JP3099061B2 - 結球野菜・葉物野菜等の搬送装置 - Google Patents

結球野菜・葉物野菜等の搬送装置

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JP3099061B2
JP3099061B2 JP09265732A JP26573297A JP3099061B2 JP 3099061 B2 JP3099061 B2 JP 3099061B2 JP 09265732 A JP09265732 A JP 09265732A JP 26573297 A JP26573297 A JP 26573297A JP 3099061 B2 JP3099061 B2 JP 3099061B2
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vegetables
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leafy vegetables
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正裕 關
初生 西田
定洋 東
仁康 高橋
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農林水産省九州農業試験場長
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  • Belt Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端状のベルト上
に結球野菜・葉物野菜等を積載して傾斜状態でも安定し
て搬送でき、結球野菜・葉物野菜等の収穫機に使用する
のに適した搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結球野菜・葉物野菜等の収穫作業
の機械化は遅れていて、そのほとんどが手作業(人力)
により行われており、その労働時間は33〜41時間/
10a(キャベツ、白菜の例)となっていて、野菜栽培
作業全体に占める割合は約60〜70%と多大な労力を
必要としている。現在、幾種類かの収穫機が出現しては
いるが、まだ一般に普及するまでには至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】結球野菜・葉物野菜等
の収穫機においては、圃場から収穫した結球野菜・葉物
野菜等を積載して搬送する無端状のコンベアベルトを設
ける場合が多い。この場合、コンベアベルトが水平状態
に張設されて、結球野菜・葉物野菜等を水平方向に搬送
するときは比較的問題が少ないが、コンベアベルトを長
さ方向に傾斜させて張設しているときには、搬送される
結球野菜・葉物野菜等がコンベアベルト上を長さ方向に
転がってしまって所望の搬送が行えないばかりでなく、
その転動により結球野菜・葉物野菜等を傷つけてしま
う、という問題点があった。このため、コンベアベルト
上に多数の横桟を所定間隔に取付けて結球野菜・葉物野
菜等のベルトの長さ方向の転動を防止するようにしたも
の(スラットコンベア)も周知であるが、この場合で
も、結球野菜・葉物野菜等のベルト幅方向の転動を防止
することはできない、という問題点があった。
【0004】本発明は、結球野菜・葉物野菜等の収穫機
の搬送装置として適用するのに都合がよく、重量物であ
りながら軟弱物でもある結球野菜・葉物野菜等やその他
の衝撃に弱い球状搬送物等を傷つけることなく搬送する
ことができる搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、 A.結球野菜・葉物野菜等を積載して、長さ方向に傾斜
して搬送する無端状のベルトを備えた搬送装置におい
て、無端状ベルト2,3は、それぞれプーリ4,5間に
同期して移動するよう張設されて相互の搬送側縁部を接
近させてV字形状に斜設された一対のものからなり、該
一対の無端状ベルト2,3の搬送対向部分に、それぞれ
積載される結球野菜・葉物野菜Cの大きさ、重量により
ベルト2,3の搬送面より下方に膨出する膨出荷受け部
6を形成したことを特徴としている。
【0006】B.上記V字形状に斜設した一対の無端状
ベルト2,3の相互の傾斜角度Aを調節可能としたこと
を特徴としている。
【0007】C.上記膨出荷受け部6を、伸縮可能のバ
スケットにより構成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記の構成により本発明の結球野菜・葉物野菜
等の搬送装置においては、以下の作用を行う。
【0009】.上記A.の構成により、結球野菜・葉
物野菜等の被搬送物は、左右のベルトの膨出荷受け部に
収容されて安定よく搬送される。また、左右のベルトが
長さ方向に傾斜した状態に張設されている場合でも、被
搬送物はベルトの幅方向はもとより長さ方向にも転動す
ることなくリフトアップされて排出される。
【0010】.上記B.の構成により、搬送される結
球野菜・葉物野菜等の被搬送物の大きさ、形状に応じて
無端状ベルト相互の傾斜角度を調節し、適切に搬送する
ことができる。
【0011】.上記C.の構成により、搬送される結
球野菜・葉物野菜等の被搬送物の大きさや重量に応じて
バスケットが伸縮し、被搬送物を安定して、しかも傷つ
けることなく搬送する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して具体的に説明する。図において、符号1は
結球野菜・葉物野菜等の搬送装置であり、この搬送装置
1は、プーリ(一方のみを図示)4,5により長さ方向
に傾斜して張設され、相互の搬送側縁部を接近させてV
字形状に斜設した一対の無端状ベルト2,3からなり、
該一対の無端状ベルト2,3の搬送対向部分に対称に穴
が開いており、この穴にそれぞれ積載される結球野菜・
葉物野菜(キャベツ)Cがベルト2,3の搬送面より下
方に膨出する膨出荷受け部(バスケット部)6を設けて
いる。
【0013】上記ベルト2,3は、例えばプーリ4,5
に対してスリップしない構造のもので、プーリ4,5に
より左右のベルト2,3の回転が同期してずれないよう
になっている。また、ベルト2,3は、相互の左右傾斜
角度を図1のA方向に調節可能となっており、上記結球
野菜・葉物野菜(キャベツ)Cの大きさ、形状等に応じ
て任意に調節される。上記膨出荷受け部(バスケット
部)6は、ゴム紐をメッシュ状に編んだ伸縮可能なもの
で、ベルト2,3に形成された穴に対して交換可能とな
っている。この膨出荷受け部(バスケット部)6は、ゴ
ム紐に限らず硬度の低い例えばコイルスプリングのよう
な伸縮部材で形成してもよいものである。また、プーリ
5は、膨出荷受け部(バスケット部)6に収容されたキ
ャベツCがベルト2,3の搬送終端部から排出される際
に妨げにならない構造である。
【0014】このような構成の搬送装置1においては、
例えば結球野菜・葉物野菜等の収穫機に適用されて、圃
場から収穫された例えばキャベツCをベルト2,3の傾
斜下端側に供給しリフトアップするのに用いられる。ベ
ルト2,3の傾斜下端側に供給されたキャベツCは、そ
の、形状、重量により左右の膨出荷受け部(バスケット
部)6内に落ち込むようにして収容されて、転動するこ
となくベルト2,3により傾斜上方(矢印方向)に移動
し、ベルト2,3の搬送終端までリフトアップされて排
出される。
【0015】ここで、無端状ベルト2,3は、相互の搬
送側縁部を接近させてV字形状に斜設した一対のものに
より形成され、無端状ベルト2,3の搬送対向部分に、
それぞれ積載されるキャベツCがベルト2,3の搬送面
より下方に膨出して収容される膨出荷受け部(バスケッ
ト部)6を形成しているので、キャベツCは左右の膨出
荷受け部6に収容されて安定よく搬送される。従って、
左右のベルト2,3を長さ方向に傾斜して張設しても、
キャベツCは左右の膨出荷受け4部に収容された状態で
搬送されるために、ベルト2,3の幅方向はもとより長
さ方向にも転動せず、傷つくことなくリフトアップされ
て搬送端から排出される。
【0016】また、V字形状に斜設された一対の無端状
ベルト2,3の相互の左右傾斜角度が調節可能なので、
搬送されるキャベツCの大きさ、形状等に応じて無端状
ベルト2,3相互の傾斜角度を調節し、キャベツCを適
切に搬送することができる。
【0017】さらに、膨出荷受け部は、伸縮可能のバス
ケット6により構成されているので、搬送されるキャベ
ツCの大きさや重量に応じてバスケット6が伸縮し、キ
ャベツCを安定して、傷つけることなく搬送する。
【0018】なお、本発明の結球野菜・葉物野菜等の搬
送装置1は、この実施例のキャベツCに限らず、白菜、
レタス、チシャなどの結球野菜・葉物野菜は元より、カ
ボチャ、スイカ、メロンなどの果菜類、瓜類の他、傷つ
き易い重量の重い球状物などの搬送に適しており、用途
は広いものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の結球野菜・
葉物野菜等の搬送装置によれば、以下の効果を奏するこ
とができる。
【0020】.無端状ベルト2,3は、それぞれプー
リ4,5間に同期して移動するよう張設されて相互の搬
送側縁部を接近させてV字形状に斜設された一対のもの
からなり、該一対の無端状ベルト2,3の搬送対向部分
に、それぞれ積載される結球野菜・葉物野菜Cの大き
さ、重量によりベルト2,3の搬送面より下方に膨出す
る膨出荷受け部6を形成したので、結球野菜・葉物野菜
C等の被搬送物を、左右のベルト2,3の膨出荷受け部
6に収容して安定よく搬送することができる。また、左
右のベルト2,3が長さ方向に傾斜した状態に張設され
ている場合でも、被搬送物は左右のベルト2,3の膨出
荷受け部6に収容されて搬送されるので、ベルト2,3
の幅方向はもとより長さ方向にも転動することなく、従
って傷つくことなくリフトアップされて搬送端から排出
される。
【0021】.V字形状に斜設した一対の無端状ベル
ト2,3の相互の傾斜角度Aを調節可能としたので、搬
送される結球野菜・葉物野菜C等の被搬送物の大きさ、
形状等に応じて無端状ベルト2,3相互の傾斜角度Aを
調節し、被搬送物を適切に搬送することができる。
【0022】.膨出荷受け部6を、伸縮可能のバスケ
ットにより構成したので、搬送される結球野菜・葉物野
菜C等の被搬送物の大きさや重量に応じてバスケットが
伸縮し、被搬送物を安定して、しかも傷つけることなく
搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による結球野菜・葉物野菜等の搬送装置
の斜視図である。
【図2】図1のB−B線に沿う搬送面の断面図である。
【符号の説明】
1 結球野菜・葉物野菜等の搬送装置 2,3 無端状ベルト 4,5 プーリ 6 膨出荷受け部(バスケット部) A 一対の無端状ベルトの角度調節方向 C 結球野菜・葉物野菜(キャベツ)
フロントページの続き (72)発明者 高橋 仁康 福岡県八女市室岡514−2 室岡宿舎111 号 (56)参考文献 特開 平8−198422(JP,A) 特開 平5−39120(JP,A) 実開 昭59−142214(JP,U) 特公 昭35−6410(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 15/00 - 15/64 B65G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結球野菜・葉物野菜等を積載して、長さ
    方向に傾斜して搬送する無端状のベルトを備えた搬送装
    置において、 無端状ベルト(2,3)は、それぞれプーリ(4,5)
    間に同期して移動するよう張設されて相互の搬送側縁部
    を接近させてV字形状に斜設された一対のものからな
    り、該一対の無端状ベルト(2,3)の搬送対向部分
    に、それぞれ積載される結球野菜・葉物野菜(C)の大
    きさ、重量によりベルト(2,3)の搬送面より下方に
    膨出する膨出荷受け部(6)を形成したことを特徴とす
    る結球野菜・葉物野菜等の搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記V字形状に斜設した一対の無端状ベ
    ルト(2,3)の相互の傾斜角度(A)を調節可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の結球野菜・葉物野菜
    等の搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記膨出荷受け部(6)を、伸縮可能の
    バスケットにより構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の結球野菜・葉物野菜等の搬送装置。
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JP4197236B2 (ja) * 2002-03-28 2008-12-17 株式会社イシダ 搬送装置および重量検査システム
JP2006298523A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Jtekt Corp 玉の搬送装置
DE102006031577B4 (de) 2006-06-30 2021-08-19 Bizerba SE & Co. KG Charakterisierungssystem für Gegenstände und Verfahren zur Zuführung von Gegenständen zu einer Charakterisierungseinrichtung
JP2017043453A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 株式会社オシキリ ベルトコンベア装置及び生地発酵装置
CN109896224B (zh) * 2017-12-11 2024-03-12 江苏中天华宇智能科技有限公司 光纤盘的输送系统

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