JP3097691B2 - くし形フィルタ装置 - Google Patents

くし形フィルタ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR等のくし形
フィルタ処理に関し、テープ再生時等において、無信号
部分から通常の信号再生に切り替わるときの処理動作の
立ち上がりを良くするくし形フィルタ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、8mmビデオでは広帯域とす
るために映像信号におけるクロマ信号と輝度信号を分離
して独立に処理することが行なわれており、それぞれの
処理の中には、くし形フィルタ処理が含まれている。図
7はクロマ信号処理における従来例のくし形フィルタ装
置のくし形フィルタブロックを示し、図8は輝度信号処
理における従来例のくし形フィルタ装置のくし形フィル
タブロックを示している。
【0003】図7において、1はディレー(遅延)素
子、2は可変利得増幅器(VCA)、3はクランプ回
路、4はAGC検波器、5は擬似シンク発生回路、6は
ミックス回路である。クロマ信号をくし形フィルタ処理
する場合、ディレー素子1が必要であり、このディレー
素子1にはゲインロスがあるため、ディレー素子1を通
らない本信号とゲインを合せるレベル管理が必要になっ
ている。ところで、色信号は輝度信号のようにはシンク
(同期信号)を含まないので、ミックス回路6により擬
似シンク発生回路5の擬似シンクを色信号に挿入し、こ
れをディレー素子1に入力することにより、AGC(オ
ート ゲイン コントロール)を働かせることで、レベル
管理を行っている。このレベル管理は、VCA2による
増幅度の制御とクランプ回路3のクランプで行われ、V
CA2は、クランプ回路3からの次段への出力信号とミ
ックス回路6からの信号とを入力とするAGC検波器4
の出力(制御電圧)を、その制御入力端子に接続して制御
されている。このAGC検波器4の出力には、擬似シン
クの周期以上にわたって制御電圧を維持するコンデンサ
1がグランドとの間に接続されている。クランプ回路
3を動作させるクランプパルスは、図示しないI/O
(入出力)ブロックでコンポジットシンクから作成さ
れ、このクランプパルスに同期して擬似シンク発生回路
5で上記擬似シンクが発生される。
【0004】図8において、11は1Hのディレー素
子、12はVCA、13はクランプ回路、14はAGC
検波器、15はスチル再生時に1フィールド毎に次段へ
の出力信号をディレー素子1側と本信号(輝度信号)側
に切り替えるスイッチである。輝度信号のくし形フィル
タブロックにおいても、本信号とディレー素子11を通
した信号とのゲインを合わせるために、図7と同様にデ
ィレー素子11側にVCA12を入れてレベル管理を行
っている。輝度信号はディレー素子11とAGC検波器
14に入力され、ディレー素子11の遅延出力は、VC
A12,クランプ回路13を通してスイッチ15の一方
に入力されるとともに、AGC検波器14へ入力されて
いる。このAGC検波器14の出力は、VCA12の制
御電圧として、その制御入力端子へ接続されている。そ
のディレー素子11側(以下ディレー側と記す)の信号
を用いて、8mm3ヘッド機の標準再生(SP)モードに
おけるスチル再生では、ダッシュチャンヘッドのチェン
ジングパルスを使用し、1フィールド毎にディレー側の
信号と本信号とを再生している。AGC検波器14の出
力には、輝度信号に含まれるシンクの周期の間、制御電
圧を保持するために、コンデンサC2がグランドとの間
に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術におけるくし形フィルタ装置のくし形フィルタ
ブロックは、それぞれ以下のような問題点を有してい
た。
【0006】(1)図7のクロマ信号処理におけるくし
形フィルタブロックにおいて、色信号に挿入する擬似シ
ンクは、I/Oブロックでコンポジットシンクから作成
しているので、コンポジットシンクの出ない未記録テー
プ部分や無信号(DC記録)テープ部分の再生時には、
擬似シンクが挿入されず、VCA2がフルゲインになっ
て、信号レベルが大幅にズレてしまう。これは、AGC
検波器4からのVCAの制御電圧が本来の動作電圧から
ズレるために起る。ところで、AGC検波器4の出力に
は大きい容量のコンデンサC1が接続されているため
に、時定数が長くなり、AGC検波器4の立ち上がりが
遅くなって、動作が安定するまで長い時間を要する。従
って、上記の無信号等の再生状態から通常信号(カラー
バー等)の再生状態に切り替わった場合、AGC検波器
4はフルゲインの制御状態から立ち上がるので色信号に
AGCが働くまでに長い時間がかかり、この間、画が乱
れてしまう結果となっていた。
【0007】(2)図8の輝度信号処理におけるくし形
フィルタブロックでは、未記録テープ部分や無信号テー
プ部分の再生時において、クランプパルスがホールドさ
れていると、クランプパルスが送出されず、クランプ回
路13が正しく働らかないため、AGC検波器14の動
作にミスが生じ、VCA12がフルゲインとなる。とこ
ろで、AGC検波器14の場合も、その出力に大きなコ
ンデンサC2が接続されていて、動作が安定するまで長
い時間がかかる。このため、上記の無信号テープ部分等
の再生状態に通常信号が入ってきても、AGC動作の立
ち上がりがフルゲインからなので遅くなり、ディレー側
信号の正常レベルへの立ち上がりが遅くなる。従って、
上記通常信号の再生に切り替わった直後にスチル再生状
態にすると、ディレー側信号が立ち上がっていないの
で、画が乱れる結果となっていた。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するために創
案されたもので、未記録テープ部分や無信号テープ部分
の再生状態から、通常信号の再生に切り替わった場合に
画の乱れ等が発生しないようにするくし形フィルタ装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のくし形フィルタ装置の構成は、信号を所定
時間遅延させる遅延素子と、この遅延素子の出力に対す
る増幅度を制御可能な可変利得増幅器と、この可変利得
増幅器の出力を入力して上記遅延素子の出力にAGCを
かけるための該可変利得増幅器の制御信号を出力するA
GC検波器と、上記可変利得増幅器の増幅度を保持する
ための電圧を出力する電圧保持手段と、上記可変利得増
幅器の制御入力端子に接続し制御により上記制御信号を
上記電圧保持手段の電圧にホールドするスイッチ手段と
を具備し、上記スイッチ手段は、信号の有無を検出する
無信号検出回路であって、所定幅以上の信号のその所定
幅よりも幅狭な信号に対し所定値以下の波高値で出力す
る積分手段と、この積分手段の出力を上記所定値を超え
るしきい値で比較するコンパレータと、上記コンパレー
タの出力を上記所定幅以上の信号の信号間隔以上にわた
って保持する出力保持手段とを具備した無信号検出回路
の、上記出力保持手段の保持出力が無いことを示す検出
出力で制御されることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】本発明では、くし形フィルタ装置の遅延素
子出力にAGCをかけるための可変利得増幅器の増幅度
を制御する制御信号を、電圧保持手段の電圧にスイッチ
手段で抑えられるようにし、このスイッチ手段の制御
を、くし形フィルタ装置に入力する信号の無信号を検出
した検出出力によって行い、無信号検出時において可変
利得増幅器の増幅度を通常の信号時の増幅度近くに保持
することにより、無信号部分の処理から通常信号の処理
に切り替わるときのくし形フィルタ処理の立ち上がりを
良くする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】〈くし形フィルタブロックの一実施形態例
(図1)〉図1は本発明のくし形フィルタブロックの一
実施形態例を示すブロック図である。本実施形態例は、
VTRのクロマ信号処理において用いられる場合を例と
するものであって、図7の従来例を改善する例である。
図1において、図7と同等の部材には同一の番号を付し
てある。1はディレー(遅延)素子、2はディレー素子
のゲインロスを補償して本信号(ディレー素子1を通ら
ない色信号)とゲインを合せるためのVCA(可変利得
増幅器)、3はVCA2の出力をクランプし次段への出
力信号とするクランプ回路、4はこの出力信号と本信号
とを入力しVCA2の増幅度を制御してディレー素子1
の出力にAGCをかけるAGC検波器、5は擬似シンク
発生回路、6は本来シンクを含んでいない色信号に擬似
シンク発生回路5で発生した擬似シンクを挿入するため
のミックス回路である。この擬似シンクは、クランプ回
路3で使用するクランプパルスをもとに発生され、その
クランプパルスは図示しないI/Oブロックでコンポジ
ットシンクより作成される。ミックス回路6の出力は、
上記したディレー素子1とAGC検波器4へ入力され
る。
【0015】AGC検波器4の出力は制御電圧としてV
CA2の制御入力端子へ接続されるとともに、擬似シン
クの周期以上にわたって、制御電圧を維持するためにコ
ンデンサC1をグランドGNDとの間に接続する。本実
施形態例においては、このように接続されたAGC検波
器4の出力とグランドGNDとの間にスイッチ7を介し
て定電圧源8を接続可能にする。この定電圧源8の電位
1は、ほぼ、通常信号再生時の動作電圧と同じ電位に
設定する。このスイッチ7は、未記録テープ部分やDC
(直流)記録(無信号)テープ部分の再生時にオンに制
御されるように構成する。
【0016】このように構成したくし形フィルタブロッ
クにおいて、未記録テープ部分や無信号テープ部分の再
生時には、スイッチ7がオンに制御される結果、AGC
検波器4の出力が強制的に定電圧源8の電位V1にホー
ルドされる。従って、VCA2の制御電圧はほぼ通常信
号での動作電圧に保持されて、VCA2の増幅度はその
通常信号再生時の増幅度とほぼ同じに保持される。ここ
で、未記録テープ部分や無信号テープ部分の再生状態か
ら、通常信号(カラーバー等)の再生に切り替わった場
合、通常信号再生時とほぼ同じ増幅度からAGC検波器
4等が立ち上がるため、スイッチ7がオフとなってから
出力されるAGC検波器4の制御信号とそれ以前の電位
1との間の差が少なくなり、色信号の立ち上がりが早
まる。
【0017】〈くし形フィルタブロックの他の実施形態
例(図2)〉図2は本発明のくし形フィルタブロックの
他の実施形態例を示すブロック図である。本実施形態例
は、VTRの輝度信号処理において用いられる場合を例
とするものであって、図8の従来例を改善する例であ
る。図2において、図8と同等の部材には同一の番号を
付してある。11は1Hのディレー素子、12はディレ
ー素子11のゲインロスを補償して本信号(ディレー素
子11を通らない輝度信号)とゲインを合せるためのV
CA、13はVCA12の出力をクランプしディレー側
の信号(ディレー素子11側の信号)とするクランプ回
路、14はこのディレー側の信号と本信号とを入力して
VCA12の増幅度を制御しディレー側の信号にAGC
をかけるAGC検波器、15はスチル再生時において1
フィールド毎に次段への出力信号をディレー側の信号と
本信号(輝度信号)に切り替えるスイッチである。
【0018】輝度信号はディレー素子11とAGC検波
器14に入力され、ディレー素子11の遅延出力はVC
A12,クランプ回路13を通してスイッチ15の一方
に入力されるとともにAGC検波器14へ入力される。
このAGC検波器14の出力はVCA12の制御電圧と
して、その制御入力端子へ接続される。そのディレー側
の信号を用いて、8mm3ヘッド機の標準再生(SP)
モードにおけるスチル再生では、ダッシュチャンヘッド
のチェンジングパルスを使用し、1フィールド毎にディ
レー側の信号と本信号とを再生する。AGC検波器14
の出力には、輝度信号に含まれるシンクの周期の間、制
御電圧を維持するために、コンデンサC 2をグランドG
NDとの間に接続する。本実施形態例においても、この
ように接続されたAGC検波器14の出力とグランドG
NDとの間にスイッチ17を介して定電圧源18を接続
可能にする。この定電圧源18の電位V2は、ほぼ、通
常信号再生時の動作電圧と同じ電位に設定する。このス
イッチ17は、未記録テープ部分やDC(直流)記録
(無信号)テープ部分の再生時にオンに制御されるよう
に構成する。
【0019】このように構成したくし形フィルタブロッ
クにおいて、未記録テープ部分や無信号テープ部分の再
生時には、スイッチ17がオンに制御される結果、AG
C検波器14の出力が強制的に定電圧源18の電位V2
にホールドされる。従って、VCA12の制御電圧はほ
ぼ通常信号での動作電圧に保持されて、VCA12の増
幅度はその通常信号再生時の増幅度とほぼ同じに保持さ
れる。ここで、未記録テープ部分や無信号テープ部分の
再生状態から、通常信号(カラーバー等)のスチル再生
に切り替わった場合、通常信号再生時とほぼ同じ増幅度
からAGC検波器14等が立ち上がるため、スイッチ1
7がオフとなってから出力されるAGC検波器14の制
御信号とそれ以前の電位V2との間の差が少なくなり、
ディレー側の信号の立ち上がりが早まり、スイッチ15
が本信号側(ノーマル)からディレー側に切り替わって
も、画の乱れを防止することができる。
【0020】〈無信号検出回路の一実施形態例(図3,
図4,図5,図6)〉図3は、本発明のくし形フィルタ
装置に用いる無信号検出回路の一実施形態例を示すブロ
ック図である。本実施形態例は、未記録テープ部分やD
C記録(無信号)テープ部分の再生と通常信号の再生と
を判別し、その未記録テープ部分等の再生を検出する場
合を例とする。本実施形態例は、3つのコンパレータ2
1,22,23を直列に接続し、第1のコンパレータ2
1と第2のコンパレータ22の間(B点)に、積分手段
として一端をグランドGNDに接続した並列接続のコン
デンサC3と電流源I1とを接続して構成する。第1のコ
ンパレータ21にはスレシュホールドレベルV1を与え
る電圧源24を比較電圧入力に接続し、第2のコンパレ
ータ22にはスレシュホールドレベルV2を与える電圧
源25を比較電圧入力に接続し、第3のコンパレータ2
3にはスレシュホールドレベルV3を与える電圧源26
を比較電圧入力に接続する。さらに第2のコンパレータ
22と第3のコンパレータ23の間(C点)には、所定
の期間、出力を所定レベル以上に維持するために、コン
デンサC4をグランドGNDとの間に接続する。コンパ
レータ21の入力点(A点)にはコンポジットシンクを
接続し、コンパレータ23の出力点D(D点)から無信
号の検出出力を得る。この検出出力は、ローレベル
(L)が無信号状態(コンポジットシンク無し)の検出
出力であり、通常信号(コンポジットシンク有り)が入
力されるとハイレベル(H)となる。この検出出力を利
用することにより、前述した図1のくし形フィルタブロ
ックの一実施形態例におけるスイッチ7および図2のく
し形フィルタブロックの他の実施形態例におけるスイッ
チ17をオンに制御することができる。
【0021】以上のように構成した無信号検出回路の実
施形態例の動作および作用を述べる。図4(a),
(b),(c)および図5,図6はそのための説明図であ
る。図4(a),(b),(c)は図3における各入出点
の電位関係の説明図であり、図5,図6は長いスパンで
の動作波形図である。
【0022】図4において、(a)は第1のコンパレー
タ21に入力されるコンポジットシンクがV(垂直)シ
ンクのないH(水平)シンクの連続信号であると仮定し
た場合の動作を示し、(b)はVシンクの区間の動作を
示し、(c)は未記録テープ再生時にランダムに発生す
るノイズが入力された場合の動作を示し、各A,B,
C,Dは図3のA,B,C,Dの各点の波形または電位
を示している。コンパレータ21は、コンポジットシン
クを検出できるようにスレシュホールドレベルV 1が設
定され、その検出出力によってコンデンサC3を充電す
る。一方、電流源I 1はコンパレータ21の検出出力が
なくなると、コンデンサC3を放電する。(a)−Aに示
すHシンク幅は5μSであり、(c)−Aに示すノイズ
幅も同程度以下である。このため、B点では充電時間が
短く、その電位は低い。(b)−Aに示すVシンク幅は
32μSであり、充電時間が長いため、(b)−Bに示
すように充放電電圧は高い電位の三角波になる。ここ
で、第2のコンパレータ22のスレシュホールドレベル
2を(b)−Bの場合だけ検出し、(a)−B,(c)−
Bは検出しない値に設定すれば、C点では(b)の場合
のみコンデンサC4を充電し、第3のコンパレータ23
のスレシュホールドレベルV3と比較されてD点にハイ
レベル(H)が出力される。それ以外の(a),(b)
ではB点の電位がスレシュホールドレベルV2より低い
ため、C点でもスレシュホールドレベルV3より低くな
り、D点はローレベル(L)となる。
【0023】図5に示すように、通常信号ではコンポジ
ットシンクのVシンクパルスがA点に一定周期で連続的
に入力され、C点の電位はコンデンサC4の作用により
常にV3の電位より高くなるので、D点がハイレベルの
間は通常信号再生と判別することができる。即ち、コン
デンサC4とコンパレータ23は、Vシンクの周期以上
にわたって検出出力を保持する手段となっている。一
方、未記録テープ部分等の再生においては、コンポジッ
トシンクには幅狭のパルスがランダムに出て来るが、幅
狭であるためにB点の電位はスレシュホールドレベルV
2よりも低くなるので、D点の検出出力はローレベル
(L)となる。即ち、通常信号再生の場合、コンパレー
タ23の検出出力はH(逆論理にするとL)、未記録テ
ープ等の再生の場合、コンパレータ23の検出出力は無
信号を示すL(逆論理ではH)となる。従って、このコ
ンパレータ23の検出出力を用い、その検出出力がL
(逆論理ではH)のとき(無信号検出のとき)に図1の
スイッチ7および図2のスイッチ17をオンに制御する
ことにより、未記録テープ部分等の再生時に、各VCA
2,12の制御電圧をホールドすることが可能になり、
前述したように画の立ち上がりを早くしたり、画の乱れ
を防止したりすることができる。本実施形態例の無信号
検出回路は、コンデンサC3,C4を小さく抑えることが
でき、ICに内蔵可能になるとともに、外付け部品を減
らすことができる。
【0024】なお、2ヘッド機の変速再生モードのよう
に、1フレーム毎にVシンクが抜ける場合には、図6に
示すようにコンパレータ23のスレシュホールドレベル
3を低く設定することにより対応することが可能であ
る。このように、本発明はその主旨に沿って種々に応用
され、種々の実施形態を取り得るものである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
くし形フィルタ装置によれば、未記録テープ部分や無信
号テープ部分の再生時にAGCをかける際の可変利得増
幅器の制御電圧をほぼ通常信号再生時の制御電圧にホー
ルドするようにしたので、未記録テープ部分や無信号テ
ープ部分の再生から通常信号再生に切り替わったときの
色信号の立ち上がりを良くすることができる。また、上
記においてスチル再生に切り替ったときの画の乱れを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のくし形フィルタブロックの一実施形態
例を示すブロック図である。
【図2】本発明のくし形フィルタブロックの他の実施形
態例を示すブロック図である。
【図3】本発明のくし形フィルタ装置に用いる無信号検
出回路の一実施形態例を示すブロック図である。
【図4】(a),(b),(c)は上記無信号検出回路の
動作および作用の説明図(その1)である。
【図5】上記無信号検出回路の動作および作用の説明図
(その2)である。
【図6】上記無信号検出回路の動作および作用の説明図
(その3)である。
【図7】くし形フィルタブロックの従来例の説明図であ
る。
【図8】くし形フィルタブロックの他の従来例の説明図
である。
【符号の説明】
1,11…ディレー素子 2,12…VCA 3,13…クランプ回路 4,14…AGC検波器 7,17…スイッチ 8,18…定電圧源 21,22,23…コンパレータ 24,25,26…電圧源 C1,C2,C3,C4…コンデンサ I1…電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−164398(JP,A) 実開 昭59−72074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/79 - 9/898 H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/14 - 5/217 G11B 20/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を所定時間遅延させる遅延素子と、 この遅延素子の出力に対する増幅度を制御可能な可変利
    得増幅器と、 この可変利得増幅器の出力を入力して上記遅延素子の出
    力にAGCをかけるための該可変利得増幅器の制御信号
    を出力するAGC検波器と、 上記可変利得増幅器の増幅度を保持するための電圧を出
    力する電圧保持手段と、 上記可変利得増幅器の制御入力端子に接続し制御により
    上記制御信号を上記電圧保持手段の電圧にホールドする
    スイッチ手段とを具備し、 上記スイッチ手段は、 信号の有無を検出する無信号検出回路であって、所定幅
    以上の信号のその所定幅よりも幅狭な信号に対し所定値
    以下の波高値で出力する積分手段と、この積分手段の出
    力を上記所定値を超えるしきい値で比較するコンパレー
    タと、上記コンパレータの出力を上記所定幅以上の信号
    の信号間隔以上にわたって保持する出力保持手段とを具
    備した無信号検出回路の、上記出力保持手段の保持出力
    が無いことを示す検出出力で制御されることを特徴とす
    くし形フィルタ装置。
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