JP3099088U - 履物 - Google Patents

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池田 勉
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大阪ケミカル工業株式会社
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Abstract

【課題】華美になりすぎることなく、装飾品を目にしたときに、豪華な印象と共にファッション性の質の高さを認識させることができる履物を、安価で、容易な製造工程で行うことができる。
【解決手段】履物底の周縁部上面に装飾品を適宜の間隔にて埋設した帯状体を固着してなる構成とし、また、装飾品がビーズタイプの貴金属類又は貴金属類の模造品である構成とし、さらに、帯状体が合成樹脂材料にて柔軟性のある鎖状に形成している構成としている。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、装飾を施した履物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、履物や鞄等の小物類は、個性をアピールし、着用者のファッションセンスを高めるために重要な役割を果たしており、装飾を施された小物類を使用することにより多大な効果が得られている。履物にファッション性を持たせる場合、履物の形状を変えるほかにも、履物本体の着用部の表皮の素材を変えたり、紐、ボタン、ビーズ類などの装飾品を用いたりしていた。
【0003】
しかし、装飾品を用いる場合、周囲にアピールするために履物の着用部表面の目立ちやすいところに装飾を施すことが多く、履物の装飾が目立ちすぎ、個性が強調されすぎると好まれない場合もあった。また、ボタン、ビーズ類を用いる場合には、履物の着用部表面に接着剤等で直に接着させることが多く、履物底や踵部の素材に合わせて接着方法を変化させたり、接着させる際の接着方法に技術を要したりするなど、製造工程が煩雑であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、製造方法が安易で、かつファッション性の高い装飾を施した履物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、華美になりすぎないが、装飾品を目にしたときにファッション性の質の高さを認識させることのできる履物について検討を重ねた結果、通常はあまり目立たない履物底の周縁部上面に装飾品を施すことにより、本考案を完成させた。
【0006】
本考案の履物は、履物底の周縁部上面に装飾品を適宜の間隔にて埋設した帯状体を固着してなる構成としているので、通常は目立たないが、ファッション性の質の高いものとすることができる。
【0007】
本考案の履物は、装飾品がビーズタイプの貴金属類又は貴金属類の模造品である構成としているので、通常は目立たないが、装飾品を目にしたときに履物に豪華な印象を与え、ファッション性の質の高さを認識させることができる。
【0008】
本考案の履物は、帯状体が合成樹脂材料にて柔軟性のある鎖状に形成している構成としているので、製造工程が容易にでき、簡素化を図ることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
次に、本考案を図に基き説明する。
図中、図1は本考案実施例のロングブーツ側面図、図2は本考案実施例の短靴の斜視図、図3は本考案実施例の帯状体の斜視図、図4は本考案実施例の帯状体の一部拡大斜視図である。
【0010】
履物1は、図1、図2に示すように、履物底2と、この履物底上面のつま先部、甲部等を包括した着用部3と、踵部4とを備えている。この履物1は、履物底と貼着されるつま先部、甲部の外周端より外側に突出した履物底の周縁部5を設けており、この周縁部5の上面に装飾品6を埋設した帯状体7を固着してる。
【0011】
この履物1の履物底2や着用部3の素材は、特に限定されるものでなく、一般に使用されている素材である。この履物1は、婦人用、子供用、紳士用と大小様々で特に限定されるものではなく、又、ロングブーツ、半長ブーツ、短靴、サンダル靴等であっても良い。
【0012】
後述の帯状体7に埋設される装飾品6は、貴金属類及び/又は貴石類もしくはそれらの模造品、PVC装飾品、貝等が挙げられる。貴金属類及び/又は貴石類は、従来よりアクセサリー類に好んで用いられ、着用者のファッションセンスを高める上で重要な装飾品であり、また、華美で豪華な印象を与えやすい。しかし、貴金属類及び/又は貴石類は、高価であるため、コスト面から貴金属類及び/又は貴石類の模造品が用いられることがある。本考案においても、コスト面を考慮すると、装飾品6として、ビーズタイプの例えばイミテーションダイヤモンドのような貴金属類及び/又は貴石類の模造品を用いることが好ましい。これにより、貴金属類及び/又は貴石類と同様に、履物に華美で豪華な印象を与えることができ、かつ低コストで履物を提供することができる。
【0013】
帯状体7は、図3、図4に示すように、装飾品6を埋設する溝孔8を適宜の間隔に設け、溝孔8と溝孔8との間を左右の接続部9にて結合し、合成樹脂材料にて柔軟性のある鎖状に一体成形している。
【0014】
帯状体7の装飾品6を埋設する溝孔8と溝孔8との間は、特に限定するものではなく、折り曲げ可能であれば良いが、約10cm程がファッション性や作業性の点からみてもより好ましい。また、帯状体7の巾は、履物底の周縁部5よりも狭いほうがより良い。
【0015】
この帯状体7は、履物底2の周縁部5に接着剤等により貼り着けられており、この帯状体7の材利用における色彩は特に限定されるものではないが、履物底2の色合いに合わせれば、帯状体の存在を感じさせることもない。
【0016】
このように、履物底2の周縁部5に装飾品6が適宜の間隔で埋設され、その装飾品が光輝くものであるので、夜間歩行中でも、照明器具の光を受けて反射され、人の存在が確認されて、歩行者の安全性を高めることができる。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案の履物は、履物底の周縁部上面に装飾品を適宜の間隔にて埋設した帯状体を固着してなる構成とし、また、装飾品がビーズタイプの貴金属類又は貴金属類の模造品である構成とし、さらに、帯状体が合成樹脂材料にて柔軟性のある鎖状に形成している構成としているので、華美になりすぎることなく、装飾品を目にしたときに、豪華な印象と共にファッション性の質の高さを認識させることができる履物を、安価で、容易な製造工程で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のロングブーツ側面図。
【図2】本考案実施例の短靴の斜視図。
【図3】本考案実施例の帯状体の斜視図。
【図4】本考案実施例の帯状体の一部拡大斜視図。
【符号の説明】
1 履物
2 履物底
3 着用部
4 踵部
5 周縁部
6 装飾品
7 帯状体
8 溝孔
9 接続部

Claims (3)

  1. 履物底の周縁部上面に装飾品を適宜の間隔にて埋設した帯状体を固着してなることを特徴とする履物。
  2. 上記装飾品がビーズタイプの貴金属類又は貴金属類の模造品である請求項1記載の履物。
  3. 上記帯状体が合成樹脂材料にて柔軟性のある鎖状に形成している請求項1及び請求項2記載の履物。
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