JP3099369B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3099369B2
JP3099369B2 JP02402839A JP40283990A JP3099369B2 JP 3099369 B2 JP3099369 B2 JP 3099369B2 JP 02402839 A JP02402839 A JP 02402839A JP 40283990 A JP40283990 A JP 40283990A JP 3099369 B2 JP3099369 B2 JP 3099369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノズルよりインク滴を吐
出して記録紙上に文字等の記録を行うインクジェット記
録装置に係わり、特にはインクタンク内のインクの終わ
りを検出するインクエンド検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノズルよりインク滴を吐出させて記録紙
上に、記録情報に応じた文字等の記録書き込みを行うイ
ンクジェット記録装置では、微細なノズルからインクを
吐出してインク滴を形成するため、ノズルに紙粉やほこ
り等の異物が付着すると、インク滴の飛行が乱されてし
まう。飛行が乱されると、良好な記録書き込みが不能と
なる。またインク滴の形成は、記録ヘッド内部に配設さ
れた圧力室を電気歪振動子等により、急激に容積変化さ
せ、吐出圧力を発生することで行なわれる。そのため、
インク供給経路内に空気が混入した場合には、前記吐出
圧力が良好に発生せず、記録書き込みが不能となる。
【0003】さらにインクタンク内のインクが消費され
尽くして供給が断たれると、記録書き込みが不能にな
る。さらに、ノズルに至るインク供給経路内に空気が入
り込み、インクを新たに補給しても記録書き込みが可能
になるまでに、多大の時間がかかってしまうといった問
題が生じる。
【0004】もとより、このような問題に対処するため
に、インクタンク内にレベル検出器を配設し、インクの
供給が断たれる前にインクエンドを検出する構成が用い
られている。そして、インクタンクがキャリッジ上に搭
載され記録ヘッドと一体的に往復動しながら記録動作を
行う構成の場合等は、インクエンド検出手段もキャリッ
ジ上に搭載されており、インクエンド検出用の信号の伝
達は、インク滴吐出用の記録指令を伝達するための信号
伝達手段である、FPC(Flexible Print Circuit)上に
配線され行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例において
は、インクエンド検出動作を一定間隔で行なっていた。
そのため記録動作中におけるインクエンド検出動作で
は、記録指令信号とインクエンド検出用の信号とが重な
ることがあった。そのために、記録指令用の信号がイン
クエンド検出動作の信号にノイズとして乗ってしまい、
誤動作してしまうという問題があった。前記誤動作が生
ずると、インクタンク内にインクがまだ十分あるにもか
かわらず、インクエンド状態と同状態となり、記録装置
は印字動作を停止してしまう。さらに、記録指令の信号
にノイズが乗ってしまい、良好な記録動作が行えないと
いう問題があった。
【0006】もとより、このような問題を解決する手段
として、前記FPC上に形成される記録指令用の配線パ
ターンと、インクエンド検出用のパターンとの間に、ガ
ードパターンを配線する手段がある。このガードパター
ンは、回路基板側でGNDに接地されている。また別な
手段として、個々のパターン幅を広くし、個々の信号を
安定化する手段がある。また別な手段として、各々のパ
ターン間隔を広くする手段がある。しかしながら、前述
したノイズ対策用の手段を講じたとしても、完全な対策
とすることは難しい。さらにFPCが大きくなるため、
FPC接続用のコネクタや基板も大きくなる。そのた
め、コストが高くなり、さらに記録装置全体が大きくな
ってしまうという問題が生ずる。
【0007】また、前述したインク供給経路内への空気
の混入や、記録ヘッドのノズル部に異物が付着した場合
に、吐出不良が生ずるが、吐出不良が生ずると、良好な
記録動作が続けられなくなる。そこで、従来よりこの種
の記録装置では、この吐出不良の回復のために、吐出不
良回復手段が設けられている。そして吐出不良回復手段
を動作させ、インクをノズルより強制的に消費すること
で、吐出不良の原因を除去する構成になっている。この
回復動作中においては、インク消費量が記録動作中と比
較すると非常に多く、一定間隔で行なう従来のインクエ
ンド検出動作では、中空針より空気が混入してしまうこ
とがあった。
【0008】また、常時インクエンド検出動作を頻繁に
行なった場合には、インク供給経路内にあるインクエン
ド検出用の電極間で、インクが電気分解を起こす可能性
がある。万一、インクの電気分解が起こると、インクの
物性が変化し、記録品位を低下させたり、電極上に分極
皮膜が形成されることで、検出動作が良好に行えない場
合があった。
【0009】そこで本発明は上記のような問題を解決す
るもので、その目的とするところは、このようなキャリ
ッジ上にインクエンド検出手段を搭載し、インクタンク
内のインクの終わりを検出する構成としたインクジェッ
ト記録装置においても、記録動作中、回復動作中、待機
中の記録装置の主電源が入っている全ての状態におい
て、確実なインクエンド検出動作と、良好な記録動作が
行える、極めて信頼性の高いインクジェット記録装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドのノズルより記録指令に応じて
インク滴を吐出し、記録紙に記録を行うインクジェット
記録装置において、前記記録紙を搬送する記録紙搬送手
段と、前記記録ヘッドを搭載し往復動するキャリッジ
と、前記キャリッジ上に配設されインクを収容したイン
クタンク内のインクの終わりを検出するためのインクエ
ンド検出手段と、前記記録指令を伝達するための可とう
性の信号伝達手段と、前記ノズルの吐出不良を回復する
ための回復動作を行う吐出不良回復手段とを具備し、前
記回復動作時における前記インクエンド検出手段の検出
動作周期T1と、前記記録ヘッドによる記録動作時にお
ける前記インクエンド検出手段の検出動作周期T2と、
前記記録動作の待機時における前記インクエンド検出手
段の検出動作周期T3とが、T1<T2<T3であることを
特徴とする。
【0011】また、前記インクエンド検出手段の検出動
作が、前記記録紙搬送手段の動作時または動作前後であ
ることを特徴とする。
【0012】また、前記インクエンド検出手段は、前記
インクタンクを含めて該インクタンクから前記記録ヘッ
ドに至るインク供給経路の一部に電極を配設し、前記電
極に電圧パルスを印加することにより、設定値を越える
両電極間の抵抗変化を検出する構成であることを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明の上記の構成によれば、記録ヘッドに伝
達される記録指令信号がない時にのみ、インクエンド検
出動作を行うので、インクエンド検出用の信号と記録指
令用の信号の相互に、ノイズが乗ることはない。
【0014】さらにインクエンド検出動作周期を、記録
動作時と、回復動作時と、待機時とで変える構成とした
ことにより、インクを大量に消費する回復動作時におい
ても、確実にインクエンド検出動作をすることができ、
中空針から空気が混入することはない。さらに、記録動
作の待機時においては使い勝手上、必要最小限のインク
エンド検出動作としたことにより、インクの電気分解に
よる不具合を確実に防げる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面にもとずき説明す
る。図1は本発明のインクジェット記録装置の一実施例
を説明するための主要断面図であり、図2は主要部の斜
視図を示したものである。また図3は、インクエンド検
出回路を説明するためのブロック図である。記録紙を搬
送するために矢印A方向に回転する、記録紙搬送手段で
あるプラテン1に沿って、ガイド軸2a上を矢印B方向
に往復動するキヤリッジ2には、プラテン1に近接して
記録ヘッド3が一体的に設けられている。記録ヘッド3
の上方には、内部にポリウレタンフォーム等の多孔質部
材よりなるフォーム6を収容したインクタンク7が設け
られている。このインクタンク7には、その蓋8に大気
の取入れを可能にするための通気孔9が設けられ、また
その底面にはフォーム6との密着を図る台状の突起10
が形成されている。この突起10の中心部から下方に向
けてフォーム6内のインクを取り出し保持するインク室
11が形成されている。インク室11の端部はゴム等の
弾性部材よりなる盲栓12により封止されている。そし
て、この盲栓12にフィルタ室4を介して、記録ヘッド
3と連通する中空針5を挿通することにより、インクタ
ンク7内に含浸したインクを記録ヘッド3に供給するよ
うに構成されている。尚、インク室11は盲栓12及び
フォーム6により密閉室の状態になっている。
【0016】また万一、記録ヘッド3に吐出不良が生じ
た場合には、キャップ13、配管14を介して吸引ポン
プ15を動作させて、記録ヘッド3よりインクを吸引す
ることにより吐出不良の回復動作がおこなわれる。吸引
されたインクは配管16を通って廃インク溜17に送ら
れる。本発明においては、廃インク溜17とインクタン
ク7とは別体であって廃インク溜17は記録装置本体内
に配設され、通常は交換されない構成になっている。
【0017】ところで図中符号S1,S2は、インクエ
ンド検出用の電極であって、その一方の電極S1はフォ
ーム6と接触するようにインクタンク7の内壁面に設け
られ、他方の電極S2は、インクと接触する中空針5が
電極を兼ねている。そして、これらの電極S1,S2の
うち、いずれか一方の電極S1には図3に示したよう
に、基準電圧Vccが印加される。また他方の電極S2
は接地されている。さらに、基準電圧Vccが印加され
ている側の電極S1には、微分回路19と比較回路20
とからなる抵抗変化量検出回路が接続している。そし
て、抵抗変化量がある一定レベルを越えたときに、出力
信号を発生するように構成されている。
【0018】また記録ヘッド3に印加されるインク滴吐
出用の記録指令信号は、可とう性の信号伝達手段である
FPC18により伝達される。そしてFPC18上には
インクエンド検出用の信号線が、一体的に配線され電極
S1,S2に接続されている。尚、信号伝達手段として
FPC18の換わりに、FFC(Flexible Flat Cable)
等を用いても良いことはいうまでもない。また1枚のF
PCではなく、2枚重ねの構成であっても良いこともい
うまでもない。
【0019】次に、本実施例で用いたフォーム6を収容
した、インクタンク7内のインクの枯渇前後の状態と、
電気抵抗の変化について図4を用いて説明する。
【0020】上端をインクの取り出し口と成したインク
室Aの上部に、ポリウレタンフォームのような多孔質材
Bを圧接させておくと、この多孔質材B中に含浸したイ
ンクiは、消費された量に相当する分順次毛細管作用に
より、インク室A内に供給されてインク室A内を満た
す。(図4(a))。この状態のもとでは、多孔質材B
とインク室Aのそれぞれに配設した2つの電極S1,S
2の間の抵抗は小さくほぼ一定に維持している。(図5
の領域a)。一方、多孔質材B中のインクが徐々に枯渇
し、これに伴ってインクiと置き換わって、多孔質材B
中に空気gが侵入してくる。そして侵入してきた空気g
の一部が、大きな抵抗を受けつつ多孔質材Bの底部に達
して、インク取り出し口の一部に顔を出すようになる。
そのため、この部分で連通していた多孔質材B中のイン
クiと、インク室A中のインクiとの間に部分的な途切
れが生じ始める(図4((b))。この連通面積の減少
に相当する分、両電極S1,S2間の抵抗は大きくなる
(図5の領域b)。さらに多孔質材B中のインクiの枯
渇が進と、連通面積はさらに減少し、最後に多孔質材B
中のインクiとインク室A中のインクiは分断される。
これに伴って両電極S1,S2間の抵抗は最大になる
(図5の領域c)。
【0021】次に、本実施例におけるインクエンドまで
の動作を説明する。インクタンク7内のフォーム6にイ
ンクが十分蓄えられていて、両電極S1,S2がインク
を介して接続した状態にあるときは、両電極S1,S2
間の抵抗は小さくかつ安定している。この状態は、イン
クが減少して電極S1が直接インクと接触しなくなって
も、フォーム6が湿潤している間は継続する。記録装置
の引き続く記録書き込み動作により、フォーム6内のイ
ンクがさらに減少し、侵入した空気がインク室12の上
部開口端に達するようになる。そして侵入した空気によ
って、フォーム6とインク室12を結ぶインクの絡部の
面積が減少し始める。それに伴って、両電極S1,S2
間の抵抗は急激に増加する。この抵抗変化は直ちに微分
回路19により、変化量として検出される。そして、こ
の変化量が比較回路20に入力する設定電圧の値を越え
るようになると、比較回路20から信号が出力される。
その出力信号によって記録動作を停止し、キャリッジ2
はキャップ13位置に戻り、記録ヘッド3のノズル部を
キャップ13を閉じてカバーする。そして図示していな
いパネル面上に、インクエンド状態であることを表示す
る。
【0022】図9は本実施例におけるインクエンド検出
回路の回路図である。インクエンド検出トリガパルス3
01が検出パルス生成部302に入力されると、ある一
定のパルス幅を持った検出パルス303を出力する。検
出パルス303はインクエンド検出部304に入力さ
れ、遅延ドライバIC1を通してトランジスタQ1のon
/offを行なう。検出パルス303がハイレベル
(H)の間、トランジスタQ1はoff状態になり、電
極入力端子305a、305b間に電圧パルスが印加さ
れる。電極入力端305a、305bには、電極S1,
S2がFPC18を介してそれぞれ接続される。そして
電極入力端子305bは接地されている。トランジスタ
Q1がoff状態の間、電極入力端子305aにおける
電圧V(ー)は抵抗R1とフォーム6内部の抵抗値Rにより
分圧され、抵抗R5を通してコンパレータIC2の(ー)入
力端子に入力される。一方コンパレータIC2の(+)入力
端子には、予め設定されたインクエンド時におけるV
(ー)の値に等しい電圧V(+)が抵抗R2,R3によって実
現、入力されている。コンパレータIC2はV(ー)とV
(+)を比較することにより、V(ー)<V(+)のときにはハ
イレベル(H)を、V(ー)>V(+)のときにはローレベル
(L)を出力し、検出レベル信号306として、インク
エンド信号出力部307に与える。インクエンド信号出
力部307では、検出レベル信号306をサンプリング
パルス308の立ち上がりエッジによって、Dーフリッ
プフロップIC4にラッチし、インクエンド信号309
を出力する。
【0023】次に図10の波形図を用いて、前記インク
エンド検出回路の動作を説明する。インクエンド検出ト
リガパルス301の立ち上がりエッジにより、ある一定
の期間ハイレベル(H)となる検出パルス303が生成
される。遅延ドライバIC1により、トランジスタQ1の
ベースには、検出パルス303が遅延、反転して印加さ
れる。トランジスタQ1がoff状態となり、電極入力
端子305aには電極S1,S2間の抵抗値Rと抵抗R
1により、分圧された電圧V(ー)が現われる。インクタン
ク7内の、フォーム6に保持されるインク量が十分であ
るとき、電極S1,S2間の抵抗値Rは小さいため、イ
ンクエンド状態を示す電圧V(+)に対してV(+)>V(ー)
となり、サンプリングパルス308の立ち上がりでラッ
チされる。そしてインクエンド信号309は、非インク
エンド状態を示すハイレベル(H)となる。
【0024】記録動作等によって、フォーム6に保持さ
れるインクが消費されると、両電極S1,S2間の抵抗
値Rは増大する。その結果V(+)<V(ー)となると、検出
レベル信号306はローレベル(L)となる。検出レベ
ル信号306がローレベル(L)である時間は、遅延ド
ライバIC1によるトランジスタQ1のoff状態時間に
支配される。そのため、検出レベル信号306はサンプ
リングパルス308の立ち上がりで確実にラッチされ
る。そしてインクエンド信号309は、インクエンド状
態を示すローレベル(L)となる。以上のような構成で
あるので、インクエンド状態を示す電圧V(+)を与える
抵抗R2,R3と、被検出電圧V(ー)を与えるR1を適当に
選択することにより、インクエンド検出レベルの設定値
を任意に設定できる。尚、本実施例では、1ライン分の
記録動作中は、インクエンド検出動作を行わない構成と
なっている。そのため1ライン分を全ノズルで、全桁数
分の記録動作をしても、中空針5より空気が入らないだ
けのインクを残すように、インクエンド検出レベルを設
定してある。また本実施例では前記検出用の電圧パルス
を、図11に示すように周期1KHz、通電時間100
〜200μsecとして、インクエンド検出動作1回あ
たり3〜5パルス分を用いるようにした。インクエンド
検出動作1回あたりのパルス数を複数とした理由は、万
一、ノイズ等により1パルス分が誤動作したとしても、
インクエンドの状態とならないように、誤動作を補正す
るためである。
【0025】本実施例に示すようにパルスによる検出を
行なうことにより、インクに与えられる電気的エネルギ
量を必要最小限にすることができる。それにより、イン
クの電気分解によるインク物性の変化や、電極上への分
極皮膜の形成を抑えることができる。
【0026】図6を用いて記録動作中における、インク
エンド検出動作を詳細に説明する。キャリッジ(CR)
2が移動しつつ、記録領域101内で記録指令信号に応
じて、記録動作を行なう。次にキャリッジ2は、減速領
域102を通って停止する。記録指令が引続きある場合
は、キャリッジ2は停止時間103なしで、加速領域1
04を通って再び記録領域101内で記録動作を行な
う。そして記録紙搬送動作(PF)は、キャリッジ減速
領域102内から始まり、キャリッジ加速領域104内
までに終了する。尚、インクエンド検出動作は、記録信
号の伝達がなければ、どこで行なっても良い。しかしな
がら、本実施例ではインクエンド検出動作は、記録紙搬
送動作の終了時に行なう構成としてある。このように記
録紙搬送動作時と、インクエンド検出動作とを重ならな
いように構成することで、制御上の処理やノイズ対策上
等において、より有効である。
【0027】図7に、記録動作中におけるインクエンド
検出動作の動作フローチャート図を示す。
【0028】ステップ201で、キャリッジ(CR)2
は記録指令信号に応じて、1ライン分の記録動作を行な
う。次に、ステップ202では、キャリッジ減速領域で
減速し、キャリッジ2は停止する。ステップ203で記
録紙搬送動作を行なった後、ステップ204でインクエ
ンド検出動作を1回分行なう。そしてステップ205に
おいて、インクエンドか否かを判別する。インクエンド
でなければ、ステップ206でキャリッジ2を加速領域
で加速し、ステップ207で再び次のライン分の記録動
作を行なう。以下この動作を繰り返す。もしもステップ
205でインクエンドであれば、ステップ208以降に
進む。ステップ208で、キャリッジ2をキャップ13
位置に移動させる。次にステップ209で記録ヘッド3
のノズル部をキャップ13を閉じてカバーする。そして
ステップ210でパネル上に、インクエンド状態である
ことを表示して、記録装置は記録動作を停止する。
【0029】図8に、回復動作中におけるインクエンド
検出動作の動作フローチャート図を示す。
【0030】ステップ401で記録装置がオフラインか
否かを判別し、オフラインであればステップ403に進
む。オフラインでなければステップ402に進み、オン
オフライン切り替えスイッチを押下し、オフラインとす
る。次に、ステップ403で回復動作スイッチを押下
し、回復動作命令を入力する。回復動作命令が入力され
るとステップ404へ進む。ステップ404では記録ヘ
ッドがキャップ位置にあるか否かを判別する。記録ヘッ
ドがキャップ位置になければステップ413に進み、記
録ヘッドをキャップ位置まで移動する。記録ヘッドがキ
ャップ位置にあれば、ステップ405に進みキャップを
閉じる。そして、ステップ406でインクエンド検出動
作を1回分行なう。ステップ407では、インクエンド
か否かを判別する。インクエンドであれば、ステップ4
15に進む。インクエンドでなければステップ408に
進み、吸引ポンプを動作し、インク吸引を開始する。次
にステップ409で、インクエンド検出動作を始める。
そしてステップ410でインクエンドであれば、ステッ
プ414に進み、吸引ポンプを停止し、ステップ415
でパネル上にインクエンドであることを表示して記録装
置は停止する。ステップ410でインクエンドでなけれ
ば、ステップ411に進み、経過時間が設定値T0を越
えたか否かを判別する。設定値を越えていない場合は、
ステップ409,410,411を繰り返す。そして経
過時間が設定値を越えると、ステップ412に進み、吸
引ポンプを停止して回復動作を終了する。
【0031】次に待機中のインクエンド検出動作につい
て説明する。待機中のインクエンド検出動作は、定期的
に行わず待機後の印字動作前に1回行なうだけでも、実
用上は重大な問題とはならない。しかしながらインクエ
ンド検出動作を待機中に行なわない場合は、使い勝手上
からみると良好とはいえない。例えば、インクエンドの
状態で記録装置の主電源を切るような場合には、記録装
置の使用者は、翌日などに次の作業を行なおうとする時
になって、はじめてインクエンドであることを知ること
になる。そのため、必要時にすぐに記録書き込みができ
ない場合が生じる。
【0032】またインクエンド検出手段とインクタンク
有無検出手段とを連動する構成の場合や、インクエンド
検出手段とインクタンク有無検出手段による表示パネル
上の表示を、兼用する構成の場合にも、使い勝手上にお
いて良好ではない。例えば、待機中に他の使用者がイン
クタンクを記録装置より抜いた場合などは、次に使用す
る使用者はインクタンクが抜かれていることを知らず
に、記録書き込みを行なおうとする。しかしながら待機
中の検出動作を行なっていないために、使用者は記録指
令を送るまでインクエンドまたはインクタンク無しを知
ることができない。そのため、必要時にすぐに記録書き
込みができない場合が生じ、非常に不便である。そこで
本実施例では待機中においても、一定周期でインクエン
ド検出動作を行う構成とし、その待機中の検出動作は5
〜10秒毎に1回分行なう構成とした。
【0033】さらに回復動作中のインクエンド検出動作
は、インクを大量に消費するために、連続的に検出動作
を繰り返す必要がある。そこで本実施例では、0.00
1秒に1回の検出パルスをインク吸引中連続して印加す
る構成としてある。また記録動作中のインクエンド検出
動作は、1ライン分の記録動作毎となるために、概ね
0.01秒〜0.5秒以上に1回の検出動作としてあ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、記録動作時と回復動作
時と待機時との各動作に適したインクエンド検出周期と
したために、全ての動作において必要最小限のインクエ
ンド検出動作とすることができる。それにより記録動作
中においては、記録指令信号が伝達されない時にのみ、
インクエンド検出動作信号の伝達を行うので、ノイズに
よる誤動作や記録不良のない、信頼性の高いインクジェ
ット記録装置を提供することができるという効果を有す
る。また回復動作中においては、記録動作中と変えてイ
ンクエンド検出動作を連続的に行なう構成としたため
に、インク供給経路内に空気が混入する事がなく、確実
にインクエンドを検出することができるという効果を有
する。さらに待機中においては、必要最小限のインクエ
ンド検出周期としたことにより、使用者は常にインクエ
ンド状態を知ることができ、使い勝手上もまったく問題
がないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
説明するための主要断面図。
【図2】主要部斜視図。
【図3】インクエンド検出回路を説明するためのブロッ
ク図。
【図4】インク切れ前後の状態を示した説明図。
【図5】インクの消費量と電気抵抗との関係を示した
図。
【図6】印字動作中におけるインクエンド検出動作を詳
細に説明する図。
【図7】印字動作中におけるインクエンド検出動作の動
作フローチャート図。
【図8】回復動作中におけるインクエンド検出動作の動
作フローチャート図。
【図9】インクエンド検出回路の回路図。
【図10】インクエンド検出回路の動作を説明するため
の波形図。
【図11】インクエンド検出用の電圧パルスを説明する
図。
【符号の説明】
1 プラテン 2 キャリッジ 3 印字ヘッド 5 中空針 7 インクタンク 13 キャップ 15 吸引ポンプ 17 廃インク溜 18 FPC 19 微分回路 20 比較回路 S1 電極 S2 電極 R1〜R8 抵抗 C1 コンデンサ Q1 トランジスタ IC1 LS31 IC2 コンパレータ IC3 LS04 IC4 LS74A IC5 LS221
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−258757(JP,A) 特開 昭63−295266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 G01F 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドのノズルより記録指令に応じ
    てインク滴を吐出し、記録紙に記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、前記記録紙を搬送する記録紙搬送
    手段と、前記記録ヘッドを搭載し往復動するキャリッジ
    と、前記キャリッジ上に配設されインクを収容したイン
    クタンク内のインクの終わりを検出するためのインクエ
    ンド検出手段と、前記記録指令を伝達するための可とう
    性の信号伝達手段と、前記ノズルの吐出不良を回復する
    ための回復動作を行う吐出不良回復手段とを具備し、前
    記回復動作時における前記インクエンド検出手段の検出
    動作周期T1と、前記記録ヘッドによる記録動作時にお
    ける前記インクエンド検出手段の検出動作周期T2と、
    前記記録動作の待機時における、前記インクエンド検出
    手段の検出動作周期T3とが、T1<T2<T3であること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記インクエンド検出手段の検出動作が、
    前記記録紙搬送手段の動作時または動作前後であること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記インクエンド検出手段は、前記インク
    タンクを含めて該インクタンクから前記記録ヘッドに至
    るインク供給経路の一部に電極を配設し、前記電極に電
    圧パルスを印加することにより、設定値を越える両電極
    間の抵抗変化を検出する構成であることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置。
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