JP3098691U - ブーツ - Google Patents
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Abstract
【課題】ファッション性に配慮しながら、ロングブーツとショートブーツの切替えを容易に行えて、脛部も確実に固定することができるブーツを提供する。
【解決手段】足部(1)と、上方に延びる筒状の脛部(2)とを備えてなるブーツにおいて、脛部(2)を、足部(1)に一体的に設けられる下部脛部(3)と、下部脛部(3)の上方部(3a)を覆うようにして着脱自在に設けられる上部脛部(4)とで形成し、上方部(3a)を、上部脛部(4)が取り外された状態において外側へ折り返し可能な折返し部(31)と、折返し部(31)で覆われる被折返し部(32)とで形成し、折返し部(31)の内周面(31a)には外装処理を施し、被折返し部(32)の外周面(32b)には上部脛部(3)を係止固定する第1の止め具(321)を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】足部(1)と、上方に延びる筒状の脛部(2)とを備えてなるブーツにおいて、脛部(2)を、足部(1)に一体的に設けられる下部脛部(3)と、下部脛部(3)の上方部(3a)を覆うようにして着脱自在に設けられる上部脛部(4)とで形成し、上方部(3a)を、上部脛部(4)が取り外された状態において外側へ折り返し可能な折返し部(31)と、折返し部(31)で覆われる被折返し部(32)とで形成し、折返し部(31)の内周面(31a)には外装処理を施し、被折返し部(32)の外周面(32b)には上部脛部(3)を係止固定する第1の止め具(321)を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ロングブーツ又はショートブーツとして選択的に切替えて使用することができるブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブーツには、膝回りまでを覆うようにしたロングブーツと、足首より少し上までを覆うショートブーツとがある。ロングブーツは、高いファッション性を有する反面、合わせられる服装が限られたり、保温性が高すぎるために使用できる期間が限られたりするという問題点がある。したがって、ロングブーツのユーザーには、ショートブーツも合わせて保有する人が多く、服装や季節に応じて、ロングブーツとショートブーツを使い分けるようにしている。
【0003】
しかしながら、これらのブーツは丈が長く、一般の靴と比べて嵩が大きいため、それをロング、ショートの2種類とも保有するためには、広い保管スペースを要するという問題点がある。特に、ロングブーツは、保管中に、丈が長い脛部に折れ癖がつかないように長尺のシューキーパーを挿入したりするため、特に広い保管スペースを確保する必要がある。この問題に対して、実用新案登録第3016778号公報では、ショートブーツに筒状の脛部をベルトで固定して、ロングブーツとしても使用できるようにしたものが開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されたブーツでは、筒状の脛部に設けられた固定用ベルトをショートブーツの靴底にまわし掛ける特殊な構造を採用しているため、デザインのバリュエーションが限られてしまうという問題点がある。また、ベルトをまわし掛ける際には、ショートブーツと脛部の密着状態を維持しながら作業する必要がある等、ロングブーツとショートブーツの切替え作業が煩雑になりがちである。さらに、ベルトをまわし掛けるだけでショートブーツと脛部を完全に固定するものではないため、着用中に両者がずれてしまい見栄えを損ねるおそれがある。その他、靴底にまわし掛けられたベルトが泥水等で汚れてしまうことも考えられる。
【0005】
本考案は、斯かる問題点に鑑み、ファッション性に配慮しながら、ロングブーツとショートブーツの切替えを容易に行えて、脛部の固定も確実にすることができるブーツを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、足部(1)と、該足部(1)の上方に延びる筒状の脛部(2)とを備えてなるブーツであって、前記脛部(2)は、前記足部(1)に一体的に設けられて前記足部(1)から上方に延びる下部脛部(3)と、前記下部脛部(3)の上方部(3a)を覆うようにして着脱自在に設けられ前記上方部(3a)から上方に延びる上部脛部(4)とで形成されており、前記上方部(3a)は、前記上部脛部(4)が取り外された状態において外側へ折り返し可能な折返し部(31)と、前記折返し部(31)が外側へ折り返されることにより前記折返し部(31)で覆われることとなる被折返し部(32)とで形成されており、前記折返し部(31)の内周面(31a)には、外装処理が施されており、前記被折返し部(32)の外周面(32b)には、前記上部脛部(3)を係止固定する第1の止め具(321)が設けられていることを特徴とするブーツを提供する。
【0007】
請求項1の考案によれば、下記のような作用を奏する。上部脛部(4)は、被折返し部(32)の外周面(32b)設けられる止め具(321)で、下部脛部(3)に係止固定されるため、着脱作業を容易に行うことができ、しかも着用中にずれたりする心配がない。また、第1の止め具(321)は、上部脛部(4)が取り外された状態において、外装処理された折り返し部(31)で覆い隠されるので、ショートブーツとして使用する場合にも見栄えを良好に保つことができる。
【0008】
請求項2の考案は、前記折返し部(31)の外周面(31b)には、前記折返し部(31)が外側へ折り返された状態において前記第1の止め具(321)と係合させられる第2の止め具(311)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブーツを提供する。
【0009】
請求項2の考案によれば、請求項1の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。折り返し部(31)は、第1の止め具(321)及び第2の止め具(311)により、外側に折り返された状態で確実に固定されるため、ショートブーツとして着用している際に折り返し部(31)がめくれ上がって、見栄えを損ねることがないものである。
【0010】
請求項3の考案は、前記折返し部(31)には、切欠き(31c)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツを提供する。
【0011】
請求項3の考案によれば、請求項1又は2の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。切欠き(31c)が設けられていることにより、折り返し部(31)の折り返しを容易に行うことができるものである。また、折返し部(31)の回りの余肉が切欠き(31c)で逃がされるため、シワが発生して見栄えや履き心地を損なうことがないものである。
【0012】
請求項4の考案は、前記足部(1)及び前記下部脛部(3)には、前記下部脛部(3)の上方側から開くことができる下部チャック部(33)が形成されており、前記上部脛部(4)には、前記上部脛部(4)の上方側から開いて完全に分離することができる上部チャック部(43)が形成されており、前記下部チャック部(33)と前記上部チャック部(43)は、上下方向で連続するように形成されている事を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブーツを提供する。
【0013】
請求項4の考案によれば、請求項1から3のいずれかに記載の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。下部チャック(33)と上部チャック(43)が連続的に設けられているので、ロングブーツとして使用するときにも、両チャックが視覚的に一体化されて見栄えが良好に保たれる。また、上部チャック(43)は完全に分離されるので、両チャックを開くことにより、下部脛部(3)に上部脛部(4)を取り付けたままでも、脛部(2)の側方全体が大きく開いて、容易に履いたり脱いだりすることができるものである。また、上部脛部(4)は、取り外されたときに平板状になるため、折り畳んだり、丸めたりする等してコンパクトに保管することができるものである。したがって、上部脛部(4)について、適宜デザイン変更できるように複数種類のものを用意した場合にも、広い保管スペースを確保する必要がないものである。
【0014】
請求項5の考案は、前記下部チャック部(33)の操作ツマミ部(332)は、前記上部脛部(4)で覆われることを特徴とする請求項4に記載のブーツを提供する。
【0015】
請求項5の考案によれば、請求項4の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。下部チャック部(33)の操作ツマミ部(332)が隠されるために、
下部チャック(33)と上部チャック(34)の視覚的な一体性がさらに増して、見栄えが向上するものである。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1〜図6は、本考案を実施する形態の一例であって、図1及び図2は、本実施形態に係るブーツの全体を示す図であって、図1はチャックを閉じた状態、図2はチャックを開いた状態を示したものである。図3及び図4は、上部脛部が取り外された状態を示す図であり、図3と図4では見る角度が異なる。図5は、取り外された上部脛部が広げられた状態を示す図であり、図6は、上部脛部を取り付ける要領を説明する図である。
【0018】
図1及び図2において、1は、主にくるぶしよりも下側を挿入するために設けられる足部であり、2は、主にくるぶしよりも上側を挿入するために設けられる筒状体の脛部である。足部1は、靴底部11と、靴底部11に取り付けられるヒールブロック12と、靴底部11の上方を覆う甲部13とからなる。脛部2は、足部1と一体的に設けられて、足部1から上方に延びる下部脛部3と、下部脛部3の上方部3aを覆うように設けられて上方部3aから上方に延びる上部脛部4とで形成される。なお、下部脛部3と上部脛部4は、後述する第1の止め具321及び第3の止め具411で着脱自在に係止固定されている。
【0019】
下部脛部3の側面には、靴底部11の上側から上方部3aまで直線状に延びており、操作ツマミ部332を引き降ろすことで上方側から開くことができる下部チャック部33が形成されている。また、上部脛部4の側面には、上下全体に亘って延びており、操作ツマミ部432を引き降ろすとともに下端部に設けられる係止具431の係止を解除することで完全に分離された状態に開くことができる上部チャック部43が形成されている。
【0020】
下部チャック部33と上部チャック部43は、図1に示されるように、閉じられた状態において上下方向に一直線状に連続するように形成されており、両チャック部を完全に開くことで、図2に示されるように、脛部2の側方がほぼ完全に開かれてブーツを履きやすい状態とすることができる。なお、両チャック部が閉じられた状態において、下部チャック部33の操作ツマミ部332は、図1に示されるように、上部脛部4で覆い隠されて外部から見えないようになっている。
【0021】
下部脛部3の上方部3aは、上部脛部4が取り外された状態において、図3及び図4に示されるように、外側へ折返し可能な折返し部31と、折返し部31が外側へ折り返されることにより折返し部31で覆われることとなる被折返し部32とで形成される。図3(b)及び図4(b)に示されるように、被折返し部32の外周面32bには、上部脛部4を着脱自在に係止固定する第1の止め具321が周方向に4個(複数個)設けられており、また、折返し部31の外周面31bには、折返し部31が外側に折り返されたときに第1の止め具321と係合する第2の止め具311が設けられている。これにより、図3(a)及び図4(a)に示されるように、折り返された折返し部31は、容易にめくれあがることがないものである。なお、第1の止め具321には雄型ホックが使用され、第2の止め具311には雌型ホックが使用されている。
【0022】
折返し部31の内周面31aは、全体が化粧皮革で覆われ、また、第2の止め具311の裏側には化粧金具312が設けられる外装処理が施されている。したがって、折返し部31は、外側へ折り返されたときに、図3(a)及び図4(a)に示されるように、化粧皮革と化粧金具312で装飾されることとなり、上部脛部4が取り外された状態でショートブーツとして見栄えよく履くことができるようになっている。
【0023】
なお、上述した下部チャック部33は、被折返し部32の上端までしか設けられておらず、折り返し部31には、連結されることのない切欠き31cが設けられている。切欠き31cを設けることにより、折り返し部31を外部に折り返し易くすることができ、また、折返し部31の回りにシワが発生して見栄えを損ねたり、履き心地を悪化させたりすることを防止することができるものである。
【0024】
上部脛部4は、下部脛部3から取り外された状態では、図5に示されるように、上部チャック部43を分離することにより平板状にすることができる。図5(b)に示されるように、下部脛部3の上方部3aを覆う下方部41の内周面41aには、第1の止め具321と係合される雌型ホックである第3の止め具411が設けられており、外周面41bには、第3の止め具411のカシメ部を覆う化粧金具412が設けられている。また、上部脛部4の左右端部には、図5(a)に示されるように、この左右端部を連結して上部脛部4を筒状に形成する上部チャック部43が取り付けられている。
【0025】
上記のとおりであるから、本実施形態に係るブーツは、上部脛部4を取り外し、折返し部31を外部に折り返して、第1の止め具321と第2の止め具332を係合させることにより、図3(a)及び図4(a)に示されるように、ショートブーツとして使用することができるものである。また、図6に一点鎖線で示されるように平板状の上部脛部4で、下部脛部3の上方部3aで覆うようにして、第1の止め具321と第3の止め具411を係合させることにより、図1及び図2に示されるように、ロングブーツとして使用することができるものである。特に上部脛部4の上部チャック部43は完全に分離されるので、図2に示されるように、脛部2の側部全体が大きく開放されて、履いたり脱いだりし易いものである。
【0026】
上記実施形態では、第1乃至第3の止め具として雄型ホックと雌型ホックを組み合わせて使用したが、他の止め具を使用するようにしても良い。また、上記実施形態では、折返し部31の内周面31aを外装処理するために、化粧皮革と化粧金具を組み合わせて使用したが、化粧金具を使用せずに化粧皮革のみで全体を覆うようにしても良い。また、外装処理する素材としては、皮革に限らず、様々な素材を使用することができるものである。
【0027】
その他、本考案のブーツは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案の請求項1〜5記載のブーツによれば、上部脛部は、被折返し部の外周面に設けられる第1の止め具で下部脛部に着脱自在に係止固定されるため、ロングブーツとショートブーツの切替え作業を容易に行うことができる。しかも、ベルト等をまわし掛けただけのものと異なり、上部脛部と下部脛部とが相互に係止固定されるので、着用中にずれたりする心配がない。また、第1の止め具は、上部脛部が取り外された状態において、外装処理された折り返し部で覆われるので、ショートブーツとして使用する場合にも見栄えを良好に保つことができるという優れた効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るブーツの全体を示し、チャックを閉じた状態を示す図。
【図2】本実施形態に係るブーツの全体を示し、チャックを開いた状態を示す図。
【図3】本実施形態に係るブーツについて、上部脛部が取り外された状態を示す図。
【図4】本実施形態に係るブーツについて、上部脛部が取り外された状態を図3とは別の角度から見た図。
【図5】取り外された上部脛部を示す図。
【図6】下部脛部に対して上部脛部を取り付ける要領を説明する図。
【符号の説明】
1 足部
2 脛部
3 下部脛部
3a 上方部
31 折返し部
311 第2の止め具
312 化粧金具
32 被折返し部
321 第1の止め具
33 下部チャック部
332 操作ツマミ部
4 上部脛部
41 下方部
43 上部チャック部
431 係止具
432 操作ツマミ部
【考案の属する技術分野】
本考案は、ロングブーツ又はショートブーツとして選択的に切替えて使用することができるブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブーツには、膝回りまでを覆うようにしたロングブーツと、足首より少し上までを覆うショートブーツとがある。ロングブーツは、高いファッション性を有する反面、合わせられる服装が限られたり、保温性が高すぎるために使用できる期間が限られたりするという問題点がある。したがって、ロングブーツのユーザーには、ショートブーツも合わせて保有する人が多く、服装や季節に応じて、ロングブーツとショートブーツを使い分けるようにしている。
【0003】
しかしながら、これらのブーツは丈が長く、一般の靴と比べて嵩が大きいため、それをロング、ショートの2種類とも保有するためには、広い保管スペースを要するという問題点がある。特に、ロングブーツは、保管中に、丈が長い脛部に折れ癖がつかないように長尺のシューキーパーを挿入したりするため、特に広い保管スペースを確保する必要がある。この問題に対して、実用新案登録第3016778号公報では、ショートブーツに筒状の脛部をベルトで固定して、ロングブーツとしても使用できるようにしたものが開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示されたブーツでは、筒状の脛部に設けられた固定用ベルトをショートブーツの靴底にまわし掛ける特殊な構造を採用しているため、デザインのバリュエーションが限られてしまうという問題点がある。また、ベルトをまわし掛ける際には、ショートブーツと脛部の密着状態を維持しながら作業する必要がある等、ロングブーツとショートブーツの切替え作業が煩雑になりがちである。さらに、ベルトをまわし掛けるだけでショートブーツと脛部を完全に固定するものではないため、着用中に両者がずれてしまい見栄えを損ねるおそれがある。その他、靴底にまわし掛けられたベルトが泥水等で汚れてしまうことも考えられる。
【0005】
本考案は、斯かる問題点に鑑み、ファッション性に配慮しながら、ロングブーツとショートブーツの切替えを容易に行えて、脛部の固定も確実にすることができるブーツを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、足部(1)と、該足部(1)の上方に延びる筒状の脛部(2)とを備えてなるブーツであって、前記脛部(2)は、前記足部(1)に一体的に設けられて前記足部(1)から上方に延びる下部脛部(3)と、前記下部脛部(3)の上方部(3a)を覆うようにして着脱自在に設けられ前記上方部(3a)から上方に延びる上部脛部(4)とで形成されており、前記上方部(3a)は、前記上部脛部(4)が取り外された状態において外側へ折り返し可能な折返し部(31)と、前記折返し部(31)が外側へ折り返されることにより前記折返し部(31)で覆われることとなる被折返し部(32)とで形成されており、前記折返し部(31)の内周面(31a)には、外装処理が施されており、前記被折返し部(32)の外周面(32b)には、前記上部脛部(3)を係止固定する第1の止め具(321)が設けられていることを特徴とするブーツを提供する。
【0007】
請求項1の考案によれば、下記のような作用を奏する。上部脛部(4)は、被折返し部(32)の外周面(32b)設けられる止め具(321)で、下部脛部(3)に係止固定されるため、着脱作業を容易に行うことができ、しかも着用中にずれたりする心配がない。また、第1の止め具(321)は、上部脛部(4)が取り外された状態において、外装処理された折り返し部(31)で覆い隠されるので、ショートブーツとして使用する場合にも見栄えを良好に保つことができる。
【0008】
請求項2の考案は、前記折返し部(31)の外周面(31b)には、前記折返し部(31)が外側へ折り返された状態において前記第1の止め具(321)と係合させられる第2の止め具(311)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブーツを提供する。
【0009】
請求項2の考案によれば、請求項1の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。折り返し部(31)は、第1の止め具(321)及び第2の止め具(311)により、外側に折り返された状態で確実に固定されるため、ショートブーツとして着用している際に折り返し部(31)がめくれ上がって、見栄えを損ねることがないものである。
【0010】
請求項3の考案は、前記折返し部(31)には、切欠き(31c)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツを提供する。
【0011】
請求項3の考案によれば、請求項1又は2の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。切欠き(31c)が設けられていることにより、折り返し部(31)の折り返しを容易に行うことができるものである。また、折返し部(31)の回りの余肉が切欠き(31c)で逃がされるため、シワが発生して見栄えや履き心地を損なうことがないものである。
【0012】
請求項4の考案は、前記足部(1)及び前記下部脛部(3)には、前記下部脛部(3)の上方側から開くことができる下部チャック部(33)が形成されており、前記上部脛部(4)には、前記上部脛部(4)の上方側から開いて完全に分離することができる上部チャック部(43)が形成されており、前記下部チャック部(33)と前記上部チャック部(43)は、上下方向で連続するように形成されている事を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブーツを提供する。
【0013】
請求項4の考案によれば、請求項1から3のいずれかに記載の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。下部チャック(33)と上部チャック(43)が連続的に設けられているので、ロングブーツとして使用するときにも、両チャックが視覚的に一体化されて見栄えが良好に保たれる。また、上部チャック(43)は完全に分離されるので、両チャックを開くことにより、下部脛部(3)に上部脛部(4)を取り付けたままでも、脛部(2)の側方全体が大きく開いて、容易に履いたり脱いだりすることができるものである。また、上部脛部(4)は、取り外されたときに平板状になるため、折り畳んだり、丸めたりする等してコンパクトに保管することができるものである。したがって、上部脛部(4)について、適宜デザイン変更できるように複数種類のものを用意した場合にも、広い保管スペースを確保する必要がないものである。
【0014】
請求項5の考案は、前記下部チャック部(33)の操作ツマミ部(332)は、前記上部脛部(4)で覆われることを特徴とする請求項4に記載のブーツを提供する。
【0015】
請求項5の考案によれば、請求項4の考案の作用に加えて、下記のような作用を奏する。下部チャック部(33)の操作ツマミ部(332)が隠されるために、
下部チャック(33)と上部チャック(34)の視覚的な一体性がさらに増して、見栄えが向上するものである。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1〜図6は、本考案を実施する形態の一例であって、図1及び図2は、本実施形態に係るブーツの全体を示す図であって、図1はチャックを閉じた状態、図2はチャックを開いた状態を示したものである。図3及び図4は、上部脛部が取り外された状態を示す図であり、図3と図4では見る角度が異なる。図5は、取り外された上部脛部が広げられた状態を示す図であり、図6は、上部脛部を取り付ける要領を説明する図である。
【0018】
図1及び図2において、1は、主にくるぶしよりも下側を挿入するために設けられる足部であり、2は、主にくるぶしよりも上側を挿入するために設けられる筒状体の脛部である。足部1は、靴底部11と、靴底部11に取り付けられるヒールブロック12と、靴底部11の上方を覆う甲部13とからなる。脛部2は、足部1と一体的に設けられて、足部1から上方に延びる下部脛部3と、下部脛部3の上方部3aを覆うように設けられて上方部3aから上方に延びる上部脛部4とで形成される。なお、下部脛部3と上部脛部4は、後述する第1の止め具321及び第3の止め具411で着脱自在に係止固定されている。
【0019】
下部脛部3の側面には、靴底部11の上側から上方部3aまで直線状に延びており、操作ツマミ部332を引き降ろすことで上方側から開くことができる下部チャック部33が形成されている。また、上部脛部4の側面には、上下全体に亘って延びており、操作ツマミ部432を引き降ろすとともに下端部に設けられる係止具431の係止を解除することで完全に分離された状態に開くことができる上部チャック部43が形成されている。
【0020】
下部チャック部33と上部チャック部43は、図1に示されるように、閉じられた状態において上下方向に一直線状に連続するように形成されており、両チャック部を完全に開くことで、図2に示されるように、脛部2の側方がほぼ完全に開かれてブーツを履きやすい状態とすることができる。なお、両チャック部が閉じられた状態において、下部チャック部33の操作ツマミ部332は、図1に示されるように、上部脛部4で覆い隠されて外部から見えないようになっている。
【0021】
下部脛部3の上方部3aは、上部脛部4が取り外された状態において、図3及び図4に示されるように、外側へ折返し可能な折返し部31と、折返し部31が外側へ折り返されることにより折返し部31で覆われることとなる被折返し部32とで形成される。図3(b)及び図4(b)に示されるように、被折返し部32の外周面32bには、上部脛部4を着脱自在に係止固定する第1の止め具321が周方向に4個(複数個)設けられており、また、折返し部31の外周面31bには、折返し部31が外側に折り返されたときに第1の止め具321と係合する第2の止め具311が設けられている。これにより、図3(a)及び図4(a)に示されるように、折り返された折返し部31は、容易にめくれあがることがないものである。なお、第1の止め具321には雄型ホックが使用され、第2の止め具311には雌型ホックが使用されている。
【0022】
折返し部31の内周面31aは、全体が化粧皮革で覆われ、また、第2の止め具311の裏側には化粧金具312が設けられる外装処理が施されている。したがって、折返し部31は、外側へ折り返されたときに、図3(a)及び図4(a)に示されるように、化粧皮革と化粧金具312で装飾されることとなり、上部脛部4が取り外された状態でショートブーツとして見栄えよく履くことができるようになっている。
【0023】
なお、上述した下部チャック部33は、被折返し部32の上端までしか設けられておらず、折り返し部31には、連結されることのない切欠き31cが設けられている。切欠き31cを設けることにより、折り返し部31を外部に折り返し易くすることができ、また、折返し部31の回りにシワが発生して見栄えを損ねたり、履き心地を悪化させたりすることを防止することができるものである。
【0024】
上部脛部4は、下部脛部3から取り外された状態では、図5に示されるように、上部チャック部43を分離することにより平板状にすることができる。図5(b)に示されるように、下部脛部3の上方部3aを覆う下方部41の内周面41aには、第1の止め具321と係合される雌型ホックである第3の止め具411が設けられており、外周面41bには、第3の止め具411のカシメ部を覆う化粧金具412が設けられている。また、上部脛部4の左右端部には、図5(a)に示されるように、この左右端部を連結して上部脛部4を筒状に形成する上部チャック部43が取り付けられている。
【0025】
上記のとおりであるから、本実施形態に係るブーツは、上部脛部4を取り外し、折返し部31を外部に折り返して、第1の止め具321と第2の止め具332を係合させることにより、図3(a)及び図4(a)に示されるように、ショートブーツとして使用することができるものである。また、図6に一点鎖線で示されるように平板状の上部脛部4で、下部脛部3の上方部3aで覆うようにして、第1の止め具321と第3の止め具411を係合させることにより、図1及び図2に示されるように、ロングブーツとして使用することができるものである。特に上部脛部4の上部チャック部43は完全に分離されるので、図2に示されるように、脛部2の側部全体が大きく開放されて、履いたり脱いだりし易いものである。
【0026】
上記実施形態では、第1乃至第3の止め具として雄型ホックと雌型ホックを組み合わせて使用したが、他の止め具を使用するようにしても良い。また、上記実施形態では、折返し部31の内周面31aを外装処理するために、化粧皮革と化粧金具を組み合わせて使用したが、化粧金具を使用せずに化粧皮革のみで全体を覆うようにしても良い。また、外装処理する素材としては、皮革に限らず、様々な素材を使用することができるものである。
【0027】
その他、本考案のブーツは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案の請求項1〜5記載のブーツによれば、上部脛部は、被折返し部の外周面に設けられる第1の止め具で下部脛部に着脱自在に係止固定されるため、ロングブーツとショートブーツの切替え作業を容易に行うことができる。しかも、ベルト等をまわし掛けただけのものと異なり、上部脛部と下部脛部とが相互に係止固定されるので、着用中にずれたりする心配がない。また、第1の止め具は、上部脛部が取り外された状態において、外装処理された折り返し部で覆われるので、ショートブーツとして使用する場合にも見栄えを良好に保つことができるという優れた効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るブーツの全体を示し、チャックを閉じた状態を示す図。
【図2】本実施形態に係るブーツの全体を示し、チャックを開いた状態を示す図。
【図3】本実施形態に係るブーツについて、上部脛部が取り外された状態を示す図。
【図4】本実施形態に係るブーツについて、上部脛部が取り外された状態を図3とは別の角度から見た図。
【図5】取り外された上部脛部を示す図。
【図6】下部脛部に対して上部脛部を取り付ける要領を説明する図。
【符号の説明】
1 足部
2 脛部
3 下部脛部
3a 上方部
31 折返し部
311 第2の止め具
312 化粧金具
32 被折返し部
321 第1の止め具
33 下部チャック部
332 操作ツマミ部
4 上部脛部
41 下方部
43 上部チャック部
431 係止具
432 操作ツマミ部
Claims (5)
- 足部(1)と、該足部(1)の上方に延びる筒状の脛部(2)とを備えてなるブーツであって、
前記脛部(2)は、前記足部(1)に一体的に設けられて前記足部(1)から上方に延びる下部脛部(3)と、前記下部脛部(3)の上方部(3a)を覆うようにして着脱自在に設けられ前記上方部(3a)から上方に延びる上部脛部(4)とで形成されており、
前記上方部(3a)は、前記上部脛部(4)が取り外された状態において外側へ折り返し可能な折返し部(31)と、前記折返し部(31)が外側へ折り返されることにより前記折返し部(31)で覆われることとなる被折返し部(32)とで形成されており、
前記折返し部(31)の内周面(31a)には、外装処理が施されており、
前記被折返し部(32)の外周面(32b)には、前記上部脛部(3)を固定する第1の止め具(321)が設けられていることを特徴とするブーツ。 - 前記折返し部(31)の外周面(31b)には、前記折返し部(31)が外側へ折り返された状態において前記第1の止め具(321)と係合させられる第2の止め具(311)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブーツ。
- 前記折返し部(31)には、切欠き(31c)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツ。
- 前記足部(1)及び前記下部脛部(3)には、前記下部脛部(3)の上方側から開くことができる下部チャック部(33)が形成されており、
前記上部脛部(4)には、前記上部脛部(4)の上方側から開いて完全に分離することができる上部チャック部(43)が形成されており、
前記下部チャック部(33)と前記上部チャック部(43)は、上下方向で連続するように形成されている事を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブーツ。 - 前記下部チャック部(33)の操作ツマミ部(332)は、前記上部脛部(4)で覆われることを特徴とする請求項4に記載のブーツ。
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JP2003003649U JP3098691U (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | ブーツ |
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KR101384889B1 (ko) * | 2012-04-10 | 2014-04-15 | 양아름 | 반영구적 하이힐용 신발커버 |
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2003
- 2003-06-20 JP JP2003003649U patent/JP3098691U/ja not_active Expired - Fee Related
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