JP3098597B2 - 湿し水組成物 - Google Patents
湿し水組成物Info
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- composition according
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
- B41N3/08—Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/05—Alcohols; Metal alcoholates
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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- Polymers & Plastics (AREA)
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- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は湿し水組成物に関し、更
に詳しくは従来汎用されているイソプロピルアルコール
を含有することなく、印刷物の汚れや各種のトラブルを
生じない湿し水組成物の提供を目的とする。
に詳しくは従来汎用されているイソプロピルアルコール
を含有することなく、印刷物の汚れや各種のトラブルを
生じない湿し水組成物の提供を目的とする。
【０００２】
【従来の技術】従来、種々の印刷方法が普及している
が、その中で最も広く使用されている方式は平版印刷
（オフセット）方法である。この平版印刷方法は、感光
性アルミニウム板等の表面に写真製版方法により印刷イ
ンキが付着する親油性画線部と、印刷インキが付着しな
い親水性非画線部とを形成した刷版を使用する。この刷
版は版胴に巻かれ、インキ供給ロールに接触してインキ
ロールから印刷インキが供給されるが、この際にインキ
が画線部のみに付着して非画線部には付着しない様に、
刷版には予め湿し水と称される水が供給されている。こ
の水は非画線部に均一な薄い水膜となっており、この水
膜が非画線部へのインキの付着を阻止している。この様
な湿し水としては、適度の表面張力を有することが要求
され、従来は５〜２０重量％濃度のイソプロピルアルコ
ールの水溶液が使用されてきた。
が、その中で最も広く使用されている方式は平版印刷
（オフセット）方法である。この平版印刷方法は、感光
性アルミニウム板等の表面に写真製版方法により印刷イ
ンキが付着する親油性画線部と、印刷インキが付着しな
い親水性非画線部とを形成した刷版を使用する。この刷
版は版胴に巻かれ、インキ供給ロールに接触してインキ
ロールから印刷インキが供給されるが、この際にインキ
が画線部のみに付着して非画線部には付着しない様に、
刷版には予め湿し水と称される水が供給されている。こ
の水は非画線部に均一な薄い水膜となっており、この水
膜が非画線部へのインキの付着を阻止している。この様
な湿し水としては、適度の表面張力を有することが要求
され、従来は５〜２０重量％濃度のイソプロピルアルコ
ールの水溶液が使用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記のイソプロピルアルコールは、労働安全衛生法の改
定により、水溶液中の濃度は５重量％以下で管理する様
に規制され、将来的には更に低濃度での使用が義務付け
られる可能性が高い。しかしながら、湿し水組成物にお
いてイソプロピルアルコールの濃度が５重量％以下で
は、湿し水としての性能が不十分であり、満足な印刷物
が得られないと云う問題がある。又、これらの湿し水
は、イソプロピルアルコールを含めて最終的には殆ど全
て空中に蒸発される為、イソプロピルアルコールの非衛
生性によって、作業環境のみならず、外部に対しても環
境衛生上種々の問題が発生している。従って本発明の目
的は、イソプロピルアルコールによって作業環境並びに
外部環境を汚染することがなく、高品質の印刷物を与え
ることが出来る湿し水組成物を提供することである。
上記のイソプロピルアルコールは、労働安全衛生法の改
定により、水溶液中の濃度は５重量％以下で管理する様
に規制され、将来的には更に低濃度での使用が義務付け
られる可能性が高い。しかしながら、湿し水組成物にお
いてイソプロピルアルコールの濃度が５重量％以下で
は、湿し水としての性能が不十分であり、満足な印刷物
が得られないと云う問題がある。又、これらの湿し水
は、イソプロピルアルコールを含めて最終的には殆ど全
て空中に蒸発される為、イソプロピルアルコールの非衛
生性によって、作業環境のみならず、外部に対しても環
境衛生上種々の問題が発生している。従って本発明の目
的は、イソプロピルアルコールによって作業環境並びに
外部環境を汚染することがなく、高品質の印刷物を与え
ることが出来る湿し水組成物を提供することである。
【０００４】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、水とｐＨ緩衝剤
と水溶性高分子とノルマルプロピルアルコールとを含有
する湿し水組成物において、水溶性高分子の少なくとも
一部がプルランであることを特徴とする湿し水組成物で
ある。
によって達成される。即ち、本発明は、水とｐＨ緩衝剤
と水溶性高分子とノルマルプロピルアルコールとを含有
する湿し水組成物において、水溶性高分子の少なくとも
一部がプルランであることを特徴とする湿し水組成物で
ある。
【０００５】
【作用】湿し水組成物の成分として、ノルマルプロピル
アルコールと特定の水溶性高分子を使用することによ
り、環境衛生及び環境汚染の問題が解決出来、且つ地汚
れ等の種々のトラブルを生じない印刷が可能となる。
アルコールと特定の水溶性高分子を使用することによ
り、環境衛生及び環境汚染の問題が解決出来、且つ地汚
れ等の種々のトラブルを生じない印刷が可能となる。
【０００６】
【好ましい実施態様】次に本発明を好ましい実施態様を
挙げて本発明を更に詳しく説明する。本発明の湿し水組
成物の成分は大きく分けて、主媒体である水と、湿し水
のｐＨを一定に保持するｐＨ緩衝剤、湿し水の粘度を調
製し、薄い水膜を非画線部に保持して且つ不感脂化効果
を与える為の水溶性高分子、表面張力を調製し且つオフ
セットインキの乳化を防止するノルマルプロピルアルコ
ール、表面張力や保湿性を調整する為の多価アルコール
及び防腐剤等の他の任意の添加剤とに分けられる。本発
明で使用する水は通常の水、例えば、工業用水、飲料
水、地下水、蒸留水等がいずれも使用出来特に限定され
ない。
挙げて本発明を更に詳しく説明する。本発明の湿し水組
成物の成分は大きく分けて、主媒体である水と、湿し水
のｐＨを一定に保持するｐＨ緩衝剤、湿し水の粘度を調
製し、薄い水膜を非画線部に保持して且つ不感脂化効果
を与える為の水溶性高分子、表面張力を調製し且つオフ
セットインキの乳化を防止するノルマルプロピルアルコ
ール、表面張力や保湿性を調整する為の多価アルコール
及び防腐剤等の他の任意の添加剤とに分けられる。本発
明で使用する水は通常の水、例えば、工業用水、飲料
水、地下水、蒸留水等がいずれも使用出来特に限定され
ない。
【０００７】ｐＨ緩衝剤は、インキの種類や印刷機器、
或は環境雰囲気にも係らず、湿し水のｐＨを約４．５〜
５．５程度に常に一定に保持する目的を有し、この様な
作用効果を奏する緩衝剤であればいずれの公知のｐＨ緩
衝剤でも使用可能であるが、本発明においては特にグル
コノデルタラクトン（グルコン酸）を主成分とするのが
好ましく、このグルコン酸はｐＨ調整と共に、インキを
ゲル化させる様な金属の洗浄剤としても有効な作用効果
を果たす。ｐＨ緩衝剤の好適な１例としては、重量比
（ｇ）で、クエン酸７〜３０ｇ、クエン酸ナトリウム４
〜２０ｇ、燐酸アンモニウム７〜１２ｇ及びグルコノデ
ルタラクトン７〜１２ｇの組成が挙げられる。
或は環境雰囲気にも係らず、湿し水のｐＨを約４．５〜
５．５程度に常に一定に保持する目的を有し、この様な
作用効果を奏する緩衝剤であればいずれの公知のｐＨ緩
衝剤でも使用可能であるが、本発明においては特にグル
コノデルタラクトン（グルコン酸）を主成分とするのが
好ましく、このグルコン酸はｐＨ調整と共に、インキを
ゲル化させる様な金属の洗浄剤としても有効な作用効果
を果たす。ｐＨ緩衝剤の好適な１例としては、重量比
（ｇ）で、クエン酸７〜３０ｇ、クエン酸ナトリウム４
〜２０ｇ、燐酸アンモニウム７〜１２ｇ及びグルコノデ
ルタラクトン７〜１２ｇの組成が挙げられる。
【０００８】水溶性高分子としてはプルランを必須成分
とするが、その他、例えば、アラビアガム、プロピレン
オキシド・エチレンオキシド共重合体を併用することが
好ましく、その他の水溶性澱粉誘導体、アルギン酸、カ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性セルロース
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド等の合成水溶性高分子も必要に
応じて併用することが出来る。これらの水溶性高分子中
では、プルランは、マルトトリオースが規則正しく結合
した天然の中性多糖類であり、水溶性であるが、組成物
を特定の配合とすることによってノルマルプロピルアル
コール及びその他の有機物を含む水に対しても容易に溶
解させることが出来る。このプルランは、湿し水組成物
において版面に対する結合性、被膜性及び保水性に優れ
ており、その溶液は粘度も低くチキソトロピー性もな
く、ゲル化することもなく、湿し水組成物の水溶性高分
子として非常に有用であることを見出した。このプルラ
ンとしては、例えば、プルランＰＦ−１０、ＰＦ−３
０、ＰＩ−２０等の商品名で、例えば、林原（株）から
入手して使用することが出来る。
とするが、その他、例えば、アラビアガム、プロピレン
オキシド・エチレンオキシド共重合体を併用することが
好ましく、その他の水溶性澱粉誘導体、アルギン酸、カ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性セルロース
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド等の合成水溶性高分子も必要に
応じて併用することが出来る。これらの水溶性高分子中
では、プルランは、マルトトリオースが規則正しく結合
した天然の中性多糖類であり、水溶性であるが、組成物
を特定の配合とすることによってノルマルプロピルアル
コール及びその他の有機物を含む水に対しても容易に溶
解させることが出来る。このプルランは、湿し水組成物
において版面に対する結合性、被膜性及び保水性に優れ
ており、その溶液は粘度も低くチキソトロピー性もな
く、ゲル化することもなく、湿し水組成物の水溶性高分
子として非常に有用であることを見出した。このプルラ
ンとしては、例えば、プルランＰＦ−１０、ＰＦ−３
０、ＰＩ−２０等の商品名で、例えば、林原（株）から
入手して使用することが出来る。
【０００９】その他の成分としては、湿し水の表面張力
の調整や保湿性の為に多価アルコールを使用することが
好ましい。多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられ、例
えば、分子量は１，０００以下程度のものが好ましい。
その他、防腐剤や界面活性剤等の添加剤を必要に応じて
添加すればよい。本発明の湿し水組成物は、上記の如き
各成分を水に溶解することで容易に調製することが出
来、又、水を除く各成分を固体状或はペースト状とした
り、或は各成分の合計濃度を高くして所謂濃厚物として
調製し、使用時に水によって適当に希釈して使用しても
よい。勿論、使用時の最適濃度にして予め調製しておい
てももよい。本発明の浸し水組成物の各成分の配合割合
の好ましい範囲は下記表１の通りである。勿論、表１の
組成は好ましい成分組成であり、特許請求の範囲１項に
包含される限り表１以外の湿し水組成物も当然本発明に
包含される。
の調整や保湿性の為に多価アルコールを使用することが
好ましい。多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリン等が挙げられ、例
えば、分子量は１，０００以下程度のものが好ましい。
その他、防腐剤や界面活性剤等の添加剤を必要に応じて
添加すればよい。本発明の湿し水組成物は、上記の如き
各成分を水に溶解することで容易に調製することが出
来、又、水を除く各成分を固体状或はペースト状とした
り、或は各成分の合計濃度を高くして所謂濃厚物として
調製し、使用時に水によって適当に希釈して使用しても
よい。勿論、使用時の最適濃度にして予め調製しておい
てももよい。本発明の浸し水組成物の各成分の配合割合
の好ましい範囲は下記表１の通りである。勿論、表１の
組成は好ましい成分組成であり、特許請求の範囲１項に
包含される限り表１以外の湿し水組成物も当然本発明に
包含される。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例１〜３及び比較例１ 下記成分を混合し、微量の不溶分を濾過して分離し本発
明の及び比較例の湿し水組成物を得た（いずれもｐＨ
４．５）。
具体的に説明する。 実施例１〜３及び比較例１ 下記成分を混合し、微量の不溶分を濾過して分離し本発
明の及び比較例の湿し水組成物を得た（いずれもｐＨ
４．５）。
【表２】
【００１２】使用例１ 上記実施例１及び比較例１の湿し水組成物を純水によっ
て１００倍に希釈し、下記の条件で印刷試験を行った。 印刷機・・・・・三菱重工製 Ｂ縦版全版４／４色オフ
セット輪転機 刷版・・・・・・富士写真フイルム製 ＦＰＱ−III 湿し水・・・・・１００倍希釈液（いずれもｐＨ５．
２） 湿し水装置・・・連続給水型ダールグレン湿し水供給装
置 ＩＰＡ・・・・・添加なし 結果：比較例１の湿し水を用いた場合には、非画線部の
親水性保持能力が劣る為、地汚れが発生し易くなり、特
に休憩時間（１時間）後の立ち上げ時にはインキの絡み
汚れが認められた。従って、休憩後の立ち上げ時の損紙
数は実施例１の場合には１７８枚であったのに対して、
比較例の場合には１８８３枚であり、本発明の場合には
損紙数が比較例１の場合の１／１０となった。 使用例２ 上記実施例２の湿し水組成物を純水によって１００倍に
希釈（ｐＨ５．４）し、使用例１と同様に使用したとこ
ろ、使用例１と同様に、比較例１に比べて優れていた
が、ｐＨの緩衝効果が低下する為、インキ等からの混入
成分によりｐＨが変動し、品質安定性の点で実施例１に
は及ばなかった。 使用例３ 上記実施例３の湿し水組成物を純水によって１００倍に
希釈（ｐＨ５．２）し、使用例１と同様に使用したとこ
ろ、使用例１と同様に、比較例１に比べて優れていた
が、動的表面張力が低下し、水上げ量が極端にアップ
（５０％）以上させないと地汚れが発生した。従ってイ
ンキの乳化が助長されて印刷品質が低下し、又、水はね
（水たれ）による品質トラブルが発生する為、品質安定
性の点で実施例１には及びなかった。
て１００倍に希釈し、下記の条件で印刷試験を行った。 印刷機・・・・・三菱重工製 Ｂ縦版全版４／４色オフ
セット輪転機 刷版・・・・・・富士写真フイルム製 ＦＰＱ−III 湿し水・・・・・１００倍希釈液（いずれもｐＨ５．
２） 湿し水装置・・・連続給水型ダールグレン湿し水供給装
置 ＩＰＡ・・・・・添加なし 結果：比較例１の湿し水を用いた場合には、非画線部の
親水性保持能力が劣る為、地汚れが発生し易くなり、特
に休憩時間（１時間）後の立ち上げ時にはインキの絡み
汚れが認められた。従って、休憩後の立ち上げ時の損紙
数は実施例１の場合には１７８枚であったのに対して、
比較例の場合には１８８３枚であり、本発明の場合には
損紙数が比較例１の場合の１／１０となった。 使用例２ 上記実施例２の湿し水組成物を純水によって１００倍に
希釈（ｐＨ５．４）し、使用例１と同様に使用したとこ
ろ、使用例１と同様に、比較例１に比べて優れていた
が、ｐＨの緩衝効果が低下する為、インキ等からの混入
成分によりｐＨが変動し、品質安定性の点で実施例１に
は及ばなかった。 使用例３ 上記実施例３の湿し水組成物を純水によって１００倍に
希釈（ｐＨ５．２）し、使用例１と同様に使用したとこ
ろ、使用例１と同様に、比較例１に比べて優れていた
が、動的表面張力が低下し、水上げ量が極端にアップ
（５０％）以上させないと地汚れが発生した。従ってイ
ンキの乳化が助長されて印刷品質が低下し、又、水はね
（水たれ）による品質トラブルが発生する為、品質安定
性の点で実施例１には及びなかった。
【００１３】
【効果】以上の如き本発明によれば、湿し水組成物の成
分として、ノルマルプロピルアルコールと特定の水溶性
高分子を使用することにより、環境衛生及び環境汚染の
問題が解決出来、且つ地汚れ等の種々のトラブルを生じ
ない印刷が可能となる。尚、本発明の湿し水組成物を、
上記以外の各種の連続給水型湿し水供給装置によっても
使用してみたが、同様な結果が得られ、湿し水供給装置
によっても効果に変わりがないことが確認された。効果
を確認した湿し水供給装置は、エピック・ダンプナー
（エピック製）、エピック・デルタ・ダンプナー（エピ
ック製）、コモリマチック（小森印刷機製）、ダイヤマ
チック（三菱重工製）及びアルカラー（ハイデルベルグ
印刷機製）等である。
分として、ノルマルプロピルアルコールと特定の水溶性
高分子を使用することにより、環境衛生及び環境汚染の
問題が解決出来、且つ地汚れ等の種々のトラブルを生じ
ない印刷が可能となる。尚、本発明の湿し水組成物を、
上記以外の各種の連続給水型湿し水供給装置によっても
使用してみたが、同様な結果が得られ、湿し水供給装置
によっても効果に変わりがないことが確認された。効果
を確認した湿し水供給装置は、エピック・ダンプナー
（エピック製）、エピック・デルタ・ダンプナー（エピ
ック製）、コモリマチック（小森印刷機製）、ダイヤマ
チック（三菱重工製）及びアルカラー（ハイデルベルグ
印刷機製）等である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−201167（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−77994（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−193194（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−258390（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41N 3/08 101
Claims (5)
- 【請求項１】 水とｐＨ緩衝剤と水溶性高分子とノルマ
ルプロピルアルコールとを含有する湿し水組成物におい
て、水溶性高分子の少なくとも一部が、澱粉の部分分解
物から不完全菌の１種であるＡｕｒｅｏｂａｓｉｄｕｍ
ｐｕｌｌｕｌａｎｓと呼ばれる黒酵母により産生され
る天然の多糖類（以下単にプルランと称す）であること
を特徴とする湿し水組成物。 - 【請求項２】 ｐＨ緩衝剤の１種としてグルコン酸（グ
ルコノデルタラクトン）を含有する請求項１に記載の湿
し水組成物。 - 【請求項３】 水溶性高分子として更にアラビアガム及
び／又はプロピレンオキシド・エチレンオキシド共重合
体を含有する請求項１に記載の湿し水組成物。 - 【請求項４】 更に多価アルコールを含有する請求項１
に記載の湿し水組成物。 - 【請求項５】 各成分の重量比（ｇ）が、クエン酸７〜
３０ｇ、クエン酸ナトリウム４〜２０ｇ、燐酸アンモニ
ウム７〜１２ｇ、グルコノデルタラクトン７〜１２ｇ、
アラビアガム３５〜４０ｇ、プルラン１０〜２０ｇ、ノ
ルマルプロピルアルコール５０〜２５０ｇ、ポリエチレ
ングリコール４０〜６０ｇ、防腐剤２５〜３０ｇ及びプ
ロピレンオキシド・エチレンオキシド共重合体５０〜１
００ｇである請求項１に記載の湿し水組成物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03341816A JP3098597B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 湿し水組成物 |
| US07/984,200 US5362779A (en) | 1991-12-02 | 1992-12-02 | Dampening water composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03341816A JP3098597B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 湿し水組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05147371A JPH05147371A (ja) | 1993-06-15 |
| JP3098597B2 true JP3098597B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=18348982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03341816A Expired - Lifetime JP3098597B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 湿し水組成物 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5362779A (ja) |
| JP (1) | JP3098597B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4443539A1 (de) * | 1994-12-07 | 1996-06-13 | Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh | Bioabbaubare thermoplastisch verformbare Materialien |
| JP5860480B2 (ja) | 2011-01-11 | 2016-02-16 | キャプシュゲル・ベルジウム・エヌ・ヴィ | プルランを含む新しい硬カプセル |
| US20150321957A1 (en) * | 2012-12-14 | 2015-11-12 | Dow Global Technologies Llc | Additive for hydraulically setting mixtures |
| AU2016241764A1 (en) * | 2015-03-27 | 2017-10-26 | Maintech Co., Ltd. | Contamination preventing agent composition |
| MY182314A (en) * | 2015-03-27 | 2021-01-19 | Maintech Co Ltd | Contamination inhibitor composition |
| EP3610028A1 (en) | 2017-04-14 | 2020-02-19 | Capsugel Belgium NV | Process for making pullulan |
| US11576870B2 (en) | 2017-04-14 | 2023-02-14 | Capsugel Belgium Nv | Pullulan capsules |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6277994A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-04-10 | Nikken Kagaku Kenkyusho:Kk | オフセツト印刷用電子写真版の不感脂化処理液 |
| JP2673586B2 (ja) * | 1989-08-02 | 1997-11-05 | 富士写真フイルム株式会社 | 平版印刷版用湿し水組成物，それに使用する濃縮液及びそれを使用する平版印刷方法 |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP03341816A patent/JP3098597B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-12-02 US US07/984,200 patent/US5362779A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5362779A (en) | 1994-11-08 |
| JPH05147371A (ja) | 1993-06-15 |
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