JP3097548U - リズム楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常のリズム楽器にはない斬新なフルーツの外観を呈すると同時にフルーツの香りを呈し、本格的な楽器演奏以外に、幼児や知的障害者,老人等の興味をひき、知育やリハビリのための知育楽器としても有用であると共に、フルーツの香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能であり、且つ使用に伴ってフルーツの香りが減少ないしは呈しなくなった場合には簡便に香料を補充することにより継続して使用することが可能なリズム楽器を安価に提供する。
【解決手段】楽器本体1を、フルーツの形状および色彩を模した中空状に形成し、その内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室1a内に細かい硬球2を所定量入れ少なくとも1室内1bにはフルーツの香りを放つ香料3を入れ、且つ香料を入れた室1bを栓蓋15で開閉自在とすると共に楽器本体の外部に通じる香気放散用孔13を形成してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】楽器本体1を、フルーツの形状および色彩を模した中空状に形成し、その内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室1a内に細かい硬球2を所定量入れ少なくとも1室内1bにはフルーツの香りを放つ香料3を入れ、且つ香料を入れた室1bを栓蓋15で開閉自在とすると共に楽器本体の外部に通じる香気放散用孔13を形成してなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、打楽器の一種である振って音を出すシェーカーやマラカス等のリズム楽器に関し、更に詳しくは、本来の楽器演奏としての使用の他に、知育やリハビリ等に用いる知育楽器としても有用なリズム楽器に関するものである。
【0002】
【技術的背景】
従来から提供されているシェーカーやマラカス等のリズム楽器は、振って音を出すリズム楽器としての使い勝手やその音色に主眼をおいて作製されていたので、知育やリハビリ等に用いる用具(知育楽器)としては視覚に訴えるような外観形状および色彩的に面白味に欠けるものであった。
一方、近年、一般家庭や幼稚園,擁護施設,養老施設等では、幼児や知的障害者,老人等の知育やリハビリ等の一環として、カスタネットやタンバリンなどのリズム楽器を用いた遊戯や知育演奏が行われているが、その現場では幼児や知的障害者,老人等に親しみやすいリズム楽器としての知育楽器が求められていた。
【0003】
【従来の技術】
そこで、本願出願人には先に、シェーカー本体の外観を、リンゴやバナナ,キューイ,レモンなどのフルーツを模した形状および色彩に形成し、そのシェーカー本体の内部に金属球,ガラス球,小石,砂等からなる細かい硬球を所定量入れて構成してなるリズム楽器を発案し提供した(特許文献1を参照。)。
この新規なリズム楽器(シェーカー)によれば、本格的な楽器演奏に使用できることは勿論のこと、その外観が幼児や知的障害者,老人等の興味を引く親しみやすさを持っているので、知育やリハビリ等に用いる知育楽器として遊戯や知育演奏に使用しやすくなった。
【0004】
【先行技術文献の開示】
【特許文献1】
実用新案登録第3029236号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
他方、近年アロマテラピーと称する香りによる心療的効用が注目され、知育やリハビリ等においても応用できないか研究されている。
そこで上述したシェーカーやマラカス等のリズム楽器に「香り」を組み込む場合、シェ−カー本体内に入れる硬球の代わりに粒状に形成された香料を用いたり、或いは硬球に香料をまぶすことなどが考えられるが、そうすると打楽器としてのリズム楽器本来の歯切れの良いシャカシャカした音色が得られないので、特別の工夫が必要となる。
また、香料の香りは大気中において時間の経過とともに比較的早期に消失してしまうので、何らかの方法で香料を補充するか、或いは楽器本体を使い捨てにしなければならず、するとコスト高になってしまうため、この点においても工夫が必要となる。
【0006】
本考案はこのような現状に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、通常のリズム楽器にはない斬新なフルーツの外観を呈すると同時にフルーツの香りを呈し、本格的な楽器演奏に使用できることは勿論のこと、幼児や知的障害者,老人等の興味をひき、知育やリハビリのための知育楽器としても有用であると共に、フルーツの香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能であり、且つ使用に伴ってフルーツの香りが減少ないしは呈しなくなった場合には簡便に香料を補充することにより継続して使用することが可能なリズム楽器を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成する本考案の請求項1に係るリズム楽器は、楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模し且つフルーツの香りを放つ中空状に形成せしめ、該楽器本体の中空内部に細かい硬球を所定量入れてなることを特徴としたものである。
ここで楽器本体とは、シェーカーやマラカス等において音源としての金属球,ガラス球,小石,砂等からなる細かい硬球を入れる(収容する)ための部分をいうが、これに限定されるものではなく、例えばマラカスにおける握り柄の部分をも含めて楽器本体としても良い。
また、本考案の請求項2に係るリズム楽器は、楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模した中空状に形成し、該楽器本体の内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室内には細かい硬球を所定量入れ少なくとも1室内にはフルーツの香りを放つ香料を入れ、且つ前記香料を入れた室に楽器本体の外部に通じる香気放散用孔を形成してなることを特徴としたものである。
そして、本考案の請求項3に係るリズム楽器は、前記香料を入れた室を栓蓋で開閉自在となし、該室内の香料を交換取り出し自由としてなることを特徴としたものである。
なお、本発明の係るリズム楽器としては、シェーカーやマラカスに適用するのが最適であるが、これらに限定されるものではない。
【0008】
【作用】
楽器本体が親しみ易いフルーツを模した形状および色彩を施して形成され、且つ楽器本体からフルーツの香りが放出されるので、演奏者や聴衆に対して従来の本格的リズム楽器にはない斬新なイメージを供し得、更には、その形状,色彩および香りが幼児,知的障害者,老人等の興味を引くものであることから、リンゴ,バナナ,キューイ,レモン,その他の各種フルーツの形状や色彩および香りの識別、判別能力の向上を図るための知育玩具として、或いはリハビリのための遊戯や知育演奏に用いる知育楽器としてなど、幅広い使用が可能になると共に、使用時に放散される香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能となる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本考案は図示実施例のものに限定されるものではない。
図示実施例のものは、リズム楽器としてシェーカーを採用し、フルーツとしてリンゴを模した形状と色彩および香りを施した例を現わし、図中の符号1は楽器本体を、2は硬球を、3は香料をそれぞれ示す。
【0010】
楽器本体1は、スチロール等の合成樹脂材料を用いて、ブロー成形などによりリンゴ等のフルーツの形状を模した内部中空形状に成形し、その内部に細かい硬球2を所定量入れると共に、フルーツの香りを放つ香料3を上記硬球2とは完全に分離して入れるか、或いは楽器本体1自体からフルーツの香りを放つようにする。
尚、楽器本体1の大きさは、実物大としても良いし、実物より大きくしたり小さくするなどは自由である。
【0011】
楽器本体1からフルーツの香りを放つようにする場合、楽器本体1を成形する合成樹脂材料に香料を添加して練りこんでも良いし、楽器本体1を所定の外観形状に成形した後にその外表面に着色塗料と共にまたは着色塗料とは別に香料を塗布しても良い。
そして、楽器本体1の内部に香料3を硬球2と完全に分離して入れる場合、楽器本体1の内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室1a内には細かい硬球2を所定量入れ、少なくとも1室1b内には香料3を入れるようにする。ちなみに図示実施例では、楽器本体1の内部を1枚の仕切り板4でもって上下に2つの室1a,1bに仕切り、上側の室1a内に細かい硬球2を所定量入れ、下側の室1b内に通気性を有する香料袋5に収容された香料3を入れてなる。
【0012】
細かい硬球2を入れる室1aは、収容した中の硬球2が外部や香料を入れた室1b側に不用意に漏出しないように、楽器本体1と仕切り板4により密閉することが望ましい。そのために、硬球2を入れる室1aを構成している部分の楽器本体1の適宜箇所、好ましくは外側から余り目立たない部分、具体的にはフルーツのヘタ(ガク)等に相当する部分に硬球入れるための孔11を開穿し、その硬球入れ孔11から所定量の硬球2を室1a内に入れた後、当該硬球入れ孔11を栓12で閉塞して接着剤等で密閉する。
【0013】
香料3を入れる室1bには、硬球2を入れる室1aとは逆に、その内部に収容した香料3の香りが楽器本体1の外部に放散されるように、楽器本体1の外部に通じる香気放散用孔13を形成する。この場合も、外側から余り目立たないフルーツのヘタ(ガク)等に相当する部分に香気放散用孔13を形成することが好ましい。
また、香料3を入れる室1bは、その内部に収容した香料3から放散されるフルーツの香りが減少ないしは無くなってしまったときに自由に交換取り出しを行なえるように、適宜大きさの穴14を開設し、その穴14を栓蓋15で開閉自在に形成する。この際、図示実施例のごとく、栓蓋15に上記香気放散用孔13を形成するようにしても良い。
【0014】
また、フルーツを模した外観に形成された楽器本体1の外表面は、顔料や染料等からなる着色塗料を用いて、その外観に相当するフルーツ様の模様および色彩を施す。楽器本体1の外表面のフルーツ様の模様および色彩を施す場合、楽器本体1を成形する合成樹脂材料に顔料,染料等を添加して成形時に着色・模様を施すようにしても良いが、楽器本体1を所定の外観形状に成形した後に着色塗料をスプレー等により塗布して模様・色彩を施すほうがよりリアルな着色・模様を施すことができるので好ましい。
【0015】
室1a内に入れる硬球2としては、直径2mm程度の細かい金属球、ガラス球、小石、砂等からなる1種または2種以上を混合したものを用い、楽器本体1内に、楽器本体1を振ったときにシェーカー,マラカス等のリズム楽器として歯切れの良いシャカシャカした音色が得られるように所定量を入れる。
【0016】
室1bに入れる香料3としては、楽器本体1の外観にマッチした香り、すなわち楽器本体1が例えばリンゴを模した外観形状をしている場合にはリンゴの香りを放つ香料を用い、バナナを模した外観形状をしている場合にはバナナの香りを放つ香料を用いるようにする。但し、使用する香料は必ずしも楽器本体1の外観にマッチした香りとしなければならない訳ではない。
更に、室1bに入れる香料3の形態としては、図示例のごとく粒状の香料を収容する香料袋5を用いても良いし、綿やスポンジ等の給水性を有するものに液状の香料を含浸させるようにしても良い。後者の形態を採用した場合、図示実施例のごとき香料袋5を交換するために必要な開閉自在な栓蓋15を必要とせず、香料3を入れる室1bの適当な箇所に開設した香りを放散するための香気放散用孔13から液状の香料を供給することができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係るリズム楽器は斯様に構成してなるので、通常のリズム楽器にはない斬新なフルーツの外観を呈すると同時にフルーツの香りを呈し、本格的な楽器演奏に使用できることは云うまでもなく、使用者(演奏者)や聴衆に対して、従来品にはない斬新なイメージを供し得る。
【0018】
しかも、その外観並びに香りが幼児や知的障害者,老人等の興味をひき且つ親しみ易いものとなり、しかも手に持った際に硬球による音を発生すると同時にフルーツの香りがすることから、音や香りに対する興味並びに楽器に対する興味を引くことが出来る。よって、リンゴ,バナナ,キューイ,レモン,その他の各種フルーツの形状や色彩および香りの識別、判別能力の向上を図るための知育玩具として、或いは知育やリハビリのための遊戯や知育演奏に用いる知育楽器として有用なものとなる。加えて、使用時に放散されるフルーツの香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能となる。
【0019】
更に、特に請求項3に記載のリズム楽器によれば、香料を入れた室を栓蓋で開閉自在となしたので、楽器本体内に入れた香料によるフルーツの香りが使用に伴って減少ないしはほとんど呈しなくなった場合に、栓蓋を開けて香料を簡便に補充することができ、よって楽器本体を使い捨てすることなく継続して安価に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリズム楽器の実施の一例を示す縦断正面図。
【符号の説明】
1:楽器本体 1a:硬球を入れる室
1b:香料を入れる室 11:硬球入れ孔
12:栓 13:香気放散用孔
14:穴 15:栓蓋
2:硬球 3:香料
4:仕切り板 5:香料袋
【考案の属する技術分野】
本考案は、打楽器の一種である振って音を出すシェーカーやマラカス等のリズム楽器に関し、更に詳しくは、本来の楽器演奏としての使用の他に、知育やリハビリ等に用いる知育楽器としても有用なリズム楽器に関するものである。
【0002】
【技術的背景】
従来から提供されているシェーカーやマラカス等のリズム楽器は、振って音を出すリズム楽器としての使い勝手やその音色に主眼をおいて作製されていたので、知育やリハビリ等に用いる用具(知育楽器)としては視覚に訴えるような外観形状および色彩的に面白味に欠けるものであった。
一方、近年、一般家庭や幼稚園,擁護施設,養老施設等では、幼児や知的障害者,老人等の知育やリハビリ等の一環として、カスタネットやタンバリンなどのリズム楽器を用いた遊戯や知育演奏が行われているが、その現場では幼児や知的障害者,老人等に親しみやすいリズム楽器としての知育楽器が求められていた。
【0003】
【従来の技術】
そこで、本願出願人には先に、シェーカー本体の外観を、リンゴやバナナ,キューイ,レモンなどのフルーツを模した形状および色彩に形成し、そのシェーカー本体の内部に金属球,ガラス球,小石,砂等からなる細かい硬球を所定量入れて構成してなるリズム楽器を発案し提供した(特許文献1を参照。)。
この新規なリズム楽器(シェーカー)によれば、本格的な楽器演奏に使用できることは勿論のこと、その外観が幼児や知的障害者,老人等の興味を引く親しみやすさを持っているので、知育やリハビリ等に用いる知育楽器として遊戯や知育演奏に使用しやすくなった。
【0004】
【先行技術文献の開示】
【特許文献1】
実用新案登録第3029236号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
他方、近年アロマテラピーと称する香りによる心療的効用が注目され、知育やリハビリ等においても応用できないか研究されている。
そこで上述したシェーカーやマラカス等のリズム楽器に「香り」を組み込む場合、シェ−カー本体内に入れる硬球の代わりに粒状に形成された香料を用いたり、或いは硬球に香料をまぶすことなどが考えられるが、そうすると打楽器としてのリズム楽器本来の歯切れの良いシャカシャカした音色が得られないので、特別の工夫が必要となる。
また、香料の香りは大気中において時間の経過とともに比較的早期に消失してしまうので、何らかの方法で香料を補充するか、或いは楽器本体を使い捨てにしなければならず、するとコスト高になってしまうため、この点においても工夫が必要となる。
【0006】
本考案はこのような現状に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、通常のリズム楽器にはない斬新なフルーツの外観を呈すると同時にフルーツの香りを呈し、本格的な楽器演奏に使用できることは勿論のこと、幼児や知的障害者,老人等の興味をひき、知育やリハビリのための知育楽器としても有用であると共に、フルーツの香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能であり、且つ使用に伴ってフルーツの香りが減少ないしは呈しなくなった場合には簡便に香料を補充することにより継続して使用することが可能なリズム楽器を安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成する本考案の請求項1に係るリズム楽器は、楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模し且つフルーツの香りを放つ中空状に形成せしめ、該楽器本体の中空内部に細かい硬球を所定量入れてなることを特徴としたものである。
ここで楽器本体とは、シェーカーやマラカス等において音源としての金属球,ガラス球,小石,砂等からなる細かい硬球を入れる(収容する)ための部分をいうが、これに限定されるものではなく、例えばマラカスにおける握り柄の部分をも含めて楽器本体としても良い。
また、本考案の請求項2に係るリズム楽器は、楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模した中空状に形成し、該楽器本体の内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室内には細かい硬球を所定量入れ少なくとも1室内にはフルーツの香りを放つ香料を入れ、且つ前記香料を入れた室に楽器本体の外部に通じる香気放散用孔を形成してなることを特徴としたものである。
そして、本考案の請求項3に係るリズム楽器は、前記香料を入れた室を栓蓋で開閉自在となし、該室内の香料を交換取り出し自由としてなることを特徴としたものである。
なお、本発明の係るリズム楽器としては、シェーカーやマラカスに適用するのが最適であるが、これらに限定されるものではない。
【0008】
【作用】
楽器本体が親しみ易いフルーツを模した形状および色彩を施して形成され、且つ楽器本体からフルーツの香りが放出されるので、演奏者や聴衆に対して従来の本格的リズム楽器にはない斬新なイメージを供し得、更には、その形状,色彩および香りが幼児,知的障害者,老人等の興味を引くものであることから、リンゴ,バナナ,キューイ,レモン,その他の各種フルーツの形状や色彩および香りの識別、判別能力の向上を図るための知育玩具として、或いはリハビリのための遊戯や知育演奏に用いる知育楽器としてなど、幅広い使用が可能になると共に、使用時に放散される香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能となる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本考案は図示実施例のものに限定されるものではない。
図示実施例のものは、リズム楽器としてシェーカーを採用し、フルーツとしてリンゴを模した形状と色彩および香りを施した例を現わし、図中の符号1は楽器本体を、2は硬球を、3は香料をそれぞれ示す。
【0010】
楽器本体1は、スチロール等の合成樹脂材料を用いて、ブロー成形などによりリンゴ等のフルーツの形状を模した内部中空形状に成形し、その内部に細かい硬球2を所定量入れると共に、フルーツの香りを放つ香料3を上記硬球2とは完全に分離して入れるか、或いは楽器本体1自体からフルーツの香りを放つようにする。
尚、楽器本体1の大きさは、実物大としても良いし、実物より大きくしたり小さくするなどは自由である。
【0011】
楽器本体1からフルーツの香りを放つようにする場合、楽器本体1を成形する合成樹脂材料に香料を添加して練りこんでも良いし、楽器本体1を所定の外観形状に成形した後にその外表面に着色塗料と共にまたは着色塗料とは別に香料を塗布しても良い。
そして、楽器本体1の内部に香料3を硬球2と完全に分離して入れる場合、楽器本体1の内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室1a内には細かい硬球2を所定量入れ、少なくとも1室1b内には香料3を入れるようにする。ちなみに図示実施例では、楽器本体1の内部を1枚の仕切り板4でもって上下に2つの室1a,1bに仕切り、上側の室1a内に細かい硬球2を所定量入れ、下側の室1b内に通気性を有する香料袋5に収容された香料3を入れてなる。
【0012】
細かい硬球2を入れる室1aは、収容した中の硬球2が外部や香料を入れた室1b側に不用意に漏出しないように、楽器本体1と仕切り板4により密閉することが望ましい。そのために、硬球2を入れる室1aを構成している部分の楽器本体1の適宜箇所、好ましくは外側から余り目立たない部分、具体的にはフルーツのヘタ(ガク)等に相当する部分に硬球入れるための孔11を開穿し、その硬球入れ孔11から所定量の硬球2を室1a内に入れた後、当該硬球入れ孔11を栓12で閉塞して接着剤等で密閉する。
【0013】
香料3を入れる室1bには、硬球2を入れる室1aとは逆に、その内部に収容した香料3の香りが楽器本体1の外部に放散されるように、楽器本体1の外部に通じる香気放散用孔13を形成する。この場合も、外側から余り目立たないフルーツのヘタ(ガク)等に相当する部分に香気放散用孔13を形成することが好ましい。
また、香料3を入れる室1bは、その内部に収容した香料3から放散されるフルーツの香りが減少ないしは無くなってしまったときに自由に交換取り出しを行なえるように、適宜大きさの穴14を開設し、その穴14を栓蓋15で開閉自在に形成する。この際、図示実施例のごとく、栓蓋15に上記香気放散用孔13を形成するようにしても良い。
【0014】
また、フルーツを模した外観に形成された楽器本体1の外表面は、顔料や染料等からなる着色塗料を用いて、その外観に相当するフルーツ様の模様および色彩を施す。楽器本体1の外表面のフルーツ様の模様および色彩を施す場合、楽器本体1を成形する合成樹脂材料に顔料,染料等を添加して成形時に着色・模様を施すようにしても良いが、楽器本体1を所定の外観形状に成形した後に着色塗料をスプレー等により塗布して模様・色彩を施すほうがよりリアルな着色・模様を施すことができるので好ましい。
【0015】
室1a内に入れる硬球2としては、直径2mm程度の細かい金属球、ガラス球、小石、砂等からなる1種または2種以上を混合したものを用い、楽器本体1内に、楽器本体1を振ったときにシェーカー,マラカス等のリズム楽器として歯切れの良いシャカシャカした音色が得られるように所定量を入れる。
【0016】
室1bに入れる香料3としては、楽器本体1の外観にマッチした香り、すなわち楽器本体1が例えばリンゴを模した外観形状をしている場合にはリンゴの香りを放つ香料を用い、バナナを模した外観形状をしている場合にはバナナの香りを放つ香料を用いるようにする。但し、使用する香料は必ずしも楽器本体1の外観にマッチした香りとしなければならない訳ではない。
更に、室1bに入れる香料3の形態としては、図示例のごとく粒状の香料を収容する香料袋5を用いても良いし、綿やスポンジ等の給水性を有するものに液状の香料を含浸させるようにしても良い。後者の形態を採用した場合、図示実施例のごとき香料袋5を交換するために必要な開閉自在な栓蓋15を必要とせず、香料3を入れる室1bの適当な箇所に開設した香りを放散するための香気放散用孔13から液状の香料を供給することができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係るリズム楽器は斯様に構成してなるので、通常のリズム楽器にはない斬新なフルーツの外観を呈すると同時にフルーツの香りを呈し、本格的な楽器演奏に使用できることは云うまでもなく、使用者(演奏者)や聴衆に対して、従来品にはない斬新なイメージを供し得る。
【0018】
しかも、その外観並びに香りが幼児や知的障害者,老人等の興味をひき且つ親しみ易いものとなり、しかも手に持った際に硬球による音を発生すると同時にフルーツの香りがすることから、音や香りに対する興味並びに楽器に対する興味を引くことが出来る。よって、リンゴ,バナナ,キューイ,レモン,その他の各種フルーツの形状や色彩および香りの識別、判別能力の向上を図るための知育玩具として、或いは知育やリハビリのための遊戯や知育演奏に用いる知育楽器として有用なものとなる。加えて、使用時に放散されるフルーツの香りがもたらすアロマテラピーによる効用を期待することが可能となる。
【0019】
更に、特に請求項3に記載のリズム楽器によれば、香料を入れた室を栓蓋で開閉自在となしたので、楽器本体内に入れた香料によるフルーツの香りが使用に伴って減少ないしはほとんど呈しなくなった場合に、栓蓋を開けて香料を簡便に補充することができ、よって楽器本体を使い捨てすることなく継続して安価に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリズム楽器の実施の一例を示す縦断正面図。
【符号の説明】
1:楽器本体 1a:硬球を入れる室
1b:香料を入れる室 11:硬球入れ孔
12:栓 13:香気放散用孔
14:穴 15:栓蓋
2:硬球 3:香料
4:仕切り板 5:香料袋
Claims (3)
- 楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模し且つフルーツの香りを放つ中空状に形成せしめ、該楽器本体の中空内部に細かい硬球を所定量入れてなることを特徴とするリズム楽器。
- 楽器本体を、フルーツの形状および色彩を模した中空状に形成し、該楽器本体の内部を少なくとも2室以上に仕切り、そのうちの少なくとも1室内には細かい硬球を所定量入れ少なくとも1室内にはフルーツの香りを放つ香料を入れ、且つ前記香料を入れた室に楽器本体の外部に通じる香気放散用孔を形成してなることを特徴とするリズム楽器。
- 前記香料を入れた室を栓蓋で開閉自在となし、該室内の香料を交換取り出し自由としてなる請求項2記載のリズム楽器。
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