JP3097760U - コルクスクリュー - Google Patents

Abstract

【課題】コルクを断裂すると共に、コルクの屑をボトルの内部に落ちしまうことを防止するコルクスクリューを提供する。
【解決手段】中空の本体（１０）を有し、本体（１０）に複数の噛合歯部（２２）を有すると共に、上下移動可能の回転ロッド（２０）が設けられ、この回転ロッド（２０）上端にハンドル（２１）が設けられ、本体（１０）の内部に回転ロッド（２０）と連接すると共に、上下移動可能の伝動装置（１７）が設けられ、伝動装置（１７）に回転可能のフックロッド（１７６）が設けられ、本体（１０）の両側に回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）と噛合う回転アーム（１６）が枢設されることを特徴とする。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【考案の属する技術分野】
本考案は、特にコルクを断裂すると共に、コルクの屑をボトルの内部に落ちしまうことを防止するコルクスクリューに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のコルクスクリューは本体を有し、中段に中空溝が形成され、内部に回転ロッドが設けられ、この回転ロッドの外側に複数のリング状凸部が設けられると共に、リング状凸部同士の間に噛合溝が形成され、回転ロッドの一端にハンドルが設けられると共に、他端にウォームが設けられ、又、本体の両側に噛合溝に噛合する回転アームが設けられる。
【０００３】
従来のコルクスクリューを使用する際、回転ロッドのウォームがコルクと接触して、ハンドルを回転することにより、ウォームをコルクの内部に廻り込み、この際、回転アームは回転ロッドに噛合して上方へ移動し、更に、回転ロッドを下方へ移動させることにより、ウォームとコルクを同時に上方へ移動させ、よってコルクを抜き出すことが達成できる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、悪質な材質からなるコルクを抜き出す場合、コルクを断裂してしまうことを多発し、更に、ウォームをコルクの内部に回りこむ際、コルクの屑をボトルの内部に落ち込むと共に、ボトルの内部における液体が汚染されてしまうことも多発する。
【０００５】
そこで、案出されたのが本考案であって、コルクを断裂すると共に、コルクの屑をボトルの内部に落ちしまうことを防止するコルクスクリューを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１の考案は、中空の本体（１０）を有し、本体（１０）に複数の噛合歯部（２２）を有すると共に、上下移動可能の回転ロッド（２０）が設けられ、この回転ロッド（２０）上端にハンドル（２１）が設けられ、本体（１０）の内部に回転ロッド（２０）と連接すると共に、上下移動可能の伝動装置（１７）が設けられ、伝動装置（１７）に回転可能のフックロッド（１７６）が設けられ、本体（１０）の両側に回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）と噛合う回転アーム（１６）が枢設されることを特徴とするコルクスクリュー及び、
本願の請求項２の考案は、伝動装置（１７）は上プレート（１７１）と、下プレート（１７２）と、上プレート（１７１）及び下プレート（１７２）との間に設置する中央歯車（１７４）及び側歯車（１７７）とを備え、中央歯車（１７４）と側歯車（１７７）は互いに噛合い、中央歯車（１７４）の中央に方形孔（１７５）が形成されると共に、側歯車（１７７）の中央に下方へ延出するフックロッド（１７６）が設けられ、回転ロッド（２０）の下端に中央歯車（１７４）の方形孔（１７５）に差し込む位置決めロッド（２４）が設けられ、
上プレート（１７１）と下プレート（１７２）の両側に嵌合ブロック（１７３）が設けられると共に、本体（１０）の内壁に嵌合ブロック（１７３）に対応するガイド溝（１４１）が形成されることを特徴とする請求項１に記載のコルクスクリュー及び、
本願の請求項３の考案は、本体（１０）の一端に回転ロッド（２０）が貫通するため中空柱体（１１）が設けられ、内部に扇形溝（１１１）が形成され、回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）の外縁に扇形溝（１１１）の内部に回転可能の突出ブロック（２３）が設けられ、
中空柱体（１１）の一端に外径がより大きい収容パイプ（１４）が設けられると共に、底端にスリット（１４２）が形成され、該スリット（１４２）の両側に締め切り装置（１４３）が設けられ、スリット（１４２）付近の収容パイプ（１４）の内部にリング状ブロック（１４４）が設けられることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のコルクスクリュー、
を提供する。
【０００７】
【考案の実施の形態】
本考案は上記の課題を解決するものであり、フックロッドのフックによってコルクの底部に差し込み、更に、回転ロッド及び伝動装置によってフックロッドを回転して、端部におけるフックがコルクの底部を引掛けることにより、コルクの底部からコルクをボトル口から抜き出すことができるので、コルクの断裂又はコルクの屑をボトルの内部に落ち込むことを防止できる。
【０００８】
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
【０００９】
図１は本考案に係わるコルクスクリューの分解斜視図であり、図２は本考案に係わるコルクスクリューにおける伝動装置、回転ロッド及びフックロッドを示す一部拡大平面図であり、図３は本考案に係わるコルクスクリューにおける回転アームを上方へ移動する状態を示す一部断面図であり、図４は本考案に係わるコルクスクリューにおける本体と回転ロッドとの組合状態を示す断面図であり、図５は本考案に係わるコルクスクリューの伝動装置を示す平面図であり、図６は本考案に係わるコルクスクリューによってコルクを抜いた状態を示す一部断面図である。
【００１０】
図１及び図２に示すように、本考案に係わるコルクスクリューは本体（１０）と、回転ロッド（２０）と、伝動装置（１７）と、回転アーム（１６）とを備える。本体（１０）の一端に中空柱体（１１）が設けられると共に、内部一側に縦向の扇形溝（１１１）が形成され、外部両側に夫々二つ平行な枢設プレート（１２）が設けられ、同側における枢設プレート（１２）同士の間に取付溝（１３）が形成され、中空柱体（１１）の一端に外径がより大きい収容パイプ（１４）が設けられると共に、内壁にガイド溝（１４１）が形成され、収容パイプ（１４）の底端にスリット（１４２）が形成され、該スリット（１４２）の両側に締め切り装置（１４３）が設けられ、又、スリット（１４２）付近の収容パイプ（１４）の内部にリング状ブロック（１４４）が設けられる。
【００１１】
又、収容パイプ（１４）の内部に活動可能の伝動装置（１７）が設けられ、該伝動装置（１７）は上プレート（１７１）と下プレート（１７２）とを有し、上プレート（１７１）と下プレート（１７２）の両端にガイド溝（１４１）に対応する嵌合ブロック（１７３）が設けられることにより、伝動装置（１７）はガイド溝（１４１）に沿って収容パイプ（１４）の内部に移動することができ、又、上プレート（１７１）と下プレート（１７２）との間に等しい外径を有すると共に、互いに噛合っている中央歯車（１７４）と側歯車（１７７）が設けられ、中央歯車（１７４）の中央に方形孔（１７５）が形成されると共に、側歯車（１７７）の中央に下方へ延出するフックロッド（１７６）が設けられる。
【００１２】
枢設プレート（１２）同士の間における取付溝（１３）に回転アーム（１６）が設けられ、この回転アーム（１６）の枢設端に歯を有する噛合部（１６１）が設けられる。
【００１３】
回転ロッド（２０）は本体（１０）を貫通するように設けられ、上端にハンドル（２１）が設置されると共に、中段に回転アーム（１６）の噛合部（１６１）と噛合っている複数の噛合歯部（２２）が設けられ、各噛合歯部（２２）の外縁に扇形溝（１１１）の内部に回転可能の突出ブロック（２３）が設けられ、回転ロッド（２０）の下端に中央歯車（１７４）の方形孔（１７５）と対応すると共に、上プレート（１７１）と下プレート（１７２）とを貫通する方形の位置決めロッド（２４）が設けられる。
【００１４】
更に、図３に示すように、本考案に係わるコルクスクリューを使用する場合、先ずボトルのボトル口（４０）を収容パイプ（１４）の内部におけるリング状ブロック（１４４）と密接し、締め切り装置（１４３）によってスリット（１４２）を縮小させることにより、本体（１０）とボトルを強固に固定し、次に、回転アーム（１６）を上方へ移動すると共に、回転アーム（１６）の噛合部（１６１）を介して回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）を駆動して、回転ロッド（２０）を本体（１０）の中空柱体（１１）の内部に移動し、伝動装置（１７）はガイド溝（１４１）に沿って下方へ移動すると共に、フックロッド（１７６）は本体（１０）から下方へ突出し、この突出したフックロッド（１７６）はボトル口（４０）とコルク（４１）との間を通じてコルク（４１）の底部に差し込むと共に、フックロッド（１７６）の端部におけるフックは夫々反対の方向を指している。
【００１５】
図４及び図５に示すように、回転ロッド（２０）のハンドル（２１）を回転することにより、突出ブロック（２３）は扇形溝（１１）の一側から他側へ移動すると共に、伝動装置（１７）の中央歯車（１７４）及び側歯車（１７７）によってフックロッド（７６）を回転させ、フックロッド（７６）の端部におけるフックは夫々対面の方向を指している。
【００１６】
図６に示すように、回転アーム（１６）を下方へ押圧すると共に、回転アーム（１６）の噛合部（１６１）が回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）駆動することにより、フックロッド（１７６）は回転ロッド（２０）と同時に上方へ移動されると共に、コルク（４１）をボトル口（４０）から抜き出す。
【００１７】
【考案の効果】
本考案は上記の構成を有するので、フックロッドのフックによってコルクの底部に差し込み、更に、回転ロッド及び伝動装置によってフックロッドを回転して、端部におけるフックがコルクの底部を引掛けることにより、コルクの底部からコルクをボトル口から抜き出すことができるので、コルクの断裂又はコルクの屑をボトルの内部に落ち込むことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係わるコルクスクリューの分解斜視図である。
【図２】本考案に係わるコルクスクリューにおける伝動装置、回転ロッド及びフックロッドを示す一部拡大平面図である。
【図３】本考案に係わるコルクスクリューにおける回転アームを上方へ移動する状態を示す一部断面図である。
【図４】本考案に係わるコルクスクリューにおける本体と回転ロッドとの組合状態を示す断面図である。
【図５】本考案に係わるコルクスクリューの伝動装置を示す平面図である。
【図６】本考案に係わるコルクスクリューによってコルクを抜いた状態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
１０　　　　本体
１１　　　　中空柱体
１１１　　　扇形溝
１２　　　　枢設プレート
１３　　　　取付溝
１４　　　　収容パイプ
１４１　　　ガイド溝
１４２　　　スリット
１４３　　　締め切り装置
１４４　　　リング状ブロック
１６　　　　回転アーム
１６１　　　噛合部
１７　　　　伝動装置
１７１　　　上プレート
１７２　　　下プレート
１７３　　　嵌合ブロック
１７４　　　中央歯車
１７５　　　方形孔
１７６　　　フックロッド
１７７　　　側歯車
２０　　　　回転ロッド
２１　　　　ハンドル
２２　　　　噛合歯部
２３　　　　突出ブロック
２４　　　　位置決めロッド
４０　　　　ボトル口
４１　　　　コルク

Claims (3)

1. 中空の本体（１０）を有し、本体（１０）に複数の噛合歯部（２２）を有すると共に、上下移動可能の回転ロッド（２０）が設けられ、この回転ロッド（２０）上端にハンドル（２１）が設けられ、本体（１０）の内部に回転ロッド（２０）と連接すると共に、上下移動可能の伝動装置（１７）が設けられ、伝動装置（１７）に回転可能のフックロッド（１７６）が設けられ、本体（１０）の両側に回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）と噛合う回転アーム（１６）が枢設されることを特徴とするコルクスクリュー。
2. 伝動装置（１７）は上プレート（１７１）と、下プレート（１７２）と、上プレート（１７１）及び下プレート（１７２）との間に設置する中央歯車（１７４）及び側歯車（１７７）とを備え、中央歯車（１７４）と側歯車（１７７）は互いに噛合い、中央歯車（１７４）の中央に方形孔（１７５）が形成されると共に、側歯車（１７７）の中央に下方へ延出するフックロッド（１７６）が設けられ、回転ロッド（２０）の下端に中央歯車（１７４）の方形孔（１７５）に差し込む位置決めロッド（２４）が設けられ、
   上プレート（１７１）と下プレート（１７２）の両側に嵌合ブロック（１７３）が設けられると共に、本体（１０）の内壁に嵌合ブロック（１７３）に対応するガイド溝（１４１）が形成されることを特徴とする請求項１に記載のコルクスクリュー。
3. 本体（１０）の一端に回転ロッド（２０）が貫通するため中空柱体（１１）が設けられ、内部に扇形溝（１１１）が形成され、回転ロッド（２０）の噛合歯部（２２）の外縁に扇形溝（１１１）の内部に回転可能の突出ブロック（２３）が設けられ、
   中空柱体（１１）の一端に外径がより大きい収容パイプ（１４）が設けられると共に、底端にスリット（１４２）が形成され、該スリット（１４２）の両側に締め切り装置（１４３）が設けられ、スリット（１４２）付近の収容パイプ（１４）の内部にリング状ブロック（１４４）が設けられることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のコルクスクリュー。

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