記後輪操舵用の油圧シリンダとを
つなぐ油圧管路中に設けられた管路開閉用の電磁切換弁
と、後輪用操舵系に設置され、後輪の中立位置を検出し
て前記電磁切換弁に通電することにより該電磁切換弁を
管路閉じ側に作動させるための後輪用の中立位置検出ス
イッチと、前輪用操舵系に設置され、前輪の中立位置を
検出可能な前輪用の中立位置検出スイッチと、前記後輪
用の中立位置検出スイッチと電磁切換弁とをつなぐ電気
回路中に常には通電可能状態に介装され、前記前輪用の
中立位置検出スイッチがオンとなったときに通電を遮断
するリレーと、前記前輪用の中立位置検出スイッチとバ
ッテリとの間に介装された操舵方式切換用の切換スイッ
チとを備えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】上述のように構成された本発明に係る四輪操舵
装置においては、四輪操舵時には操舵方式切換用の切換
スイッチがオン状態となっている。このときは、前後輪
が中立位置に達すると前輪用及び後輪用の中立位置検出
スイッチが共にオンとなる。そして、前輪用の中立位置
検出スイッチのオンによりリレーが通電遮断状態に切り
換えられるため、後輪用の中立位置検出スイッチがオン
しても電磁切換弁に通電されることがない。従って、電
磁切換弁は車輪の切れ角に関係なく常に管路を開く位置
に保持される。そのため、前輪用及び後輪用の油圧シリ
ンダが共に作動されて四輪操舵が行われる。一方、切換
スイッチをオフにしたときは、前輪用の中立位置検出ス
イッチのオン、オフに関係なくリレーの接点がオン状態
に保持されるため、後輪用の中立位置検出スイッチがオ
ンとなった時点で電磁切換弁に通電され、該電磁弁が管
路を閉じる位置に切り換えられる。つまり、操舵中にお
いて後輪が中立位置に達したときに後輪操舵用の油圧シ
リンダに対する圧油の給排が停止され、後輪は中立位置
に保持されたままとなる。従って、このときは前輪用の
油圧シリンダのみが作動可能となり、前輪のみによる二
輪操舵となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、図1及び図2に基づいて牽引車のような産
業車両に適用される実施例1の四輪操舵装置について説
明する。ただし、実施例1に係る四輪操舵装置は二輪操
舵への切換機能のほか、前輪と後輪との切れ角のずれを
修正する機能を備えている。
【0008】図1は四輪操舵装置の機械構造部及び油圧
回路を示しており、前車軸管1の左右端部には前輪3
が、後車軸管2の左右端部には後輪4がそれぞれナック
ルアーム5,6を介して取付けられ、前輪3は前輪操舵
用の油圧シリンダ7により、後輪4は後輪操舵用の油圧
シリンダ8によりそれぞれ作動されるようになってい
る。なお、左右のナックルアーム5,6はそれぞれタイ
ロッド9,10により連結されている。また、本実施例
においては、油圧シリンダ7,8は前後共、二本ずつ直
列に配置されて合計四本が使用されており、それら油圧
シリンダ7,8は車両中心線上で対応の車軸管1,2に
ブラケット7a,8aを介して支持されている。なお、
図中のF矢印は車両の前側を示している。
【0009】油圧ポンプ11からの圧油は、ステアリン
グホイール12aにて操作されるステアリングバルブ1
2から右旋回用の逆止弁付き分流弁13又は左旋回用の
逆止弁付き分流弁14のいずれか一方を経て前輪操舵用
及び後輪操舵用の油圧シリンダ7,8に分流され、また
油圧シリンダ7,8からの戻り油は他方の分流弁13,
14の逆止弁を経てオイルタンク15に戻される回路構
成となっている。しかして、各分流弁13,14と前輪
操舵用の油圧シリンダ7とをつなぐ二本の管路16には
管路開閉用の電磁切換弁18が、また同様に各分流弁1
3,14と後輪操舵用の油圧シリンダ8とをつなぐ二本
の管路17には管路開閉用の電磁切換弁19がそれぞれ
設けられ、それら電磁切換弁18,19は常には管路開
き位置にスプリングにて保持されている。
【0010】つぎに、前記電磁切換弁18,19の作動
制御用の制御回路を図2に基づいて説明する。前輪3の
中立位置(切れ角が零の位置)を検出するための中立位
置検出スイッチ20及び後輪3の中立位置を検出するた
めの中立位置検出スイッチ21は、それぞれ前後の操舵
系において、例えばナックルアーム5,6の回動角度が
零のときにオンになるように設置され、バッテリ26に
対しては並列に接続されている。そして、前輪用の中立
位置検出スイッチ20は前輪系の二個の電磁切換弁18
に接続され、また後輪用の中立位置検出スイッチ21は
後輪系の二個の電磁切換弁19に接続されている。
【0011】また、前輪用の中立位置検出スイッチ20
と前輪用の電磁切換弁18との間にはリレー22の常閉
接点22aが、後輪用の中立位置検出スイッチ21と後
輪用の電磁切換弁19との間にはリレー23の常閉接点
23aがそれぞれ挿入され、そして前輪側回路に設けら
れたリレー22のコイル22bは後輪側回路と、後輪側
回路に設けられたリレー23のコイル23bは前輪側回
路とそれぞれ短絡されている。さらにまた、前輪用及び
後輪用の各中立位置検出スイッチ20,21にはそれぞ
れオフデレタイマリレー24,25が並列に接続されて
いる。また、前記前輪用の中立位置検出スイッチ20と
バッテリ26との間には操舵方式切換用の切換スイッチ
27が挿入され、さらにこの切換スイッチ27と中立位
置検出スイッチ20との間には四輪操舵中であることを
表示するパイロットランプ28が挿入されている。な
お、切換スイッチ27は手動式であり、運転席の近くに
配置される。
【0012】本実施例の四輪操舵装置は上述のように構
成したものであり、以下その作用を説明する。まず、操
舵方式切換用の切換スイッチ27がオンしている場合の
四輪操舵作用と、前輪3と後輪4の切れ角のずれ修正作
用について説明する。この場合はパイロットランプ28
が点灯し、四輪操舵方式であることを表示する。今、図
1に示す状態において、ステアリングホイール12aが
右回りに操作されたとすると、油圧ポンプ11からの圧
油はステアリングバルブ12を経て右旋回用の分流弁1
3にて分流されるとともに、管路16,17、電磁切換
弁18,19を経て4本の油圧シリンダ7,8に送油さ
れる。このとき、油圧シリンダ7,8の戻り側の圧油は
他方の管路16,17、電磁開閉弁18,19から左旋
回用の分流弁14の逆止弁及びステアリングバルブ12
を経てオイルタンク15に戻る。これにより、図1に仮
想線で示す如く前輪3が右側に切られ、後輪4が左側に
切られて車両は右に旋回する。
【0013】一方、ステアリングホイール12aが左回
りに操作されたときは、圧油流れが上記と逆になるた
め、前輪3及び後輪4が左旋回方向に切られ、車両は左
に旋回される。そして、このような操舵の繰り返しに伴
い、分流弁13,14の精度の関係で前輪3と後輪4の
切れ角にずれが発生したときは、下記の如く切れ角のず
れ修正作用が実行される。
【0014】例えば、右旋回状態から左回りに方向転換
された場合において、後輪4の切れ角が前輪3の切れ角
より進んでいれば、後輪4が前輪3よりも先に中立位置
に達する。このとき、後輪用の中立位置検出スイッチ2
1がオンとなり、後輪用の電磁切換弁19に通電され
る。そのため、該電磁切換弁19が管路17を閉じる側
に切り換えられて後輪操舵用の油圧シリンダ8に対する
圧油の給排が中断されるが、前輪操舵用の油圧シリンダ
7に対する圧油の給排はそのまま継続される。従って、
後輪4が中立位置に保持され、前輪3が中立位置に向か
って作動を続行することになる。
【0015】しかして、前輪3が中立位置に達すると、
前輪用の中立位置検出スイッチ20がオンとなり、後輪
側回路のリレー23のコイル23bに通電されてその常
閉接点23aがオフとなり、後輪用の電磁切換弁19に
対する通電が断たれ、該電磁切換弁19の作動が解除さ
れる。つまり、電磁切換弁19が管路17を開く初期位
置に復帰されるため、後輪操舵用の油圧シリンダ8に対
する圧油の給排が再開される。このとき、前述した後輪
用の中立位置検出スイッチ21のオン動作により既に前
輪側回路のリレー22のコイル22bに通電されてその
常閉接点22aがオフとなっているため、前輪用の中立
位置検出スイッチ20のオンによりそれに対応する前輪
用の電磁切換弁18が通電されることはない。そのた
め、前輪操舵用の油圧シリンダ7に対する圧油の給排は
そのまま継続される。かくして、方向転換時において前
輪3と後輪4とは中立位置で切れ角のずれが修正されて
同期することになる。なお、切れ角のずれ修正作用は左
旋回状態から右回りに方向転換する場合においても同様
に行われる。
【0016】なお、前後輪3,4が切れ角零の直立状態
で走行している直進時には、前輪用及び後輪用の中立位
置検出スイッチ20,21が共にオンとなっている。こ
のときは、前輪側回路及び後輪側回路のリレー22,2
3の常閉接点22a,23aが共にオフとなるため、電
磁切換弁18,19が管路16,17の開き位置に保持
され、左右いずれへの操舵にも対応可能な状態となる。
【0017】ところで、直進状態から左右いずれかに操
舵されたとき、前輪用と後輪用の中立位置検出スイッチ
20,21のうちいずれか一方が先にオフになると、そ
れに伴い一方の電磁切換弁18又は19が切り換えられ
て油圧シリンダ7又は8に対する圧油の給排が停止する
可能性がある。従って、このことを回避するために、中
立位置検出スイッチ20,21に並列に接続されたオフ
デレタイマリレー24,25が作動する。すなわち、各
オフデレタイマリレー24,25は、中立位置検出スイ
ッチ20,21がオンすると同時にその常開接点がオン
となり、そして中立位置検出スイッチ20,21がオフ
となってからも一定時間の間はそのオン状態を保持して
リレー22,23の常閉接点22a,23aのオフ状態
を継続させ、上記の障害が発生することを防止する。
【0018】つぎに、二輪操舵への切り換えについて説
明する。この場合は、操舵方式切換用の切換スイッチ2
7をオフにすると、パイロットランプ28が消灯すると
同時に前輪用の中立位置検出スイッチ20への送電が遮
断される。従って、前輪用の電磁切換弁18は中立位置
検出スイッチ20のオン、オフに関係なくいかなるとき
も通電されず、管路開き位置に保持される。一方、後輪
用の中立位置検出スイッチ21への送電は継続されてい
るため、操舵作用により後輪4が中立位置に達して該中
立位置検出スイッチ21がオンすると、後輪用の電磁切
換弁19が通電し、該電磁切換弁19が管路閉じ側に作
動する。そのため、後輪操舵用の油圧シリンダ8に対す
る圧油の給排が停止され、後輪4は中立位置に保持され
る。そして、この状態は操舵方式切換用の切換スイッチ
27をオンしない限り継続されることになる。
【0019】すなわち、後輪4の位置の如何を問わず、
切換スイッチ27を二輪操舵側であるオフ側へ操作すれ
ば、後輪4が中立位置へ復帰した時点でこれを自動的に
保持するため、その後は前輪操舵用の油圧シリンダ7の
みで操舵される前二輪による二輪操舵となる。
【0020】また、二輪操舵から四輪操舵に戻すべく切
換スイッチ27をオンすると、パイロットランプ28が
点灯すると同時に前輪用の中立位置検出スイッチ20に
送電が可能となる。このとき、後輪用の中立位置検出ス
イッチ21がオンしたままであり、後輪用の電磁切換弁
19が通電状態にあるが、操舵により前輪3が中立位置
に達して前輪用の中立位置検出スイッチ20がオンする
と、後輪側回路のリレー23のコイル23bに通電さ
れ、その常閉接点23aがオフとなるため、後輪用の電
磁切換弁19の通電が断たれる。従って、電磁切換弁1
9が管路開き位置に復帰されて、後輪操舵用の油圧シリ
ンダ8に対する圧油の給排が再開されることになり、か
くして、前輪3と後輪4とが中立位置で同期すると同時
に二輪操舵から四輪操舵へと自動的に切り換えられるこ
とになる。
【0021】つぎに、本発明の実施例2を図3及び図4
に基づいて説明する。この実施例は四輪操舵から二輪操
舵への切り換えのみを可能としたものである。すなわ
ち、前輪3と後輪4の切れ角のずれ修正機能を有しない
例であり、前述した実施例1の図1及び図2に示された
構成部材のうち、前輪用の電磁切換弁18と前輪用のリ
レー22及び後輪側回路中のオフデレタイマリレー25
がそれぞれ省かれた構成となっており、その他の構成に
ついては実施例1と同一となっている。従って、その構
成については図1及び図2の場合と同一符号を付して説
明を省略し、操舵方式の切り換え作動について説明す
る。
【0022】図4において、四輪操舵から二輪操舵へ切
り換えるべく操舵方式切換用の切換スイッチ27をオフ
にすると、パイロットランプ28が消灯すると同時に前
輪用の中立位置検出スイッチ20への送電が遮断され
る。従って、リレー23の常閉接点23aは中立位置検
出スイッチ20のオン、オフに関係なくいかなるときも
オン状態に保持される。これに対し、後輪用の中立位置
検出スイッチ21への送電は継続されているため、操舵
作用により後輪4が中立位置に達して該中立位置検出ス
イッチ21がオンすると、電磁切換弁19が通電し、該
電磁切換弁19が管路閉じ側に作動する。そのため、後
輪操舵用の油圧シリンダ8に対する圧油の給排が停止さ
れ、後輪4は中立位置に保持される。そして、この状態
は操舵方式切換用の切換スイッチ27をオンしない限り
継続されることになる。
【0023】すなわち、後輪4の位置の如何を問わず、
切換スイッチ27を二輪操舵側であるオフ側へ操作すれ
ば、後輪4が中立位置へ復帰した時点でこれを自動的に
保持するため、その後は前輪操舵用の油圧シリンダ7の
みで操舵される前二輪3による二輪操舵となる。
【0024】一方、二輪操舵から四輪操舵に戻すべく切
換スイッチ27をオンすると、パイロットランプ28が
点灯すると同時に前輪用の中立位置検出スイッチ20に
送電が可能となる。このとき、後輪用の中立位置検出ス
イッチ21がオンしたままであり、後輪用の電磁切換弁
19が通電状態にあるが、操舵により前輪3が中立位置
に達して前輪用の中立位置検出スイッチ20がオンする
と、リレー23のコイル23bに通電され、その常閉接
点23aがオフとなるため、後輪用の電磁切換弁19の
通電が断たれる。従って、電磁切換弁19が管路開き位
置に復帰されて、後輪操舵用の油圧シリンダ8に対する
圧油の給排が再開されることになり、かくして、前輪3
と後輪4とが中立位置で同期すると同時に二輪操舵から
四輪操舵へと自動的に切り換えられることになる。
【0025】なお、四輪操舵時において、直進状態から
左右いずれかに操舵されたとき、前輪用の中立位置検出
スイッチ20が前輪用の中立位置検出スイッチ21より
先にオフになったときは、オフデレタイマリレー24の
作動により中立位置検出スイッチ20がオフになってか
らも一定時間の間はリレー23の常閉接点23aのオフ
状態を継続させ、電磁切換弁19に対する通電を回避す
る。
【0026】なお、本実施例は前輪操舵用及び後輪操舵
用として各二本の油圧シリンダ7,8を使用する場合で
説明しているが、両ロッド形の油圧シリンダを使用した
ときは前後共各一本とすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の四輪操舵
装置によれば、操舵方式切換用の切り換スイッチを操作
すれば、後輪の位置に関係なく該後輪が中立位置に達し
た時点で四輪操舵から二輪操舵へ、また前輪の位置に関
係なく該前輪が中立位置に達した時点で二輪操舵から四
輪操舵へそれぞれ自動的に切り換えることができるた
め、一旦後輪又は前輪を中立位置に操作した状態で操舵
方式の切り換えを行わねばならなかった従来に比べて切
換操作がすこぶる簡便化される。また、走行中において
スピーディーに操舵方式を切り換えることができるた
め、作業能率を向上する上ですこぶる有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る油圧回路を主体とした
四輪操舵装置を示す説明図である。
【図2】同じく実施例1に係る電磁切換弁の制御回路図
である。
【図3】本発明の実施例2に係る油圧回路を主体とした
四輪操舵装置を示す説明図である。
【図4】同じく実施例2に係る電磁切換弁の制御回路図
である。
【図5】従来の四輪操舵装置の説明図である。
【符号の説明】
3…前輪 4…後輪 7,8…操舵用油圧シリンダ 11…油圧ポンプ 13,14…分流弁 18,19…電磁切換弁 20,21…中立位置検出スイッチ 22,23…リレー 27…操舵方式切換用の切換スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−295764(JP,A) 特開 平2−31976(JP,A) 特開 平3−178875(JP,A) 実開 平2−26976(JP,U) 実開 昭63−149373(JP,U) 実開 平2−142379(JP,U) 実開 昭49−16929(JP,U) 実開 昭63−104283(JP,U) 実開 平5−72656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/07 B62D 7/14 B62D 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプからの圧油を前輪操舵用と後
    輪操舵用の各油圧シリンダにそれぞれ分流弁を介して送
    油することで前後輪のそれぞれを操舵可能とした四輪操
    舵装置であって、 前記分流弁と前記後輪操舵用の油圧シリンダとをつなぐ
    油圧管路中に設けられた管路開閉用の電磁切換弁と、後
    輪用操舵系に設置され、後輪の中立位置を検出して前記
    電磁切換弁に通電することにより該電磁切換弁を管路閉
    じ側に作動させるための後輪用の中立位置検出スイッチ
    と、前輪用操舵系に設置され、前輪の中立位置を検出可
    能な前輪用の中立位置検出スイッチと、前記後輪用の中
    立位置検出スイッチと電磁切換弁とをつなぐ電気回路中
    に介装され、前記前輪用の中立位置検出スイッチがオン
    になったとき、前記電磁切換弁の通電を解除するリレー
    と、前記前輪用の中立位置検出スイッチとバッテリとの
    間に介装された操舵方式切換用の切換スイッチとを備え
    た四輪操舵装置。
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