JP3098235U - ピックガン - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、ピック支持部材を上下に平行移動させるように駆動して、シリンダ錠内部の各ピンタンブラーに対するピックの作動が有効に行われるようにしたピックガンを提供することを課題とする。
【解決手段】ピストル型のピックガンにおいて、ピック19を支持するピック支持部材16が、前後一対の鉛直案内棒17a,17bにより案内されて上下に平行移動できるように構成されており、このピック支持部材16を駆動する上下動部材12は、引き金4の作動によりリンク5,6を介して下方へ駆動されるλ型部材8にフランジ12aを一時的に係合されるのに伴って、バネ15の作用により弾発的に上下動する。
【選択図】 図1
【解決手段】ピストル型のピックガンにおいて、ピック19を支持するピック支持部材16が、前後一対の鉛直案内棒17a,17bにより案内されて上下に平行移動できるように構成されており、このピック支持部材16を駆動する上下動部材12は、引き金4の作動によりリンク5,6を介して下方へ駆動されるλ型部材8にフランジ12aを一時的に係合されるのに伴って、バネ15の作用により弾発的に上下動する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、キーを紛失した際のシリンダ錠の解錠作業において、同シリンダ錠の内筒を回動させる際に補助的に用いられるピストル型のピックガンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のピックガンとしては図2に示すようなものがあり、ピックaを止めねじbを介して装着しうるL型のピック支持部材cが、本体dに支軸eを介して揺動可能に支持されている。そして、引き金fを引くことにより、リンク機構gの上端が、固定シリンダM内のピストンP付き駆動棒kのフランジfに一時的に係合して、バネ機構hの弾発的作用を受ける駆動棒kを介し、ピック支持部材cが衝撃的に揺動し、これに伴い鍵穴に挿入されたピックaの先端部もシリンダ錠の鍵穴内で上下に円弧を画くように揺動して解錠作用を行うようになっている。
しかしながら、シリンダ錠の内部には通常数本のピンタンブラーが前後方向に列設されているので、ピックaの先端部が円弧を画いて上下に揺動したのでは、手前のピンタンブラーに対しては作用しにくいという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、ピック支持部材を上下に平行移動させるように駆動して、シリンダ錠内部の各ピンタンブラーに対するピックの作動が有効に行われるようにしたピックガンを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本考案のピックガンは、握り部を備えるとともに引き金を枢着されたピストル型の本体において、上記引き金の回動操作に伴い弾性的に駆動されるピック支持部材を備え、同ピック支持部材の駆動時に同ピック支持部材を水平状態で上下に平行移動させるための案内部材が設けられたことを特徴としている。
【0005】
また、本考案のピックガンは、上記案内部材として前後一対の鉛直案内棒が上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材の前後部に形成された前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていることを特徴としている。
【0006】
さらに、本考案のピックガンは、上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられていることを特徴としている。
【0007】
また、本考案のピックガンは、上記引き金の上端部に一端を枢着された第1リンクと、同第1リンクの他端に一端を枢着されるとともに他端を上記本体に枢着された第2リンクと、同第2リンクの中間部に上端を枢着されるとともに前部下端をバネで拘束されたλ型部材と、同λ型部材の揺動を案内するローラーとを備えるとともに、上記引き金の操作に伴い上記の第1リンクおよび第2リンクを介して揺動する上記λ型部材の前部下端に一時的に係合して下方へ駆動される上下動部材と、同上下動部材を常時上方へ付勢するバネとを備え、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していることを特徴としている。
【0008】
さらに、本考案のピックガンは、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されていることを特徴としている。
【0009】
上述の本考案のピックガンでは、引き金を引くことにより、ピック支持部材が弾性的に駆動されて、案内部材に沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材に支持されたピックも鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピックでむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
【0010】
また、上記案内部材が前後一対の鉛直案内棒として上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材における前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていると、上記ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が上記引き金の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
【0011】
そして、上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられることにより、同ピック支持部材の上下平行移動が一層安定よく行われ、使い勝手も向上するようになる。
【0012】
さらに、上記引き金の作動に伴い連動する第1リンクおよび第2リンクならびに同第2リンクの中間部に上端を枢着されたλ型部材が設けられて、同λ型部材の前部下端を弾性的に拘束するバネと、上記λ型部材の前部下端との一時的な係合によりバネに抗して下方へ駆動されるフランジを付設された上下動部材とを備え、同上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していると、同ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が、上記上下動部材で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
【0013】
また、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されている場合は、上記上下動部材の上下平行移動が、さらに的確に行われるようになる利点が得られる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面により本考案の一実施形態としてのピックガンについて説明すると、図1はその内部構造を示す側面図であって、ピストル型の本体1には、握り部2と、中間部を支軸3により枢着された引き金4とが設けられている。
【0015】
そして、引き金4の上端部に一端を枢着された第1リンク5と、同第1リンク5の他端に一端を枢着された第2リンク6とが設けられ、第2リンク6の他端は支軸7により本体1に枢着されている。
【0016】
また、第2リンク6の中間部にはλ型部材8の上端8aが枢着され、さらにλ型部材8の前部下端8bは、バネ9により上方へ牽引されるように、同バネ9に係止されており、同バネ9の上端は支軸10により本体1に係止されている。
そして、λ型部材8を揺動可能に案内するローラー11が、本体1に枢着されている。
【0017】
さらに、引き金4の回動操作に伴い第1リンク5および第2リンク6を介して揺動するλ型部材8の前部下端にフランジ12aを一時的に係合して下方へ駆動される上下動部材12が、本体1の内部に装備されており、同上下動部材12は、本体1に装着された案内部材14により、その上下動を案内されるようになっている。
【0018】
上下動部材12は、バネ15により常時上方へ付勢されており、上下動部材12の上端には、本体1の上部内に水平に配設されたピック支持部材16の下側が当接している。なお、バネ15の調整は、本体1の下部内に定位置で回動可能に設けられたナット15aの回動操作により、同ナット15aに螺合する雄ねじ棒15bの昇降により行われる。
【0019】
そして、ピック支持部材16を水平状態で上下に平行移動させるための案内部材として、前後一対の鉛直案内棒17a,17bが本体1の内部に装着され、これらの鉛直案内棒17a,17bは、ピック支持部材16の前後部に形成された前部竪孔16aおよび後部竪孔16bにそれぞれ遊嵌されている。
【0020】
また、各鉛直案内棒17a,17bにはピック支持部材16を下方へ付勢するバネ18a,18bが付設されている。なお、ピック支持部材16は、その前端部に、ピック19を取替え可能に装着される。
図示の例では、上下動部材12の上端がピック支持部材16の下側に当接しているが、上下動部材12の上端をピック支持部材16にネジ止めしたり溶接したりして、両者を一体に結合するようにしてもよい。そして、バネ18a,18bを省略することもできる。
【0021】
上述の本実施形態のピックガンでは、引き金4の作動に伴い連動する第1リンク5および第2リンク6ならびに同第2リンク6の中間部に上端を枢着されたλ型部材8が設けられて、同λ型部材8の前部下端8bを弾性的に拘束するバネ9と、λ型部材8の前部下端との一時的な係合によりバネ15に抗して下方へ駆動されるフランジ12aを付設された上下動部材12が設けられて、同上下動部材12の上端がピック支持部材16に対し駆動可能に係合しているので、同ピック支持部材16の水平状態での弾発的な上下平行移動が、バネ15の作用を受ける上下動部材12で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
【0022】
このようにして、ピック支持部材16はバネ18a,18bに抗し駆動されて、鉛直案内棒17a,17bに沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材16に支持されたピック19も鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピック19でむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
【0023】
また、本実施形態では、前後一対の鉛直案内棒17a,17bが水平状態のピック支持部材16における前部竪孔16aおよび後部竪孔16bにそれぞれ遊嵌されて、ピック支持部材16を鉛直案内棒17a,17bに沿い付勢するためのバネ18a,18bが付設されているので、ピック支持部材16の水平状態での平行移動が引き金4の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のピックガンによれば、次のような効果が得られる。
(1) 引き金を引くことにより、ピック支持部材が弾性的に駆動されて、案内部材に沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材に支持されたピックも鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピックでむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
(2) 上記案内部材が前後一対の鉛直案内棒として上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材における前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていると、上記ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が上記引き金の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
(3) 上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられることにより、同ピック支持部材の上下平行移動が一層安定よく行われ、使い勝手も向上するようになる。
(4) 上記引き金の作動に伴い連動する第1リンクおよび第2リンクならびに同第2リンクの中間部に上端を枢着されたλ型部材が設けられて、同λ型部材の前部下端を弾性的に拘束するバネと、上記λ型部材の前部下端との一時的な係合によりバネに抗して下方へ駆動されるフランジを付設された上下動部材とを備え、同上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していると、同ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が、上記上下動部材で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
(5) 上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されている場合は、上記上下動部材の上下平行移動が、さらに的確に行われるようになる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態としてのピックガンの内部を示す側面図である。
【図2】従来のピックガンの内部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 握り部
3 支軸
4 引き金
5 第1リンク
6 第2リンク
7 支軸
8 λ型部材
8a λ型部材上端
8b λ型部材前部下端
9 バネ
10 支軸
11 ローラー
12 上下動部材
12a フランジ
14 案内部材
15 バネ
16 ピック支持部材
16a 前部竪孔
16b 後部竪孔
17a,17b 鉛直案内棒
18a,18b バネ
19 ピック
a ピック
b 止めねじ
c ピック支持部材
d 本体
e 支軸
f 引き金
g リンク機構
h バネ機構
k 駆動棒
F フランジ
M 固定シリンダ
P ピストン
【考案の属する技術分野】
本考案は、キーを紛失した際のシリンダ錠の解錠作業において、同シリンダ錠の内筒を回動させる際に補助的に用いられるピストル型のピックガンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のピックガンとしては図2に示すようなものがあり、ピックaを止めねじbを介して装着しうるL型のピック支持部材cが、本体dに支軸eを介して揺動可能に支持されている。そして、引き金fを引くことにより、リンク機構gの上端が、固定シリンダM内のピストンP付き駆動棒kのフランジfに一時的に係合して、バネ機構hの弾発的作用を受ける駆動棒kを介し、ピック支持部材cが衝撃的に揺動し、これに伴い鍵穴に挿入されたピックaの先端部もシリンダ錠の鍵穴内で上下に円弧を画くように揺動して解錠作用を行うようになっている。
しかしながら、シリンダ錠の内部には通常数本のピンタンブラーが前後方向に列設されているので、ピックaの先端部が円弧を画いて上下に揺動したのでは、手前のピンタンブラーに対しては作用しにくいという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、ピック支持部材を上下に平行移動させるように駆動して、シリンダ錠内部の各ピンタンブラーに対するピックの作動が有効に行われるようにしたピックガンを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本考案のピックガンは、握り部を備えるとともに引き金を枢着されたピストル型の本体において、上記引き金の回動操作に伴い弾性的に駆動されるピック支持部材を備え、同ピック支持部材の駆動時に同ピック支持部材を水平状態で上下に平行移動させるための案内部材が設けられたことを特徴としている。
【0005】
また、本考案のピックガンは、上記案内部材として前後一対の鉛直案内棒が上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材の前後部に形成された前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていることを特徴としている。
【0006】
さらに、本考案のピックガンは、上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられていることを特徴としている。
【0007】
また、本考案のピックガンは、上記引き金の上端部に一端を枢着された第1リンクと、同第1リンクの他端に一端を枢着されるとともに他端を上記本体に枢着された第2リンクと、同第2リンクの中間部に上端を枢着されるとともに前部下端をバネで拘束されたλ型部材と、同λ型部材の揺動を案内するローラーとを備えるとともに、上記引き金の操作に伴い上記の第1リンクおよび第2リンクを介して揺動する上記λ型部材の前部下端に一時的に係合して下方へ駆動される上下動部材と、同上下動部材を常時上方へ付勢するバネとを備え、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していることを特徴としている。
【0008】
さらに、本考案のピックガンは、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されていることを特徴としている。
【0009】
上述の本考案のピックガンでは、引き金を引くことにより、ピック支持部材が弾性的に駆動されて、案内部材に沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材に支持されたピックも鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピックでむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
【0010】
また、上記案内部材が前後一対の鉛直案内棒として上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材における前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていると、上記ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が上記引き金の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
【0011】
そして、上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられることにより、同ピック支持部材の上下平行移動が一層安定よく行われ、使い勝手も向上するようになる。
【0012】
さらに、上記引き金の作動に伴い連動する第1リンクおよび第2リンクならびに同第2リンクの中間部に上端を枢着されたλ型部材が設けられて、同λ型部材の前部下端を弾性的に拘束するバネと、上記λ型部材の前部下端との一時的な係合によりバネに抗して下方へ駆動されるフランジを付設された上下動部材とを備え、同上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していると、同ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が、上記上下動部材で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
【0013】
また、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されている場合は、上記上下動部材の上下平行移動が、さらに的確に行われるようになる利点が得られる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面により本考案の一実施形態としてのピックガンについて説明すると、図1はその内部構造を示す側面図であって、ピストル型の本体1には、握り部2と、中間部を支軸3により枢着された引き金4とが設けられている。
【0015】
そして、引き金4の上端部に一端を枢着された第1リンク5と、同第1リンク5の他端に一端を枢着された第2リンク6とが設けられ、第2リンク6の他端は支軸7により本体1に枢着されている。
【0016】
また、第2リンク6の中間部にはλ型部材8の上端8aが枢着され、さらにλ型部材8の前部下端8bは、バネ9により上方へ牽引されるように、同バネ9に係止されており、同バネ9の上端は支軸10により本体1に係止されている。
そして、λ型部材8を揺動可能に案内するローラー11が、本体1に枢着されている。
【0017】
さらに、引き金4の回動操作に伴い第1リンク5および第2リンク6を介して揺動するλ型部材8の前部下端にフランジ12aを一時的に係合して下方へ駆動される上下動部材12が、本体1の内部に装備されており、同上下動部材12は、本体1に装着された案内部材14により、その上下動を案内されるようになっている。
【0018】
上下動部材12は、バネ15により常時上方へ付勢されており、上下動部材12の上端には、本体1の上部内に水平に配設されたピック支持部材16の下側が当接している。なお、バネ15の調整は、本体1の下部内に定位置で回動可能に設けられたナット15aの回動操作により、同ナット15aに螺合する雄ねじ棒15bの昇降により行われる。
【0019】
そして、ピック支持部材16を水平状態で上下に平行移動させるための案内部材として、前後一対の鉛直案内棒17a,17bが本体1の内部に装着され、これらの鉛直案内棒17a,17bは、ピック支持部材16の前後部に形成された前部竪孔16aおよび後部竪孔16bにそれぞれ遊嵌されている。
【0020】
また、各鉛直案内棒17a,17bにはピック支持部材16を下方へ付勢するバネ18a,18bが付設されている。なお、ピック支持部材16は、その前端部に、ピック19を取替え可能に装着される。
図示の例では、上下動部材12の上端がピック支持部材16の下側に当接しているが、上下動部材12の上端をピック支持部材16にネジ止めしたり溶接したりして、両者を一体に結合するようにしてもよい。そして、バネ18a,18bを省略することもできる。
【0021】
上述の本実施形態のピックガンでは、引き金4の作動に伴い連動する第1リンク5および第2リンク6ならびに同第2リンク6の中間部に上端を枢着されたλ型部材8が設けられて、同λ型部材8の前部下端8bを弾性的に拘束するバネ9と、λ型部材8の前部下端との一時的な係合によりバネ15に抗して下方へ駆動されるフランジ12aを付設された上下動部材12が設けられて、同上下動部材12の上端がピック支持部材16に対し駆動可能に係合しているので、同ピック支持部材16の水平状態での弾発的な上下平行移動が、バネ15の作用を受ける上下動部材12で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
【0022】
このようにして、ピック支持部材16はバネ18a,18bに抗し駆動されて、鉛直案内棒17a,17bに沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材16に支持されたピック19も鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピック19でむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
【0023】
また、本実施形態では、前後一対の鉛直案内棒17a,17bが水平状態のピック支持部材16における前部竪孔16aおよび後部竪孔16bにそれぞれ遊嵌されて、ピック支持部材16を鉛直案内棒17a,17bに沿い付勢するためのバネ18a,18bが付設されているので、ピック支持部材16の水平状態での平行移動が引き金4の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のピックガンによれば、次のような効果が得られる。
(1) 引き金を引くことにより、ピック支持部材が弾性的に駆動されて、案内部材に沿い水平状態で上下に平行移動するので、同ピック支持部材に支持されたピックも鍵穴内で上下に平行移動するようになる。これによりシリンダ錠の内部で前後に列設された各ピンタンブラーを、ピックでむらなく有効に叩くことができるので、解錠作業が能率よく行われるようになる。
(2) 上記案内部材が前後一対の鉛直案内棒として上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材における前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていると、上記ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が上記引き金の作動に伴って安定よく確実に行われる利点がある。
(3) 上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられることにより、同ピック支持部材の上下平行移動が一層安定よく行われ、使い勝手も向上するようになる。
(4) 上記引き金の作動に伴い連動する第1リンクおよび第2リンクならびに同第2リンクの中間部に上端を枢着されたλ型部材が設けられて、同λ型部材の前部下端を弾性的に拘束するバネと、上記λ型部材の前部下端との一時的な係合によりバネに抗して下方へ駆動されるフランジを付設された上下動部材とを備え、同上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していると、同ピック支持部材の水平状態での上下平行移動が、上記上下動部材で駆動されるようにして的確に行われるようになる。
(5) 上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されている場合は、上記上下動部材の上下平行移動が、さらに的確に行われるようになる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態としてのピックガンの内部を示す側面図である。
【図2】従来のピックガンの内部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 握り部
3 支軸
4 引き金
5 第1リンク
6 第2リンク
7 支軸
8 λ型部材
8a λ型部材上端
8b λ型部材前部下端
9 バネ
10 支軸
11 ローラー
12 上下動部材
12a フランジ
14 案内部材
15 バネ
16 ピック支持部材
16a 前部竪孔
16b 後部竪孔
17a,17b 鉛直案内棒
18a,18b バネ
19 ピック
a ピック
b 止めねじ
c ピック支持部材
d 本体
e 支軸
f 引き金
g リンク機構
h バネ機構
k 駆動棒
F フランジ
M 固定シリンダ
P ピストン
Claims (5)
- 握り部を備えるとともに引き金を枢着されたピストル型の本体において、上記引き金の回動操作に伴い弾性的に駆動されるピック支持部材を備え、同ピック支持部材の駆動時に同ピック支持部材を水平状態で上下に平行移動させるための案内部材が設けられたことを特徴とする、ピックガン。
- 上記案内部材として前後一対の鉛直案内棒が上記本体内に装着され、同鉛直案内棒が上記水平状態のピック支持部材の前後部に形成された前部竪孔および後部竪孔にそれぞれ遊嵌されていることを特徴とする、請求項1に記載のピックガン。
- 上記ピック支持部材を上記鉛直案内棒に沿い下方へ付勢するバネが設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のピックガン。
- 上記引き金の上端部に一端を枢着された第1リンクと、同第1リンクの他端に一端を枢着されるとともに他端を上記本体に枢着された第2リンクと、同第2リンクの中間部に上端を枢着されるとともに前部下端をバネで拘束されたλ型部材と、同λ型部材の揺動を案内するローラーとを備えるとともに、上記引き金の操作に伴い上記の第1リンクおよび第2リンクを介して揺動する上記λ型部材の前部下端に一時的に係合して下方へ駆動される上下動部材と、同上下動部材を常時上方へ付勢するバネとを備え、上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に対し駆動可能に係合していることを特徴とする、請求項2に記載のピックガン。
- 上記上下動部材の上端が上記ピック支持部材に結合されていることを特徴とする、請求項4に記載のピックガン。
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JP (1) | JP3098235U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104131742A (zh) * | 2014-07-23 | 2014-11-05 | 九江消防装备有限公司 | 一种无损毁锁器 |
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2003
- 2003-05-30 JP JP2003003145U patent/JP3098235U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104131742A (zh) * | 2014-07-23 | 2014-11-05 | 九江消防装备有限公司 | 一种无损毁锁器 |
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