JP3097731B2 - Csdコードを用いたゴースト除去方法及びその装置 - Google Patents

Csdコードを用いたゴースト除去方法及びその装置

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JP3097731B2
JP3097731B2 JP07229424A JP22942495A JP3097731B2 JP 3097731 B2 JP3097731 B2 JP 3097731B2 JP 07229424 A JP07229424 A JP 07229424A JP 22942495 A JP22942495 A JP 22942495A JP 3097731 B2 JP3097731 B2 JP 3097731B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は正準符号表示された
ディジット(Canonical signed digit: CSD)コードを用
いたゴースト除去方法及びその方法に係り、より詳しく
CSDコードに変換されたフィルタ係数に基づいてテ
レビ放送信号に存在するゴーストを除去し得るゴースト
除去方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴースト又は多重経路歪みは、地上放送
で山やビル群や飛行機等による電波反射によって生ずる
多重経路チャンネルの結果である。ゴーストはテレビ受
像機上で元信号の映像に対して遅延と減衰を有する重畳
した他の映像の形態で表われ、しかも、テレビ信号の周
波数特性を歪ませる。ゴースト現象はテレビ受像機に
示される映像の画質を急激に低下させるので、ゴースト
を減少させるための種々の試みがあった。
【0003】前記試みは下記の文献によく現れている。 [1]『W. Ciciora, G. Sgrignoli, and W. Thomas,
“A tutorial on ghostcancelling in television, sys
tems", IEEE Trans. on Consumer Electronics,vol. CE
25, pp. 9-44,Feb. 1979. 』 [2]『J. D. Wang, T. H. S. Chao, and B. R. Saltb
erg, "Training signal and recursive design for mul
ti-path channel characterization for TV broadcasti
ng", IEEE Trans. on Consumer Electronics, vol. 36,
no. 4, pp.794-806, Nov. 1990.』 [3]『Shigeo Matsuura and et al., "Development o
f a ghost cancel technology for TV broadcasting",
1990 NAB Engineering Conference Proceedings, pp. 2
29-238, 1990. 』 [4]『Lynn. D. Claudy and Stephen Herman, "Ghost
cancelling : a newstandard for NTSC broadcast tel
evision" , IEEE Trans, on Broadcasting, vol. 38, n
o. 4, pp.224-228, Dec.1992.』 上記文献[3]は波形等化法を用いてゴーストを自動的
に除去するためのシステムを提案した。この文献[3]
によれば、受信側で効果的にゴーストを除去することが
できるように、送信側はビデオ信号の垂直帰線消去区間
内にゴースト除去基準(Ghost Cancelling Reference:
以下“GCR”という)信号を挿入して伝送する。参考
に、上記文献[4]にはゴースト除去のために米国で決
定した標準GCR信号に関連した内容が記載されてい
る。韓国における標準GCR信号に関連した文献として
は、[5]『"Reference signals for ghost cancellin
g intelevision", ITU-R Document 11C/46-E 』があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ほとんどのゴースト除
去器は、ゴーストを減少させるために多数のトランスバ
ーサルフィルタを使用する。ゴースト除去のための一般
的なトランスバーサルフィルタは一つの水平走査線期間
に属しているビデオ信号のフィルタリングのために、多
数のタップ及び積算器を備えなければならない。これは
大きチップ面積を必要とし、消費電力が大きくなると
いう問題を引き起こす。このような問題はゴースト除去
のためのトランスバーサルフィルタを一つのチップに具
し難くする。
【0005】発行された米国特許第4,953,026
号のReiichi Kobayashi 等の“Video ghost signal can
celling circuit having variable delay lines ”に
は、トランスバーサルフィルタを一つのチップに具現
するためにフィルタのタップ数を低減する方法を開示し
ている。実際に、米国特許第4,953,026号のよ
うに可変遅延器を用いて疎なるタップ(sparse tap)を
有するフィルタを構成することにより、ゴースト除去の
ためのフィルタのハードウェア複雑度を低減することが
できる。しかし、このようなフィルタを構成する積算器
は、依然と大きいチップ面積を占め、大きな消費電力を
必要とするので、積算器より簡単な構成が求められてい
る。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するためのも
ので、その目的はCSDコードの形態で表現されるフィ
ルタ係数を使用して映像信号に入っているゴーストを除
去し得るゴースト除去方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、CSDコードの形態で表現されるフィ
ルタ係数を使用することにより、少ない容量のハードウ
ェアでも映像信号に入っているゴーストを除去すること
のできるゴースト除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のゴースト除去方法は、チャンネル特性によ
実フィルタ係数値のそれぞれに対応し、CSDコード
形態のCSDフィルタ係数値、及び基準となるゴースト
除去基準信号を貯蔵する段階(a)と、受信されたゴー
ストのある映像信号から伝送されたゴースト除去基準信
号を分離し、分離された伝送のゴースト除去基準信号を
貯蔵する段階(b)と、貯蔵されたゴースト除去基準信
号と基準になるゴースト除去基準信号とを読み出す段階
(c)と、伝送されたゴースト除去基準信号と基準にな
るゴースト除去基準信号に基づいて伝送チャンネルの特
性を検出する段階(d1)と、検出された伝送チャンネ
ル特性による実フィルタ係数値を計算する段階(d2)
と、計算された実フィルタ係数値と予め設定された値の
スケールファクターの積算結果に対応するCSDフィル
タ係数値を使用し、段階(c)で読み出された伝送され
たゴースト除去基準信号に入っているゴーストを除去す
る段階(d3)と、前記段階(d3)でゴースト除去さ
れたゴースト除去基準信号に残っている残留ゴーストの
値が予め設定された第1閾値より小さくなるまで、前記
スケールファクターの値を可変させ、ゴースト除去され
たゴースト除去基準信号と基準のゴースト除去基準信号
との相関性に基づいて得られた実フィルタ係数値とその
値が可変されたスケールファクターによるCSDフィル
タ係数値に基づいて、ゴースト除去されたゴースト除去
基準信号に対するゴースト除去動作を繰り返し行う段階
(d4)とを含む段階(d)と、前記受信されるゴース
トが有る映像信号のデータを前記最適のCSDフィルタ
係数値内の各ディジットによってけた移動、けた移動及
び加算、けた移動及び2の補数の加算を行う段階を含
み、段階(d)で決定された最適のCSDフィルタ係数
値に基づいて受信されるゴーストのある映像信号に対す
るゴースト除去動作を行う段階(e)と、映像信号に入
っているゴースト除去基準信号ごとに対応する伝送チャ
ンネルの特性を検出する段階(f)と、前記段階(f)
で検出された伝送チャンネルの特性が変動したかどうか
判断する段階(g)と、前記段階(g)で伝送チャンネ
ルの特性が変動したと判断されると、前記段階(c)以
後の段階を再び行う段階(h)とを含むことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明のゴースト除去装置は、ゴー
ストのある映像信号を受信するための入力端と、前記入
力端を通して受信された映像信号から伝送されたゴース
ト除去基準信号を分離し、分離されたゴースト除去基準
信号を貯蔵する分離及び貯蔵手段と、基準となるゴース
ト除去基準信号を貯蔵し、予め設定されたスケールファ
クターを使用して、検出されたチャンネル特性による実
フィルタ係数値をCSDコードで表現されるCSDフィ
ルタ係数値に変更させた複数個のCSDフィルタ係数値
を貯蔵し、前記分離及び貯蔵手段から印加されるゴース
ト除去基準信号及び前記基準となるゴースト除去基準信
号の相関性に基づき映像信号が伝送されるチャンネル特
性を検出し、検出されたチャンネル特性による実フィル
タ係数値のそれぞれに予め設定されたスケールファクタ
ーをかけた結果の値それぞれに一番近似値を有し、相対
的に分布密度の高い領域内に存在する小さい値のCSD
フィルタ係数値を前記複数個のCSDフィルタ係数値か
ら読みだし、読み出されたCSDフィルタ係数値を表わ
すCSD係数信号を出力する制御手段と、前記制御手段
によって発生したCSDフィルタ係数値に応じて入力映
像信号をフィルタリングする複数個のCSDフィルタ
と、前記各CSDフィルタから出力される信号を、その
CSDフィルタへ供給されるCSDフィルタ係数値の生
成に使用された前記制御手段から供給されるスケールフ
ァクター値の逆数であるリスケールファクター値に応じ
てシフトさせて出力するシフタで構成されたリスケール
増幅器を含むフィルタ手段と、前記入力端を通して受信
される映像信号と前記フィルタ手段から出力されるゴー
スト除去された映像信号の入力を受けて、このうち一つ
を前記制御手段の制御によって前記分離及び貯蔵手段へ
供給し、以前に検出されたチャンネル特性が変動した場
合、前記入力端を通して受信されるゴーストのある映像
信号が前記分離及び貯蔵手段へ供給されるように前記制
御手段により制御されるマルチプレクサとを含むことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図7を参照して本発明の
実施例を詳細に説明する。積算器を簡単に構成すること
によりフィルタの複雑度を低減する一つの方法として
は、正準符号表示されたディジットコード(canonical
signed digit code:以下“CSD”という)で表現され
たフィルタ係数を使用するものがある。CSDコードで
表現されるフィルタ係数に関連した文献としては、
[6]『AlgirdasAvizenis, "Signed digit number rep
rsentation for fast parallel arithmetic",IRE Tran
s. on Electronic Compurters, vol. EC-10, pp. 383-4
00, Sep. 1961.』[7]『Henry Samueli, "An improve
d search algorithm for the design of multiplierles
s FIR filters with powers-of-two coefficients", IE
EE Trans. on Circuit and System, vol. 36, no. 7, p
p. 1044-1047, July 1989.』がある。文献[6]及び
[7]に関連したCSDコードの公式において、決まっ
た桁だけの係数値は“1”もしくは“−1”が割り当て
られ、残りは“0”が割り当てられる。言い換えれば、
分数‘X’の2を基数とする符号表示されたディジット
(radix-2 signed disit)表現(representation)は、
次のような一般的な形態を有する。
【0010】
【数1】 ここで、k番目の桁値を有する係数Sk はSk ∈{−
1、0、1}、Pk ∈{0、1、2、・・・、M−1}
であり、‘M’は全体の桁を示し、‘L’は0以外の係
数の個数を示す。そして、CSD表現は0以外の2つの
係数Sk が互いに隣接しないようにする最小限の表現と
して定義される。通常の2を基数とする2進コード(ra
dix-2 signed digit code)に比べてCSDコードの利点
は、陰のディジットにより追加された融通性に起因して
ほとんどの数字を少ない個数の0以外のディジットで表
現することができるということである。このようなCS
Dコードで表現されるフィルタ係数(以下、“CSD係
数”という)を使用するフィルタの場合、積算器は
“L”個のシフタと“L−1”個の加算器/減算器を使
用して容易に具現することができる。従って、フィルタ
内の各積算器における実際の使用のために要求された加
算器/減算器の個数は、CSDコード内の0以外の係数
の個数(L)より1つ少ないよう制限することができ
る。
【0011】図1は、L=2の時、M=6及びM=8の
場合における“0”と“1”との間のCSD係数の分布
を示す。CSD係数の分布は、図1より分かるように、
非常に不均一であり、CSD係数値の小さい領域に集中
している。ほとんどのゴースト信号も小さい領域に集中
しているので、不均一な分布特性を有するCSD係数を
ゴースト除去フィルタのフィルタ係数として使用するこ
とができる。しかし、ゴースト信号は元の映像信号に比
べて極めて小さいレベルを有するので、チャンネル特性
に基づいて計算された実数形の実フィルタ係数を直ちに
CSD係数に変換しない。その代わり、実フィルタ係数
をより効果的にCSD係数に変換するため、“1”より
大きいスケールファクターを実際フィルタ係数にかけて
実フィルタ係数の大きさを再調整した後、CSD係数に
変換する。このような処理によって、大きい値を有する
実フィルタ係数はCSD係数の分布密度の低い領域から
相対的にCSD係数の分布密度の高い領域内に存在する
小さい値のCSD係数に変換される。スケールファクタ
ーを用いて実フィルタ係数をCSD係数に領域変換する
ことは、フィルタの利得がフィルタの周波数特性に何の
影響も与えないから可能である。実フィルタ係数にかけ
られるスケールファクターの計算は一般的に周波数特性
のリップル等を変数として用いるが、これは多くの計算
量を必要とする。従って、ほとんどのCSD係数を用い
るフィルタ技術は、決まったチャンネル特性を有するフ
ィルタに用いられた。
【0012】ところが、実際に映像信号に含まれるゴー
スト信号の大きさは互いに異なるので、ゴースト除去性
能を高めるために各ゴーストに対してそれぞれのスケー
ルファクターを割り当てるのが好ましい。そして、ゴー
ストの大きさが大きい場合や、波形等化のためのフィル
タ等の処理器では、2個以上のスケールファクターを使
用することがより効果的である。このような理由で、大
きさの異なるゴーストの増加によりスケールファクター
の個数が増加すればするほど、且つスケールファクター
の程度が高くなればなるほど、さらに多くの計算量を必
要とする。このようなスケールファクターの計算問題
は、ゴースト除去器で使用される十分な計算能力をもっ
たマイクロプロセッサを通して解決することができる。
しかし、実フィルタ係数をスケールファクターを用いて
CSD係数に変換すると、フィルタの利得が増加したり
減少したりする。この利得変動問題は、トランスバーサ
ルフィルタの出力にスケールファクターの逆数であるリ
スケールファクターをかけることにより減らすことがで
きる。そして、実フィルタ係数をCSD係数に変換する
とき発生する量子化エラーは、スケールファクターとリ
スケールファクターの処理によって低減することができ
る。従って、CSD係数を用いてゴースト信号を除去し
得るトランスバーサルフィルタの設計が可能となる。実
際、CSD係数をゴーストのように可変的なチャンネル
特性のためのフィルタに適用するには、チャンネル特性
に応じて適応的に動作する適応フィルタの形態が要求さ
れる。
【0013】図2は本発明の一実施例によるCSD係数
をフィルタ係数として用いるゴースト除去装置を示す。
図2の装置は変動するチャンネル特性に応じて適応的に
動作するため、適応的CSD係数を、ゴーストのある映
像信号をフィルタリングするためのフィルタ係数として
使用する。ゴーストのある映像信号はA/D変換器11
と、同期及びフィールド識別子分離器12へ入力され
る。同期及びフィールド識別子分離器12は水平同期信
号HD、垂直同期信号VD、及びフィールド識別信号F
IDをウィンドウパルス発生器13へ供給する。ウィン
ドウパルス発生器13は書込リセット信号WRST及び
書込ウィンドウ信号WEを発生する。書込リセット信号
WRST及び書込ウィンドウ信号WEはFIFOメモリ
16へ供給される。ウィンドウパルス発生器13を制御
する計数及び制御信号発生部17はウィンドウパルス発
生器13からの書込ウィンドウ信号WEを供給される。
このような計数及び制御信号発生部17はRAM19、
基準GCR信号を貯蔵するGCR ROM18、及びC
SD係数信号CSCを貯蔵する係数記憶器20に連結さ
れる。計数及び制御信号発生部17は読取りリセット信
号RRST、読取りクロック信号RCLK、選択信号S
EL、CSD係数信号CSC、リスケールファクター信
号RSF、そしてウィンドウパルス発生器13及びゴー
スト除去部15を制御するための各種の制御信号を発生
する。FIFOメモリ16は書込リセット信号WRST
及び書込ウィンドウ信号WEに基づいてマルチプレクサ
14から供給される信号を貯蔵する。尚、FIFOメモ
リ16は計数及び制御信号発生部17から印加される読
取りリセット信号RRST及び読取りクロック信号RC
LKに基づいて、貯蔵していたデータを計数及び制御信
号発生部17へ出力する。一方、A/D変換器11の出
力信号はマルチプレクサ14及びゴースト除去部15へ
印加され、ゴースト除去部15の出力信号はマルチプレ
クサ14及びD/A変換器21へ供給される。マルチプ
レクサ14は計数及び制御信号発生部17から入力され
る選択信号SELに基づいて、入力される信号のいずれ
かを選択的にFIFOメモリ16へ供給する。
【0014】図3及び図4は、計数及び制御信号発生部
17の信号処理を説明するためのフローチャートであ
る。計数及び制御信号発生部17は、図3又は図4のフ
ローチャートに従って動作しつつCSD係数信号CSC
及びリスケールファクターRSFを発生する。図3と図
4のフローチャートによる信号処理は、各ゴーストに対
して独立的に適用される。以下、計数及び制御信号発生
部17が図3のフローチャートに従って動作する場合に
おける図2の装置の動作を説明する。
【0015】図2の装置が動作を開始すると、計数及び
制御信号発生部17はゴースト除去部15内の全てのフ
ィルタのフィルタ係数であるCSD係数を初期化するた
めにゴースト除去部15を制御し、且つスケールファク
ターSを予め設定された初期値に初期化する(段階30
1)。A/D変換器11は入力映像信号をディジタル的
なゴーストを含む映像信号に変換してマルチプレクサ1
4とゴースト除去部15へ供給する。ゴースト除去部1
5は、A/D変換器11から印加されるゴーストを含む
映像信号をフィルタリングした後、D/A変換器21及
びマルチプレクサ14へ出力する。マルチプレクサ14
は計数及び制御信号発生部17により設定された選択信
号SELの初期値に基づいてA/D変換器11から入力
される信号又はゴースト除去部15から入力される信号
をFIFOメモリ16へ供給する。
【0016】一方、同期及びフィールド識別子分離器1
2は、入力映像信号から垂直同期信号VD、水平同期信
号HD、及びフィールド識別子信号FIDを検出してウ
ィンドウパルス発生器13へ供給する。ウィンドウパル
ス発生器13は入力される信号VD、HD、FIDを用
いて映像信号内から伝送GCR信号の入っている区間を
検出する。そして、ウィンドウパルス発生器13は計数
及び制御信号発生部17から印加される制御信号に基づ
いて、検出された伝送GCR信号区間に対応する書込リ
セット信号WRSTと書込ウィンドウ信号WEを発生す
る。FIFOメモリ16は書込リセット信号WRSTと
書込ウィンドウ信号WEに基づいてマルチプレクサ14
から印加される信号を貯蔵する。より詳しくは、FIF
Oメモリ16はマルチプレクサ14を通して印加される
映像信号のうち、書込ウィンドウ信号WEにより決定さ
れるウィンドウ区間内のデータ、即ち、伝送されたGC
R信号のみを貯蔵する。計数及び制御信号発生部17は
書込ウィンドウ信号WEの印加を受けて書込ウィンドウ
信号WEの立上りエッジを検出する。そして、計数及び
制御信号発生部17は検出された立上りエッジに基づい
て読取りリセット信号RRST及び読取りクロック信号
RCLKを発生する。発生した読取りリセット信号RR
ST及び読取りクロック信号RCLKは、FIFOメモ
リ16に貯蔵された伝送GCR信号の読み出しに用いら
れる。計数及び制御信号発生部17はFIFOメモリ1
6から伝送GCR信号を読み出し、GCR ROM18
を制御して基準GCR信号を読み出す(段階303)。
その後、計数及び制御信号発生部17は2つのGCR信
号間の相関性に基づいて伝送チャンネルの特性を検出す
る(段階305)。チャンネル特性の検出時、計数及び
制御信号発生部17は元の映像信号に対した伝送GC
R信号に入っているゴースト信号の時間遅延値を計算
し、計算された時間遅延値に基づいて遅延制御信号DC
TLを発生する。遅延制御信号DCTLは図5乃至図8
に関連して説明された可変遅延器41の制御に用いられ
る。段階305が完了すると、計数及び制御信号発生部
17は、検出されたチャンネル特性に基づいてゴースト
のある映像信号の前記チャンネル特性の逆特性を付与す
るための実際フィルタ係数を計算する(段階307)。
実際フィルタ係数の計算に使用できるアルゴリズムとし
ては、LMS(least mean square) アルゴリズムや、ゼ
ロ強制(zero forcing)アルゴリズムや、FFT(fast
fourier transform)アルゴリズム等がある。一方、実
際に用いられるフィルタは、通常8乃至10ビットで表
現されるフィルタ係数を使用する。このような理由で、
計数及び制御信号発生部17は、実際のフィルタ係数を
量子化した後、量子化された実際フィルタ係数に当該ス
ケールファクターSをかける(段階309)。段階30
9でかけられるスケールファクターSは上述したよう
に、互いに異なる大きさを有する各ゴースト毎に割り当
てることができる。計数及び制御信号発生部17は段階
309で得られた積算結果値に対応するCSD係数値を
係数貯蔵器20から読み出す。計数及び制御信号発生部
17はこのCSD係数値を用いて伝送GCR信号、即ち
FIFOメモリ16から供給されたGCR信号に入って
いるゴースト成分の除去動作を行う(段階311)。計
数及び制御信号発生部17はゴースト除去された伝送G
CR信号にその対応するリスケールファクター1/Sを
かけた後、積算結果による信号に残っている残留ゴース
トを予め設定された閾値と比較する(段階313)。段
階313の比較に使用される閾値は、ゴースト除去に使
用されるCSD係数値が実際フィルタ係数にスケールフ
ァクターSをかけた値に基づいて得られるという点を考
慮して設定することもできる。この場合、段階313で
閾値と比較される信号はCSD係数値を用いてフィルタ
リング、即ちゴースト除去された信号である。段階31
3において、残留ゴーストの大きさが閾値より小さくな
ければ、計数及び制御信号発生部17はスケールファク
ターSを予め設定された幅ΔSだけ増加させる(段階3
15)。そして、計数及び制御信号発生部17は新しい
スケールファクター(S+ΔS)を用いた段階309,
311,315のルーチンを繰り返し行う。そして、段
階313で残留ゴーストの大きさがしきい値より小さく
なると、計数及び制御信号発生部17はその時のCSD
係数値を表わすCSD係数信号CSC、及びスケールフ
ァクターの逆数であるリスケールファクター1/Sを表
わすリスケールファクター信号RSGをゴースト除去部
15へ供給する(段階317)。
【0017】計数及び制御信号発生部17が図4のフロ
ーチャートに従って動作する場合における図2の装置の
動作を説明する。この場合、図2の装置の動作は、計数
及び制御信号発生部17が段階405まで初めて行うと
きまでは、前記の段階305まで行う場合と同一であ
る。段階405が行われると、計数及び制御信号発生部
17は実フィルタ係数を計算し、計算された実フィルタ
係数に基づいてFIFOメモリ16から印加された伝送
GCR信号に入っているゴースト成分を除去するための
動作を行う(段階407)。段階409の遂行によっ
て、残留ゴーストの大きさが第1閾値より小さくないと
判断されると、計数及び制御信号発生部17はゴースト
除去された伝送GCR信号と基準GCR信号との相関性
に基づいてチャンネル特性を新しく検出し(段階40
5)、実フィルタ係数の更新及びゴースト除去動作を行
う(段階407)。その後、計数及び制御信号発生部1
7は残留ゴーストと第1閾値を再び比較する(段階40
9)。このような一連の過程を繰り返すことにより残留
ゴーストが第1閾値より小さくなると、即ち、最適の実
数形の実フィルタ係数が計算されると、計数及び制御信
号発生部17は最適の実数形フィルタ係数に予め設定さ
れたスケールファクターSをかける(段階411)。そ
して、計数及び制御信号発生部17は積算による結果値
に対応するCSD係数信号を係数貯蔵器20から読み出
して、FIFOメモリ16から供給された伝送GCR信
号に対するフィルタリングを行う(段階413)。段階
413によって得られたゴースト除去された伝送GCR
信号に残っている残留ゴーストの大きさが第2閾値より
小さくなければ、計数及び制御信号発生部17はスケー
ルファクターSを予め設定された幅ΔSだけ増加したス
ケールファクター(S+ΔS)に変え(段階417)、
段階611,613,615及び617のルーチンを繰
り返し行う。このようにルーチンを繰り返し行うことに
より、段階415で残留ゴーストが第2閾値より小さい
と判断されると、計数及び制御信号発生部17はその時
のCSD係数値を表わすCSD係数信号CSC、及びリ
スケールファクター1/Sを表わすリスケールファクタ
ー信号RSFをゴースト除去部15へ出力する(段階4
19)。
【0018】ゴースト除去部15は前記図3又は図4の
信号処理過程によって計数及び制御信号発生部17から
出力する遅延制御信号DCTL、CSD係数信号CS
C、及びリスケールファクター信号RSFに基づいてゴ
ーストのある映像信号に対するゴースト除去動作を行
う。このようなゴースト除去部15を構成するフィルタ
の2種の異なる形態の配列は、図5(A)及び(B)に
それぞれ示されている。図5(A)又は図5(B)の第
1フィルタ部31は、A/D変換器11からゴーストの
ある映像信号の印加を受け、元の映像信号より時間的に
先行したゴースト(preghoster)を除去し信号等化を行
う。図5(A)の第2フィルタ部35と図5(B)の第
3フィルタ部37は加算器33の出力の印加を受け、元
の映像信号より時間的に遅れたゴースト(postghoster)
を除去する機能を有するものであって、複数個のフィル
タセル(361 ,362 ,・・・,36M )から構成さ
れる。第2フィルタ部35を構成するフィルタセル(3
1 ,362 ,・・・,36M)は、図5(A)のよう
に、加算器33の出力の入力を受ける順次的な形態に配
列される。これに対して、第3フィルタ部37を構成す
るフィルタセル(361,362 ,・・・,36M
は、図5(B)に示すように、加算器38を通してフィ
ルタセル36の出力を積算した後、加算器33へ供給す
る形態に配列される。
【0019】第2フィルタ部35又は第3フィルタ部3
7を構成するフィルタセル(361,362 ,・・・,
36M )のそれぞれは、ゴーストの存る領域の信号のみ
をフィルタリングするように設計され、一つのフィルタ
セル36は一つのゴーストを除去するために用いられ
る。従って、フィルタセルの個数“M”は映像信号内に
入っているゴーストの個数によって決定される。即ち、
“M”はゴーストの大きさもしくはゴーストの占める範
囲によって決定される。図7はゴーストのある映像信号
のチャンネル特性を示す。図7において、A部分は最初
のフィルタセル361 を用いてフィルタリングする信号
領域、B部分は2番目のフィルタセル362 を用いてフ
ィルタリングする信号領域、そして、C部分は3番目の
フィルタセル363 を用いてフィルタリングする信号領
域をそれぞれ示す。互いに異なるフィルタセルを用いて
ゴーストのある信号をCSD係数を用いてフィルタリン
グするためには、上述したように、互いに異なるスケー
ルファクターをそれぞれのゴーストに付与する。従っ
て、スプレッドゴーストのように広い領域を有するゴー
ストを処理するためのフィルタセル36は、多数のCS
Dフィルタ42から構成される。前述した第1フィルタ
部31も多数のCSDフィルタ42を用いて映像信号を
フィルタリングするように設計することができる。この
場合の第1フィルタ部31は可変遅延器41が不要であ
り、CSDフィルタ42は‘タップ数N’が大きい値を
有するフィルタに設計される。第2フィルタ部35及び
第3フィルタ部37に入っているフィルタセル(3
1 ,362 ,・・・,36M )のそれぞれの構成は、
図6(A)又は図6(B)に示す。
【0020】図6(A)及び図6(B)は“L=2”の
場合の一つのフィルタセル36の構成をそれぞれ示す。
図6(A)又は図6(B)のフィルタセル36は、可変
遅延器41、N個のタップを有するCSDフィルタ4
2、及び適応的リスケール増幅器47から構成される。
図6(A)のCSDフィルタ42は可変遅延器41から
出力信号を遅延させるように構成され、図6(B)のC
SDフィルタ42は加算器45の出力信号を遅延させる
ように構成された。
【0021】ゴースト除去部15は印加された遅延制御
信号DCTLを用いてゴーストのある映像信号を遅延さ
せるための遅延値を発生し、この遅延値のそれぞれを当
該可変遅延器41へ供給する。可変遅延器41は遅延制
御信号DCTLに基づいて得られた当該遅延値によって
入力データを遅延させて出力する。CSDフィルタ42
はCSD係数値(CSC1 ,CSC2 ,・・・,CSC
N )のいずれかの印加を受ける積算器(44(1),4
4(2),・・・,44(N))、信号遅延のための遅
延器43及び加算器(45(1),45(2),・・
・,45(N))を備える。各積算器44は可変遅延器
41又は遅延器43の出力信号の印加を受け、CSD係
数CSCの値に基づいてけた移動させて出力するバレル
シフタ441,442と、バレルシフタ441,442
の出力データを加算もしくは減算して出力する加/減算
器443を備える。積算器(44(1),44(2),
・・・,44(N))のそれぞれは、互いに異なるCS
D係数値に基づいてゴーストのある映像信号を処理す
る。前記積算器434は計数及び制御信号発生部17か
ら印加されるCSD係数信号CSCに基づいて積算を行
う。この積算の遂行のため、バレルシフタ441,44
2は貯蔵していたデータをCSD係数値に応じてけた移
動させ、加/減算器443はバレルシフタ441,44
2の出力データをCSD係数の“0”以外のディジット
によって加算又は減算する。より詳しくは、可変遅延器
41または遅延器43(1),43(2),・・・,ま
たは43(N−1)からのゴーストが有る映像データが
積算器44(1)に入力されれば、バレルシフタ441
はCSD係数を構成する一つの“0”以外のディジット
が持つ(けた値−1)だけ入力映像データをけた移動さ
せてバレルシフタ442は他の一つの“0”以外のディ
ジットが有る(けた値−1)だけ入力映像データをけた
移動させる。加/減算器443はバレルシフタ441及
び442からの出力する二つのデータを、CSD係数を
構成する“0”以外のディジットによって加算または減
算する。即ち、“0”以外のディジットが−1の場合、
加/減算器443はバレルシフタ441(または44
2)から出力されるデータの2の補数(2’s com
plement)を他のバレルシフタ442(または4
41)から出力されるデータに加算する。フィルタセル
(361 ,362 ,・・・,36M)が図5(A)のよ
うに配列された場合、加算器33の出力はフィルタセル
361 内の可変遅延器41へ入力され、フィルタセル3
1 内の積算器(44(1),44(2),・・・,4
4(N))により処理されていないデータは、フィルタ
セル362 内の可変遅延器へ供給される。フィルタセル
361内の適応的リスケール増幅器47の出力データ
は、フィルタセル362 内の一番目の加算器45(1)
へ印加され、フィルタセル36M の適応的リスケール増
幅器47から出力するデータは、加算器33へ印加され
る。そして、フィルタセル361 の一番目の加算器45
(1)は積算器44(1)の出力データに値“0”を加
えて出力する。フィルタセル(361 ,362 ,・・
・,36M )が図5(B)のように配列された場合、各
フィルタセル36内の可変遅延器41は加算器33の出
力データの印加を受け、一番目の加算器45(1)は積
算器44(1)の出力データに値“0”を加えて出力す
る。そして、適応的リスケール増幅器47はその後端の
加算器38へデータを出力する。
【0022】適応的リスケール増幅器47は、リスケー
ルファクター信号RSFから得られたリスケールファク
ター1/Sに応じて入力データを増幅て出力する。適
応的リスケール増幅器47のハードウェア的な構成は、
スケールファクターの最大値とスケールファクター間の
幅により制限される。スケールファクター間の幅を小さ
くすればするほど最適のCSD係数が得られるが、計算
量が多くなり、適応的リスケール増幅器47のハードウ
ェアが複雑になる。このハードウェアの複雑性を低減さ
せるための一つの方法は、リスケールファクターの値に
よって加算器45の出力データをシフトさせる形態で構
成することにより、適応的リスケール増幅器47をシフ
トレジストで簡単に具現することである。この場合のシ
フティングは十進数0.25,0.4,1,2,4,
8,16,32等に該当するけた値間でなされる。前記
適応的リスケール増幅器47によって実数形フィルタ係
数がCSD係数に変換されるとき、挿入された利得であ
るスケールファクターSが除去される。従って、実数で
実現されるフィルタ係数のCSD係数への変換時に発生
する量子化エラーを低減することができる。
【0023】ゴースト除去部15によってゴースト除去
された映像信号は、D/A変換器21及びマルチプレク
サ14へ出力される。計数及び制御信号発生部17は、
ゴースト除去部15からマルチプレクサ14へ供給され
る映像信号がFIFOメモリ16へ供給されるようマル
チプレクサ14を制御する。その後、計数及び制御信号
発生部17はFIFOメモリ16に貯蔵されたゴースト
の除去された伝送GCR信号とGCR ROM18に貯
蔵された基準GCR信号間の相関性に基づいて伝送チャ
ンネルの特性が変動したかどうかを引き続き点検する。
伝送チャンネルの特性が変更されなかったら、計数及び
制御信号発生部17は前記動作を引き続きしながらチャ
ンネル状態を検査する。この場合、ゴースト除去部15
へ供給されるCSD係数信号CSC及びリスケールファ
クター信号RSFは、前記図3又は図4のフローチャー
トに従って生成したものである。伝送チャンネルの特性
が変動した場合、計数及び制御信号発生部17はマルチ
プレクサ14がA/D変換器11から供給される信号を
FIFOメモリ16へ供給するようマルチプレクサ14
を制御し、前記図3又は図4のフローチャートに従って
CSD係数信号CSC及びリスケールファクター信号R
SFを新たに生成する。そして、ゴースト除去部15は
新たに生成されたCSD係数信号CSC及びリスケール
ファクター信号RSFによってゴースト除去動作を行
う。
【0024】標準NTSC信号の場合、A/D変換器1
1、D/A変換器21、ゴースト除去部15内のフィル
タセル36で処理される信号、書込ウィンドウ信号W
E、FIFOメモリ16の書込動作関連信号等は、4f
SC(fSCは色副搬送波の周波数)のクロックを利用し、
計数及び制御信号発生部17、GCR ROM18、R
AM19等は4fSCとは異なる周波数のクロックを使用
する。これは計数及び制御信号発生部17のシステムク
ロックが一般的に4fSCより小さいからである。ゴース
ト除去部15内のフィルタによる時間遅延のためにA/
D変換器11から出力される映像信号入っているGC
R信号区間より時間的に先立っている。従って、計数及
び制御信号発生部17は映像信号のチャンネル特性が変
更される場合、A/D変換器11から出力される映像信
号内のGCR信号を正確に検出し得るように、FIFO
メモリ16の制御信号を再調整する。要するに、ゴース
ト除去部15が計数及び制御信号発生部17によって発
生したCSD係数とリスケールファクター1/Sを使用
してゴーストを除去し、計数及び制御信号発生部17が
FIFOメモリ16から読み出した伝送GCR信号に基
づいてチャンネル特性の変動を検査し、チャンネル特性
が変動した場合、計数及び制御信号発生部17が新たな
CSD係数とリスケールファクター1/Sを計算する過
程は、図2の装置がゴースト除去動作を行う間繰り返し
行われる。
【0025】前記実施例では、残留ゴーストと閾値との
比較に基づいてCSD係数を決定したが、予め設定され
たスケールファクターの範囲内で残留ゴーストが最小と
なる最適のスケールファクターの値を用いてCSD係数
を決定することも可能である。L=2、M=8の場合の
本発明のゴースト除去器は、8ビットの実数形フィルタ
係数を使用する場合とほぼ同一のゴースト除去性能を示
し、Mの値が大きくなればなるほどより良いゴースト除
去機能を示した。
【0026】
【発明の効果】前記本発明のゴースト除去装置は、CS
Dコードをフィルタ係数として用いて映像信号からゴー
ストを除去することにより、フィルタ係数をそのまま使
用する従来のゴースト除去器より少ない容量を有する積
算器を使用しても少なくとも従来の場合と同様のゴース
ト除去性能を発揮することができる。そして、それぞれ
のゴースト毎にスケールファクターを対応させて各ゴー
スト毎に別のフィルタリング処理を行うことにより、各
ゴーストに対して最適のフィルタリングが可能であると
いう効果を奏する。前記本発明の装置は総連合(Grand
alliance)HDTV方式である8レベル残留側波帯伝送
方式のように訓練シーケンスを有するシステムの等化器
にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CSD(Canonical Signed Digit)係数の分布
を示す図である。
【図2】本発明の一実施例によるCSD係数をフィルタ
係数として用いるゴースト除去装置を示すブロック図で
ある。
【図3】計数及び制御信号発生部の動作を説明するため
のそれぞれのフローチャートである。
【図4】計数及び制御信号発生部の動作を説明するため
のそれぞれのフローチャートである。
【図5】ゴースト除去部を構成する互いに異なる2種の
フィルタ配列を示す図である。
【図6】フィルタセルの互いに異なる2種の構成を示す
図である。
【図7】ゴーストのある映像信号のチャンネル特性を示
す図である。
【符号の説明】
12 同期及びフィールド識別子分離器 13 ウィンドウパルス発生器 15 ゴースト除去部 16 FIFOメモリ 17 計数及び制御信号発生部 20 係数貯蔵器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−293810(JP,A) 特開 昭64−71210(JP,A) 特開 平1−151830(JP,A) 特開 平4−88754(JP,A) 特開 昭56−147573(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴーストのある映像信号を受信するため
    の入力端と、 前記入力端を通して受信された映像信号から伝送された
    ゴースト除去基準信号を分離し、分離されたゴースト除
    去基準信号を貯蔵する分離及び貯蔵手段と、 基準となるゴースト除去基準信号を貯蔵し、予め設定さ
    れたスケールファクターを使用して、検出されたチャン
    ネル特性による実フィルタ係数値をCSDコードで表現
    されるCSDフィルタ係数値に変更させた複数個のCS
    Dフィルタ係数値を貯蔵し、前記分離及び貯蔵手段から
    印加されるゴースト除去基準信号及び前記基準となるゴ
    ースト除去基準信号の相関性に基づき映像信号が伝送さ
    れるチャンネル特性を検出し、検出されたチャンネル特
    性による実フィルタ係数値のそれぞれに予め設定された
    スケールファクターをかけた結果の値それぞれに一番近
    似値を有し、相対的に分布密度の高い領域内に存在する
    小さい値のCSDフィルタ係数値を前記複数個のCSD
    フィルタ係数値から読みだし、読み出されたCSDフィ
    ルタ係数値を表わすCSD係数信号を出力する制御手段
    と、 前記制御手段によって発生したCSDフィルタ係数値に
    応じて入力映像信号をフィルタリングする複数個のCS
    Dフィルタと、前記各CSDフィルタから出力される信
    号を、そのCSDフィルタへ供給されるCSDフィルタ
    係数値の生成に使用された前記制御手段から供給される
    スケールファクター値の逆数であるリスケールファクタ
    ー値に応じてシフトさせて出力するシフタで構成された
    リスケール増幅器を含むフィルタ手段と、 前記入力端を通して受信される映像信号と前記フィルタ
    手段から出力されるゴースト除去された映像信号の入力
    を受けて、このうち一つを前記制御手段の制御によって
    前記分離及び貯蔵手段へ供給し、以前に検出されたチャ
    ンネル特性が変動した場合、前記入力端を通して受信さ
    れるゴーストのある映像信号が前記分離及び貯蔵手段へ
    供給されるように前記制御手段により制御されるマルチ
    プレクサとを含むことを特徴とするゴースト除去装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ手段の各CSDフィルタ
    は、 印加されるCSDフィルタ係数値の各けた値に応じて入
    力映像信号に対するCSDフィルタ係数値のけた移動、
    加算、又は2の補数に対する加算をそれぞれ行う複数個
    の積算器を含み、 前記各積算器は、CSDフィルタ係数値が“0”以外の
    二つのディジットを使用して表現される場合、 CSDフィルタ係数値内の一つの“0”以外のディジッ
    トが持つ(けた値−1)だけ入力映像データをけた移動
    させる第1バレルシフタと、 前記CSDフィルタ係数値内の他の一つの“0”以外の
    ディジットが持つ(けた値−1)だけ入力映像データを
    けた移動させる第2バレルシフタと、 前記第1及び第2バレルシフタから出力する二つのデー
    タを前記CSDフィルタ係数値の“0”以外のディジッ
    トの値が“1”であると加算し、“0”以外のディジッ
    トの値が“−1”であると減算する加/減算器とを含む
    ことを特徴とする請求項1記載のゴースト除去装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ手段は、CSDフィルタの
    前端に位置し、印加される時間遅延値だけ入力映像信号
    を遅延させてCSDフィルタへ供給する可変遅延器をさ
    らに含み、 制御手段は、元の映像信号に対する伝送GCR信号に入
    っているゴースト信号の時間遅延値を計算して該当CS
    Dフィルタへ供給する機能をさらに備えることを特徴と
    する請求項1記載のゴースト除去装置。
  4. 【請求項4】 受信されるゴーストのある映像信号のた
    めのゴースト除去方法において、チャンネル特性による
    実フィルタ係数値のそれぞれに対応し、CSDコード形
    態のCSDフィルタ係数値、及び基準となるゴースト除
    去基準信号を貯蔵する段階(a)と、 受信されたゴーストのある映像信号から伝送されたゴー
    スト除去基準信号を分離し、分離された伝送のゴースト
    除去基準信号を貯蔵する段階(b)と、 貯蔵されたゴースト除去基準信号と基準になるゴースト
    除去基準信号とを読み出す段階(c)と、 伝送されたゴースト除去基準信号と基準になるゴースト
    除去基準信号に基づいて伝送チャンネルの特性を検出す
    る段階(d1)と、 検出された伝送チャンネル特性による実フィルタ係数値
    を計算する段階(d2)と、 計算された実フィルタ係数値と予め設定された値のスケ
    ールファクターの積算結果に対応するCSDフィルタ係
    数値を使用し、段階(c)で読み出された伝送されたゴ
    ースト除去基準信号に入っているゴーストを除去する段
    階(d3)と、 前記段階(d3)でゴースト除去されたゴースト除去基
    準信号に残っている残留ゴーストの値が予め設定された
    第1閾値より小さくなるまで、前記スケールファクター
    の値を可変させ、ゴースト除去されたゴースト除去基準
    信号と基準のゴースト除去基準信号との相関性に基づい
    て得られた実フィルタ係数値とその値が可変されたスケ
    ールファクターによるCSDフィルタ係数値に基づい
    て、ゴースト除去されたゴースト除去基準信号に対する
    ゴースト除去動作を繰り返し行う段階(d4)とを含む
    段階(d)と、 前記受信されるゴーストが有る映像信号のデータを前記
    最適のCSDフィルタ係数値内の各ディジットによって
    けた移動、けた移動及び加算、けた移動及び2の補数の
    加算を行う段階を含み、段階(d)で決定された最適の
    CSDフィルタ係数値に基づいて受信されるゴーストの
    ある映像信号に対するゴースト除去動作を行う段階
    (e)と、 映像信号に入っているゴースト除去基準信号ごとに対応
    する伝送チャンネルの特性を検出する段階(f)と、 前記段階(f)で検出された伝送チャンネルの特性が変
    動したかどうか判断する段階(g)と、 前記段階(g)で伝送チャンネルの特性が変動したと判
    断されると、前記段階(c)以後の段階を再び行う段階
    (h)とを含むことを特徴とするゴースト除去方法。
  5. 【請求項5】 前記段階(d2)で計算された実フィル
    タ係数値を使用して、段階(c)で読み出された伝送さ
    れたゴースト除去基準信号に入っているゴーストを除去
    する段階(da1)と、 段階(da1)でゴースト除去されたゴースト除去基準
    信号に残っている残留ゴースト信号の値が予め設定され
    た第2閾値より小さくなるまで、前記段階(da1)で
    ゴースト除去されたゴースト除去基準信号と基準のゴー
    スト除去基準信号間の相関性に基づいて得られた実フィ
    ルタ係数値を使用して、ゴースト除去されたゴースト除
    去基準信号に対するゴースト除去動作を繰り返し行う段
    階(da2)とをさらに含むことを特徴とする請求項4
    記載のゴースト除去方法。
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