JP3098104B2 - ノッキング制御装置 - Google Patents

ノッキング制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの気筒内のエン
ドガスの自己着火により発生する圧力波に起因するノッ
キングを制御し、特に本発明ではノッキングの検出の精
度を向上できるノッキング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のノッキング制御装置を示
す図である。本図に示すように、ノッキング制御装置
は、ノッキングを検出するためにエンジンに取り付けら
れている、例えば圧電素子からなるノックセンサ1と、
該ノックセンサ1からの信号がノッキング発生状態の信
号であるかを判定するノック判定手段2と、該ノック判
定手段2に対してノックセンサ1からの信号がノック発
生状態信号かを判定するための判定レベルを発生する判
定レベル発生手段3と、前記ノック判定手段2でノッキ
ングが発生したと判断したらスパークプラグの火花を飛
ばす点火時期を操作してノッキングを制御する点火時期
操作手段4とを含む。
【0003】図13はノッキングセンサの周波数帯幅を
示す図である。本図に示すように、ノッキングの周波数
fo はエンジンの型式によりほぼ決まっているのでその
ノッキング周波数に共振する圧電素子のノックセンサが
製作される。さらに雑音の影響を除去しノッキングの検
出の精度を向上するために、前記ノッキングの周波数f
o に対して一定周波数幅Δfの信号のみを通過させるフ
ィルタリングが行われている。
【0004】図14はノッキングの判定レベルを示す図
である。ノッキングの発生はエンジンの回転数にかかわ
らずエンジンのクランク軸の角度でほぼ一定であり、本
図に示すように、判定レベル発生手段3ではノッキング
信号の判定レベルは、ノッキングの発生が予想される区
間でノッキング信号のレベル平均値をとり、その定数倍
の電圧値を越えた信号の回数とかピークレベルの電圧値
によりノッキングの有無を判定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノッキング制御装置では、エンジンの気筒の種類による
ノッキングの周波数のばらつきが大きいため、前記ノッ
クセンサのフィルタリングの調整の際にパラメータの合
わせ込みが煩雑になるという問題がある。したがって本
発明は上記問題点に鑑みエンジンの気筒の種類によるノ
ッキングの周波数のばらつきがあってもフィルタリング
の調整が簡単で雑音の混入で誤動作もないノッキング制
御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、エンジンの点火時期を調整してノッキン
グを制御するノッキング制御装置に、ノックセンサ、ノ
ッキング周波数分析手段、判定基準発生手段及び周波数
分析ノッキング判定手段を設ける。前記ノックセンサは
前記エンジンのノッキングを検出する。
【0007】前記ノッキング周波数分析手段は前記ノッ
クセンサからのノッキング信号の周波数分析をピストン
の上死点間の所定計測時間内で行う。前記判定基準発生
手段は前記ノッキング周波数分析手段で分析された前記
ノッキング信号のピーク周波数を中心とした一定幅のパ
ワーレベルの平均値から形成されたノッキングの判定レ
ベルを判定基準として発生する。
【0008】前記周波数分析ノッキング判定手段は前記
エンジンの通常運転状態におけるノックセンサからの信
号の周波数分析されたパワーレベルと前記判定基準発生
手段の判定基準とを比較しこれを越えるとノッキングの
発生と判断する。また前記ノッキング周波数分析手段
は、前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観測区
間のそれぞれにおいて、少なくとも共通の分解能、共通
のポイント数、共通の演算時間でノックセンサの信号の
周波数分析を連続的に行うようにしてもよい。
【0009】さらに前記ノッキング周波数分析手段は、
前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観測区間に
加え該観測区間の隣接部をまたいで設けられた複数の前
記等間隔の観測区間において、少なくとも共通の分解
能、共通のポイント数、共通の演算時間でノックセンサ
の信号の周波数分析を連続的に行うようにしてもよい。
【0010】
【作用】本発明のノッキング制御装置によれば、前記ノ
ックセンサによって前記エンジンのノッキング信号が検
出され、前記ノッキング周波数分析手段によって前記ノ
ックセンサからのノッキング信号の周波数分析がピスト
ンの上死点間でクランク角により定まる所定計測時間内
で行われる。前記判定基準発生手段によって前記ノッキ
ング周波数分析手段で分析された前記ノッキング信号の
ピーク周波数を中心とした一定幅のパワーレベルを各気
筒毎の複数の計測区間の平均値から形成されたノッキン
グの判定レベルが各気筒毎に判定基準として発生する。
前記周波数分析ノッキング判定手段によって前記エンジ
ンの通常運転状態におけるノックセンサからの信号の周
波数分析されたパワーレベルと前記判定基準発生手段の
判定基準とが比較されこれを越えるとノッキングの発生
と判断される。したがって、エンジン気筒によるノッキ
ング信号のばらつきが大きくても容易に対応でき、少々
のノイズの混入による誤動作もなくなる。
【0011】また前記ノッキング周波数分析手段によっ
て、前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観測区
間のそれぞれにおいて、少なくとも共通の分解能、共通
のポイント数、共通の演算時間でノックセンサの信号の
周波数分析が連続的に行われることにより、前記ノッキ
ング周波数分析手段の必要な性能を確保しつつノッキン
グの発生条件に適合して周波数の分析を行うことができ
るようになる。さらに前記ノッキング周波数分析手段に
よって、前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観
測区間に加え該観測区間の隣接部をまたいで設けられた
複数の前記等間隔の観測区間において、少なくとも共通
の分解能、共通のポイント数、共通の演算時間でノック
センサの信号の周波数分析が連続的に行われることによ
り、ノッキングの発生を漏れなく検出できるようにな
り、検出能力の向上が図れる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るノッキン
グ制御装置を示す図である。本図に示すノッキング制御
装置は、ノッキングを検出するためにエンジンに取り付
けられている、例えば圧電素子からなるノックセンサ1
と、該ノックセンサ1からのアナログ信号に帯域制限を
かけ折り返しノイズの混入を防ぐためのLPF11と、
該LPFの出力信号をディジタル信号に変換するA/D
変換器5(Analog to Digital Converter)と、該A/D
変換器5によりディジタル信号に変換されたノッキング
信号の周波数を高速フーリエ変換(Fast Fourier Trans
formation)により周波数分析するノッキング周波数分析
手段6と、エンジンのピストンの上死点に対する相対位
置を検出するクランク角センサ7と、該クランク角セン
サ7によるクランク角にもとづき前記A/D変換器5及
びノッキング周波数分析手段6を同期させるサンプリン
グ信号を供給するサンプリング信号供給手段8と、前記
ノッキング周波数分析手段6に基づきノッキング信号の
ノッキング周波数fo 、ノッキング信号のみを通過させ
るためにフィルタリングするノッキング周波数帯幅Δ
f、信号にレベルからノッキング信号と判定するノッキ
ング判定レベルvを形成する周波数分析による判定基準
発生手段9と、該周波数分析による判定基準発生手段9
によりノッキング周波数分析手段6の周波数分析結果を
判定してノックセンサ1にノッキング信号が含まれてい
るかを判定する周波数分析ノッキング判定手段10と、
該周波数分析ノッキング判定手段10によりノッキング
発生と判断されたらスパークプラグの火花を飛ばす点火
時期を操作してノッキングを制御する点火時期操作手段
4とを含む。なおノッキング周波数分析手段6はDSP
(Digital Signal Processor) により構成される。次に
サンプリング信号供給手段8について説明する。
【0013】図2はエンジン回転数とノッキング信号計
測時間との関係を示す図であり、図3はサンプリング信
号の供給制御を示す図である。図2に示すように、エン
ジンのピストンのシリンダ内の往復運動で最も上にきた
位置である上死点(TDC)の間において、ノッキング
が生じ、このノッキングが発生する発生区間はクランク
角で定まり、エンジンの回転数が小さい例えば1000
rpmでは(本図(a)参照)ノッキング発生区間は長
く、その回転数が大きく例えば6000rpmでは(本
図(b)参照)ノッキング発生区間は短くなる。したが
ってノッキングの検出するためにはエンジンの回転数が
小さい場合には、ノッキングを計測するノッキング計測
時間を長くとる必要がある。逆にエンジン回転数が大き
い場合には、ノッキング計測時間を短くする必要があ
る。サンプリング信号供給手段8ではクランク角センサ
7からのクランク角から、図3(a)に示すように、上
死点(TDC)を求め、上死点間隔から、図3(b)に
示すように、ノッキング計測時間を決定し、決定された
ノッキング時間内に、図3(c)に示すように、前記A
/D変換器5及びノッキング周波数分析手段6へ一定周
期のサンプリング信号を供給する。次に周波数分析によ
るノッキング発生判定を以下に説明する。
【0014】図4は周波数分析によるノッキング発生を
判定するための判定基準を作成するフローチャートであ
り、図5は周波数分析によるノッキング発生の判定を示
すフローチャートである。図4におけるステップ1にお
いて判定基準の更新要求があるかを判断する。この判定
基準更新はエンジンのノッキング発生試験時等に行われ
る。
【0015】ステップ2において、判定基準の更新要求
があると、ノッキング周波数分析手段6からノッキング
信号の周波数分析データに基づき、ノッキング信号のピ
ーク周波数fo を決定する。ステップ3において、決定
されたピーク周波数fo に対して、例えばFFTによる
周波数分解能の数倍の幅Δfを、ノッキング発生を判定
するノッキング判定周波数幅と決定する。
【0016】ステップ4において、このように決定され
たノッキング判定周波数幅において、ノッキング信号の
レベルの平均値を求め、この平均値の定数倍をノッキン
グ判定レベルvと決定する。以上のようにして決定され
たノッキング判定レベルvは判定基準発生手段9に設定
される。図5におけるステップ11において、所定時間
内で計測されたA/D変換器5からのディジタル信号を
ノッキング周波数分析手段6により周波数分析する。
【0017】ステップ12において、後述する記憶手段
61に上記所定計測時間毎に一時記憶する。該記憶手段
61はノッキング周波数分析手段6の後段に内蔵するよ
うにしてもよい。ステップ13において、前記判定基準
発生手段9に設定されたノッキング発生の判定基準値と
ノッキング信号の周波数分析結果と比較し、判定基準値
を超過するかを判断する。
【0018】ステップ14において、ステップ13で判
定基準値を超過すれば、周波数分析ノッキング判定手段
10から点火時期操作手段4に対して点火時期を調整す
る制御を行う信号を送出する。ステップ15において、
エンジン状態等によるノッキング防止要求の有無を判断
し該要求がある限り上記手順を繰り返す。
【0019】なおステップ13では、判定基準値を超過
しない場合にはステップ11に戻りる。以上本実施例に
よれば、エンジン気筒による信号のばらつきが大きくて
も容易に対応でき、少々のノイズの混入による誤動作も
なくなる。次にノッキング周波数分析手段6の条件設定
について説明する。このため以下の事項の検討が必要に
なる。すなわちエンジン回転数に反比例して計測時間が
短くなるため、一定のサンプリング周波数にすればノッ
キング周波数分析手段6の高速フーリエ変換のポイント
数が変化することになる。他方高速フーリエ変換のポイ
ント数を一定にすればサンプリング周波数が変化するこ
とになる。前者の場合にはあまり高速フーリエ変換のポ
イント数が大きくなれば計算時間が増大しリアルタイム
処理が苦しくなり、さらに一般的にはポイント数2
n (n:整数)でフーリエ変換を行うため、中途半端な
データ数には対応しにくい。後者の場合には、高速フー
リエ変換の分解能が変化し、サンプリング周波数が高す
ぎたり、低すぎたりすれば必要な信号が検出されなくな
る。そこで必要な性能を保ったまま高速フーリエ変換の
処理ができる必要がある。以下にこれを説明する。
【0020】図6はノッキング周波数分析手段の後段に
設けられる記憶手段に記憶される周波数分析データを記
憶し、そのデータの調整をする構成を示す図であり、図
7は高速高速フーリエ変換を複数の観測区間に分けて連
続的に行う周波数分析を示す図であり、図8は記憶手段
に記憶される周波数分析データを示す図である。図6に
示す第1の記憶手段61は高速フーリエ変換で周波数分
析された結果を記憶して、前記周波数分析ノッキング判
定手段10に出力する。ノッキング周波数分析手段6で
は、必要な高速フーリエ変換の必要な分解能、演算時間
tと基に、サンプリング周波数、ポイント数が決定され
る。例えばサンプリング周波数fs =35KHz、ポイ
ント数N=64とすると、分解能は0.55KHz、高
速フーリエ変換の観測区間すなわち周波数分析演算可能
時間tは1.83ミリ秒になる。図6に示すように、ノ
ッキング計測時間Tが長い場合には、高速フーリエ変換
の全ポイント数のうち0から63ポイントのデータを
1.83ミリ秒間以内の時間で周波数分析演算され、次
には64から127ポイントのデータを同様に周波数分
析演算され、これが連続的に行われる。そして各観測区
間で得られた周波数分析の結果は、図8に示すように、
1.83ミリ秒毎にデータA、B、C、…と記憶手段6
1に記憶される。そして各観測区間で周波数分析ノッキ
ング判定手段10によりノッキングの発生が判定され
る。かくして必要な分解能、演算時間を確保しつつ、所
定ノッキング計測時間T内のノッキングを確実に検出で
きる。
【0021】なお、図7においてノッキング周波数分析
手段6の全数ポイントを複数に観測区間に分割してその
残りの端数部分(上記の例では64ポイント以下の区
間)のデータは周波数分析をしないつまりノッキングの
検出を行わないか又は零のデータを入れて周波数分析を
行い、その結果でノッキングの検出を行うかどちらかの
処理とする。
【0022】さらに図6に示すように、周波数分析演算
時間tの端数により第1の記憶手段61に記憶されるデ
ータを調整する第2のデータ補正手段62をノッキング
周波数分析手段6に設けてもよい。ノッキング計測時間
Tが周波数分析演算時間tで分割された場合の端数時間
(上記例では1.83ミリ秒以下の時間)のデータ(図
8におけるデータG)は、サンプリング信号供給手段8
からのタイミング信号に基づき、周波数分析をしないか
つまりノッキングの検出を行わないか又は零のデータを
入れて周波数分析を行い、その結果でノッキングの検出
を行うかどちらかの処理とする。
【0023】以上の説明では、ノッキング周波数分析手
段6において高速フーリエ変換を複数の観測区間を設け
て分析を行っていたが、これを一観測区間とし処理容量
の低減を図り、さらに第1の記憶手段の容量もこの一観
測区間だけの周波数分析結果を記憶できるように専用に
してもよい。以上はノッキング計測時間Tを複数の周波
数分析演算時間tに分けて各周波数分析演算時間tでの
ノッキング発生を検出するものであるが、隣接する周波
数分析時間の境界でノッキングが発生すると、双方にノ
ッキング信号のパワ−レベルが分散しノッキングが検出
されないモードが生じる。以下にこの防止を説明する。
【0024】図9はノッキング周波数分析手段の前段に
設けられる第2の記憶手段に記憶されるデータの調整を
する構成を示す図であり、図10は第2の記憶手段に記
憶されるデータのノッキング周波数分析への出力状況を
示す図である。図9に示す第2の記憶手段63は、A/
D変換器5からのディジタル信号を記憶し所定時間内に
記憶したデータをノッキング周波数分析手段6へ送出し
周波数の分析を行わせしめる。さらに図9に示す第2の
データ補正手段64は、第2の記憶手段63からノッキ
ング周波数分析手段6へ出力するデータを調整する。す
なわち第2の記憶手段63では、サンプリング信号供給
手段8からのタイミング信号に基づき、図10に示すよ
うに、ノッキング計測時間内において、前記第2の記憶
されたデータを周波数分析演算時間t毎に分けた、
、データ等のグループIと、グループIのデータの
最初のデータを周波数分析時間tの1/2だけ遅らして
周波数分析演算時間t毎に分けた、、データ等の
グループIIに形成する。そして、第2の記憶手段63か
らノッキング周波数分析手段6へは、、、、、
、データ等の順番に送出する。
【0025】図11は隣接した周波数分析演算時間での
ノッキング発生の検知を説明する図である。本図
(a)、(b)は図10の及びのデータの周波数分
析の結果であるスペクトルを示し、本図(c)はのデ
ータの周波数分析の結果であるスペクトルを示す。及
びのデータを取り込む境界の時間でノッキングが発生
すると、前述のようにパワーレベルが双方に分散され
て、周波数分析ノッキング判定手段10では、それらの
スペクトルでのピーク周波数fo のパワーレベルはノッ
キングを判定する判定レベルvを越えず、ノッキングの
発生を検知できない。しかしながら、のデータのスペ
クトルでのピーク周波数fo のパワーレベルは前記判定
レベルvを越えノッキングの発生を検知できることにな
る。
【0026】本実施例によれば、周波数分析を行う区間
を重ねるので、区間の区切りの位置にノッキングの発生
が生じなくなるため、ノッキング発生の検知能力を向上
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジンの通常運転状態におけるノックセンサからの信号
の周波数分析されたパワーレベルと前記判定基準発生手
段の判定基準とを比較しこれを越えるとノッキングの発
生と判断するようにしたので、エンジン気筒によるノッ
キング信号のばらつきが大きくても容易に対応でき、少
々のノイズの混入による誤動作もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るノッキング制御装
置を示す図である。
【図2】エンジン回転数とノッキング信号計測時間との
関係を示す図である。
【図3】サンプリング信号の供給制御を示す図である。
【図4】周波数分析によるノッキング発生を判定するた
めの判定基準を作成するフローチャートである。
【図5】周波数分析によるノッキング発生の判定を示す
フローチャートである。
【図6】ノッキング周波数分析手段の後段に設けられる
第1の記憶手段に記憶される周波数分析データを記憶
し、そのデータの調整をする構成を示す図である。
【図7】高速高速フーリエ変換を複数の観測区間に分け
て連続的に行う周波数分析を示す図である。
【図8】第1の記憶手段に記憶される周波数分析データ
を示す図である。
【図9】ノッキング周波数分析手段の前段に設けられる
第2の記憶手段に記憶されるデータの調整をする構成を
示す図である。
【図10】第2の記憶手段に記憶されるデータのノッキ
ング周波数分析への出力状況を示す図である。
【図11】隣接した周波数分析演算時間でのノッキング
発生の検知を説明する図である。
【図12】従来のノッキング制御装置を示す図である。
【図13】ノッキングセンサの周波数帯幅を示す図であ
る。
【図14】ノッキングの判定レベルを示す図である。
【符号の説明】
1…ノックセンサ 4…点火時期操作手段 5…A/D変換器 6…ノッキング周波数分析手段 7…クランク角センサ 8…サンプリング信号供給手段 9…判定基準発生手段 61…第1の記憶手段 62…第1のデータ補正手段 63…第2の記憶手段 64…第2のデータ補正手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−332192(JP,A) 特開 昭62−130330(JP,A) 特開 昭59−79827(JP,A) 特開 昭63−253173(JP,A) 特開 平3−47449(JP,A) 特開 平4−65636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 23/22 F02D 35/00 368

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの点火時期を調整してノッキン
    グを制御するノッキング制御装置であって、 前記エンジンのノッキングを検出するノックセンサ
    (1)と、 前記ノックセンサ(1)からのノッキング信号の周波数
    分析をピストンの上死点間の所定計測時間内で行うノッ
    キング周波数分析手段(6)と、 前記ノッキング周波数分析手段(6)で分析された前記
    ノッキング信号のピーク周波数を中心とした一定幅のパ
    ワーレベルの平均値から形成されたノッキングの判定レ
    ベルを判定基準として発生する判定基準発生手段(9)
    と、 前記エンジンの通常運転状態におけるノックセンサ
    (1)からの信号の周波数分析されたパワーレベルと前
    記判定基準発生手段(9)の判定基準とを比較しこれを
    越えるとノッキングの発生と判断する周波数分析ノッキ
    ング判定手段(10)とを備えることを特徴とするノッ
    キング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ノッキング周波数分析手段(6)
    は、前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観測区
    間のそれぞれにおいて、少なくとも共通の分解能、共通
    のポイント数、共通の演算時間でノックセンサ(1)の
    信号の周波数分析を連続的に行う請求項1記載のノッキ
    ング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ノッキング周波数分析手段(6)
    は、前記所定計測時間内を複数の等間隔に分けた観測区
    間に加え、該観測区間の隣接部をまたいで設けられた複
    数の前記等間隔の観測区間において、少なくとも共通の
    分解能、共通のポイント数、共通の演算時間でノックセ
    ンサ(1)の信号の周波数分析を連続的に行う請求項1
    記載のノッキング制御装置。
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