JP3098928U - マスク - Google Patents

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蔡 徳行
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Abstract

【課題】一体成形の片体構造で形成されたマスクの提供。
【解決手段】一体成形技術で弾性を有する布を成形してなる片体1とされ、その上辺に相互に対称な二つの三角形の上片体12があり、この二つの上片体の間にV形切欠き13が形成され、片体の下辺に逆V形切欠き15が形成され、片体の二側辺に耳掛け14が形成され、該片体が中心線に沿って二つ折りにされた後、該V形切欠きと逆V形切欠きの二つのV形辺が突き合わされて斜辺が形成され並びに密着固定され、片体を展開する時に、V形切欠きと逆V形切欠きの間に鼻梁と口部を収容する空間を形成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種のマスクに係り、特に、一体成形の片体構造で形成されたマスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伝統的なマスクは大きく屋外用と屋内用の二種類に分けられる。一般に屋外用のマスク構造は、マスク本体に多層の平面ガーゼ層が設けられ、マスク本体の両側に使用者の耳朶に掛けるためのゴムバンドが設けられている。このような伝統的なマスクは顔に密着せず、ゆえにろ過効果は不良であり、且つガーゼ層と使用者の口部が接触し、このため女性の口紅が擦れて落ちたり、会話がはっきりと伝えられない等の欠点がある。このほか、会話時には顔部の筋肉の運動によりマスクが下にずれ、着用感が悪かった。
【0003】
一方、屋内用のマスクは単層の紙材或いは不織布を屋内用のもののガーゼ層の代わりに採用しているが、これもまた平面形式とされる。紙製のマスクは湿りやすく損壊しやすく、紙製或いは不織布製のマスクのいずれもその平面式の設計は使用者の口部に貼り付くために使用者の会話に影響を与え、また女性の口紅が染みついた。
【0004】
特許文献1は上述の問題に対して、超薄型マスクを提供しているが、それは製造時に二片のマスク本体を別々に成形しなければならず、さらに二片のマスク本体を相互に対応するように重ね合わせた後にさらにその前方の縁を圧着する必要がある。このため製造上、比較的面倒であり、時間と手間がかかる。
【0005】
【特許文献1】
台湾特許公告第234338号明細書
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述の特許文献1に対する欠点を改良したものである。
【0007】
本考案の主要な目的は、一種のマスクを提供することにあり、それは、パンチ加工技術により、左右が対称で並びに一体に連接された片体を形成し、該片体の中心線で二つ折りにした後に左右側の片体を完全に突き合わせ、並びに正面の上下端に形成された斜辺を密着させ、これによりその全体の片体を展開した時にその上下端の斜辺の間に鼻梁と口部を収容できる空間が形成されるようにし、口部が片体内面に密着して女性の口紅を落とすのを防止できるようにしたものとする。
【0008】
これにより、本考案のマスクは、一体パンチ加工技術により、弾性を有する布材を成形して片体を形成し、該片体の上辺に相互に対称な二つの三角形の上片体を具備させ、この二つの上片体の間にV形切欠きを具備させ、片体の下辺に逆V形切欠きを具備させ、片体の二側に耳掛けを具備させる。該片体をその中心線に沿って二つ折りにした後、該V形切欠きと逆V形切欠きの二つのV形辺を突き合わせてなる斜辺を密接に固定し、これにより片体を展開した時にV形切欠きと逆V形切欠きの間に鼻梁と口部を収容する空間が形成されるようにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、弾性を有する布材の一体成形により形成された片体であって、中心線を中心として左右対称の形状を呈すると共に、左側と右側に耳掛けを具えた上記片体を具えたマスクにおいて、
上述の中心線の上端にV形切欠きが、下端に逆V形切欠きが形成され、該片体が中心線に沿って二つ折りにされて該V形切欠きの二つのV形辺が突き合わされてなる斜辺が密接に結合され、且つ逆V形切欠きの二つのV形辺が突き合わされてなる斜辺が密接に結合され、該マスクの上端と下端の斜辺の間に鼻梁と後部を収容できる空間が形成されたことを特徴とする、マスクとしている。
【0010】
【考案の実施の形態】
図1に示されるように、本考案のマスクは、一体パンチ加工技術により、弾性を有する布材を成形して片体1を形成する。該片体1の形態は、中心線11を中心として左右対称とされる。該中心線11の上端と下端にそれぞれV形切欠き13と逆V形切欠き15が形成され、該V形切欠き13の両側は相互に対称な上片体12とされる。また片体1の二側辺に孔140がパンチ加工されて耳掛け14が形成され、耳掛け14と上片体12の間、及び耳掛け14と逆V形切欠き15の間の辺縁が流線形に形成されている。
【0011】
上述の構造により、片体1が中心線11に沿って二つ折りにされて中心線11の左右両側が完全に突き合わされ、突き合わせ後に、該V形切欠き13の二つのV形辺130が突き合わされて斜辺を形成し、且つ逆V形切欠き15の二つのV形辺150も突き合わされて斜辺を形成し、このとき、ミシン縫い或いは接着方式によりV形辺130、150が密接に固定され、製品が完成する。完成した製品は展開可能で、展開すると上下両端の斜辺の間に鼻梁を収容する空間(図2の如し)が形成され、その後、耳掛け14の孔140が人体の耳朶に掛けられる。耳掛けが耳朶に掛けられる時、本考案の採用する布材は適当な弾性を具備するため、片体1が引き伸ばされて拡張し、どのような顔形の使用者にも適合する。
【0012】
本考案のもう一つの実施方式は図3に示されるとおりであり、それは一つの片体が先に二つ折りにされて重なった二つの片体を具備するものとされた後、型でパンチ加工されてマスクの半分の形状が形成される。言い換えると、図3に示されるものは、図1の中心線11の右側辺の形状とされ、この形状はパンチ型のキャビティー輪郭形状とされる。片体1が二つ折りにされた後、上述のパンチ型を利用して、耳掛け14、孔140、上片体12等の部分を形成した後、成形品を取り出して展開すれば、図1に示されるのと同じ形状となり、同様に、ミシン縫い或いは接着方式でV形切欠き13と逆V形切欠き15を密接に固定してマスクを形成する。
【0013】
以上に示されるのは本考案を説明するために提示した実施例の説明であり、本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、上述の特許文献1に対する欠点を改良し、本考案のマスクは、パンチ加工技術により、左右が対称で並びに一体に連接された片体を形成し、該片体の中心線で二つ折りにした後に左右側の片体を完全に突き合わせ、並びに正面の上下端に形成された斜辺を密着させ、これによりその全体の片体を展開した時にその上下端の斜辺の間に鼻梁と口部を収容できる空間が形成されるようにし、口部が片体内面に密着して女性の口紅を落とすのを防止できるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマスクのパンチ加工された片体の平面展開図である。
【図2】図1の片体より形成されたマスクの斜視図である。
【図3】本考案の、片体を二つ折りした後にマスクの半分の形状をパンチ加工する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 片体     14 耳掛け
11 中心線   140 孔
12 上片体   15 逆V形切欠き
13 V形切欠き 150 V形辺
130 V形辺

Claims (1)

  1. 弾性を有する布材の一体成形により形成された片体であって、中心線を中心として左右対称の形状を呈すると共に、左側と右側に耳掛けを具えた上記片体を具えたマスクにおいて、
    上述の中心線の上端にV形切欠きが、下端に逆V形切欠きが形成され、該片体が中心線に沿って二つ折りにされて該V形切欠きの二つのV形辺が突き合わされてなる斜辺が密接に結合され、且つ逆V形切欠きの二つのV形辺が突き合わされてなる斜辺が密接に結合され、該マスクの上端と下端の斜辺の間に鼻梁と後部を収容できる空間が形成されたことを特徴とする、マスク。
JP2003003875U 2003-06-30 2003-06-30 マスク Expired - Lifetime JP3098928U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009537213A (ja) * 2006-05-18 2009-10-29 シーエル.コム ソシエタ レスポンサビリタ リミタータ 2つの部分から構成された、生物因子に対する新規な防護マスク
WO2010103688A1 (ja) * 2009-03-12 2010-09-16 株式会社重松製作所 マスク
JP2017197886A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 ユニ・チャーム株式会社 マスク
JP2022036516A (ja) * 2020-08-24 2022-03-08 西岡可鍛工業株式会社 立体マスク及び立体マスク用のマスクシート並びにこれらの生産方法

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