JP3097766U - クリーニング用溶剤霧吹き器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の空気吹込み式の霧吹き器よりも簡単な構造を有し、低コストで製造でき、取り扱いが容易な霧吹き器を提供する。
【解決手段】上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤が入れられる容器1と、容器の上端開口部に着脱自在に取り付けられた密閉部材2と、密閉部材に設けられた貫通穴を通って上下方向に、容器の外側から容器の内部にのび、密閉部材にシールされた状態で取付けられた支持管3と、管形状を有し、支持管内に差し込まれて支持管内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口4aが設けられ、支持管から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口4bが設けられた溶剤吸上げ管4と、一端に空気吹込口5aが設けられ、他端に空気吹出口5bが設けられた管形状を有し、溶剤吸上げ管に連結されるとともに、空気吹出口が吸上管の吸出口に近接し、かつ溶剤吸上げ管に交差するように配置された空気吹込み管5を備える。
【選択図】図1
【解決手段】上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤が入れられる容器1と、容器の上端開口部に着脱自在に取り付けられた密閉部材2と、密閉部材に設けられた貫通穴を通って上下方向に、容器の外側から容器の内部にのび、密閉部材にシールされた状態で取付けられた支持管3と、管形状を有し、支持管内に差し込まれて支持管内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口4aが設けられ、支持管から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口4bが設けられた溶剤吸上げ管4と、一端に空気吹込口5aが設けられ、他端に空気吹出口5bが設けられた管形状を有し、溶剤吸上げ管に連結されるとともに、空気吹出口が吸上管の吸出口に近接し、かつ溶剤吸上げ管に交差するように配置された空気吹込み管5を備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、被服のクリーニング処理において、汚れを取るためのクリーニング用溶剤を噴霧するために使用する霧吹き器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、和服や洋服、ネクタイ等の被服のクリーニング処理において、丸洗い処理等によって落とすことができない汚れについては、汚れの付着した被服の領域にベンジンや揮発油等のクリーニング用溶剤を霧状に吹き付け、ブラシ等を使って手作業で汚れを擦り落とす方法が採られていた。
【0003】
この場合、ベンジンや揮発油等のクリーニング用溶剤は引火し易く、また、クリーニング用溶剤を吹き付ける量を微妙に調節する必要があることから、従来、空気吹込み式の霧吹き器が使用され、使用者が吹き込む空気を利用してクリーニング用溶剤を霧状に吹き付けることがなされている。
【0004】
図3には、この形式の霧吹き器が示してある。図3を参照して、霧吹き器は、その全体が真鍮等の金属から製造されている。そして、この霧吹き器は、上端面10aにクリーニング用溶剤取入口11を備え、その内部にクリーニング用溶剤が入れられる平たい円筒状の本体10を有しており、本体10の周壁上部であって、上端面との境界領域には切欠部13が設けられ、本体10内部には、管形状を有し、本体10の底部から上向きに切欠部12までのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口が設けられ、上端にクリーニング用溶剤の吸出口13aが設けられた溶剤吸上げ管13が取り付けられている。さらに、本体10の上端面10aには、一端に空気吹込口14aを備え、他端には空気吹出口14bを備えた管形状を有する空気吹込み管14が、空気吹出口14bを溶剤吸上げ管13の吸出口13aに近接させるような配置で固定されている。
【0005】
こうして、本体10のクリーニング用溶剤取入口11から本体10内にクリーニング用溶剤が入れられ、使用者によって空気吹込み管14の空気吹込口14aから空気が吹き込まれることによって、本体10内のクリーニング用溶剤が溶剤吸上げ管13を通じて吸上げられ、吸出口13aから霧状に吹出されるようになっている。
【0006】
しかし、この従来の霧吹き器の構造はさほど単純ではなく、しかも金属製であるから、取り扱いが容易ではなく、また製造コストの面で有利ではないという欠点を有していた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案の課題は、従来の空気吹込み式の霧吹き器よりも簡単な構造を有し、低コストで製造でき、取り扱いが容易な霧吹き器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤が入れられる容器と、前記容器の上端開口部に着脱自在に取り付けられた密閉部材と、前記密閉部材に設けられた貫通穴を通って上下方向に、前記容器の外側から前記容器の内部にのび、前記密閉部材にシールされた状態で取付けられた支持管と、管形状を有し、前記支持管内に差し込まれて前記支持管内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口が設けられ、前記支持管から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口が設けられた溶剤吸上げ管と、一端に空気吹込口が設けられ、他端に空気吹出口が設けられた管形状を有し、前記溶剤吸上げ管に連結されるとともに、前記空気吹出口が前記吸上管の吸出口に近接し、かつ前記溶剤吸上げ管に交差するように配置された空気吹込み管と、を備えていることを特徴とするクリーニング用溶剤噴霧器を構成したものである。
【0009】
この構成において、好ましくは、前記密閉部材は、蓋または栓からなっており、また好ましくは、前記溶剤吸上げ管の吸出口側外周面に一方の連結片が固定され、前記空気吹込み管の空気吹出口側外周面には他方の連結片が固定されていて、前記一方の連結片および前記他方の連結片が、連結軸によって、垂直面内において互いに回動可能に連結されていることによって、前記空気吹込み管は前記溶剤吸上げ管に連結されている。
また、前記容器、前記密閉部材および前記支持管は、ポリエチレンおよびポリプロピレンおよび金属のうちのいずれかから形成されていることが好ましく、さらには、前記溶剤吸上げ管および前記空気吹込み管は、金属から形成されていることが好ましい。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案の好ましい実施例について説明する。図1は、本考案の1実施例によるクリーニング用溶剤霧吹き器の斜視図であり、図2は、図1のクリーニング用溶剤霧吹き器の溶剤吸上げ管および空気吹込み管の連結体の構造を示す平面図である。
【0011】
図1および図2に示されるように、本考案によるクリーニング用溶剤霧吹き器は、上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤(ベンジンや揮発油等)が入れられる容器1と、容器1の上端開口部に着脱自在に取り付けられ、容器1の開口を密閉する密閉部材2とを備えている。この実施例では、容器1は、ポリエチレンから形成され、首部1aと胴部1bを備えており、図示されないが、首部1aの外周壁にはねじ山が形成されている。そして、密閉部材2は、その内周面に容器の首部1aのねじ山に係合するねじ溝を備えたポリエチレン製のキャップ形状の蓋からなっており、密閉部材2を、容易に、容器1にねじ込んで取り付け、容器1からねじって取り外すことができるようになっている。
【0012】
なお、容器1および密閉部材2の形成材料はポリエチレンに限定されるものではなく、容器1内に入れられるクリーニング用溶剤によっては溶解しない別の材料、例えば、ポリプロピレンや金属から容器1および密閉部材2を形成することもできる。また、密閉部材2の構成もこの実施例に限定されるものではなく、例えば、密閉部材2を栓として構成することもできる。
【0013】
本考案の霧吹き器は、また、密閉部材2に設けられた貫通穴を通って上下方向に、容器1の外側から容器1の内部にのび、密閉部材2にシールされた状態で取付けられた支持管3と、管形状を有し、支持管3内に差し込まれて支持管3内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口4aが設けられ、支持管3から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口4bが設けられた溶剤吸上げ管4を備えている。好ましくは、支持管3の下端は容器1の内側底面に近接して配置され、溶剤吸上げ管4の下端は支持管の下端までのびていて、さらに、支持管3の下端開口および溶剤吸上げ管4の吸込口4aはともに、それらの軸に対して交差するように開口している。それによって、容器1を起立させた状態で、効率的に、容器1内のクリーニング用溶剤を残らずに使用することが可能となる。
支持管3は、この実施例では、容器1および密閉部材2と同様に、ポリエチレンから形成されるが、クリーニング用溶剤によっては溶解しない別の材料、例えば、ポリプロピレンや金属から形成することもできる。
【0014】
本考案の霧吹き器は、さらに、一端に空気吹込口5aが設けられ、他端に空気吹出口5bが設けられた管形状を有し、連結部材6によって溶剤吸上げ管4に連結されるとともに、空気吹出口5bが溶剤吸上げ管4の吸出口4bに近接し、かつ溶剤吸上げ管4に交差するように配置された空気吹込み管5を備えている。連結部材6は、空気吹込み管5の空気吹出口5b側外周面に固定された一方の連結片6aと、溶剤吸上げ管4の吸出口4b側外周面に固定された他方の連結片6bと、これらの連結片6a、6bの対応する管の外周面から突出する部分を、互いに垂直面内において回動可能に連結するハトメ6cとからなっている。それによって、本考案の霧吹き器を使用しない場合には、空気吹込み管5をハトメ6cのまわりに回動させて溶剤吸上げ管4側に折り畳むことにより、霧吹き器の全体をコンパクト化することができる。なお、この場合、支持管3の周壁の一部には、支持管3の上端開口から下向きに一定長さの切り込みが設けられ、溶剤吸上げ管4が支持管3内に差し込まれたときに、溶剤吸上げ管4に固定された連結片6bの管外周面から突出する部分が突き出すようになっている。
溶剤吸上げ管4および空気吹込み管5は、容器1、密閉部材2および支持管3と同様、クリーニング用溶剤によっては溶解しない材料から形成されるが、金属から形成されていることが好ましい。
【0015】
そして、使用に際し、容器1から密閉部材2が取り外され、容器1内にクリーニング用溶剤が入れられた後、密閉部材2が再び容器1に取り付けられる。そして、容器1を手に持った状態で、空気吹込み管5の空気吹出口5bが、和服や洋服、ネクタイ等の被服における汚れを擦り落とすべき領域に向けられ、空気吹込口5aから使用者によって空気が吹き込まれる。このとき、空気吹出口5bから吹出される空気流の作用により、容器1内のクリーニング用溶剤が溶剤吸上げ管4を通じて吸上げられ、溶剤吸上げ管4の吸出口4bから吸い出され、空気吹出口5bからの空気流に沿って霧状に放出される。
【0016】
こうして、本考案の霧吹き器は、従来の空気吹込み式霧吹き器より簡単な構造を有し、しかも、金属以外のポリエチレンやポリプロピレン等から製造することができ、従来のものより簡単に製造することができ、製造コストの面で従来のものより優っており、また、取り扱いも容易である。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、空気吹込み式の霧吹き器をポリエチレンやポリプロピレン等から製造することができ、しかも、従来の空気吹込み式の霧吹き器よりも簡単な構造の霧吹き器とすることができる。こうして、本考案によれば、従来のものより低コストで製造でき、取り扱いが容易な霧吹き器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例によるクリーニング用溶剤霧吹き器の斜視図である。
【図2】図1のクリーニング用溶剤霧吹き器の溶剤吸上げ管および空気吹込み管の連結体の構造を示す平面図である。
【図3】従来の空気吹込み式霧吹き器の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器
2 密閉部材
3 支持管
4 溶剤吸上げ管
4a 吸込口
4b 吸出口
5 空気吹込み管
5a 空気吹込口
5b 空気吹出口
6 連結部材
【考案の属する技術分野】
本考案は、被服のクリーニング処理において、汚れを取るためのクリーニング用溶剤を噴霧するために使用する霧吹き器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、和服や洋服、ネクタイ等の被服のクリーニング処理において、丸洗い処理等によって落とすことができない汚れについては、汚れの付着した被服の領域にベンジンや揮発油等のクリーニング用溶剤を霧状に吹き付け、ブラシ等を使って手作業で汚れを擦り落とす方法が採られていた。
【0003】
この場合、ベンジンや揮発油等のクリーニング用溶剤は引火し易く、また、クリーニング用溶剤を吹き付ける量を微妙に調節する必要があることから、従来、空気吹込み式の霧吹き器が使用され、使用者が吹き込む空気を利用してクリーニング用溶剤を霧状に吹き付けることがなされている。
【0004】
図3には、この形式の霧吹き器が示してある。図3を参照して、霧吹き器は、その全体が真鍮等の金属から製造されている。そして、この霧吹き器は、上端面10aにクリーニング用溶剤取入口11を備え、その内部にクリーニング用溶剤が入れられる平たい円筒状の本体10を有しており、本体10の周壁上部であって、上端面との境界領域には切欠部13が設けられ、本体10内部には、管形状を有し、本体10の底部から上向きに切欠部12までのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口が設けられ、上端にクリーニング用溶剤の吸出口13aが設けられた溶剤吸上げ管13が取り付けられている。さらに、本体10の上端面10aには、一端に空気吹込口14aを備え、他端には空気吹出口14bを備えた管形状を有する空気吹込み管14が、空気吹出口14bを溶剤吸上げ管13の吸出口13aに近接させるような配置で固定されている。
【0005】
こうして、本体10のクリーニング用溶剤取入口11から本体10内にクリーニング用溶剤が入れられ、使用者によって空気吹込み管14の空気吹込口14aから空気が吹き込まれることによって、本体10内のクリーニング用溶剤が溶剤吸上げ管13を通じて吸上げられ、吸出口13aから霧状に吹出されるようになっている。
【0006】
しかし、この従来の霧吹き器の構造はさほど単純ではなく、しかも金属製であるから、取り扱いが容易ではなく、また製造コストの面で有利ではないという欠点を有していた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案の課題は、従来の空気吹込み式の霧吹き器よりも簡単な構造を有し、低コストで製造でき、取り扱いが容易な霧吹き器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤が入れられる容器と、前記容器の上端開口部に着脱自在に取り付けられた密閉部材と、前記密閉部材に設けられた貫通穴を通って上下方向に、前記容器の外側から前記容器の内部にのび、前記密閉部材にシールされた状態で取付けられた支持管と、管形状を有し、前記支持管内に差し込まれて前記支持管内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口が設けられ、前記支持管から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口が設けられた溶剤吸上げ管と、一端に空気吹込口が設けられ、他端に空気吹出口が設けられた管形状を有し、前記溶剤吸上げ管に連結されるとともに、前記空気吹出口が前記吸上管の吸出口に近接し、かつ前記溶剤吸上げ管に交差するように配置された空気吹込み管と、を備えていることを特徴とするクリーニング用溶剤噴霧器を構成したものである。
【0009】
この構成において、好ましくは、前記密閉部材は、蓋または栓からなっており、また好ましくは、前記溶剤吸上げ管の吸出口側外周面に一方の連結片が固定され、前記空気吹込み管の空気吹出口側外周面には他方の連結片が固定されていて、前記一方の連結片および前記他方の連結片が、連結軸によって、垂直面内において互いに回動可能に連結されていることによって、前記空気吹込み管は前記溶剤吸上げ管に連結されている。
また、前記容器、前記密閉部材および前記支持管は、ポリエチレンおよびポリプロピレンおよび金属のうちのいずれかから形成されていることが好ましく、さらには、前記溶剤吸上げ管および前記空気吹込み管は、金属から形成されていることが好ましい。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案の好ましい実施例について説明する。図1は、本考案の1実施例によるクリーニング用溶剤霧吹き器の斜視図であり、図2は、図1のクリーニング用溶剤霧吹き器の溶剤吸上げ管および空気吹込み管の連結体の構造を示す平面図である。
【0011】
図1および図2に示されるように、本考案によるクリーニング用溶剤霧吹き器は、上端が開口し、内部にクリーニング用溶剤(ベンジンや揮発油等)が入れられる容器1と、容器1の上端開口部に着脱自在に取り付けられ、容器1の開口を密閉する密閉部材2とを備えている。この実施例では、容器1は、ポリエチレンから形成され、首部1aと胴部1bを備えており、図示されないが、首部1aの外周壁にはねじ山が形成されている。そして、密閉部材2は、その内周面に容器の首部1aのねじ山に係合するねじ溝を備えたポリエチレン製のキャップ形状の蓋からなっており、密閉部材2を、容易に、容器1にねじ込んで取り付け、容器1からねじって取り外すことができるようになっている。
【0012】
なお、容器1および密閉部材2の形成材料はポリエチレンに限定されるものではなく、容器1内に入れられるクリーニング用溶剤によっては溶解しない別の材料、例えば、ポリプロピレンや金属から容器1および密閉部材2を形成することもできる。また、密閉部材2の構成もこの実施例に限定されるものではなく、例えば、密閉部材2を栓として構成することもできる。
【0013】
本考案の霧吹き器は、また、密閉部材2に設けられた貫通穴を通って上下方向に、容器1の外側から容器1の内部にのび、密閉部材2にシールされた状態で取付けられた支持管3と、管形状を有し、支持管3内に差し込まれて支持管3内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口4aが設けられ、支持管3から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口4bが設けられた溶剤吸上げ管4を備えている。好ましくは、支持管3の下端は容器1の内側底面に近接して配置され、溶剤吸上げ管4の下端は支持管の下端までのびていて、さらに、支持管3の下端開口および溶剤吸上げ管4の吸込口4aはともに、それらの軸に対して交差するように開口している。それによって、容器1を起立させた状態で、効率的に、容器1内のクリーニング用溶剤を残らずに使用することが可能となる。
支持管3は、この実施例では、容器1および密閉部材2と同様に、ポリエチレンから形成されるが、クリーニング用溶剤によっては溶解しない別の材料、例えば、ポリプロピレンや金属から形成することもできる。
【0014】
本考案の霧吹き器は、さらに、一端に空気吹込口5aが設けられ、他端に空気吹出口5bが設けられた管形状を有し、連結部材6によって溶剤吸上げ管4に連結されるとともに、空気吹出口5bが溶剤吸上げ管4の吸出口4bに近接し、かつ溶剤吸上げ管4に交差するように配置された空気吹込み管5を備えている。連結部材6は、空気吹込み管5の空気吹出口5b側外周面に固定された一方の連結片6aと、溶剤吸上げ管4の吸出口4b側外周面に固定された他方の連結片6bと、これらの連結片6a、6bの対応する管の外周面から突出する部分を、互いに垂直面内において回動可能に連結するハトメ6cとからなっている。それによって、本考案の霧吹き器を使用しない場合には、空気吹込み管5をハトメ6cのまわりに回動させて溶剤吸上げ管4側に折り畳むことにより、霧吹き器の全体をコンパクト化することができる。なお、この場合、支持管3の周壁の一部には、支持管3の上端開口から下向きに一定長さの切り込みが設けられ、溶剤吸上げ管4が支持管3内に差し込まれたときに、溶剤吸上げ管4に固定された連結片6bの管外周面から突出する部分が突き出すようになっている。
溶剤吸上げ管4および空気吹込み管5は、容器1、密閉部材2および支持管3と同様、クリーニング用溶剤によっては溶解しない材料から形成されるが、金属から形成されていることが好ましい。
【0015】
そして、使用に際し、容器1から密閉部材2が取り外され、容器1内にクリーニング用溶剤が入れられた後、密閉部材2が再び容器1に取り付けられる。そして、容器1を手に持った状態で、空気吹込み管5の空気吹出口5bが、和服や洋服、ネクタイ等の被服における汚れを擦り落とすべき領域に向けられ、空気吹込口5aから使用者によって空気が吹き込まれる。このとき、空気吹出口5bから吹出される空気流の作用により、容器1内のクリーニング用溶剤が溶剤吸上げ管4を通じて吸上げられ、溶剤吸上げ管4の吸出口4bから吸い出され、空気吹出口5bからの空気流に沿って霧状に放出される。
【0016】
こうして、本考案の霧吹き器は、従来の空気吹込み式霧吹き器より簡単な構造を有し、しかも、金属以外のポリエチレンやポリプロピレン等から製造することができ、従来のものより簡単に製造することができ、製造コストの面で従来のものより優っており、また、取り扱いも容易である。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、空気吹込み式の霧吹き器をポリエチレンやポリプロピレン等から製造することができ、しかも、従来の空気吹込み式の霧吹き器よりも簡単な構造の霧吹き器とすることができる。こうして、本考案によれば、従来のものより低コストで製造でき、取り扱いが容易な霧吹き器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例によるクリーニング用溶剤霧吹き器の斜視図である。
【図2】図1のクリーニング用溶剤霧吹き器の溶剤吸上げ管および空気吹込み管の連結体の構造を示す平面図である。
【図3】従来の空気吹込み式霧吹き器の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器
2 密閉部材
3 支持管
4 溶剤吸上げ管
4a 吸込口
4b 吸出口
5 空気吹込み管
5a 空気吹込口
5b 空気吹出口
6 連結部材
Claims (5)
- 上端が開口し内部にクリーニング用溶剤が入れられる容器と、
前記容器の上端開口部に着脱自在に取り付けられた密閉部材と、
前記密閉部材に設けられた貫通穴を通って上下方向に、前記容器の外側から前記容器の内部にのび、前記密閉部材にシールされた状態で取付けられた支持管と、
管形状を有し、前記支持管内に差し込まれて前記支持管内にのび、下端にクリーニング用溶剤の吸込口が設けられ、前記支持管から突出する上端にクリーニング用溶剤の吸出口が設けられた溶剤吸上げ管と、
一端に空気吹込口が設けられ、他端に空気吹出口が設けられた管形状を有し、前記溶剤吸上げ管に連結されるとともに、前記空気吹出口が前記吸上管の吸出口に近接し、かつ前記溶剤吸上げ管に交差するように配置された空気吹込み管と、を備えていることを特徴とするクリーニング用溶剤霧吹き器。 - 前記密閉部材は、蓋または栓からなっていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング用溶剤霧吹き器。
- 前記溶剤吸上げ管の吸出口側外周面に一方の連結片が固定され、前記空気吹込み管の空気吹出口側外周面には他方の連結片が固定されていて、前記一方の連結片および前記他方の連結片が、連結軸によって、垂直面内において互いに回動可能に連結されることによって、前記空気吹込み管は前記溶剤吸上げ管に連結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクリーニング用溶剤霧吹き器。
- 前記容器、前記密閉部材および前記支持管は、ポリエチレンおよびポリプロピレンおよび金属のうちのいずれかから形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のクリーニング用溶剤霧吹き器。
- 前記溶剤吸上げ管および前記空気吹込み管は、金属から形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のクリーニング用溶剤霧吹き器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002687U JP3097766U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | クリーニング用溶剤霧吹き器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002687U JP3097766U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | クリーニング用溶剤霧吹き器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3097766U true JP3097766U (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=43251557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002687U Expired - Lifetime JP3097766U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | クリーニング用溶剤霧吹き器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097766U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0583889U (ja) * | 1992-04-01 | 1993-11-12 | ミクロン機器株式会社 | カラオケ機器課金装置 |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003002687U patent/JP3097766U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0583889U (ja) * | 1992-04-01 | 1993-11-12 | ミクロン機器株式会社 | カラオケ機器課金装置 |
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