JP3099447U - 粘着テープ収納用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着テープにゴミ等が付着することを防止し、内部に安定した状態で収納でき、また粘着テープが吸湿することを防止でき、更に陳列時に美観を保ちつつ安定性を確保することのできる粘着テープ収納用容器を提供すること。
【解決手段】粘着テープ収納用容器10を、底部を構成する下蓋14と、下蓋14と互いの縁部24、11で嵌合され、内部に粘着テープ18を収納する収納空間100を形成する上蓋12とで構成する。下蓋14には、粘着テープ18を内周面側から支持する第1の屈曲部16と、下方側へ突出する係止用屈曲部22とを形成する。上蓋12には、天井面28に、粘着テープ18を内周面側から支持するように形成された第2の屈曲部30と、同じく天井面28に突出する屈曲部であって、該屈曲部の形成する外側凹部に下蓋の係止屈曲部22の形成する外側凸部を受け入れ可能に形成された受入れ屈曲部32とを形成する。
【選択図】 図3
【解決手段】粘着テープ収納用容器10を、底部を構成する下蓋14と、下蓋14と互いの縁部24、11で嵌合され、内部に粘着テープ18を収納する収納空間100を形成する上蓋12とで構成する。下蓋14には、粘着テープ18を内周面側から支持する第1の屈曲部16と、下方側へ突出する係止用屈曲部22とを形成する。上蓋12には、天井面28に、粘着テープ18を内周面側から支持するように形成された第2の屈曲部30と、同じく天井面28に突出する屈曲部であって、該屈曲部の形成する外側凹部に下蓋の係止屈曲部22の形成する外側凸部を受け入れ可能に形成された受入れ屈曲部32とを形成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、粘着テープを収納する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、購入されたガムテープ等の粘着テープは引っ越し等の荷造りの際には大量に使用されるが、日常においては、その使用頻度は高いものではない。従って、残っているテープを保管する状況は常に生じている。また、近時、複数のテープを積層してセットにして販売されている状況も生じている。このような状況において、粘着テープを保管するための従来容器としては、薄い袋状のビニールシートに包装される、いわゆるピロ包装というものがある。
【0003】
このピロ包装は、粘着テープの製造メーカーが、粘着テープを製造し販売店に置くまでの過程において粘着テープの清潔な状態を維持し、粘着テープの側面にゴミ等が付着するのを防止するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、使用者がこの粘着テープを購入し、使用する時には上記ピロ包装を破り、粘着テープを取り出す必要がある。破られたピロ包装は通常破棄される。そして、包装の破棄後、粘着テープを適切な容器等に収納することなく管理する場合、以下の不具合が生じる。
【0005】
即ち、粘着テープの側面の粘着剤にゴミ等が付着し粘着テープの汚れの原因になる。また、他の物品が混在する容器に収納すると、内部でかさばったり、ガタつき不安定な状態になり易い。また、長期間湿度の高い場所に保管すると、粘着テープが吸湿し、粘着力の低下要因になり、更に粘着テープの側面から粘着剤がしみ出す要因となる。一方、粘着テープの販売店においても、そのままで陳列するのは荷崩れの要因となり不安定であことに加え美観の欠如等の要因になる。
【0006】
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、粘着テープにゴミ等が付着することを防止し、内部に安定した状態で収納でき、また粘着テープが吸湿することを防止でき、更に陳列時に美観を保ちつつ安定性を確保することのできる粘着テープ収納用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る粘着テープ収納用容器は、
底部を構成する下蓋と、下蓋と互いの縁部で嵌合され、内部に粘着テープを収納する収納空間を形成する上蓋とを備え、下蓋には、粘着テープを内周面側から支持する第1の屈曲部と、下方側へ突出する係止用屈曲部と、が形成され、上蓋には、天井面に、粘着テープを内周面側から支持するように形成された第2の屈曲部と、同じく天井面に突出する屈曲部であって、該屈曲部の形成する外側凹部に下蓋の係止屈曲部の形成する外側凸部を受け入れ可能に形成された受入れ屈曲部と、が形成されたことを特徴とする。
【0008】
これにより、粘着テープは嵌合された下蓋と上蓋の間に形成された収納空間に収納され、保管中に粘着テープの側面の粘着剤の部分にゴミ等が付着したり、テープが吸湿することが有効に防止される。また、第1の屈曲部と第2の屈曲部とで粘着テープを芯材の内側から支持するので、この粘着テープ収納用容器内で粘着テープが動き、ガタつくことが防止される。更に、販売店等においてこの粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねた場合、上側の容器の係止屈曲部を下側の容器の受入れ屈曲部で受け入れる状態になるので、上下の容器の係合状態が確保され、しっかりと重ねることができる。即ち、粘着テープの販売店で荷崩れを起こすことなく、美的に優れた状態で粘着テープを設置することができる。
【0009】
請求項2に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1に記載の粘着テープ収納用容器であって、第1の屈曲部と第2の屈曲部は、それぞれリング状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
これにより、この2カ所の屈曲部での粘着テープの支持がより確実になり、この粘着テープ収納用容器内で粘着テープが動き、ガタつくことが確実に防止される。
【0011】
請求項3に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1または2の何れかに記載の粘着テープ収納用容器であって、下蓋に形成された第1の屈曲部の周面及び係止用屈曲部の外側は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする。
【0012】
これにより、この粘着テープ収納用容器に粘着テープを収納する際、粘着テープをまず第1の屈曲部にて支持させる動作が容易になる。また、係止用屈曲部を受入れ屈曲部に落し込む動作も容易になり、従ってこの粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねる作業が容易になる。
【0013】
請求項4に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1〜3の何れかに記載の粘着テープ収納用容器であって、上蓋に形成された第2の屈曲部の周面及び受入れ屈曲部の側面は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする。
【0014】
これにより、この粘着テープ収納用容器に粘着テープを収納する際の、上蓋を被せる動作時に第2の屈曲部にて粘着テープを支持させることが容易になる。また、受入れ屈曲部の側面にテーパを付けることにより上側から他の容器を積み重ねる場合に、容易に係止用屈曲部を受入れ屈曲部に落し込んで係止さることができ、粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねる動作の容易化が図られる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本考案の実施の形態に係る粘着テープ収納用容器の構成について説明する。この粘着テープ収納用容器10は上蓋12と下蓋14とから構成されており、図1は下蓋14に上蓋12を被せた状態の平面図であり、図2は図1を下側から見た底面図である。また、図3は図1のA−A断面図であり、5個重ねて収納された粘着テープを破線にて示している。図4は図1のA−A断面図であり上蓋12と下蓋14を分離した状態を示している。上蓋12と下蓋14とは、それぞれ薄い(例えば0.1〜0.2mm程度)透明な合成樹脂材にて形成されている。
【0016】
下蓋14は、粘着テープ収納用容器10の通常の設置状態で、底部を構成するもので、その外縁形状は略正方形に形成され、特徴的な屈曲形状を有している。下蓋14の外周部には上蓋12と嵌合する縁部11が形成されている。下蓋14の中央部にはリング状に屈曲させて形成した第1の屈曲部16が形成されている。この第1の屈曲部16は粘着テープ18の芯材部20の内周面に嵌まり、芯材部20の内周面側から粘着テープ18を支持するものである。
【0017】
図示したように、第1の屈曲部16の側面16aは外側に向かって径が大きくなるテーパ面になっており、屈曲部16の外周径Aは芯材20の内周径に略等しく形成されている。このテーパ面により芯材20の支持を容易にしている。また、リング状の第1の屈曲部16の内周側には、下方側に突出する係止用屈曲部22が形成されている。係止用屈曲部22の作用については後述するが、この部位は複数の粘着テープ収納用容器10を縦に重ね易くするものである。
【0018】
上蓋12は、周囲に下蓋14の縁部11と嵌合する縁部24を有し、中央部には粘着テープ18を収納する収納空間100を形成する収納部26が備えられている。収納部26の天井面28の中央部には、リング状に屈曲されて形成された第2の屈曲部30が設けられている。この第2の屈曲部30は収納空間100側へ突出するように形成されており、この部位を粘着テープ18の芯材20内周面に嵌め、粘着テープ18を芯材20の内周面側から支持するものである。
【0019】
図示したように、第2の屈曲部30の側面30aは外側に向かって径が大きくなるテーパ面になっており、第2の屈曲部30の外周径Bは芯材20の内周径(及び上記屈曲部16の外周径A)に略等しく形成されている。このテーパ形状により第2の屈曲部30による芯材20の支持を容易にしている。このようにして、第1の屈曲部と第2の屈曲部とで粘着テープ18を収納空間100にて支持している。
【0020】
また、天井面28にはリング状に形成された第2の屈曲部30の内周側に、平面形状円形に屈曲して形成した受入れ屈曲部32が設けられている。そして、係止用屈曲部22の形成する外側凸部を、受入れ屈曲部32の形成する外側凹部に受け入れる構成になっている。ここで係止用屈曲部22と受入れ屈曲部32は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面22a、32aがそれぞれ形成されている。これにより、受入れ屈曲部32による係止用屈曲部22の受け入れ状態が容易に形成され、この粘着テープ収納用容器10を複数縦に重ねることができる。
【0021】
また、上蓋12の収納部26の周囲と下蓋14の屈曲部16の周囲には互いに重なる平坦領域21、15がそれぞれ設けられている。そして、上蓋12の平坦領域21のコーナーには下方向に突出した凸部34が設けられ、下蓋14の平坦領域15の対応する部位には、凸部34に嵌り込む凹部36が形成されている。凸部34は略円筒形状で、凹部36は略長方体形状を有している。この部位の嵌合と上述の縁部11と縁部24との嵌合により下蓋14に上蓋12が被さった状態を維持するように形成されている。
【0022】
また、縁部24と縁部11の1つのコーナーにはそれぞれ略円形に突出したタブ38、タブ40が形成されており、粘着テープ収納用容器10を開ける際は、タブ38、40を摘んで上蓋12と下蓋14の上記嵌合状態を解除しつつ両者を離して開けることができる。
【0023】
図5に上蓋の斜視図を、図6に下蓋の斜視図をそれぞれ示した。また、図7に本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を用いて粘着テープを収納した状態を示した。同図では、粘着テープ18として両面テープを5個重ねて収納している。
【0024】
以上の構成を有する本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器10に粘着テープ18を収納することにより、保管場所に発生するゴミやほこりが粘着テープの側面の粘着剤の部位に付着し、粘着テープと周囲が汚れることを防止できる。特に、近年例示したように両面テープ等の粘着テープ類は、セットにして(例えば5個セット)販売されている傾向があり、1個を使用した後、次の使用までに時間の経過があり、粘着テープ類の安定した保管は重要になっており、本実施の形態に係る収納用容器は、この様な要請に的確に応えることができるものである。
【0025】
また、粘着テープ18を収納する際、第1の屈曲部16と第2の屈曲部30とで、芯材部20の内周面側から粘着テープ18を支持するので、粘着テープの収納空間100内でガタつくことなく安定した状態で収納できるという作用を有する。
【0026】
また、本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器10は、上述したように係止用屈曲部22を受入れ屈曲部32で受け入れるように形成されている。このため、例えば販売店に粘着テープを縦方向に重ねて陳列する場合、図8に示したように、上側に重ねられた粘着テープ収納用容器10の下蓋14の係止用屈曲部22が下側の粘着テープ収納用容器10の受入れ屈曲部32に受け入れられる。特に、係止用屈曲部22は図3からも理解されるように、縁部11の下端縁よりも更に下方に突出しているので、重ねた状態ではより深く入り込んでいる。これにより販売店において荷崩れを防止できるという作用を有する。
【0027】
このように、上蓋12と下蓋14を嵌合させた状態ではある程度の密閉性を有するので、これにより吸湿を防止でき、また、本実施の形態のように粘着テープ収納用容器10を透明な部材で構成した場合、内部の表示や粘着テープの収納状態が目視確認でき、残存個数の確認も容易であり、加えて美観も高められる。
【0028】
なお、本考案の構成は、上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では第1の屈曲部及び第2の屈曲部はそれぞれリング状に形成されているとしたが、他の形状例えば、三角形状に形成することもできる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る粘着テープ収納用容器によれば、嵌合された上蓋、下蓋間の収納部に粘着テープを収納し、保管することにより、粘着テープの側面へのゴミ等の付着や、粘着テープが汚れることを防止することができる。また、販売店の店頭に縦に積み重ねて陳列する場合等に安定状態で美しく設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘着テープ収納用容器を上部から見た平面図である。
【図2】図1の下部から見た底面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3の上蓋と下蓋とを分離した状態を示した図である。
【図5】本考案に係る粘着テープ収納用容器の上蓋の斜視図である。
【図6】本考案に係る粘着テープ収納用容器の下蓋の斜視図である。
【図7】本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を用いて粘着テープを収納した状態を示した斜視図である。
【図8】本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を重ねた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
10 粘着テープ収納用容器
12 上蓋
14 下蓋
16 第1の屈曲部
22 係止用屈曲部
26 収納部
28 天井面
30 第2の屈曲部
32 受入れ屈曲部
【考案の属する技術分野】
本考案は、粘着テープを収納する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、購入されたガムテープ等の粘着テープは引っ越し等の荷造りの際には大量に使用されるが、日常においては、その使用頻度は高いものではない。従って、残っているテープを保管する状況は常に生じている。また、近時、複数のテープを積層してセットにして販売されている状況も生じている。このような状況において、粘着テープを保管するための従来容器としては、薄い袋状のビニールシートに包装される、いわゆるピロ包装というものがある。
【0003】
このピロ包装は、粘着テープの製造メーカーが、粘着テープを製造し販売店に置くまでの過程において粘着テープの清潔な状態を維持し、粘着テープの側面にゴミ等が付着するのを防止するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、使用者がこの粘着テープを購入し、使用する時には上記ピロ包装を破り、粘着テープを取り出す必要がある。破られたピロ包装は通常破棄される。そして、包装の破棄後、粘着テープを適切な容器等に収納することなく管理する場合、以下の不具合が生じる。
【0005】
即ち、粘着テープの側面の粘着剤にゴミ等が付着し粘着テープの汚れの原因になる。また、他の物品が混在する容器に収納すると、内部でかさばったり、ガタつき不安定な状態になり易い。また、長期間湿度の高い場所に保管すると、粘着テープが吸湿し、粘着力の低下要因になり、更に粘着テープの側面から粘着剤がしみ出す要因となる。一方、粘着テープの販売店においても、そのままで陳列するのは荷崩れの要因となり不安定であことに加え美観の欠如等の要因になる。
【0006】
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、粘着テープにゴミ等が付着することを防止し、内部に安定した状態で収納でき、また粘着テープが吸湿することを防止でき、更に陳列時に美観を保ちつつ安定性を確保することのできる粘着テープ収納用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る粘着テープ収納用容器は、
底部を構成する下蓋と、下蓋と互いの縁部で嵌合され、内部に粘着テープを収納する収納空間を形成する上蓋とを備え、下蓋には、粘着テープを内周面側から支持する第1の屈曲部と、下方側へ突出する係止用屈曲部と、が形成され、上蓋には、天井面に、粘着テープを内周面側から支持するように形成された第2の屈曲部と、同じく天井面に突出する屈曲部であって、該屈曲部の形成する外側凹部に下蓋の係止屈曲部の形成する外側凸部を受け入れ可能に形成された受入れ屈曲部と、が形成されたことを特徴とする。
【0008】
これにより、粘着テープは嵌合された下蓋と上蓋の間に形成された収納空間に収納され、保管中に粘着テープの側面の粘着剤の部分にゴミ等が付着したり、テープが吸湿することが有効に防止される。また、第1の屈曲部と第2の屈曲部とで粘着テープを芯材の内側から支持するので、この粘着テープ収納用容器内で粘着テープが動き、ガタつくことが防止される。更に、販売店等においてこの粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねた場合、上側の容器の係止屈曲部を下側の容器の受入れ屈曲部で受け入れる状態になるので、上下の容器の係合状態が確保され、しっかりと重ねることができる。即ち、粘着テープの販売店で荷崩れを起こすことなく、美的に優れた状態で粘着テープを設置することができる。
【0009】
請求項2に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1に記載の粘着テープ収納用容器であって、第1の屈曲部と第2の屈曲部は、それぞれリング状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
これにより、この2カ所の屈曲部での粘着テープの支持がより確実になり、この粘着テープ収納用容器内で粘着テープが動き、ガタつくことが確実に防止される。
【0011】
請求項3に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1または2の何れかに記載の粘着テープ収納用容器であって、下蓋に形成された第1の屈曲部の周面及び係止用屈曲部の外側は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする。
【0012】
これにより、この粘着テープ収納用容器に粘着テープを収納する際、粘着テープをまず第1の屈曲部にて支持させる動作が容易になる。また、係止用屈曲部を受入れ屈曲部に落し込む動作も容易になり、従ってこの粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねる作業が容易になる。
【0013】
請求項4に係る粘着テープ収納用容器は、
請求項1〜3の何れかに記載の粘着テープ収納用容器であって、上蓋に形成された第2の屈曲部の周面及び受入れ屈曲部の側面は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする。
【0014】
これにより、この粘着テープ収納用容器に粘着テープを収納する際の、上蓋を被せる動作時に第2の屈曲部にて粘着テープを支持させることが容易になる。また、受入れ屈曲部の側面にテーパを付けることにより上側から他の容器を積み重ねる場合に、容易に係止用屈曲部を受入れ屈曲部に落し込んで係止さることができ、粘着テープ収納用容器を複数縦に重ねる動作の容易化が図られる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本考案の実施の形態に係る粘着テープ収納用容器の構成について説明する。この粘着テープ収納用容器10は上蓋12と下蓋14とから構成されており、図1は下蓋14に上蓋12を被せた状態の平面図であり、図2は図1を下側から見た底面図である。また、図3は図1のA−A断面図であり、5個重ねて収納された粘着テープを破線にて示している。図4は図1のA−A断面図であり上蓋12と下蓋14を分離した状態を示している。上蓋12と下蓋14とは、それぞれ薄い(例えば0.1〜0.2mm程度)透明な合成樹脂材にて形成されている。
【0016】
下蓋14は、粘着テープ収納用容器10の通常の設置状態で、底部を構成するもので、その外縁形状は略正方形に形成され、特徴的な屈曲形状を有している。下蓋14の外周部には上蓋12と嵌合する縁部11が形成されている。下蓋14の中央部にはリング状に屈曲させて形成した第1の屈曲部16が形成されている。この第1の屈曲部16は粘着テープ18の芯材部20の内周面に嵌まり、芯材部20の内周面側から粘着テープ18を支持するものである。
【0017】
図示したように、第1の屈曲部16の側面16aは外側に向かって径が大きくなるテーパ面になっており、屈曲部16の外周径Aは芯材20の内周径に略等しく形成されている。このテーパ面により芯材20の支持を容易にしている。また、リング状の第1の屈曲部16の内周側には、下方側に突出する係止用屈曲部22が形成されている。係止用屈曲部22の作用については後述するが、この部位は複数の粘着テープ収納用容器10を縦に重ね易くするものである。
【0018】
上蓋12は、周囲に下蓋14の縁部11と嵌合する縁部24を有し、中央部には粘着テープ18を収納する収納空間100を形成する収納部26が備えられている。収納部26の天井面28の中央部には、リング状に屈曲されて形成された第2の屈曲部30が設けられている。この第2の屈曲部30は収納空間100側へ突出するように形成されており、この部位を粘着テープ18の芯材20内周面に嵌め、粘着テープ18を芯材20の内周面側から支持するものである。
【0019】
図示したように、第2の屈曲部30の側面30aは外側に向かって径が大きくなるテーパ面になっており、第2の屈曲部30の外周径Bは芯材20の内周径(及び上記屈曲部16の外周径A)に略等しく形成されている。このテーパ形状により第2の屈曲部30による芯材20の支持を容易にしている。このようにして、第1の屈曲部と第2の屈曲部とで粘着テープ18を収納空間100にて支持している。
【0020】
また、天井面28にはリング状に形成された第2の屈曲部30の内周側に、平面形状円形に屈曲して形成した受入れ屈曲部32が設けられている。そして、係止用屈曲部22の形成する外側凸部を、受入れ屈曲部32の形成する外側凹部に受け入れる構成になっている。ここで係止用屈曲部22と受入れ屈曲部32は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面22a、32aがそれぞれ形成されている。これにより、受入れ屈曲部32による係止用屈曲部22の受け入れ状態が容易に形成され、この粘着テープ収納用容器10を複数縦に重ねることができる。
【0021】
また、上蓋12の収納部26の周囲と下蓋14の屈曲部16の周囲には互いに重なる平坦領域21、15がそれぞれ設けられている。そして、上蓋12の平坦領域21のコーナーには下方向に突出した凸部34が設けられ、下蓋14の平坦領域15の対応する部位には、凸部34に嵌り込む凹部36が形成されている。凸部34は略円筒形状で、凹部36は略長方体形状を有している。この部位の嵌合と上述の縁部11と縁部24との嵌合により下蓋14に上蓋12が被さった状態を維持するように形成されている。
【0022】
また、縁部24と縁部11の1つのコーナーにはそれぞれ略円形に突出したタブ38、タブ40が形成されており、粘着テープ収納用容器10を開ける際は、タブ38、40を摘んで上蓋12と下蓋14の上記嵌合状態を解除しつつ両者を離して開けることができる。
【0023】
図5に上蓋の斜視図を、図6に下蓋の斜視図をそれぞれ示した。また、図7に本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を用いて粘着テープを収納した状態を示した。同図では、粘着テープ18として両面テープを5個重ねて収納している。
【0024】
以上の構成を有する本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器10に粘着テープ18を収納することにより、保管場所に発生するゴミやほこりが粘着テープの側面の粘着剤の部位に付着し、粘着テープと周囲が汚れることを防止できる。特に、近年例示したように両面テープ等の粘着テープ類は、セットにして(例えば5個セット)販売されている傾向があり、1個を使用した後、次の使用までに時間の経過があり、粘着テープ類の安定した保管は重要になっており、本実施の形態に係る収納用容器は、この様な要請に的確に応えることができるものである。
【0025】
また、粘着テープ18を収納する際、第1の屈曲部16と第2の屈曲部30とで、芯材部20の内周面側から粘着テープ18を支持するので、粘着テープの収納空間100内でガタつくことなく安定した状態で収納できるという作用を有する。
【0026】
また、本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器10は、上述したように係止用屈曲部22を受入れ屈曲部32で受け入れるように形成されている。このため、例えば販売店に粘着テープを縦方向に重ねて陳列する場合、図8に示したように、上側に重ねられた粘着テープ収納用容器10の下蓋14の係止用屈曲部22が下側の粘着テープ収納用容器10の受入れ屈曲部32に受け入れられる。特に、係止用屈曲部22は図3からも理解されるように、縁部11の下端縁よりも更に下方に突出しているので、重ねた状態ではより深く入り込んでいる。これにより販売店において荷崩れを防止できるという作用を有する。
【0027】
このように、上蓋12と下蓋14を嵌合させた状態ではある程度の密閉性を有するので、これにより吸湿を防止でき、また、本実施の形態のように粘着テープ収納用容器10を透明な部材で構成した場合、内部の表示や粘着テープの収納状態が目視確認でき、残存個数の確認も容易であり、加えて美観も高められる。
【0028】
なお、本考案の構成は、上記実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では第1の屈曲部及び第2の屈曲部はそれぞれリング状に形成されているとしたが、他の形状例えば、三角形状に形成することもできる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る粘着テープ収納用容器によれば、嵌合された上蓋、下蓋間の収納部に粘着テープを収納し、保管することにより、粘着テープの側面へのゴミ等の付着や、粘着テープが汚れることを防止することができる。また、販売店の店頭に縦に積み重ねて陳列する場合等に安定状態で美しく設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘着テープ収納用容器を上部から見た平面図である。
【図2】図1の下部から見た底面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3の上蓋と下蓋とを分離した状態を示した図である。
【図5】本考案に係る粘着テープ収納用容器の上蓋の斜視図である。
【図6】本考案に係る粘着テープ収納用容器の下蓋の斜視図である。
【図7】本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を用いて粘着テープを収納した状態を示した斜視図である。
【図8】本実施の形態に係る粘着テープ収納用容器を重ねた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
10 粘着テープ収納用容器
12 上蓋
14 下蓋
16 第1の屈曲部
22 係止用屈曲部
26 収納部
28 天井面
30 第2の屈曲部
32 受入れ屈曲部
Claims (4)
- 通常設置状態における底部を構成する略平面形状を有する下蓋と、該下蓋と互いの縁部で嵌合され、嵌合状態で内部に粘着テープを収納する収納空間を形成する上蓋とを備え、
前記下蓋には、
前記収納空間に収納された粘着テープをその芯材の内周面側から支持するように前記嵌合状態で前記収納空間側へ突出する屈曲部である第1の屈曲部と、通常設置状態における下方側へ突出する係止用屈曲部と、が形成され、
前記上蓋には、
通常設置状態における天井面に、前記収納空間に収納された粘着テープをその芯材の内周面側から支持するように前記嵌合状態で前記収納空間側へ突出する屈曲部である第2の屈曲部と、
同じく前記天井面に、前記収納空間側に突出する屈曲部であって、該屈曲部の形成する外側凹部に前記下蓋の係止用屈曲部の形成する外側凸部を受け入れ可能に形成された受入れ屈曲部と、が形成されたことを特徴とする粘着テープ収納用容器。 - 前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部は、それぞれリング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープ収納用容器。
- 前記下蓋に形成された、前記第1の屈曲部の周面及び前記係止用屈曲部の外側は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の粘着テープ収納用容器。
- 前記上蓋に形成された、前記第2の屈曲部の周面及び前記受入れ屈曲部の側面は、外側に向かって径が大きくなるテーパ面として形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の粘着テープ収納用容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003004231U JP3099447U (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 粘着テープ収納用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003004231U JP3099447U (ja) | 2003-07-25 | 2003-07-25 | 粘着テープ収納用容器 |
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JP3099447U true JP3099447U (ja) | 2004-04-08 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0611048U (ja) * | 1991-12-06 | 1994-02-10 | スター精密株式会社 | 赤外線データ通信装置 |
JP2018058602A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | ニチバン株式会社 | 粘着テープ巻回体のピロー包装体 |
-
2003
- 2003-07-25 JP JP2003004231U patent/JP3099447U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0611048U (ja) * | 1991-12-06 | 1994-02-10 | スター精密株式会社 | 赤外線データ通信装置 |
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