JP3098541U - ミスト発生装置及びミスト排出部 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易構成のミスト発生装置の提供。
【解決手段】超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子55と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部6と、該内部カバー部6により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱部53からの熱を導管内に導くヒートパイプ51と、前記導管一方が接続された可撓性をもつホース2と、該ホース2の他方に接続され、前記ホースを通して供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部41及び該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して外面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部42とから成り、前記挟持部41及び42とを開閉自在に構成したミスト排出部4とから成るもの。
【選択図】 図1
【解決手段】超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子55と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部6と、該内部カバー部6により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱部53からの熱を導管内に導くヒートパイプ51と、前記導管一方が接続された可撓性をもつホース2と、該ホース2の他方に接続され、前記ホースを通して供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部41及び該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して外面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部42とから成り、前記挟持部41及び42とを開閉自在に構成したミスト排出部4とから成るもの。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、超音波振動子によりミストを発生するミスト発生装置と該ミスト発生装置により発生したミストを排出するのに好適なミスト排出部に係り、特に理美容器具として好適なミスト発生装置及びミスト排出部に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に美容院等においては、例えばパーマをかける際、まずパーマ溶液を髪に塗り、このパーマ溶液の髪に対する定着率を高めるため、このパーマ溶液を塗った髪に蒸気を供給する理美容器具が使用されている。
【0003】
従来技術による理美容器具としては、例えばタンクに貯水した水をヒータにより加熱して蒸気化し、この蒸気を髪に供給する器具や、沸点近くまで温度を上昇したお湯を超音波振動子によりミスト化し、この加熱されたミストを髪に供給する器具が知られており、前述の器具はスチームアイロン、後述の器具はミストアイロンと呼ばれている。
【0004】
尚、前記理美容器具に関する技術が記載された文献としては、例えば特開2002−125762号公報が挙げられ、これら文献に記載された技術には、ハンディタイプのヘヤーアイロンにおいて、水を小型ヒータにより加熱した蒸気と超音波振動子により発生したミストとを混合し、人の肌又は髪に供給するものと、大型のボイラによって水蒸気を発生し、この水蒸気とミストとを混合したものをゴム製のホース等を介して先端部のブラシ付きヘヤーアイロンに供給し、該ヘヤーアイロンから水蒸気を髪に当てながらスチームアイロンを行うものが記載されている。
【0005】
【従来技術による問題点】
前述の従来技術による理美容器具は、水自体を沸騰又は沸点近くまで温度上昇させてスチーム化又はミスト化するため、スチーム又はミスト化されなかった余剰な熱湯を排出する際、使用者が火傷する可能性があると言う不具合があった。また前記火傷を防止するためにカバーを付けることも考えられるが、このカバーのために器具が大型化すると言う不具合もあった。
【0006】
後述の文献記載の従来技術は、水をボイラ又はヒータによって加熱して水蒸気を発生させるために、水を沸騰させるための高温の熱源を用い、この高温の熱源による熱対策として使用者の火傷等を防止するため装置が大型化し、理美容師にとって取扱が不便であると言う不具合があった。具体的に説明すると、ハンディタイプのヘヤーアイロンは、熱源及び水を内部に収納するために本体の大型化且つ重量化を避けることができず、片手でアイロンを取り扱う理美容師にとっては使い勝手が悪いものであった。一方、大型のボイラを用いる装置は、装置本体からアイロンまでの間を耐久性のために針金入りのゴムホース等を用いていたためにホースの重量が重く、使い勝手が悪いものであり、更に高価なものであった。
【0007】
また前記大型のボイラを用いる装置から発生したミストと混合した蒸気を、顧客に頭部に被せたキップと呼ばれる一部が開放した袋体の内部に取り入れ、前記蒸気によってパーマ液の定着率を高める事が行われているが、このキャップを使用した際、理美容師は、パーマの定着度合いチェック(ウェブチェック)や色具合チェック(カラーチェック)を行うときに前記キャップの一部を捲らなければ前記ウェブチェック及びカラーチェックを行うことができないものであった。
従って、理美容師にとっては、前記キャップの捲りや戻し作業が繁雑であると共に、顧客にとっても何回ものキャップの捲りや戻し作業が不快であると言う不具合があった。
【0008】
本考案の目的は、前記従来技術による不具合を除去することであり、小型軽量化に優れ、理美容師にとって取扱が容易なミスト発生装置及び該ミスト発生装置に好適なミスト排出部を提供すること、並びに前記ミスト発生装置から発生したミストを顧客頭部に供する際に取扱が容易なミスト排出部を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本考案は、超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段とを備えることを第1の特徴とする。
【0010】
更に本考案は、超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段と、前記導管のミスト排出部に一方が接続された可撓性をもつホースと、該ホースの他方に接続され、前記ホースを通して供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部及び該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して外面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部とから成り、前記第1の挟持部及び第2の挟持部とを開閉自在に構成したミスト排出部とから成ることを第2の特徴とする。
【0011】
また本考案は、ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部と、該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して他面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部と、該第1及び第2の挟持部の根本近傍を開閉自在に連結するジョンイント部とを備え、前記第1及び第2の挟持部の対向する面に各々凸凹を形成し、第1の挟持部の上面から排出したミストが第2の挟持部の導通空間を介して他面に排出する様に構成されていることを第3の特徴とする。
【0012】
更に本考案は、ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを連結口を通して一部が開放した袋体の内部に取り入れると共に、前記袋体に、ミストを外部に排出する複数の排出穴及び前記袋体を部分的に開閉自在な開閉ファスナーを備えたことを第4の特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態によるミスト発生装置及びミスト排出部とを図面を参照して説明する。図1は本実施形態によるミスト発生装置本体及びミスト供給部を含む全体構成を説明するための図、図2はミスト発生装置本体の内部構造を説明するための図、図3は本実施形態による内部カバーを説明するための図、図4は本考案によるミスト排出部(ミストアイロン)の一実施形態を説明するための図、図5は本考案によるミスト排出部(キャップ)の一実施形態を説明するための図である。尚、本明細書においては、人の髪にミストを直接的に供するための器具をミスト排出部と呼んで説明する。
【0014】
<ミスト発生装置本体1の説明>
本考案によるミスト発生装置は、図1に示す如く、タンク11に貯水した水をミストに変化させ且つ加熱後に外部に排出するミスト発生装置本体1と、該ミスト発生装置本体1から供給される加熱ミストを人の髪に供給するためのミスト排出部4と、前記ミスト発生装置本体1から供給されるミストをミスト排出部4に供給する可撓性ホース2とから構成される。
【0015】
前記ミスト発生装置本体1は、後述する本体内部にタンク11を挿入するための外部カバー12と、本装置のミスト発生のオン・オフスイッチ/ミストの温度調整/ミスト発生時間を設定するタイマー/水の残量が少なくなった際に警告を発するブザー及びランプ/マイナスイオン発生のオン・オフスイッチ/オゾン発生のオン・オフスイッチ等を含む操作部14と、前記ホース2と連結するための突出部13と、該突出部13から延び、該可撓性ホース2を支えるための支持部31が設けられたアーム部3とを備える。
【0016】
このミスト発生装置本体1の外部カバー12を外した内部構造は、図2に示す如く、前記タンクの下端と嵌合して所定量の水を排出する突起部57と、該突起部57の周囲に設けられ、タンク11から供給された水を一時的に受け止める水受部56と、該水受部56の底部に設けられた溝部58と、該溝部58を介して供給された水に超音波振動を加えてミストに変化させる超音波振動子55と、前記突出部13と連通する開口部50と、装置下部に配置された加熱部53と、前記開口部50から突出部13までの間に挿入され、前記加熱部53により発生した熱を前記連通部分に供給するためのヒートパイプ51と、外気と連通する空気孔54と、該空気孔54から供給される外部空気と超音波振動子55の振動により発生したミストとを混合して前記開口部50に導く様に覆う内部カバー6とから構成される。
【0017】
前記内部カバー6は、図2及び図3に示す如く、底面及び符号61で示す側面が開口し、前記底面及び側面が超音波振動子55/加熱部53/ヒートパイプ51/開口部50を密閉的に覆い、且つ前記空気孔54上部からの空気を入れる開口部64及び該空気をミストに供給する開口部63が開口され、空気をミストに導く様に連通するサイド連通部62が設けられることにより、発生したミストと外部からの空気と混合させながら密閉し、このミストを空気と共に開口部50に供給する様に構成され、矢印A方向に本体1に挿入されている。
【0018】
この様に構成されたミスト発生装置本体1は、タンク11に貯めた水を水受部56及び溝部58を介して超音波振動子55に浸した状態で操作部14を操作することにより、該超音波振動子55が水をミストに変化させて内部カバー6内の圧力を上昇させ、この発生したミストを開口部50から外部に供給し、特に本考案においては前記ミストをヒートパイプ51からの熱により加熱させ、この加熱したミストを突出部13から外部に供給する。前記排出部13から排出されるときのミスト温度は、例えば40°C〜50°Cとし、このために加熱部55の設定温度を排出温度の+10°C程度にするのが好適であるが、これに限られるものではない。
【0019】
また、前記ホース2は、軽量プラスチック製且つ全体を蛇腹構造を成すことにより可撓性に優れると共に、前記ミスト発生装置本体1の突出部13部分と、該突出部13部分から一定の長さを経た部分とを前記アーム部3の支持部31により支えることにより、ホースの全体重量が後述するミスト排出部4を操作する際に負担となることを低減している。
【0020】
<ミスト排出部4の説明>
前記ミスト排出部4は、図4にその断面を示す如く、前記ホース2の他端から矢印B方向に供給された加熱ミストを内部の導管41aにより導き、導通空間41bの上面に開口された穴から加熱ミストを排出する第1の挟持部41と、該第1部の挟持部41から排出されたミストを下面に開口された穴を介して導通空間42aに導き、該導通空間42aから上面及び側面に開口した穴を介して排出する第2の挟持部42と、該第1及び第2の挟持部41及び42の根本近傍を開閉自在に連結するジョンイント部43とを備え、供給されたミストを第1の挟持部41の上面から排出し、且つ、例えば両挟持部間に髪を挟持した際には供給されたミストを第2の挟持部42に開口した穴内の導通空間42aに導いてから外部に排出する様に構成されている。
【0021】
また前記第1及び第2の挟持部の対向面は、多数の凹凸部が有り、その凹部の底面に穴が開口されていることによって、髪を挟持した際、髪を凸部が押す部位と凹部により押さない部位を交互に形成して空間を設け、該空間によって挟持した髪にミストを十分に供することができる。
【0022】
<全体動作説明>
さて、この様に構成されたミスト発生装置は、ミスト発生装置本体1が、水を超音波振動素子55によりミストに変化させ、且つヒートパイプ51により前記ミストを加熱した状態で供給し、この加熱ミストをホース2を介してミスト排出部4の開閉自在な挟持部41及び42間でミストを流通させることによって、加熱したミストを髪に供することができる。
【0023】
従って本実施形態によるミスト発生装置は、水を沸点にまで加熱する加熱用ヒータやボイラーを使用しないために小型軽量化することができ、更に軽量なホース2をアーム部3により支持しているために理美容師の使い勝手を各段に向上することができ、更にミスト排出部4が、挟持部41/42間をミストが流通する様に構成したことにより、所定温度のミストを髪に供給してミストアイロンを容易に行うことができる。即ち、本実施形態によれば、水を沸騰させて蒸気を発生する事や水をヒータにより沸点近くまで加熱することなく、発生させたミスト自体を加熱するため、余剰の水を排出する際にも高温水になることがなく、理美容師の火傷を防止することができる。
【0024】
更に本実施形態によるミスト発生装置は、発生したミストを内部カバー6により外部空気と混合し且つ密閉した状態を保つため、ミストが外部に漏れることを防止し、且つ内部カバー内6の小空間を密閉しているため迅速にミストを供給することができる。また第2の挟持部42から排出されたミストが顧客にも目視可能なことにより、顧客にミストアイロンの効果を視覚により示すこともできる。
【0025】
尚、前記実施形態においては、ミスト発生装置本体1の突出部13にホース2を連結する例を説明したが、例えば美顔用にミストを顔部分に供給する際には、直線状の導管を突出部13に連結し、該導管の先端からミストを排出する様に構成しても良い。この場合、ミストが空気中で微細水滴が分裂する際に水滴がプラスに帯電し、周囲の空気がマイナスに帯電する「空気のイオン化現象」により、マイナスイオンを顧客に供することができ、これにより細胞の働きを活発化し、新陳代謝を良くすることができる。
【0026】
このマイナスイオンは、前記ミストにより発生するものであるが、ミスト発生装置内部にミスト発生部を設けても良く、更にオゾン発生部を設けてオゾンの殺菌効果により、顧客顔面のニキビ等の殺菌効果を追加することもできる。また前記例においては、突出部13から排出するミスト温度を設定する例を説明したが、ミスト排出部4から排出されるミスト温度又は前記導管から排出されるミスト温度を設定する様に構成しても良い。
【0027】
また前記実施形態においては、水のみを用いる例を説明したが、前記内部カバー6の側面にアロマオイルや薬剤を収納するポケットを設け、加熱部55からの熱によってアロマオイルや薬剤を蒸発させ、該アロマオイルや薬剤を含有させたミストを発生するようにしても良い。
【0028】
更に前記実施形態においては、加熱部55を本体1の底部に設け、加熱部55からの熱をヒートパイプ51によりミストに加える例を説明したが、前記ミストに熱を加える手段は、例えば開口部50から延びる導管の内壁に加熱源を設けても良く、又は導管内のヒートパイプ51の先端にヒートシンクを設け、該ヒートシンクに切り起こされた複数のフィンから熱をミストに伝える様にしても良い。更に本考案においては、前記空気孔54の内面にファンを設け、該ファンの回転によって外部空気を空気孔54から積極的に排出する様に構成しても良い、
【0029】
<他の実施形態によるミスト排出部の説明>
前記実施形態は、ミスト排出部が所謂ヘヤーアイロン型のものに付いて説明したが、本考案は、これに限られるものではなく、この他の実施形態による排出部を図5を参照して説明する。
【0030】
図5に示したミスト排出部は、例えばパーマ溶液を顧客の髪に塗布した後に、髪に加熱ミストを供するための所謂キャップ50である。このキャップ50は、全体外形状が一部が開口したビニール等の可撓性を持つ袋体51を成し、前記実施形態によるミスト発生装置1の突出部13に一端が接続された可撓性且つ軽量のホースの他端が接続される連結口53と、前記袋体51の開口部が顧客頭部56の髪を覆う様に締まる弾性体(例えばゴムバント)54と、前記袋体51の任意の位置に開口された複数の排出穴55と、前記袋体51の後部の略3/4を開閉自在にする開閉ファスナー52とを備える。
【0031】
尚、前記排出穴55のサイズ/数/配置は任意であるが、内部温度を所定温度に保つために、例えば直径5〜10mmの穴を5〜10個開口するのが望ましく、前記連結穴53を下方に配置して上方に向かって加熱ミストを流すため、上方に主に設けるのが望ましい。また当該排出穴55を設けた理由は、髪に供されて温度が低下したミストを外部に排出し、パーマ溶液の定着率を効率的に高めるためと共に顧客に対して視覚的に加熱ミストの存在及び効果をアピールするためである。
【0032】
この様に構成されたキャップ50は、理美容師によって前記開口部が顧客頭部56の髪を覆い、且つ弾性体54により頭部へ袋体51の内部が略密閉する様に覆われた状態において、ミスト発生装置本体1からホースを介して供される加熱ミストを矢印B方向から内部に充填して膨張し、前記複数の排出穴55からミストを排出することによって、顧客の髪に塗布したパーマ溶液の定着率を高めることができる。
【0033】
また本実施形態によるキャップ50は、理美容師が所定時間内にカールチェック又はカラーチェックを行う場合、前記開閉ファスナー52を開けることにより、髪の状態を容易にチェックすることができ、従って理美容師の前記チェック作業を簡素化し且つ顧客の不快感を防止することができる。特に本実施形態においては、開閉ファスナー52の開き具合を理美容師により任意に調整することができ、ファスナーを全開することなく、髪の状態をチェックすることができるため、キャップ内部の温度が急激に低下することも防止することができ、これによってパーマ溶液やカラー染剤の定着率を向上することができる。
【0034】
【考案の効果】
以上述べた如く本考案によるミスト発生装置は、超音波振動子により発生させたミストを外部に導く空間内に加熱手段であるヒートパイプを配置し、このヒートパイプにより所定温度に加熱したミストを発生することによって、小型軽量化することができ、装置価格も低減することができる。
【0035】
更に本考案の第1の実施形態によるミスト排出部であるミストアイロンは、2つの挟持部間をミストが流通する様に構成したため、ミストを挟持した髪に十分に供給してミストアスロンを効率的に行うことができる。更にミストを第2の挟持部内に流入し且つ排出可能にしたことにより、第2の挟持部の背面及び側面からミストが外部に排出され、顧客にミストアイロンの効果をアピールすることもできる。
【0036】
本考案の第2の実施形態によるミスト排出部であるキャップは、頭部を多う袋状の一部に開閉自在なファスナーを設けたことにより、理美容師がキャップを顧客頭部から外すことなくウェブチェック及びカラーチェックを行うことができ、従って理美容師の前記チェック作業を簡素化し且つ顧客の不快感を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態によるミスト発生装置及びミスト供給部を含む全体構成を説明するための図。
【図2】本考案の一実施形態による前記ミスト発生装置の内部構造を説明するための図。
【図3】本実施形態によるカバー部を説明するための図。
【図4】本考案の一実施形態によるミスト排出部を説明するための図。
【図5】本考案の他の実施形態によるミスト排出部を説明するための図。
【符号の説明】
1:ミスト発生装置本体、2:可撓性ホース、3:アーム部、4:ミスト排出部、6:内部カバー、10c:内部空間、11:タンク、12:外部カバー、13:突出部、14:操作パネル、31:支持部、41a:導管、41:挟持部、41b:導通空間、42:挟持部、42a:導通空間、43:ジョンイント部、51:ヒートパイプ、53:加熱部、55:超音波振動素子、56:水受部、57:突起部、58:溝部、62:サイド連通部、63:開口部、64:開口部。
【考案の属する技術分野】
本考案は、超音波振動子によりミストを発生するミスト発生装置と該ミスト発生装置により発生したミストを排出するのに好適なミスト排出部に係り、特に理美容器具として好適なミスト発生装置及びミスト排出部に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に美容院等においては、例えばパーマをかける際、まずパーマ溶液を髪に塗り、このパーマ溶液の髪に対する定着率を高めるため、このパーマ溶液を塗った髪に蒸気を供給する理美容器具が使用されている。
【0003】
従来技術による理美容器具としては、例えばタンクに貯水した水をヒータにより加熱して蒸気化し、この蒸気を髪に供給する器具や、沸点近くまで温度を上昇したお湯を超音波振動子によりミスト化し、この加熱されたミストを髪に供給する器具が知られており、前述の器具はスチームアイロン、後述の器具はミストアイロンと呼ばれている。
【0004】
尚、前記理美容器具に関する技術が記載された文献としては、例えば特開2002−125762号公報が挙げられ、これら文献に記載された技術には、ハンディタイプのヘヤーアイロンにおいて、水を小型ヒータにより加熱した蒸気と超音波振動子により発生したミストとを混合し、人の肌又は髪に供給するものと、大型のボイラによって水蒸気を発生し、この水蒸気とミストとを混合したものをゴム製のホース等を介して先端部のブラシ付きヘヤーアイロンに供給し、該ヘヤーアイロンから水蒸気を髪に当てながらスチームアイロンを行うものが記載されている。
【0005】
【従来技術による問題点】
前述の従来技術による理美容器具は、水自体を沸騰又は沸点近くまで温度上昇させてスチーム化又はミスト化するため、スチーム又はミスト化されなかった余剰な熱湯を排出する際、使用者が火傷する可能性があると言う不具合があった。また前記火傷を防止するためにカバーを付けることも考えられるが、このカバーのために器具が大型化すると言う不具合もあった。
【0006】
後述の文献記載の従来技術は、水をボイラ又はヒータによって加熱して水蒸気を発生させるために、水を沸騰させるための高温の熱源を用い、この高温の熱源による熱対策として使用者の火傷等を防止するため装置が大型化し、理美容師にとって取扱が不便であると言う不具合があった。具体的に説明すると、ハンディタイプのヘヤーアイロンは、熱源及び水を内部に収納するために本体の大型化且つ重量化を避けることができず、片手でアイロンを取り扱う理美容師にとっては使い勝手が悪いものであった。一方、大型のボイラを用いる装置は、装置本体からアイロンまでの間を耐久性のために針金入りのゴムホース等を用いていたためにホースの重量が重く、使い勝手が悪いものであり、更に高価なものであった。
【0007】
また前記大型のボイラを用いる装置から発生したミストと混合した蒸気を、顧客に頭部に被せたキップと呼ばれる一部が開放した袋体の内部に取り入れ、前記蒸気によってパーマ液の定着率を高める事が行われているが、このキャップを使用した際、理美容師は、パーマの定着度合いチェック(ウェブチェック)や色具合チェック(カラーチェック)を行うときに前記キャップの一部を捲らなければ前記ウェブチェック及びカラーチェックを行うことができないものであった。
従って、理美容師にとっては、前記キャップの捲りや戻し作業が繁雑であると共に、顧客にとっても何回ものキャップの捲りや戻し作業が不快であると言う不具合があった。
【0008】
本考案の目的は、前記従来技術による不具合を除去することであり、小型軽量化に優れ、理美容師にとって取扱が容易なミスト発生装置及び該ミスト発生装置に好適なミスト排出部を提供すること、並びに前記ミスト発生装置から発生したミストを顧客頭部に供する際に取扱が容易なミスト排出部を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本考案は、超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段とを備えることを第1の特徴とする。
【0010】
更に本考案は、超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置において、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段と、前記導管のミスト排出部に一方が接続された可撓性をもつホースと、該ホースの他方に接続され、前記ホースを通して供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部及び該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して外面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部とから成り、前記第1の挟持部及び第2の挟持部とを開閉自在に構成したミスト排出部とから成ることを第2の特徴とする。
【0011】
また本考案は、ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部と、該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して他面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部と、該第1及び第2の挟持部の根本近傍を開閉自在に連結するジョンイント部とを備え、前記第1及び第2の挟持部の対向する面に各々凸凹を形成し、第1の挟持部の上面から排出したミストが第2の挟持部の導通空間を介して他面に排出する様に構成されていることを第3の特徴とする。
【0012】
更に本考案は、ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを連結口を通して一部が開放した袋体の内部に取り入れると共に、前記袋体に、ミストを外部に排出する複数の排出穴及び前記袋体を部分的に開閉自在な開閉ファスナーを備えたことを第4の特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態によるミスト発生装置及びミスト排出部とを図面を参照して説明する。図1は本実施形態によるミスト発生装置本体及びミスト供給部を含む全体構成を説明するための図、図2はミスト発生装置本体の内部構造を説明するための図、図3は本実施形態による内部カバーを説明するための図、図4は本考案によるミスト排出部(ミストアイロン)の一実施形態を説明するための図、図5は本考案によるミスト排出部(キャップ)の一実施形態を説明するための図である。尚、本明細書においては、人の髪にミストを直接的に供するための器具をミスト排出部と呼んで説明する。
【0014】
<ミスト発生装置本体1の説明>
本考案によるミスト発生装置は、図1に示す如く、タンク11に貯水した水をミストに変化させ且つ加熱後に外部に排出するミスト発生装置本体1と、該ミスト発生装置本体1から供給される加熱ミストを人の髪に供給するためのミスト排出部4と、前記ミスト発生装置本体1から供給されるミストをミスト排出部4に供給する可撓性ホース2とから構成される。
【0015】
前記ミスト発生装置本体1は、後述する本体内部にタンク11を挿入するための外部カバー12と、本装置のミスト発生のオン・オフスイッチ/ミストの温度調整/ミスト発生時間を設定するタイマー/水の残量が少なくなった際に警告を発するブザー及びランプ/マイナスイオン発生のオン・オフスイッチ/オゾン発生のオン・オフスイッチ等を含む操作部14と、前記ホース2と連結するための突出部13と、該突出部13から延び、該可撓性ホース2を支えるための支持部31が設けられたアーム部3とを備える。
【0016】
このミスト発生装置本体1の外部カバー12を外した内部構造は、図2に示す如く、前記タンクの下端と嵌合して所定量の水を排出する突起部57と、該突起部57の周囲に設けられ、タンク11から供給された水を一時的に受け止める水受部56と、該水受部56の底部に設けられた溝部58と、該溝部58を介して供給された水に超音波振動を加えてミストに変化させる超音波振動子55と、前記突出部13と連通する開口部50と、装置下部に配置された加熱部53と、前記開口部50から突出部13までの間に挿入され、前記加熱部53により発生した熱を前記連通部分に供給するためのヒートパイプ51と、外気と連通する空気孔54と、該空気孔54から供給される外部空気と超音波振動子55の振動により発生したミストとを混合して前記開口部50に導く様に覆う内部カバー6とから構成される。
【0017】
前記内部カバー6は、図2及び図3に示す如く、底面及び符号61で示す側面が開口し、前記底面及び側面が超音波振動子55/加熱部53/ヒートパイプ51/開口部50を密閉的に覆い、且つ前記空気孔54上部からの空気を入れる開口部64及び該空気をミストに供給する開口部63が開口され、空気をミストに導く様に連通するサイド連通部62が設けられることにより、発生したミストと外部からの空気と混合させながら密閉し、このミストを空気と共に開口部50に供給する様に構成され、矢印A方向に本体1に挿入されている。
【0018】
この様に構成されたミスト発生装置本体1は、タンク11に貯めた水を水受部56及び溝部58を介して超音波振動子55に浸した状態で操作部14を操作することにより、該超音波振動子55が水をミストに変化させて内部カバー6内の圧力を上昇させ、この発生したミストを開口部50から外部に供給し、特に本考案においては前記ミストをヒートパイプ51からの熱により加熱させ、この加熱したミストを突出部13から外部に供給する。前記排出部13から排出されるときのミスト温度は、例えば40°C〜50°Cとし、このために加熱部55の設定温度を排出温度の+10°C程度にするのが好適であるが、これに限られるものではない。
【0019】
また、前記ホース2は、軽量プラスチック製且つ全体を蛇腹構造を成すことにより可撓性に優れると共に、前記ミスト発生装置本体1の突出部13部分と、該突出部13部分から一定の長さを経た部分とを前記アーム部3の支持部31により支えることにより、ホースの全体重量が後述するミスト排出部4を操作する際に負担となることを低減している。
【0020】
<ミスト排出部4の説明>
前記ミスト排出部4は、図4にその断面を示す如く、前記ホース2の他端から矢印B方向に供給された加熱ミストを内部の導管41aにより導き、導通空間41bの上面に開口された穴から加熱ミストを排出する第1の挟持部41と、該第1部の挟持部41から排出されたミストを下面に開口された穴を介して導通空間42aに導き、該導通空間42aから上面及び側面に開口した穴を介して排出する第2の挟持部42と、該第1及び第2の挟持部41及び42の根本近傍を開閉自在に連結するジョンイント部43とを備え、供給されたミストを第1の挟持部41の上面から排出し、且つ、例えば両挟持部間に髪を挟持した際には供給されたミストを第2の挟持部42に開口した穴内の導通空間42aに導いてから外部に排出する様に構成されている。
【0021】
また前記第1及び第2の挟持部の対向面は、多数の凹凸部が有り、その凹部の底面に穴が開口されていることによって、髪を挟持した際、髪を凸部が押す部位と凹部により押さない部位を交互に形成して空間を設け、該空間によって挟持した髪にミストを十分に供することができる。
【0022】
<全体動作説明>
さて、この様に構成されたミスト発生装置は、ミスト発生装置本体1が、水を超音波振動素子55によりミストに変化させ、且つヒートパイプ51により前記ミストを加熱した状態で供給し、この加熱ミストをホース2を介してミスト排出部4の開閉自在な挟持部41及び42間でミストを流通させることによって、加熱したミストを髪に供することができる。
【0023】
従って本実施形態によるミスト発生装置は、水を沸点にまで加熱する加熱用ヒータやボイラーを使用しないために小型軽量化することができ、更に軽量なホース2をアーム部3により支持しているために理美容師の使い勝手を各段に向上することができ、更にミスト排出部4が、挟持部41/42間をミストが流通する様に構成したことにより、所定温度のミストを髪に供給してミストアイロンを容易に行うことができる。即ち、本実施形態によれば、水を沸騰させて蒸気を発生する事や水をヒータにより沸点近くまで加熱することなく、発生させたミスト自体を加熱するため、余剰の水を排出する際にも高温水になることがなく、理美容師の火傷を防止することができる。
【0024】
更に本実施形態によるミスト発生装置は、発生したミストを内部カバー6により外部空気と混合し且つ密閉した状態を保つため、ミストが外部に漏れることを防止し、且つ内部カバー内6の小空間を密閉しているため迅速にミストを供給することができる。また第2の挟持部42から排出されたミストが顧客にも目視可能なことにより、顧客にミストアイロンの効果を視覚により示すこともできる。
【0025】
尚、前記実施形態においては、ミスト発生装置本体1の突出部13にホース2を連結する例を説明したが、例えば美顔用にミストを顔部分に供給する際には、直線状の導管を突出部13に連結し、該導管の先端からミストを排出する様に構成しても良い。この場合、ミストが空気中で微細水滴が分裂する際に水滴がプラスに帯電し、周囲の空気がマイナスに帯電する「空気のイオン化現象」により、マイナスイオンを顧客に供することができ、これにより細胞の働きを活発化し、新陳代謝を良くすることができる。
【0026】
このマイナスイオンは、前記ミストにより発生するものであるが、ミスト発生装置内部にミスト発生部を設けても良く、更にオゾン発生部を設けてオゾンの殺菌効果により、顧客顔面のニキビ等の殺菌効果を追加することもできる。また前記例においては、突出部13から排出するミスト温度を設定する例を説明したが、ミスト排出部4から排出されるミスト温度又は前記導管から排出されるミスト温度を設定する様に構成しても良い。
【0027】
また前記実施形態においては、水のみを用いる例を説明したが、前記内部カバー6の側面にアロマオイルや薬剤を収納するポケットを設け、加熱部55からの熱によってアロマオイルや薬剤を蒸発させ、該アロマオイルや薬剤を含有させたミストを発生するようにしても良い。
【0028】
更に前記実施形態においては、加熱部55を本体1の底部に設け、加熱部55からの熱をヒートパイプ51によりミストに加える例を説明したが、前記ミストに熱を加える手段は、例えば開口部50から延びる導管の内壁に加熱源を設けても良く、又は導管内のヒートパイプ51の先端にヒートシンクを設け、該ヒートシンクに切り起こされた複数のフィンから熱をミストに伝える様にしても良い。更に本考案においては、前記空気孔54の内面にファンを設け、該ファンの回転によって外部空気を空気孔54から積極的に排出する様に構成しても良い、
【0029】
<他の実施形態によるミスト排出部の説明>
前記実施形態は、ミスト排出部が所謂ヘヤーアイロン型のものに付いて説明したが、本考案は、これに限られるものではなく、この他の実施形態による排出部を図5を参照して説明する。
【0030】
図5に示したミスト排出部は、例えばパーマ溶液を顧客の髪に塗布した後に、髪に加熱ミストを供するための所謂キャップ50である。このキャップ50は、全体外形状が一部が開口したビニール等の可撓性を持つ袋体51を成し、前記実施形態によるミスト発生装置1の突出部13に一端が接続された可撓性且つ軽量のホースの他端が接続される連結口53と、前記袋体51の開口部が顧客頭部56の髪を覆う様に締まる弾性体(例えばゴムバント)54と、前記袋体51の任意の位置に開口された複数の排出穴55と、前記袋体51の後部の略3/4を開閉自在にする開閉ファスナー52とを備える。
【0031】
尚、前記排出穴55のサイズ/数/配置は任意であるが、内部温度を所定温度に保つために、例えば直径5〜10mmの穴を5〜10個開口するのが望ましく、前記連結穴53を下方に配置して上方に向かって加熱ミストを流すため、上方に主に設けるのが望ましい。また当該排出穴55を設けた理由は、髪に供されて温度が低下したミストを外部に排出し、パーマ溶液の定着率を効率的に高めるためと共に顧客に対して視覚的に加熱ミストの存在及び効果をアピールするためである。
【0032】
この様に構成されたキャップ50は、理美容師によって前記開口部が顧客頭部56の髪を覆い、且つ弾性体54により頭部へ袋体51の内部が略密閉する様に覆われた状態において、ミスト発生装置本体1からホースを介して供される加熱ミストを矢印B方向から内部に充填して膨張し、前記複数の排出穴55からミストを排出することによって、顧客の髪に塗布したパーマ溶液の定着率を高めることができる。
【0033】
また本実施形態によるキャップ50は、理美容師が所定時間内にカールチェック又はカラーチェックを行う場合、前記開閉ファスナー52を開けることにより、髪の状態を容易にチェックすることができ、従って理美容師の前記チェック作業を簡素化し且つ顧客の不快感を防止することができる。特に本実施形態においては、開閉ファスナー52の開き具合を理美容師により任意に調整することができ、ファスナーを全開することなく、髪の状態をチェックすることができるため、キャップ内部の温度が急激に低下することも防止することができ、これによってパーマ溶液やカラー染剤の定着率を向上することができる。
【0034】
【考案の効果】
以上述べた如く本考案によるミスト発生装置は、超音波振動子により発生させたミストを外部に導く空間内に加熱手段であるヒートパイプを配置し、このヒートパイプにより所定温度に加熱したミストを発生することによって、小型軽量化することができ、装置価格も低減することができる。
【0035】
更に本考案の第1の実施形態によるミスト排出部であるミストアイロンは、2つの挟持部間をミストが流通する様に構成したため、ミストを挟持した髪に十分に供給してミストアスロンを効率的に行うことができる。更にミストを第2の挟持部内に流入し且つ排出可能にしたことにより、第2の挟持部の背面及び側面からミストが外部に排出され、顧客にミストアイロンの効果をアピールすることもできる。
【0036】
本考案の第2の実施形態によるミスト排出部であるキャップは、頭部を多う袋状の一部に開閉自在なファスナーを設けたことにより、理美容師がキャップを顧客頭部から外すことなくウェブチェック及びカラーチェックを行うことができ、従って理美容師の前記チェック作業を簡素化し且つ顧客の不快感を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態によるミスト発生装置及びミスト供給部を含む全体構成を説明するための図。
【図2】本考案の一実施形態による前記ミスト発生装置の内部構造を説明するための図。
【図3】本実施形態によるカバー部を説明するための図。
【図4】本考案の一実施形態によるミスト排出部を説明するための図。
【図5】本考案の他の実施形態によるミスト排出部を説明するための図。
【符号の説明】
1:ミスト発生装置本体、2:可撓性ホース、3:アーム部、4:ミスト排出部、6:内部カバー、10c:内部空間、11:タンク、12:外部カバー、13:突出部、14:操作パネル、31:支持部、41a:導管、41:挟持部、41b:導通空間、42:挟持部、42a:導通空間、43:ジョンイント部、51:ヒートパイプ、53:加熱部、55:超音波振動素子、56:水受部、57:突起部、58:溝部、62:サイド連通部、63:開口部、64:開口部。
Claims (4)
- 超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置であって、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段とを備えることを特徴とするミスト発生装置。
- 超音波振動子の振動により水をミスト化するミスト発生装置であって、超音波振動により水をミストに変化させる超音波振動子と、該ミストと外部から供給される空気とを混合する内部カバー部と、該内部カバー部により空気と混合されたミストを外部に導く導管と、該導管を流れるミストを加熱する加熱手段と、前記導管のミスト排出部に一方が接続された可撓性をもつホースと、該ホースの他方に接続され、前記ホースを通して供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部及び該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して外面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部とから成り、前記第1の挟持部及び第2の挟持部とを開閉自在に構成したミスト排出部とから成ることを特徴とするミスト発生装置。
- ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを一面から排出する第1の挟持部と、該第1部の挟持部から排出されたミストを一面から内部を通して他面に排出する導通空間を持つ第2の挟持部と、該第1及び第2の挟持部の根本近傍を開閉自在に連結するジョンイント部とを備え、前記第1及び第2の挟持部の対向する面に各々凸凹を形成し、第1の挟持部の上面から排出したミストが第2の挟持部の導通空間を介して他面に排出する様に構成されていることを特徴とするミスト排出部。
- ミストを排出するミスト排出部であって、供給されるミストを連結口を通して一部が開放した袋体の内部に取り入れると共に、前記袋体に、ミストを外部に排出する複数の排出穴及び前記袋体を部分的に開閉自在な開閉ファスナーを備えたことを特徴とするミスト排出部。
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