JP3097963U - 積み木セット - Google Patents
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Abstract
【課題】三角形のピースは上下逆に、四角形のピースは斜めに、といった具合に構成ピースを意外な形態で積み上げることができ、子どもの知育の発達に有用な積み木セットを得る。
【解決手段】上面11にV溝12を有する正六面体形状の溝付き正六面体ピース1と、三角形のピース6とを備えている。三角形のピース6の直角の角部63を前記V溝12に嵌合することで、溝付き正六面体ピース1の上面11に対して、三角形ピース6は、倒立姿勢に積み上げることができる。
【選択図】 図11
【解決手段】上面11にV溝12を有する正六面体形状の溝付き正六面体ピース1と、三角形のピース6とを備えている。三角形のピース6の直角の角部63を前記V溝12に嵌合することで、溝付き正六面体ピース1の上面11に対して、三角形ピース6は、倒立姿勢に積み上げることができる。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、子どもの知育の発達や、障害者の手指のリハビリなどにも好適な積み木セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の積み木玩具では、各種形状の木片が存在するが、単に木片を下から上へ積み重ねるに過ぎず、例えば水平面上に三角形ピースを倒立状態で積める訳ではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、従来の積み木では、多種多数の木片で家屋や乗り物などの各種の形をつくることはできても、少数の木片で多様な発想のもとに奇抜な形をつくり出す、つまり想像力に刺激を与える点でなお問題があった。
【0004】
本考案の目的は、積み木を従来なかった複雑な形状にも積み上げることができるようにして、子どもの知育や老人の痴呆症の予防などを図るに有用な積み木セットを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の積み木セットは、第1種のピースと、第2種のピースと、第3のピースとを含む。
【0006】
第1種のピースは、図2ないし図6に示すごとく、外周面が四角形または円形のピース本体(10、20、30、40、50)の上下面が平行な平坦面に形成されて、少なくとも上面(11、21、31、41、51)の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝(12、23、33、43、53)が前後厚み方向にわたって刻設されている。ここでのピース本体は四角柱、四角筒、円柱、円筒のいずれかである。V溝は一つの上面に2本を交差して設けることができる。
【0007】
第2種のピースは、図7および図8に示すごとく、ピース本体の少なくとも一つの角部が、前記V溝(12、23、33、43、53)に嵌合し得る直角に形成されている。第2種のピースの具体例としては、ピース本体60の前後面61・62が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有する三角形ピース6と、正六面体形状の正六面体ピース7とがある。
【0008】
第1種のピースおよび第2種のピースに対する第3のピースは、図9に示すごとく、ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体80の直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き三角形ピース8と、図10に示すごとく、ピース本体90の前後面91・92が半円形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体90の湾曲した上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、ピース本体90の平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き半円形ピース9とがある。
【0009】
【考案の作用効果】
本考案の積み木セットは、V溝を有する第1種のピースと、このV溝に嵌合可能な直角の角部を有する第2種のピースとを含むことで、水平な平坦面上に平坦面を置く従来の積み上げ方だけでなく、角部を下向きに積み、または上向きの角部に他のピースを積むなど、多彩な積み上げ方が可能になる。各ピースの平衡を保ってこれらを積み上げることにより、子どもの想像力を刺激し、逆転発想の思考力を発達させることができる。また障害者の手指のリハビリや老人の痴呆症の予防などにも有効である。さらに、大人に対しては自在に変形できるオブジェとして楽しませることができる。
【0010】
第2種のピースとして、三角形ピース6と正六面体ピース7とを用い、これらを第1種のピースと組み合わせることにより、三角形ピース6と正六面体ピース7という通常の積み木の形状が、従来なしえなかった角度に安定する構造をつくることができる。
【0011】
第1種のピースと第2種のピースの他に、凹み付き三角形ピース8を備えることにより、凹み付き三角形ピース8の直角の角部86を第1種のピースのV溝に嵌合することができるし、また、凹み付き三角形ピース8の凹み83に直角の角部を有する他の第2種のピースなどを嵌合することができる。
【0012】
第1種のピース、第2種のピースおよび凹み付き三角形ピース8の他に、凹み付き半円形ピース9を備えることにより、凹み付き半円形ピース9の上面94のV溝93に、直角の角部を有する他の第2種のピースや凹み付き三角形ピース8などを嵌合することができる。
【0013】
【実施例】
図2ないし図10は、本考案に係る積み木セットの実施例を示しており、第1種のピースと、第2種のピースと、第3のピースとを含む。各ピースは、杉や檜などの木材で作成される。後述する各々のピースは、組み合わせのパターンを増やすためにそれぞれ少なくとも2個ずつ有する。
【0014】
第1種のピースとして、溝付き正六面体ピース1を有する。この溝付き正六面体ピース1は、図2に示すごとく、正六面体に形成されたピース本体10の上面11の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝12が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体10の一辺は35mmである。
【0015】
第1種のピースとして、別に縦長の四角柱形の直方体ピース2を有する。この縦長の直方体ピース2は、図3に示すごとく、ピース本体20の上下面21・22が平行な正方形の平坦面に形成され、上面21の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝23が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体20の上下面21・22の一辺は35mm、高さは70mmである。
【0016】
第1種のピースとして、さらに前後方向に長い直方体ピース3を有する。この直方体ピース3は、図4に示すごとく、ピース本体30の上下面31・32が前後方向に長い平行な長方形の平坦面に形成され、上面31の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝33が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体30の上下面31・32の短辺は35mm、長辺は70mm、高さは35mmである。
【0017】
また、第1種のピースとして、円柱ピース4を有する。この円柱ピース4は、図5に示すごとく、ピース本体40の上下面41・42が平行な円形の平坦面に形成され、上面41の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝43が前後方向にわたって刻設されている。このピース本体40の上下面41・42の直径は35mm、高さは70mmである。
【0018】
第1種のピースとして、円筒ピース5を有する。この円筒ピース5は、図6に示すごとく、中空円筒状を呈するピース本体50の上下面51・52が平行な円形の平坦面に形成され、上面51にはこれの中心を通る2本の直角二等辺三角形のV溝53が直交状に刻設されている。ピース本体50の上下面51・52の内径は36mm、外径は70mm、高さは35mmである。
【0019】
第2種のピースとして、三角形ピース6を有する。この三角形ピース6は、図7に示すごとく、ピース本体60の前後面61・62が平行な直角二等辺三角形に形成されて、所定の前後厚みを有し、直角のひとつの角部63を備えている。ピース本体60の前後面61・62の等しい二辺はそれぞれ70mm、前後厚みは35mmである。
【0020】
第2種のピースとして、正六面体ピース7を有する。この正六面体ピース7は、図8に示すごとく、一辺が35mmに設定された正六面体であり、12の角部71を有する。
【0021】
第3のピースとして、凹み付き三角形ピース8を有する。この凹み付き三角形ピース8は、図9に示すごとく、ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて、所定の前後厚みを有し、上端が直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている。ピース本体80の前後面81・82の等しい二辺はそれぞれ70mm、凹み83の等しい二辺はそれぞれ36mm、前後厚みは35mmである。
【0022】
第3のピースとして、凹み付き半円形ピース9を有する。この凹み付き半円形ピース9は、図10に示すごとく、ピース本体90の前後面91・92が平行な半円形状の平坦面に形成されて、所定の前後厚みを有し、半円形のアーチ状に湾曲したピース本体90の上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている。ピース本体90の底面95における左右幅寸法は70mm、前後厚みは35mmである。凹み96の左右開口幅寸法は36mmである。
【0023】
なお、前記V溝12、23、33、43、53、93は、図1に示すごとく、溝底が直角で、深さLが6mmである。
【0024】
(第1使用例) 図1および図11に示すごとく、第1種の溝付き正六面体ピース1を床や机などの水平面に置いたのち、第2種の三角形ピース6の天地を逆にして、バランスを保ちながら、溝付き正六面体ピース1のV溝12に三角形ピース6の角部63を嵌合する。これによって、溝付き正六面体ピース1の上面11に対して、三角形ピース6は、これの角部63を下向きにした倒立姿勢で積み上げることができる。
【0025】
(第2使用例) 図12に示すごとく、第1種の図4に示す前後に長い直方体ピース3のV溝33の前半分に正六面体ピース7のひとつの角部71を、V溝33の後ろ半分に三角形ピース6の角部63を嵌合できる。正六面体ピース7は、溝付き正六面体ピース1であってもよい。
【0026】
(第3使用例) 図13に示すごとく、第1種の縦長の直方体ピース2のV溝23に、第1種の溝付き正六面体ピース1または第2種の正六面体ピース7のバランスを保ちながら、正六面体ピース1(7)のひとつの角部13(71)を嵌合する。これによって、縦長の直方体ピース2に正六面体ピース1(7)を、これの前後面が水平面に対し45°の角度で傾くよう積み上げることができる。
【0027】
(第4使用例) 図14に示すごとく、第3使用例のあとさらに、積み上げられた正六面体ピース1(7)の上側に位置する角部13(71)に、全体のバランスを保ちながら、第3のピースである凹み付き半円形ピース9のV溝93を嵌合する。これによって、より高度な平衡感覚を要する構造体に積み上げることができる。
【0028】
(第5使用例) 図15に示すごとく、第1種の円柱ピース4上において、凹み付き三角形ピース8の天地を逆に置き、該ピース8の下向きとなった直角の角部86を円柱ピース4のV溝43に嵌合する。そのあと、全体のバランスを保ちながら、円筒ピース5の外周側面を凹み付き三角形ピース8の凹み83に上方から嵌めて乗せる。これによって、さらにより高度な平衡感覚を要する構造体に積み上げることができる。
【0029】
前記の使用例の他、第1種のピースと、一つ以上の直角の角部を有する第2種のピースとを適宜組み合わせて、様々にバランスを保ちながら積み上げることができる。そこでは、少なくとも一つのV溝と一つの直角の角部とが嵌合していればよく、構造体のパターンは無数に考えられる。ピースを積み上げる際のバランスは、V溝の深さLを深くすれば取りやすく、浅くすれば取りにくくなる。
【0030】
本考案の積み木セットにおいては、第1種のピース、第2種のピース、および第3のピースの数と種類とはそれぞれ任意に選択できる。また各ピースは、プラスチック、コルク、スポンジなど任意の素材で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る積み木セットのピースの原理を説明する要部の縦断正面図
【図2】第1種のピースに属する溝付き正六面体ピースの斜視図
【図3】第1種のピースに属する縦長の直方体ピースの斜視図
【図4】第1種のピースに属する前後に長い直方体ピースの斜視図
【図5】第1種のピースに属する円柱ピースの斜視図
【図6】第1種のピースに属する円筒ピースの斜視図
【図7】第2種のピースに属する三角形ピースの斜視図
【図8】第2種のピースに属する正六面体ピースの斜視図
【図9】凹み付き三角形ピースの斜視図
【図10】凹み付き半円形ピースの斜視図
【図11】第1使用例を示す正面図
【図12】第2使用例を示す斜視図
【図13】第3使用例を示す正面図
【図14】第4使用例を示す正面図
【図15】第5使用例を示す正面図
【符号の説明】
1 溝付き正六面体ピース
2 縦長の直方体ピース
3 前後に長い直方体ピース
4 円柱ピース
5 円筒ピース
6 三角形ピース
7 正六面体ピース
8 凹み付き三角形ピース
9 凹み付き半円形ピース
【考案の属する技術分野】
本考案は、子どもの知育の発達や、障害者の手指のリハビリなどにも好適な積み木セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の積み木玩具では、各種形状の木片が存在するが、単に木片を下から上へ積み重ねるに過ぎず、例えば水平面上に三角形ピースを倒立状態で積める訳ではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、従来の積み木では、多種多数の木片で家屋や乗り物などの各種の形をつくることはできても、少数の木片で多様な発想のもとに奇抜な形をつくり出す、つまり想像力に刺激を与える点でなお問題があった。
【0004】
本考案の目的は、積み木を従来なかった複雑な形状にも積み上げることができるようにして、子どもの知育や老人の痴呆症の予防などを図るに有用な積み木セットを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の積み木セットは、第1種のピースと、第2種のピースと、第3のピースとを含む。
【0006】
第1種のピースは、図2ないし図6に示すごとく、外周面が四角形または円形のピース本体(10、20、30、40、50)の上下面が平行な平坦面に形成されて、少なくとも上面(11、21、31、41、51)の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝(12、23、33、43、53)が前後厚み方向にわたって刻設されている。ここでのピース本体は四角柱、四角筒、円柱、円筒のいずれかである。V溝は一つの上面に2本を交差して設けることができる。
【0007】
第2種のピースは、図7および図8に示すごとく、ピース本体の少なくとも一つの角部が、前記V溝(12、23、33、43、53)に嵌合し得る直角に形成されている。第2種のピースの具体例としては、ピース本体60の前後面61・62が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有する三角形ピース6と、正六面体形状の正六面体ピース7とがある。
【0008】
第1種のピースおよび第2種のピースに対する第3のピースは、図9に示すごとく、ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体80の直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き三角形ピース8と、図10に示すごとく、ピース本体90の前後面91・92が半円形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体90の湾曲した上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、ピース本体90の平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き半円形ピース9とがある。
【0009】
【考案の作用効果】
本考案の積み木セットは、V溝を有する第1種のピースと、このV溝に嵌合可能な直角の角部を有する第2種のピースとを含むことで、水平な平坦面上に平坦面を置く従来の積み上げ方だけでなく、角部を下向きに積み、または上向きの角部に他のピースを積むなど、多彩な積み上げ方が可能になる。各ピースの平衡を保ってこれらを積み上げることにより、子どもの想像力を刺激し、逆転発想の思考力を発達させることができる。また障害者の手指のリハビリや老人の痴呆症の予防などにも有効である。さらに、大人に対しては自在に変形できるオブジェとして楽しませることができる。
【0010】
第2種のピースとして、三角形ピース6と正六面体ピース7とを用い、これらを第1種のピースと組み合わせることにより、三角形ピース6と正六面体ピース7という通常の積み木の形状が、従来なしえなかった角度に安定する構造をつくることができる。
【0011】
第1種のピースと第2種のピースの他に、凹み付き三角形ピース8を備えることにより、凹み付き三角形ピース8の直角の角部86を第1種のピースのV溝に嵌合することができるし、また、凹み付き三角形ピース8の凹み83に直角の角部を有する他の第2種のピースなどを嵌合することができる。
【0012】
第1種のピース、第2種のピースおよび凹み付き三角形ピース8の他に、凹み付き半円形ピース9を備えることにより、凹み付き半円形ピース9の上面94のV溝93に、直角の角部を有する他の第2種のピースや凹み付き三角形ピース8などを嵌合することができる。
【0013】
【実施例】
図2ないし図10は、本考案に係る積み木セットの実施例を示しており、第1種のピースと、第2種のピースと、第3のピースとを含む。各ピースは、杉や檜などの木材で作成される。後述する各々のピースは、組み合わせのパターンを増やすためにそれぞれ少なくとも2個ずつ有する。
【0014】
第1種のピースとして、溝付き正六面体ピース1を有する。この溝付き正六面体ピース1は、図2に示すごとく、正六面体に形成されたピース本体10の上面11の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝12が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体10の一辺は35mmである。
【0015】
第1種のピースとして、別に縦長の四角柱形の直方体ピース2を有する。この縦長の直方体ピース2は、図3に示すごとく、ピース本体20の上下面21・22が平行な正方形の平坦面に形成され、上面21の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝23が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体20の上下面21・22の一辺は35mm、高さは70mmである。
【0016】
第1種のピースとして、さらに前後方向に長い直方体ピース3を有する。この直方体ピース3は、図4に示すごとく、ピース本体30の上下面31・32が前後方向に長い平行な長方形の平坦面に形成され、上面31の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝33が前後厚み方向にわたって刻設されている。このピース本体30の上下面31・32の短辺は35mm、長辺は70mm、高さは35mmである。
【0017】
また、第1種のピースとして、円柱ピース4を有する。この円柱ピース4は、図5に示すごとく、ピース本体40の上下面41・42が平行な円形の平坦面に形成され、上面41の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝43が前後方向にわたって刻設されている。このピース本体40の上下面41・42の直径は35mm、高さは70mmである。
【0018】
第1種のピースとして、円筒ピース5を有する。この円筒ピース5は、図6に示すごとく、中空円筒状を呈するピース本体50の上下面51・52が平行な円形の平坦面に形成され、上面51にはこれの中心を通る2本の直角二等辺三角形のV溝53が直交状に刻設されている。ピース本体50の上下面51・52の内径は36mm、外径は70mm、高さは35mmである。
【0019】
第2種のピースとして、三角形ピース6を有する。この三角形ピース6は、図7に示すごとく、ピース本体60の前後面61・62が平行な直角二等辺三角形に形成されて、所定の前後厚みを有し、直角のひとつの角部63を備えている。ピース本体60の前後面61・62の等しい二辺はそれぞれ70mm、前後厚みは35mmである。
【0020】
第2種のピースとして、正六面体ピース7を有する。この正六面体ピース7は、図8に示すごとく、一辺が35mmに設定された正六面体であり、12の角部71を有する。
【0021】
第3のピースとして、凹み付き三角形ピース8を有する。この凹み付き三角形ピース8は、図9に示すごとく、ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて、所定の前後厚みを有し、上端が直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている。ピース本体80の前後面81・82の等しい二辺はそれぞれ70mm、凹み83の等しい二辺はそれぞれ36mm、前後厚みは35mmである。
【0022】
第3のピースとして、凹み付き半円形ピース9を有する。この凹み付き半円形ピース9は、図10に示すごとく、ピース本体90の前後面91・92が平行な半円形状の平坦面に形成されて、所定の前後厚みを有し、半円形のアーチ状に湾曲したピース本体90の上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている。ピース本体90の底面95における左右幅寸法は70mm、前後厚みは35mmである。凹み96の左右開口幅寸法は36mmである。
【0023】
なお、前記V溝12、23、33、43、53、93は、図1に示すごとく、溝底が直角で、深さLが6mmである。
【0024】
(第1使用例) 図1および図11に示すごとく、第1種の溝付き正六面体ピース1を床や机などの水平面に置いたのち、第2種の三角形ピース6の天地を逆にして、バランスを保ちながら、溝付き正六面体ピース1のV溝12に三角形ピース6の角部63を嵌合する。これによって、溝付き正六面体ピース1の上面11に対して、三角形ピース6は、これの角部63を下向きにした倒立姿勢で積み上げることができる。
【0025】
(第2使用例) 図12に示すごとく、第1種の図4に示す前後に長い直方体ピース3のV溝33の前半分に正六面体ピース7のひとつの角部71を、V溝33の後ろ半分に三角形ピース6の角部63を嵌合できる。正六面体ピース7は、溝付き正六面体ピース1であってもよい。
【0026】
(第3使用例) 図13に示すごとく、第1種の縦長の直方体ピース2のV溝23に、第1種の溝付き正六面体ピース1または第2種の正六面体ピース7のバランスを保ちながら、正六面体ピース1(7)のひとつの角部13(71)を嵌合する。これによって、縦長の直方体ピース2に正六面体ピース1(7)を、これの前後面が水平面に対し45°の角度で傾くよう積み上げることができる。
【0027】
(第4使用例) 図14に示すごとく、第3使用例のあとさらに、積み上げられた正六面体ピース1(7)の上側に位置する角部13(71)に、全体のバランスを保ちながら、第3のピースである凹み付き半円形ピース9のV溝93を嵌合する。これによって、より高度な平衡感覚を要する構造体に積み上げることができる。
【0028】
(第5使用例) 図15に示すごとく、第1種の円柱ピース4上において、凹み付き三角形ピース8の天地を逆に置き、該ピース8の下向きとなった直角の角部86を円柱ピース4のV溝43に嵌合する。そのあと、全体のバランスを保ちながら、円筒ピース5の外周側面を凹み付き三角形ピース8の凹み83に上方から嵌めて乗せる。これによって、さらにより高度な平衡感覚を要する構造体に積み上げることができる。
【0029】
前記の使用例の他、第1種のピースと、一つ以上の直角の角部を有する第2種のピースとを適宜組み合わせて、様々にバランスを保ちながら積み上げることができる。そこでは、少なくとも一つのV溝と一つの直角の角部とが嵌合していればよく、構造体のパターンは無数に考えられる。ピースを積み上げる際のバランスは、V溝の深さLを深くすれば取りやすく、浅くすれば取りにくくなる。
【0030】
本考案の積み木セットにおいては、第1種のピース、第2種のピース、および第3のピースの数と種類とはそれぞれ任意に選択できる。また各ピースは、プラスチック、コルク、スポンジなど任意の素材で作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る積み木セットのピースの原理を説明する要部の縦断正面図
【図2】第1種のピースに属する溝付き正六面体ピースの斜視図
【図3】第1種のピースに属する縦長の直方体ピースの斜視図
【図4】第1種のピースに属する前後に長い直方体ピースの斜視図
【図5】第1種のピースに属する円柱ピースの斜視図
【図6】第1種のピースに属する円筒ピースの斜視図
【図7】第2種のピースに属する三角形ピースの斜視図
【図8】第2種のピースに属する正六面体ピースの斜視図
【図9】凹み付き三角形ピースの斜視図
【図10】凹み付き半円形ピースの斜視図
【図11】第1使用例を示す正面図
【図12】第2使用例を示す斜視図
【図13】第3使用例を示す正面図
【図14】第4使用例を示す正面図
【図15】第5使用例を示す正面図
【符号の説明】
1 溝付き正六面体ピース
2 縦長の直方体ピース
3 前後に長い直方体ピース
4 円柱ピース
5 円筒ピース
6 三角形ピース
7 正六面体ピース
8 凹み付き三角形ピース
9 凹み付き半円形ピース
Claims (5)
- 外周面が四角形または円形のピース本体(10、20、30、40、50)の上下面が平行な平坦面に形成されて、少なくとも上面の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝(12、23、33、43、53)が前後方向にわたって刻設された第1種のピースと、
ピース本体の少なくとも一つの角部が、前記V溝に嵌合し得る直角に形成された第2種のピースとを含む積み木セット。 - 第2種のピースとして、ピース本体60の前後面61・62が直角二等辺三角形に形成されていて、所定の前後厚みを有する三角形ピース6と、
正六面体形状の正六面体ピース7とを備えている請求項1記載の積み木セット。 - 請求項2記載の第2種のピースに加えて、
ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有し、直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き三角形ピース8を備えている請求項1記載の積み木セット。 - 請求項2記載の第2種のピースと、請求項3記載の凹み付き三角形ピース8とに加えて、
ピース本体90の前後面91・92が半円形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体90の湾曲した上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、ピース本体90の平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き半円形ピース9を備えている請求項1記載の積み木セット。 - 第1種のピースと、第2種のピースと、第3のピースとを有し、
第1種のピースは、外周面が四角形のピース本体(10、20、30)の上下面が平行な平坦面に形成されて、上面の左右方向中央部位に直角二等辺三角形のV溝(12、23、33)が前後厚み方向にわたって刻設された四角柱形ピース1、2、3と、外周面が円形のピース本体40の上下面41・42が平行な平坦面に形成されて、上面41の左右方向中央部位に直角二等辺三角形のV溝43が前後方向にわたって刻設された円柱形ピース4とを含み、
第2種のピースは、ピース本体60の前後面61・62が直角二等辺三角形に形成されて、所定の前後厚みを有する三角形ピース6と、正六面体形状の正六面体ピース7とを含み、
第3のピースは、ピース本体80の前後面81・82が直角二等辺三角形に形成されて所定の前後厚みを有し、直角に交わる斜面84・84どうしをつなぐ底面85の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形の凹み83が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き三角形ピース8と、
ピース本体90の前後面91・92が半円形に形成されて所定の前後厚みを有し、ピース本体90の湾曲した上面94の左右方向中央部位に、直角二等辺三角形のV溝93が前後厚み方向にわたって刻設され、ピース本体90の平坦な底面95の左右方向中央部位に半円形の凹み96が前後厚み方向にわたって設けられている凹み付き半円形ピース9とを含む積み木セット。
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