JP3097636B2 - 真空ロック室 - Google Patents

真空ロック室

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JP3097636B2
JP3097636B2 JP09328721A JP32872197A JP3097636B2 JP 3097636 B2 JP3097636 B2 JP 3097636B2 JP 09328721 A JP09328721 A JP 09328721A JP 32872197 A JP32872197 A JP 32872197A JP 3097636 B2 JP3097636 B2 JP 3097636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定真空下で被処理
物体に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処
理物体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室
に連設された真空ロック室に関する。
【0002】
【従来の技術】所定真空下で被処理物体に所定の処理を
施すための真空処理室としては、半導体デバイス基板、
液晶表示装置のためのガラス基板等の基板などにインオ
注入したり、イオンドーピングしたりするためのイオン
注入処理室、プラズマCVD法等によりかかる基板等上
に所定の薄膜を形成する膜形成処理室、かかる基板等上
に形成されている膜を所定パターンに従って例えばプラ
ズマのもとでエッチングするエッチング処理室等があ
る。
【0003】このような真空処理室に対し被処理物体を
搬入及び(又は)搬出するには、物体搬入に用いるとき
はロードロック室、物体搬出に用いるときはアンロード
ロック室と呼ばれる真空ロック室が採用されている。そ
の1例を図7を参照して説明する。図7には真空処理室
1に連設された真空ロック室2’が示されている。
【0004】真空ロック室2’は通常、図示のとおりロ
ック室を構成する天井壁24’が真空ロック室側壁25
の上端面251に設置されてボルトB等にて取外し可能
に接続されている。天井壁24’と側壁上端面251と
の間は、該上端面に無端リング状に形成された溝中のオ
ーリング等のシールリングSにより気密にシールされて
いる。
【0005】側壁25は真空処理室1と連通するための
ゲート開口21を有しているとともに外部と連通するゲ
ート開口22を有している。開口21は真空処理室1と
真空ロック室2’との境界部分に設けられたゲート弁3
1により開閉され、開口22は真空ロック室2’の外側
に配置したゲート弁32により開閉される。
【0006】真空ロック室2’には被処理物体Wの支持
部材23が設けられており、これは必要に応じ昇降され
る。また、真空処理室1内には被処理物体搬送のための
図示を省略した搬送ロボットが設置されている。この搬
送ロボットは、真空処理室1内の物体処理部位(図示省
略)との間で被処理物体Wをやり取りできる位置と前記
物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りでき
る位置との間を往復動する。
【0007】また外部と連通する開口22を開けた状態
で図示を省略した外部ロボットが真空ロック室2’内の
物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りす
る。被処理物体Wを真空ロック室2’と真空処理室1と
の間でやり取りするときは、真空処理室1内を所定の真
空度に維持しておくために真空ロック室2’内がこれに
接続された排気装置4により排気され、真空処理室1内
と同程度の真空度に定される。
【0008】かかる真空ロック室2’は、真空処理室1
内へ被処理物体Wを搬入するロードロック室としても、
真空処理室1内から処理済の物体Wを外部へ取り出すた
めのアンロードロック室としても使用できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真空ロック室には次の問題がある。すなわち、図7に示
すように、真空ロック室2’は通常、ロック室を構成す
る天井壁24’が側壁25の上端面251に設置されて
ボルトB等にて取外し可能に接続されている。真空ロッ
ク室2’内の点検、清掃等のときは、天井壁24’を外
すことができる。
【0010】一方、真空ロック室2’は真空処理室1と
真空ロック室2’との間で被処理物体Wをやり取りする
とき、既述のとおり真空ロック室2’内は排気装置4に
て排気され、真空処理室1内と同程度の真空状態にされ
る。また、真空ロック室2’と外部との間で被処理物体
をやり取りするときは真空ロック室2’内はリーク弁5
を開いて窒素ガス等を導入することで略外部気圧に戻さ
れる。
【0011】このように真空ロック室2’内が真空状態
とされるとき天井壁24’は図7に点線で誇張して示す
ように室内側へ外部気圧の作用で撓み、室内が外部気圧
に戻されると該撓みから解放されて弾性復元する。な
お、このような撓みは、例えば被処理物体が液晶表示装
置に使用するガラス基板のように大面積のときにおいて
真空ロック室2’の内容積が大きくなり、それに伴って
天井壁24’が大面積になるときに特に著しい。
【0012】そして、既述のとおり天井壁24’が側壁
25の上端面251に設置されてネジ留めされている状
態でこのように天井壁24’が繰り返し撓むことで、天
井壁24’の内側下面241’と、側壁25の上端面2
51の室内側の内周縁部251aとが互いに擦れ合い、
これにより該擦れ合い部分から室内に、いわゆるパーテ
ィクルと称されている微細な塵埃が降り、真空ロック室
2’内に配置される被処理物体W上に該パーティクルが
降り注ぐ恐れがある。
【0013】かかる物体Wが回路の高密度化、高集積化
が要求される半導体デバイス基板や液晶表示装置におけ
るガラス基板等であるときには、それにパーティクルが
付着すると、高品質の製品が得られなくなるばかりか、
極端な場合には、使いものにならない製品が発生するこ
とにもなる。そこで本発明は、所定真空下で被処理物体
に所定の処理を施すための真空処理室に対し該被処理物
体を搬入及び(又は)搬出するための該真空処理室に連
設された真空ロック室であって、該真空ロック室内に配
置される被処理物体上にパーティクルが降り注ぐことを
防止又は十分抑制できる真空ロック室を提供することを
課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の真空ロック室は、所定真空下で被処理物体に所定の
処理を施すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入
及び(又は)搬出するための該真空処理室に連設された
真空ロック室であり、該真空ロック室を構成している天
井壁が該真空ロック室の側壁の上端面に取外し可能に接
続されており、該天井壁の内側下面と前記側壁上端面の
室内側の内周縁部(換言すれば内周エッジ部)とが互い
に接触しないように形成されていることを特徴としてい
る。
【0015】本発明の真空ロック室によると、真空ロッ
ク室内が真空状態とされるとき天井壁が室内側へ外部気
圧で撓み、室内が外部気圧に戻されると該撓みから解放
されて弾性復元することが繰り返される。従って天井壁
と側壁上端面との相互接触部は擦れ合い、その部分から
若干のパーティクルが発生することもある。しかし、該
相互接触部分は側壁上端面の、天井壁とは接触していな
い内周縁部より外側にあるため、発生したパーティクル
は室内へ直接落下せず、上端面のうち天井壁に接触して
いない領域に落下する。従って、天井壁が側壁上端面に
設置されてボルト等にて取外し可能に接続されているに
もかかわらず、真空ロック室内に配置される被処理物体
W上にはパーティクルは降り注がないか、たとえ落下し
ても無視できる程度に抑制される。
【0016】前記天井壁の内側下面と前記側壁上端面の
室内側の内周縁部とが互いに接触しないように形成され
ている真空ロック室のより具体的な態様として次の二つ
を代表例として挙げることができる。 (1)前記天井壁の内側下面のうち少なくとも前記側壁
上端面の室内側の内周縁部に臨む部分が該内周縁部に接
触しないように上方へ凹み形成されている真空ロック
室。 (2)前記側壁上端面の室内側の内周縁部が、前記天井
壁の内側下面に接触しないように下方へ後退形成されて
いる真空ロック室。
【0017】かかる(1)及び(2)の構成を組み合わ
せた真空ロック室でもよい。前記(1)の真空ロック室
のさらに具体例として次の〜の態様を例示できる。 前記天井壁の内側下面のうち前記側壁上端面の室内
側の内周縁部に臨む部分に該内周縁部に沿って上方へ凹
んだ溝が形成されている。 前記天井壁の内側下面のうち前記側壁上端面の室内
側の内周縁部に臨む部分及び該部分に囲まれた部分が中
ぐりされている。 前記天井壁の周縁部下面と前記側壁上端面の周縁部
との間に無端リング部材が介在せしめられ、これにより
該天井壁の内側下面と該側壁上端面の室内側の内周縁部
とが互いに離れている。
【0018】なお、これらからの態様においては、
前記側壁の上端面のうち天井壁と接触しない部分に下方
へ凹んだパーティクル収集用の溝(例えば無端リング状
の溝)を形成したり、該天井壁と接触しない部分を外側
へ向け下り傾斜面に形成して、パーティクルが室内へ落
下することを防止乃至抑制するようにしてもい。 前記
側壁上端面の室内側の内周縁部が、前記天井壁の内側下
面に接触しないように下方へ後退形成されている真空ロ
ック室の場合にも、該側壁の上端面のうち天井壁と接触
しない部分に下方へ凹んだパーティクル収集用の溝(例
えば無端リング状の溝)を形成したり、該天井壁と接触
しない部分を外側へ向け下り傾斜面に形成して、パーテ
ィクルが室内へ落下することを防止乃至抑制するように
してよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る真空ロック室
の1例とその周辺部分の断面図である。図2は図1に示
す真空ロック室の平面図である。図示の真空ロック室2
は真空処理室1と連通するためのゲート開口21を有し
ているとともに外部と連通するゲート開口22を有して
いる。真空ロック室2は天井壁24を側壁25の上端面
251上に設置してボルトBにて取外し可能に接続した
ものである。天井壁24と側壁上端面251との間は、
該上端面に形成した溝中のオーリング等のシールリング
Sにて気密にシールされている。ゲート開口21、22
は該側壁25に形成されている。天井壁24については
後ほど詳しく説明する。
【0020】開口21は真空処理室1と真空ロック室2
との境界部分に設けられたゲート弁(弁体)31により
開閉され、開口22は真空ロック室2の外側に配置した
ゲート弁(弁体)32により開閉される。真空ロック室
2にはさらに被処理物体の支持部材23が設けられてお
り、これは必要に応じ昇降駆動される。
【0021】また、真空処理室1内には被処理物体搬送
のための図示を省略した搬送ロボットが設置されてい
る。該搬送ロボットは、真空処理室1内の物体処理部位
(図示省略)との間で被処理物体Wをやり取りできる位
置と前記物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり
取りできる位置との間を往復動できる。開口22はゲー
ト弁32により開閉されるが、この開口22を開けた状
態で図示を省略した外部ロボットが真空ロック室2内の
物体支持部材23との間で被処理物体Wをやり取りでき
る。
【0022】以上説明した真空ロック室2を真空処理室
1内へ被処理物体Wを搬入するロードロック室として使
用するときは、当初、図示を省略した排気装置により真
空処理室1内が所定真空状態に設定される。さらに真空
ロック室2の開口21がゲート弁31で閉じられる。次
に被処理物体Wを真空処理室1内の物体処理部位へ搬入
するために、まず開口21がゲート弁31で閉じられた
状態とされ、ゲート弁32が開かれた状態とされる。か
くして外部搬送ロボットに支持された被処理物体Wが開
口22から真空ロック室2内へ搬入され、物体支持部材
23上に載置される。その後ゲート弁32は閉じられ、
真空ロック室2内がこれに接続された排気装置4にて排
気され、真空処理室1内と同等の真空状態に設定され
る。
【0023】真空ロック室2内が所定の真空状態に設定
されると、ゲート弁31が開かれる。ここで内部の搬送
ロボットが該物体Wを保持し、物体処理部位へ搬送し、
そこに設置する。内部ロボットが物体Wを保持して物体
処理部位へ移動すると、ゲート弁31を閉じる。次いで
真空ロック室2内気圧がリーク弁5の開成による窒素ガ
ス等の導入により大気圧と同程度に戻され、ゲート弁3
2が開かれ、次の被処理物体Wが物体支持部材23へ搬
入され、再びゲート弁32が閉じられ、真空ロック室2
内が真空処理室1内と同等の真空状態に設定され、該物
体Wは真空処理室1内への搬入のため待機する。
【0024】また真空ロック室2を真空処理室1内から
処理後の物体Wを搬出するアンロードロック室として使
用するときは、内部搬送ロボットが物体処理部位から処
理済の物体Wを保持して真空ロック室2の方へ移動す
る。それに先立ってゲート弁31が開かれる。かくして
物体支持部材23が該ロボットから処理済物体Wを受け
取る。この状態ではゲート弁32は閉じられており、真
空ロック室2内は真空処理室1内と同等の真空状態にお
かれている。次いで内部ロボットは待機位置に戻され、
ゲート弁31が開口21を閉じる。次いで真空ロック室
2内がリーク弁5の開成による窒素ガス等の導入により
略大気圧程度に戻され、ゲート弁32が開かれ、外部搬
送ロボットが真空ロック室2内の処理済物体Wを外部へ
取り出す。
【0025】その後はゲート弁32が再び閉じられ、真
空ロック室2内が次の物体取り出しに備えて排気装置4
にて所定真空状態に設定される。ここで真空ロック室
2、特に天井壁24とそれより下側の部分の側壁25と
についてさらに詳しく説明する。該天井壁24は、その
内側下面241と側壁25の上端面251の室内側の内
周縁部(内周エッジ部)251aとが互いに接触しない
ように形成されている。すなわち天井壁内側下面241
の内周縁部251aに臨む部分が、該内周縁部に沿っ
て、上方へ凹む、全体的に無端リング状の溝241gに
形成されている。
【0026】溝241gの深さは真空ロック室2内が真
空状態にされたり大気圧に戻されたりして撓みを繰り返
すときでも、側壁上端面251の内周縁部251aが天
井壁24の下面241に接触しないものであればよいの
であるが、いたずらに深く形成しても天井蓋の強度を低
下させることになる。図3は溝241gの深さの決定方
法の1例を示している。すなわち、天井壁24が従来ど
おり側壁25の上端面251に位置A、A’でボルト留
めされているとしたとき、該上端面251上のボルト位
置A、A’を連ねる無端リングラインを支点ラインとし
て天井壁24が支持されていると仮定する。なお、ボル
ト位置A、A’は図中左右対象位置にある。
【0027】そして天井壁24がかかる支点ラインを外
輪郭とする一定厚さhの円形板又は矩形板と考える。な
お、実際のところ天井壁24は円形板か矩形板であるこ
とが多い。円形板と考えるときの半径をaとし、矩形板
と考えるときの直交する2辺の長さのそれぞれの1/2
をa(長辺の1/2)、b(短辺の1/2)とする。す
ると、該板体が大気圧Pのもとに下方へ撓むとき、最大
撓みWmaxは板体の中央点Oに発生し、その撓みWm
axは、円形板のとき、Wmax=Pa4 /64Dとな
る。
【0028】P:等分布荷重〔1kg/cm2 〕 a:半径 D:Eh3 /12(1−ν2 ) 〔Eは板体のヤング率、hは板厚、νはポアソン比〕 ここで円形板が例えば金属板であるとして、ν=0.3
を代入すると、Wmax=0.171Pa4 /Eh3
なる。
【0029】矩形板のときは、 Wmax=12.8×a2 2 P/{〔20.8(a4 +b4
/a2 2 〕+11.9}Eh3 となる。(aは長辺の1/2、bは短辺の1/2) ここで撓み係数をαで表すと、Wmax=αPb4 /E
3 となる。
【0030】そして、図3に示すように、A点と、板体
中心OからWmax下方へ下がったC点と、A点と対称
位置のA’点の3点をとおる円CLを描き、この円CL
が真空ロック室2の側壁上端面251の内周縁部251
aをとおる側壁内面に相当する縦座標を切る点Bxから
A点までの高さをYとする。このとき溝深さを Y<溝
深さ の条件を満たすように決定する。但し溝深さは天
井壁の必要強度を損なわない範囲で定める。
【0031】ここで例えば天井壁24がアルミニウム製
矩形板のものであり、寸法が600mm×700mm
(厚さ20mm)、ポアソン比νが略0.3(実際には
0.33)、ヤング率Eが7500kg/mm2 とする
と、 最大撓みWmax=α・Pb4 /Eh3 =α×0.01×3004 /7500×203 =0.287×0.01×3004 /7500×203 =0.38745mm となる。
【0032】従って、この最大撓み点Cを通る円CLを
描いて前記Y値を求め、溝深さを決定すればよい。Y値
は0.38745mmより小さい値となるが、実際に
は、天井壁24を側壁上端面251上に接続するとき、
若干のずれが発生することもあり得るので、そのような
ずれがあっても、側壁上端面251の内周縁部251a
が天井壁下面241に接触しないように溝深さを1〜3
mm程度に定めるとよい。
【0033】この真空ロック室2でも、真空ロック室2
内が真空状態とされるとき天井壁24が室内側へ外部気
圧で撓み、室内が外部気圧に戻されると該撓みから解放
されて弾性復元することが繰り返される。図1には天井
壁24が撓む様子を誇張して点線で示してある。従って
天井壁24と側壁上端面251との相互接触部200は
擦れ合い、その部分200からパーティクルが発生する
こともある。しかし、該部分200は側壁上端面の内周
縁部251aより外側にあるため、発生したパーティク
ルは室内へ直接落下せず、上端面251のうち天井壁2
4に接触しない領域251αに落下する。従って、真空
ロック室2内に配置される被処理物体W上にはパーティ
クルは降り注がないか、たとえ落下しても無視できる程
度に抑制される。これらにより真空処理製品の歩留りが
向上する。
【0034】以上、1実施形態について説明したが、次
に説明する実施形態等も採用できる。以下の説明に参照
する各図面において、図1に示す部品、部分と同じもの
については同じ参照符号を付してある。図4は本発明に
係る真空ロック室の他の例の一部の概略断面図である。
この真空ロック室2Aでは、天井壁24の内側下面24
1のうち側壁25の上端面251の室内側の内周縁部2
51aに臨む部分及び該部分に囲まれた部分が中ぐり2
42されている。これにより、天井壁下面241は内周
縁部251aから離されている。中ぐり部分242は図
1に示す真空ロック室2における天井壁24の溝241
gと同様に被処理物体へのパーティクル降り注ぎを抑制
できる。また、側壁上端面251のうち天井壁下面24
1と接触しない領域251αに下方へ凹んだパーティク
ル収集用の無端リング状の溝251gが形成されている
ので、領域251αから室内へのパーティクルの落下は
一層確実に抑制されている。
【0035】図5は本発明に係る真空ロック室のさらに
他の例の一部の概略断面図である。この真空ロック室2
Bでは、天井壁24の内側下面241は平坦に形成され
ており、天井壁24の周縁部下面と側壁上端面251の
周縁部との間に無端リング部材243が介在している。
リング部材243は予め天井壁24に溶接等にて固定さ
れている。このリング部材243により天井壁の内側下
面241と側壁上端面の室内側内周縁部251aとが互
いに離されている。そのため、図1に示す真空ロック室
2の場合と同様に被処理物体へのパーティクルの降り注
ぎが抑制される。また、側壁上端面251のうち内周縁
部251aより外側の、天井壁下面241と接触しない
領域251αは外側へ向かって下り傾斜面に形成されて
いる。これにより一層確実に被処理物体へのパーティク
ル降り注ぎが抑制される。
【0036】図6は本発明に係る真空ロック室のさらに
他の例の一部の概略断面図である。この真空ロック室2
Cでは、天井壁24の内側下面241は平坦に形成され
ており、側壁25の上端面251の室内側内周縁部25
1aが、天井壁内側下面241に接触しないように下方
へ後退形成されている。換言すれば、側壁上端面251
のうち内周縁部251aを含む一部領域251βが天井
壁下面241に接触しない凹み段部に形成されている。
この真空ロック室2Cでも、天井壁24と側壁25との
擦れ合いで発生するパーティクルは室内に直接落下せ
ず、領域251βに落下する。従って被処理物体へのパ
ーティクルの落下は抑制される。領域251βについて
も図4に示すようなパーティクル収集溝を形成してもよ
いし、該領域251βを外側に向かって傾斜する傾斜面
に形成してもよい。
【0037】以上説明した真空処理室1は半導体デバイ
ス基板、液晶表示装置のためのガラス基板等の基板など
にインオ注入したり、イオンドーピングしたりするため
のイオン注入処理室、プラズマCVD法等によりかかる
基板等上に所定の薄膜を形成する膜形成処理室、かかる
基板等上に形成されている膜を所定パターンに従って例
えばプラズマのもとでエッチングするエッチング処理室
等の何であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、所
定真空下で被処理物体に所定の処理を施すための真空処
理室に対し該被処理物体を搬入及び(又は)搬出するた
めの該真空処理室に連設された真空ロック室であって、
該真空ロック室内に配置される被処理物体上にパーティ
クルが降り注ぐことを防止又は十分抑制できる真空ロッ
ク室を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空ロック室の1例の断面図であ
る。
【図2】図1に示す真空ロック室の平面図である。
【図3】真空ロック室の天井壁に設ける溝の深さを決定
する方法の1例を説明する図である。
【図4】本発明に係る真空ロック室の他の例の一部の概
略断面図である。
【図5】本発明に係る真空ロック室のさらに他の例の一
部の概略断面図である。
【図6】本発明に係る真空ロック室のさらに他の例の一
部の概略断面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 真空処理室 2、2A、2B、2C 真空ロック室 21 真空ロック室の真空処理室に通じるゲート開口 22 真空ロック室の外部に通じるゲート開口 23 物体支持部材 24 天井壁 241 天井壁の内側下面 241g 溝 242 中ぐり部分 243 リング部材 25 側壁 251 側壁上端面 251a 側壁上端面の内周縁部 251α、251β 側壁上端面のうち天井壁下面に接
触しない部分 251g 溝 31 ゲート弁 32 ゲート弁 4 排気装置 5 リーク弁 B ボルト W 被処理物体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定真空下で被処理物体に所定の処理を施
    すための真空処理室に対し該被処理物体を搬入及び(又
    は)搬出するための該真空処理室に連設された真空ロッ
    ク室であり、該真空ロック室を構成している天井壁が該
    真空ロック室の側壁の上端面に取外し可能に接続されて
    おり、該天井壁の内側下面と前記側壁上端面の室内側の
    内周縁部とが互いに接触しないように形成されているこ
    とを特徴とする真空ロック室。
  2. 【請求項2】前記天井壁の内側下面のうち少なくとも前
    記側壁上端面の室内側の内周縁部に臨む部分が該内周縁
    部に接触しないように上方へ凹み形成されている請求項
    1記載の真空ロック室。
  3. 【請求項3】前記側壁上端面の室内側の内周縁部が、前
    記天井壁の内側下面に接触しないように下方へ後退形成
    されている請求項1記載の真空ロック室。
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